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2022/02/27

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  • 男らしさについて

    尾崎士郎の無茶苦茶に長い小説「人生劇場」の主人公、青成瓢吉の父瓢太郎は侠客で、男というものは「無鉄砲」でなければモノにならないと考え、息子を成る可く無鉄砲な男に育てようとした。江戸の昔から「人生劇場」の時代(大正・昭和)、すなわち侠客とい云われる人たちが生きていた時代までの日本人は、「俠気」(弱く苦しんでいる者を助けようとする心)に男らしさを見出していたようだ。混同とも言える。それは武士階級の圧制の下で苦しんだ封建時代の、庶民全員の希いだったのだろう。庶民を助け権力に対抗するのは無鉄砲そのものだった。日本の庶民社会は「無鉄砲」とか「向こう見ず」を、男らしさの要件と認識していたようだ。「無鉄砲」は当て字で「無手法」が正しいらしい。日本人の「男らしさ」には、もうひとつ「潔癖性」という要件もあったようだ。作為を...男らしさについて

  • Lookism

    「Lookism」という耳慣れない和製英語があるそうだ。looksとismを合わせ「外見至上主義」を意味するらしい。社会はルックスに過剰な価値を認める方向に進んでいるらしい。いや退いているらしい。究極の虚飾である。TV、Instagram、TikTokその他、ビジュアル情報に四六時中接している日常生活が、この傾向に拍車をかけているのだろう。これは世界的な現象に違いない。小学生がお年玉を遣い美容整形外科で瞼の整形手術を受けることが現実に有るという話を聴いて愕いた。親が整形に同意しているということだろう。祖父母は自分たちのお年玉がその様な遣われ方をするとは思いもよらなかっただろう。そういう時代に至っているのかと、老人は只呆れるしかない。何しろ生成AIの時代である。偽物が本物を凌ぐこともあり得る。そもそも、成長...Lookism

  • 羨望の裏地

    日本の歴史を調べると、紀元前2世紀から古墳時代が明けて間もなくの上古の時代までに、中国から文字・道教・仏教・儒教などの文化が一挙に雪崩の如く流入したらしい。飛鳥奈良時代に中国に倣って律令制度を導入した日本の朝廷貴族は、朝廷から授けられる極めて細かな身分制度、官位というものの支配を受けるようになった。官位とは、官職と位階のことで、官とは職務の一般的種類のこと、職とは職務の一般的範囲のこととある。ルーツは中国の律令制にあり、朝鮮・日本はそれを模倣し導入した。東北アジア3国の身分制社会は、中国の隋・唐の律令制度に起源をもつ。人種的に近いことからも、この3国の民族は、細かな身分差別に共通する部分が多いと見て差し支えないだろう。官位制度を知れば知るほど、古代中国流の人心統御のテクニックの巧妙さに感服するほかはない。...羨望の裏地

  • 専門性と統合性

    ネットワークとかシステムには全く昏い門外漢だが、敢えてシステム思考という事柄について、陋見を述べさせていただきたい。システムを構築するということは、専門性(調査・研究)と統合性(組織化・運用)とが互いに協力し合う関係を築くことである。各個バラバラに独立している専門部門を適切に配置・連結し、互いの部門が有機的に協働できるようにする性能が統合性である。統合を可能にするのは、各専門分野に通暁し理解能力がある個人及び組織の存在であって、その存在があって初めて専門部門間の有機的結合や組織的連携は可能になる。統合されることによって、各専門分野には、更なる発展の機会が訪れる。それは個人における集中力と総合力の関係と同じである。システム思考には、1人の人間が集中性と総合性を同時に併せ持つことが欠かせない。この一見背理する...専門性と統合性

  • 国の始まり

    中国の春秋戦国時代(紀元前770年代から紀元前221年までの約550年間)というものは、わが国の初期の文化草創期にあたり、極めて重要な時代だったと思うが、未だ漢字を学ぶ前の時期だったために、その時代を伝える本邦の文献史料は存在しない。この時代に中国思想界に現れた諸子百家と呼ばれる思想家たちが、中国人のものの考え方の凡ゆる類型を伝えていると見ることができる。中国人の考え方のプロトタイプは、全てこの時代までに出揃ったと見てよいのではないか。当時を大雑把に鳥瞰してみる。戦乱が続き、人々の生活が困難になった中国の戦国時代、長江下流域の人々は難民化し、種籾と農具・武器を携え船に乗り、大挙して遥か東方の、今の日本列島と朝鮮半島に辿り着いた。東方に気候的に恵まれた島々が存在することは、既に中国人は知っていたはずである。...国の始まり

  • 孫の運転で2時間

    ギフト品を買う必要があって、掛川の店に行った。あいにく妻が風邪気味だったので、一番上の孫に運転してもらった。この孫は今春学校を卒業し就職する。運転ぶりを見極める好いチャンスである。妻と違って免許返納までゴールド免許と無縁だったやつがれが不遜にもお手並み拝見とは・・・内心忸怩たるものがあるが、とかく批評家は実行がからっきし駄目なもの。居直って、速度と車間距離にダメ出しなどしているうちに、自宅から1時間、150号線に沿う「大石農場ハム工房」に着いた。ギフト品を物色していたら昼近くになったので、その店でホットドッグとコーヒーのセットで昼食を摂った。この日は風もなく暖かかった。初めて乗せてもらった孫の運転。滅多にない祖父と孫とのふたりだけの会話を愉しんだ。いろいろなことが聴けて気分が若返った。今度は孫娘に運転して...孫の運転で2時間

  • 定まり文句

    これまで幾度も、自民党に不祥事が生じるたびに、「愛想が尽きた」とか「政治改革が必要だ」の声を聞いて来た。その後に続く言葉は誰もが皆判で押したように「野党が頼りない」「政権の受け皿がない」の定まり文句。これは明らかに発想・論理が間違っている。政権を執ったことのない野党が頼りないのは当たり前である。頼り甲斐あると見て支持して来た大多数があって、政権党の自民党が驕り、国民を軽視し続けた結果、不祥事が度々発生したのである。見せかけの頼り甲斐に惑わされた、自らの投票行動の軽率を謙虚に反省しなければならない。責任を転嫁している限り、政治は変わらない。受け皿をつくるのは我々選挙民であって、天から受け皿が降りてくるのではない。受け皿が無い理由は、全てわれわれ選挙民に責任がある。権力が腐敗する例は枚挙に遑ない。そうと知りな...定まり文句

  • サルコペニアとフレイル予防

    サルコペニアとフレイルという加齢に伴う病?に、高齢者は警戒しなければいけないらしい。前者は筋肉量の減少と筋力の低下、後者の語意は虚弱で、筋肉はもとより精神の衰弱をも含む概念らしい。サルコペニアもフレイルも、先ず第一の予防法は、日常的に筋肉に負荷をかけ、動かすことが必要のようだ。呑気な隠居暮らしで、楽ばかりしていると、筋肉は確実に衰える。そして、衰えた筋肉は復活しにくくなるばかり。老いたからと言って「人生楽ばかり」ではいけない。日本人には「鍛錬」という立派な自己陶冶を促す言葉がある。鍛錬しないとサルコペニアとフレイルに捕まるとおどかされている。筋肉増強というと、きつい筋トレと厚いステーキモリモリを連想するのは短絡に過ぎる。高齢者は疲労の回復が遅い上に、消化吸収能力も低下し、成長ホルモンの分泌も枯渇しているか...サルコペニアとフレイル予防

  • 初ウォーキング

    年明けから天災、事故、事件が連日続いた3ヶ日、テレビの報道番組と恒例のスポーツ番組に釘付けになり、食べるばかりで家を一歩も出なかった。斯くてはならじとデベスケ(遠州弁で家にじっとしていられない人)の老生、今日は近場の浜名湖、舘山寺町にウォーキングに行く長男一家のクルマに妻と乗り込んだ。浜名湖、浜松市西区舘山寺町【しぶき橋】空は晴れ渡り、強い北西風が吹き衝ける湖岸は、外洋の遠州灘に面した海岸と違って、波高・波長共に小ぶりな白波が打ち寄せていた。舘山寺サンビーチの湖岸道を歩く。夏には、海水浴やウインドサーフィンの人たちで賑わう場所。自転車で来たらしい若いカップルが肩を寄せ合って、沖を眺めていた。まだ10代と思しきふたりは、風の冷たさなど何でもないように見えた。カメラに納めたい雰囲気を感じたが、プライバシー侵害...初ウォーキング

  • おせち料理

    新年を祝って食べるおせち料理、齢をとると、こんなにも美味しく、かつまた日本人の体質に適う味覚もないと痛感した。日本酒に合うのも当然である。民族の生活文化、食の伝統は絶えないで欲しい。まさにソウルフードである。繁衍する洋風・中華風おせちでは、ソウルに響かないのではないかと老人は心配する。我が家の息子家族たちも、幸いなことに純正おせち派なので、我々夫婦も元日から胃腸の調子が良く過ごせるのは嬉しい。(クリスマスの頃は、どうしても半世紀前に切除した胃が不調になりがちだ)老人がお雑煮を咽喉に詰まらせるケースが多いと聞くが、あれは作るお雑煮の形態に問題がある。思い切り根菜・葉菜・きのこ・白滝などの具だくさんのお雑煮にすれば、よく噛まないと嚥下できないから、餅も小さく噛み砕かれ、咽喉に詰まらせる危険は少なくなるだろう。...おせち料理

  • 明日は今日の延長とは限らない

    2024年の幕開け当日の元旦、午後4時10分頃、石川県能登地方で、マグニチュード7.6震度7の大地震が発生した。被災地と同じ中部地方の私の家も、夕食準備の最中に震度3の揺れがあった。すぐに20年前の上越大地震の時のことを想起した。2004年7月23日の上越大地震の際に、老生は当時の政府や自治体の災害対策の不備と対応の遅滞に憤りを感じ、ブログ記事を投稿した。その記事を再掲させていただく。被災者用レーション-道々の枝折2004年7月23日、新潟県の中越地方が地震災害に見舞われた。テレビは地震発生以来連日、現地の惨状を報道し続けている。その報道番組で、被災者に配給されていた夕食の内容を...gooblogその時と同じ地震災害なのに、政府の対応は何も進化していない。20年前の教訓は何ひとつ生きていないように見える...明日は今日の延長とは限らない

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