日々のおでかけ記録 - にほんブログ村
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  • 調布飛行場周辺に残る2つの掩体壕

    掩体壕とは、軍用機を空襲などから守るための設備ですが、戦前・戦中に造られたものが役目を終えた今でも残っている例が各地に存在します。 今回は戦中に旧陸軍が使っていた、調布飛行場の近くに残る掩体壕を二つ見に行きました。 前々から掩体壕は気になっていましたが、地元やこれまで住んだ場所の近くには無かったので、ここでやっと見ることができました。 訪問:2024年3月 白糸台掩体壕 西武多摩川線の白糸台駅から少し歩いた住宅街。 甲州街道のすぐ脇に白糸台掩体壕が保存されています。 実は掩体壕を生で見たのはこれが初めてでした。 なかなか大きい。。この周辺の掩体壕は、1944年に造られたものだそうです。 案内看…

  • 神保町近くの近代建築、学士会館に宿泊

    たまには良い宿に泊まりたいと思い、学士会館へ宿泊してきました。 昭和初期に建てられた重厚感ある佇まいがたまりませんでした。 建築についてはまた書きますが、まずは宿泊の様子を。 訪問:2022年12月 学士会館へチェックイン 神保町駅から地上に出て皇居のあるほうへ進むと堂々としたたたずまいの建物が現れます。 大正末期から建設が始まり、開業は昭和3年。 まさかこちらが今回の宿だなんて。 受付のある正面入り口は小学館と集英社が並ぶ通りに面しています。 会合の場や結婚式場としても使われることもあってとても立派。 この棟は昭和12年に増築した部分 もう一つの出入り口。 増築前はこちらがメインの出入り口だ…

  • 京都府八幡市・橋本遊郭跡を歩く その4

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 橋本遊郭跡シリーズの最終回です。橋本の香(見学の様子)と美香茶楼(見学の様子)という二つの元妓楼の建物の見学を終えた頃には外は暗くなり始めていました。時間も時間なので、メインストリートである大坂街道を端まで歩いてみることだけ決めました。 訪問:2022年1月 大坂街道を京都方面へ まずは美香茶楼のお向かいにあるこちら。 正面の立派さもさることながら、横も道に面しているため奥行きが良くわかります。銀行の地図記号のような窓がユニークです。 逆サイドからの眺め。外壁の木材がくすんだ色をしていて渋い。。 あと今気づいたんですけど、手前にある雨どい的なものの…

  • 鹿島海軍航空隊跡 自力発電所跡

    前回のボイラー室に続き、鹿島海軍航空隊跡の建物です。 個人的にはボイラー室と甲乙つけがたいくらい好きな場所でした。 niwakanegon.hatenablog.com 訪問:2024年3月 ボイラー室からさらに奥、公園の最奥部といっていい所に自力発電所跡はあります。 外から見ると壁も天井もだいぶ剥がれ落ちていて、インパクトが強い。。 近くにある謎の構造物と、案内の看板。 「自力」が何を意味するのかは調べてもよくわかりませんでした… 端っこにある小さな出入り口から中へ。 本当に中に入っていい建物なのかと思ってしまうくらい荒れていますね。 中の光景を見て、入り口で立ち止まってしまいました。 外か…

  • 鹿島海軍航空隊跡 汽缶場跡(ボイラー室)

    茨城県の美浦村、霞ケ浦のほとりにかつての海軍の遺構、鹿島海軍航空隊跡があります。つい最近の2023年の7月から大山湖畔公園として一般公開が始まりましたが、今回はその中から汽缶場(ボイラー室)の跡を取り上げます。 訪問:2024年3月 汽缶場 外観 案内看板。よくわかります。 昔は色々な施設があったんだろうなという空き地にいくつかの建物が残る公園内。 その中の一つが、今回取り上げる汽缶場です。 建物の前に残る焼却炉。そこまで古いものではない? 背の高い煙突を備えているところが発電所らしい。 壁はかなりボロボロで、残っているだけでも奇跡的な感じがします。 こちらが入り口。隙間風入り放題で廃墟感満載…

  • 大和郡山市・東岡町遊郭跡の取り壊しが決まった建物

    奈良県の大和郡山市には二つの遊郭跡がありますが、そのうち東岡町遊郭があった地域には三階建ての木造建築がいくつか残っていることで有名です。そのうちの一つ、遊郭跡好きの間でも有名な建物が今年中に解体されるというニュースが飛び込んできましたので、訪れることに決めました。 訪問:2024年9月21日 今は完全に住宅街となり、新しいお宅も並ぶ東岡町。その中に、異質な雰囲気が感じられる三階建ての建物が見えてきました。こちらがひと目見たかった建物です。(※この建物の歴史等については、詳しく調べられている方がたくさんおりますので、そちらを参考にしてください) 窓枠に市からの文章が掲示されていました。これは解体…

  • 金沢で訪れた喫茶店 ティールームこま/喫茶四月

    もう半年以上前になってしまいましたが、金沢に行ったときに訪れた喫茶店を取り上げます。 訪問:2024年2月 ティールームこま 夜行バスで訪れた朝、朝食の店を検索しながらとりあえず駅から町中のほうへ歩いていたときに出会ったお店です。ちょうどモーニングもあるようなので入店。 入った時は自分ひとりでしたが、後で常連らしき方がやってきました。純喫茶らしいカウンターもありますが、自分が座ったのは… 外が見えるこちらの席です。窓が大きく、明るくいので気持ちがよい…!丸いテーブルや椅子、レースのカーテンも相まって、ちょっと優雅な感じさえします。 バターがしみこんだトースト、好きです。この後にゆで卵もやってき…

  • 橋本にある妓楼を改築した喫茶店、美香茶楼を見学(橋本遊郭跡を歩く その3)

    橋本遊郭シリーズの三回目です。橋本を貫く街道を歩いて見つけた転業旅館、橋本の香のオーナーはもう一軒妓楼だった建物を所有しており、そちらの見学も行っているということでそのまま案内してもらうことに。橋本の香を見学した様子は↓ niwakanegon.hatenablog.com 訪問:2022年1月 橋本遊郭跡の中国茶カフェ 橋本の香の二つお隣が美香茶楼(メイシャンちゃろう)です。こちらはクラウドファンディングも活用して改修を施し、ついこの前(訪問日は1月2日)の2021年12月28日にオープンした中国茶カフェです。 全面的に改修されているようですが、玄関のタイルは手が入っていなさそう。横の緑色の…

  • 元妓楼の旅館「橋本の香」を見学(橋本遊郭跡を歩く その2)

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 橋本遊郭跡を歩く、第二回目です。大坂街道沿いの建物はそのほとんどが遊郭特有の意匠をもっていますが、その中でも特に目立つものがありました。その場で調べてみると、そこは妓楼として使われていた建物を改築した旅館で、見学もやっているというところでした。 訪問:2022年1月 転業旅館 その建物がこちら。一階の格子やタイル、二階の手すりなどが目に入りますが、あまりにピカピカすぎ&看板が目立っていて、「後年になって建てられた遊郭建築を模した建物では?」と疑ってしまいました。 その名も「旅館 橋本の香」 元は三桝楼という屋号だったようです。 ここで少し調べて見学…

  • カメラを買い替えてしばらく経った話

    私事ですが、5月末にカメラを買い替えました。自分がカメラを手にしたのは2020年の2月。機種はOLYMPUSのE-PL9です。そこから4年ちょっと使い続けていましたが、劣化が出てきたり、少し大きなセンサーの機種でファインダーを覗いて撮影がしてみたいという考えもあって買い替えを決心。 これまで使っていた機種。ダブルズームキット。純正の電動パンケーキレンズが2年ほどで壊れたので、手動のレンズをつけています。 見た目について 新宿 西口 駅の前 春先から調べに調べ、心が決まったところでお世話になったヨドバシカメラ。在庫がほぼ無く、ギリギリでした。個人的にはかつて持っていた車の次に大きな買い物だったの…

  • 京都府八幡市・橋本遊郭跡を歩く その1

    こちらは以前のブログからの引っ越した記事を加筆修正したものです。 今年の初め、卒業して以来に学生時代の友人たちと会うことになり、大勢の人が田舎へ帰省をするなか、一人大阪へ飛びました。その予定の前日、かねてから「なぜ学生時代に行かなかったのだろう」と思っていた町へ行くことにしました。様々な跡もの廃ものが好きな私ですが、今回はその中でも注目している遊郭の跡を歩きます。 訪問:2022年1月 京阪に乗って橋本へ 大阪市の中心部から京阪電車に乗って40分弱、京都府の端にある八幡市の橋本駅に着きました。阪急ユーザーだったので京阪はあまり乗ることが無く、この駅に降りるのも初めて。 この町へはとても有名な遊…

  • 金沢・主計町の元置屋 木津屋旅館に宿泊

    少し前に金沢の町の様子の記事を上げましたが、その時に泊まりたかった旅館がこちらです。周辺は花街で、元々置屋だった建物を改修したというお宿ですが、やっと訪れることができました。 訪問:2024年2月 チェックイン 金沢市の主計町茶屋街。浅野川沿いに歴史ある建物が並ぶ、風情あるスポットです。茶屋街の中でも特に人気なひがし茶屋街にも近い場所にあります。(そういえば、金沢では花街のことを茶屋街と呼ぶのはなぜでしょうか…?) 今回宿泊したのはそのなかにある木津屋旅館。前述のとおり、かつて置屋だった建物を改修した建物です。置屋とは、芸妓さんを抱えていたところですね。 扇型のある窓 三階建てだし、間口も広い…

  • 旧近衛師団司令部庁舎を見学

    何年か前、皇居の近くに立派な建物を見つけました。その時は敷地が閉鎖されていましたが、今年に入って特別に開放される機会があったので、さっそく向かいました。 訪問:2024年3月 外観 建物の名前は旧近衛師団司令部庁舎。2020年までは東京国立近代美術館工芸館として使われていましたが、工芸館が金沢へ移転した後はなかなか中へ入る機会が無い建物でした。余談ですが、金沢の工芸館も旧陸軍の建物を使っています。 建物全景。建設されたのは1910年で、戦後は取り壊しの危機を乗り越えて重要文化財となり、1977年から工芸館として使われたとのことです。近衛師団ということもあって、皇居のすぐ北にあります。目の前は首…

  • 重伝建・小浜西組 花街を中心にお散歩

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 ずいぶん前ですが、福井県の小浜に泊ったときに小浜西組と言われるエリアを少し歩きました。古い建物や近代建築、整備された花街の区画など、見どころが多かったです。 訪問:2022年10月 高鳥歯科医院 東側から歩いてきたので、中心部に行く前にまずこちらの建物、高鳥歯科医院を。1925年築、登録有形文化財ですが、現役の歯科医院です。 石積みのように見えますが、木造です。 右横書きの文字、少しだけ使われているレンガ、六芒星をかたどったマークなど、おもしろい要素がたくさんあります。 診察室は二階にあるらしい この医院がある通りは神社の参道になっています。ここか…

  • 新潟市中央区・新潟島で見つけたホーローの住所プレート

    町なかで住所を記したプレートを見かけたことはあると思いますが、昔はそれがホーロー製だったようで、昔から続く町で見かけるとそのレトロさに惹かれてしまいます。京都市に点在する森下仁丹の町名表示のものは特に有名ですが、自分の地元である新潟市にもそのようなプレートをいくつか見かけたので、ここに書き溜めておきます。なお、これの正式名称がいまいちわからず、調べてみてもブレがあるので、ここでは住所プレートと呼びます。 上大川前通十二番町 見つけた順に載せていきます。これが初めて見つけたプレート。新潟にもあるんだなあと感動しました。文化財にもなっているお屋敷の近くにありました。(2022年2月) 上大川前通一…

  • 金沢市 尾張町で見た町家や近代建築

    なんだかふわっとしたタイトルですが、金沢へ行った日に、お城の北側のエリアで見た建物を挙げていきます。伝統的な金沢町家から近代建築まで、歩いてて楽しかったです。 訪問:2024年2月 金沢駅の方面から東へ歩いています。その途中に見かけて立ち止まった建物。右の三階建ての棟は最上階がまるで天守閣のようにも見えます。 そしてこちらの建物にも見どころが多くて!調べてみると、元々は診療所だったようです。今では全く使われていなさそうな様子。入り口の柱も、上にある電灯の跡にも目を引かれます。 横からも。基礎部分が石積みです。建てられたのは明治の頃らしいですが、その当時から残っていそうな窓ガラス。窓枠は額縁のよ…

  • 新潟県の西の果て、市振の町を歩く

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 新潟県の最西端、糸魚川市の親不知という場所にいったとき、ついでにその先にある市振という町へも足を延ばしました。古くから難所であった親不知の近くの町ということで、なかなか重要な宿場町だったようです。 訪問:2022年4月 富山県との県境がある側から町に入ります。 この時期はまだ咲いていませんでしたが、桜のアーチがあります。 入ってすぐ海側に小学校が見えます。 わりときれいな外観だと思いましたが、こちらは平成30年に閉校したようです。 この学校の片隅には関所の跡があります。越後と越中の境だったのでしょう。 市振関所。なかなかの要衝。 江戸時代に全国に設…

  • 金沢市の近代洋風建築 旧田上家・旧田上医院

    2月に、泊まりたい宿があって金沢市へ行ってきました。日中は町なかを適当に歩き回ったのですが、思った以上に面白い建物にたくさん出会うことができて楽しかったです。今回取り上げるのもその一つで、前情報なしに偶然見つけた建物だったので驚きと発見がありました。 訪問:2024年2月 旧田上家 にし茶屋街から主計町にある宿まで歩いていましたが、まだ少し早かったので適当にぶらつていた時のことです。これは…! なんと色んな要素を併せ持った建物でしょうか!調べてみると、こちらはお医者さんの診療所と住宅が残る一角で、こちらは1931年に建てられた住宅の建物のようです。金沢市の指定保存建造物に指定されています。 細…

  • 喫茶ロンドン 新潟県燕市の純喫茶

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 前回の続きです。燕の町なかにある超シブい喫茶店へ行ってきました。ここを知ったのはTwitterで見かけたのがきっかけでしたが、一目見てすぐに行くことを決めました。 訪問:2022年2月 喫茶ロンドン 外観 燕駅から真っすぐ南へ向かう道を進むと正面に見えて来るのがこの喫茶ロンドン。 もうこの外観を見ただけでいろいろな感想が浮かびます。 横から見てみると、喫茶店とは思えないような建物でした。古びた外壁から歴史を感じます。 お店の前には食品サンプルがずらりと並びます。店名の看板も今ではなかなか見ないデザイン。パブか何かみたいです。 サンプルはかなり大盛に…

  • 尾道の歓楽街を昼間に歩いた

    尾道にあった金融機関が集まっていた場所、通称"銀行浜"の近くには歓楽街があります。やはりと言ってはなんですが、元々遊郭があった場所でそのまま盛り場として続いているようです。 訪問:2023年12月 前回見に行った旧尾道銀行のすぐ裏手。タイム・トンネルという名前と、看板建築のようなスタイルに目が引かれる。 銀行のすぐ前の通りに戻って東へ進む。きれいげな石畳風舗装の通りも気になりますが、まずは右のほうへ進んで行く。 すると、昔はパネルか何かが掲げてあったんだろうなという感じのゲートが見えてきました。奥の入り組んでいるような雰囲気も良いですね…!(ストリートビューでさかのぼりましたが、2011年の段…

  • 【銅山】最盛期には5000人が暮らしていた町(石川県小松市尾小屋)

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 石川県小松市には尾小屋鉱山という銅山がありました。ここには廃線跡を追って来ましたが、せっかくなので鉱山の町の様子も見てきました。 訪問:2023年6月 黒いカラミの町 尾小屋鉱山の資料館を見た後に町を見に行きました。奥に資料館が見えますが、鉱山が操業していた当時は阿手坂社宅という従業員用の住宅があったという。(資料館で見た昭和31年の建物を載せた地図より。以下に出てくる当時の建物の名前、位置は全てこの地図を参照しました。)これから見に行く町には、最盛期には5000人ほど、小松市に編入された1956年には3000人ほどが暮らしていました。そして現在、…

  • 尾道で見た、銀行だった建築物 4つ

    昨年末に、ずっと気になっていた広島県尾道市へ行ってきました。その町中にかつて銀行だった建物がいくつかあったので、まとめて取り上げます。 訪問:2023年12月 住友銀行 尾道支店(2代目)※旧三井住友銀行尾道支店 まず最初はこちら、三井住友銀行の尾道支店だった建物。町の東西に伸びる本通り商店街にありました。こちらは非常に見どころの多い商店街でしたが、その途中に明らかに銀行だったような重厚感ある建物が見えたので、寄るしかありませんでした。 重そうな感じがするシンプルさ 1938年に建てられてから、2019年まで実際に使われていたようです。 中はかなり広い空間。さすが銀行という感じ!銀行が移転した…

  • 蔵春閣(ぞうしゅんかく) 新発田市に移築された大実業家の名建築

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 今年の4月末、新潟県新発田市にある蔵春閣という建物の一般公開が始まりました。この建物は新発田市出身の大実業家、大倉喜八郎の別邸の一部として東京の向島に建てられたものですが、紆余曲折あって主の生まれ故郷に移築されたのでした。見どころがたくさんあったので書いていきます。 訪問:2023年5月 新発田駅から歩いてすぐ 新発田駅を出て左へ進んでいくと和風な見た目の建物が見えてきます。これが蔵春閣。去年、移築工事中の様子は目にしていましたが、こんなに堂々とした姿だとは。 案内看板がありましたが、この建物がある公園自体、大倉喜八郎の寄付したものだそうで。蔵春閣…

  • 夜の帯広を歩いて見かけた建物

    一年ちょっと前のことですが、北海道の帯広の町まで行きました。その夜、夕飯を求めながらお散歩したときに出会った建物などを見た順に挙げていきます。 訪問:2023年5月 百貨店・藤丸の建物 泊っているホテルから帯広駅方面に歩くと、ひときわ目立つ大きなビルがありました。一目見てなんとなく百貨店ぽいと思いましたが、こちらは2023年1月末をもって閉店した百貨店、藤丸の建物でした。曲面と窓ガラスが特徴的ですね。 明治の頃から続く百貨店ですが、この建物ができたのは1982年。百貨店ならではの重厚でハレの雰囲気がある建物でした。 垂れ幕を掛けるところ 地方都市に出ると、かつてデパートや百貨店だった建物をよく…

  • 柏崎市 新花街の遊郭跡と歓楽街を歩く

    新潟県柏崎市の遊郭跡を歩きました。市の中心部から少し離れたところで現在は住宅街になっていますが、町割りなどに普通とは少し違った感じがありました。 訪問:2023年9月 その名も新花町 現在は公共の施設として開放されている柏崎公会堂に、町の歴史が載っている看板がありました。その中に花街に関する記述があり…ノーマークでしたが、気になったので現地へ行ってみることにしました。 公会堂から2キロほど離れた住宅街。新花町という直球な地名が残るこの周辺が柏崎の花街跡です。元々は扇町というところ(現在の扇町と同じ場所ならここから南東に1キロちょっとの場所)に花街があったようですが、何度かの大火の後にこちらに移…

  • ビジネスホテルYUUBARI 夕張市内唯一のビジネスホテルに宿泊

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。北海道の夕張市に廃線と炭鉱を見に行ってきました。夕張市内に宿泊施設はいくつかありますが、その中にビジネスホテルはこの一軒のみ。市内に泊って時間のロスを減らしたかったし、唯一というところが気になったので泊まってみました。 訪問:2023年5月 チェックイン ホテルがあるのは夕張市の中心部からは少し離れた南清水沢というエリア。左には国道とセイコーマート、右奥には最近できた市の施設があります。そして今いる場所はかつての線路跡です。 今日のお宿はこちら、ビジネスホテルYUUBARI。このあたりは学校もあるしスーパーなどのお店もある比較的人の住んでいるところで…

  • 新潟県・下越地方で行った純な喫茶店4つ

    少し前に、新潟市の古町周辺で行った喫茶店をまとめましたが、その下越版ですね。下越とは、新潟県(の本州側)を三つに分けたときに一番北の方にある地域で、新潟市もそこに含まれます。 喫茶 カンポス 新潟市東区にある人気店です。銭湯や個人のお店なども並ぶ、地域の中心的な通りにあります。 プリンアラモードとブレンドを注文。食事のメニューもたくさんあったので、迷いました…アラモードはこの豪華絢爛さが良いですよね~プリンは昔ながらの固めなもの。 カウンターでせっせと調理をするマスター夫妻の手際を眺めながらゆっくり過ごさせていただきました。昔からこの雰囲気で続けてこられたんだろうなあ。 (2022年11月3日…

  • 純喫茶ゆり ステンドグラスが素敵な純喫茶(新潟県三条市)

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 三条と聞くとどうしても燕三条が思い浮かんでしまいますが、気になっていた純喫茶があるりまして、今回初めて燕三条じゃない三条のほうへ行ってきました。 訪問:2023年4月 三条駅から歩いてすぐ おそらくお店の駐車場 信越本線の三条駅を出て中学校のあるほうへ歩いていきますと、その校門の前にかわいい看板が立っています。この時点で期待しちゃいますね。 今回のお目当て、純喫茶ゆり。一階部分が独特ですね~好きな人にはたまらない外観です。手元の雑誌によると50年営業して一度閉店した後に復活したとか。開店は1970年代前後でしょうね。 店内も、これぞと言うような雰囲…

  • 中野の閉鎖されたビル・ワールド会館(解体が始まった…?)

    東京の中野に、ワールド会館という独特な形をした建物があります。こちらの建物は2022年頃に閉鎖された後はそのまま放置されていたようですが、ついに解体工事らしき工事が始まったということで見に行ってきました。 訪問:2024年4月 飲み屋街の奥地に 中野駅の北口から真っすぐ進むと中野ブロードウェイという商業施設がありますが、お目当てのビルはそのすぐ横にあります。飲み屋街といった雰囲気の路地を進んで行くと姿が見えてきました。 ワールド会館の看板のまわりに、入居していたお店の看板が所狭しと並んでいます。そしてハニカム構造のようなオレンジ色が何より目を引くファサードです。おアニソンカラオケバーやジョジョ…

  • 新発田市にある二つの廃墟 ハヤカワデパートとシバタレジャー会館

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 新発田市の町中には長い商店街があり、その途中に市役所もあります。その通りに、廃墟になって長い時間が過ぎた建物が二つあるので見に行ってきました。 訪問:2023年5月 ハヤカワデパート 新発田駅から前の通りをずっと進んでいくときれいな建物が見えてきます。ここが新発田市役所。 現代風なガラス張りの市役所のすぐ横には、対照的にボロボロな建物があります。 こちらが一つ目の廃墟、ハヤカワデパートです。 頂上に店名が描かれていたであろう部分。右側にあるのは垂れ幕のスペースでしょう。 ハヤカワデパートに関する情報はネットの記事を参考にするしかありませんでした。開…

  • 酒造創業者の大邸宅・松籟閣@長岡市(越路) その2(仏間、松籟の間、洋風寝室・朝日の間)

    朝日酒造の創業者、平澤與之助が建てた松籟閣の二回目です。一つ一つの部屋のこだわりようがすごいのです…! 訪問:2023年11月 仏間 まずは建物のほぼ中心にある仏間です。仏間といってもただお仏壇があるだけではなく、上に神棚がつながっています。新潟ではよく見られる配置、と解説にありましたが、初めて見ました…笑ふつうに珍しいと思います。 仏壇の扉は右から春夏秋冬をモチーフにした蒔絵と螺鈿細工となっています(この画像は秋と冬) 取っ手も細かい。現在、中に仏壇は入っていないようです。 欄間に居るミミズクの鋭い視線を受けながら隣の部屋へ。 松籟の間 接客室として使っていたらしい、こちらの部屋もまたすごか…

  • 三ノ宮駅すぐ近くの公認市場・二宮市場

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 神戸の中心地である三宮。そのJRの駅の近くに、時間が止まったような公認市場があります。シャッターの目立つ商店街ですが、こぢんまりとしていて独特な断面図と空気感から、よくある商店街とは違うなあと感じました。 訪問:2022年10月 市場に連なる商店街 JR三ノ宮駅から5分もかからず行くことができる商店街、二宮商店街です。今回お目当ての二宮市場はこの中から入ることができるのですが、ここに来るまでですでに人通りが少なかったです。 多くの観光客でにぎわう、多くの人がイメージするだろう神戸とは違い、ここは地元に根差したという雰囲気。釣り下がっている看板と大き…

  • 酒造創業者の大邸宅・松籟閣@長岡市(越路) その1(下座敷、小座敷、応接室)

    新潟県長岡市の旧越路町に、朝日酒造という大きな酒蔵があります。久保田や朝日山が有名な商品でしょうか。その本社屋のすぐそばに、創業者が建てた見事なお屋敷があります。 訪問:2023年11月 松籟閣の入り口 本社屋のすぐ横に、立派な構えのお屋敷があります。こちらが松籟閣の入り口です。松籟閣は朝日酒造の創業者、平澤與之助が建てた住宅で、完成は1934年。もとは少し本社屋側(左のほう)にあったようですが、2001年に曳家で移築、その後2018年に重要文化財になりました。基本的に4月から11月の月水金土しか開いていないようなので、見学の際には注意ですね。 中に入るとさっそくおもしろい光景が見えてきました…

  • 2024年3月で閉場・下高井戸駅前市場を見てきた

    東京都世田谷区、下高井戸の駅前にある商店街が今月末で閉場するということで、見に行ってきました。最近は再開発による閉場というパターンが多いですが、こちらは再開発が決定したというわけではないようです。 訪問:2024年3月 駅前市場へ 京王線の普通列車に乗って下高井戸駅へ。ホームがカーブを描いているので、電車との間にまあまあ大きな隙間が空いています。 お目当ての市場は駅のすぐ北側にあります。駅前の道路が入り組んでいるエリアにある、屋根付きの商店街といった感じ。1956年に個人商店を営む方々が共同で建てた市場ということですが、今月末をもって閉場となります。 市場の名前や、入っているお店が載っているプ…

  • 甲府の廃墟みたいな歓楽街・新天街

    甲府市の玄関口、甲府駅の北口から少し離れたところに、小さな歓楽街があります。中に入ってみると、これが現代でも残っているのがすごいなと感じてしまいました。 訪問:2023年8月 それなりに大きな道路沿いに、一軒のビル?長屋?みたいな建物があります。ともすると見落としてしまいそうな、この中が新天街です。 シンプルなファサードですね。「新天街」と書かれた看板に小さな看板が入っていたであろう金具。 しかし看板から一歩入ると、激渋な光景が目の前に。外から見ると一つの建物のように見えますが、実際は小道の両側に建物が並んでいます。 すぐに通り抜けられるような短い空間ですが、密度はすごいです。二階部分を渡るこ…

  • 機那サフラン酒製造本舗・離れ座敷

    以前、機那サフラン酒の鏝絵蔵について紹介しましたが、その奥に立派な"離れ"があるということでそちらも見てきました。離れと言っても、主屋でもいいくらいの豪華さでした。(鏝絵蔵の記事はこちら↓) 訪問:2023年7月 離れ座敷 外観 離れ座敷も含む見学ツアーは有料ですが、200円でした。微力ながら保存に役立ててほしい。。主屋から鏝絵の蔵の解説を受けて、いよいよ離れへ。離れの前はお庭があり、ここの岩は浅間山から運んできたものということでした。 こちらが離れ座敷です。大きい…!こちらは昭和初期、1931年に完成。主である吉澤仁太郎が亡くなる10年前ですね。屋根の上には鯱鉾があったようですが、今は取り外…

  • 新潟市・古町周辺の純喫茶

    転職により、新潟市から東京へ引っ越して2か月が経ちました。引っ越しの前に、市内中心部の喫茶店にいろいろと行ったので、訪問順にまとめてみようと思います。 ナッツ 山浦珈琲店 本店 最初は上大川前通にある山浦珈琲店。レンガ調のファサードに木彫りの看板。同じ通りにもう一店舗あるみたいです。 渋いマスターが切り盛りしていて、老舗といった雰囲気でした。カウンターの内側にはコーヒーカップがずらりと並んでいて、どれも素敵なデザイン。この時は林檎のケーキを選びましたが、他にも何種類かありました。 (2021年6月6日訪問) コーヒーショップ SANTOS 二件目は東堀通から古町側に行く横道にあるSANTOS。…

  • 柏崎市上輪のコンクリート蔵らしき建物が気になった

    いつものようなしっかりした記事ではなく、ふと気になった建物があったので書いてみました。柏崎市の海沿いにある集落に、他ではあまり見たことないような蔵?がありました。 訪問:2023年11月 信越本線の旧線を追っている最中に通った、柏崎市の上輪(あげわ)の集落です。払川の河口にある集落で、高い崖と海に囲まれたような土地です。奥にある赤い橋は国道8号。 山にセで「ヤマセ」? 線路跡を歩いていて、ふと見えた建物に目が引かれてしまいました。蔵らしい外見ですが、コンクリート製…?屋号らしき文字が付いているのも良いです。もしかすると戦前から残っているものかもしれません。 線路跡の閉鎖されたトンネルを見終えた…

  • 重伝建地区の宿場町・熊川宿(上ノ町・中ノ町)

    福井県小浜市にある重伝建地区、熊川宿を見てきました。福井県には重伝建が二つありますが、その両方が小浜市内にあります。こちらは京都へ続く若狭街道(鯖街道)の宿場町で、中継点として賑わっていたそうです。 訪問:2022年10月 上ノ町 熊川宿の南、京都の方面から歩いていく。観光地化していますが、住んでいる方もいます。 滋賀県へ抜ける国道303号から脇道に入ると熊川宿です。かつてはこちらがメインストリートだったのですが。 幕府から正式に認められた街道ではないのですが、しっかり番所がありました。主要な宿場町には欠かせない本陣は無いようですね。 この宿場町では赤い色をした建物がちらほらあります。この色は…

  • 潰れた建物とサイロが残る 鳥甲牧場跡

    GoogleMapを見ていて、"∴"で表される史跡等の施設があるとつい詳細を見てしまいます。今回の廃牧場もそれで見つけたものですが、牧場の廃墟という存在に惹かれて現地へ行ってしまいました。 訪問:2023年11月 鳥甲牧場 お目当ての牧場は長野県栄村にありますが、新潟県側からアプローチしました。秘境として名高い秋山郷の細い山道を抜け、不安になりながら山を登ると開けた場所に出ました。 緑色の大きなタワーサイロが目立つ、ここが鳥甲牧場跡地です。昭和57年畜産総合対策事業 農業組合法人小滝肉用牛生産組合という文字が入っているので、これはだいたい40年ほど前のものらしい。CRIONというメーカー(おそ…

  • 機那サフラン酒本舗 極彩色の鏝絵

    鏝絵(こてえ)というものをご存じでしょうか。左官職人がこてを使って漆喰で蔵の壁などに作るレリーフのことですが、私は建物に興味が出るまでは知りませんでした。 訪問:2023年7月 鏝絵の蔵 長岡市の中心から少し南へ行った摂田屋というエリア。そこに機那サフラン酒製造本舗があります。最寄り駅は宮内駅です。左の建物が1894年に建てられた主屋で、そこに繋がっているのが今回お目当ての蔵です。 「吉」の字は主の吉澤仁太郎から。左端に「佐伊」とあります。 これが鏝絵ですか。。手前の面を見ただけでとても興味が引かれます。この蔵は1926年に建てられ、中越地震を経て2008年に修復。現在では登録有形文化財になっ…

  • 三条市の歓楽街と遊郭跡を昼に歩いた

    新潟県三条市の歓楽街を歩いてきました。最初はアーケードが無くなったアーケード商店街をチラッと見ようかと思った程度だったのですが、つい奥のほうへ行ってしまいました。また、かつてはこのエリアに遊郭からの赤線があったということもわかったのですが、その当時を偲ばせる物件もありました。 訪問2023年4月 元・アーケード商店街 再開発で生まれた商業施設、パルムの西側です。この通りはかつて300mほどの長さのアーケードがある商店街でしたが、パルムの開発によって100mほどに短縮され、その後2010年にアーケードが撤去されました。(パルムについての記事はこちら↓) 誰もいない商業施設 三条市 パルム - 日…

  • 誰もいない商業施設 三条市 パルム

    こちらは以前のブログからの引っ越し記事です。 新潟県三条市を歩いてきました。ここに来るまで知らなかったのですが、三条の町中にある商店街のすぐそばに生きてる廃墟のような商業施設がありました。 訪問:2023年4月 再開発事業の名残 三条の商店街を歩いていると、端っこに大きな建物が見えてきます。上部がマンションになっている商業施設、パルムです。 その足元に一帯の再開発事業の記念碑がありました。 昭和の終わりごろの話のようですね。 この再開発事業の核となるのが、これから見るパルムという商業施設だったようです。 記念碑のある広場にあるすごい色合いの謎オブジェ。一度も塗りなおされていなさそうな塗装の劣化…

  • 石川県小松市の喫茶店 TEA ROOM泉/パーラーアコ

    少し前に石川県の小松に行ったときに立ち寄った、二つのお店です。どちらも老舗のようで、たまりませんでした。 訪問:2023年6月 TEA ROOM泉 まずは小松駅にも近いアーケード商店街、猫ばし飴屋通りの途中にあるTEA ROOM泉です。商店街の他のお店には無いような入り口で、看板が無ければ素通りしてしまうところでした。 入り口手前にあるメニュー表。味がある。 入店したときには誰もいませんでした…笑カウンターに座って店主さんを待つ。席数は意外と多めですかね。壁は石材が使われていますが、見た目的に小松市の山のほうで採れる日華石ではないかと思います。 店主さんがいらしたので、コーヒーを注文しました。…

  • 北陸の難所、親不知の旧国道8号を歩いた

    新潟県糸魚川市の親不知は、切り立った崖が海に面している地形で、古くから交通の難所として知られていますが、明治時代に国道8号が開通します。それから戦後に崖の中を貫くトンネルができるまで使われていた旧道は、現在は歩道として開放されています。 訪問:2022年4月 旧道の始まりは国道8号沿いにある親不知観光ホテルから。このときは北陸本線の旧線を見に行くのが主目的でしたが、そちらもここから行けます。 ホテル前の道路が既に旧国道8号なのです。ジオパークということで、わかりやすい案内板もあります。 眼下にかつての北陸本線の跡が見える。。こちらが気になった方は↓のブログ記事も見てみてください。 北陸本線旧線…

  • 阿賀野川の三日月湖、十二潟のまわりを歩いた

    今回は地理が好きな人のほとんどが好きであろう、三日月湖(河跡湖)のまわりを歩いたときの話です。教科書通りの様子で楽しかったです。 訪問:2022年10月 三日月湖・十二潟 新潟市の北区、阿賀野川の右岸にある十二潟の北端へやってきました。地図で見ると小さな水辺ですが、思ったよりは大きい(昔は90m近い幅があったらしい)ここがいつ頃に阿賀野川から離れたのかはよくわかっていませんが、1818年編纂の地図では既に独立していたようです。 かつて阿賀野川の流路が変わったときに取り残された潟で、古阿賀とも呼ばれています。様々な水生植物の群生地になっていて、自然豊かな印象を受けました。 スイレン科のコウホネ …

  • 白亜の殿堂・喬柏園(旧柏崎公会堂)

    地域住民のための施設として、公会堂は多くの地域にあります。公的で町の中心的な施設である公会堂は、外見も立派なことがよくありますが、今回行ってきた新潟県柏崎市にある旧公会堂もそんな建物のひとつです。 訪問:2023年9月 柏崎公会堂 外観 柏崎市の中心地から少しだけ離れた住宅街に塔付きの立派な建物があります。こちらが喬柏園とも呼ばれた旧柏崎公会堂。現在は市民活動センターとして開放されています。 奥のほうもきれいになっていますが重厚な雰囲気があります。鉄筋コンクリート造の地上2階(一部3階)の建物で、塔屋と地下室があります。完成した1938年当初は壁が白く、"白亜の殿堂"と呼ばれていたそうです。 …

  • 閉鎖された京成立石駅前の町並み

    東京都葛飾区でのライブ参加のついでに、立石の駅前を歩いてきました。この駅は味のある商店街がありますが、北側では再開発計画が進んでおり、町の店全てが柵に囲われるという状況になっていました。 訪問:2023年10月 葛飾区、京成立石駅。駅のすぐ前にアーケード商店街が伸びています。良いフォント。 駅の北側を見ると、通りに沿って続く商店街がずっと白い壁に覆われています。再開発のための立ち退きが完了したようですね。 今回一番気になっていたエリアの様子。吞んべ横丁という名前の横丁でした。横道まで完全に立ち入りができないようになっています。 入り口にある居酒屋。正面から見てみたかった。 横丁に面したセガのア…

  • 使われなかった迎賓館 新津記念館の外装

    実は新潟県は石油や天然ガスなどの採掘が盛んな土地でして、それで財を成した方もいました。今回はそのうちの一人が新潟市に建てた、使われることのなかった迎賓館を見てきました。 訪問:2022年9月 砂丘の上の迎賓館 新潟市中央区、新潟大学附属病院が建つ丘の上に、新津記念館は建っています。お城のような門と塀の奥に、大変立派な建物が見えていますね。 門をくぐると全貌が見えてきました。タイル張りでこれぞ近代建築と言った外観。竣工は1938年で、地上三階・地下一階の鉄筋コンクリート造の建物です。建設したのは新津恒吉という人物で、石油の採掘が盛んだった現在の出雲崎町に生まれ、石油の精製と販売によって財産を築き…

  • 新潟市の地下街・西堀ローサを歩いた

    新潟市中央区の繁華街、古町には西堀ローサという地下街があります。開業したのは1976年で、バブル期にピークを迎えた後は業績が低迷し、最近はその存在が危ぶまれています。つい先日、運営会社の解散とテナントの退去が要請されたと報じられ、このまま終わってしまうのか…と考えてしまいます。 訪問:2023年12月 7th Avenue 跡地には150mのタワーが建つ予定 運営会社解散が報じられて2週間ほど経った12月上旬の古町。2020年に閉店した新潟三越の建物が一等地の交差点に残っています。 そのはす向かいには2010年まで大和新潟店がありましたが、現在は市役所や大学などが入る古町ルフルが建っています。…

  • 新潟県政記念館の特別公開に行ってきた

    新潟市中央区、昭和大橋のたもとには新潟県政記念館があります。この建物は明治時代に建てられた県会議事堂なのですが、耐震改修工事のために令和4年12月から令和10年の3月末(!)まで閉館となっています。それが今年の10月1日に特別に公開されるということで見てきました。 訪問:2023年10月 新潟県政記念館 正面 昭和大橋の北詰め、新潟市役所がある方面に大きな洋館のような建物があります。ここが県政記念館、新潟県議会旧議事堂(重要文化財)です。この時代の県会議事堂が現地に現存するのは国内でここだけだそうです。 真正面から見るとそれは立派で…1883(明治16)年3月に完成したというので、今年で140…

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