2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧 - 古書蒐集日記

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

好きな映画29 『SAW』 (アメリカ 2004)

老朽化したバスルームで対角線上に倒れていたふたりの男ゴードンとアダム。 その間には自殺死体が。 足を鎖でつながれた男たちに与えられたのは、テープレコーダー、 一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ。 犯人から告げられたメッセージは …

古書 探偵小説『百萬両』(1893)111冊目

今回は、春陽堂が明治26年(1893)に刊行した、 探偵小説『百萬両』を紹介する。 私が所蔵しているのは、 明治26年3月30日刊行の三版である。 著者は、葱山人(匿名)訳となっている。 実際に訳したものかは不明。 当時売れに売れたものである。仮綴菊判。

読書 『読むことの歴史―ヨーロッパ読書史』110冊目

読書 『読むことの歴史―ヨーロッパ読書史』110冊目 ロジェ シャルティエ (編集), グリエルモ カヴァッロ (編集), Roger Chartier (原著), Guglielmo Cavallo (原著), 田村 毅 (翻訳), 月村 辰雄 (翻訳), 浦 一章 (翻訳), 横山 安由美 (翻訳), 片山 英男 (翻…

おすすめの本 吉村 昭著 『深海の使者』(文春文庫)109冊目

第二次大戦当時、途絶状態にあった日本とドイツを結ぶ連絡網をひらくため、 数次にわたって大西洋に進攻した日本の潜水艦の苦闘を描く力作。 (本書紹介文より抜粋) 今回は、吉村 昭著 『深海の使者』(文春文庫)を紹介する。 これも大変な力作であり、著…

(ジャケットだけは無駄に)コワカッコイイ映画28 『バーサーカー』

殺人鬼の腕、人食いの胃袋など 極悪パーツで造られた殺人マシーンが 殺戮を繰り返すスプラッターホラー。 パンクした車を修理するため、助けを探す一家4人。 ようやく見つけた民家の老婆に招かれ入ってみると、 そこには、異形の人間たちが待ち受けていた。 …

エロチカ 沼正三著 『ある夢想家の手帖から』1~3巻106~108冊目

今回は、「家畜人ヤプー」の沼正三著の『ある夢想家の手帖から』を紹介する。 本書は1970~1971年に都市出版社より刊行された。 元々は「奇譚クラブ」に連載。それをまとめたものである。 古今東西のマゾ・サドに関するエッセイ集である。 帯宣伝文には「三…

好きな映画27 『タクシードライバー』(1976 アメリカ)

ニューヨークの夜を走る一人のタクシードライバーを 主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。 ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは 夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。 大統領候補の選挙事務所に勤める…

おすすめの本 井上ひさし著 『青葉繁れる』(1973 文藝春秋)104冊目

この長篇は著者の精神的故郷である仙台を舞台に 妄想ばかりしていた少年時代をもつ男の思想的半自叙伝を すべての権威を相対化してしまうパロディ意識で つらぬいた愉快な青春小説。 (著者からの内容紹介より抜粋) 私は作家・戯曲家の井上ひさしが好きであ…

気になる人01 『南方熊楠』(1867~1941)

幼い時から驚くべき記憶力の持ち主で 歩くエンサイクロペディア(百科事典)と称された、 反骨の世界的博物学者。 19才の時に渡米、粘菌の魅力にとりつかれ、 その研究に没頭、サーカス団に入って キューバに渡るなど苦学しながら渡英。 その抜群の語学カと…

写真06 ピンナップの女王 『ベティ・ペイジ』

今回は、1950年代を代表するピンナップ女王である、 『ベティ・ペイジ』を紹介する。 彼女は世界の男を魅了した。 彼女は活躍した時代は、 まだベトナム戦争を知らない世界、 そしてロックがまだ台頭していない時代である。 ベティ・ペイジのサイト http://w…

洋古書08 Bayros作 『Im Garten der Aphrodite』103冊目

今回はFranz von Bayros(バイロス)作『Im Garten der Aphrodite』 (アフロディテの苑)を紹介する。 石版画18葉、それに内容を記したボードが付属している。 限定350部。布装洋帙入。 この作品は私的出版であり、 出版社名、刊行年、刊行地の記載は無い。…

好きな映画26 『真夜中のカーボーイ』(1969 アメリカ)

都会で一旗あげようとやってきたテキサスボーイ。 現実の厳しさに夢砕かれる思いの中で、 彼はラッツォに出会った。 肺病で足も不自由なラッツォは、 フロリダへ行くことを夢見るしがない男だった。 二人の間に悲しくも奇妙な友情が生まれる。 大都会の底辺…

おすすめの本 見沢知廉著『天皇ごっこ』他 99~101冊目

見沢知廉。昭和34年東京生れ。 暴走族に参加、早稲田高時代に 左翼組織に加わり退学。 定時制高校を経て、中央大学法学部除籍。 新右翼に転向してゲリラ活動を行い、 57年には「スパイ」殺害事件で逮捕。 懲役12年の判決で服役中に書いた「天皇ごっこ」が 平…

おすすめの本 リタ・フリードマン著 『美しさという神話』98冊目

「美しさ」「肉体的魅力」というテーマを、さまざまな実例、 多くの文献を取り上げ検証し、女性学・フェミニズムの枠を 超えて注目を集めた画期的論考。 (本書紹介文より抜粋) 第1章 美しき性 第2章 いいルックス、嫌な気分 第3章 小道具と化粧 第4章 …

エロチカ 斉藤夜居著 『大正昭和 艶本資料の探求』(1969)97冊目

艶本・地下本・発禁本の研究、探求の好資料と言える本で 大正から昭和の好色本について解説したものである。 しかし抜けているもの有るが、斉藤夜居の業績が充分評価出来る。 梅原北明と文芸市場社の活動についても、 (充分な量とは言えないが)述べられて…