写真用フィルムの素材とか性能とかではなくて、各部分の名称=呼び方についてまとめておこうと思います。特に今回は35㎜フィルムについてです。
フイルムを購入して外箱・パッケージを開くと
フィルムケース / Pケース もじどおりフィルムの入っているケースです。富士フイルムの場合は半透明の白いケースですが、メーカーやフィルムの種類によって黒いケースやグレーのケース、キャップ(フタ)だけ本体とは違う色のケースなどいろいろあります。いずれもフィルムをホコリや湿気あるいは水濡れから守ったり遮光したりの効果がありますので、できる限りフィルムはケースに入れておきたいものです。ちなみにこのフィルムケースはPケースと呼ばれる場合もあります。と言うか私の回りではこちらが主流なんですが、Pケースといえばフィルムのケースというのは写真業界内のことのようです。普通にPケースでネット検索するとCDなどのケースが最初にヒットします。まあこれはどちらもプラスチックケースの略でPケースだと思われますが・・・
さて本題のフィルムの方ですが、
パトローネ フィルムが入っている円筒形の容器。上下の円形部分はフタとかキャップと呼ばれます。
スプール / 軸 フィルムを巻いてあるのがこのスプールです。
リーダー / リーダー部 /ベロ パトローネから出ているフィルムの先端の部分のこと。この部分をカメラ側のスプールに差し込んだり引っ掛けたりしてフィルムは巻き上げられます。
撮影の終わったフィルムは先端がパトローネの中に巻きこまれているので現像時に再度リーダー部分を引き出したり、撮影途中に巻き取って再度使用するためにもリーダー部を引き出す必要がありますが、このリーダー部をする引き出すことを「ベロ出し」それに使用する機器を「ベロだし機」と呼ぶことがあります。
パーフォレーション フィルムに一定間隔で開けてある送り穴の事です。ロールフィルムをカメラが送る(巻き取る)時のガイド穴で35㎜フルサイズでは8パーフォレーション、ハーフサイズでは4パーフォレーションの間隔で送られます。
パトローネを分解するとこんな感じです。上下のキャップを外すとスプールが抜けます。キャップを外した周りの板の部分はパトローネ胴板と呼ぶのだそうです。
テレンプ(terenmp) / 遮光リボン フイルムの出入り口のところに貼ってある黒い布のことです。
フィルムの裏表ですが、内側になっている面が、感光乳剤面でカメラのレンズ側に来るように巻かれています。反対側は感光乳剤が塗布されていない面なのでベース面と呼ばれたりします。
感光乳剤面は単に感剤面とか乳剤面とも呼ばれます。
DXコード パトローネの表面に印刷されているカートリッジバーコード、CASコード(カートリッジ感度設定端子)については必要が出てきたら追記する予定ですが、今のところは以下に詳しく解説をしてる方の該当ページをリンクしておきます。