日本時23日、MLBの各チームは保有権を持つ選手(FAの権利を持たない40人ロースター内の選手)に対し来季契約を提示する期限、いわゆる“ノンテンダー・デッドライン”を迎えた。
MLB契約情報
ノンテンダー・デッドラインとはメジャーリーグ・サービスタイム(MLS=メジャー登録日数) 3年から6年未満の調停資格を持つ選手(スーパー2の選手も含む)に対して来季の契約を申し出るかどうかを決めなければいけない期限のこと。
おもに年俸と実績が見合わない選手にとられる措置だが、オフシーズンの補強に備えて40人枠を空ける意味もある。今オフは62選手がノンテンダーFAになった。
このうちエンゼルスは、6月のドジャース戦で左肘を負傷し、靭帯の再建手術を受けたパトリック・サンドバル投手をノンテンダー(来季契約を提示しない)にしたと発表した。サンドバルはFAになり、古巣を含む30球団との交渉が可能となる。
サンドバルは27歳左腕。2022年から先発ローテーションに定着し、27試合で6勝9敗、防御率2.91、2023年は28試合に先発して7勝13敗、防御率4.11、23年3月のWBCではメキシコ代表のエースとして準決勝の日本戦で好投した。
しかし、大谷と初めて対戦した6月21日のドジャース戦で3回に大谷に四球を与えた直後、左肘の痛みを訴えベンチに下がった。その後の検査で靭帯損傷が見つかり手術を受け来季はリハビリのため、シーズン全休の可能性が高いと見られている。MLS3.149。今季の年俸は502万5000ドル。
また、ドジャースは2022年に16勝1敗、防御率2.14、2023年には8勝を挙げた先発右腕トニー・ゴンソリン投手と年俸調停を回避し、来季年俸540万ドルで契約に合意したと、ロサンゼルスタイムズ紙が報じている。
さらに、2023年に9試合で4勝を挙げたダスティン・メイ投手とも213万5000ドルで合意。一方、救援右腕ブレント・ハニーウェルと救援左腕ザック・ローグはノンテンダーFAにした。
下記の選手たちは他のFA選手と同様に、全30球団(もしくはMLB以外のチーム)と自由に交渉することができる。
▽記事参考