2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧
老朽化したバスルームで対角線上に倒れていたふたりの男ゴードンとアダム。 その間には自殺死体が。 足を鎖でつながれた男たちに与えられたのは、テープレコーダー、 一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ。 犯人から告げられたメッセージは …
今回は、春陽堂が明治26年(1893)に刊行した、 探偵小説『百萬両』を紹介する。 私が所蔵しているのは、 明治26年3月30日刊行の三版である。 著者は、葱山人(匿名)訳となっている。 実際に訳したものかは不明。 当時売れに売れたものである。仮綴菊判。
読書 『読むことの歴史―ヨーロッパ読書史』110冊目 ロジェ シャルティエ (編集), グリエルモ カヴァッロ (編集), Roger Chartier (原著), Guglielmo Cavallo (原著), 田村 毅 (翻訳), 月村 辰雄 (翻訳), 浦 一章 (翻訳), 横山 安由美 (翻訳), 片山 英男 (翻…
第二次大戦当時、途絶状態にあった日本とドイツを結ぶ連絡網をひらくため、 数次にわたって大西洋に進攻した日本の潜水艦の苦闘を描く力作。 (本書紹介文より抜粋) 今回は、吉村 昭著 『深海の使者』(文春文庫)を紹介する。 これも大変な力作であり、著…
殺人鬼の腕、人食いの胃袋など 極悪パーツで造られた殺人マシーンが 殺戮を繰り返すスプラッターホラー。 パンクした車を修理するため、助けを探す一家4人。 ようやく見つけた民家の老婆に招かれ入ってみると、 そこには、異形の人間たちが待ち受けていた。 …
今回は、「家畜人ヤプー」の沼正三著の『ある夢想家の手帖から』を紹介する。 本書は1970~1971年に都市出版社より刊行された。 元々は「奇譚クラブ」に連載。それをまとめたものである。 古今東西のマゾ・サドに関するエッセイ集である。 帯宣伝文には「三…
ニューヨークの夜を走る一人のタクシードライバーを 主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。 ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは 夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。 大統領候補の選挙事務所に勤める…
この長篇は著者の精神的故郷である仙台を舞台に 妄想ばかりしていた少年時代をもつ男の思想的半自叙伝を すべての権威を相対化してしまうパロディ意識で つらぬいた愉快な青春小説。 (著者からの内容紹介より抜粋) 私は作家・戯曲家の井上ひさしが好きであ…
幼い時から驚くべき記憶力の持ち主で 歩くエンサイクロペディア(百科事典)と称された、 反骨の世界的博物学者。 19才の時に渡米、粘菌の魅力にとりつかれ、 その研究に没頭、サーカス団に入って キューバに渡るなど苦学しながら渡英。 その抜群の語学カと…
今回は、1950年代を代表するピンナップ女王である、 『ベティ・ペイジ』を紹介する。 彼女は世界の男を魅了した。 彼女は活躍した時代は、 まだベトナム戦争を知らない世界、 そしてロックがまだ台頭していない時代である。 ベティ・ペイジのサイト http://w…
今回はFranz von Bayros(バイロス)作『Im Garten der Aphrodite』 (アフロディテの苑)を紹介する。 石版画18葉、それに内容を記したボードが付属している。 限定350部。布装洋帙入。 この作品は私的出版であり、 出版社名、刊行年、刊行地の記載は無い。…
都会で一旗あげようとやってきたテキサスボーイ。 現実の厳しさに夢砕かれる思いの中で、 彼はラッツォに出会った。 肺病で足も不自由なラッツォは、 フロリダへ行くことを夢見るしがない男だった。 二人の間に悲しくも奇妙な友情が生まれる。 大都会の底辺…
見沢知廉。昭和34年東京生れ。 暴走族に参加、早稲田高時代に 左翼組織に加わり退学。 定時制高校を経て、中央大学法学部除籍。 新右翼に転向してゲリラ活動を行い、 57年には「スパイ」殺害事件で逮捕。 懲役12年の判決で服役中に書いた「天皇ごっこ」が 平…
「美しさ」「肉体的魅力」というテーマを、さまざまな実例、 多くの文献を取り上げ検証し、女性学・フェミニズムの枠を 超えて注目を集めた画期的論考。 (本書紹介文より抜粋) 第1章 美しき性 第2章 いいルックス、嫌な気分 第3章 小道具と化粧 第4章 …
艶本・地下本・発禁本の研究、探求の好資料と言える本で 大正から昭和の好色本について解説したものである。 しかし抜けているもの有るが、斉藤夜居の業績が充分評価出来る。 梅原北明と文芸市場社の活動についても、 (充分な量とは言えないが)述べられて…