緑のロッコールを求めて
MINOLTAというカメラメーカー
かつてMINOLTAというカメラメーカーがありました。α7000というAF一眼レフで一世を風靡したものの、、、カメラ部門はSONYに吸収されて現在に至ります。私は一眼デビューした大学生のころにα9000にTAMRONのZoomを中古で揃えて喜んでいたものです。
今回紹介するレンズは、そのもっともっと前のもので1961年に登場した「AUTO ROKKOR-PF 58mm f1.4(前期型)」というレンズです。
このころのROKKOR(ロッコール)は、前玉のコーティングが特殊で反射光が”緑色”にキラキラ輝くため「緑のロッコール」と呼ばれていたそうです。大きくてキラキラ輝く前玉が大好きな私は、この緑のロッコールを探して中古カメラ市のブースを彷徨いましたが出会うことが出来ませんでした。
ということで、いつものように某Yオクで、格安物件を発見してお迎えしたのでした。
このレンズのスタディ
バリエーション
このレンズは1961年から製造された「AUTO ROKKOR-PF 58mm f1.4」の前期型です。このレンズには「AUTO ROKKOR-PF 58mm f1.4」が「前期型」と「後期型」、1966年に登場したMC(マルチコーティング)の「MC Rokkor-PF 58mm f1.4」も「前期型」と「後期型」があります。今回ゲットしたのは一番最初のAUTOの前期型なので、かれこれ60年以上も前のレンズになるわけです。MFのレンズって長く使えますよね。
緑のロッコールについて
このレンズは、探し求めていた「緑のロッコール」なのですが、実はレンズをのぞき込むと茶色っぽい色しています。でも、光を前玉に反射させて微妙に角度を変えていくと、緑に輝いて反射する角度にたどり着きます。緑を確認したい方は是非!
(参考:引用情報)1960年代のROKKOR(ロッコール)ブランドにはミノルタが世界で初めて実用化したマルチコーティング(2層のアクロマチックコーティング)が施されており、ガラス面の反射光が緑に輝くことから「緑のロッコール」と呼ばれ親しまれてきました(こちらのBlogより引用)とのことです。
写りを見てみよう(実写レビュー)
まさに大口径オールドレンズ!
楽しい楽しい、収差のオンパレード!
流石、良く写ります
マウント変換について
このレンズは、諸先輩方のBlogには「MINOLTA SRマウント」と記載されています。MINORTAのロッコールのマウントは、実はミノルタマウントという名称で、SR、MD、MCと呼ばれるタイプがあるそうです。でもそれらは形状が同じなので互換性があるようです。
ですので、これらのマウントには、一般的に販売されている「MDマウント」と記載されているマウント変換アダプターを利用すれば良いようです。(こちらのBlog参照)
MDマウントを私の愛機ソニーα7Ⅳで使うには、MDマウントからソニーEマウントへの変換が必要です。
MF(マニュアルフォーカル)で利用する場合や、電子マウントアダプターを利用してAF(オートフォーカス)化して利用するために必要となる変換アダプターについては、こちらのページを参照ください。
レンズ情報(スペック)
メーカー:MINOLTA
名称/ブランド名:AUTO ROKKOR-PF 58mm f1.4(前期型)
フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
焦点距離:58㎜(35mm判換算)
センサーサイズ:フルサイズ
レンズ:5群6枚(拡張ガウス型)
絞り:f1.4~22
絞り羽:8枚
フィルター径:55mm
重さ:316g
最短撮影距:0.6m
マウント:MINOLTA SRマウント ※ミノルタMDマウントで変換可能
製造国:日本
生産時期:1961年
相場:(Used)10,000円程度
特技/特記:
備考:緑のロッコール
参考情報
M42 Mount Spiral:MINOLTA AUTO/MC ROKKOR-PF 58mm F1.4
ShaSha(カメラのキタムラ):【オールドレンズ】ナチュラルな描写が魅力、緑のロッコール「ミノルタ オートロッコール PF 58mm F1.4」
one-scene:MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4
CAMERA fan:素朴な描写が魅力の6枚玉 Minolta Rokkor PF 58mm F1.4
bornsureblog:GFX × オールドレンズ。「MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4」
sunrise-photo:ミノルタ(minolta)MD・MC・SRマウントのマウントアダプターの使い方とコツまとめ
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