【すいげつこ】
三方五湖のうち最大かつハブとなる湖
三方五湖のひとつ。
他の四湖のいずれとも通水部を持つハブとなる湖。となりの久々子湖とは人工の浦見川(浦見運河)で通じているため塩水が逆流を受けている。
日向湖とは江戸時代に人工トンネル水路が開削されたものの諸問題から現在はほぼ閉門された状態。
また三方湖、菅湖とはリアス式の半島によっ区切られてはいるが、地形としては海峡のようにくびれているだけで三つの湖は完全につながっている。
学術的には世界的にきわめて重要な湖であり、「年縞」の採取湖となっている。
淡水と汽水が混じることから魚種も豊富。夜間の釣りは禁止されており、釣りには遊漁料が必要。鯉、ウナギ。
日向湖との通水部(嵯峨隧道)
嵯峨隧道は三方湖、水月湖周辺の集落や農地を氾濫から守るために計画され、1709年の鍬入れから40年かけて1751年に完成したトンネル水路。
完全に海水湖化した日向湖の塩水が逆流し、水月湖の生態系に影響を与えることや、逆に海水魚の養殖業が盛んになった日向湖に淡水が入ることで漁業被害が生じることから、水門はほぼ常時、閉じられている状態となっている。
下の写真では奥が日向湖。手前の水月湖の股の奥に水路入口が見える。
五湖ぜんぶ入り
下の写真では水月湖を中心に他4湖との境界および通水部が確認でき、水月湖がハブ的立地であることが分かる。
水月湖の「年縞」
駐車場
三方湖との合流部近くの西岸道路沿いには、駐車場がいくつかある。
マップ
水辺遍路謹製
ニッポン湖沼図鑑マップ
三方五湖ノ図