街道筋の、辻の茶屋 【お食事処 オアシスかどや】
2018.04.07
朝のNHKニュースの首都圏コーナーで、
「絶滅のおそれがあるクマガイソウの花が埼玉県所沢市で見ごろを迎えています」
との報道。
さっそくググる。
場所は所沢市中富の「牡丹の寺 多聞院」。所沢といっても端っこで、敷地の隣は三芳町という位置だ。
そのあたりは昔、自転車でときどき走っていたので、なんとなくイメージできる。物流センターや倉庫が並び大型トラックが多く、きわめて自転車に優しくないエリアである。
「所沢市のクマガイソウは、今月15日ごろまで楽しめるということです」
とNHKアナウンサー。
一昨日のカタクリの件もあるので、行けるうちに行ってみることにした。
――多聞院の境内には、所沢市観光協会の花の名所づくりの一環として、牡丹が植樹されました。毘沙門天の化身である寅に願いを請う、毎年5月1日に行われる寅まつりの頃、500本を超える牡丹が色とりどりの大輪の花を咲かせます。
4月中旬から下旬にかけて、ボタンで有名な多聞院の境内ではクマガイソウも見られ、様々なお花が春を感じさせます。(所沢市HP)
寺が近づくにつれ、普段歩行者がいるとは思えないダンプが行き交う道の端を歩く人が増えてきた。圧倒的に年配女性が多い。
「今朝、NHKでやってた」と聞こえてくる。
われわれと同じ行動パターンだが、情報強者とは思えない人たちのもとにも速やかに二次情報まで行き渡っている不思議。
それ以上に、こういうタイプの人たちの行動力と機動力には驚かされる。
クマガイソウの群生は“庭の花壇”というつくりなので、期待ほどではなかった。これなら神代植物公園のほうがまだ趣があるかも。
でもこれだけの数を(タダで)見られることはそうそうないので、貴重ではある。
上の引用にある寅まつりのころに行われる “身がわり寅”の風習がおもしろい。毘沙門天の化身とされる寅に身に降りかかる災いを託して奉納するというもの。
毘沙門天像を本尊とする毘沙門堂の前には、狛犬ならぬ狛虎が配置されている。
埼玉県道56号ふじみ野所沢線は、「芋街道」「六間道」とも呼ばれる印象的なケヤキ並木道。
古い農家の合間に気になる飲食店が点在していた記憶がある。
要衝の上富交差点に行ってみる。
昔のドライブインの雰囲気の和食のお店がある。
「オアシスかどや」は、隣にある「料亭角家」のカジュアル部門。
そば・うどんを中心にリーズナブルな価格で食事を提供している。
店内はゆったりとしたボックス席が6つ、ささやかなカウンター席もある。奥には広い座敷が2間。
小さな子どもを連れた家族にはありがたい。
5種類ある丼物セットがお得っぽい。
まずはイカ天丼セット830円に決める。麺は温かい山菜そば。
もう1品に迷う。
セットに比べ、単品には割高感があるのだ。
「セットでいいんじゃないの?」という僕に対し、なにやら警戒心が働いたらしい相方は慎重に吟味し、選択は牛重に。
ちなみに上記セットの牛丼880円に対して牛重は860円。この微妙な差が迷いを生むのである。
まずやって来た牛重のお盆を見て、2品目もセットにしなくてよかったと安堵した。
量がものすごいのである。紅ショウガの。(←そこ?)
お重のふたを開ける前に威圧感が漂っている。
イカ天丼セット。
天丼だけでも見た目、世間一般より量が多い。
まあそんな感じで、その先は体力勝負、みたいな(笑)。
イカ天丼は見た目以上にご飯が多い。どんぶりの曲面がゆったりしてるというか、収容力があるというか…。
大きめのイカ天のほか、ナス、カボチャ、シシトウ、ニンジン、ブロッコリーと、ネタの種類も潤沢。
下町風のもったり感がよい。
山菜そばは、さすがに量は少なめだが、ファミレスレベルを予想していると、もうちょっとはちゃんとしたそば。
持ち分のセットをこなしたあと、牛重が回ってくる。4割ぐらい残ってる…。
一気にかっ込むが、重箱の隅問題というか。隅のスペースに意外に収容力があるというか…。
ほどよい甘味の牛丼のつゆは、ピンポイントに好みの味ではある。
チェーン系ファミレスの看板のいまだ掛からない六間道の並木道に、昔スタイルのファミレスの姿は自然に溶け込んでいるのである。
[DATA]
お食事処 オアシスかどや
埼玉県入間郡三芳町上富1167
[Today's recommendation]
https://youtu.be/i_2mWhfOhGU
◆ 猫写真はこちら ◆
朝のNHKニュースの首都圏コーナーで、
「絶滅のおそれがあるクマガイソウの花が埼玉県所沢市で見ごろを迎えています」
との報道。
さっそくググる。
場所は所沢市中富の「牡丹の寺 多聞院」。所沢といっても端っこで、敷地の隣は三芳町という位置だ。
そのあたりは昔、自転車でときどき走っていたので、なんとなくイメージできる。物流センターや倉庫が並び大型トラックが多く、きわめて自転車に優しくないエリアである。
「所沢市のクマガイソウは、今月15日ごろまで楽しめるということです」
とNHKアナウンサー。
一昨日のカタクリの件もあるので、行けるうちに行ってみることにした。
――多聞院の境内には、所沢市観光協会の花の名所づくりの一環として、牡丹が植樹されました。毘沙門天の化身である寅に願いを請う、毎年5月1日に行われる寅まつりの頃、500本を超える牡丹が色とりどりの大輪の花を咲かせます。
4月中旬から下旬にかけて、ボタンで有名な多聞院の境内ではクマガイソウも見られ、様々なお花が春を感じさせます。(所沢市HP)
寺が近づくにつれ、普段歩行者がいるとは思えないダンプが行き交う道の端を歩く人が増えてきた。圧倒的に年配女性が多い。
「今朝、NHKでやってた」と聞こえてくる。
われわれと同じ行動パターンだが、情報強者とは思えない人たちのもとにも速やかに二次情報まで行き渡っている不思議。
それ以上に、こういうタイプの人たちの行動力と機動力には驚かされる。
クマガイソウの群生は“庭の花壇”というつくりなので、期待ほどではなかった。これなら神代植物公園のほうがまだ趣があるかも。
でもこれだけの数を(タダで)見られることはそうそうないので、貴重ではある。
上の引用にある寅まつりのころに行われる “身がわり寅”の風習がおもしろい。毘沙門天の化身とされる寅に身に降りかかる災いを託して奉納するというもの。
毘沙門天像を本尊とする毘沙門堂の前には、狛犬ならぬ狛虎が配置されている。
埼玉県道56号ふじみ野所沢線は、「芋街道」「六間道」とも呼ばれる印象的なケヤキ並木道。
古い農家の合間に気になる飲食店が点在していた記憶がある。
要衝の上富交差点に行ってみる。
昔のドライブインの雰囲気の和食のお店がある。
「オアシスかどや」は、隣にある「料亭角家」のカジュアル部門。
そば・うどんを中心にリーズナブルな価格で食事を提供している。
店内はゆったりとしたボックス席が6つ、ささやかなカウンター席もある。奥には広い座敷が2間。
小さな子どもを連れた家族にはありがたい。
5種類ある丼物セットがお得っぽい。
まずはイカ天丼セット830円に決める。麺は温かい山菜そば。
もう1品に迷う。
セットに比べ、単品には割高感があるのだ。
「セットでいいんじゃないの?」という僕に対し、なにやら警戒心が働いたらしい相方は慎重に吟味し、選択は牛重に。
ちなみに上記セットの牛丼880円に対して牛重は860円。この微妙な差が迷いを生むのである。
まずやって来た牛重のお盆を見て、2品目もセットにしなくてよかったと安堵した。
量がものすごいのである。紅ショウガの。(←そこ?)
お重のふたを開ける前に威圧感が漂っている。
イカ天丼セット。
天丼だけでも見た目、世間一般より量が多い。
まあそんな感じで、その先は体力勝負、みたいな(笑)。
イカ天丼は見た目以上にご飯が多い。どんぶりの曲面がゆったりしてるというか、収容力があるというか…。
大きめのイカ天のほか、ナス、カボチャ、シシトウ、ニンジン、ブロッコリーと、ネタの種類も潤沢。
下町風のもったり感がよい。
山菜そばは、さすがに量は少なめだが、ファミレスレベルを予想していると、もうちょっとはちゃんとしたそば。
持ち分のセットをこなしたあと、牛重が回ってくる。4割ぐらい残ってる…。
一気にかっ込むが、重箱の隅問題というか。隅のスペースに意外に収容力があるというか…。
ほどよい甘味の牛丼のつゆは、ピンポイントに好みの味ではある。
チェーン系ファミレスの看板のいまだ掛からない六間道の並木道に、昔スタイルのファミレスの姿は自然に溶け込んでいるのである。
[DATA]
お食事処 オアシスかどや
埼玉県入間郡三芳町上富1167
[Today's recommendation]
https://youtu.be/i_2mWhfOhGU
◆ 猫写真はこちら ◆