スコティッシュフォールド(Scottish Fold) – 猫の種類&図鑑
スコティッシュフォールドの写真
Photo by catcraze.com
基本情報
■原産 : 短毛種はイギリス(自然発生種)
■原産 : 長毛種はアメリカ(人為的交配種)
■祖先 : ブリティッシュショートヘアなど
■体型 : セミコビー
■寿命 : 15歳
■体重 : 3〜6kg(オス)
■体重 : 3〜5kg(メス)
■毛種 : 短毛種、長毛種
■毛色 : ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリーム
■毛柄 : ポインテッド系以外すべて
■目色 : 全部
歴史
1961年、スコットランドの農場で生まれた「スージー」という猫は、折れ曲がった珍しい耳の形をしていました。やがてスージーは同じように耳の折れた子猫を産んだのです。近所に住んでいたロス夫妻は、耳折れが遺伝によるものだと考え、生まれた子猫を1匹譲り受けます。その猫と「ブリティッシュショートヘア」と交配させたところ、再び耳の折れた子猫が誕生したため、本格的に繁殖と改良が進められていきます。
しかし、イギリスやスウェーデンなどでは、耳折れの特徴が奇形や骨格障害の遺伝によるものである可能性を疑われ、品種としては公認されませんでした(現在もその状態が続いています)。1970年にアメリカに渡り、「アメリカンショートヘア」との交配が行われることで、より健康な骨格へと改良が進み、短毛種は1978年、長毛種は1980年代にCFAから公認されました。スコットランドを意味する「スコティッシュ」と、折りたたんだという意味の「フォールド」を掛けあわせて、スコティッシュフォールドと名付けられています。
特徴
最大の特徴で名前の由来にもなっている折れ曲がった耳は、生後3週目くらいから折れ始めるのですが、実は全ての個体に現れる特徴ではなく、生まれてきたスコティッシュフォールドのうち、約3割くらいの確率でしか折れ耳になりません。耳が折れ曲がる理由は、遺伝性疾患により耳の軟骨が未発達であるためと考えられています。
また、スコティッシュフォールドは「オヤジ座り」をする個体が多いことで知られており、オヤジ座りはいつしか「スコ座り」と呼ばれるようになりました。
引用:momosan.hateblo.jp
この「スコ座り」がスコティッシュフォールドに多く見られる理由も、足腰の関節軟骨が不完全であるため、その負担を和らげるためにスコ座りの姿勢を取っている、とする説もあります。
性格
甘えるのが好きで、飼い主や家族の側にいることを好みます。表情や仕草などは見ていてとても愛嬌のある猫です。
病気、怪我、注意点
スコティッシュフォールドは遺伝性疾患が多く発現することが知られており、特に両親がともに耳折れの場合、その子供は高確率で軟骨の形成異常を引き起こし、痛みや歩行困難などの悪影響をもたらします。病気のリスクやどのような両親のもとに生まれてきたのかなど、事前にしっかり確認をして納得したうえで貰い受けるようにしましょう。
お手入れは短毛種の場合1日1回、長毛種なら朝と晩1日2回程度ブラッシングしてあげましょう。耳が折れている猫の場合は、耳のお掃除も定期的に行う必要があります。
スコティッシュフォールドの動画