けんぞうの前立腺がん重粒子線治療闘病記 - にほんブログ村
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  • 治療終了後の経過 その8 照射開始から4年

    定期検診 ⇒PSAは微増 2024年7月定期検診でクリニックを受診しました。 前回検診から半年経ってPSAは前回の0.473ng/mlから0.494ng/mlに微増していました。 これまでの上昇度合に比べ頭打ちになっているような気がしますね~ まあ、まだ今回1回だけのデータでは何とも言えませんが、そう願いたいです。 考えてみると、私に限らず人間ドックなどで明日何らかのがんが見つかる可能性は皆んな持っているわけですよね。 そう考えると、ここでPSAが一旦落ち着いてくれればとりあえず最初の治療で大きな問題はなかったということで、再発するにしろ別ながんが見つかるにしろ、まあ他の同年代のがん未罹患の人…

  • 番外編 前立腺癌診療ガイドライン2023年版

    2023年11月に発行された前立腺癌診療ガイドライン2023年版は2016年版から7年ぶりの改定ということになります。 日本泌尿器科学会が編集するこのガイドラインは前立腺癌に対する標準的な診療の指針になるものと考えられ、本来は医療従事者に向けて作成されたものですが、我々患者にとっても重要な情報を含みます。 専門用語がアルファベットの略号で示されるなど、専門外の者にとってややとっつきにくいところはありますが、慣れれば概ね理解は可能と思います。 素人の私なりに改定ガイドラインの概要を整理してみます。 主な改定内容 システマティックレビューの導入 今回の改定版作成にあたり、初めてシステマティックレビ…

  • 治療終了後の経過 その7 照射開始から3年半

    PSA若干上昇も問題なし 2024年1月定期検診でクリニックを受診しました。 これまでは3か月毎の検診でしたが、重粒子線治療開始から3年が経過したため今回から半年ごとに間隔が伸びました。 PSAは前回の0.381ng/mlから0.473ng/mlに上昇していました。 医師の説明では、今回の上昇も通常みられる範囲の上昇で、再発レベルの2.0hg/mlからは乖離しているので問題ないということです。 まあ、上昇率としては下がってきているのかなと思います。 PSAとテストステロンの推移 男性ホルモンのレベルを示すテストステロンは前回と同程度で、60歳の男性としては概ね平均的なレベルということです。 性…

  • 治療終了後の経過 その6 照射開始から3年

    PSA上昇中 2023年7月定期検診でクリニックを受診しました。 PSAは前回の0.227ng/mlから0.381ng/mlに上昇していました。 医師の説明では、今回の上昇についても通常みられる範囲の上昇で、再発レベルの2.0hg/mlからは乖離しているので問題ないということでした。 順調に推移すればある程度の値で上昇が止まってくるということです。 男性ホルモンのレベルを示すテストステロンについては前回やや下降していましたが、今回は大きく上昇しています。 総テストステロン、フリーテストステロン共に正常範囲の数値に入っていますね。 総テストステロン:4.28ng/ml(前回:2.05ng/ml)…

  • 治療終了後の経過 その5 照射開始から2年9か月

    PSAは徐々に上昇中 2023年4月定期検診でクリニックを受診しました。 PSAは前回の0.095ng/mlから0.227ng/mlに上昇していました。 医師の話ではこの程度の上昇は誰もが通る道で、再発レベルの2.0からは乖離しているので問題ないということです。 それでも以下のとおり数値が上昇していくと少し不安になりますね。いったいどこで止まってくれるのか。 2022年7月:0.009未満 2022年10月:0.055 2023年1月:0.095 2023年4月:0.227 男性機能その後 前回一部(?)復活が見られた男性機能については、その後も大きな変化がありません。 マスターベーションでオ…

  • 治療終了後の経過 その4 照射開始から2年6か月

    性機能復活か⁉ 2023年11月のある朝、ついにその時がやってきました。 今までピクリともしなかったペニスがムクムクと膨らんでくる感覚が! 恐るおそるいじってみると勃起度5割から6割といった感じでしょうか。 思い切ってマスターベーションをしてみると直ぐにオーガズムに達しました。 しかし、射精はしたのかしないのか⁉ ごく少量の液体が出ましたが、どうも精液のような白く粘度の高いものではなく、どちらかというと尿に近いようなものです。 なんだか不思議な感じです。 オーガズムと射精はセットだと思っていましたが、ほとんど射精はせずにオーガズムを感じるということがあるんですね。 治療で正常な組織も変化 腺友…

  • 治療終了後の経過 その3 照射開始から2年3か月

    検査項目に男性ホルモンの指標を追加 2022年10月、3か月毎の定期検診を受けました。 2月末にホルモン治療を終了してから半年以上が経ちます。 そろそろ男性ホルモンのレベルが回復してくるころなんでしょうか。 夏の間は気候のせいで良く判断がつきませんでしたが、夏が過ぎてみるとどうもホットフラッシュについてはほとんど感じなくなったようです。 メタボと性機能については変化なしですねえ。 どのくらい男性ホルモンのレベルが回復しているのか興味のあるところなので、血液検査については男性ホルモンの指標を追加してもらいました。 男性ホルモンはテストステロンという指標でチェックするということです。 いつもは翌日…

  • 治療終了後の経過 その2 照射開始から2年

    まずは定期検診結果と体調について ホルモン治療終了後2回目の検診を受けました。 採尿、採血の結果共に異状はなしでした。 診察の際、医師からはそろそろホルモン治療の効果が薄れてくるので、PSAは若干上昇するかもしれないという話がありましたが、PSAは今回も0.009未満で変化なしです。 ホルモン治療の副作用については、ほとんど改善は見られません。 ホットフラッシュは若干軽くなったような気がしますが、夏になって気候によって暑いのかホットフラッシュによるものなのか良く見分けがつかない感じです。 性機能やメタボは変化なしですね。 体重は治療前から5kg程度増えて高止まりの状態です。 この半年くらいは食…

  • 治療終了後の経過 その1 照射開始から1年9か月

    ついに治療終了! 2022年2月で2年間のホルモン治療が終わりました。 いよいよこれからが根治したかどうかの本番です。 病院のホームページによれば、5年後のPSA非再発率は85~90%ということです。 逆にいうと、少なくとも10人に一人は再発するということですね。 まあ統計的にはそうなんでしょうが、私個人にとってみれば再発するかしないかの1/2という感覚ですね。 この「5年後」というのは、重粒子線治療の照射開始が起点になるということなので、既に1年9か月が経過しているということになります。 もっとも前立腺がんの場合は、これで完治という基準はないようなので、一生再発の恐れとは付き合っていかなけれ…

  • ホルモン治療終了まで その8 照射開始から1年6か月

    脳貧血その後 脳貧血と思われる症状があり、脳神経外科でMRI検査をしたところ、大脳深部皮質下白質病変(長いよ!)の症状がみられるというところまで前回書きました。 頸動脈にも血管が狭くなっているところがあるということで、その後頸動脈のエコー検査も受けました。 結果は右の頸動脈にプラーク(脂肪分などのカスが溜まったもの)が生じており、頸動脈狭窄症と診断されました。 脳も頸動脈も高血圧などいわゆる生活習慣病が原因ということで、降圧剤と抗血小板薬を処方されることになってしまいました。 頸動脈のプラークは、狭窄度が高いと手術などが必要になるようですが、私の場合はとりあえずは抗血小板薬(いわゆる血液サラサ…

  • ホルモン治療終了まで その7 照射開始から1年3か月

    2021年10月 定期検診 連携クリニックで3か月毎の検診を受けました。 排尿の状況は前回から変わりありません。 タムスロシンを飲んで1週間するとおしっこが出にくくなってきて、薬をのむと直ぐに改善するということの繰り返しです。 今回も2週間分のタムスロシンを処方してもらいました。 いつものとおり採尿と採血して、リュープリンの3か月製剤を注射して終わりです。 2月末のホルモン治療終了に向けての受診間隔の調整については前回書きました。 従って、次回の予約は飲み薬の処方期間上限の90日+1週間として年明けの1月に予約をしました。 いつものとおり翌日オンライン診療で血液検査の結果を聞きます。 今回もP…

  • ホルモン治療終了まで その6 照射開始から1年

    2021年7月 定期検診 連携クリニックで3か月毎の定期検診の日です。 いつものとおり、採尿⇒診察⇒採血⇒リュープリン注射と進みます。 体調の方は前回から特に変わったことはなく、尿の出にくさはタムスロシンを飲むと改善して、1週間くらいでまた症状が戻ることの繰り返しです。 症状がある状態でも生活に支障が生じるほどではないですが、薬を飲むと改善するので、どうしても薬を頼りにしてしまいます。 今回もタムスロシンを14日分だけ処方してもらいました。 来年の2月末が2年間のホルモン治療の終了予定日ですが、リュープリン注射を3か月製剤+3か月製剤+1か月製剤と進めると2週間ほど足りなくなってしまいます。 …

  • ホルモン治療終了まで その5 照射終了後8か月

    2021年4月 定期検診 3か月ごとの定期検診で連携クリニックを受診しました。 新型コロナ感染の第3波に伴い、年初に出された緊急事態宣言は3月初めに解除されましたが、感染者数はすぐにリバウンド始め、大阪では過去最多となりました。 ゴールデンウィーク前には3度目の緊急事態宣言が出されることになります。 排尿しにくさは3ヶ月前とあまり変わらずタムスロシン服用で改善はしますが3日程経つと戻ってしまいます。 今回も1ヶ月分を処方してもらいました。 尿検査は異状なしでした。 翌日のオンライン診療で血液検査の結果を聞きます。 PSAは今回も0.009未満で前回と同じです。 前回はALT(GPT)という肝機…

  • ホルモン治療終了まで その4 照射終了後6か月

    ホルモン治療開始から1年、副作用の状況はどうか 2020年2月末にホルモン治療を開始して2か月ほど経ったころの副作用の状況は以前の記事で書きました。 www.carbon-ion.info その頃は性機能障害と軽いホットフラッシュ程度でしたが、治療開始から1年が経過し、その後の副作用の状況はどうでしょうか。 なお、専門的には「副作用」は薬との因果関係が明らかなもの、「有害事象」は因果関係は不明だが薬を飲んだ後に生じた事象を含むということのようです。 使い分けるのは面倒なので、ここではホルモン治療を始めた後に起こったことは副作用と呼ばせていただきます。 メタボリックシンドローム 最も顕著に表れて…

  • ホルモン治療終了まで その3 照射終了後5か月

    禁酒期間終了! 照射終了後3か月の禁酒期間が過ぎて、以前のようにお酒が飲める毎日が戻ってきました。 前回書いた新型コロナ感染による味覚障害もほどなく回復したので、毎晩おいしいお酒が飲めるようになりました。 〇〇歳で酒を飲み始めてから3か月の禁酒は初めての経験です。 本当は少しフライングしました(笑) でも長かったですねえ(涙) 禁酒期間はノンアルコール飲料を片っ端から試しました。 結局どれもお酒の代わりにはならないのですが(あたりまえ)、その中でもノンアルビールは若干の気休めになるという感じですね。 ノンアルサワーだの、ノンアルワインだのは、結局単なる炭酸飲料やジュースと同じです。 考えてみれ…

  • ホルモン治療終了まで その2 照射終了後3か月

    まさかの新型コロナ感染! 重粒子線治療開始から3か月が過ぎた頃、なんと新型コロナに感染してしまいました。 本来このブログは前立腺がんの情報提供に徹するつもりで書いてきましたが、貴重な体験しましたので、今回は原則を曲げて新型コロナ感染の体験談を中心に書くことにします。 ある火曜日の朝起きると軽い喉の痛みと倦怠感を感じました。 熱は37.8℃です。 その日はテレワークの予定だったので、とりあえず風邪薬を飲んで自宅で仕事をしていたところ携帯に電話が入りました。 私が担当しているプロジェクトの所長さんからで、プロジェクトチームのメンバーであるAさんが新型コロナに感染したという連絡でした。 その後PCR…

  • ホルモン治療終了まで その1 照射終了後2か月

    重粒子線照射終了翌日 照射期間の中盤から始まった頻尿と排尿障害は更に悪化し、排尿時の痛みも出てきました。 ホルモン治療の合併症防止から運動する必要もあったため、夕方スポーツクラブへ行きました。 病院からは特に運動を控えるようにという指示はありませんでしたが、念のためランニングは控えウォーキングだけ行い帰宅しました。 帰宅して排尿した後に前立腺から尿道のあたりに強い痛みが出ました。 ソファーに横になってうんうん唸るほどの痛みです。 以前に親知らずを抜いた時にもらった頓服があったのでとりあえずそれを飲んで様子をみました。 2時間ぐらいでやっと薬が効いてきたのか痛みは治まってきました。 照射終了後2…

  • 重粒子線治療 第3週目(照射終了)

    7月27日(月) 照射8回目 この日は朝からルーチンどおりに進み順調に治療終了となりました。 畜尿の際、水の飲み方をこまめに少しずつ飲むようにしたところ、切迫感もなく蓄尿状態も問題ありませんでした。 7月28日(火) 照射9回目 治療中の位置確認CT撮影の最後の日です。 CT撮影の際に皮膚の状況確認がありました。 固定具装着前に腰の両側の皮膚を看護師らしき人が確認に来ました。 治療中皮膚の確認はこの1回だけです。 自分で見ても特に変わった様子はありません。 位置決めがなかなか決まらず、2回固定具を装着し直しました。 先週が連休だったため今週はイレギュラーな照射になります。 月火木金が照射日のた…

  • 重粒子線治療 第2週目

    治療開始後、最初の週末 土曜日は食事の制限を解放して天ぷら蕎麦を食べノンアルビールを飲みました。 そういえば禁酒しなければならないことを過去の記事で書いただろうかと思い確認したところ、どうも書いていないようですね。 X病院の治療法説明資料に書かれていないこととして以下の2点があります。 治療中と治療後3か月は禁酒しなければならない 自転車やバイクなど前立腺部分に刺激が生じる乗り物には一生乗れない。 酒飲みにとって3か月の禁酒は重要事項ですね(笑) サイクリングやツーリングを趣味とする人にとって「一生乗れない」は、禁酒3か月の比ではなく、それを理由に治療法を変えるという人もいるのではないでしょう…

  • 重粒子線治療 第1週目

    7月14日(火)、 治療初日です。 6時に起床し7時15分に排便。 数日前からガスが溜まらないよう食事の制限とマグネシウム剤等の処方を再開しており、便の状態は普通です。 8時に病院に到着しましたが、受付は8時半からなので、それまでロビーで待機しています。 受付後9時にセリフチェックリストの内容を看護師さんが確認して、9時半になったら排尿して水分を取るよう指示されます。 9時半になり、トイレに入り、排尿します。 大便の便意も若干感じましたたが結局出ませんでした。 9時50分に着替えをするよう促されて更衣室へ。 ネットパンツ、肌着のシャツ、靴下だけに着替えてから病院のガウンを羽織り、待合室で放射線…

  • 重粒子線照射まで その6 固定具型どり・位置決め

    2020年6月末、固定具型どりのためのX病院受診日です。 まず重粒子線照射の予定表を受領しました。 照射の開始時間は10時10分、照射日は事前の予定と変わらず7月14日から8月4日までです。 毎朝排便があるため午前中の照射が良いと思っていたので安心しました。 本来は毎週火曜から金曜の4日照射×3週間で計12回照射ですが、私の場合は第2週目の木・金が祝日になるので、3日間だけ照射して、1日分は第4週にはみ出る変則スケジュールになります。 第1週目:火・水・木・金 第2週目:月・火・水 第3週目:月・火・木・金 第4週目:火 第3週がなぜ水曜の代わりに月曜に照射になるのかわかりませんが、おそらく前…

  • 重粒子線照射まで その5 排尿・排便管理

    排尿・排便チェック 次のX病院受診の15日前から排尿・排便のチェックを始めます。 排尿後に250~300mlの水を飲み、2時間トイレに行かずに我慢できるかを午前と午後に1回ずつチェックし、前回受領したチェック表に記録します。 その結果、成功したのは30回中20回でした。 成功率は3分の2ですね。 これが高いのか低いのかわかりませんが、思ったより我慢できないという印象です。 歳とともに頻尿になった自覚はあまりないのですが、日本泌尿器科学会のホームページによれば、一般的には起きている間の排尿回数が8回以上だと頻尿というそうです。 それまできちんと数えたことはありませんでしたが、数えてみると8回以上…

  • 重粒子線照射まで その4 ホルモン治療 性機能障害について

    今回から3か月用の注射に変更 2回目のリュープリン注射から1か月が経って、2020年4月下旬にホルモン治療のため連携クリニックを受診しました。 4月7日に7都府県に発出された新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言は、4月16日には全国に拡大されました。 幸いクリニックの診察は、手指消毒や検温など感染予防対策をしたうえで通常どおり行われています。 1回目と2回目は1か月用の注射でしたが、その後特に異常がないため、今回から3か月用になりました。 前にも書いたとおり、3か月用といっても注射器の大きさが3倍になるわけではなく、同程度の大きさで効果が3か月続くということです。 値段も1か月用の2倍程度なの…

  • 重粒子線照射まで その3 治療スケジュール決定

    重粒子線科の最初の受診では、治療法の説明書兼同意書の他に、前立腺がんに対する放射線治療方針についての説明資料ももらいました。 こちらの資料には、X病院におけるIMRTと重粒子線治療の適用方針について、より具体的な説明が書かれています。 低リスト群と中リスク群については、IMRTと重粒子線治療の5年後非再発率は約80~90%で同程度である 高リスク群に対する5年後非再発率は、IMRTで約70%、重粒子線治療で約80~90%である つまり特に高リスク群に対して重粒子線治療によるメリットが高い 従ってX病院では低リスク群及び中リスク群に対してIMRT、高リスク群に対して重粒子線治療を行う方針である …

  • 重粒子線照射まで その2 重粒子線治療の説明

    2020年3月初旬に重粒子線科の受診しました。 治療法検討中に泌尿器科でお願いして一度重粒子線科で治療の話は聞きましたが、治療開始に当たっては初めての受診となります。 診察前にX病院の治療体制の説明と健康状態に関する簡単なアンケートがありました。 X病院の場合、泌尿器科では担当医師が決まっていますが、重粒子線科では担当制は設けずチームで診察に当たるため、診察のたびに違う医師になるということです。 また、治療時間(照射時間)については、患者数が増えていることもあり、患者の希望を聞くことはできないということです。 担当医師は前回の事前相談の際とは別の医師です。 事前相談の際に受領したものと同じ説明…

  • 重粒子線照射まで その1 ホルモン治療開始

    さてようやく治療法が決定しました。 3月初旬に重粒子線科の最初の診察予約が入っていますが、それに先立ちホルモン治療を開始します。 私の場合は高リスクがんのため2年間のホルモン治療を併用することになっており、ホルモン治療開始後数か月して、がん細胞が少し弱ったところで(医学的に正しい表現かわかりませんが)重粒子線の照射を受けることになります。 ホルモン治療とは ホルモン治療はX病院ではなく、連携しているクリニックで受けることになっています。 注射と飲み薬の併用となり、飲み薬を飲み始めて2週間程度経ってから注射を開始し、注射を開始した日が2年間の治療期間の始点になるということです。 クリニックでもら…

  • 治療法の選択 その7 重粒子線治療に決定

    X病院放射線科の説明を聞く 重粒子線治療専門のセカンドオピニオン外来クリニックでセカンドオピニオンを受けた後、X病院の放射線科でも話を聞きました。 診察室に入ると人当たりの良い医師が、本来は治療方法を決めた後に正式に用いる説明同意書を用いて丁寧に説明してくれました。 説明同意書は10ページ程度の書類で、私の病期診断結果から始まり、重粒子線治療の説明、治療の流れ、効果、有害反応、他の治療方法、セカンドオピニオンなどについて書かれています。 泌尿器科では病期診断結果さえ書面ではくれなかったんですがねえ。 手術を選択すれば同じような説明同意書をもらえるのかもしれませんが、やはり治療法選択前にこういう…

  • 治療法の選択 その6 セカンドオピニオンを受ける

    治療法選択のポイント X病院泌尿器科の医師の説明と自分で色々調べた結果を整理すると、今のところ治療法選択の上での主なポイントは以下の3点です。 泌尿器科の医師の説明では、重粒子線治療に比べ手術の方が治療成績が良い⇒本当か? 泌尿器科の医師の説明では、重粒子線治療の晩期有害事象(二次発がん含む)が5%程度ある⇒本当か? 高リスク限局がんに対する治療法としては、手術と外照射治療の他、トリモダリティ(小線源+X線照射+ホルモン)という治療法があり、患者の間では人気がありそう⇒他の治療法より有効か? これらの疑問点を解消するにはやはりセカンドオピニオンを聞くのが良いのかなあということで調べ始めました。…

  • 治療法の選択 その5 色々わかってきたこと

    検査の結果、転移は認められなかったものの肩のあたりに疑わしい部分があり、重粒子線治療を選ぶのであればMRIで詳しく調べる必要があるということで、追加のMRI検査を受けることになりました。 年末年始をはさんで検査まで2週間ほどあったので正月気分もそこそこに書籍とネットで情報収集を継続します。 調べていくと、だんだんと色々なことがわかってきました。 各種情報源 書籍は8冊ほど読んでみましたが、その中で特に参考になったのは次の2冊です。 前立腺がん診療ガイドライン2016年版 日本泌尿器科学会編 メディカルレビュー社 結局は学会で認められている診療の考え方はこれにまとめられているということでしょうか…

  • 治療法の選択 その4 まさかの重粒子線治療NG ⇒ 追加検査

    転移はないが重粒子線治療はダメ? 転移の有無を調べるためCT検査と骨シンチグラフィーを受け、検査結果を聞く受診日がやってきました。 告知から3週間、治療法について調べてみて、概ね重粒子線治療を選択する方に傾いていました。 ただ、まだ分からないことも多く、今回疑問点を質問した上で治療法の選択にはもう少し時間が欲しいとお願いするつもりでした。 今回はさすがにカミさんも付いてきています。 検査の結果、転移は認められないということでした。 これで改めて手術と重粒子線治療のどちらかの選択になるのだと思っていたところ、放射線治療はIMRTになるという意外な答えが返ってきました。 理由を尋ねると、骨シンチの…

  • 治療法の選択 その3 放射線治療:IMRTと重粒子線治療

    病院の資料を確認 もう一つの選択肢である放射線治療についてもまずはX病院からもらったプリントを確認します。 体の外から前立腺に放射線を当てる治療でIMRTという治療と重粒子線治療がある しばらくホルモン療法でがんを小さくしてから照射を行う IMRTの場合、約2ヶ月の通院治療 重粒子線治療の場合、約3週間の通院治療 合併症として、放射線が周囲の臓器にも当たるため、膀胱炎や直腸炎が起こる 副作用の多くは軽度で病状によっては手術とほぼ同等の治療成績が得られる 重粒子線治療はIMRTより高い効果と少ない合併症が期待できる 2018年4月から重粒子線治療は保険適用対象となった 放射線治療を受けた後に再発…

  • 治療法の選択 その2 手術:ロボット支援下全摘除術

    ロボット手術? 担当の医師からは手術か放射線治療のどちらかを選択するようにいわれており、年齢が若いので手術がお勧めという感じでした。 私は50代後半なので年齢が若いという意味はもちろん前立腺がん患者としてという意味です。 手術は、正式には「前立腺全摘除術」といい、今では「ダ・ビンチ」というアメリカの医療機器メーカーが開発したロボットを使った腹腔鏡手術が主流とういうことで、私の場合もこのロボット手術になるということです。 ロボットが直接手術するわけではなく、医師がロボットの支援を受けながら遠隔操作で手術をするということで、正式には「ロボット支援下前立腺全摘除術」という舌を噛みそうな名前で、病院の…

  • 治療法の選択 その1 情報収集

    がんの進行度合いは? さて、がんの告知を受けて慌てて情報収集を始めます。 まずは手っ取り早くネット検索といわゆる家庭医学の前立腺がん解説書を購入して読んでみました。 医学の進歩も日進月歩だろうから書籍はその時点で発行年月日が比較的新しい本を選びました。 こちらの本ですが、前立腺がんに関する全般的な内容が分かりやすくまとめられており、最初に手に取る本としておすすめします。 // リンク ネットでは国立がん研究センターのがん情報サービスというサイトに一通りの情報がでており、がんの進行度合いを示す指標としてTNM分類というのがあると書いてあります。 前立腺がんの病気分類 T1 直腸診で明らかにならず…

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けんぞうの前立腺がん重粒子線治療闘病記
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