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都志見隆
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2022/02/02

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  • ボスへ

    なにしろこの人と出会わなければ今僕はここに居ない高校三年生の時に広島から東京へと手当たり次第にデモテープを送った唯一興味を示していただいたのが現芸能事務所「研音」の創設者であるこの野崎敏夫さん通称Bossだったインターネットのない時代だからこそ長い手紙に託した音楽への想いは拙いながらもその筆圧と情熱が野崎氏(ボス)の心にどれだけか響いたのかもしれない便箋何枚かに自分の思いを書き尽くし小遣いはたいて写真館で写真を撮り数曲のデモを録ったカセットと一緒に願いとあきらめも込めてこれが最後と送った先が研音だったどこの馬の骨とも分からない小僧に会いに1976年の春のある日広島までわざわざ出向いていただいた故野崎敏夫氏と1976年事務所の隣のレッスンルームにて撮影当時経理から出る給料8万円円の封筒にご自分のスーツのポケ...ボスへ

  • どこへ時が流れても

    求められる曲想によって詞先曲先と使い分けて書く明確な振り分けはなく作詞家にテーマやアイデアがある場合には詞先作曲家が先に書いた方がやりやすい場合は曲先あとはそのアーティストの音楽ジャンルに寄るここ近年の中村雅俊さんに書いた曲は全てが詞先だ余談だが90年代の織田裕二くんに提供した「歌えなかったラブソング」という作品を皮切りにその後彼に提供した曲もほとんどが詞先で書いたカチッとメロディーを決めてしまわずに少しの字余り字足らずも気にせず言葉の抑揚に抗わず最後まで走り抜けるそんなForkな感じを求められればやっぱり詞に曲をつける方が断然やりやすい今年の2月にスタッフサイドから連絡をいただき2017年に発売したシングル作品「どこへ時が流れても」をこの度の明治座での中村雅俊芸能生活50周年記念公演のタイトル及びテーマ...どこへ時が流れても

  • 愛だけがあればいい

    昨年9月の田原俊彦のコンサート東京ドームシティーホールの楽屋にてまさにキレッキレのキラッキラ!だった2時間半の後まだまだあのステージの熱気をそのままに全身から湯気が出ているかのようなトシちゃんがいつもの白いバスローブで立っていた来年45周年なので曲お願いします振り返れば彼の10周年の時の「ごめんよ涙」から2030そして40周年とそれらの作品に携わっているそんな周年作品はもう決め事になっているのですか?とよく聞かれもするがもちろんそんなものは一切なくいつも彼の方から次よろしくという一言で物事が動き始めると言っていい愛だけがあればいい2024.6.19発売今回初めてメーカーの担当ディレクターとの顔合わせそして彼の今までのことそしてこれからのことトシの曲は基本的にメロディーを先に作るのでミディアムな感じにするか...愛だけがあればいい

  • デビュー曲

    この世界に入って間もない頃お世話になっているディレクターから都志見くん作家はね売れてる歌手に書くことも大事だが昔売れた人をもう一回ヒットさせるかデビュー曲がヒットするこの二つだよと言われたことがあるヒットにはもちろん色んな要素がそこに絡む昭和から令和に時代は移りSNSのなかった時代と現在とは音楽の存在価値も様変わりしたかつてはタイアップを含む露出の多さなどメディアへの働きかけの大ききさでその新人への期待度が測れたしかしどんなに力づくで宣伝したって売れないものは売れないといつしかわかる作家として操作できない事ばかりでその新人が大きく出ていったもののいつの間にか消えていった当たり前だが我々は書き下ろす作品だけがそこに色んな想いと幾許かのノウハウを注入できるもう一度返り咲ける歌新人が世に出れる歌そんな理由からか...デビュー曲

  • 時代変われど

    花粉症の時期は終わったかもしれないがいまだに鼻声で驚かれる重度の花粉症の中大風邪を引いて副鼻腔炎になってから約ひと月鼻うがいと投薬と耳鼻科とで少しずつだが回復の途上にあるそんな中不覚にも銀座線車中でスリにあう電車中ではリュックを胸の前に抱くのだがその日はたまたま背中に背負ったまま満員の銀座線に背負ったリュックが邪魔だったのか後ろから体の向きを変えているような気配は感じたがそのまま目的地の銀座に到着ドアが開いたので押し出されるようにホームに降りたその時点ではまだ気づく事もなくその日の夕方耳鼻科の前まで行って財布から健康保険証を出そうとしたが肝心の財布がない自宅に電話して確認してもらったがどこにもない結果的には現金5万円と銭洗弁天で清めた500円玉も取られてそれ以外のカード類は財布と一緒に全部戻ってきた全ての...時代変われど

  • (仮)

    旅好きなくせに旅支度が大の苦手だどれを着ようかそのために何を持って行こうかなどなかなか絞れない仮にもし寒かったらどうしよう腹具合の悪い時に備え下着は余分に入れておこうなど考え出したらキリがなく結局はとりあえずこんな感じで多めに持ってゆけば事足りるだろうとしかし実はその半分以上はスーツケースから出さずにそのまま持って帰ることになる荷造りの半分以上は余分な(仮)の所帯道具ばかり仕事上頻繁に海外出張をこなしている友人など見ていると本当に必要最小限のものだけでとても合理的に乗り切っているワッサワッサと重たい荷物を持って歩く僕の傍をボストンバッグひとつで颯爽と歩く羨ましい限りである(仮)と言えば仕事上でも頻繁にある本番前の仮ミックスや生録音用の仮のシンセトラックプロジェクトが終わってしまえばほぼ必要のないものが(仮...(仮)

  • 四方山話に桜咲く

    年々ひどくなる花粉症それでも僕は還暦を超えてからだが同世代の友人など30代からもうすでに花粉症で悩まされていた人も多い春といえばゴルフにもいい季節だがそれはこちらからわざわざ花粉の元へ出向く行為で今年もゴルフ場で浴びた大量の花粉を纏いおまけに風邪菌まで持って帰った来たらしくここ1週間は熱も出て自宅療養していたしかし近年は人の何倍も風邪やウイルスに侵され退治に時間を取られているまた風邪引いたんっすか!?と驚かれる事も多く本当に免疫力基礎体力の低下を実感する多摩川浅間神社にて2024.4.4熱は下がったものの今ひとつ気持ちがシャキッとせず悶々としている中後輩の新しい車が納車されたというのでぜひランチでもと誘ってくれた久々に外へ出て精のつくものをと叙々苑の焼肉なんぞ頂きながら久しぶりの※四方山話に時間はあっとい...四方山話に桜咲く

  • 帰ってきたあぶない刑事

    東映映画「あぶない刑事」劇場版シリーズの第3作目1989年「もっともあぶない刑事」ではそのサウンドトラックのプロデュースを任されてL.Aでレコーディングを行なったその様子については昨年のブログ「一枚の写真」の中で綴ったがこの令和の時代にあぶない刑事がまたまた帰ってくるらしい前作「さらばあぶない刑事」の音楽担当した作編曲家の安部潤氏から連絡をいただいて当時の挿入曲「Wheredoyougofromhere」が今作の中でもリメイクされ演奏されるというのでその音源をいち早く聴くことができた今作は小編成のJAZZをベースにしたとてもシンプルなアレンジメントだが原曲のメロディーやテイストは残したままその息づかいが聞き取れそうなほどの生演奏と女性ボーカル(ロザリーナ)には聴き惚れた今現在僕の立ち位置で英詞の作品を外部...帰ってきたあぶない刑事

  • うえ

    仮住まいを始めてからはや1ヶ月人生で今日が一番若い日を毎日更新しながらうんこ座りから昔のようにスッと立ち上がれない自分に呆然とし色んなことに抗わず色んなことを諦めることも一つの生き方だと自身に説得する20年以上先を行く高齢の両親もおそらくそんなふうに自分に関わる物事ひとつひとつに向き合いそして時には頑張り時にはそれを諦めることによって折り合いをつけて生きてきたに違いない毎月降り立つ広島駅のホームには外国人も日増しに増えた帰京の途につく広島駅でスウェーデン人6人が自分の席の反対側に乗り込んできた若いバックパッカー達でこりゃ話し声もうるさそうだと思いきや新幹線の発車と同時にみんな寝てしまった彼らは次の観光地姫路まで静かに爆睡していたいい旅を先日は旧知の友人達と久々の昼呑み最近は昔ほど罪悪感もなく自由業の特権だ...うえ

  • イントロクイズ

    例えば塗装屋なら一般的には建設業の許可も要らず(塗装技能士などの資格もあるが)経験なしでも明日から看板をあげて仕事ができる作曲家と言えば聞こえは良いが考えてみればそこに資格を表す免許や作曲家になるための試験もない好きに名刺を刷って人に渡しても本人がそう言えばそれは作曲家だ音楽的な理論の知識など置いておいても曲なら鼻歌でも作れるボイスメモした鼻歌が大ヒットする可能性だってあるそもそもそれが鼻歌であろうが寝ずにガッツリとやりましたであろうがそんなものは全く関係ないクラシック音楽の場合鼻歌でメロディー書いてあとは誰かにお任せなんてそうはいかない一口に作曲家と言っても色々いるし色々ある2024.2.15arrangedbyMOTOKIFUNAYAMA歌モノのヒットは歌詞とメロディーはもちろんVOCALがまずは主軸...イントロクイズ

  • Brunch Cinema

    今回の自宅リフォームを機に約30年の間に積もりに積もった余計なもの必要のないものを捨てたそれらが全て無くても普段の生活に支障のないものが自宅の収納スペースを占拠していたのだから友人を招いた時の為に用意していた5枚1組のグラスや皿やらも捨てた実際の生活で必要な食器と鍋差し当たって必要な最小限の冬服だけあとは段ボールにしまったままの仮住まいの生活だがこれがなんとも心地良い使わないものを押し込んだままこのまま部屋の隅に積み上げておいても開けない箱が殆どだろう衣替えの季節までは洋服も充分いけるんじゃないのかそんな中先日気になっていた映画を観た役所広司さん主演の「PERFECTDAYS」一見すると単調な日々の繰り返しに見えてもその中での色んな変化や出来事に一喜一憂しながらの日々その人の向き合い方捉え方一つで幸せを感...BrunchCinema

  • 初打ちと 引越しと そしてCPAP

    どうにかコロナ感染から抜け出し通常のつまりこのブログのサブタイトル通りの「果てしない日々の日常」に戻ったかと思いきや次に待ち受けるミッションはお引越しまずは真冬の御殿場での初打ち2024.1.24太平洋クラブ御殿場コースにて有志たちと昔ならこの時期グリーンも凍ってナイスショットがカキーンと跳ねてとんでもないスコアになったもんだが昨年より寒い冬のこの時期も普通にゴルフが出来るほど温暖になったのは間違いないさてそこからは広島への帰省も挟みつつ仮住まいへの引越しの荷造りに追われる毎日僕は性格的に取り越し苦労の塊な男だこんなに重たいスピーカーやオーディオアンプそれからこんなに大きな家具などどうやって運び出すんだろうなんて考え出したら正直眠れない一日で終わるのかと思いきやなんと搬出移動そして搬入と午前9時スタートで...初打ちと引越しとそしてCPAP

  • 香り

    新年明けてまさかの風邪を引いちまったおいおい今月は来月から始まる自宅リフォームのため仮住まいへの引越し準備及び引越し広島への帰省無呼吸症候群の検査入院そして曲の締め切りと普段暇なくせにこういう時に限ってまとまって押し寄せるよりによってこんな時に風邪など引いてるわけにはいかないと気を張って頑張ってみたものの熱は上がる一方肉割烹礼昔なら汗バンバンかいてあとは根性で大体の風邪は治ったが年齢とともに対処の仕方も変わる熱が下がらないのですぐさま病院へついにインフルエンザの餌食かと思いきや検査後妙に時間がかかるなあと思っていたら主治医の先生が都志見さんコロナコロナだよと病院の2階の隔離室へと駆け上がってきた2022年2月以来人生2回目のコロナ次の日すぐに熱は下がったものの倦怠感は依然として続いているのだがそれよりも初...香り

  • 人生の贈りもの

    1976年18歳で広島から上京した僕が最初に住んだのが四谷三丁目そこから新宿は目と鼻の先で服を買うにも飲みに行くにもまずは新宿だった新宿といえば八代亜紀さんの「なみだ恋」♪夜の新宿裏通り肩を寄せ合う通り雨〜♪良いことよりきっと思い出したくない事の方が多いかも知れない僕にとっての昭和の新宿がなみだ恋と共に蘇る時代を代表する演歌の王道だ作曲の世界に入れば思わぬ人と知り合う広島時代テレビをつければ歌番組で熱唱してた歌手の方々たち八代亜紀さんとも上京してから34年後のまさに一期一会発注をいただいた経緯は覚えてないが吉元由美さんの歌詞が用意されていてそれに曲をつけたと思ういい歌だねとレコーディングの時に仰ったまさに僕にとってはあの新宿の苦い思いでいっぱいの「なみだ恋」以来の八代さんがそこにいた「人生の贈りもの」八代...人生の贈りもの

  • 2024年 吉

    一月一日元旦遅めの起床白菜と牛肉入りの雑煮と好きなものだけの御節で早めの酒頂いた年賀状に目を通しながら近くで鳴り始めた玉川神社の小気味いいお囃子に誘われていつもより早めの初詣へ今年の元旦はいつにも増して暖かく初詣に並ぶ人の列も例年より尻尾の先が伸びておおかた1時間強並んだ並んだ真っ白な半紙を前に最初の筆入れをするように一年の計は元旦にありとこの日だけは気が引き締まる太平洋クラブ成田コースの朝元旦早々ラジオのニュースで能登の大地震を知るその少し前に広島の友人が地震で揺れたとLINEをくれたすぐさま両親へ電話を入れたが広島はそこまでのひどい揺れではなかったようでひと安心したものの能登で震度7と聞いて血の気が引くいろんな情報が飛び交う中刻一刻と日没に向かう被災地真っ暗な映像のその先に一体どんな景色が潜んでいるの...2024年吉

  • 献杯と 虹と そして アメノチハレ

    先日女房を天国へと見送った後輩から葬儀後久しぶりにLINEがきた年越しではなく年忘れで先輩方と一献交わしたいと暮れも押し迫った12月29日都合よくみんなが集まれた生前女房が好きだっというシャンパンを遺影の前に供えてみんなで献杯あとは賑やかに今年最後の宴の幕を閉じた持つべきものは友と言うが本当にいい距離感で向き合える友や仲間は宝だと思う人と人とのつながりはいくら金を積んでも手に入らないもの誰かの人生の節目節目で必要とあらばそっとそばに寄り添えるそんな人間でありたいバカ話に花を咲かせる後輩の横でなんだかそんな事を感じた夜だった学芸大学駅博多野菜巻き串ミカタ2023.12.29一晩明けたら旅先の新潟から友人が一枚の写真を送ってくれたダブルレインボー年末に縁起がいいので送りますとあった2023.12.30新潟市振...献杯と虹とそしてアメノチハレ

  • 次の駅まで

    12月27日無事に65歳を通過した自分を支えていてくれる周りの全ての人へ感謝の意の他にない少しくたびれてスピードもあまり出なくなったがそれでもなんとか踏ん張って列車は走るいつ止まってしまうかわからないがそれまではたとえ病気になっても頭が呆けてもこの先命のある限りひたすら次の駅に向かうのが人生だ焼肉ANDYatIkejiriohashi2023年の瀬に友人達とおぎゃあと産まれて65年おかげさまで大きな病気もせずあっという間にもう年金を受け取れる歳まで来れたあたしたちが無駄に長生きするとあんたたちも歳をとって色々とキツくなるわ長生きするのも良し悪しね広島に住む母が笑う20年以上も先を走る両親どんな大きな成功よりもしっかりと生きてゆくこと自体が立派な偉業ださて来年幸い運気は上々らしいこの上昇気流に列車を乗せて次...次の駅まで

  • Thank You ! Rock'n Roll ~150回目の武道館~

    九段下の駅を降りたらいつも通り誰かに尋ねなくても誰のコンサートかわかるほどに色んな場所からいろんな地方から様々な格好のヤザワが集まり始めていたYAZAWAと共に歳を重ねた骨董品のような大勢のファン達の流れに押されるように僕も早々と武道館に入った本来なら昨年の武道館最終日が記念すべき150回目の武道館だったはずだが喉の不調による公演のキャンセルそのまま150回目は一年後の今年2023年の武道館の初日に繰り上がった2023.12.14atBudoukanくしゃくしゃに顔を歪めてシャウトする汗まみれの74歳昔の曲を歌う時僕の隣もそのまた隣の男性もそしてもちろん僕自身も真っ先にこぼれる涙を拭いながらその当時の事など思い出していた胸の中にしまっていた甘酢ぱい青春の残像が染み付くほどに聴いていた唄と共に一瞬で引っ張り...ThankYou!Rock'nRoll~150回目の武道館~

  • 65回目の師走に想う

    しかし一年という時間は体感として年々短く感じるようになるものだな先日はいつもの太平洋クラブの会で久々のゴルフ季節的には冬の入り口ながら足元にはまだまだ大地を覆う芝生が青々と眩しいそして見上げれば抜けるような青空と雲と太陽に覆われて少し歩くと汗ばむような陽気の中秋晴れの1日を贅沢に過ごしたこんな日は毎度のことだが元気でいれることをより一層噛み締めながら感謝と共に仲間と歩く年齢というものは意識をしなければそれなりにしかし意識をすれば実際のところもうすでにカウントダウンが始まっている事に時たまハッとする12月で75歳となる御大とのいつものゴルフ友人の一人が僕らも氏のように75になる歳までゴルフやれてますかねえ氏は凄いですよねというから僕らも氏の後を追いかけてぜひその歳まで元気でやっていれたらいいねえなんてしかし...65回目の師走に想う

  • 哀しみの終わりに 2023.11.25

    2009年に結婚した音楽家の後輩とその女房音楽制作用の機材と万年床が鎮座した8畳一間の部屋で気ままに生活していた男やもめの後輩の元へ嫁いできた女性が居た物好きな女が居るもんだなあなんて飲みの席ではずんぐりムックリの脂性のやさ男のもとへ嫁いで来る女の覚悟にエールを送ったものだ島根出身のその人とは僕の父の故郷と同郷という事もありそして何より僕が書いた中森明菜の作品の事をとても好きでいてくれたこをが第一印象としてとても鮮明に思い出す2022.6万希子さんとmanzoそんな彼女が天寿を全うして今月の20日の朝亡くなった53才だった本日青山のお寺で告別式が執り行われ最後のお別れをしてきた僕よりひとまわりも若くしてあの世に旅立つ棺の中の顔は癌の痛み苦しみを戦い抜きそしてそんな毎日を生きることから解放されたようなとても...哀しみの終わりに2023.11.25

  • オッサンの戯言

    たまに簡単なプロフィールと共にクリエータの卵らしき若者がそして稀にだいぶ年季の入ったお兄さんが作曲家や仮歌としてお手伝いできることはないかなどという類のメールをくれる昭和なら分厚い手紙とデモテープで自己アピールしたものだが時代は変わり今では資料としての作品が聴けるサイトやYouTubeのURLそして写真もインスタやブログなどを参考にと書いてある時代は変われどそこに情熱や直向き(ひたむき)さやそして何より自分をもっとアピールする事を押し付けてもいいのではないかと思うもし興味あったら連絡くださいという風なそれくらいの推ししか感じない全てにおいてあっさりしている興味を持ってもらえるように強烈な印象を残せるようにそちらからもっとアピールすべきだろなんて思う試しにサイトを覗いて見ると両手の指で数えるくらいの作品数し...オッサンの戯言

  • 作詞家 三浦徳子さんを偲ぶ

    都志見くんいい曲ね今度飲み行こうよってレコーディングの後に誘ってもらってから結構な頻度で一緒に飲み歩いてた時期がある作詞家三浦徳子さん直近では2019年に岡田奈々さんの作品で「坂の途中で」という歌でご一緒したその時に三浦さんの近況など特に聞くこともなく出来上がってきた詞を仮歌に収めながら懐かしい三浦さんの言葉使いを何十年かぶりに噛み締めたいくら年月が経っても作詞家って言葉のタッチが変わらないいわばヒット曲はその独自の言葉の魔法を帯びて世の中に出てゆく久しぶりにご一緒したことだけで嬉しくて勝手にお元気なんだと疑わなかった作詞家三浦徳子というとその作品は知らない人はいないくらいに代表曲も多くここで述べるにも足らないほど郷ひろみさんの「お嫁サンバ」や松原みきさんの「真夜中のドア」松田聖子さんの「裸足の季節」等々...作詞家三浦徳子さんを偲ぶ

  • 経年変化

    この数ヶ月は色んな動きがあってこれまでも人生においての流れとかタイミングとか出会いだとかそんな幸運に支えられてきたなんてつくづく思う果報は寝て待てとは言うがこんな貧乏性な男がのらりくらりと気長に過ごしてゆけるわけもないそれでもじっとしてる方がいい時や物事を決める勢いみたいな事などその配分が少しわかってきたような気もするそんな中やっと自宅のリフォームの計画が進み始めた約一年半前にも色々と準備を進めていたが時期的な事や色んな条件の折り合いが付かず割と未練もなく一時は断念した一年半経ってふともう一度問い合わせてみるかと資料を請求したところなんと当時と同じ担当者に届いたらしくその彼からメールが来たかつて散らばっていたさまざまなものが一年半という時間を経て中心に寄ってきた感じひょっとしたらあの時期はまだ早いという事...経年変化

  • キレッキレのキラッキラ!

    どん底をどう乗りこえて絶好調時にどう自分を戒めて失敗しながら自分を律しながらそして信じながら前へ人生はそんな紆余曲折の繰り返しださて昨夜は毎年恒例の田原俊彦のコンサートに招待を受けて行ってきた2023.9.29atTOKYODOMECITYHALL作詞家の松井五郎氏と隣り合わせで座っていると近くには編曲家の船山基紀氏僕を含めたこの3人は30数年前のFNS歌謡祭において武道館の舞台で並んで表彰されたことがあるもちろんトシの楽曲でである昨夜もまた圧巻だった例年よりもスタミナが途切れず口では疲れた〜もうだめ〜とリップサービスでファンを沸かせながらも身体の軸もブレず最後の曲まで緩みなしのキレッキレのパフォーマンスだった変わらず田原俊彦でいる事がどんなに大変な事か昨夜は彼の計算し尽くされた歌と踊りのコンビネーション...キレッキレのキラッキラ!

  • 一枚の写真

    この夏はもうこれで終わりかと思いきや突然猛暑がブリ返すワイドショーでは猛暑には縁のない土地への移住をテーマにしたコーナーも増えたそうだなあコンクリートジャングルなんて言葉は昭和の歌の歌詞によく出てきたが都会は焼けたアスファルトと無数の室外機からでる熱風とで街の温度を冷ます暇もなく夜が明けるこんな街でお前はあと何年生きるんだ?と自問自答しながら結局確固たる生き方の指針も見えず結局は自宅のリフォームを今年の秋から取り掛かることに決めた人生はなんとも矛盾の連続であるそんなこんなで少しずつ整理をはじめた折に一枚の懐かしい写真を見つけた30歳の都志見隆とジェレミーラボック(JeremyLubbock)1988atsunsetsounndstudioinL.A1988年映画「もっともあぶない刑事」のサウンドトラックの...一枚の写真

  • アンダルシアからの手紙

    友人が念願のスペイン旅行に旅立った65歳で行けるようにと10年前にたてた旅行計画がやっと今年10年を迎えた昔なら旅先からその土地の匂いを纏ったエアメールがちょっとだけ誇らしげにポストに届いていたものだ現在は時差を飛び越えてLINEなどが夜中であろうが一瞬で写真とメッセージを運んでくるどこにいてもすぐに連絡が取れるというのはとても便利だがそれ故に海外旅行というものが昔ほど特別感のあるものではなくなったようにも感じる白い村ミハス2023.8.26マドリッドからコルドバグラナダそして最後のバルセロナまで建設中のサグラダファミリア2023.8.28いくら世界との距離が近くなったとは言え自分の足で地球の裏側に降り立って目で心で感じながら各地を巡る旅は若き頃はその若さなりにそして歳を重ねた今でも元気で歩けるならまたそ...アンダルシアからの手紙

  • ちあき哲也さんを想う

    1989年2月30歳で結婚お互いの両親兄弟を連れてハワイで挙式のあとその足でレコーディングの準備のためL.Aまで渡ったハワイ滞在中はほぼマウイ島でとても素朴で静かな数日を過ごしたもちろん今回の大火事で街全体が消えてしまったあのラハイナにも昔の写真など引っ張り出して懐かしいラハイナの街に思いを馳ると同時にあの古い街並みが歴史とともに消滅してしまったことは実に悲しく残念である1982年発売のE.YAZAWAのシングル「LAHAINA」1982.4.10Release実はこの歌に出会うまでラハイナという街のことは何も知らなかったわけでこの旅行を期に訪れることになってからは胸躍る日々だった♪あなたひとりだけでいい海も風もstranger焼けた肌が今はyes眩しさのすべて♪詞:ちあき哲也「LAHAINA」より抜粋こ...ちあき哲也さんを想う

  • 真夏の帯状疱疹

    10年も経てば、機材や環境や使っているソフトやそんな仕事まわりのモノ達がそれとなく入れ替わる2年前までは必要だったものが今年はもう要らなくなったり古いものを駆使して使っていたがそれを支えていたソフトなどが更新また終了したことで寿命を終えた機材など場所を移動し粗大ゴミ回収を手配し大幅に整理した丸一日そんな事をやっていた夜帰宅してからはあ〜疲れた疲れたなんか歳とったなあ明らかに基礎体力や抵抗力も無くなった昔はこれくらいの事でこんなに疲れただろうかなんて一杯やりながらのぼやき酒疲れ過ぎると酒も進まず1960年代小学生の都志見隆広島市立草津小学校翌朝目が覚めたらまるで寝違えたような首筋の張りとともに頭皮に違和感を覚える3日くらいほっておいても改善せず自分でシャンプー出来ないほどの頭皮の痛みと違和感予約していた美容...真夏の帯状疱疹

  • 一発必中 才能あり

    森大翔(MoriYamato)という名前のアーティストを知った何かの記事だったかラジオだったか気になってすぐさま検索して彼の音楽に辿り着いたふう...作詞作曲に唄とそしてギターやられた森大翔「剣とパレット」曲を構成するパーツのバランスが絶妙でイントロからエンディングまであっという間の4:07緊張と緩和闇と光そして解放初めて聴いてまさに一発必中ど真ん中から心臓を撃ち抜かれた超絶ギタープレイと抜群の曲作りのセンスそして何よりやっぱり唄がいい素朴だけどうねるボーカル2003年6月生まれ北海道出身君には君だけの声があって誰かに委ねるものじゃなくて自分を決めるのは自分でありたい迷っても悩んでも下手で弱くても君自身が君を描け創れ掻き鳴らせ(剣とパレット歌詞抜粋)才能は簡単に人を振り向かせる一発必中才能あり

  • 2023 夏

    20238月初旬千葉後輩から送られてきた一枚の色鮮やかな写真僕にはただの雄大な景色としか見えないが訊けば彼方の白い雲は龍神様らしい頭を右に横たわる龍神様は初めて見ましたと言っていたそう言われれば何度かこんな形をした雲の写真を見せてもらったことがある目に見えるものだけが全てとは思わない僕と知ってか彼は色んな話をしてくれる僕と彼は前世のどこかの時代において僕は韓国の弦楽器(琴のような楽器)の奏者彼はその楽器を作る職人だったらしいのだそして僕らはまた今生でお互いに出会うその意味は何なんだろうか実に面白い僕の娘だったと言う女性にも昔会ったことがあるかつては僕も誰かの親として生きていた時代があったのだろう赤い糸ではないが人との繋がりにもし色などつけて見せれるものなら是非見せてあげたいと言った人も居た見える人には見え...2023夏

  • 声が出る

    まだまだ夏の真っ盛りだと思ってはいても8月ももうこの時期になるとすでに残暑見舞い日々何度と口をついて出る暑い暑い比較的暑さには強いと自覚していた僕自身年々上昇する真夏の気温にはもう降参だ暦の上では閉じてゆく季節に入ってはいるがニュースでは毎日決まり文句のように猛暑酷暑と連呼する夏風邪から復帰したものの何故か咳だけは長引いていまだに喉に絡みつく最近よく声が出る歌の話ではない何かにつけ動作と共に声が出るしゃがんで起き上がる時椅子にドンと座る時あくびの終わり際背伸びするときはもちろん湯船に浸かるとき大事なパットを外したときいろんなシーンで声が出る太平洋クラブ軽井沢リゾート2023.8.3よく笑われるがウケなど狙ってない無意識なのがこわいテレビを見ていてもよく声が出る気に入らないコメンテーターにブツブツ文句を言っ...声が出る

  • じっとしている

    コロナのおかげでここ数年は風邪やイアンフルエンザにかかることもなく過ごしたがマスク規制も緩和され個人の判断と責任のもとにとなったら途端に風邪をひいたコロナ検査では陰性だったが隠れ陽性であっても今更引き返せない大騒ぎせずそんなもんでいいんだとなったということだろうなしかしこのところ内外問わず旅行客も増え全体的に人口が増えた印象がある人が集まるところや公共の乗り物ではまだまだマスクは必要だなと実感する昔なら汗をどんどんかいて一晩寝たら治ってたなんてそんな時代も記憶もあるがいつの世も何をするにもあらゆる成功体験は今を生きるに邪魔になることの方がほとんどかも知れないコロナにかかった時もこんなもんすぐにやっつけてやるなんて治りきらないうちに汗をかき身体を動かしたことが結果的には完治を相当長引かせてしまったそれからは...じっとしている

  • 月木

    月曜日一年ぶりの胃カメラ及び定期的な血液検査慣れとは恐ろしいモノである相変わらず喉に含む麻酔液は10秒と口に含んでいられず嘔吐いてすぐに吐き出す始末それでも何とかなると知った去年の胃カメラデビューを経て今年も目が覚めたらもう1時間前に終わってたということで主治医に心よりお礼を述べたピロリーどもを退治したせいか荒れてた胃の粘膜も少しだが改善の兆候も見られ時間をかけて少しずつと言われた数字と言えば空腹時に採血したにも関わらず中性脂肪と尿酸値が高く意を決して来月より月木(げつもく)の週二日を休肝日にすることにした薬を飲めばすぐ下がる数値も年末の健康診断までには何とか生活改善で下半期を戦いますと先生に誓い病院を出た桜尾ジン木曜日中村雅俊さんのBillboardTokyoライブにお邪魔したコロナ禍コンサートや舞台に...月木

  • 月曜シネマ

    インディージョーンズシリーズの5作目37℃と猛暑日の東京の昼下がり冷房で冷え過ぎた映画館でカーディガンを羽織って堪能したスピルバーグとジョージルーカスの監修と言うことで始まりから終わりまでの息をもつけぬ程のテンポ感は流石だった現実的にあり得ない事だらけの展開に笑えるシーンも多かったが最初から終わりまでとても楽しめた主役のハリソンフォードも80歳30代から始まった考古学者インディージョーンズの冒険の終焉としてもある意味感慨深いものがあったジョン.ウィリアムズの音楽も圧巻彼はもう91歳になるのか凄いな本物は枯れない劇中だけに限らずエンドロールの最後の音のひとしずくまで聴き入ったそう言えば最近観た日本映画のエンディング曲にちょっと興醒めした瞬間もあったよくあるタイアップの類いだったのだろうかアーティストありきの...月曜シネマ

  • フェイク

    昔好きだったジーンズやジャケットなどこれまで大事にしていた洋服たち何度かの断捨離においてもしっかりと生き残ってきた洋服達だが結局はあれから一度も手足を通さずクローゼットの中で大きなスペースをとっていた先日住まいのある地区の毎年の古着回収日に思い切って全部リサイクルに出したメルカリなどに出せばどんな物でも売れますよと後輩が言うがそんな甲斐性は持ち合わせておらず結局は捨てるかリサイクルに出すかという選択肢になる少し前に友人がメルカリで買った車のパーツが実はフェイクつまり偽物だったと憤慨していたことを思い出す適正価格より、相当に安いものはほとんどがフェイクと断言して間違いない友人にハイエンドオーディオパーツなどを扱う会社の社長がいるのだが彼曰く自分たちプロの業者から見ても今のフェイク品は実に見分けがつかないくら...フェイク

  • もう好きになってはいけない

    昨今BSチャンネルの番組を観ることも多くなったニュースや天気予報くらいであとはもう趣味の番組やフルコーラスが聴ける歌番組などもBSには多く日々の生活の中からどんどん民放の存在が消えつつある何気にチャンネルを変えたら見覚えのある歌手が唄っていたZERO相変わらず僕好みの粘っこい歌い方で首に血管を浮かせながら情熱的に唄ってるZERO/もう好きになってはいけない2011.6.22日本語が上手で喋りのセンスで言えば僕の何倍も人を引き込む面白さがある日本語の歌なのに彼が歌うと僕が観ていた数々の韓国ドラマのエンドソングを彷彿とさせるような雰囲気が宿るレコーディングの時は彼から歌い方のリクエストもあり最終的に素敵なオリジナル作品になったそれからもう10年以上が過ぎたんだ2011atラドンナ原宿都志見隆ZERO松井五郎久...もう好きになってはいけない

  • タオル

    夏この季節になると風呂上がりバスタオルで身体をざっくり拭いたあと吹き出す汗を抑えるのは何故かいつもの慣れ親しんだ手拭いがいい釣り宿で正月に頂く屋号と連絡先が印刷してあるフツーの手拭い正味な話何年も使いこんだ手拭いは人には分からない良さがある知らない人の目には雑巾を首にぶら下げてるように映るかもしれないそれほど愛着のあるタオルでもいつしか終わりは来る引き出しを開けるとこれまで頂いたまだまだ使っていないタオル類がわんさかある元々貧乏性で生まれてから人生の序盤で培われた価値観は何十年経っても変わらないタオルに限らず靴下ハンカチTシャツ古くなった普段着のそれぞれは人目をはばかりながら愛してやまないものばかりさて、そんな引き出しのタオル達の中に面白いものがあったこんな文言入りの長タオルも珍しい「人生に勝ち負けなんて...タオル

  • 昨日の味方は今日の敵

    暑い暑いと言いながらもまだまだ夏の暑さとしては序の口歳をとると暑さ寒さに対しての体感が鈍感になると聞くが特に暑さは年々ますます苦手になる関東圏でも猛暑地とされる群馬県の前橋あたりの天気予報を見るたびにその気温は想像を超えるさて今回はそんな猛暑地へ旅をしたTheClubgolfvillage2023.7.4〜5ゴルフを兼ねた一泊2日の旅だったがスタッフの女性に明日は35°くらいまで上がるらしいねと聞いたら40°くらいが続くと35°くらいはなんだか楽に感じるわと笑ってた何事も経験暑さに負けそうなら無理せずリタイアしようということで二日間36ホールの旅が始まったところで先日自分のマネージャー二代目となって頑張ってくれた方と久々に飲んだいい時いい話は向こうからやってくるもので言わば方向整理するだけで作家がいい作品...昨日の味方は今日の敵

  • 6309日

    仕事や忙しさに感けて(かまけて)数ヶ月もブログを更新しないこともあるそれでも毎日訪れていただいてアップデートされてないにも関わらず過去に書いたものまで引っ張り出して読んで頂いていることが非常に嬉しい日々起こった出来事を綴るというよりもそれを通じて自分自身が感じ得たものなどを書き認めたものにしたいという思いで始めたわけだが昔の記事など読み返してみればなんて稚拙で乱暴な文章なんだろうとガッカリする事もmidtownガレリアタワー2023.7.3歳をとったなと感じながら生きていた当時の自分を今の自分から眺めてみれば恥ずかしいくらいにまだまだ勢いだけの青二才がそこにいたこのブログを書き始めてからカウンターは6309日と記す初回が2006.3.26記事数は今回で592となる計算したら10000日まであと約10年僕は...6309日

  • 中野サンプラザ

    中野サンプラザ広島時代学生の頃自分の記憶が確かならフレッシュサウンドコンテストという広島地区予選大会なるものに出た記憶があるそこで優勝したら中野サンプラザで決勝大会へ行けるそしてそこで優勝したらデビューできるという全国的な大会だったほとんどの出演者は学生バンドそんな中僕はピアノの弾き語りで乗り込んだ何を歌ったかもう忘れてしまったが唄い終わった後は手足が痺れ震えた客席で見ていた友人や仲間たちがこりゃわしらも一緒に東京へ応援にいかんにゃあいけんのうと歌に手応えを感じてくれていたようだが結果は2位か3位だったと思う惜しかったが優勝できなかった事はむしろチャンス出ていく場所はきっと他にあるから信じて頑張れそんなことを皆に言われて励まされたのを思い出す中野サンプラザE.YAZAWAが1975年4月にキャロルを解散し...中野サンプラザ

  • その時代にしかつくれないもの

    元来酒飲みだが量はいらなくなった色んな酒がある僕自身は笑い酒と涙酒例えば憂さを晴らすのに酒は飲まない怒り酒文句酒悲観や愚痴にまみれた酒も嫌いだそしてひとり酒手酌酒演歌を聴きながら〜♪吉幾三さんの「酒よ」いい歌だなあ吉さんとか北島三郎さんの作る楽曲はオリジナリティーの塊フレーズ同士の間の取り方が絶妙で特に北島さんの作品は演歌という一括りでは語れないBar倉田20235.25三島市ヒット曲はみんなその流行った時代を引き連れて聴く人の心に火を灯す色んな名曲をアイデアにして今のならどのように形を変えれば新しい歌として響くのかと模索するあいみょんやBackNumberやどこかフォーキーでボクらの世代にも馴染みのあるメロディーしかし懐かしさだけに終始させない優れた歌詞や歌声はいつも形を変えて必ず生まれてくる時代の王道...その時代にしかつくれないもの

  • シン・ツシミ

    恒例の後輩との月イチLunch最近は夜飲みより昼に会って食事をしながらという生活スタイルの方がなんだか調子が良い久しぶりにトンカツを食おうと自宅まで迎えにきてもらう二子玉川のトンカツ屋で空かした腹に豚注入のごとくガッツリ注文したのはいいが途中で気分が悪くなってほぼ半分そして半分は後輩に食べてもらった久しぶりに自律神経が乱れたか身体がジンと火照ってとても居心地が悪い冷や汗もかくしかしそれを悟られないようにこの場所は気の巡りが悪いななどと普段より饒舌に自分の気を紛らわした多摩川浅間神社2023.6.28都志見さんいい神社があるので行きましょうきっとスッキリしますよ行きつけのスタバは平日にも関わらず大勢の人たちがレジ前で注文を待っているコーヒーは諦めて後輩に促されるまま彼が薦める神社に向かったとてもスピリチュア...シン・ツシミ

  • 最後の車

    広島に住む叔父が75歳の免許の書き換えを機にそのまま国に返納したと聞いた運転感覚も鈍り夜などは運転が怖くなったもしもの過失で家族に迷惑をかけるわけにはいかないと迷いなく運転することを終えた側から見ればまだまだ大丈夫だと思うし生活面では不便になると心配するがそこは真面目な叔父の考え方だなと納得する同世代の連中の中ではそろそろ最後に乗る車として何を選ぶかというそんな話題にも花が咲く改めて自分ももうそんな歳になったのかとそんな年齢感覚が逆輸入される結婚して子供が産まれずーっと家族中心のコンビニエントな車に乗ってきたが最後くらい自分の好きな車で残りの人生を楽しみたいという友人もいる1990年三宿若い頃からずっとポルシェが好きで曲が売れたら絶対に乗りたいと思っていた早朝曲が書き終わってデモをカセットにダビングする絶...最後の車

  • 終活

    いつも帰省の際は息子にやってほしいことをメモしておけと母親に電話で告げる色々ある台所の上の収納棚には使わないものばかりが埃を被らないように丁寧に包装してしまってある一つ一つ母にこれはまだ使うのか?とっておきたいのか?と確認しながら終いにはほとんどのものが燃えないゴミや資源ゴミになった弟と共に僕らがまだ小学生だった頃に使っていた夏の水差しなども丁寧に仕舞われていた網戸が破れてどうしようかというので新しいネットを買ってきて張り替えるそんなことまでするの?とよく驚かれるがノウハウを知ってしまえば想像よりも簡単にできることが多いのだ破れた障子紙も糊付けからやるサッシの鍵が壊れたら品番を確かめてその代替え品を買って付け替える父正91母クニ江872023.6.11何せ昭和30年代に両親が買った家だ人の身体と同じく長く...終活

  • 裏返し

    久しぶりの渋谷のハチ公前のスクランブル交差点人の間を身体を斜めにすり抜けながらやっとの思いで対岸に辿り着いた人酔い寸前であるコロナ明けで海外からのツーリストも増し増し色んな人種が混ざり合うまるで多国籍の小アジアだ1年ぶりに京都からの友人と飲む京都も同様に地元住民にとってはあのコロナ時代の静かな京都に再び活気が戻ってきたのも良し悪しごった返す人混みと喧騒に正直気持ちは裏返しホリーさんと渋谷で2023.6.23京都生まれのシンガーソングライター堀内圭三さん昨夜は作詞について話が弾んだあいみょんの「ハルノヒ」僕の愛してやまない歌だがあんな思いを紡いで歌詞にできるなんて同世代でなくとも一発で撃たれて好きになる若さは力強くそして時に頼りなく希望ばかりじゃ語れない未来をそっと見守りながら背中を押してくれるそんな歌詞と...裏返し

  • それでえ〜んか

    車に乗ってる時にはいつもラジオを聴くAM.FMにこだわらずその時に興味のある話題やかかっている音楽をチェックしながらのザッピング先日はたまたま演歌・歌謡曲の特集で藤山一郎さんの唄う「青い山脈」や「丘を越えて」を聴いていたあの艶と伸びのある歌声は今聴いていても素晴らしい昭和のなぜか母の生まれた山あいの町の田んぼのあぜ道が目に浮かぶ発売されて50年以上だが歌の寿命ってのはすごいんだなさあ続いて次の曲は今月発売された誰々の新曲ですとイントロにかぶせて紹介されたん?これ新曲?あの昭和の歌たちと並べて聴いていてもどこが新譜なのというほどの定番中の定番演歌今更そんな歌が必要なのだろうかひとつの様式美にのっとってつくられたほぼ方程式通りの演歌今の時代としてそこになんらかの抗いもなくイントロ聴いただけでは誰のどの歌か区別...それでえ〜んか

  • 梅雨の合間に

    早朝の小田原厚木道路をゆっくり走りながら湯河原を過ぎてやがて熱海にさしかかる熱海といえばとにかくいろんな思い出がある中でも熱海のホテルに箱バンドとして入っていたムード歌謡グループにお招きを受けて一晩一緒に過ごしたことがあった書いた曲を大変気に入ってもらい是非ステージを観てほしいということで彼らの常駐するホテルに招かれ大浴場にご一緒しステージ後は豪華な毛ガニ三昧でもてなされて当時のマネージャーと二人お土産まで頂いて帰った一見すると豪華な夜に見えたが日常は毎晩宿泊客の前で同じステージに立ちと言ってもそれも広めのスナックのようなカラオケ用のステージのあるというようなこじんまりとした空間だった昼はメンバー各々が特にやることもなく時間を持て余して退屈している印象だった今のようなSNSが普及してる時代でもなくこの新曲...梅雨の合間に

  • 渋谷で5時

    早いものでもう義母の一周忌亡くなって荼毘に付されたのがつい最近のことのようだ先日は義兄弟や甥っ子たち含む10名が墓前に出向きそのあと食事をした甥で医療従事者の一人がついこの前6回目のワクチンを打ったらしいが副反応が今までで一番酷かったと嘆いていたちなみに自分は3回までは打ったがそれ以降はもう打たないと決めたさてそんなこんなで続いたコロナ渦も人々の気持ちの中ではまだ少し躊躇しながらも日に日にコロナ前の生活を確実に取り戻しつつある居酒屋も旅行先のホテルもコンサートや舞台にも人がどんどん湧き始めた2023.5.30ツキイチで集まる同志会ももう何年目になるだろう作.編曲家の集まりでかつては同じ事務所に籍を置いていた時期もありあれからもう30年以上が過ぎた全員コロナになり全員が生還し此処へ出て来れて集まれるのはとり...渋谷で5時

  • 微笑みを灯して

    日曜午後のSundayLive4月に配信が開始された福井晶一&中村萌子のコラボ曲「微笑みを灯して」詞:松井五郎曲:都志見隆編曲:船山基紀とても素敵な作品に仕上がったさて昨日はその二人のデュエットライブライブにお誘いいただけばワクワクする反面お客さんの反応や拍手の厚みも気になり現場ではとてもドキドキする唄う当事者でもないのに書いたメロディーがどう伝わるんだろうなんて気が気ではないだからどちらかといえば苦手な空間である昨夜はピアノ&ボーカルをメインにバイオリンやアコースティックギターが加わったミニマムでシンプルな編成作詞家の松井五郎プロデュースということで新曲2曲を含む松井五郎作品のカバーを中心にしっとりとした大人の空間でのいいライブだった2023.5.28atJZBlat「VoiceTapestry」初めて...微笑みを灯して

  • おかげさまです

    仕事場とリンクさせて作業できるようにと自宅にも最小限の機材がある主にやり残したデモの作業やスコアを書いたりするのが自宅だがその中核となるコンピューターももはや性能そして容量共にパンパン状態でもう限界だから許してくれと悲鳴を上げ始めた今度は外にも持ち出せるノート型でいこうとメモリーやストレージもフル装備にしたこれでまたあと何年かはストレスなく作業ができそうだ毎年5月は会社の決算月であるもう30年以上お世話になっている税理士さんと決算報告を兼ねた食事会の後東京ミッドタウンのテラスで一服個人事業主のミニマムな会社だがご縁あって設立時からお世話になっている幸いにも昨日までのぐずった天気が一変今日は半袖一枚で過ごせる日和となったRIOBREWING&COBISTROANDGARDEN2023.5.16初夏の日差しの...おかげさまです

  • 昼シネマ

    今年の母の日にはカーネーションの代わりに夏用の丈の長めのカーディガンを送った時期的に毎年夏用のパジャマやタオルなど母自身では買わないというようなものを送ることにしている来月は父の日か4月で91歳になった父にプレゼントは何にしようかと母に聞けばもうモノはいいから食べ物の方が喜ぶよと言う父がまだ早朝散歩など盛んにしている頃スニーカーをプレゼントしたことがあるウォーキングの後蒸れた靴を陽に当てようと少しの間玄関先のブロック塀の上に置いていたらしいのだがまんまと誰かに盗まれたらしいナイキ製の若者でも履けるようなデザインだったからか一度履いただけの真っ新なスニーカーがあっと言う間に塀の上から消えたそうな余程息子に知られたくなかったんだろうだいぶ時間が経って母からそう聞いた今でこそお互いに歳を重ねよく話もするようにな...昼シネマ

  • プロじゃないんだから

    いつしか何事に対してもなんでも満遍に出来ることをどこかで望んでいる自分がいたりする苦手なことを放棄して得意なものをひたすら伸ばしていく意識を持てばいいのだがいつも出来ないことをやろうとして出来ない結果に頻繁に躓く出来ませんと言うのは逃げでもなんでもないのだが作曲とはその名の通りメロディーを書いたり編曲も含めたそれ全体の作業を指すが既存の音やフレーズをサンプリングで継ぎ接ぎして一つのトラックにすることが作曲だというDJやトラックメーカーが沢山いた時代があったそんな世界にいるクリエーター達と何度かコラボしたことがあるがしかしうまくいかなかったなあ何に重きを置いて創作をするかという観念が全く違っていた借り物をつなぎ合わせて作曲でござるなんてよく言えるなと心の中では思っていたが時は過ぎ今となっては裸のメロディーに...プロじゃないんだから

  • 既読

    電話口に出た母の声は若干の鼻声どうした?風邪引いたのか?と訊けばちょっと疲れが出ただけで心配するなというたまに夏日になるがまだまだ油断大敵昼間の汗と夜の冷え年寄りに限らず我々の身体もこの温度差は結構こたえる3月のホワイトデーあるご婦人にバレンタインデーのチョコのお返しにクッキーを送ったのだがあれ以来音沙汰がないとても律儀な方でいつもなら荷物が届けばすぐに御礼の葉書や受け取りのLINEが届くのだが4月の終わりに恐る恐るラインをしてみた荷物を送ったことには触れずその後お変わりはないか老人会の皆さんもお元気でおられるか三寒四温で気温の変化が激しい折くれぐれも体調に気をつけていただきたいとその翌日既読にはなったのだが今日の今までスタンプ一個の返信もなくどうしておられるのだろうか御高齢ゆえもしかしたら体調を崩され病...既読

  • 作詞家 大津あきらさんを偲ぶ

    1997年4月10日47歳の若さで旅立った作詞家の大津あきらさんご存命ならもう73歳かあ大津さんの数ある作品の中で代表曲といえば高橋真梨子「foryou」中村雅俊「心の色」矢沢永吉「共犯者」などを筆頭に世の中に認知度の高い作品の数々最初にお会いしたのはいつ頃だったろうきっかけは主に中村雅俊さんの楽曲制作だったように思う1990年台初頭からのお付き合いだったと思うが9歳年上で作家として先輩でなにしろ優しい人だった当時はテレビドラマや番組のタイアップ曲としての発注も多くまずは曲先で書くことが多かったどの楽曲だったかレコーディングを終えた後「都志見くん今度一緒に飲みに行こうよ」と誘っていただいた当時の六本木プリンスホテルのバーで待ち合わせた記憶があるとても曲を褒めてくれたどういう思いでその曲にそんな詩を書いたの...作詞家大津あきらさんを偲ぶ

  • 30年ぶりの月例杯

    約30年前に太平洋クラブというゴルフコースのメンバーになった以前にも書いたがレコーディングの打ち上げがてらゴルフでもどうですかと歌手の前川清さんにお誘いいただいたのがこのコースに訪れたきっかけだがその日も晴天でご本人を交え当時のメーカーディレクターやスタッフたちとラウンドした際にコースの良さや見上げる富士の圧巻の景色に一発で魅了されたあれから30年現在に至る間には仕事の都合でゴルフから遠ざかっていた年月も何年かあったそしてまた再度ゴルフの楽しみを呼び起こされるきっかけとしてはやはりコロナが大きい三密とは真逆の環境で鈍った体を動かすのにも効果的だったゴルフ場はコロナによってわんさか人で溢れ若い層にもブームは影響してゴルフ人口もまた戻ってきたようだった昨年からまた仕事の合間を見つけてクラブを握るようになり練習...30年ぶりの月例杯

  • 猫の恋

    高校時代の同級生が広島でデイサービスの宅老所を経営している元々ボランティア精神旺盛で仕事の傍ら福祉の勉強を始め資格をとりそして事業所を開業した草木が芽吹くこの季節畑に植えたほうれん草や絹さやなど夏になればゴーヤやナスや多種の野菜を収穫して利用者の食事に彩りを添えるそこに猫がどこからともなく集うというポカポカした小春日のひと時デイの家屋の脇で昼寝をする近所の猫猫の繁殖期は2月から4月がピークのようだ発情した雌猫が甘えた声を出しそれを聞いた雄猫が攻撃的になり大きな声で鳴いたりするらしいてなわけで「猫の恋」は初春の季語として使われる昔ある人が猫のように生きれたら幸せよと言っていたのを思い出す一見怠け者に見える行動も人目は気にせず決して媚びず欲しいものには貪欲でひとりでも全く平気そんな生き方ができれば人の心も身体...猫の恋

  • 桜のころ

    打ち合わせに向かう途中渋谷のビルの谷間に人だかり桜シーズンは年々前倒し気味で満開の桜の下で入学式記念撮影なんて風情も稀だろう入学式と言えば記憶が鮮明なのはやはり高校入学だろうか受験の合格発表で自分の名前を見つけてすぐ公衆電話に並んで母に合格を告げたこと黒い革靴とSEIKOの腕時計を買ってもらい母と一緒に入学式に出席したこと記念写真を撮ってもらいいろんな書類やパンフレットを大事に抱えた母の嬉しそうな顔を今でも覚えている桜丘shibuya3.26.2023先日ひさしぶりに後輩と会って食事をしたところでお前今年で歳なんぼになると聞けば45だという僕が彼と出会ったのは彼が23歳の春だったらしい知人の紹介でライブハウスに彼の演奏(ピアノ)を聴きにいきそれから僕の事務所で作曲家として一時期預かっていた今では会社を持ち...桜のころ

  • アマゾンとWi-Fiがあれば

    三寒四温とはよく言ったものだ暖房をつける朝が続けばTシャツ一枚で歩きたい日があるふた月前から計画していたゴルフもその前後は晴天当日は大雨とまあ相変わらずの雨男ぶりである20代半ばの甥(弟の息子)が東京から島根の田舎に移住した広島に住む両親が最後に孫の住処を見ておきたいというので彼岸の墓参りついでに旅行がてら甥の新居を訪ねた都会の便利さよりも田舎の静かな生活を選んで移住を決めたという人付き合いが得意ではなく一人でいることの寂しさは苦にならないらしい広い敷地に畑がついた古民家を買ってオール電化にリフォームして年明けから住み始めたatFactory&Labo神乃珈琲アマゾンは来るのか?うんWi-Fiは?工事を頼んでる少し行くと日本海が見える先日は近所の農家のおじさんが釣った魚を持ってきてくれたらしい捌いて食った...アマゾンとWi-Fiがあれば

  • デモテープ

    本日3/13からマスクはご自由にという事らしいが右から左へとそんなにすぐにはハンドル切れない表を歩く時はさすがにマスクは外すが電車やスーパーや人が多い場所では反射的にマスクを取り出す習慣というのはおそろしい花粉症の時期も相まって当分の間はマスクオヤジとして生きてゆくしかないかさて最近東映特撮YouTubeにおいて忍者戦隊カクレンジャーの配信が始まったらしいのだがエンディング曲の「ニンジャ!摩天楼キッズ」という曲WorkroomatIkejiriohashi2023.3.13撮影されたダンスの映像にあとから楽曲をはめて作ったらしいというエピソードは嘘事前にエンディング映像はあったかも知れないがOPもED曲も冬杜さんの歌詞をいただいてから僕がそれに曲をつけたそれから、予算の都合で作者の僕自身が唄うことになった...デモテープ

  • 亀鳴く

    今年は花粉症がひどく目の定期検診も兼ねて眼科へこれも春への通り道視力も落ちて乱視遠視そしてひどい老眼このところなんだか肘痛や腰痛も出てきたヘルニアによって左腕は痺れ度が増してきている何年か先をゆく先輩たちはみな口を揃えて「60過ぎたら急にガクンとくるよ」と脅かすが決して大袈裟な言い方ではなかった事に最近気づくMrorMrsturtleところで、亀は万年と言われるほど長寿の象徴として存在するが冬はゆっくりと呼吸しながら冬眠し気温が上がってくると活動を始めるらしいまさに省エネルギーでの活動が長生きの秘訣らしいのだ先日友人が送ってくれた写真がなんとなく良い春の訪れを告げるかのようにむっくりと起きだした亀最近さらにせっかちになったと言われるそのせっかちさに時々自身が疲れてしまう特に天気の良い日は落ち着かない先日、...亀鳴く

  • 土に還る

    今年は一足先に弟が彼岸の墓参りに帰るということで今から新幹線に乗ると連絡があったラインの最後には昨年に亡くなった愛犬の墓をやっと作ったと写真も一枚女房と二人レストランの一角に植わった大きな樫の木の下に穴を掘って埋めてそれから手作りの墓標も立てたそうしたらそこをまたぐように小さな虹がかかったというのだそれはきっと亡くなった愛犬からのサインかも知れないよなdog'sGraveinnirasakiなんか一年過ぎてもウルウルくるね会いたいなあと締めくくってあった僕自身は3年過ぎてようやく土に還してやることができた今の家からいつ引っ越すことになるかもわからないし移動できる鉢植えに埋めて花を咲かせてあげるのも供養になると聞いた時間という薬はゆっくりと優しく効いてくる骨壷を開けてみたら3年前には多少の形が残っていた骨も...土に還る

  • AGA進行

    今までの作曲を通してコードがA-G-Aという進行はあまり使ったことがないように思うロックな作品の発注も持ち前の性(さが)でどうしてもポップさを前面に仕立て上げる癖がある同じコード進行でも使い方や聴こえ方は無限大だそう言う意味では自分がアウトプットしてきたコードトーンの種類はまだまだ少ないと感じる昨今このAGA自分にとって別の意味で非常に馴染み深いAndrogenetic(男性ホルモン)Alopecia(脱毛症)いわゆる男性型脱毛症だatNumazuGolfClubwithFriends2019年あたりから抜け毛が気になり始めてクリニックの門をたたきカウンセリングを受けた同年から服用を始めたフィナステリドという薬男性ホルモンが悪玉化するのを抑える効果がありこれによって生え変わる周期が長くなる飲み始めて数ヶ月...AGA進行

  • マーシャルだぜぃ!

    単なる部屋だった仕事場を防音対策してプライベートスタジオにしたのが2008年あれからもう15年が経つ信じられない速度で時間が過ぎたように感じる単なる部屋だった時も外部に部屋を借りて作業していた時もそしてまたこの場所に戻り全くのネイキッドな部屋からスタジオにしてからも長く今日まで色んな作品に携わらさせていただいたworkroomatIkejiriohashi時代と共に様変わりしてゆく制作環境と機材音楽制作へのモティベーションを出来るだけ新鮮に保てるように興味のあるものは迷わず導入する過去からみれば一番年老いた昨日も未来にとってみれば一番若い日となるその一番若い日に新しくBluetoothスピーカーを導入したMarshall·StanmoreIIIコンパクトなギターアンプのようなルックスだがiPhone内にあ...マーシャルだぜぃ!

  • 空と僕との間には

    医療保険の担当者が変わり改めて保険内容の見直しのため保険会社に出向きカウンセリングを受けた今までのプランは10年以上前に改めたもの毎年ひとつ歳を重ねるごとにつまり人生の残り時間が減ってゆくなら重きを置くところも違ってくるのは必然だ社会保障費などと照らしあわせ入院保険などは半分程度に減額し三大疾病に重きをおいたバランスシートに組み替えた久々に大手町の高層ビルから見る街並みガラス張りの壁から見下ろせば股間の息子も引っ込んでスーッと力が抜けてゆくような感覚は子供の時から同じ街を歩く人たちに目線を揃えてあれこれと思うのとは違いこんな高いところに身を置き世間を見下ろせば人間も米粒くらい空を見ろそしてもっと大局に物事を捉えて考えろと言われてるようだ雑談の中で驚いた現代の男と女の平均寿命それぞれ82歳と88歳健康寿命と...空と僕との間には

  • 会いに行ってこよう

    週末の銀座はホコ天だったそれにしてもこのコロナの数年は繁華街にも進んで出かける機会がなかったせいかこんな景色に遭遇するのもとても久しい気がする20代後半で初めて車を買ったある日僕は銀座通りのどこかに停めて買い物をしていたあの当時は路上駐車も当たり前飲酒運転も当たり前車を運転して飲みに出掛けていた時代だ2時間くらいして戻ってみると通り全体が歩行者天国にモードチェンジしており写真のような景色の中に自分の車が一台とその周りに数人のおまわりさんやらかした!てっきりお縄頂戴かと思いきや「ホコ天が終わったら速やかに動かしてね」と注意されただけでお咎めなしちゃっと拍子抜けしたさてそんなホコ天中にある方から僕自身がとてもお世話になった方の体調が芳しくなく少し暖かくなったら一度会っておいた方がいいかもとわざわざ連絡をいただ...会いに行ってこよう

  • 朝シネマ

    今年になって三本目の映画「モリコーネ映画が恋した音楽家」平日朝イチの上映で人も少なく劇場のど真ん中のシートに身体を深く沈めて約3時間弱堪能したこれまで当たり前のようにその映画の音楽として馴染んできた巨匠の名作品の数々だが、モリコーネの生い立ちから始まり映画音楽というジャンルの立ち位置そしてその裏側の苦悩や実験的な音の発想そしてため息が出るほどの美しいメロディーモリコーネ自身が語り口ずさむフレーズひとつひとつが実際のシンフォニーとオーバーラップしてゆく何から何までが驚きで心奥深く感動した音楽家なら頭の中に鳴り響くアイデアを楽器を使わず五線紙にしたためてゆけるのはごく当たり前のことかもしれないがその真っ白な紙に何をどう描くのか彼の音楽だからいい映画に決まってるなんていつしかそんな感じで映画を観るようになった優...朝シネマ

  • ジンっときた

    全国的に大寒波の襲来で各地が大変だった先週朝起きた段階でやるかどうか決めましょうとかねてから入っていたゴルフのスケジュール東京は予報ほど雪の影響もなく朝6時に「予定通りやりましょう!」との一報で家を出た思わず合掌したくなるほどの荘厳な太陽光を真正面から浴びながら向かう朝の湾岸道路前の晩寝酒を控えたせいか朝の目覚めも良く爽快である話は変わるがいずれは酒をやめるつもりでいるやめるなら潔く今日のこの日からといきたいところだが本当に意志の弱さは誇れるほどに天下一品で飲み友達のことを考えるとなかなかうまくいかないもっともらしく飲み友達のせいにするなっちゅう話やが家飲みやめて外飲みだけダラ飲みやめて食事の時だけ少しずつやろうところでジンを飲み始めたGintonic山梨にいる弟が病気して以降ちびちび飲んでるのをみて調べ...ジンっときた

  • てまひま

    〆切も一段落職業病なのだろうが近年落ち着いていた頚椎の痛みが再発したようで左腕の痺れがひどくなってきた病院に行くとレントゲンそれから念の為MRIの撮影どうやっても答えはひとつ治療といえば大きくは投薬か手術の二種類しかないまた整骨院と痛み止めで騙し騙しやるかちなみにゴルフは続けても差し支えありませんか?と尋ねると大丈夫ですどんどんやってくださいと言う先生どんどんと言われるとん?ほんまに大丈夫か?と言いたくなる天の邪鬼な気質が行動を鈍らせる押入れから引っ張り出したお宝ひとつ4年前の1月10日とある同じような痛みの治療で色々と模索していた折に敬愛する作詞家の康珍化さんから頂いた肩甲骨のコルセットせっかくだから康さんとサインはもちろん僕の方からお願いしたこれにまた当分お世話になることとなりそうだ康さんとの作品はこ...てまひま

  • スケッチ

    作曲する時メロディーが空から降りてくるって言いますが本当ですか?よく聞かれる答えは降りてこない実は空から沢山降り注いできているのかもしれないが大事なのはそれをキャッチする力かもしれないおいアンテナは錆びてないか机の上で腕組みしたって何も生まれないのでピアノやギターで鳴らしてみるが手癖と手垢で使い古されたものが何度となく奏でられるだけそんな時は車でやるスマホのVoiceRecorderを片手にフガフガ歌いながらメロディーの断片を片っ端から録音しまくるのだそしてまた車の中でそれを再生しながら必要のないものは捨ててゆくふとした瞬間にはっとするほど新鮮なのがたまにくるそれを逃さず捕まえて料理する何度も言うが様式美にはめ込まずさりとて様式美の匂いは残して少しくらい裏切って見せるいいメロばかり集めたっていい曲にはなら...スケッチ

  • 2023 「初」

    毎度のことながら年が明けたらあっと言う間正月はもう元旦だけで充分と年始早々せっかち虫が騒ぎ始める本当に落ち着きがない2日にはもう近所のゴルフ練習場が開いたのでクラブ二、三本持って筆おろし友人にすでに練習始めとりますと写真を送ったら正月三が日くらい大人しくしとくもんだと返された2023.1.6ゴルフ初ラウンドは沼津までそして初映画には「Dr.コトー診療所」初打ち合わせの会食は銀座でさて今年は積極的に歩く初めてのことを沢山する3キロ痩せる仕事以外のことにも「全力」を尽くすブログの更新をまめに行うそして精力的に仕事をすると、まあ去年までと何が違うんだと言うくらい新年に立てる目標としては一見在り来りだが年齢も一つずつ増えてゆく折同じ目標でもちがった取り組み方が必要になる今年はとにかく初めて始めるを躊躇せず心がけよ...2023「初」

  • 64

    なんだかんだと言いながら今年も一年早かった暮れも押し迫った1958年12月27日まだ名前もない僕がその日の午前3時にオギャ〜〜〜〜と産声を上げた毎年一年を振り返るこの時期にいいタイミングでひとつ歳を取る2022.12.27クリスマス誕生日大晦日そして正月とまあ毎年12月はイベント目白押しで心踊った少年時代今はもうクリスマスも誕生日も年末年始も常に平常運転僕はイベント嫌いだからただ静かに普段通りに過ごす方が居心地がよく性に合ってる毎年必ず食事に誘ってくれる後輩がいる誕生日の翌日の28日は決まってその彼と今年は鮨屋で乾杯男と静かにサシ飲みがいい女とのサシ飲みは落ち着かず酔えばどうやら絵文字のように下心が顔に出るらしいあの日オギャーと生まれてこれまで大病もせず64年両親家族友人仕事仲間そして歌の向こうのリスナー...64

  • ことづて

    出来上がってきた作品を聴いた自分の歌い方がどうだったか以前に渡したデモテープを聴いてみるデモが全てとは言わないがこうして欲しいという情報は漏れなく詰め込む送られてきたその歌手の唄を聴いた途端その作品が自分の元から飛び立ってまるごと彼女のものになった手本になったかどうかはわからないが役目を終えたデモは僕のところのゴミ箱へ収まる詞:松井五郎曲:都志見隆編曲:十川ともじ森川美穂さんの”ことづて”近年ご縁があって作品提供できた職業作家でありながら多岐にわたってマルチには書けずやはり得手不得手好き嫌い色々だ自分の気持ちのいいところだけをつかって自分の歌のように書いた作品デモで自分がどう唄ったか思い出せないほど彼女の唄がいいことづて

  • 流行歌

    今年最後に会う人にそれじゃあ良いお年をと言いながら別れる場面が増えたこの年の瀬せわしさと寂しさとが同居しながら今年の幕引きへと時間だけが過ぎる寒月2022.12.8Hiroshima僕の作品のファンという名古屋在住のご高齢のご婦人からひさしぶりに手紙が届く三十数年前に一度お会いしたきりだがそれ以来手紙のやり取りが続いている「私が子供の頃歌謡曲ばかり聴いていると祖父が今はこういうのが流行っているのかと寂しそうに言いました祖父の当時の気持ちが今の私の想いと同じなのではないかと思います時代と共に歌も変わってゆくのですね流行歌とはそういう意味で作られた言葉なのでしょうよく唄っていた歌がカラオケから消えてしまいました新しい時代の唄われる歌が入り唄われない歌は消えてゆく新旧の入れ替わりの狭間に高齢者は常にいるのでしょ...流行歌

  • 酒一献にとどまらず

    五十路を越えたあたりでなんだか肩の力がスーッと抜けて同窓生と会いたくなったことを思い出すある日友人の一人が電話をくれた電話の向こうでは賑やかな飲み会の様子「都志見、ひさしぶりじゃ元気にしとるんか今度広島で高校の合同同窓会をやるんじゃが是非帰ってこいや」卒業して46年それぞれがそれぞれを生きてまたこうして同じ笑顔に会える喜び昨日は同窓生のひとりが出張で東京に来るというのでこちらにいる同士が集まったひさしぶりに集まれば当然のごとく昔話に花が咲くあの当時のヤンチャ話好きだった女生徒の恋バナ薄くなった頭のハゲ話そして病気墓親のこと誰かの携帯にはクラスごとの全員の卒寮写真が全ページ写メされており顔と名前が一致しないクラスメイトはそれですぐに確認する他愛のない話に酒も進み過ぎる時間はあっという間酒一献にとどまらずみん...酒一献にとどまらず

  • パスワード

    年に一度の人間ドッグも無事終了前日が友人たちとの忘年会だったので早めに切り上げたものの血液検査の数値は相変わらず心配だが今年は初頭からコロナ陽性で咳が止まらず案の定肺のレントゲンでは右の肺に白い影が写っていたが今回はそれもちゃんと消えておりエコーなども含め血液検査を除いては概ね良好という結果であった長く生きれば多かれ少なかれ身体のどこかにひとつやふたつの不具合や疾患を抱えながら人はみんな何食わぬ顔で生きてるものだひとつやふたつの不具合ならもしろ抱えてる方が用心するからいい自分の強さ弱さを知らないでは長い道のり戦えないそう言えば今年は特に電化製品もまるで順番を待つかのように各々が寿命を迎えた仕事場の機材にはじまって自宅の洗濯機テレビ暖房器具などことごとく壊れるテレビは突然映らなくなり洗濯機は直そうにも5年過...パスワード

  • 抱擁

    BSNHKの歌番組で歌手の大江裕くんが”抱擁”という歌を唄っていたのをたまたま聴いた彼は基本的には演歌歌手という出立ちだけれどもいろんな歌い方ができるそれもなんと言うのかテクニックや技術的なことを飛び越えた表現が滲み出る’抱擁’は1987年に和田アキ子さんに書いた作品で当時の映画『極道の妻たちII』主題歌としてシングルカットされた先日の番組でどういう経緯での選曲だったのかは不明だがこの時代にまた聴けるとは晩酌の酒も進む今でこそどこも厳しいセキュリティーのもと人の出入りが管理されているが当時のレコード会社などは誰でも自由に行き来ができた書きたい歌手をみつけては曲を書いてアポイントが取れない場合はその担当ディレクターのデスクの上に手紙と一緒にデモテープを置いて帰ったものだ誰の顔も見ず誰の声も聞かず打ち合わせも...抱擁

  • 三浦半島 おっさん三人旅

    早いものでもう師走の押し迫る11月神社巡りを兼ねたおっさんツーリングの旅も不定期だが回を重ねている1月15日の東国三社巡りから始まって今年は高尾山箱根九頭竜都内なら神田深川浅草などを巡った先日は今年の締めにと三浦半島エリアの走水神社それから海南神社を巡ってきた2022.11.12海南神社にて走水から三崎港に向かう途中のなだらかな丘陵は空との境目まで緑一色有名な三浦大根やキャベツなど色んな野菜畑が見渡せどどこまでも続くさまは昔旅したフランスの田園風景と重なってちょっと感動したな若い頃親父がひたすら野菜はないんかと母に文句を言っていた今でも、弱った歯で野菜だけはよく食べる今ではその気持ちがよくわかる三浦半島は温暖な土地で雪も霜も降りないから野菜作りには適している太陽をいっぱいに浴びて一生懸命に手をかけ育てられ...三浦半島おっさん三人旅

  • 松本一起さんを偲ぶ

    先日のニュースで作詞家の松本一起さんの訃報を知った松本一起さんと言えばClassの「夏の日の1993」や鈴木雅之の「ガラス越しに消えた夏」田原俊彦の「It'sBAD」中森明菜吉川晃司等々他多数の誰もが知るヒット作品を世に送り出されている当時はいつの打ち合わせでも爪襟のジャケットやスーツ姿が印象的で背筋がビシッと伸びていたなあ物静かで人当たりが柔らかく笑顔が可愛らしくてとっても優しい人だった作詞家作曲家として同じアーティストのアルバムなどに別作品で参加した数に比べれば詞曲としてこれまでご一緒した作品は少ないが、それぞれに思い出のある作品ばかりで歌を聴けば当時のことが思い浮かぶやしきたかじんサヨナラのクリスマス一起さんとはやしきたかじん田原俊彦石嶺聡子など主に80〜90年代にご一緒した1996年に石嶺聡子に書...松本一起さんを偲ぶ

  • そんなこんなで 今をしっかり生きてるぜ

    最近の若い人は特に女性は写真一枚を撮るにもいろんなアプリを使うんだななるほど肌はツルツルで実際より白くピカピカキラキラに映ってるで、この60過ぎのおっさんがどう映るかと言えば年齢に似合わず肌のシワもシミも程よく消えてそして髪の毛は白髪成分が増してなんとも生き返った貧弱なゾンビのようでシワやシミ白髪弛みそれは生きた証アンチエイジングではなくむしろ老いを受け入れた今の輝きというのを手に入れたいねえ若く見られることに悪い気がしないがあくまでも自然体で年相応の素敵なオヤジ臭をまとったそんな男性でありたいよどっかのパーツだけ入れ替えてもやはりバランスは崩れるんだよなそんなことをふと思ったこの頃だよ内臓も毎日フル稼働だからそりゃガタが来るこの前人生で初めて胃カメラ飲んだ飲む前からお得意のゲーゲーが始まって気がついたら...そんなこんなで今をしっかり生きてるぜ

  • これで最後 最後と言いながら

    月日というのは道のり遠く来た道辿ればあっという間だもう2ヶ月で今年も終わりか10月の中旬弟の新しい店がある山梨県韮崎市へ広島に住む両親を連れて旅をしてきた何十年と長い間広島から遠出をしていなかった両親が冥土の土産に弟の店と住処を見ておきたいと言うので春先から計画をしていたTSUSHIMI広島からだと名古屋での乗り換え含め静岡まで新幹線で約3時間そこから車で約1.5時間なんだかんだと道中約5時間ほどの旅90歳の父に行けるか?と聞いたらわしゃあまだまだ大丈夫と言う母は私は精二(弟)の店を見れたら帰ってからすぐ死んでもええとそれなら善は急げと決めた旅頻尿の親父のためにトイレに近い車両と席を取り重いものが持てない母のために着替えなどの荷物はすべて事前に弟のところへ送っておいた母はやっと訪れた森の中の大きなレストラ...これで最後最後と言いながら

  • おひとりさま

    たとえばYahooにおひとりさまと入力するとおひとりさま旅行おひとりさま老後おひとりさま終活などと色々出てくる他にもゴルフや温泉食事はもちろんさまざまなジャンルにおひとりさまが居るというよりもおひとりさまで居やすくなったもっと言えばむしろおひとりさまが快適と言えるほどおひとりさまに対する生活インフラが細部にわたって整ってきている現代特にこのコロナ禍で個人で完結できる場所や仕組みが急激に整った美容室なども個室空間でマンツーマンでやってくれるところは売り上げが伸びていたりする先日友人と話していてそのおひとりさまが話題になった昔なら食事はできるだけ家族で一緒にという考えだったものの子供も成長し自分の世界を持ち始めれば決まった時間に集まることも物理的に難しくなってきたなか誰かと時間を合わせる作業やたとえばその日食...おひとりさま

  • 10年前からやってきた使者

    なんだか毎日のようにスマホへの依存度が高くなってきているメールからLINEから音楽から映像から写真から計算からアラームからスケジュールから新幹線や飛行機のチケットレス化からAmazonからヤフオクからあ〜何から何まで考えると恐ろしい何かを調べるためにすぐにスマホで検索する人間ととにかくまずは思い出そうとする人間とどちらがボケやすいかというその答えはもちろんスマホ人間らしいおまけに仕事ではコンピューターさすがに少し危機感を持ってスマホに向かう時間の一部を読書に変えてみることにした「株式会社タイムカプセル社」という本を読んだ10年前に書かれた手紙を預かってそれを10年後にその本人の手元に届ける会社の物語10年と言う月日は長く住所も変わっていれば家族関係それから仕事など自分を取り巻く環境が変わるには充分な時間だ...10年前からやってきた使者

  • 日日薬

    5年前の今日なんてGoogleフォトから通知がある5年前の9月16日愛犬ミミの亡くなった日だったその日はいつも寝ていたまあるいベッドに横たわったミミをたくさんの花が取り囲んでる写真だったもう5年かあ数年前自宅の敷地の一角に一年先に亡くなったチロの骨と一緒に埋めやって名前と没年月日を刻んだプレートその上においたそれを取り囲むように植えたサツキやツツジがいまでは枝も張ってよく育ち立派なワンコたちのお墓になった部屋に置いた写真はそれこそ毎日のように見ているからか何も気にせずに過ごす毎日2匹の命日の日付もしっかりとこの頭に置いていたつもりだが昨今はGoogleに気づかされる始末忘れることも才能のうちとは言うが月日が過ぎるということはそういうことかミミとチロもう飼わないの?とよく聞かれるペットって僕らの人生を豊かな...日日薬

  • チャーリーパーカー オムニブック

    昔の教え子からレターパックが届く近年ではボーカルトレーナーとして教えてると聞いていたのでもしやいよいよ教則本でも出したかと封を開けてみた18年住んだ家を引っ越すことになり荷物を整理していたところお借りしていたスコアが見つかった大事なものを長々とお預かりしたままで申し訳なかったと律儀にもこの度送り返してきてくれたチャーリーパーカーオムニブック1978チャーリーパーカーは言わずと知れたモダンジャズを創成したアルトサックス奏者僕はニューヨークで修行中ジャズスケールを覚えるためにこのサックスのフレーズをギターで練習していたページを捲ると、日々音符と格闘した形跡もありそれでもおそらくこの曲は最後まで行けたようだ読譜が苦手で難しいフレーズになると1日に2小節くらいしか進めなかったこともあった当時は栄養も偏っており毎日...チャーリーパーカーオムニブック

  • 豆腐一丁の賄い

    冷奴は好物であるちりめんじゃこやみょうがや大葉や多めの薬味もいいがシンプルに葱と生姜と鰹節をのせて醤油がいい美味い豆腐は豆の味がよくわかる上京へのきっかけを模索しながら広島時代ピアノの置いてある洋食レストランで弾き語りのバイトをしていた頃ジャケットを着てピアノを弾く者長靴履いた厨房の見習い達そしてシェフや支配人もそこで働く誰もがまかないとして同じ釜の飯をいただく一枚の大きめの洋皿に各自が米は好きなだけよそいその横に豆腐一丁とめざし一本をのせたもの今で言うワンプレート飯だそれに醤油をかけたものが毎回のまかない飯だった最初は鬼のように寡黙で怖かったシェフともまかないの時間に少しずつ打ち解けて話をするようになりやがて「音楽」というキーワードで別人のように気さくなおっちゃんに様変わった今は料理の仕事をやっているが...豆腐一丁の賄い

  • 愛はそばにあるから

    ヨットで太平洋横断に成功した全盲セラーの岩本光弘(ヒロ)さん一度は鯨の体当たりの洗礼を受け自衛隊にて救助されて以来相当なマスコミのバッシングも受けたオープニングはそんな話から始まった先日のコンサート絶望からの脱出というテーマは健常者で怠け者の僕自身に言い聞かせるように心と頭に染みていったそこに登場した全盲のシンガーソングライター栗山龍太くん盲導犬のアンジーと一緒にステージ登場してのミニライブ実は僕も彼に楽曲提供していてその日初めてステージでの生歌を聴くことができた彼のレッスンやレコーディングにもお付き合いしたがもちろん彼は僕の声しか知らない2022.6レコーディングスタッフ達と彼はどんなレコーディングの景色やどんな都志見さんの顔を頭の中に描いているのだろう渋谷のハチ公の交差点をアンジーに促されあのごった返...愛はそばにあるから

  • まだまだ まだまだ

    待ちに待った8/27矢沢永吉50thAniversaryTour新国立競技場の開場以来の初めての有観客ライブ想像通りの人人人が渦巻く群れの中をすり抜けてやっとの思いで入場した2022.8.27以前の「50年」と言うブログでも書いたが僕自身が14歳でキャロルと言うバンドに出会いそして半世紀という長い時を経た今年2022相変わらずパワフルに73歳のYAZAWAの歌がこの新国立競技場の夜に木霊した50年という数字を一つの節目にが、しかし昨日までと何も変わらないライブ50年?そんなもん単なる51年目への通過点だろうといつものように汗だくの2時間半まだまだマイクは置かね〜ぞ!とシャウトしているようだった立ち止まっていたくたって時間は容赦なく明日を運ぶ過ぎゆく1分1秒はその場で過去に裏返ってゆくあれほど待ち遠しかった...まだまだまだまだ

  • レストラン TSU.SHI.MI

    兄貴話があるのだけどとある日弟が東京にやってきた俺料理人として頑張ってみたいので広島を出たい上京後はフランス料理店で修行をしながらNHKのフランス語講座のテキストを貪るように読み独学でフランスへ渡ったパリ滞在中の5年の間に僕ら夫婦で2度ほど会いに行ったパリ修行中の仲間と都志見セイジ(右から二番目)19893畳くらいの屋根裏部屋にはベッドと小さな流し場だけ風呂はリオン駅の公衆シャワーを利用していた修行の身に給料など出ないフランス語とその意味がびっしりと書かれたレポート用紙が狭い部屋の壁に何枚も貼られていた涙が出たよくやってのけたと思う帰国後数件のレストランでシェフをやりながら今から20年前に松見坂にて晴れてオーナーシェフとなるそこでミシュランの一つ星を取ったがあえて返上し10年前にリニューアルした店も今年...レストランTSU.SHI.MI

  • アニソンアカデミー

    それにしてもアニメや特撮ものを通し長きにわたって楽曲を知ってもらえるのは熱烈なファンの方たちの支持やSNSによる情報の拡散共有の賜物なのだろう先日のラジオではパーソナリティーのしょこたんこと中川翔子さんの幼少期のアニソンの思い出などもとても興味深く聞かせもらった初対面にも関わらず思いも寄らぬところで繋がっていたりする表舞台に立つ人間ではないにしろ音楽に携わる人間として自画自賛から始まり少しずつ人々の求めるものへの興味が湧きビッグヒットだ一世風靡だと欲が湧きいつしか人の思い出や記憶に留まる歌を書きたいどうせ歌を書くならその書いた証を残せなきゃなんて思い始めた何気なく唄った歌の節々までその映像と一緒にリスナーの心には当時の記憶のまま鮮明に焼き付いている良くも悪くも消せはしないのだリスナーにとって作り手の話はと...アニソンアカデミー

  • カクレンジャーとトゥー・チー・チェン

    現代(いま)のネット社会とても便利でかつ恐ろしい一面もあるずっと内緒にしていた事がいつの間にか暴かれていたりするそれによって一気に関心が広まる場合だってある内緒にしていたと思っていたのは自分だけですでに特撮ファンの間では周知の事実だったようだ即席で決めたトゥー・チー・チェンという名前もいつかしら自分でもその内容に触れて何度かここにも書いた記憶がある1994年発売シークレットカクレンジャーニンジャ!摩天楼キッズそんなわけでラジオのお誘いを受け明日生出演させていただきます当時のレコーディングの様子など色んなお話をしようと思いますNHKFMアニソンアカデミー7月9日午後2時よりカクレンジャーとトゥー・チー・チェン

  • 50年

    映画「エルヴィス」を観た42歳という若さでその生涯を終えたわけだけどその中身といえば栄光とその影を両肩に背負いながら普通の人の何倍もの人生を壮絶に生きた時間だった自分に投げられたファンたちの思いと視線の圧力を一人で引き受けそして打ち返してゆく表に立つ人間の凄みだ選ばれし人間きっと何かの目的のための神の仕業に違いないさて今年はYAZAWAの50周年中学でレコードを手にし高校生の時に広島で初めて観たキャロルキャロルのコピーバンド[Baby]時代右端1975その衝撃は自分の人生を大きく変えたこの人の存在と音楽に出会わなければ僕はどんな仕事を選択しどんな人生を歩んでいただろうキャロルを解散し永ちゃんがソロになって初めてのコンサートで広島に来た時そのリハーサルでオープニングの曲「恋の列車はリバプール発」のブラスセク...50年

  • 最後の砦

    派手さやインパクトなどをメインに置くとどうしても自然さやその流れを妨げる場合もある何度も聴いてほしい音楽なのに耳にするだけで疲れてしまう職業作家としてもいろんな戦略のもと時にはそれが当たり前のように作ってきただけどもう心のどこかにそんな音楽への執着は無いに等しい先日マスタリングエンジニアの田中三一さんと仕事をしたプロヂューサー近藤由紀子氏都志見隆田中三一氏田中さんについてはリンクを貼っておくがもちろんすばらしい経歴をお持ちの方にも関わらず初対面からとてもフランクにお話させていただいた元来作曲の立場でレコーディングの現場からミックスダウンまでは参加して意見を言うことはあっても最終仕上げのマスタリングまで顔を出すことは稀であったしかしこれまでCDになった音を聴いてみるとどこかギスギスしていたり耳が痛くて疲れて...最後の砦

  • 全員コロナ

    元気になってみるときつかった事も笑って話せる学芸大学駅での月イチの飲み会ももうどれくらいになるだろうかここのメンバーが全員コロナの洗礼を受けお互いにそれぞれがコロナから帰還して初めての飲み会だった上段左から国分友里恵都志見隆岩本正樹下段左から坂下正俊とその妻羽場仁志全員コロナから全員元気本当に身体が元気でいる事の大切さを痛感する毎日先日酒を少々たっぷりと頂いた後風呂に入り湯船に浸かった途端心臓がキューッとなって落ち着くまで少しバクバクしてた元気でコトンとが理想だとは言うがまだまだ死ぬわけには行かない恐ろしくなって少しぼーっとしてた元気でいれる事って決して当たり前のことではなくそのための作業がいるそういえば来週は3年ぶりの大腸内視鏡検査と併せて生まれて初めて胃カメラもやる口の中に異物が入ると超敏感に反応し嘔...全員コロナ

  • 祇園恋物語〜京都より その参

    振り返れば子供の頃から一見社交的なようで実はそうでもないなかなか自分から外に出てゆかない人恋しいのに一人が苦手じゃない相当なあまのじゃくの偏屈者だそんな偏屈者に会いに京都在住シンガーソングライターのホリーさん(堀内圭三さん)が東京にやってきた今年こそは来年こそはとコロナの夜明けを信じながら長い時間が過ぎたがまたこうして再会を喜び合える事が嬉しい2022.5.272008年に中村雅俊さんに書いた「涙」という歌が大好きだと言ってくれて京都の夜カラオケで一緒に唄った知り合う前からずっとそんな人たちの想いの中で生きている歌は幸せだ彼はKBS京都「ホリー&春さんの祇園恋物語」というラジオ番組のパーソナリティーでありまた地元中心にライブ活動も盛んにやっている思えば2016年ホリーさんが一通の手紙をくれたことから始まっ...祇園恋物語〜京都よりその参

  • 感謝

    ちょうど30歳の時作曲家としては駆け出しでヒット曲なんぞまだまだ無いに等しい時代に結婚した落ち着いた色のスーツなど持ってなくて派手目のネクタイとジャケットに長めの髪どう見ても初めてのご挨拶には相応しからぬ風体で女房の両親に会った一体どんな野郎が現れるんだろうと内心ヤキモキされていたに違いない居間に通され座布団を出されてからの数分間は何を喋ったのかよく覚えていないそれからはビールに寿司やらなんやらかんやら飲みなさい食べなさいで時間はあっという間に過ぎていった2000年に義父(ちち)は他界し数日前義母(はは)も天に召された93歳老衰だった割と肉付きのいいふくよかな人だったが死んでいく時は骨と皮実にちいさくなるもんだな生きてるうちはなんだかんだと色々あるがお前この先30年それでも頑張って元気に生きていけるかと問...感謝

  • ゴルフ戦遊記 ③ 最終章

    30歳でゴルフを始めて今年でもう64歳になるその時の友人がお前がゴルフを始めるのなら毎年コンペをやろうと音頭をとってくれたこの30数年間参加できる人も増えたり減ったり当時は毎回5組くらいで集っていたがいまではやっと2組程度コロナ騒動で2年間は自粛していたが今年からまた再開催の予定だ当時アマンドという喫茶店の会社の副社長であった星名さんという粋なおばちゃまもメンバーの一人だった彼女の甥がレストランマネージメントの勉強でニューヨークに留学中同じ英語学校で僕はその彼と知り会ったその最高齢のおばちゃまも亡くなり友人の死や病気や仕事のことやそれぞれがいろんなことを抱えながら年2回しか会わない仲間たちも頭は白茶け皺も増えこれまで歩んできた月日が愛おしい川奈ホテルゴルフコース2019.9.7長い間には奇跡も起きたなんとホール...ゴルフ戦遊記③最終章

  • ゴルフ戦遊記②

    ゴルフを始めたはいいが正直最初はゴルフが大好きというよりも仕事の対極に何かそんなものがあればいいというくらいのものだった作曲で一日中座っているがゴルフなら丸一日歩ける鳥のさえずりに出迎えられて水分をたっぷりと含んだ早朝の空気を胸いっぱい吸い込むそれこそ鳥籠のような仕事部屋からその日だけは色彩豊かな自然の中に繰り出してそこに身を置く気持ち良さったら格別だ行き帰りの車中では浮かんだメロディーを口ずさみながらボイスレコーダーにメモしながら走った心底それが目的だったしスコアも真剣に数えてなかった時期が長かった当時のマネージャー河田氏(左)と田原俊彦杯にて90年代後半しかし元来負けず嫌いの自分がそんな生ぬるい感じで終始するわけがないまだまだ30代そこそこの血気盛んなイケイケヨロシクである広島から出てきた田舎者の小僧がなん...ゴルフ戦遊記②

  • ゴルフ戦遊記 ①

    阪神大震災のあった95年本間ゴルフというクラブメーカーの関西地区の店が地震で倒れそこの商品が東京の用賀の店に運ばれ展示されたことがあったメーカーの社長自ら店に立って接客してくれていた偶然居合わせた社長にそこで熱い説明を受け半額以下にするのでというのでクラブを買ったそれでも28万円ほどした記憶があるどーも昔から押しに弱くて困る絶対買わないぞと決めて臨んでもその人の人柄次第でいらぬ男気を出していつも後悔するさてそれ以来今日までそのクラブでゴルフをしていると言ってもその27年間の間に違うクラブを2セット買い換えたにも関わらず結局はここ近年またその古女房に落ち着いていた初めてコースに出たのは27歳の時クラブの握り方も知らない小僧が生意気にもハワイでデビューしたのだ1990年ころ青い海と青い空緑の芝の上で一日戯れた打った...ゴルフ戦遊記①

  • お袋の袋

    歌手の橋幸夫さんが今春78歳で京都芸術大学に新入生として入学式に参加されたという記事を読んだ専攻は10歳の時から始められた自身の大好きな書を学ぶための通信教育過程の「書画コース」橋さんにはかつて一曲だけ書かせていただいた秋元康さんの作詞で1995年に発売されたシングル曲「お袋の袋」1995.4.21発売橋幸夫翼-60thAnniversaryPremiumBox-2020.12.2発売あなたを見ていたらなぜだか涙があふれ出す小さな背中が背負ってきた家族の重さをふと思う女の一生をあなたはいつしか追い越して数えてみればしあわせよりも白髪のほうが多くなっているお袋の袋の中に何がある親父と子供の他に何があるお袋の袋の中に何がある残り少ない暦に書き込むようなあなたの生き甲斐を贈りたい「お袋の袋」1stコーラス今の僕の年齢...お袋の袋

  • 少しは上手く弾けるようになっただろうか

    今年の彼岸も無事広島で終えた近年はなんだかんだと広島に帰省する機会も増えた両親普段は台所周辺にいることが多くインターフォンが遠くて聞きづらく物騒だからというのでこりゃ配線も含めて新しいのにしなくてはと思い今回の帰省の際一応チェックしてみれば単にボリュームが下がっていただけとかまあ細ごまと色々して欲しいことを忘れないようにメモしておいてもらって帰省の際はひとつつひとつ片付けてゆくさてそんなこんなで今回も色々押し入れを開けて整理していると懐かしいギターが出てきたMaruhaguitarF-120Mこのギターマルハ楽器と書いてある約50年前母が初めて買ってくれたギターだ真偽は定かではないが元ツイストの世良公則さんの最初のギターもこのマルハ製らしい同じ広島出身でほぼ同世代なのでもしかしたら購入した楽器店も同じだったりな...少しは上手く弾けるようになっただろうか

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