ほぼほぼ、昭和食堂 清香屋 / 東村山市(閉店)
FC2ブログ

街角の本場テイスト 【中華料理 清香屋】

2017.07.14

 東村山市内の中華屋・ラーメン屋ほぼ制覇とかエラそうなことをときどき書いているが、たとえば久米川駅前の「清香屋」には入ったことがない。ほかにもいくつも経歴詐称の疑いが浮上するんだが、そこは一応“古い”中華屋・ラーメン屋と断っておりますので、と言い逃れを図る。

で、清香屋であるが、この物件は鬼門で、中華屋、ラーメン屋と立て続けに撤退したあと2009年に入ったのが当店である。そういう経緯もあって、はじめは腫れ物というかやや冷ややかな目で見ていたのは事実だ。
思えばそれからずいぶんたつし、街の風景にもすっかりなじんでいる。鬼門でこれだけ長く続いているのは優良店の証しのようにも思える。
ずっと気になる存在ではあったので、満を持して入ってみることにする。


seikoya31.jpg


このタイプ、すなわち中華横幕、ランタン・提灯、吉祥飾り、房飾り… といった“赤と金で福を呼ぶ”的な色濃い彩りの修飾を施してある中国料理店は、市内には少ない。
そしてこういう外観の店は十中八九、中国系の人が経営・運用している。


seikoya37.jpg


この「清香屋」もそういう情報は得ていたが、そんな事前チェックなんか吹っ飛ぶくらい、入った瞬間China全開であった。
年齢にして若・中・高と3人の女性がいるんだが、会話が中国語(たぶん)である。
ここまでのアウェイ感は久しぶりで、身近な生活圏で軽い気持ちで入っただけに、そのギャップに入り口で固まってしまった。


seikoya38.jpg


実は焼きそばが食べたかったからこの店を選んだのである。上海焼きそばとか五目あんかけ焼きそばとか、そのへんはまず間違いなさそうなイメージだ。
ところが、座った正面の壁にラーメンセットの張り紙がある。こういうものを頼まなければいけないのではないだろうか? とアウェイでビビってるおじさんは思い込んでしまう。


seikoya36.jpg


これはA類(ラーメン9種)、B類(ご飯もの、餃子)から組み合わせ自由で850円。
悩んだ末、台湾麺と焼き餃子の組み合わせに。


seikoya39.jpg


いろいろ店内が落ち着いてくると、客は僕以外に隣のテーブルの男女のみ。中国系中年女性と日系初老男性で、同じくらい飲んでいるがおっさんだけ一方的に酔っぱらってる感じ。
この男性が、「台湾麺ってどういうんだろう? 辛いのかな?」とツレに聞いている。女性が後ろを向いて、その位置のテーブルで餃子を仕込んでいるお店の若い女性と何事か話している。「ひき肉がちょっと辛いって。大丈夫だから食べてみなよ」
そんな感じで中年女性の通訳を介して台湾麺の情報が行き交っている。
男性はとにかく辛さが気になるらしく、いろいろしつこく聞いている。「あなた方にはちょっとでも、オレにはものすごーく辛いってこともあるの」
まもなく僕の台湾麺が出てきたから、感想を聞かせたくなるぐらい。でも僕は辛いの苦手じゃないから、「そんな辛くないですよ」と伝えたとして、はたしておっさんにとって適切な情報であるかは疑わしい。


seikoya33.jpg


いわゆる台湾ラーメンとしてオーソドックスなスタイルだと思うが、彩りでは青みが少ないように思う。多めのモヤシに、青みはニラとネギ。
たっぷりひき肉の辛みは、たしかに苦手な人には辛いかも。あとからじわじわ来る。しかしよく見ると揚げ唐辛子が5~6片浮いているから、辛みの主体はこっちだと思う。
スープはすっきりしていていい味だ。薬膳にも通じる香味が日本のラーメンとは一線を画す。


seikoya35.jpg


餃子のあんはひき肉主体。皮に力がなく見た目へなってるが、中身がぎっしりで食べでがある。こちらも香辛料が独特で、ニンニク、ニラも意外に効いていそう。
男性は僕の注文につられたのか、台湾麺に続いて餃子にも興味を示し、ツレの女性はめんどくさくなったとみえて、つべこべ言う前に注文しちゃってる。で、この餃子は男性のお口に合ったようで、「ぜんぜん違うねー」とか言ってる。


seikoya34.jpg


あとで冷静に考えたら、このラーメンセットはバリエーションも豊富で、たいへん魅力的だ。
この台湾麺から推し量ると、たとえばマーボー麺やニラレバ麺は、(個人的に)ブレークの可能性すら秘めている。


seikoya32.jpg


[DATA]
中華料理 清香屋
東京都東村山市栄町2-4-14





[Today's recommendation]


https://youtu.be/_YC3sTbAPcU


Latest Articles
関東屈指のパワースポット 【三峯神社】 Nov 24, 2024
ノリが違うんです 【鮮魚とゝや】 Nov 23, 2024
タイ料理レストランの草分け 【バンタイ】 Nov 21, 2024
まだまだ続くよ♪ 【だんご美好 小手指店】 Nov 20, 2024
カキのそばを食す 【ますも庵】 Nov 19, 2024
もちづきの~~~ 【喜田屋】 Nov 17, 2024
脱小麦生活ふたたび 【ぼん天 東村山店】 Nov 16, 2024
安定安心の 【みんみん】 Nov 15, 2024
コスパ&使い勝手バツグンな 【中華食堂一番館 吉祥寺店】 Nov 14, 2024
野菜、足りてますか? 【忠豊】 Nov 13, 2024
創業大正年間の老舗 【王ろじ】 Nov 12, 2024
小さな町のフードコート 【奥多摩フードコート】 Nov 10, 2024
Ranking
          
          
Category-1
Category-2
Profile

hobohobo

Author:hobohobo
昭和二桁生まれ。
4人家族に猫♂♀2匹。
東京多摩地区在住。

Counter
Archive
Calendar
10 | 2024/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Comment
Application Form

この人とブロともになる

QR code
QR