- 転職の際に企業がエンゲージメント向上施策に取り組んでいたら「応募/入社意欲が高まる」正社員は7割以上
株式会社マイナビは、全国の企業・個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査」の結果を発表した。調査の詳細はページ末尾に記載している。
トピックス
- 5月の企業の中途採用活動実施率は前月比で減少・前年同月比で増加。業種別では「医療・福祉・介護」がトップ。
- 5月の正社員の転職活動実施率は前月比・前年同月比で増加。応募した業種は「IT・通信・インターネット」が最も高く、次いで「メーカー」、「サービス」となった。
- 企業が最も力を入れて募集した職種は「営業」が最も高く27.8%、正社員が応募した職種は「管理・事務」が最も高く31.4%
- 企業の採用活動時の悩みは「応募が集まらない」、正社員の転職活動時の悩みは「希望した条件の求人がなかった」がトップ。
- エンゲージメント向上施策を実施している企業は17.1%。従業員数301名以上では約3割となった。
- 転職をする際に企業がエンゲージメント向上施策に取り組んでいたら「応募/入社意欲が高まる」正社員は7割以上。
調査詳細
5月の中途採用活動状況
- 5月の企業の中途採用活動実施率は前月比で減少・前年同月比で増加。業種別では「医療・福祉・介護」がトップ。
45月の企業の中途採用活動実施率は39.9%(前月比:4.2pt減、前年同月比:2.1pt増)。【図1】業種別の実施率では、「医療・福祉・介護」が最も高く50.5%。次いで「IT・通信・インターネット」が49.0%、「運輸・交通・物流・倉庫」が41.7%となった。【図2】
中途採用活動を実施した理由は、「退職者・休職者の補填」が最も高く44.1%、次いで「年齢など人員構成の適正化」42.2%、「組織の存続と強化」39.3%となった。【図3】
5月の転職活動実施率
- 5月の正社員の転職活動実施率は前月比・前年同月比で増加。応募した業種は「IT・通信・インターネット」が最も高く、次いで「メーカー」、「サービス」となった。
5月の正社員の転職活動実施率は4.6%(前月比:0.2pt増、前年同月比:0.5pt増)。【図4】転職活動実施者が応募した業種は、「IT・通信・インターネット」が最も高く24.7%、次いで「メーカー」が24.0%、「サービス」が14.7%となった。【図5】
転職活動を実施した理由は、「給与を高くしたい」が最も高く58.3%、次いで「将来性のある会社、業界で働きたい」が37.4%となった。【図6】
中途採用・転職活動の状況詳細
- 企業が最も力を入れて募集した職種は「営業」が最も高く27.8%、正社員が応募した職種は「管理・事務」が最も高く31.4%
企業が5月の採用活動で最も力を入れて募集した職種は「営業」が最も高く27.8%、次いで「IT・エンジニア」が11.2%、「医療・福祉」が10.1%となった。【図7】
正社員が5月の転職活動で応募した職種は「管理・事務」が最も高く31.4%、次いで「営業」が16.9%、「ITエンジニア」が12.3%となった。【図8】
中途採用・転職活動の悩み
- 企業の採用活動時の悩みは「応募が集まらない」、正社員の転職活動時の悩みは「希望した条件の求人がなかった」がトップ。
企業の採用活動時の悩みトップは「応募が集まらない」で30.0%、次いで「応募者の質が良くない」で12.7%となった。【図9】
転職活動時の最も当てはまる悩みは「希望した条件の求人がなかった」が19.8%と最も高く、次いで「情報収集の時間が十分に取れなかった」が13.3%となった。 【図10】
エンゲージメント向上施策について
- エンゲージメント向上施策を実施している企業は17.1%。従業員数301名以上では約3割となった。
エンゲージメント(*1)向上施策の実施状況は「すでに実施している」が17.1%。未実施だが実施したいと思っている割合(「実施したいと思っており、検討している」+「実施したいと思っているが、検討できていない」)は47.3%となった。【図11】
エンゲージメント向上施策を実施している企業が、エンゲージメント向上に最も効果があったとしたのは「柔軟な勤務形態の導入(リモート等)」が最も高く16.0%、次いで「キャリア開発支援(新入社員研修、管理職研修等)」が13.2%となった。【図12】
*1=従業員の企業への帰属意識や仕事へのやりがいの度合い
- 転職をする際に企業がエンゲージメント向上施策に取り組んでいたら「応募/入社意欲が高まる」正社員は7割以上。
転職活動をする際に企業がエンゲージメント向上施策に取り組んでいることは「応募/入社意欲が非常に高まる」は39.7%、「やや高まるは31.2%」となった。【図13】
企業のエンゲージメント向上施策の中で好印象な施策単一回答では「休日制度や勤務時間の改善(残業削減等)」が最も高く29.3%、次いで「柔軟な勤務形態の導入(リモート等)」が14.4%と、ライフワークバランスを重視した施策が上位となった。【図14】
調査概要
内容 | 中途採用・転職活動の定点調査 |
---|---|
調査期間 | <企業調査>:2023年6月1日~3日 <個人調査>:2023年6月1日~5日 |
調査対象 | <企業調査> ・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人 ・本調査:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人 <個人調査> ・スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員 ・本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3か月で転職活動を行う予定の人(3か月以内に中途入社した人を除く) |
調査方法 | 外部パネルによるインターネット調査 |
有効回答数 | <企業調査> スクリーニング調査:2,538名 本調査:841名 <個人調査> スクリーニング調査:21,529名 本調査:1,373名 |
レポート内目次
【TOPICS】
・企業・正社員の動向概要
【企業調査】
・中途採用活動を行った企業の動向
・今後3か月以内に中途採用活動を行う企業の動向
・中途採用活動を行わず、今後も予定のない企業の動向
・中途入社者がいた企業の動向
【個人調査】
・転職活動を行った正社員の動向
・今後3か月以内に転職活動を行う正社員の動向
・転職活動を行わず、今後も予定のない正社員の動向
・中途入社した正社員の動向
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