緩急  - boulangerieの暇つぶし

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元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素で楽しい暮らし。

緩急 

野球の場合

守備の時:内外野問わずピッチャーが投げるたびに行う事がある。足を開き膝を曲げ腰を落とした状態は誰もが想像出来ると思うけどその足元こそがポイント。基本は爪先立ち+荷重はやや前方+ピッチャーが投げる瞬間は見た目には分からない微量な前方傾斜が発生する。←緩く構えて一瞬全身に力を込める感じ。

これは体が即座に反応する為の体制で、怠ると飛んできたボールに反応出来ないのはまだマシ、最悪死ぬ。笑 (硬球ってむっちゃ硬い)後にプロへ行くような強打者の打球の初速は高校球児と言えど170キロ近くに及び、キン!となったとほぼ同時にボールが目の前に現れる状況。体が勝手に反応する体制が必須なのです。

 

打者の時:構えた時点では力が抜けている、そこから一旦引いた足が(ピッチャー側)前方に移るのを利用して回転運動に変化せさて行く。荷重は後方、ボールが当たる瞬間のみ一瞬力を加えて円運動の末に起こった最大の力を更に後押する事でよりパワーが増す。

 

投げる時:投げる方の手を肩くらいにまで振りかぶった時には力が抜けている。この時、手(指)は投げる方とは逆向きで足元から腰、そして投げるモーションに入って肘が前方に出る瞬間に手のひらがクルリと回転、ここで力を乗せることで鞭のように腕がしなって早いボールが投げ出される。

 

剣道の場合

やはり基本は爪先立ち。緩く構え相手の動きに素早く反応すると同時に後足を蹴り出し前方に飛ぶように動く。爪先立ちのまま右に左に、または前後に絶えずリズミカルに動きつつ相手の隙を伺う。

 

バイクの場合

全体重をかけた腰を力を抜いてドシっと落としているがタンクを抱える両膝のニーグリップには力が入っている。(多分w)1ミリに満たない微妙なアクセルワークやブレーキのコントロールも必須で肘や膝が伸びきっていては自由な体重移動が不可能となる。

 

料理の場合

包丁を使う際、食材を抑えてる手は力が抜けている状態。実は手が空中に浮いているくらいに力が抜けていて、その結果指や手全体を自由に動かす事が出来る。また、包丁を握っている方は基本は刃物の重さで切る動きをするのだけど食材に触れる一瞬だけ真下に力を加えている。両手ともにガチガチに力んでいる時に怪我をする。

 

ギターの場合w

コードをしっかりと押さえようとするあまり手が痛くなるほど弦を押す。(笑)しかしある時緩く握ると簡単に抑える事が出来た。その時の手先に神経を手中してみると指の各所で緩急が入っている。また、ピッキングも重要で例え綺麗にコードが押さえられていても基本のピッキングが出来ないと綺麗な音は出ない。ある時は弦を掠めるように、ある時はもう少し全体をしっかりと弾くように。力んでいては空振りも出来ないし(名称あるの?)常に緩急を付けたピッキングが必要(な模様)。

 

対自分と向き合って追求していけば飽きる事は無い。それが例えどんなレベルでも他はどうでも良くなって延々と遊んでいられるなーと思った。

 

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スライスのお肉を包丁で刻んで作った麻婆豆腐丼。2種類の豆板醤と甜麺醤作戦が上手くいった!鍋ふりも緩急だよな〜。