埼玉県・奥武蔵の関八州見晴台へ日帰り登山に行ってきました。
ここのお勧めは4月の春の季節。山頂付近にツツジの群生があって、満開の時期に訪れると登山道を真っ赤に染めるツツジロードが出来上がります。
駅から登れるので公共交通アクセスも抜群!コースも豊富に用意されているので体力に合わせて色々と組むことができます。
2023年の春は奥多摩、丹沢には行かずに奥武蔵・秩父界隈を中心に登り歩いておりました。
その締めが今回の関八州見晴台(かんはっしゅうみはらしだい)。
前々から行きたかった、というわけではなく、暇な週末に登れる手ごろな山を探していたところ、たまたま見つけた場所です。
今回も駅から登れるコスパ良しの登山。下山路はあまりお勧めできない悪路を歩いてしまいましたが、お目当てのツツジも見頃を迎えていて春のハイキング楽しめました。
2023年4月22日 関八州見晴台 ツツジ登山
関八州見晴台。
最初地図で見た時には読み方が怪しかったですが、「かんはっしゅうみはらしだい」というらしいです。
見晴台となってますが、標高771mの立派な山。縦横に登山道が組まれているので、歩くルートはいくらでもアレンジできます。
今回は最初なので、行きは最短で登れる西吾野駅をスタートにしました。
関八州見晴台はツツジの名所。ちょうど開花のシーズンとあって、それなりに人が降りてました。
駅から歩き始められるっていうのは、やはり時間的な縛りがなくて非常に楽です。
のんびり身支度整えて登山口へと向かいます。
こちらの橋を渡って民家裏から登山道へ。
標識で言うと「高山不動」と記された方へ進んで行けばOKです。
ここも左から迂回して登るルートもあるのでお好みでどうぞ。
登山道は非常に整備されていて歩きやすいです。(登りに関しては。下山路は失敗した……)
駅ではそれなりに人がいたのに、登山道に入ってからは誰とも会わないというミステリーな出だし。
いにしえのベンチと小屋がありました。
歴史を感じますね。
道なりにひたすら登っていく。
直登と言えるような斜面はあまりなくて、身体に優しい道が続きます。
登ること1時間。
標識にずっと書かれていた高山不動に到着。
この立派な階段を登った先に高山不動尊の本宮があります。
こちらが高山不動尊。
山の上にあるということで、小さい社や祠が祀られているんだろうと思ってましたが全然違いました。
観光地と胸を張って言えるほど、立派なお寺がそこにはありました。
本宮の内部。
ここの醸し出す雰囲気はちょっと言葉では言い表せないくらい、不思議な感覚に包まれていました。
これが街中にあったらなんてことはないんでしょうが、山の上の森の中にあるからこそ、より一層神秘的な空間に感じます。
独特の雰囲気を感じられる高山不動尊。
ここは関八州見晴台の山頂直下にあるので、ぜひ合わせて立ち寄ってみてほしいところです。
高山不動尊からさらに山を登っていく。
ここら辺まで来ると何度か林道と交錯するようになって、車やバイクもたまに走っています。
登山道に入れば相変わらず静かな雰囲気。
目の前に見えるこんもりとした丘も1つのピークです。
丸山に到着。
ここら辺から本日のメインでもあるツツジが咲き始めました。
ヤマツツジでしょうかね。
この辺りだけでも立派な群生ですが、山頂に行くとこんなもんじゃなかったです。
こちらが関八州見晴台の入り口。
脇に林道が見えている通り、実は車やバイクでも山頂直下まで来れるようになっています。
そして登り始めてすぐに始まったツツジロード。
登山道の両脇に真っ赤なツツジが咲き始めました。
見事なまでの群生!
庭園のように整備された山頂直下の区画に、ツツジが一斉に咲き誇っています。
凄い規模。
名前はわからないですが、ツツジの脇にこの白い花もたくさん咲いていて、白と赤のコントラストが綺麗でした。
間近でずっと見ていると、バラのようにも見えてくる。
例年4月下旬がピークのようですが、今年は開花が早くて22日の時点でほぼ満開と言った状況でした。
関八州見晴台のツツジロード。
これほどの群生が広がっているのに人もそれほど多くなく、もしかしたら穴場なのかもしれません。
ここは強くお勧めしたくなりました。
こうして10時半ごろに山頂に到着。
西吾野駅から2時間ほどの行程でした。
標高771mの関八州見晴台、初登頂です。
そして奇しくもここは「越生10名山」の1つでした。
数週間前に登った大高取山でその存在を知った越生10名山。大高取山、大観山に続いて3つ目コンプリートです。
見晴台というだけあって、山頂は開けていて展望は抜群です。
あいにく曇っているので遠くまでは見通せなかったけど、広い山頂にベンチや芝生もあって、休憩するには最適です。
山頂側から見たツツジロードの入口。
続々と登山者が登ってきました。
しばらく休憩して関八州見晴台を後に。
4月ともなれば新緑も始まってくるので、ツツジ抜きにしても綺麗な森の散策は気持ち良かったです。
下山路は色々迷ったあげく、少し距離を伸ばして顔振峠まで行ってみることにしました。
道中はこのような林道を歩くことも多く、ランニングしている人が多かったのが印象的でした。
林道と登山道を交錯しながら傘杉峠に到着。
正面奥の階段から再び登山道に入っていきます。
この後も登ったり下ったり。
なかなか歩き応えのある道が続きます。
こうして関八州見晴台から1時間半ほど歩いて、顔振峠に到着。
ここは売店やお食事処が立ち並ぶ賑やかな場所で、特に写真に映っている平九郎茶屋は有名。うどんが名物なんだとか。
そして実はここも越生10名山の1つ。峠でありながら展望が良いのでノミネートされたようです。
越生10名山もこれで4つコンプリート。
こうなってくると完全制覇したくなるのが人の性。続きは秋以降に検討します。
ここからの展望は素晴らしく、青空が広がってきたのもあって秩父界隈の山を一望できました。
右端に見える尖がった山は武甲山かな。今日イチの眺望を味わえたのがここでした。
傍らにはシャガの群生も咲く長閑な雰囲気。
顔振峠もなかなか好きになれた場所でした。
ただ、失敗したのがここから先の下山コース。
顔振峠からもいくつか下山路があるのですが、ヤマップの地図に促されて鶴ヶ峰、虎秀山経由で東吾野駅へ降りることにしました。
最初こそは道も明るくて楽しく歩けそうだと思ったのですが……
すぐに雰囲気が怪しくなり、部分的に藪漕ぎに近いところも。
踏み跡は明瞭ですがクモの巣地獄も加わって、なかなかの悪路でした。
手ごろな枝を見つけては前方にブンブン振りながらクモの巣を蹴散らしていく。(クモ、ごめんよ)
鶴ヶ峰に到着。
展望は特にないですが、標識があっただけでも良かった。
本当に正しい方向に進んでいるのか疑心暗鬼になってました。
途中の鉄塔あたりが唯一開けた場所でした。
顔振峠の賑やかさがどこへやら。この区間では誰とも会わず、静かを通り越して少し心細い雰囲気。
もしかしたらマイナールートだったのかもしれません。
細かいアップダウンもあって、なかなか下に降りて行かない。
顔振峠から最短ルートの吾野駅コースで下りるべきだったかもしれない、と少し後悔。
虎秀山に到着。
ここも展望は特になし。そしてこの後、道が一部不明瞭になって若干迷うポイントがありました。
このルートを下山で使うならGPSはあった方がいいかもしれません。
軽く道迷いをしつつ長い悪路を進み、ようやく登山口に到着。
ここからは道なりに下っていけば東吾野駅に着きます。
先ほどまでの薄暗い登山道から一転して長閑な景色。
体感的には難儀した下山路の印象が濃すぎて、序盤の高山不動尊や関八州見晴台のツツジがずいぶん昔のように感じられました。
こうして東吾野駅まで歩いて下山完了。
西吾野駅をスタートして東吾野駅ゴール。駅2つ分歩いたので全行程も15km超え、まぁまぁな距離になりました。
東吾野駅に下るならユガテ経由で降りたほうが良かったかもしれません。ここら辺は縦横無尽に登山道が入り乱れて、どこをどう行くのがベストなのかよくわからない。
良い勉強になりました。
何はともあれ、春の関八州見晴台ハイキング。
山頂のツツジがとにかく見応えあって凄い規模の群生を見ることができました。
駅から登れるアクセスの良さも魅力の1つ。シャガや桜も咲いていて、花の山だったと思います。
ぜひ興味があれば行ってみてください。
【日程】
2023年4月22日
【コースタイム】
8:40 西吾野駅
9:45 高山不動尊
10:30 関八州見晴台
12:15 顔振峠
13:00 鶴ヶ峰
13:20 虎秀山
14:00 東吾野駅
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