シスコ室内履きや : 胡桃の椅子             
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シスコ室内履きや
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「シスコ室内履きや」というちっこいおばさんがいる
ブログを通しての友人であるが、この店主、ただちっこいだけではなく、実にすばらしい室内履きを編み編みする名手である。

写真の室内履き2点は親方がこの冬の寒さ対策用にとオーダーしたもの。
一足目は試しに・・・という感じでオーダーしたのだが、これがなかなか良い感じだったので、すぐさま二足目の追加オーダーをかけた次第。


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これが本日届いた親方の室内履き2号
なんと生糸を一からヨウシュヤマゴボウの実で染め上げたという逸品で、この紫のグラデーションの美しさと言ったら、ちょっとうっとりするくらいの素晴らしさ。
糸自体もふっくらしており、履き心地も満点!
なにより、自分の足のサイズに合わせて編んでくれるので、フィット感がハンパない(←日本語としてどうよ?と思わんでもないがこの表現がぴったりなのだからしようがない)



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うちの猫嬢も通りすがりについスンスンしてしまう。

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糸サンプルもついてきた。
今回のオーダーはモニターも兼ねた特別なもの。

店主が操るヨウシュヤマゴボウ染めの糸というのは時間と手間がこれでもか!とかかったとても貴重なもの。ヤマゴボウの実をジューサーで挽いて、それを発酵させながら数日かけて繰り返し糸をくぐらせていく。染める回数や触媒の種類、量を微妙に変えて紫のグラデーションを出しており、その色が1年後にどの程度退色するのかを知りたいのだと言う。

はてさて、1年後のレポート提出まで、存分にぬくぬくしようではないか。

※糸サンプルはオーダーごとに付いてくるわけではありません。


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こちらは1号の室内履き
鉄色に近い赤で見た目も仕様もあったかい。


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たかが室内履きにあらず。
ちょっと器用で編み物経験のあるおばさんなら、少しがんばれば編めるかも・・・とお思いかもしれないが、この踵の丸みを出すのがなかなか難しい。
足のサイズに合わせてゲージを考えたり、毛糸選び、編み図探しなどしているうちに編む気力はだんだんソガレて箪笥の肥やしになるというパターン(経験者は語る)
まぁ編み物に限ったことではないが、無駄な在庫を抱えぬうちに、餅は餅屋へ。
室内履きは室内履きやへ・・・というのが親方の懸命な選択なのである。


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1号のほうは11月はじめに届いて、もうずいぶん履き倒しているもので、履き癖がついていびつに歪んでしまっているのだが・・・

参考までに、親方の靴のサイズが24センチ。
ハイソックスに室内履きというサイズ設定でオーダーサイズは23.5センチ
編地自体も伸びるので、履くシーンによって店主と要相談

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ただ、このちっこい店主。
ひとりでちまちま商いをしているので、お急ぎの方には不向きかもしれない。













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by 4seasons-kurumi | 2012-12-10 23:57 | 作家
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