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2022/06/30

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  • 散歩

    いつもの土手を歩く。近くに飼い主はいるものの、たまにリールに繋がれていない犬を見掛けることがある。この日も、前からやってくる茶トラのような色をした二匹は、リールに繋がれていなかった。首輪すらしていない。その後ろには、飼い主と思われるおじさんが、二匹の歩幅に合わせて自転車をゆっくり動かしている。 二匹は、やはり犬ではなかった。視覚では認識していたはずだが、脳内で処理されるのに間があった。二羽と数えなくてはならない。あまりに珍しい光景に、飼い主に声を掛けようか迷った。向こうから飼い主とは別のおじさんが、やってきた。彼も少しびっくりした顔をしていた。彼と私は、二羽に道を阻まれてしまった。飼い主の”す…

  • 武器を手に入れた

    電話の向こう側で、夫が慌てていた。急に”現金”が必要だと言う。家に訪ねてきた人物に対応しているようで、外出している私に、お金の在処を聞いてきた。 慌てるのも無理はない。まだまだ先だと思っていた代引きの宅配物が急に届いたのだ。なんの知らせもなしにと、ぼやいた私だったが、数日後、夫が発送メールを見逃していたことが発覚した。 修理に出していたノートパソコンが戻ってきた。一部キーボードが効かなくなっていた。外付けのキーボードを購入した方が安価で済むという見解は、夫も、修理受付センターの担当者も同じ意見だった。それ故、このパソコンをどうするか、どこで誰がどのような用途で使うかは、二転三転した。結果、修理…

  • 人生100年時代

    じわっと汗をかく。顔が火照っている。去年の秋ぐらいから、この症状がある。時々だったのが、最近、一日一回は現れる。いわゆる、更年期障害というやつだ。 ようやく分厚い本を読み終えた。どんな本だったか語っても、本の分厚さには比例しない。推理小説と違って、なかなか頭に入って来ず、上手く説明できない。なんとなくは、理解した。夫が勧めてくれた本だが、まだ彼は読み終えていない。読み終えるのを待たずに、会社に行っている間に拝借した。 私は、本をあまり読まない。興味がなければ尚更で、夫に勧められてもお断りする。読み始めて、断念しそうになったが、本の内容を夫と共有しておいた方が良いのでは?と、本の題目が語ってくる…

  • 三度目の正直

    「じゃじゃ~ん」 遥子ちゃんにお披露目をする日がようやく来た。 河川敷のテニスコートは水はけが悪く、前日の雨の影響を受けやすいと遥子ちゃんが言う。前回、前々回も、当日雨は止んでいたが、コートは使えなかった。昨日も夕方から雨が降り出したので、三度目もまたかという気持ちになっていた。しかし、中止になるほどの雨量ではなかったようだ。 遥子ちゃんはいつも謙遜して、テニスは下手だからというが、そんなことはない。確かに、ハードな動きやスピード感あるボールを見たことはないが、それは私に合わせて打っているからであって、彼女はもう十年もテニスを続けている経験者だ。 とにかく怪我だけはしないようにしようね、と互い…

    地域タグ:東京都

  • 最新のモノ

    データ更新を”自動”に設定しているが、スムーズではないので、手動で更新する。まだ使い始めたばかりで、要領を得ていない。 去年の夏から、毎日体重を量るようにしている。知らないうちに増えているということがあるので、意識して自分の体重を知っておくというものだ。今までカレンダーに数値を書き込んでいたが、数日前からカレンダーが空白なのは、体重計を新しくしたからだった。スマホにデータが転送されるのである。 何かを買い換えるタイミングは、故障であることが多いが、今回はその理由ではない。夫が前々から体重計の買い替えを提案していた。夫も体重管理が必要で、私も然りだ。 前の体重計も体重のほか、いくつかデータを記録…

  • 個人情報バラまき作業

    郵便局の窓口で、一通の封筒を差し出した。これで”終わり”ということになる。 もうずっとネット検索ばかりする毎日で、心身共に疲弊していた。職業訓練校を修了して三ヶ月以内に就職をし、活動報告をすることが義務付けられている。未就職という欄に丸をした紙を封筒に入れ、郵便局へ出向く。最後の活動報告をした。訓練校への報告は終えたが、実はもう一方、ハローワークの報告も数週間後にしなくてはならない。報告内容は同じであろう。 一旦、仕切り直すことにした。白紙に戻す。 破棄されることが前提の個人情報の提供だが、実に簡単に相手方はその情報を手に入れ、”私”という人間を知ることになる。応募すればするほど、ダダ洩れでは…

  • 歩こう

    「今日だけは、やめて」という男の子のママの気持ちは、よく分かる。いつもは寛容なママであることが想像されるが、今日ばかりは勘弁してほしいだろう。通りすがりの私でさえ、冷や冷やした。ランドセルを背負って、おめかしした男の子は、水溜まりに足を入れようとしていた。 日曜日、小学校の入学式を控えた親子で、土手は賑わっていた。桜の木をバックに、どこもかしこも撮影会が行われていた。一年生になる子ばかりではない。プリンセスの恰好をした小さな女の子や、中学校の制服を着た子も見掛けた。もちろん、それとは関係なく、お花見を楽しんでいる人も多くいて、とにかく混んでいた。 そんな光景を見ながら、いつものウォーキングコー…

  • 訪ね人

    携帯電話に表示される番号は、知らない番号だった。電話に出ないでいると、すぐさま、家のインターホンが鳴った。まだ朝の8時過ぎである。そこには、知らない人が居た。 カレンダーに書くのをすっかり忘れていた。ただ、遥子ちゃんの経験がここで活かされる。財布の中には、シール状になった券をすでに忍ばせていた。 玄関前に立つ”知らない人”は、粗大ゴミの回収に来たと言う。粗大ゴミを出すときには、”有料粗大ゴミ処理券”を貼っておくのだが、その券を持っているか尋ねられた。そう、財布の中にある。レシートに埋もれた券を取り出す。そして、肝心の”粗大ゴミ“は押入の中だ。慌てて取りに行く。一人で運べる、コンパクトなサイズの…

  • 繋がり

    先に彼女の方が、私に気付いてくれた。待ち合わせ場所に行くのに、同じ路線に乗ることが分かったのは、前日、彼女がグループラインで問いかけてくれたおかげだった。乗り換えの駅で合流し、次の待ち合わせ場所へと向かう。 彼女とは互いに認識できたが、次の待ち合わせ場所で会う彼女達と上手く合流できるかは、また不安だった。そのうちの一人が、着いたら写真を送ってくれると言っていたとおり、ラインに写真が送られてきた。大きな駅の改札口を出ると、写真と同じ光景が目に入る。 お昼ご飯の調達に時間を要してしまったのは、お店が数多くあるだけの理由ではない。共通する”いつもの感覚”が、私達の中にはなかったのだ。そんなわけで、目…

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