習志野

習志野のソーセージ食うやいにしえのドイツ捕虜にや思いを馳せる

バラ園のプリンセスアイコ

愛子妃にちなんだバラや可憐なり(いつの日か、素敵な漢に恵まれん事祈る)

空蝉

空蝉の花の空間あの世かな(チームラボ豊洲)

秋の江戸川

秋の日にプリムスで沸かすコーヒーや肩に留まるは赤とんぼかな

若き日

若き日の義父を思うや養老院(三島にて)

福井

恐竜が我を手招き福井駅

ルーチン

同じ所作続けるとわかる年取る事

ヘビ

悠然と前を横切る長きヘビ里見の原は我が海かな、秋の日に蛇も優雅に散歩かな

スーパー

スーパーの棚見て喜ぶ父の顔、思い出す棚見て喜ぶ父の顔、スーパーで棚見て笑顔父の目や思い出すのは押す車椅子

駒ヶ岳

晴天の箱根元宮風つよしいつまで続くか同窓会や

道頓堀

夜の街経験つんだママ指導(新人の女の子を古参のママがしつける)

松葉

松葉ちり夏な終わりの嵐さる

夏の終わり

増水に夏を流すか流木よ

雨

朝の雨乾いた赤に施しか

台風

風涼しそういえば台風秋の季語

築地本願寺

暑き時行脚の旅に諭す僧(築地本願寺の親鸞像)

かみなり

夜浮かぶ孤高の東寺にイカズチや(京都駅から)

残暑

散ってなお微かな香夏残心

車中泊

車中泊自転車つるや夢の中

ややこ

ややこ泣く夏の公園すずむ母

散歩

老犬の散歩は夏の苦行かな

キョトン

かける声振り返る猫夏の朝

朝の雨

朝の雨恵の水玉咲く花や

たいこ

講堂に太鼓の音や夏の風

ららぽーと

釣具屋とつるむ短パン末広がり

誘惑

誘惑の甘みあじわうアールグレイ

ざくろ

柘榴なる久方ぶりの朝散歩

きゅうり

夏の朝花萎れて胡瓜なる(普通に育てば曲がるが普通)

柔道場

むくつけき男競うや紫清楚(近くにある柔道場の窓の下に咲くアバサンガズ)

熟れたり

沖縄の土産熟れたり爺さんか(沖縄みやげのパッションフルーツしわしわ、しかし中身すかすか。あたかも私のよう。)

猫なるバス

天王洲猫なるバスや子がはしゃぐ(天王洲アイル、寺田倉庫)

紫陽花

紫陽花も旬を過ぎたり初夏の朝

島唄

風が吹き葉が手を振るや島唄に(読谷村、楚辺地区平和コンサート)

流行りの店

流行る店立地次第の水商売(船橋の天麩羅屋)

奈良国立博物館

長安より文殊の知恵が奈良に来る

あやめ

紫のあやめ咲くなりお狩場に

学舎

古き屋に古希をすぎたる学徒たち(学習院大学)

朝の散歩再開

歩くほど腰が解ける朝日浴び

刈り上げ

刈り上げた土手に目立つは白球か(江戸川河川敷)

活躍

活躍のドローン覗くや屋根の上

バラ

つまらぬと嘆く魂救えぬか所詮他人は壁の向こうか

谷津

谷津道で我迎えらる田の緑

雨

雨の日は花はうれしや身は鈍る

パパゲコーヒー

アンティーク飲むコロンビア黒糖か

観光

せっかくの観光資源や無駄になる(意地の突っ張りあい箱根の開発)

島唄

島唄に踊るあほうに酔う夜や

心斎橋

ひとごみの川は流れる心斎橋

筍

コリコリと小気味良きかな筍飯

散る花

歳を経て桜散るらむ春すぎて(里見公園)

あゆみ

おぼつかぬ歩みで見上げる桜花

アジャンター

千年の時超え生きる切手にて(アジャンター第一窟、守門神像)

読書

泡の如く消えてしまうや我が知識底に残るは我が読む姿

竹林

サワサワと竹が騒ぐや春の息

三番瀬

潮が引き広きグラウンド波の跡

干潟

南風に頭撫でられ歩く潟

雨が降る

春雨やヒヨドリが鳴く花の影

春一番

ミモザ咲く川畔の道や風強し

早春

まばらなる菜花見るなり春の道

寒き空

風弱く雲怪しきや三番瀬

枝の切り口が目立つ

切り口や枝なまなまし寒き空(赤坂御所)

冬の好天

束の間に集う老人冬陽差す(水元公園に輪友集う)

食べ物

適量がわからぬものや腹の肉

救急車

こぬか雨救急車が人を待つ

旅立ち

次々と旅立つ人や夕暮れに

水路

菜の花や香る水路の先に鴨(お狩場近く)

日向

冬の陽や波が静かに三番瀬

雪原

雪原に毅然と建つや和洋大

雪道

ジャリジャリとチェーン鳴らして雪の空

寒き時期

慣れぬ雪恐々歩くへっぴり腰

梅

寒き朝小さき梅がこちら見る、寒き朝小さき梅が我を見る

読書

デニーズでこくりこくりと本を読む、デニーズで舟を漕ぎつつ本を読む

菜の花

冬の日に目に眩しきや黄色き菜

冬の川

厳しさや責任感が身に染みる

金色

金色の住処がほこるいにしえの阿弥陀の教え今いずこ(平泉中尊寺金色堂模型)

椅子

椅子壊れ姿勢ただすか固き背に

マエストロ

マエストロ語る話や力こぶ(ハンドメイドバイシクル展にて、安田さん)

習熟

習熟やテントのあとのアヒージョも

朝飯

冬の朝理想の食事労多し

梢

夕風に騒ぐ梢が煌めくや

ココア

濃厚なココアの味はタンパクか

寒き日

身が縮む寒き陽にさくボケの花

初詣

初詣甘酒腹に沁み渡る

年賀状

拒否される年に一度の便りかな

元旦

晴天や心静かに日を拝む

みがく

磨き上げくるまも喜ぶ大晦日

穏やか

穏やかな陽を浴び歩く師走かな

師走

師走の朝温かき陽につぼみ待つ

低すぎ

一瞬の血圧低し嘘のよう(しかししっかり記録する我)

歯がしみる

極端な物を食べるなと歯が言うや(知覚過敏で知る養生や)

野鳥

野鳥撮る人を見るなり観察舎(行徳野鳥観察舎)

西日

冬の午後暖かき陽や常夜灯

タンパク質

筋肉を鍛えるとはいえ食べ過ぎだ

しゅうまい弁当

うまいけど半分残す白米や

ご飯

白米を半分食べる減量や

六義園

紀ノ川を模したる和歌の六義園、和歌浦模したる庭や六義園

秋の陽

秋の陽に血の紅葉みてなに思う(平林寺にて)

カラー

カラフルな人参楽し弁当へ

体力

健康を金で買えるかライザップ

スカイツリー

秋空にクッキリ立つやスカイ塔

国府台

黄色き葉煙に燻され国府台