名探偵読本1
シャーロック・ホームズ
小林司・東山あかね編
株式会社パシフィカ
2版発行=1979年2月10日
以前、19世紀の服飾に関し、ネットで検索していたら、
下記のサイトを見つけた。
ホームズを調べ尽くし、追求しているサイトだなと感じた。
第11章ホームズ物語に現れる衣装等の生地と登場人物の服装
http://shworld.fan.coocan.jp/18_a/11/main.html
シャーロッキアンの果てしなき冒険
http://shworld.fan.coocan.jp/18_a/endless_main.html
「シャーロック・ホームズの世界」サイト
http://shworld.fan.coocan.jp/
21世紀の今でも読書感想文などでは夏目漱石(1867年生)の
こころ(1914年大正3年)や坊っちゃん(1906年明治39年)が
挙げられることが多い。
読書感想文を書くような、21世紀の十代の若者が
幕末生まれの作家が明治や大正を舞台にして書いた小説を読んで、
それらの時代の生活のイメージがわくのかといつも思っている。
髪型も服装も意識も考えも概念もすべて今とはまったく違うのに。
当時の大多数の女は和服であり、下着は腰巻でブラジャーとか
パンツの概念すらない。
明治時代の髪型2
前髪の変化、廂髪の登場と二百三高地髷
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/culture/history/027.html
着物と洋服、伝統的な日本髪と新しい束髪
明治は二つのスタイルが共存した時代
https://www.edononihongami.com/blank-14
(四)「下着」の概説
https://kameyamarekihaku.jp/sisi/MinzokuHP/jirei/bunrui1/data1-4/index1_4T.htm
以前本ブログで2009年08月05日に懐かしい海外TVドラマ
『シャーロック・ホームズの冒険』という記事を書いたことがある。
私がこのUKの架空の探偵の物語を知り、読んだのは1970年代の
小学生から中学生の時期であった。
このパシフィカから出た、名探偵読本 シャーロック・ホームズも
中学生の時に買ったもので、裏表紙に掲載の阿部知二訳
シャーロック・ホームズ全集全7巻(かもよしひさ挿絵)
パシフィカ刊行が掲載されている。
このシャーロック・ホームズ全集全7巻も中学生時に買い、
今でも架蔵している。
昭和時代にNHKで放映されていたホームズのドラマは
大変良い出来で評価も高い。
シャーロック・ホームスの冒険 OP
(記事投稿時には視聴可能)
https://youtu.be/CbQbsMpzEis?si=Jhd6zDUcMeyTXFwA
現実にも探偵というか、興信所はあるが、主な調査は浮気調査で
現実には探偵が犯罪捜査なんてしない。
このパシフィカは1970年代後半から1980年代初頭に存在していた
出版社で他にはジュール・ヴェルヌの小説の翻訳本を出していた。
私が当時買ったのは気球旅行の五週間。
パシフィカが出版していたのはマニアックなもの、通好みだったと
記憶している。
マニアックだと言えば、当時涙香全集を出版していた、宝出版。
(数冊だけしか刊行せず中断)
あとは黒岩涙香ものを少し刊行していた、旺文社文庫。
この昭和の1970年代はマニアックな出版社が比較的多かったと思う。
ソノラマ文庫とかサンリオSF文庫とか。
この昭和当時は今とは違い、携帯電話もネットもない時代で
娯楽と言えば、TVや映画、レコードやカセットテープで音楽を録音し、
聞いたり、または読書だった時代。
昔も全部の人が読書をするわけではないにしても、趣味や娯楽と言えば、
読書をするのは一般的であった。
(ボードゲームのオセロや人生ゲーム、将棋、囲碁などもあったけれど)
読書が趣味や娯楽の王道なのだから本屋は今とは違い、
日本全国至る所にあった。
涙香全集 宝出版で検索したら下記のサイト記事を見つけた。
とてもよく調べて書いてある。
涙香の著作
https://lsxravine.xsrv.jp/ruiko/ruikohon.html
黒岩涙香 作品
http://iwawi.a.la9.jp/dozou/kansou2/kuroruik.htm
黒岩涙香 著書
http://iwawi.a.la9.jp/dozou/kansou2/kuroruik2.htm
黒岩涙香の作品や著書について書かれている、サイトの夢現半球
には他にも旺文社文庫リストや現代教養文庫リストや
講談社文庫AX目録などの私には懐かしい本ばかりが掲載されている。
夢現半球
http://iwawi.a.la9.jp/index.htm
今の時代は涙香は数作は青空文庫で読むことが出来る。
無惨 黒岩涙香
https://www.aozora.gr.jp/cards/000179/files/1415_21458.html
幽霊塔 黒岩涙香
https://www.aozora.gr.jp/cards/000179/files/943_20712.html
下記の明治大正埋蔵本読渉記のサイトでは
涙香の他にも明治期の探偵物の多数紹介されています。
明治大正埋蔵本読渉記
明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館
デジタル・コレクションで読み漁っています。
https://ensourdine.hatenablog.jp/
とても貴重で素晴らしいサイト。
下記はそのいくつかの例。
『幽霊塔:奇中奇談』 黒岩涙香
https://ensourdine.hatenablog.jp/entry/2022/09/14/222743
『無惨』 黒岩涙香
https://ensourdine.hatenablog.jp/entry/2022/06/27/135713
『指環』 黒岩涙香
https://ensourdine.hatenablog.jp/entry/2023/07/01/112551
『死美人』 黒岩涙香
https://ensourdine.hatenablog.jp/entry/2022/06/21/232155
『白髪鬼:情仇新伝』 黒岩涙香
https://ensourdine.hatenablog.jp/entry/2023/03/09/194012
『二人探偵吃驚箱』 多田省軒
https://ensourdine.hatenablog.jp/entry/2022/04/21/204254
『殺害事件』 丸亭素人・訳
https://ensourdine.hatenablog.jp/entry/2022/10/10/231039
『活人形:探偵小説』 泉鏡花(白水郎)
https://ensourdine.hatenablog.jp/entry/2022/03/01/105926
以前、涙香などを検索してて知ったことだが、
宮崎駿が江戸川乱歩の幽霊塔を少年時代に読んでいて
ジブリ美術館で過去にその幽霊塔の企画展示をしていた事を
知り驚いた記憶がある。
カリオストロの城とかじゃなく幽霊塔をアニメ化すればよかったのに。
宮崎駿が描く、幽霊塔の表紙絵の野末秋子はイメージにぴったり。
三鷹の森ジブリ美術館企画展示
幽霊塔へようこそ展 -通俗文化の王道-
https://www.ghibli-museum.jp/exhibition/009744/
三鷹の森ジブリ美術館で『幽霊塔へようこそ展
-通俗文化の王道-』開催中です。
https://animation-nerima.jp/topics/topic-news/2276/
幽霊塔
https://www.iwanami.co.jp/book/b263825.html
『幽霊塔』レビュー
https://note.com/rasen/n/nf572c80ffa5b
前にも同様の事は書いたことがあるが、探偵小説、推理小説、ミステリー
などは20歳の頃から全く読まなくなった。最後に読んだのは土屋隆夫とか
だったと思う。あるいは東京創元社の文庫の日本探偵小説全集など。
ただ上記の黒岩涙香の著作や戦前の探偵物は古書で買い、
20歳を超えても若い時には読んでいた。
事実は小説よりも奇なりという言葉があるように、
現実で起きた出来事、事件のが架空の物語よりも何倍も複雑怪奇で
理不尽で意味不明で恐怖を感じるものだ。
小説であれ映画であれ、結局はその架空の世界で(箱庭みたいに)
その土俵で起きているだけに過ぎない。