経済、外交、内輪もめ いろいろと問題が 山積しているのでありますが 相も変わらずこの国民は 「何をどうしたらいいのか・・ わかんなーい」とでも言いたげな あの眠た顔の老眼鏡たちを 非難したり、馬鹿にしたりしながらも 国の舵取りを任せているのであります。 世界の流れから察しま...
新谷雅先(しんたにまさき)といいます。 昭和32年に福岡県で生まれた男子です。詩やエッセイを中心に書いています。時にオリジナル曲もアップしています。 好きな言葉:「ゼロから数字を生んでやらう」(高村光太郎)
真っ白白な画用紙一面に 青い絵の具を塗りたくり 他には何にも描かないで 提出していた美術の時間 病弱な友だちに付合って 運動場の隅っこに座って 数ヶ月の間談笑しながら 見学していた体育の時間 授業中の小さな落書きが なんと往復ビンタ二十発 日曜大工すら嫌いになる 原因を作っ...
1, 喜多方ラーメンを食べに行った時の話(2月25日付の記事)だが、あの時は東京から喜多方までJRを利用した。 上野から新幹線に乗り、郡山で下車。そこから磐越西線に乗り換え喜多方に向かった。 当初、東武日光線で会津まで行こうかと思っていた。ところが調べてみると4時間半...
もしかしたらぼくたち人間は この一生を知りつくした上で 生れてきたのかもしれないね。 たまに先のことがわかったり 見えたりするのはそのせいで たまにそれを思い出すからだ。 未来全てを思い出せないのは 先のことはわからないという 先入観からくるものだろうね。 もし未来を知って...
もしかしたらぼくたち人間は この一生を知りつくした上で 生れてきたのかもしれないね。 たまに先のことがわかったり 見えたりするのはそのせいで たまにそれを思い出すからだ。 未来全てを思い出せないのは 先のことはわからないという 先入観からくるものだろうね。 もし未来を知って...
かつて『象が踏んでも壊れない』という筆箱があった。テレビのコマーシャルでは、実際に象が踏んでいる映像が使われていた。しかしそれは象が踏んでいるというよりも、足を乗せているだけにしか見えなかった。 象のCMが始まって数年後、ぼくが高校一年の時だった。 『やはりあれはおかし...
♪春一番/新谷勝先♪ 顔を洗って、風が肌を潤すとき 誰かがささやく、変わったねあなたも うん、もう春だもの 春一番、ほらもう冬を忘れてる 風の光に白い山が笑うとき 誰かがささやく、長くなったね髪も うん、もう春だもの 春一番、ほらもう冬を忘れてる 温かい風に川の水も温むとき...
一身上の都合により、ブログタイトルとハンドルネームを変えました。 ブログタイトル 『くきなみ村から』→『夢のいたずら』 ハンドルネーム 『真崎新太』→『新谷勝先(しんたにまさき)』 このたび始めたnoteと連携させるためで、こちらの内容は変わりません。 以上、よろしくお願い...
雪は残り花は遅れていた しかし彼らは知り尽くしていた ひとつの旅が終わったことを みんなどこでもいいから吹き飛びたいと言った というのも彼らの行くところはなかったから ひとつの旅が終わった時に 薄暗い空から、雨も降り始めていた でもちょっと見回すと 晴れ...
わたしは風の流れを気にしている 嫁さんは腰の痛みを気にしている 友人は外れた銀歯を気にしている 知人は鼻の違和感を気にしている 隣人は空いた部屋を気にしている イヌは女性の香水を気にしている ネコはタバコの煙を気にしている カラスは動かぬ車を気にしている ハトは首筋の凝りを...
はい、学生時代によくやりましたです。「クラスの女子の中で誰が一番きれいか?」などというランク付けをね。いつも一番は決まっている。きれいな人の順位なんて整形でもしない限り、そうそう変わらんものですよ。 そのことに気づいたぼくたち男子は、それでは面白くないというので、「女子...
昔からあまり良くなかった歯を 一気に治療したのが二十年前で ほぼすべての歯に手が加えられ 一部は人工の歯に取替えられた。 つまりサイボーグになったのだ。 以来、その歯を点検するために 年一、二回歯医者に通っている。 歯科医はギルモア博士よろしく 設計図とぼくのパーツを見比べ...
2002年2月16日の日記です。 この4月で今の会社に入って丸10年になる。この会社の面接を受けたのは、10年前の今時期だったと記憶している。 「あれからいろんなことがあったなあ」などと考えていると、ふと喜多方ラーメンが食べたくなった。 10年ほど前に喜多方ラーメンを食...
夜の港は心落ち着く場所だ。 お年寄りの間ではそうなっている。 夜の港は金のかからない場所だ。 恋人たちの中ではそうなっている。 夜の港は涙を捨てる場所だ。 傷心中の人はそうなっている。 夜の港は人が殺される場所だ。 ドラマの中ではそうなっている。 夜の港は闇取引する場所だ。...
15分早い柱時計が、コチコチと鳴っている。そして1時間おきに、15分早い時報を告げる。 わざとそういうふうに設定しているのではない。何年かに一度は、ちゃんと時間を合わせているのだが、自然と早くなっていって、いつも15分早くなると落ち着くのだ。 この柱時計の時報には、い...
「無理しなくていいですよ」というのは、 少しの無理を期待されているということ。 よければ全てやってくださいということ。 やらないと人に迷惑がかかるということ。 そんな受け取り方を信じてしているから わたしはいつも無理をしてしまうんです。 みんなそうですよね?普通なんですよね...
1, 以前うちの母は、シルバー人材センターの仕事をしていた。その時によく 「大企業や公務員出身の人ほど仕事をしない」 と言っていたものだ。 ことあるたびに「私は以前○○で働いていた」と自慢し、ほかの人を見下す態度をとるらしく、その後その人は浮いた存在になり、辞めていく...
この身体には百数個の疲労があるから 濡れた紙をひとつひとつ剥がすように ゆっくりと慎重にじっくりと焦らずに 取り除いて行かなければならないのだ。 一気に取り除く方法がないことはない。 体内に走るすべての元気を断ち切って 異次元の元気を注入していくやり方だ。 だけど神さまはそ...
ぼくは一度だけ坊主にしたことがある。 中学二年のこの時期だった。その中学、 条件はあったものの長髪自由だったし、 丸刈りが原則の野球部でもなかったし、 悪いことをしたわけでもなかったから、 別に坊主にすることはなかったのだが、 なぜか坊主にしたくなって頭を丸めた。 まわりの...
夕方になると、ぼくは無意識に 石炭の煙のにおいを探している。 昔はどの家も風呂を沸かすのに 石炭を用いていたので、辺りは 石炭の煙のにおいで溢れていた。 おかげでぼくの夕方のにおいが 石炭の煙になってしまったのだ。 風呂が電気やガスになった現在 家のまわりは毎日夕方になると...
人より早くそのことを気づいた人が いまだそのことを気づいてない人に そのことを気づかせてやるのが友人で そのことで一生感謝される 人より早くそのことを気づいた人が いまだそのことを気づいてない人に そのことをひけらかすのがエリートで そのことで陰口をたたかれる 人より早くそ...
1, 過去の自分にそこはこうしろ という念を集中して送ったら もしかしたら現状が変るかも、 という実験をしているのだが さて少しは変ったのだろうか やたら我が強くなった自分が ここに出来上っているのだが 2, 過去のあの人に自分の存在を 植付ける念を必死に送ったら ある日あ...
1,『二月にコロコロ』 二月にコロコロ 風が吹き 一心不乱に 風が吹き 寒さをコロコロ 吹き飛ばし 一応冬は終わります 日本人はこの風を 春一番と呼んでます 春一番と呼んでます そして明日を歌います そして笑いが戻ります (2014年2月作) 2,『...
赤信号に引っかかる日は きっといい日に違いない 黄色に焦ることもないし 少しは憩う時間もあるし 激しい雨が窓を打つ日は きっといい日に違いない 窓の汚れを拭ってくれる 穢れた街を洗ってくれる 気温より寒く感じる日は きっといい日に違いない 風邪の予防するだろうし 下手な外出...
猫にとって人間というのは 迷惑極まりない存在なのである。 だから空腹時以外の飼い猫は 人間に近寄ってこないし いついかなる時も野良猫は 人間には近寄ってこない。 いったん人間に捕まると面倒だ。 のどをなでるし、鼻を押すし 肉球を触るし、腹をさするし 尻尾をつかむし、フラッシ...
家族総出でバスに乗って、 家族総出で街に出る。 そういう家庭が多かったから、 休みの日もバスは多かった。 そういう家族が集まるから、 休みの日の街は賑わっていた。 ついでに家族総出で映画に行って。 ついでに家族総出でラーメンを食って。 だから映画館は潤っていた。 だからラー...
高校の頃に、 ぼくは柔道の絞め技で 仮死状態に陥ったことがある。 しばらくあの世にいたのだが、 ほどなく蘇生してこの世に戻り それ以降の歴史を歩んでいる。 最近思うことがある。それはあの時 ぼくは仮死状態になったのではなく 死んだのではないかということだ。 蘇生してこの世に...
毎日毎日この大宇宙のエンジンは快調で ぼくらはいつも振り回されている。 何かというと無理難題をふっかけてきて それをこなせなければ一からやり直しだ。 いったいぼくらに何をさせたいのだろう。 いったいどこに向かわせているのだろう。 ただ一つわかっていることは、それを 信じてい...
豆が嫌いだから豆は食べない。 特にグリーンピースがダメで ピースご飯のにおいだけでも 吐き気を催してしまうほどだ。 そういう料理はたのまないか 豆は入れないでと言っておく。 ところがそう言っておいても グリーンピースを乗せてくる へそ曲がりな野郎がいるんだ。 箸をつけまいか...
花が不気味なものに思える時 やたらと水を飲みたくなる時 後ろに違った気配を感じる時 鏡に映る自分を見たくない時 そこに行くと息苦しくなる時 急に場が変わった気がする時 突然バシッという音がする時 あいつの顔に黒い影を見た時 白い物が目の前を横切った時 鴉の鳴き声が妙に耳につ...
何気なく指の爪を見ていたら 何と右左の両方の手の薬指に 白い星が出ているではないか。 幼い頃これを星ヅメと呼んで 幸運が訪れると喜んだものだ。 そこで、どんな幸運がぼくに 訪れるというのだろうか、と 調べてみたら何と「恋愛運が 上昇しますよ」と書いてある。 恋愛、一体誰とす...
四十数年前、午後九時半に仕事を終え 午後十時に門前仲町でトラックを降り、 地下鉄東西線に乗るために走っていた。 その繰り返しをぼくは毎晩やっていた。 コンビニがまだ身近かでなかった時代 寄道などせず一目散に家に帰っていた。 家では必死にギターと格闘していたな。 そんな思い出...
気づいてみると世の中は 遺伝子どおりのサル社会 とやかく言っても現実は サル知恵同士の騙し合い うまれた時から何らかの ボスになろうとサル芝居 友だちごっこで油断させ 奪い合いするサルカニ戦 勝者は敗者にぞんざいで 自由をうばうサルグツワ 敗者に居場所を与えずに 見せしめの...
四月頃の装いで 家の近くをぶらついていたのだが あまり寒いとは感じなかった。 今後ひと月ふた月の間に こういう暖かい日がやってきて またしても寒い日がやってきて そうこうやっているうちに 節句が過ぎて、彼岸も過ぎて 桜の花が咲き乱れて春本番。 俗に言う「いい季節」となるわけ...
最近、布団の中に入ると 幸せな気持ちになれるのです。 その状態のまま眠りに就き 起きてからもしばらくそれが 続いているのでありまして けっこう機嫌のいい状態で 朝を過ごしているのであります。 寝る時といえば、以前は 頭の中に次々と蘇る その日起きた出来事に いちいち対応して...
あの日は雨が降っていた。 字足らずのスーツを着て 字余りのコートを羽織って ぼくはこの町を出たんだ。 この町の何もかもが古く思え 見知らぬ新しい町を求めて ぼくはあの日旅立ったんだ。 数年してぼくはわかった。 町に新しいも古いもないってね。 決して古くなかったんだ。 ただ自...
この時期ビールじゃ酔えませぬ。 寒さが増せば冷や酒でも酔えませぬ。 チューハイだって却下です。 水割りだって酔えませぬ。 オンザロックも酔えませぬ。 こんなに寒い夜は熱めの燗が最高です。 濃いめのお湯割りが最高です。 熱いおでんでのごまかしも認めます。 とにもかくにもこの時...
「いちたすいち」を数式として捉えずに 「いちたすいち」を言葉として捉えてみよう。 「いちたすいち」に構うことをしていると 「いちたすいち」になり果てるだろうから 「いちたすいち」には構うことをしないで 「いちたすいち」はあっさり忘れてしまおう。 「いちたすいち」をあっさり忘...
きついからやりたくないとか どうも気が乗らん仕事だとか こういう仕事は苦手なもんでとか いろいろ事情はあるでしょうが とりあえずそれをやってしまう。 すると次にやるべきことが 目の前に転がってくる。 またしても、きついだとか 気が乗らんだとか言いながらも、 それを済ませてみ...
人生は何が幸いするかわからない。 どこに幸せが転がっているかわからない。 寝坊したことで事故から免れることもあるし 拾った宝くじが大当たりすることだってある。 そういうわけだから 昨日タクシー代を五百円ばかり払いすぎたことや 今日股間を打ちつけて死ぬ思いをしたことだって 実...
高校を卒業してから、ぼくはしばらく予備校に通っていたのだが、そこのトイレも色別画表記で男女の区別をしていただけで、文字での表記はされてなかった。しかもそのパネルがやけに小さかった。 ぼくたちのような常駐派は慣れていたのでそれでもよかったのだが、外部からきた人間にはわかり...
六十年前の地図を見ると そのあたりは社会科で習った 田んぼや畑の記号でいっぱいだ。 現在国道が走っているところは 道すらも存在しない。 現在ファミレスのあるあの場所は なんと果樹園になっている。 さて、その当時も小学校は 現在の場所に存在している。 一学年に数クラスあったは...
最近ショッピングセンターなどのトイレに行くと、『男子トイレ』『女子トイレ』などという文字で表記したところが少いように感じる。いや、ほとんど見なくなっていると言ってもいい。 代わりに色の違う人の画が貼ってあるだけだ。だいたい男子が黒や青といった寒色系で、女子が赤やピンクと...
女子が子供を産む時と 男子が股間を打つ時と いったいどちらが痛いんだろう。 おそらくそれは人類が持つ、永遠に わからない疑問の一つかもしれない。 たとえば前世女子であって その記憶をすべて持ったまま 今世男子に生まれたとしたら それはわかるだろう。が、さて そういう人がいる...
四方を和ダンスに囲まれた 六畳ばかりの窮屈な部屋に 花柄の布団が三つ敷かれている。 ちょうど西側に当たる所かな タンスとタンスのちょっとした隙間に 黒い仏壇が置いてあるのだが そのせいで部屋は少し線香臭い。 ふすま一つ隔てた隣の部屋は 台所と続きになっている和室だ。 古いや...
取引先の駐車場に 数匹の猫がいる。 フサフサとした 気持ちよさそうな 毛並みをしているのだが、 そこはノラなので かなりすすけている。 その汚れ方からすると、 体に棲みついている のみやダニの数は半端ではなく、 かなり痒い、痒い痒い人生を 彼らは過ごしているに違いない。 さ...
雨が降れば車が道に溢れだし 帰る時間が少しだけ遅くなる。 たったそれだけの話で いつもの帰宅風景と 何ら変わりはないのです。 たった雨が降ってるだけで 特別なことなんてないのです。 そこに無理矢理『嫌』を 見出だそうとするものだから だんだん笑顔が減ってきて 代わりにイライ...
先日、家の近くの神社に行った時、 とあるご婦人から言われたのです。 「あなた、おぐしがきれいですね」 「えっこんな真っ白なのにですか」 「いえその真っ白がいいんですよ」 「それは、ありがとうございます」 「一本一本を大事に扱いなさいよ」 時々白髪がきれいだと褒められる。 だ...
いずれ人類滅亡の日がくるのだという。 その後その日を戒めとした世界が この世に現れるのだという話になっているが さて滅亡して誰もいなくなったはずの 地球のいったいどこに、その戒めを実現する 遺伝子が残っているというのだろう。 もしそれが新たな遺伝子だとしたら 彼らはどこから...
何日か前の話だが夜九時頃 近郊の峠を車で通った時に 突然すべての明かりが消え 何者かが襲ってくるような 殺気だった気配がしてきた。 峠といっても片道二車線の 見晴らしのいい直線道路で 昼夜を問わず交通量は多い。 何度も通っている道だけど 殺気を感じたのは初めてだ。 そういえ...
1972年2月11日、札幌オリンピックでスキー90m級ジャンプ競技が行われていた。その5日前に、あの「笠谷、金野、青地」が70m級ジャンプで金銀銅を独占したのだ。当然90m級も、笠谷に金の期待がかかる。1回目は成功ジャンプだった。しかし、2回目のジャンプで風による失速。結...
コーラの赤トラックが前にいる。 黄色の軽トラックが後ろにいる。 軽トラの後ろにいるのは緑の車。 対向車線に短い短いトレーラー。 トレーラーの後ろには民商の車。 その後ろに砂利トラ。佐川の軽。 白いプリウス。黄色のシエンタ。 ダンプ。黒塗り。クラクション。 渋滞また渋滞。車の...
うちの嫁さんは昭和38年1月生まれ。本人は卯年生まれだと思っている。しかし、「それは違う。正しくは寅年生まれだ」と、ぼくは言う。 「何で?トラは昭和37年の12月までに生まれた人で、私は翌年の1月生まれだからウサギやん」 「いやいや、干支は新暦の正月で変わるんじゃない。干...
春が立っている、 まだまだ冬枯れのにおいのする中で。 春が立っている、 軽くあくびをしながら。 春が立っている、 歯の痛むような冷たい風の中で。 春が立っている、 はびこる冬に気を遣いながら。 春が立っている、 ポリポリ頭を掻きながら。 春が立っている、 弱々しいオーラを放...
最近小説を読んでない。 若い頃はいろいろな種類の小説を読んでいたが、30歳を過ぎた頃から歴史小説しか読まないようになってしまった。面白い小説があれば、ジャンルにこだわらずに読んでみたいと思っているのだが。 歴史小説は、歴史の勉強になるというのがもちろんあるが、何よりも...
わたしは風の流れを気にしてる 嫁さんは腰の痛みを気にしてる 友人は外れた銀歯を気にしてる 知人は鼻の違和感を気にしてる イヌは女性の香水を気にしてる ネコはタバコの煙を気にしてる カラスは動かぬ車を気にしてる ハトは首筋の凝りを気にしてる 地底人は天の歪みを気にしてる 宇宙...
1、2、3で飛び出すんだ。 今は技術なんか必要ない。 今必要なのは勢いだけだ。 飛びたいという気持ちを 自分の中で大きく膨らませ とにかく羽を動かして ここを飛び出すんだ。 振り返れば何でもないことだ。 我々はその能力を生まれつきに 持ち合わせているのだから。 さあいいか。...
ぼくの心の奥底には 鉄腕アトムの正義観があり おそ松くんの子供観があり 鬼太郎の世界観があり 大阪万博の未来観があり 雑居時代の恋愛観があり 寺内貫太郎の家庭観があり 傷だらけの天使の社会観があり ジーパン刑事のヒーロー観があり キャンディーズのアイドル観があり クレージー...
1、 昨日のコカコーラのキャッシュバックキャンペーンの話は、昭和45年のことだ。中学の入学後から始まったとぼくは記憶しているのだが、それが正しければ、そのキャンペーンは4月から始まったことになる。 キャンペーンが始まった当初、どの店も王冠の裏ぶたをめくるのに千枚通しを利...
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経済、外交、内輪もめ いろいろと問題が 山積しているのでありますが 相も変わらずこの国民は 「何をどうしたらいいのか・・ わかんなーい」とでも言いたげな あの眠た顔の老眼鏡たちを 非難したり、馬鹿にしたりしながらも 国の舵取りを任せているのであります。 世界の流れから察しま...
自分の人生の中で培われた考えがそっくりそのまま書かれている、そんな本に出会うことがたまにある。そういう時、「ああ、これを書いた人も、同じ生き方をしてきたんだな」と、まるで生涯の友にでも会ったような、大きな喜びを得るものだ。 そういう本は、自分を変えてやろうと意気込んで読...
ラジオから古い歌が流れていた。50年以上前の歌謡曲だとか、その頃流行ったGSの歌だとかだ。 番組を制作しているプロデューサーは、おそらくぼくと同じ世代の人なのだろう。その時代に生きていた人にしか、出来ないような選曲になっているからだ。 ところでそういう歌を聴いていて、...
映画「お嫁においで」の頃の内藤洋子さん ドラマ「これが青春だ」の頃の岡田可愛さん ドラマ「キイハンター」の頃の野際陽子さん ドラマ「柔道一直線」の頃の吉沢京子さん ドラマ「おくさまは18歳」の頃の岡崎友紀さん ドラマ「姿三四郎」の頃の新藤恵美さん ドラマ「おひかえあそばせ」...
たとえば深夜、街が寝静まっている時に一匹の猫の子が鳴いたとしましょう。これが妙に心に響くのです。昼間、喧噪の中で重大な事件があったとしても、人にはその声の方が一日の印象として残るものなのです。 仕事でも同じことでしてね、会議が行き詰まって誰も発言が出なくなった時に、意見...
観光地のお土産屋さんなどでよくタヌキのアクセサリーを見かけるが、何が楽しいのか、その股間には決まって紐付き金玉が付いている。 それを見ていつも思い出すのが、1970年頃に流行した、紐付き金玉をそのまま大きくしたようなアメリカンクラッカーという玩具だ。遊び方はいたってシン...
ハンカチ、コロナ禍以降はちゃんと携帯しているが、それ以前ぼくは携帯してなかった。小学生の頃は毎日先生がチェックをしていたために携帯せざるをえなかったのだが、そういうチェックが行われなくなった中学以降はハンカチを携帯しなくなった。それがコロナ禍までずっと続いていた。 ハン...
もう十数年前になるが、ブルー・ノートが博多にあった頃に、ジャニス・イアンのライブを見に行ったことがある。 ドラマ『グッドバイママ』や『岸辺のアルバム』の主題歌がえらく気に入り、それから彼女の歌を聴くようになった。現在主だったアルバムはすべて持っている。 さてそのライブ...
五十年前の地図を見ると このあたりは社会科で習った 田んぼや畑の記号でいっぱいだ。 現在バイパスが走っているところは 道すらも存在しない。 現在ファミレスのあるあの場所は なんと果樹園になっている。 さて、その当時も小学校は 現在と同じ場所に存在している。 一学年に数クラス...
初めて交通事故を見たのは五十年以上前になる。道路に飛び出してきた女の人を乗用車がはねたのだ。 女の人はまるで柔道一直線の二段投げのように、軽々と宙を飛んでいった。その人がどうなったのかはわからないが、その光景だけがぼくの心に焼き付いて、今なお心の中で再現する。 時代は...
小学三年生の頃、ひょんなことからじゅげむを覚えた。当時はその程度の文字数なら、何の苦もなく覚えられたのだ。徐々にきつくなったのは中高生の頃からで、歴史の年号や数学の公式などに、いつも手こずっていたものだ。 社会に出てからさらに酷くなった。深酒やたばこやストレスが老化を早...
家に帰ってから水道水でうがいをする。口に入れた瞬間、あまりのまずさに水を吐き出してしまう。こういうことがしょっ中ある。いくらきれいだからといっても、最近の水道水はうまいものではない。 そういえば子どもの頃の楽しみのひとつに、広場で野球をするというのがあった。組織化された...
本屋に姓名判断の本があったので、自分の名前を占ってみた。ぼくの名前、画数で占えば、ネアカで誰からも好かれるのだそうだが、名前の読みで占えば、明るくてネクラで偏屈な人なのだそうだ。 さて、これをどう捉えたらいいのだろうか。ネアカなネクラと捉えたらいいのか。それとも、時にネ...
元来うどんが大好きで、 外回りをやっていた時 昼食といえば、いつもうどんだった。 他の料理を注文しようと思っても、 あのにおいがするともうだめで、 ついこの口が「うどん」と言ってしまうのだ。 さて、そのうどんを食べている最中、 どこからともなく場に合わない 妙な臭いが漂って...
高校の頃、ぼくは吉田拓郎に憧れていた。「その生き方が好きなんだ」などと知ったようなことを言っては、よくその言動を真似ていたものだった。 だけどぼくはその時期の拓郎さんが、どういう生き方をしていたのかなんて全然知らなかった。知っていたのは拓郎は拓郎でも、マスコミの作り上げ...
1,悔しい夢 今でも7時46分の駅前行きバスに乗り遅れる夢を見る。そのバスが仮に遅れてきても、国道の渋滞に引っかかっても、駅前から出ている8時20分の学校前行きのバスに間に合うのだ。そして8時20分のバスに間に合えば、学校に遅刻しないで行ける。 高校三年間、ぼくはそのバ...
1, 某家電専門店に勤める知り合いから、こういう話を聞いた。 初老の男性が販売員に声をかけた。 「このテレビを届けてくれ」 「ありがとうございます。では、こちらにお届け先の住所をお書き下さい」 「何で書かんとならんのか」 「えっ、配達されるんでしょ?」 「何を聞いとるん...
第二次世界大戦後、進駐軍が羽田空港拡張のため、そこにあった神社を移転させようとした。 ところが、ご神体は無事移転できたのだが、鳥居だけはできなかった。鳥居を動かそうとすると、なぜか事故が起きるのだ。そのため、鳥居だけはそこに残すことになったという。 ぼくが通った高校の...
昭和43年はグループサウンズの絶頂期で、タイガース、テンプターズ、スパイダース、オックス、カーナビーツ、ゴールデンカップス・・・。小学5年生のぼくの目に、彼らはまぶしく映っていた。 一番心を奪われたのは、ジュリーやピーのいたタイガースで、ファンレターなんかも送っていた。...
こんにちは、こんにちは、 世界の国から、こんにちは、 万博、万博、世の中すべて万博だ、 仰げば尊し、我が師の恩、 小学校を卒業すれば、 その時から世界が変わる、 晴れて中学一年生、 初めて着る学生服、 女子の胸の膨らみと、 わけのわからない衝動と、 初めての中間試験、期末試...
おとこの頭痛、 おんなの腹痛、 こどもの歯痛、 おかまの心痛。 疲労困憊、 肩こり腰痛、 あいつが痛い、 ビタミン剤。 花見て一杯、 月見て一杯、 悩みが一杯、 眠れんバイ。 茶柱立って、 フラグが立って 浮き足だって、 現実見えない。 相づち打てない、 寝返り打てない、 ...
車を運転していて怖いのは、 夜の歩行者の飛び出しだ。 子供や年寄りが飛び出すのではない。 ウォーキングに励む中年男女だ。 自分のペースを乱されるのが嫌なのか、 青になるのを待とうとしない。 これなら違反にならないと、 横断歩道の手前を歩く輩もいる。 いくら歩行者が悪くても、...
道ばたで立小便なんぞをしておれば いまの世の中だと確実に通報されて 警察にしょっ引かれていくだろうな。 むかしは軽犯罪ですんでいた行為も いまはいろいろ尾ひれを付けられて 聞いたことのない罪名を付けられて 世間にその名前と顔とをさらされて 人生最大の辱めを受けることになる。...
街の食堂でラーメンを食っていると 三人連れのおばさんが入ってきた。 「えっ?!えっ?!えっ?!」 におうんですよ。におうんですよ。 くさいんですよ。くさいんですよ。 何がって?香水ですよ、香水。 あのにおいのきついヤツ。 いるんですよ、いるんですよ。相変わらず。 場違いなに...
笑いながら過ごしていると 楽しく一日を過ごすことができる。 面白くない顔をして過ごしていると 面白くない一日になってしまう。 「今日はおしまい」と心に決めたら さっさと終わった方がいい。 一日を踏みとどまっていると 余計なことに巻き込まれる。 人間関係なんて考えないようにし...
ぼくが中学生の頃 親戚にクリという犬がいた。 横須賀の久里浜生まれということで その名をつけられたのだった。 お米屋さんやガス屋さんを噛みつくわ そのくせ不審者が来ても吠えないわ まったく役に立たないアホな犬だった。 ただ子作りだけは励んでいたようで 彼の死後、親戚の家の周...
エスカレーターのある場所は 大がかりな機械が動いている 危険極まりない場所であって、 親が「その辺で遊んでなさい」 とほったらかす場所ではない。 また監視役の爺さん婆さんが エスカレーターで遊んでいる 孫に目を細める場所でもない。 上りエスカレーターは階上に 移動するための...
一人でエレベーターに乗る。 相変わらずいろんな臭いが 狭い個室を広く覆っている。 他の階から人が乗ってくる。 個室の中の同じ臭いを嗅ぐ。 一瞬不機嫌そうな顔をする。 さりげなくぼくの顔を見る。 妙な顔をして視線をそらす。 自分じゃないと言いたいが 弁解すればあやしまれる… ...
午前七時のエレベーターには いろんな臭いが搭乗している 午前様が連れてきた酒の臭い 日本人に向かない香水の臭い ニンニク野郎のゲップの臭い 飼ってはならぬペットの臭い 自然界にはない柔軟剤の臭い 誰かが漏らしたおならの臭い それらが混じった微妙な臭い 午前八時のエレベーター...
学生の頃に何度も遅刻していたので、人のことをとやかくは言えないけど、むかし勤めていた会社の部下の遅刻には往生しました。 別に悪意を持って遅刻しているのではない。ちょっと変わった女子ではあるが、遅刻が悪いことはわかっているし、根が素直なので注意すれば翌日は遅刻せずにやって...
秋風の吹く晴天の富士スバルラインを バスは軽快に登っていく。 バスガイドの説明そっちのけで ぼくたちは好き勝手に歌をうたう。 誰かが『岬めぐり』を歌っている時、 窓から湖が見えてきた。 それが思い出のひとつになった。 白糸の滝で濡れながらの写真撮影。 他のクラスの記念写真...
意欲なんて持たないほうがいい。意欲を持って事に当たろうとすると、いい仕事をしてやろうなどという余計な我が入ってしまうから、いい仕事が出来なくなってしまう。 たとえば文学とか音楽とかがいい例で、『意欲作!』などという触れ込みの作品ほどつまらないものが多く、逆に気負いのない...
三十代の前半だったか、足繁く 飲み屋に通った時期がある。 思い起こせば不機嫌な生活を 強いられた時期だった。 とにかく毎日がうつむき加減で 首や肩のこる毎日だった。 足繁く飲み屋に通ったのは、そんな 不機嫌で肩や首のこる生活から 少しの時間でも逃げ出したいという 一心からだ...
1, その高校は市の中央にそびえる 山の中腹に建っている。バスを 麓で降りて、そこからは歩いて 狭く長い坂道を登ることになる。 春や秋は様々な花が咲いていて 長い坂を忘れさせてくれるけど 夏や冬はその坂道が地獄と化す。 夏は所々の急な勾配と陽射しで 朝から汗まみれになってし...
「ゆびきりげんまん、うそ・・ 幾つの頃の約束だったか あれ以来ぼくの体の中に 毎日針がたまっていって チクリチクリ心を刺して 毎日痛くて、毎日痛くて いつも懺悔をしています ・・ついたら、針千本飲ます」
ここの赤信号はえらく長く感じる。まだ二、三分も経ってないはずなのに、もう三十分以上も停まっているような気がする。きっとさっきから本線に車が通ってないので、そう感じるのだろう。 こんな時、ぼく以外の人はどういう行動を取るのだろう。信号を無視して発進するのだろうか。それとも...
あの日運命が昼休みの時間を 五分だけ延ばしてくれてたら 同じ姓を持ち同じ時を過ごし 世間をまったく気にしないで 微笑ましいキスができる仲に きっとなっていたに違いない。 その悔恨がつのってつのって 彼女とキスをする夢になった。 実に微笑ましい夢だったけど 夢占いの本を紐解い...
昔は黒幕と呼ばれる悪賢い奴らが、中途半端に頭のいい兄ちゃんなんかに、やれ地球防衛軍だ、やれ革命家だ、などと言って持ち上げその気にさせ、いろんなトラブルを起こさせていた。あの教団の事件だってそうだったし、学生運動だってそんなもんだったでしょ。だからその元を断てば、日本は何と...
世の中実に多くの男がいるのです 性格がいいと言われる男がいます イケメンと呼ばれる男がいます 男らしいと言われる男がいます 渋いと言われる男がいます 男が惚れる男がいます 家柄のいい男がいます バリバリ仕事が出来る男がいます 大出世している男がいます それらと真逆な男もいま...
そのカフェのママとぼくは昔からの知り合いだ そのことをあいつは知らなかった ぼくとあいつは高校の同級生だ そのことをママは知らなかった あいつはママの元彼だった そのことをぼくは知らなかった ママと妻は中学の先輩後輩だった そのことをぼくは知らなかった ママと妻の姉は仲の...