~ 追憶 バーテンダー ~ 由子のタトゥースタジオ兼自宅に到着し、 二人で武仲を運んだ。 武仲は、まだ目を覚まさない。 武仲をベッドに寝かせたところで、 由子がいきなり私のくちを塞いできた……。 一旦くちを離させてから、 「どうしたの?」 と、 一応尋ねると、 「あんなに沢山運んでやったんだから、 今日は私の好きなようにしても良いんだろ?」 と、 由子。 私は「いいよ」と答えるしか無かった。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 由子の声が あまりにも大きくなってきたので、 武仲が目を覚ますのではないかと思い、 武仲を横たえたベッドに視線を遣ると……、 片目だけ細く開いて居る武仲の視線と 私の視線が…