フィルム使いのたしなみ!?フィルムローダーをゲットしてみた。
ひょんなことから足を踏み入れてしまった「フィルム沼」「フィルムカメラ沼」。やはり興味が出てくるのが「フィルムローダー」で「長巻」「ロール缶」といわれる缶に詰められた100FT(フィート、30.5m)のフィルムから、35mmフィルムのパトローネ(35㎜フィルムの外側の、金属やプラでできたカバー部分)に詰める光景ですよね。
その時に必要になるのが「フィルムローダー」と呼ばれる道具です。この「フィルムローダー」でを利用して「長巻」「ロール缶」といわれる缶に詰められた100フィート(30.5m)のフィルムから、各フィルムにフィルムを詰め替える利用するわけです。※現在は、長巻は一般的にはモノクロフィルムしか販売されてないようです。。
フィルムローダーの入手方法
でも、このフィルムローダーの入手がなかなか難しいのです。
フィルムローダーを入手する方法ですが、①現在販売しているお店を探す、②ヤフオクやメルカリで出品されているものを探す、③マニアの方から譲ってもらう/中古カメラ市で探す・・となるかと思います。
因みに、私は②でメルカリで入手しました。しかし、かなりの年代物ですので、上手く動かずに分解修理しました。フィルムローダーの分解修理についてはあまり情報がないので、可能なら現行品を購入されることをお勧めします。
フィルムローダーのメリット
メリット①:フィルムの費用をグッと抑える
①フィルムローダーの調達と、②長巻の購入ルートの確保が出来れば、モノクロのフィルムをコスパよく利用することができます。
長巻が1本1万円弱(FOMAPANや、MARIX100、200、400等)のものを購入すれば、1巻きが30.5mあるのでフィルムに詰め詰めしていくと、約16-20本程度のフィルムを作ることが出来ます。
1本単価として500円~700円円程度なので、普通に購入するよりも激安ですよね。
メリット②:テスト撮影用のフィルムに大活躍!
ジャンクのフィルムカメラや、倉庫から出来てきたフィルムカメラ、未整備品のフィルムカメラをゲットした際に、そのカメラの動作テストを行うのに24枚とか36枚のフィルムだと撮影できる枚数が多すぎるので、10枚とか15枚撮り用など、好きな枚数のフィルムを作ることが出来ます。フィルムカメラ沼の住人には何気に便利です。
メリット③:なにより、なんか楽しい!
レンズ好き、フィルムカメラ好きの方は、日々のメンテをしながら貴重なカメラを使い続けていらっしゃる方も多いので、このフィルムを巻いて詰める作業(フィルムローダーのゲット含む)は、とても楽しめるのではないでしょうか。因みに私はとても楽しいです。
楽しみ増える:但し、自家現像が必須です!(ココ重要!)
自家詰めのフィルムは、カメラ屋さん等の現像機(すごく高い機械なんです)に入れると、現像機が壊れちゃう原因になるので、現像自体を断られるケースがほとんどのようです。
ですので、フィルムローダーでフィルムを巻いて詰める人は、実質的に自家現像が必須となるかと思います。
(豆知識)
100フィートのフィルムが巻かれた「長巻」「ロール缶」と言われるものは、主にシネマ用のフィルムがベースとなっているものが多いようです。でも、映画用のフィルムをそなままカメラでの撮影に使うと現像液がひどいことになっちゃうらしいので、FOMAPAN(フォマパン)やMARIX(マリックス、中身はFOMAPANらしい)は、シネフィルム用のフィルムから、カメラ用のフィルム用の処理をして販売しているそうです。
Kingのフィルムローダーがやって来た
感光済み!?の100フィートロール付きだ!
フィルムローダーを探して数か月。ついにメルカリで掘り出し物!?のフィルムローダーを見つけました。動作未確認だけど、なんと100FT の長巻フィルム入りです。とはいえ、、、写真を見てわかるように、蓋を開けて写真撮っちゃってるのでガッツリ「感光済み」ですね。ハイ。
そして・・動かないぞ!
でも、実は、この感光済みの100FTの長巻がとても役に立ちました。なぜなら、このフィルムローダーが動かなかったからでした。。
この感光済みの長巻フィルムを利用して、修理途中の動作確認や、理後のフィルム詰め作業をテストすることが出来たのはとても助かりました。またテスト用のフィルムを数本作って、ジャンクカメラの操作テスト用に使ったりもしています。けっこう使い勝手良いです。
何せ古いものですので、ギアやバネというモノがガチガチになっていて、全く動きません。修理しようにも一番の問題は、正常な状態が分からない、つまり「正解が分からない」のです。これは困りました。
仕方がないので、このKingのフィルムローダーの修理記事を探しまくりました。そして見つけましたよ1記事。ネットは偉大ですよね。感謝感謝です。※下記の「参考情報」にLink貼ってありますので、気になる方は是非ご覧ください。
修理&各部の名称等
分解修理だ。⇒「う、動くぞ」
上記の記事を見ながら、分解した我がKingのフィルムローダーと比較しながら、部品を組みなおします。するとバネが一つ外れていた箇所を直し、板バネが強すぎる(固くなっていた)場所を少し弱くしたりしながら、メーターやレバーが何とか動く状態まで復活させることが出来ました。修理記事を見つけることが出来て良かったです。
修理後の状態を、下記に写真に撮っておきましたので、答え合わせ用にご活用いただければと思います。
各部の名称について
Kingのフィルムローダーが動くようになったので、次は使い方について見ていきます。
まず下記にて、Kingのフィルムローダの各部の名称!?について記載しておきます。
- カウンティングダイヤルA(巻き取りカウンター)※Sに合わせて、必要な枚数までクランクシャフトを回す
- クランクシャフト
- カウンティングダイヤルB(残数カウンター)※30.5に合わせる
- インターロックレバー(長巻フィルムをローダー入れる時、フィルムを詰める時に動かして固定する)
- ボディードア(フィルムを装填、取り出すときに開ける)
- フィルムドアー(長巻フィルムをローダーに入れる際に、フィルムを上部にセットする際に開ける)
- 長巻フィルムは、このように装填されます(暗室やダークバックの中でしか見れません)
- 長巻の芯(なくても問題ありません)
長巻フィルムを装填してみよう
長巻フィルムの装填方法についてですが、今度時間があるときに記載しようと思いますが、今必要な方もいらっしゃると思いますので、詳しく記載されている「説明書」をご紹介しておきますね!この説明書に詳しく説明されていますので、是非参考にして頂ければと思います。
★長巻フィルムをフィルムローダーに装填する作業は、暗室内かダークバック内での作業が必要ですので、ご注意ください。
↓
今回購入した、Kingのフィルムローダーには取扱説明書が付いていたので、睨めっこしながら作業をしていたのですが、中古で入手できた方の中には取扱説明書が付いていないモノもあるかと思います。
そんな方に朗報です。取り扱い説明書を公開してくれている方がいましたので、紹介させて頂きますね!
フィルムローダーを使ってみよう(フィルムを詰めてみよう)
次は、いよいよフィルムを詰めていく作業なのですが、上記の説明書見るとすべて書いてあるので、簡単に写真のキャプションとして記載しておきますね。
上記の写真のように、フィルムに必要枚数巻くことが出来たら、ボディードアを開けて、フィルムをハサミで切り取り、クランクシャフトを手前に引いて、装填が出来たフィルムを取り出します。
フィルムの先端は少し斜めに切っておくと、カメラへの装填がしやすいかと思います。
続けて作業する際は、次のパトローネを装填して同様の作業を行います。作業を終了する際はボディードアを閉めて終了です。
長巻のお買い物
①MARIXの長巻フィルムをゲットだ。
MARIXの長巻フィルムは、2024年8月13日現在、下記のECショップの中(Amazon、楽天、Yahoo!)では楽天市場でのみ「長巻フィルム」が販売されています。ISOは100、200、400から選べますので任意の商品を購入可能です。また、メルカリのMARIXアカウントにて直接購入することも出来ます。
②各種メーカーの長巻フィルムをゲットだ
MARIXと中身一緒と言われているFOMAPANを始め、世界各国の各種長巻フィルムを取り扱っているのが北海道にある「かわうそ商店」さんです。下記画像に「長巻」の検索結果のページのLinkを貼っておきますので画像をクリックして、気になるメーカー等の長巻を物色してきみてくださいませ!
参考情報
《KINGのフィルムローダー、修理する際の参考に》
銀塩カメラの日々と由無し事:フィルム巻き巻き フィルムローダーでコスト削減
《使い方関連》
両眼:長巻きフィルムを使う
C級サラリーマン:フィルム高すぎ!100ft長尺(長巻)フィルムの小分けでしのぐ ~
PHOTOWALK:フィルム代約40%節約「フィルムローダー使用方法解説」
物欲の楽園:バルクフィルム ローダーが空になったので新しいモノクロフィルムを装填してみた
《動画》※YouTube
ジャンカメ / Junk Camera Channel:マイフィルムを作ろう「財布に優しいモノクロフィルム生活」
フィルム写真とか旧車バイクのチャンネル:【自家現像】長尺フィルムをパトローネに詰め替える
でっどぴーぷる:自分でやればお得!【フィルムローダー】 フィルムアイテムの紹介
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