猫が転がっている姿を眺めていると、何とも言えない穏やかな気持にさせられますが、見る角度によっては様々な物体に見えることがあります。

Xユーザーのしなもん（@ZaDrxd）さんがある日、部屋に寝転がっている愛猫の姿を見た時は「ある食べ物」に似た形をしていたそうです。

茶色のフローリングにごろんと転がっている茶色の物体。

左端にぴょこんと飛び出た耳から猫であることが分かりますが、柔らかそうな質感と丸みを帯びたフォルムは動物らしからぬ存在感。出来上がったばかりのようにふっくらしたボリュームと、こんがり焼き上がったようなキツネ色は、まるでクロワッサンのようなたたずまい。

手で触ってじっくり撫で撫でしようか、それとも顔を埋めてたっぷり匂いを嗅ごうか、召し上がり方を迷ってしまいそうなほど魅力的なボディをしています。

この写真が「誰ですか、こんな所にクロワッサン置いたのは」というコメントと共にSNSに投稿されると、2万件を超える”いいね”が集まるほどの注目ぶり。写真を見たユーザーからは「猫ワッサン」「美味しそう…」「どこで販売してますか？」「朝食にぴったりですね」「ツチノコ！？」など様々なメッセージが寄せられて大きな反響を呼んでいます。

誰ですか、こんな所にクロワッサン置いたのは🥐 pic.twitter.com/NfN6zg9RLr

— しなもん (@ZaDrxd) July 10, 2024

とても味わい深い格好をした猫ちゃんですが、なぜクロワッサンみたいになってしまったのでしょうか。

目撃した飼い主さんにお話を聞いてみると、この猫ちゃんはいつも飼い主さんに遊んでもらった後、「もう遊びの時間は終わりなのかな」と感じると、お部屋で不満げに転がっていることが多いのだとか。この時もまさに猫ちゃんとたっぷり遊んであげた直後のタイミングで、飼い主さんの方はまったりとスマホを見ながら休憩していたと言います。

そんな中、ふと愛猫に視線を向けると、視界に飛び込んできたのが例の光景で、「また、拗ねて転がってるな」と思い、何気なく写真を撮ってみることに。

そして撮影した写真を見返していたら、何か別の物のように見える気がしてきた飼い主さん。その正体について思いを巡らせた結果、頭に思い浮かんできたのが「クロワッサン」という三日月型をしたパンの存在。猫が遊びたりなそうに寝転がっているのは見慣れた光景だけれど、クロワッサン化していたのはこの時が初めてのことだったそうです。

この後、しばらくクロワッサンの形を維持したまま横たわっていた猫ちゃん。拗ねたフリをしているのも飽きてしまったのか、今度は床のうえでゴロゴロし始めたと言います。

この茶白猫の名前はトラくん。飼い主さんが「トムとジェリーのトムのようです笑」と形容するほど、構ってちゃんでおっちょこちょいな性格の男の子。

もともとは知人宅の敷地内に捨てられていた猫ちゃんでしたが、飼い主さんが引き取りたいと申し出たことにより、新しいお家を見つけることができたラッキーボーイ。最初はソファの下に隠れて出てこないほど慎重だったけれど、今ではすっかり人懐っこい猫ちゃんへと成長しているようです。

そんなトラくんは、いつも飼い主さん一家を楽しませたり癒してくれるのだそうで、インタビューの最後に「甘えん坊でとってもかわいい息子みたいですね。」と大切な存在であることを明かしてくれました。

取材協力：しなもん（@ZaDrxd）