おもてなしの心いっぱいな 【飯嶋商店】
2024.07.28
足利観光では「足利学校」ともう一つ、学校裏手のお寺を見ておきたい。
実は前記事に書いた駐車場の存在を知らず、まず市街地をグルグルして、なんか立派なお寺さんがあるなぁ… と。
足利学校入徳門を出て西→北と歩けばそのお寺 鑁阿寺(ばんなじ)に行き着くと思う。
前記事に“参道”と書いているが、このあたりの裏道はブロック敷きで整備されたまさに参道風で、学校というより門前町の風情が色濃い。

趣ある喫茶店などを眺めながらブラブラ歩いていて、サブリミナル的に訴えかけるものがあり、振り返れば“かき氷”の幟旗。
時刻は10時すぎで、ちょうど汗ばんできた頃合い。
道を引き返す。

呉服店の勝手口のような店先にコンパクトな屋台が設置してあり、その上にクラシックなかき氷機。
“けずり続けて50年“と書いてある。

呼び出しボタンを押しても店内に気配はなく、ん? まだ開店前? 押しちゃヤバかったかな… とオロオロしているとガサゴソと引き戸が開き、店主風の旦那さん登場。
「まだ早かったですか?」
「いえいえ、ちょうど開けるところで」
僕らの実力ではアイスバーでもかき氷でも1人で食べきる自信がないので1つ頼んで分け合うのが普通なんだが、なんか申し訳ないので1杯ずつ、抹茶とマンゴーを頼む。

奥からブロックの氷を持ってきてかき氷機にセットする旦那さん。
ガリガリやりながら、
「あ… 私が50年けずり続けてるわけじゃないですよ(笑)」
お寺(大日さま=鑁阿寺)の西門のあたりに2軒あった茶屋のうち1軒が閉店し、そこのかき氷機を譲り受けたものという。
「越後屋」は閉店した茶屋の屋号である。

ところで、この記事にするのに調べてもお店の情報がどうしても見つからず、記事の店名を仮に母屋の呉服卸の社名にしてある。
こちらが閉店した「越後屋」を名乗っているということではないと思う。

旦那さんは話し好きで、氷を削っている間にも鑁阿寺や北条時子にまつわる話や、京都時代祭の行列に15年前まで足利将軍家は逆賊として入れてもらえなかった等々、面白い話が盛りだくさん。

店先にも縁台があるが、向かいの駐車場は扇風機付きで涼しいというのでそちらでいただく。

缶詰のパイナップルを食べたのは何年ぶりだろう。
記憶しているよりはるかに甘~いパインが、なんかうれしい。
数年来のかき氷ブームで、いまや1000円超えも珍しくないなか、200円ですよ、これ👌

食べている途中、旦那さんがこっちにやって来て、「食べ終わっても3分待ってくれる?」と。
なんかサービスかなぁ ( ̄∇ ̄*)ゞワクワク
と待っていると、出てきたのは生菓子にお茶。

「ちょうど家族が買ってきたから」と、なんともうれしい地元銘菓の振る舞いである。
しかも、これまた興味深い逸話つき。

生菓子は芋ようかんで、芋ようかんといえば例のあの… みたいな(次回以降に掲載予定)。

ここで仕入れた情報でこのあとの行動が大きく左右されることになる。
(つづく)

[DATA]
飯嶋商店
栃木県足利市昌平町2364
[Today's recommendation]

https://youtu.be/F9u-WhoSJd8?si=kul-d-nEsCIuxiLI




次号予告
足利観光では「足利学校」ともう一つ、学校裏手のお寺を見ておきたい。
実は前記事に書いた駐車場の存在を知らず、まず市街地をグルグルして、なんか立派なお寺さんがあるなぁ… と。
足利学校入徳門を出て西→北と歩けばそのお寺 鑁阿寺(ばんなじ)に行き着くと思う。
前記事に“参道”と書いているが、このあたりの裏道はブロック敷きで整備されたまさに参道風で、学校というより門前町の風情が色濃い。

趣ある喫茶店などを眺めながらブラブラ歩いていて、サブリミナル的に訴えかけるものがあり、振り返れば“かき氷”の幟旗。
時刻は10時すぎで、ちょうど汗ばんできた頃合い。
道を引き返す。

呉服店の勝手口のような店先にコンパクトな屋台が設置してあり、その上にクラシックなかき氷機。
“けずり続けて50年“と書いてある。

呼び出しボタンを押しても店内に気配はなく、ん? まだ開店前? 押しちゃヤバかったかな… とオロオロしているとガサゴソと引き戸が開き、店主風の旦那さん登場。
「まだ早かったですか?」
「いえいえ、ちょうど開けるところで」
僕らの実力ではアイスバーでもかき氷でも1人で食べきる自信がないので1つ頼んで分け合うのが普通なんだが、なんか申し訳ないので1杯ずつ、抹茶とマンゴーを頼む。

奥からブロックの氷を持ってきてかき氷機にセットする旦那さん。
ガリガリやりながら、
「あ… 私が50年けずり続けてるわけじゃないですよ(笑)」
お寺(大日さま=鑁阿寺)の西門のあたりに2軒あった茶屋のうち1軒が閉店し、そこのかき氷機を譲り受けたものという。
「越後屋」は閉店した茶屋の屋号である。

ところで、この記事にするのに調べてもお店の情報がどうしても見つからず、記事の店名を仮に母屋の呉服卸の社名にしてある。
こちらが閉店した「越後屋」を名乗っているということではないと思う。

旦那さんは話し好きで、氷を削っている間にも鑁阿寺や北条時子にまつわる話や、京都時代祭の行列に15年前まで足利将軍家は逆賊として入れてもらえなかった等々、面白い話が盛りだくさん。

店先にも縁台があるが、向かいの駐車場は扇風機付きで涼しいというのでそちらでいただく。

缶詰のパイナップルを食べたのは何年ぶりだろう。
記憶しているよりはるかに甘~いパインが、なんかうれしい。
数年来のかき氷ブームで、いまや1000円超えも珍しくないなか、200円ですよ、これ👌

食べている途中、旦那さんがこっちにやって来て、「食べ終わっても3分待ってくれる?」と。
なんかサービスかなぁ ( ̄∇ ̄*)ゞワクワク
と待っていると、出てきたのは生菓子にお茶。

「ちょうど家族が買ってきたから」と、なんともうれしい地元銘菓の振る舞いである。
しかも、これまた興味深い逸話つき。

生菓子は芋ようかんで、芋ようかんといえば例のあの… みたいな(次回以降に掲載予定)。

ここで仕入れた情報でこのあとの行動が大きく左右されることになる。
(つづく)

[DATA]
飯嶋商店
栃木県足利市昌平町2364
[Today's recommendation]

https://youtu.be/F9u-WhoSJd8?si=kul-d-nEsCIuxiLI




次号予告