一昨年に作る気満々だったクリス・シュトーレン。ところがいざ作ろうとレシピを思い返すも工程に手間が掛かる事から華麗にスルー。笑
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製造するにあたっては中種法で仕込み材料もローマジパン、バニラオイル、大量のバター、オレンジピール、レモンピール、ミックスフルーツの洋酒漬け、クルミ、レーズンなどを揃えるとなると買った方が断然お得。←それを言っちゃあ...
で、そんな事はすっかり忘れていて連休に入ったのもあってパウンドケーキを焼く事にした。
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このレシピの良い所は簡単な手順とシンプルな材料。また配合&長時間の焼成によって日持ちもするので食後に甘い物が食べたくなった時にコーヒーと共に一切れパクッ!と食べれば満たされる。既製品のスイーツでは味わう事の出来ない芳醇なバターの香りが良いんですね。
さてこのパウンドケーキ、いつも何かしらのアレンジをして作っていたのだけど、今日は3ヶ月前にラム酒に漬け込んだレーズンがある。いつものようにシナモンでも入れて...と考えていたところでそうだ!と思い出した事が、カルダモンとナツメグを加えたらシュトーレン風味になるじゃん!と。そう言えば食感も似ているし簡易シュトーレンになるんじゃね?←ヤメろ!その言葉遣い(子供が10代〜20代後半の家庭って逆影響受けますよね?笑)
こうして既存のレシピにレーズンを投入、シナモン、カルダモン、ナツメグの同割を2gほど入れ作業を進めているとベーキングパウダーが無い!!ドライイーストを適当に入れて(2gくらい)軽く発酵させて焼いてみる事にしました。
型に流し込んだ後35℃のオーブンにて放置。只今様子を見ながら記事を書いている。
クリス・シュトーレンの独特な風味は香辛料とローマジパンによるものが大きい。ローマジパンとは砂糖とアーモンドの粉末を練って粘土状にした物で、高価な物になると更に貴重な高品質のバニラビーンズ(マダガスカル産など)を加えることでより芳醇な風味となる。そこにシナモン、カルダモン、ナツメグと言う絶妙な香辛料の組み合わせが合わさってクセのある風味が得られる。なのでローマジパンは無いけど漬け込みレーズンや香辛料でかなり近い物になるのでは?と期待する事にしよう。
ところでシュトーレンは焼成後も溶かしバターを何度も重ね塗りする、その後グラニュー糖をまぶしさらに乾燥させてから粉糖で綺麗にコーティングなど作業時間が長引くことから
毎年予約が入ると非常に憂鬱になっていたw
のは今だから言える事ではあるのだけども(笑)手間暇かけて完成した物はやはり旨い。
毎年自分用にも購入して家で楽しんでいました。
さて、どうなることやら...
トータル60分程発酵させた後に170℃で40分、160℃に落として10分追加の焼成。
焼成中でピンボケ...
気持ち盛り上がっているのが分かる。
冷めてからアイシングして試食すると...←シナモン、バニラオイル入り
まー、これが美味しい事!
発酵をとったせいか前回の時より幾分か軽めの仕上がりとなった。それに中までしっかり火が通った割にはしっとり感も増していて、何よりも咀嚼した後にバターがじんわり滲み出てくるような食感と風味が良い!シュトーレンと言って黙って出せば普通は分からないかも知れない。これならば商品化に向けて色々と詰めて行くことも可能だ。
出来立ては半生菓子、時間が経つとどうなるかな?
観察しながら楽しもう。