祖母のふるさと、台南への旅が私の人生を変える 7日間のひとり旅が生んだ人々との絆がもたらした奇跡とは。 声優への夢破れ、祖母と二人で生活する杉山未来。入院した祖母を元気づけようと、未来は祖母が生まれた台湾の古都、台南を訪れることを決意する。 祖母の人生をたどる台湾の旅。そのなかで未来は、戦後に台湾の人々を襲った悲劇と植民地だった台湾に別れを告げた日本人の涙を知る。 そしてついにたどり着いた祖母の生家で、未来は人生が変わる奇跡のような体験をするのだった。 「わたしは誰からも愛されない。誰も愛さないなんて生き方はしたくない」 いつもどんなときも夢は突然始まる。台湾の旅情もあふれる最高の感動作。
出版社からのコメント
乃南アサさんが台湾を足しげく訪れるようになって6年になります。この間、、『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』と台湾についてのノンフィクションを上梓しましたが、蓄えた知見をいよいよ小説へと昇華させた、それがこの『六月の雪』です。母と娘、嫁と姑、家族とは何か、そして国と国の関係の本質はいかなるものか、主人公の杉山未来は7日間の旅で突きつけられます。みなさまもぜひこの旅をご一緒してください。
内容(「BOOK」データベースより)
入院した祖母を元気づけるため、32歳になった杉山未來は祖母の生地である台湾の古都、台南を訪れる。優しくてなぜか懐かしい国。そこで未來は戦前の日本人の涙と無念を知り、台湾人を襲った悲劇に驚く。そしてようやくたどり着いた祖母の生家は、地獄の家へと変わり果てていた。「わたしは誰も愛さないなんて生き方はしたくない!」そのとき未來が下した人生の決断とは―。
还没人写过短评呢
还没人写过短评呢