2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
この映画は奇妙であり、不条理でもある。 デイヴィッド・リンチ監督の「イレイザーヘッド」を 見たときにも奇妙に感じたが、それ以上にこの映画は奇妙だ。 ストーリーは表現するのは難しい。 一番良いのは実際に見てもらうことだ。 アレハンドロ・ホドロフス…
今回は、細田民樹著『赤い曙』を紹介する。 この本は昭和5年5月13日の再版本。 (初版は昭和5年5月12日) 装丁は画家の福田新生。 いかにも昭和初期の装丁である。
避暑客が去り冷たい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。 ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。 最初に到着したのは書箱編集者のカーラ。 すこし遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、 彼女の妹のマージーとそのボーイフ…
1971年から1972年にかけて放送された『ルパン三世』は 私が子供の頃はよく再放送をしていた。 また、ルパンかよ・・・と思うほど放送されていたものだが、 近年になり、放送されることは無くなってしまった。 しかし、この初代『ルパン三世』は今でも名作だ…
斬新な低予算SF映画「π」で世界を驚かせた ダーレン・アロノフスキー監督が 孤独と背中合わせに生きるごく普通の男女が 破滅へと落ちていくさまを鋭く描いた衝撃のドラマ。 コニー・アイランドの寂れた海岸。 古いアパートに住む孤独な未亡人サラは、 ある…
NO SIDE CASE PUBLIC CIRCLE WA-KE-ME さらけだせ 究極 バカコケ 人間狩り PANIC 工場 MEDIUM CITY ROCKERS RECORDから発売。 カムズの唯一のアルバム。 ヴォーカルのチトセが印象的。
今回、紹介するのは、ジイド(Andre Gide) 著 堀口大学訳 『一粒の麦(Si Le Grain Ne Meurt)』(上巻)である。 長谷川巳之吉の第一書房より昭和8年9月20日に刊行された。 初版1200部である。総革装天金。 ちなみに上巻のみの刊行である。下巻は存在せず。
今回、紹介するのは、須藤光暉(南翠外史)著の 政治小説で、一顰一笑 『新粧之佳人』。 正文堂より明治20年5月15日刊行の初版である。 初版と再版には違いがあり、挿入されている文中の石版画が 初版だと色刷であるが、再版だとそれが単色刷である。 この『…
特殊警察チーム、窃盗グループ、初老の警備員が、 重装備マフィア戦闘部隊集団に包囲された巨大倉庫を砦に、 生き残りを賭けた戦いを繰り広げる。 4分間に数千発の集中砲火が降り注ぐ銃撃シーンが 見所のノンストップフレンチアクション。 (映画紹介文より…
今回は、吉村 昭著 『虹の翼』(文春文庫)を紹介する。 吉村昭は好きな作家の一人だ。数々の良作を発表している。 どれも力作揃いだ。歴史の中で光が当たる事が 少ない人物、出来事を好んで取り上げている。 本作『虹の翼』では二宮忠八を取り上げている。 …
今回は、アン・マクリーン・マシューズ著『ザ・ケイヴ』を紹介する。 1998年10月に扶桑社(扶桑社ミステリー)より刊行された。 本書はそれほど話題にはならないが、サスペンスの良作である。 監禁された、臨床心理学者と監禁者との息詰まる攻防戦を 描いた…
フランス、ルネサンス期。ヨーロッパの一大出版センターとして 首都パリとしのぎをけずった「大市」の都市リヨン。 ラブレーの作品をはじめ、数々の特異な書物を輩出したが、 書物の出現から百年余、歴史の表舞台から突然姿を消す。 印刷・出版史上の黄金都…
今回は金子ふみ子著『何が私をかうさせたか』を紹介する。 金子ふみ子は、朝鮮人朴烈と共に大逆事件を企て、 獄中で自死した、アナーキスト。 この本は獄中で書かれた自伝である。 (本書は春秋社より昭和六年七月十五日刊行の十版)