2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧
今回、紹介するのは、リチャード・マシスンの「地球最後の男」の 2度目映画化作品の『地球最後の男 オメガマン』である。 細菌戦争により、疾病が蔓延、人類は死滅。 自ら開発した血清により、主人公だけは生き残った。 彼は武器を集め、食料や生活必需品を…
ハーバート・ジェームス・ドレイパー(1864~1920)作 「ウォーター・ベビー」
ハーバート・ジェームス・ドレイパー(1864~1920)作 「ユリシーズとセイレーン」
今回は本では無く、雑誌を紹介する。 その雑誌は、今まで伝説の雑誌と言われ、 近年復刻もされた、「血と薔薇」~LE SANG ET LA ROSE~である。 昭和四十三年に天声出版から、エロティシズムと残酷の総合研究誌と銘打ち、 「血と薔薇」(四号で廃刊)という…
タイムマシンを駆って、少年時代の自分の 住んでいた懐しい古き良き時代に やってきたひとりの男・・・。 非凡な空想力と奇想天外なアイディア、 ユーモア精神と奇抜などんでん返しで、 タイムトラベル小説の最高峰と謳われ、 今や日本SF史の記念碑的存在…
第2次大戦末期の昭和19年11月、 危機に瀕したレイテ島を救援すべく陸軍玉兵団1万1000名が上陸、 著者神子清の所属する歩兵第57連隊は日を経ずして遭遇戦にはいった。 すさまじい敵弾の嵐の中、演練をともにしてきた戦友たちを 次々に失い部隊はついに2週間で…
今回紹介するのは、「鬼畜大宴会」である。 この作品は1970年代の学生運動の過激派の粛清、内ゲバを描き、 また人間のドロドロした面を描いている映画である。 元々は大阪芸術大学映像学科の学生たちが卒業制作に作った自主映画であるが、 なかなか良く出来…
今回、紹介するのは、限定本、豪華本で有名なプレス・ビブリオマーヌから 1966年に刊行された、三島由紀夫著「サーカス」である。 限定375部 並装背革帙入 280×220 武井武雄挿絵 三島由紀夫のペンによる署名名刺付 日本において、装丁が良い本というのは、な…
今回は、戦後最大の奇書と言われている、 沼正三 著『家畜人ヤプー』の限定版を紹介する。 三島由紀夫、澁澤龍彦等にも『家畜人ヤプー』は評価され、 大変な話題を呼んだ。 本書は、その『家畜人ヤプー』の豪華限定版(限定2000部)である。 装丁・挿絵は村…
今回、紹介する本は一人の青年の冒険を綴った本である。 この本に登場する、22歳の青年上温湯隆は1975年にサハラ砂漠横断途中で死亡。 本書は残された日記、手紙などから、青年の行動を辿ったものである。 この本も私は数回読んだ。 今となっては、有名な本…
私が乱歩の「孤島の鬼」を初めて読んだのは、 確か中学生の頃だったと思う。 たちまち引き込まれていった本だ。 それから私は度々この本を読んだものである。 話の舞台は昭和初期で、青年の冒険譚なのだが、 ストーリー展開がスリル満点である。 発端は青年…
これはサントリーがこの間まで製造していた、 へルメス・アブサンである。(まだ探せば見つかると思う) アブサンの中での評価は高くない。 しかし、この間買った「アブサン・チェコ」よりは まだアブサンの匂い・味がすると思う。
『Windflowers』 イギリスの画家 John William Waterhouse (1849-1917)作
つい50年ほど昔まで、たかがパンツごときでときめく男はいなかった。 何故なら、和服の女性はパンツをはいていなかったから、 ふとしたはずみでチラリ見えてしまうのはパンツなんかじゃなかった・・・。 「陰部を見られても場合によっては仕方ない」 それが…
好きな絵画06 ポール・ステック『オフィリア』(1890年代) 『Ophelia』 Paul Steck
僕の飼っている猫のピートは、 冬になると決まって夏への扉を探しはじめる。 彼は数多いドアの中の、少なくともどれか一つが、 夏に通じていると固く信じているのだ。 そして1970年12月3日、かくいう僕も夏への扉を探していた。 あなたなら、どんな気持ちに…
『hylas and the nymphs』(1896) イギリスの画家 John William Waterhouse (1849-1917)作
今回、紹介するのは、大正時代に翻訳され、 日本でベストセラーとなり、映画化もされた、 シェーエン女史著「人肉の市」である。 発行は奥付によれば、大正10年だと思われる。 私が所蔵している版は、大正12年3月発行五百六十版となっている。 当時、相…
この本はタイトル通りに、全共闘と三島由紀夫が討論した内容を 網羅した本である。 当時の学生運動、三島由紀夫の政治的思想を語る上で、 貴重な資料とも言える本である。 対極的な両者が、どのような討論を繰り広げたのか、 その全貌が収録されている。 三…
『The Execution of Lady Jane Grey』 フランスの画家 Paul Delaroche (1797-1856)作 今まさに処刑されようとする、その一瞬を描いた作品。 観るものを圧倒させる。 歴史画では有名な作品の一つである。
1987年の事だったと思う。 衝撃的な映画を私は観た。 日本映画を元来好まず、また滅多には観ない私であるが、 この映画には衝撃を受け、以来好きな映画となった。 知っている人は知っているという映画であり、 コアな映画ファンでは有名な作品である。 奥崎…
「アブサン・チェコ」(Palirna U Zeleneho sromu Absinth 500ml 70%) と呼ばれている酒をネットで注文、飲んでみた。 なまじっか期待したのが良くなかったようだ。 味は・・・・。 果てしなく人工的な味、酒というよりも薬品に近く、 アニス、ニガヨモギ…
臆病な娼婦ベラ。可憐な女ベラ。 男たちに蔑まれ、弄ばれ、怯えながら生きてきたベラ。 ある朝を境にベラは生まれ変わった。 華麗で、セクシーで凶暴な女に・・・ (本書裏表紙のレビューからの抜粋) 性的な嫌がらせを複数の男達から受け、 ベラが報復をす…
『Vanity』 フランスの画家 Auguste Toulmouche (1829-1890)作 この絵は女が持つ、虚栄心がよく表現されている。 男も女に限らず、虚栄心を持つが、 大抵は自分の美貌に対しては、女ほどは持たないものである。 オーギュスト・トゥールムーシュの絵は写実的…
フランス文学『オー嬢の物語』を紹介する。 この本は現在ポルノとして有名な本である。 作者はポリーヌ・レアージュ(Pauline Reage)という名となっているが、 実際の作者は、ドミニック・オーリ(Dominique Aury)であり、 彼女は1998年4月26日に90歳で既…
数年前、日本でも話題になった、フランス映画「アメリ」(邦題)を観た。 本当にいい映画だと思う。 しかし、数年間に観たならば、きっとそうは思わないだろうし、 また観ることも無かっただろう。 最近、私はフランスに興味を持っているが、 以前は漠然とし…
シャンソンの女王として有名なエディット・ピアフ。 彼女のシャンソンを私はよく聴いている。 フランス語はすごくリズミカルだ。 日本人の耳にはそう聞こえる。 フランス語そのものが歌の様に聴こえる。 一番好きな歌は「Padam...Padam...」
安岡章太郎の長編作品「花祭」は、 性の目覚め、そして性への憧憬を表現した作品である。 安岡章太郎の代表作という認識は、それほどはされていない様で有るが、 私は安岡章太郎の一連の作品の中では一番好きな作品である。 男ならば誰でも抱く、性への興味…
近未来のアメリカ。 そこでは選抜された十四歳から十六歳までの少年100人を 集めて毎年五月に「ロングウォーク」という競技が行われていた。 アメリカ・カナダの国境から出発し、 コース上をただひたすら南へ歩くだけという単純な競技だ。 だが、歩行速度が…
このポスターは、CHAOS UKのライブ告知のポスター。 1985年に来日し、新宿ツバキハウスで、 日本のバンドと共演した。 今は無き、懐かしい、ジャパニーズハードコアのバンドの名前が見える。 このポスターも、私の大のお気に入りである。