先日も触れたが、まだ写真をやっていない頃、仕事でプロに撮ってもらう場合、あまり見下ろしてばかり撮られるのが不満だった。普段見上げるように、崇めるかのように作っていたので、人間を撮影するつもりで撮ってもらいたかった。立体を制作するということは、陰影を作り出すことに他ならない。被写体制作者として考えると、撮影者には陰影により、私の制作した陰影をさらに生かしてもらいたいところである。それでも陰影を排除しなければ描けないことも確かにあって、ここぞ、というときは、これからも使い分けてみたい。明日は蒙古兵と無学祖元の『臨剣の頌』の再撮影の予定である。撮影にあたり