マヌルネコは何故かわいいのか?イエネコとの違いから生態や進化まで、知られざるマヌルネコの秘密に迫った図鑑が新登場
マヌルネコはイランから中央アジア、モンゴルなどの乾燥した高地に生息するヤマネコで、マヌルというのはモンゴル語で「小さい野生ネコ」を意味する言葉。
イエネコほどの大きさしかない小柄な体には、70℃もの寒暖差がある過酷な環境を生き抜くために、ふさふさした長い体毛がびっしりと密集。ずんぐりしたボディと小ぶりな耳が特徴的で、まるでキャラクターのような見た目をしていますが、その姿は1500万年前から変わっていないと推定され、ネコ科の中では最も古くから生存している動物と考えられています。
近年は生息地の減少により野生の個体数が減少しており、日本国内においても飼育している施設が10件に満たない希少な動物ですが、メディアで紹介されたり写真集が発売されたりと注目を集めています。
そんなマヌルネコの知られざる秘密に迫っているのが、今月刊行された『マヌルネコ 15の秘密』という書籍。
もふもふボディや、時折見せるユニークな変顔、動物園で産まれた赤ちゃんなど、マヌルネコが多くの人々を魅了している秘密を5つに絞って掲載しているほか、イエネコとの違いや、暮らし方、狩りと食、子育てと成長などマヌルネコの生態にまつわる秘密についても10個ピックアップ。合計15の秘密が収録されています。
また、自然の中で生きる野生のマヌルネコや、国内の動物園で会えるマヌルネコなど、可愛い写真を交えながらマヌルネコの魅力をたっぷりと紹介。写真集のようにペラペラとめくって眺めるのも本書の楽しみ方のひとつです。
一方、マヌルネコは種の保存の観点から繁殖が望まれているものの、人工による飼育や繁殖が難しい動物。
そのため、施設間で個体の引っ越しを行い、繁殖を促すなどの取り組みが行われていて、異なる動物園に親子や兄弟姉妹が暮らしていたりします。
本書には国内の動物園にいる個体の相関図まで掲載されていて、マヌルネコ好きな人には気になるビジュアル図鑑となっています。
【目次】
<グラビア解説>
モフモフ、変顔、鋭い目、コマヌル、小さな一歩
<イラスト図解>
分類、進化、環境、体型、猫との違い、動き、暮らし、狩りと食、子育てと成長、現状と未来
<各動物園の個体紹介>
マヌルネコに会いに行こう
国内のマヌルネコ相関図
など
仕様:A4変型/96P
監修:今泉忠明/編集:南幅俊輔
出版:ライブ・パブリッシング
発売:2023年7月19日
<参考>
・世界最古の猫「マヌルネコ」をモチーフにした指輪やネックレスが登場!売上の一部は動物園に寄付
・ネコの毛色や模様はどうやって決まるのか?詳しく解説した書籍『猫柄図鑑』が刊行!ねこ博士&猫教授の愛猫も登場
・砂漠の天使は可愛いだけじゃニャい!那須どうぶつ王国がミュージックビデオ「スナネコのうた」を公開
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