謎の青春18きっぷキセル協会とは!? - 温玉ブログ

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謎の青春18きっぷキセル協会とは!?

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2015年の最初の青春18きっぷシーズンも終わってしまった。

厳密には2014年12月10日から2015年1月10日までの期間だったわけだけど、今年最初の18きっぷシーズンが終わったのには間違いがない。

青春18きっぷは5回分綴りなので、4回分も残していた僕は、かなり焦って使ったわけだけど、その時の話はBS@もてもてラジ袋の方でやると思うので聞いて欲しい。

 

さてさて、18きっぷを利用する時にいつも気になることがある。

18きっぷを利用したことのない人に説明すると、この切符にはハンコを押すところが5箇所あって、利用する日の最初の改札で、その一つに日付入りのハンコを押して貰う。その日付のあいだは改札でハンコを見せるだけでJR全線の乗り降りが自由になる。

だから自動改札機は一度も使わないわけだけど、今どきの主要駅はかなり自動化がされており、そういう駅は有人改札は隅っこのほうにひとつだけだ。

これが大都市の大きい駅だと、自動改札がたくさんあるなかで、有人改札がひとつだけなので、何かあるとものすごく混雑したりする。

何かあるっていうのは、切符を見せながら駅員に何かを尋ねて、話し込んでいる奴がいたりすることだ。切符を買う相談ならみどりの窓口でするわけで、いまさら切符をもってる奴が何を相談することがあるのか不明なのだが、とにかく、こういう奴がいると有人改札は凄く混む。

同じように駅員に相談したいことがあるなら大人しく順番を待つしかないのだけど、僕のように18きっぷを見せて通過したいだけの人間は、相談者の横からすり抜けて、駅員にきっぷを見せるポーズだけしてさっさと出てしまったりする。

その時に駅員が「ハンコがよく見えないから見せて」とか「なんで出ようとしてるの?きっぷは?」などと呼び止められた経験はまったくのゼロだ。

駅員だって何かを相談している客の対応に追われていて、僕みたいな奴はまったく気にもとめていない。

とするとどうなるかというと、18きっぷのハンコを押されずに通過することが出来る。

もしくは、ハンコが押されているかどうかの確認もされずに改札を通れるわけだ。

実際、18きっぷというのは、乗る時にはハンコを押されないケースがままある。

たとえば、無人駅かそれに近い駅から乗り込んだ場合。

それか早朝の時間帯は、駅員が改札口に不在という事が多い。これはけっこうな大きい駅でもそうなのだ。

事実、僕は始発から間もない時間帯に、大阪の京橋駅から乗り込むか、京都駅から飲み込むことで旅を始めるのだけど、駅員がいなくてハンコを押されずに改札を入ってしまったことが何度かあった。東京の神田駅なんていうところでも、早朝は駅員が改札口を不在にしていたりする。

そういう時はどうするかというと、降りる駅でハンコを押して貰えば良いのである。これは違法でもなんでもなくて、18きっぷの使い方としては、前述の通り、無人駅から乗ったりもするケースもあるので、正しい使い方なのである。

で、そうやって乗り込んで、降りる駅の改札口が、例の謎の相談者で詰まっていた場合。

横をすり抜けて適当に切符をかざす。

駅員ほぼ無視。

かなりの距離を移動したのに18きっぷは無傷。

完全キセルの完成である。

これが難易度が高くもなんともなくて、例えば前述のように京都駅か何かからハンコを押されずに乗り込んだとしよう。

そして10時間以上かけて東京の新宿駅まで移動したとしよう。

新宿駅なんてそれこそ日本一の乗客数を誇る駅で、ものすごい人間がいる。

それでも有人改札は東口とか西口とか、それぞれにひとつづつしかないのだ。

すごい人数がいるので、例の謎の相談者は、ほぼどの時間帯でもいたりする。

いなければ少し構内で時間を潰すか、別の改札口に移動すれば良い。

すると絶対に奴らはいる。

そうなったらしめたもの。横をすり抜けてしまえば良い。

これで8000円以上する大阪(京都)から東京の移動がチャラだ。

ただでさえ2000円ちょっとでその距離を移動できる18きっぷで、そこまでする!?と言われればそうだけど、出来でしまうものは仕方がない。

もちろん、僕はやらない。

でも、簡単に出来るよ、という話だ。

「そこまでするなら18きっぷも何も持たずにすり抜けていけばよいじゃない!?」

と仰る人もいるだろうが、この方法の悪辣なところは、万が一呼び止められたとしても

「あ、そういえばハンコ押してないんだった。てへっ」

で済んでしまうことなのだ!

すり抜ければ得だし、もし咎められてもノーカウント。なんという万全のキセル

怖いことといえば、車内で回ってくる検札くらいなのだが、東京大阪間にはあまり検札は来なかったりする。もし来ても「あ、乗る時に押してもらってないので押して下さい」と堂々とハンコを押して貰って「得できなかったねw」などと思ってれば良いだけだ。

繰り返して言うが、これを勧めているわけではないし、僕は絶対にやらない。鉄道好きとしてはやって欲しくもない。

でも考えるのは、たいていどの駅の有人改札にも、おあつらえ向きの謎の相談者が張り付いていること。

その横をすり抜ける度に「簡単に通れるなあ」と考えてしまうこと。

「そういうのは見てないようだけど、駅員は鋭くチェックしてるのでは?」

そういう疑問もあるかと思う。

けど、僕は実際に何度か実験してみた。

そういうケースいおいて、本当に18きっぷのハンコを押さずに通れるかの実験だ。

ぜんぶ成功した。

念の為にもう一度言うが、キセルをしたのではない。その場合でも後で別の駅でハンコを押して貰っている。

18きっぷで無賃乗車をしたことは一度もない。ただ、やろうと思えば出来るということを実験してみただけである。

以上のようなことを知ってると、ますます気になるのが何度も出てくる、有人改札で駅員の注意を釘付けにしてしまう「謎の相談者」の存在だ。

なんでこいつらは常に相談しているのだろうか。

何を相談しているのか、鉄道によく乗る僕でも本当によくわからないのだ。

「もしかして、こいつらは駅員の気を引くために相談している!?」

「もしやキセルの人間が、改札を通りぬけしやすいようにているのか!?」

18きっぷキセル協会の会員なのか!?」

「助けあってるの!?」

などとあらぬ妄想まで浮かんでくる。

それくらい、本当に、改札で相談してる人間が多い。

そしていつも僕はそんな人の横をすり抜けて改札をクリアする。

ちゃんとハンコを押した18きっぷで。

 

ちなみに僕がみた中で最強のキセルは、やはり人の多い新宿駅の南口で、堂々と自動改札を通り抜けるという方法だった。ブザーとかなっても全くお構いなし。駅員も誰も気にも止めていなかった。やはり人数が多すぎていちいち気にしてないのかなと思った次第。

 

あれこそが本物のキセル協会の会員だったのかもしれない。

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