思いがけず本格登山 ――三頭山
2023.04.09
テレビはあまり見ないが吉田類の『にっぽん百低山』をなぜか毎週のように視聴しているのは、水曜日は家で昼ごはんを食べることが多いから。仕事の合間の昼ごはんをニュースを見ながら… からの流れで。
1272mの鍋割山とかぜんぜん低山じゃないだろ! とかツッコミながら見ているわけだが、高所恐怖症の自分的には標高89.4mの八国山より高い山に登れる気がしない。
それが今回、なんと1531mに挑むハメに。
コロナ禍で目覚めた近場観光、昔の足跡をたどるシリーズ。
東京都のほぼ西端、三頭山の山麓に造成された「檜原都民の森」へ。
公園というより三頭山登山のルート整備がメインで、ベース位置にいくつかの施設があるほかによけいなものがないのは好ましい。
先月の高尾山と同じく6時に起きて7時半出発。
高尾山はそれでは遅く高い駐車料金を払わされる目に遭ったわけだが、高尾山と違ってそんな混むことはないだろう… というヨミは大外れで、10時前にして駐車場入り口に“満車”の看板。高尾山と違って山奥で代替がないので本気でアセッた。
駐車場入り口のおじさんに聞くと800m上に臨時駐車場があるとのことで事なきを得たが、まったく懲りないというのも問題だと思った。
あらためて、都民の森。
1990年5月オープンで、以前僕らが来たのは94年4月。
1994年4月14日
駐車場横に「とちの実」という売店があり、そこから少し登ると「森林館」という施設がある。
そこはけっこう覚えていて、ミソサザイなどの野鳥の巣が展示してあったところだ。
森林館には帰りに寄るとして、その裏の登山ルート“大滝の路(森林セラピーロード)”を歩き始める。
森林館裏(写真右端の矢印)が登山ルートの起点
道幅が広く路面に木材チップが敷かれた歩きやすいルートである。
木材チップはよく覚えているので、前もここを通っているはずだ。
三頭大滝まで緩やかな上りで、ウォーミングアップにぴったし。
やがて前方に木のベンチを備えたチェックポイント。
三頭大滝である。
滝を見るためだけのつり橋が架かっており、行きがかり上そこを渡らなければならない。
高所恐怖症的には第一の関門である。
不思議なのは、以前このルートを通ったとして、滝を見た記憶がないのと写真も残っていないこと。
まったくのナゾである。
同じ檜原村の“日本の滝100選”払沢の滝より姿的に美しいかも… と思った。
滝の上の浅い沢沿いを少し登ると分かれ道になる。
左は石山・深山の道 至三頭山、右はブナの路 至三頭山。
地形的に左が山肌をめぐるルートで右が沢筋を上るルートという印象で、右を選択。
以前もこのあたりまで登ったと思う。4月14日で雪が残っていた
これが大正解で、半涸れの沢に沿ったルートでは花も多く、ミソサザイのさえずりがずっと後ろをついてきた。
しかしこの沢沿いのルートもしだいに傾斜がきつくなり、しかもどこまでも終わる気配がない。
ふだん平らなところしか歩いていない身体にはそろそろ限界っぽいので、さっきの分かれ道に標識のあった野鳥観察小屋まで行って帰ろうかと下でもらってきた地図を見ると、どうもそこに気づかずだいぶ先まで来ているようなのだ。
そうなると次のポイントはムシカリ峠で、頑張ってそこまで行ってみるかぁ。
…が、その先、まもなく沢筋を離れ山肌を登るジグザグの急登ルートに。
常に片側が開けて切り立っていて怖いのなんの。
なので、この間の写真ありません (〃 ̄ω ̄〃ゞ ウーム
やがて前方が開けてきて、ようやく峠。
標識には“三頭山15分”と書いてある。
ここまで来て頂上に登らない手はないでしょう。
実際、そこから山頂までは楽なコースである。
振り向くと、木立ちの間に富士山が見える。
登るにつれ眺望が開け…。
ついに三頭山山頂!
(つづく)
[DATA]
三頭山
東京都西多摩郡檜原村数馬
[Today's recommendation]
https://youtu.be/FGpemyrqGZg
次号予告
テレビはあまり見ないが吉田類の『にっぽん百低山』をなぜか毎週のように視聴しているのは、水曜日は家で昼ごはんを食べることが多いから。仕事の合間の昼ごはんをニュースを見ながら… からの流れで。
1272mの鍋割山とかぜんぜん低山じゃないだろ! とかツッコミながら見ているわけだが、高所恐怖症の自分的には標高89.4mの八国山より高い山に登れる気がしない。
それが今回、なんと1531mに挑むハメに。
コロナ禍で目覚めた近場観光、昔の足跡をたどるシリーズ。
東京都のほぼ西端、三頭山の山麓に造成された「檜原都民の森」へ。
公園というより三頭山登山のルート整備がメインで、ベース位置にいくつかの施設があるほかによけいなものがないのは好ましい。
先月の高尾山と同じく6時に起きて7時半出発。
高尾山はそれでは遅く高い駐車料金を払わされる目に遭ったわけだが、高尾山と違ってそんな混むことはないだろう… というヨミは大外れで、10時前にして駐車場入り口に“満車”の看板。高尾山と違って山奥で代替がないので本気でアセッた。
駐車場入り口のおじさんに聞くと800m上に臨時駐車場があるとのことで事なきを得たが、まったく懲りないというのも問題だと思った。
あらためて、都民の森。
1990年5月オープンで、以前僕らが来たのは94年4月。
1994年4月14日
駐車場横に「とちの実」という売店があり、そこから少し登ると「森林館」という施設がある。
そこはけっこう覚えていて、ミソサザイなどの野鳥の巣が展示してあったところだ。
森林館には帰りに寄るとして、その裏の登山ルート“大滝の路(森林セラピーロード)”を歩き始める。
森林館裏(写真右端の矢印)が登山ルートの起点
道幅が広く路面に木材チップが敷かれた歩きやすいルートである。
木材チップはよく覚えているので、前もここを通っているはずだ。
三頭大滝まで緩やかな上りで、ウォーミングアップにぴったし。
やがて前方に木のベンチを備えたチェックポイント。
三頭大滝である。
滝を見るためだけのつり橋が架かっており、行きがかり上そこを渡らなければならない。
高所恐怖症的には第一の関門である。
不思議なのは、以前このルートを通ったとして、滝を見た記憶がないのと写真も残っていないこと。
まったくのナゾである。
同じ檜原村の“日本の滝100選”払沢の滝より姿的に美しいかも… と思った。
滝の上の浅い沢沿いを少し登ると分かれ道になる。
左は石山・深山の道 至三頭山、右はブナの路 至三頭山。
地形的に左が山肌をめぐるルートで右が沢筋を上るルートという印象で、右を選択。
以前もこのあたりまで登ったと思う。4月14日で雪が残っていた
これが大正解で、半涸れの沢に沿ったルートでは花も多く、ミソサザイのさえずりがずっと後ろをついてきた。
しかしこの沢沿いのルートもしだいに傾斜がきつくなり、しかもどこまでも終わる気配がない。
ふだん平らなところしか歩いていない身体にはそろそろ限界っぽいので、さっきの分かれ道に標識のあった野鳥観察小屋まで行って帰ろうかと下でもらってきた地図を見ると、どうもそこに気づかずだいぶ先まで来ているようなのだ。
そうなると次のポイントはムシカリ峠で、頑張ってそこまで行ってみるかぁ。
…が、その先、まもなく沢筋を離れ山肌を登るジグザグの急登ルートに。
常に片側が開けて切り立っていて怖いのなんの。
なので、この間の写真ありません (〃 ̄ω ̄〃ゞ ウーム
やがて前方が開けてきて、ようやく峠。
標識には“三頭山15分”と書いてある。
ここまで来て頂上に登らない手はないでしょう。
実際、そこから山頂までは楽なコースである。
振り向くと、木立ちの間に富士山が見える。
登るにつれ眺望が開け…。
ついに三頭山山頂!
(つづく)
[DATA]
三頭山
東京都西多摩郡檜原村数馬
[Today's recommendation]
https://youtu.be/FGpemyrqGZg
次号予告