自然派の本格ランチとお目当ての…? 【Cafe. Dining & Bar Share】
2017.11.18
東村山の本町商店街は一見、典型的な衰退商店街で、実際さびれているが、じっくり観察するとなかなか面白く、衰退して足腰が弱ってそうでいてフトコロの深さを感じさせる。
昨日の「ナンバガン」のケースでは、昔ながらのパン屋さんが商魂たくましそうなカレー屋に生まれ変わっている。
一方、向かいの「百帝園」オーナーは中国の朝鮮族とのことで、その民族性は漢民族とも韓国人とも違って穏やかな性格が特徴という。
その50mほど南の「下井草書房」は、そのスジでは有名な英米文学洋書専門の古書店。
この通りは局地的にグローバルダイバーシティというか文化的多様性が高いのである。
その通りの北の起点、信号機付き交差点の角にランチサービスを提供するお店ができているのをつい最近発見した。
店名は「Cafe. Dining & Bar Share(シェア)」。
入り口まわりの様子からすると、看板が残る「回転木馬」というカラオケ店のあとに入ったものと思われる。
人通りの少ない街外れにあって地下に下るという、隠れ家的要素が濃厚な物件である。
狭く折れ曲がった下り階段の先、地上からは入り口扉の様子すらうかがうことはできない。
階段の下、扉を開けるとまた扉。カラオケ店仕様の二重扉ということか。
中に入って面食らった。地上の看板やPOP関係のセンスからしてカラオケ屋居抜きの下世話な要素は残っていないだろうと予想してはいたが、思ったよりはるかにオシャレ。そして、広く明るい。
隠れ家というより、これは一種の異空間である。
こういう意外性が、このエリアの懐の深さというか奥行きを感じるところ。
先客は1人でちょうど出るところ。お店の人とあいさつを交わしている。
お店の人は、若い女性。実はこれがいちばん意外だった。
無意識のうちにカラオケイメージを引きずっていたかもしれない。熟年女性オーナーなどを想像していた。
このおねえさん、動きがおかしい。
おろおろ… というか、ヨヨヨ… というか、いわゆるキョドッてる。実は営業しておらず僕らは入ってきてはいけなかったのでは? と思ったほど。
まあ、そういうわけでもなさそうなので奥のテーブル席に。
店内はテーブル5卓とバーカウンター6席。カウンターの中とは別に専用の調理場がある。
テーブルセットはいすやソファをあえて不ぞろいにして、色調を淡色系で統一している。床は無垢材調Pタイル、壁は漆喰。
おねえさんが行きつ戻りつしつつ、Lunch Menuの黒板を見やすい位置に立てかけてくれる。
チキンのトマト煮ともち麦ライス940円とロコモコ風煮込みハンバーグ1000円をオーダー。
ふと違和感を覚えておねえさんの足元を見ると、アンクルブーツである。ゴム長のおばちゃんはよく見るが、ブーツで厨房に入る料理人というのは初めてかも。
BGMはバーコーナーのモニターで流れているJ-POP。
あとでFacebookをチェックしたところ、オープンは4月14日。この半年間に、バイキング、デザートフェス、夏祭り、飲み放題、ビールフェスティバル、etc. 積極的にイベント展開している。
まず野菜スープ。
キャベツ、ニンジン、タマネギ、ブナシメジと具だくさん。
無添加で野菜のうま味そのものの味わいである。
こちらは国産食材9割、添加物不使用9割を掲げている。9割というあたり、正直で誠実そう。
チキンのトマト煮は、クミンなどスパイスの効いたエスニックな味付け。
こちらもたっぷり野菜と煮込んである。
サラダ、もち麦ライスとワンプレート盛り付けで、意外にボリュームがある。
煮込みハンバーグは、エリンギとニンジン、タマネギを粗みじんに切ってソテーしたものが混ぜてあり、箸を入れるとほろっと崩れるボリューム感のある仕上がり。デミグラスソースでよく煮込んである。
食後のコーヒーをドルチェマシンで入れてくれる。
お客さんが入ってきた。若い男性2人組。最初にいた客と同系統だ。
やっぱ、お目当て? と思いました。
こちらのおねえさん、美人なのである。
そして雰囲気がある。
お支払いにて。
千円札2枚出してお釣り60円。レジの位置から手が届くのに、わざわざ出てきて対面で釣り銭を手渡してくれる。
こっちの手の下に手を添え、手のひらにコインをギュッと…。
おやじキラーのテクニック。世のおやじはこれでコロッといく。
「夜はバーになりますから、よろしかったら」と割引券をくれる。
はい、わかりました。
「あ… あの人、壇蜜さんなんだ」
と、ツレが帰り道で。
壇蜜カテゴリー。
いやいや、全然こっちがきれいでしょう…。
[DATA]
Cafe. Dining & Bar Share(シェア)
東京都東村山市本町4-3-42 ベルハイムB1F
http://share.favy.jp/
[Today's recommendation]
https://youtu.be/JAS2XAvINtc
◆ 猫写真はこちら ◆
東村山の本町商店街は一見、典型的な衰退商店街で、実際さびれているが、じっくり観察するとなかなか面白く、衰退して足腰が弱ってそうでいてフトコロの深さを感じさせる。
昨日の「ナンバガン」のケースでは、昔ながらのパン屋さんが商魂たくましそうなカレー屋に生まれ変わっている。
一方、向かいの「百帝園」オーナーは中国の朝鮮族とのことで、その民族性は漢民族とも韓国人とも違って穏やかな性格が特徴という。
その50mほど南の「下井草書房」は、そのスジでは有名な英米文学洋書専門の古書店。
この通りは局地的にグローバルダイバーシティというか文化的多様性が高いのである。
その通りの北の起点、信号機付き交差点の角にランチサービスを提供するお店ができているのをつい最近発見した。
店名は「Cafe. Dining & Bar Share(シェア)」。
入り口まわりの様子からすると、看板が残る「回転木馬」というカラオケ店のあとに入ったものと思われる。
人通りの少ない街外れにあって地下に下るという、隠れ家的要素が濃厚な物件である。
狭く折れ曲がった下り階段の先、地上からは入り口扉の様子すらうかがうことはできない。
階段の下、扉を開けるとまた扉。カラオケ店仕様の二重扉ということか。
中に入って面食らった。地上の看板やPOP関係のセンスからしてカラオケ屋居抜きの下世話な要素は残っていないだろうと予想してはいたが、思ったよりはるかにオシャレ。そして、広く明るい。
隠れ家というより、これは一種の異空間である。
こういう意外性が、このエリアの懐の深さというか奥行きを感じるところ。
先客は1人でちょうど出るところ。お店の人とあいさつを交わしている。
お店の人は、若い女性。実はこれがいちばん意外だった。
無意識のうちにカラオケイメージを引きずっていたかもしれない。熟年女性オーナーなどを想像していた。
このおねえさん、動きがおかしい。
おろおろ… というか、ヨヨヨ… というか、いわゆるキョドッてる。実は営業しておらず僕らは入ってきてはいけなかったのでは? と思ったほど。
まあ、そういうわけでもなさそうなので奥のテーブル席に。
店内はテーブル5卓とバーカウンター6席。カウンターの中とは別に専用の調理場がある。
テーブルセットはいすやソファをあえて不ぞろいにして、色調を淡色系で統一している。床は無垢材調Pタイル、壁は漆喰。
おねえさんが行きつ戻りつしつつ、Lunch Menuの黒板を見やすい位置に立てかけてくれる。
チキンのトマト煮ともち麦ライス940円とロコモコ風煮込みハンバーグ1000円をオーダー。
ふと違和感を覚えておねえさんの足元を見ると、アンクルブーツである。ゴム長のおばちゃんはよく見るが、ブーツで厨房に入る料理人というのは初めてかも。
BGMはバーコーナーのモニターで流れているJ-POP。
あとでFacebookをチェックしたところ、オープンは4月14日。この半年間に、バイキング、デザートフェス、夏祭り、飲み放題、ビールフェスティバル、etc. 積極的にイベント展開している。
まず野菜スープ。
キャベツ、ニンジン、タマネギ、ブナシメジと具だくさん。
無添加で野菜のうま味そのものの味わいである。
こちらは国産食材9割、添加物不使用9割を掲げている。9割というあたり、正直で誠実そう。
チキンのトマト煮は、クミンなどスパイスの効いたエスニックな味付け。
こちらもたっぷり野菜と煮込んである。
サラダ、もち麦ライスとワンプレート盛り付けで、意外にボリュームがある。
煮込みハンバーグは、エリンギとニンジン、タマネギを粗みじんに切ってソテーしたものが混ぜてあり、箸を入れるとほろっと崩れるボリューム感のある仕上がり。デミグラスソースでよく煮込んである。
食後のコーヒーをドルチェマシンで入れてくれる。
お客さんが入ってきた。若い男性2人組。最初にいた客と同系統だ。
やっぱ、お目当て? と思いました。
こちらのおねえさん、美人なのである。
そして雰囲気がある。
お支払いにて。
千円札2枚出してお釣り60円。レジの位置から手が届くのに、わざわざ出てきて対面で釣り銭を手渡してくれる。
こっちの手の下に手を添え、手のひらにコインをギュッと…。
おやじキラーのテクニック。世のおやじはこれでコロッといく。
「夜はバーになりますから、よろしかったら」と割引券をくれる。
はい、わかりました。
「あ… あの人、壇蜜さんなんだ」
と、ツレが帰り道で。
壇蜜カテゴリー。
いやいや、全然こっちがきれいでしょう…。
[DATA]
Cafe. Dining & Bar Share(シェア)
東京都東村山市本町4-3-42 ベルハイムB1F
http://share.favy.jp/
[Today's recommendation]
https://youtu.be/JAS2XAvINtc
◆ 猫写真はこちら ◆