研究開発部 Arc Groupの大澤 です。SBBブログの寄稿はとても久しぶりです。最近アウトプットをサボっていたのでぼちぼち再開したいと思います。
さて、1月22日から技術書典12が開催されます。私たちも「Sansan技術書典部」としてサークル参加することになりました。技術書典 応援祭以来、約2年ぶりの参加となります。
頒布本についての紹介
新刊(共著)を1冊、既刊(共著、単著)2冊を出品します。既刊となる「Sansan Builders Book 01」および「Starting Datadog」については以下の記事をご参照ください。
本記事では、新刊の「Sansan Builders Book 02」について紹介します。本書は社内で有志を募い、エンジニア、イベントディレクターが各々得意とすることや業務で得た知見などを紹介しています。以下の5章で構成されます。
- 第1章 非エンジニアが実践する技術ブランディングへの取り組み
- 第2章 もう迷わないReactの状態管理
- 第3章 Amazon ECSでGPUを使う
- 第4章 FastAPIによるOpenAPIドキュメントの充実
- 第5章 IAM Permissions Boundaryのすゝめ
非エンジニアが実践する技術ブランディングへの取り組み
技術ブランディンググループの相場(@hiroba_a)が執筆しました。
Sansanの技術ブランディングを向上させるために取り組んでいる活動を紹介されています。活動の一例として、技術カンファレンス(Sansan Builders Stage)や勉強会の開催があり、2021年は46回も開催したそうです。
その他に、イベント共催、Twitter・ブログ・エンジニアリングサイトの運営と幅広い活動をしていくうえで、運営のポイントや見ている指標などわかりやすくポイントを絞って書かれています。技術ブランディングに興味がある方はぜひチェックしてみてください。
もう迷わないReactの状態管理
Bill One Entryグループの秋山(@aki202)が執筆しました。
JavaScriptライブラリのReactは、アプリケーションを実装するだけであれば初学者であっても難しくありませんが、スケーラブルな設計を考慮すると難易度があがるそうです。本章では設計の中でも難しい状態管理について基本ルールを紹介されています。私自身は元々バックエンドとインフラをやってきたのでフロントエンドに疎いのですが、図とサンプルコードを多いので理解しながら読みすすめることができました。
Amazon ECSでGPUを使う
大澤が執筆しました。
研究開発部ではしばしばEC2 GPUインスタンスを使う機会があり、プロダクション環境で稼働させる際にAmazon ECSにのせることが多いです。Amazon ECSでGPUを使う場合に世間的にドキュメント等がなかったので、本章ではハマったことや知見、GPUによるオートスケーリングや監視などを紹介しています
FastAPIによるOpenAPIドキュメントの充実
技術本部 データ戦略部の松本が執筆しました。
FastAPIは比較的最近登場したPythonのWebフレームワークで、APIに特化しているため高速、直感的といった特徴があります。OpenAPIへの出力をサポートされており、ソースコードとドキュメントが一体になっています。このため、オンボーディングやチーム内のコミュニケーション促進に一助を担っています。
本章では、ToDoアプリケーションAPIのサンプルコードを通して、いかにOpenAPIのドキュメントを充実させていくかについて紹介されています。私が所属している研究開発部でもFastAPIは採用しているのでチーム内でも共有したいぐらい良コンテンツです!
IAM Permissions Boundaryのすゝめ
Infrastructureグループの赤羽が執筆しました。
AWS IAMのPermissions Boundaryという、マイナーかつ分かりづらい機能があります。本章ではPermissions Boundaryについて解説しています。
私が先日登壇したSansan Builders Stage 2021でも軽く触れていますが、ちゃんと理解して説明しようとするとかなり大変です。なぜPermissions Boundaryが必要なのか、どういった場面で活きるのか、具体例を上げて解説されているので、この機にIAMについて知識を深めていきましょう。
最後に
少しでも興味がありましたらぜひチェックしてみてください。そして読んだ感想をTwitterやブログで紹介していただけるとモチベーションがあがるのでよろしくお願いします!