10年前にネットオークションで亀甲牡丹の種子を大量に入手しました。多くの苗が育ちました。そのうちの多くはいわゆる亀甲牡丹の顔をした苗でしたが、中に何本か変な顔をした苗も出てきました。それらの苗です。これらの苗、あのごつごつした塊のような亀甲牡丹の姿には程遠く、一枚一枚の”葉”がはっきりしています。そしてその葉の先端には綿毛が。よくよく見ると同属のアガベ牡丹の葉が幅広になったような姿です。実生11年生...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
40年ほど前に二和園さんで購入したツルビニカルプス属の「精巧殿」。いまだに覚えていますが、これを買うといったときに園主さんが発した言葉は「これは少し高いよ。」。確かに当時安サラリーマンだった私が買う苗は皆200円以下。この精巧殿は1000円でした。直径が2cm足らずの小さな苗でしたが、でも今から思えば良い買い物でした。苗の姿は単頭ではなく複雑なことになっています。順を追って説明しますと、まず赤ダニの被害に会...
実生8年生のエキノフォースロカクタス属(あるいはステノカクタス属)の振武玉。拗れた結果4頭に分離しました。まあ、我慢のできる変身です。うちの温室ではエキノフォースロカクタス属のサボテンは素直に育ってくれません。なにが原因かいまだによくわかりませんが、この振武玉はどちらかと言えばよい方向に拗れたものです。ふと根元を見ると子を二つ吹いていました。親株はこの一本のみですので、子株を吹いてきたことは大いに歓...
今年も押し詰まり、かなり寒くなってきました。温暖の地ここ横浜でも早朝の最低気温がマイナスとなる日も出てきました。昨年の冬からプチプチシートによる内張を止め、温室内最低気温は外気の最低気温とほぼ同一になっているものと思われます。そこで気になるのはメロカクタス属のサボテンたち。特に既に花座を形成している”成人株”の体調が気になるところです。<マタンザヌス> 実生10年生の小型メロ。元気そうです。<バイエン...
今日は今年の夏に袖ケ浦の台に接ぎ木した菊水綴化苗の様子についてです。まずは画像から。上の二苗は一直線状の綴れ、三番目の苗は双頭の球体上に「Y」字状の綴れが出ています。袖ケ浦の台と菊水の穂との相性はとても良いようで、これらの苗以外にも接いだ”正常な苗”も多くが活着して成長開始しています。気の早いこの苗は厳寒のこの時期に蕾を上げ始めています。当面の目標は綴れ苗の綴れ部両サイドにずらりと並ぶ開花の列です。...
昨年の夏に実生した太平丸類の幼苗たち。皆健康に育っているが、いかんせんこの種類のサボテンは成長が遅いです。(最初の画像左下の4本のみ2023年夏の実生です。ニコリーx雷帝)ここまで育つと、もうほとんど落ちこぼれる苗は出てこなくなります。あとは成長の遅いことには目をつぶりひたすら育ててゆくのみ。とはいってもそこは人の心。早く先を見てみたくなるものです。そこでサボテン界のタイムマシンの登場。接ぎ木です。前...
昨日に続き今年の夏に袖台に実生接ぎした苗の話題です。ユーベルマニア属の「フラビスピナ」。自家受粉しないため交配作業を行うのですが花が小さいためなかなか思ったように行きません。結果、毎年採れる種子は数粒前後。この虎の子の様な種子を実生して育てているのですが、成長が気が遠くなるほど遅いです。意を決して実生接ぎすることに決めました。大事な苗ですので慎重に気を入れて接ぎ木作業し、100%成功しました。私の接...
今年の夏に袖台に載せた黒王丸の幼苗たち。良い刺を出してきました。ギムノの黒刺鳳頭や、ディスコのギガンティアを思わせるような艶のある黒刺です。来年いっぱい肥培し、大きく育った球体にこの黒刺が載れば、めでたしめでたし、の気分で接ぎ降しできます。だがしかし100%その筋書き通りに出来たとしても、膨らんだ球体色は緑色のはず。それから先には、果てしない球体白色化への道が続きます。ほれぼれするような黒王丸への道...
永年栽培している旧エリオカクタス属の「マグニフィカス(英冠丸)」大群生株。5年前の姿です。この頃は群生をあまり大きくしたくないため、出てくる子株をせっせと掻き落としていました。その後油断して子株を掻き落とすことを怠っていたところ…群生を構成していた大玉(直径10cm前後)の合間から直径1cmぐらいの子株が無数に噴き出してきました。両者の大きさの差が余りにも大きいので、このまま自然に任せてゆくと何とも不...
ウイギンシア属の地久丸。実生10年生の二苗を維持しています。寒いこの時期のせいなのか、ややくたびれた感が見て取れます。ここ数年大きさは変わらない状態が続いているので、そろそろ世代交代の考える時期なのでしょう。幸い自家受粉しているのか毎年多くの種子を提供してくれています。その実生苗。順調に成長しています。実に地味なサボテンですが、あまり手がかからず栽培者にとりありがたい存在です。ご訪問くださりありが...
毎年厳寒のこの時期に開花するユーベルマニア属のサボテンたち。今年も開花を見せてくれています。<フラビスピナ> 実生9年生の自根苗たちです。種子を採るため毎年交配しています。黄色の小さな花を咲かせていますが、通常使用する綿棒はサイズが大きすぎるため、ピンセットで雄蕊を切り取り別の株の雌蕊に擦り付けています。<プセウドペクチニフェラ> 実生10年生の自根株です。自家受粉するので交配する必要はありません...
兜丸は長年育てていても球体が縦長になることがないサボテンですが、同じアストロフィツム属でも、般若やランポー系のサボテンは年を取ると次第に縦長の球体に変化してゆきます。うちの実生10年生の恩塚ランポー玉たちも次々に縦長になってきています。実生10年生の自根株です。4稜の球体で気に入っていたのですが、いよいよ長くなってきたなという感じです。それほどは多くない3稜の恩塚ランポー玉です。実生10年生ですが、袖...
18日の本ブログ「メセンの幼苗を拡大撮影してみました」に続き、本日はサボテンの実生苗を拡大撮影した画像を挙げてみます。<金赤竜(23年9月播種)> 今からこんな刺出して、将来どうするの?という感じです。<神仙玉(23年9月播種)> こちらは順当な刺の発達。金赤竜にも通じますが、球体の紫色は強刺サボテンの”蒙古斑”でしょうか?<黒王丸(23年10月播種)> 当代の人気種も発芽直後はこんなものです。<白...
1か月前のこのブログに登場した実生10年生の新天地を植え替えます。球体直径は15cmを超えています。実生10年生のサボテンとしてはかなり大きい。刺に気を付けながら恐る恐る抜き上げました。根張りはまあまあでした。これ以上あまり大きくなられては困るので、浅鉢に植え付けました。12月のこの時期、寒冷な気候のせいで植え替えても根の伸長が思わしくありません。したがって弱い性質の苗や大事な苗の植え替えは来春を待...
今年の秋も気まぐれにいろいろな種類のメセンの種を蒔きました。気温が高かったこともあり、総じて順調に育っています。それらの中から3種を選び、手持ちのデジカメ(オリンパスTG-4)の顕微鏡・深度合成モードで撮影してみました。<ブルゲリ> 大きさは径5mmほどです。小さなガラスの球のようなもの一つ一つが、細胞なのでしょうか。<ハンメリ> ブルゲリよりは一回り小柄です。小さな種殻を頭上に残しているのが滑稽です...
昨日の「モニラリア」に引き続きマイナーメセンのネタです。本日の主役はフェネストラリアの「ファイアワース」。2021年9月に実生した苗です。今朝、朝日を浴びた花が輝いているように見えましたので、思わずシャッターを切りました。オレンジ色の花の中心部が明るい黄色で、これが輝いて見える原因でした。ここ数年サボテン趣味が拡がって、リト・コノやいろいろなメセンにも手を伸ばしています。それぞれの植物により成長期...
通称「ウサミミ」ちゃんの「モニラリア」。初冬のこの時期はウサミミが伸びてうどんのようなみかけになっています。この苗は2020年に実生した「碧光」です。既に多頭株に成長しています。この株は2018年に我が家にやってきた株です。既に10頭以上の大株に育っています。モニラリアは一年のうちこの時期が見ごろで、長く伸びた灰緑色のステム上のビーズが太陽光を反射して美しく輝きます。この後これらのステムは次第に枯れ込ん...
フェロカクタス属の「日の出丸」二苗が開花しています。これ等の苗は2013年春に札幌カクタスクラブさんから入手した種子を実生したもので、10年後の現在球体の直径は10cm程までに育っています。2年前から通風型栽培室に置いているためか、球体の成長は今一で棘だけが目立つ傾向が強くなってきました。この通風型栽培室、その名の通り冬季でも風が吹き抜ける構造なので冬季の最低温度は-3℃程に下がります。しかし昨年の冬の経験...
ノーマルなランポーやヘキラン(以下ヘキランを含めて単にランポーと記すことがあります。)の派生種として恩塚ランポー玉に人気がありますが、最近亀甲ランポーにも人気が集まりつつあるような気がしています。私としてはこれまであまり亀甲ランポーには注目してきませんでしたが、それでも温室内を見渡すといくつかの苗が目につきました。この苗は通常の「ヘキラン」実生苗の中から出てきたものです。純粋な亀甲ランポーにしては...
マミラリア属の「白珠丸」が花を咲かせています。画像の苗は購入してから30年以上経つ大群生株です。通常マミラリア属のサボテンの開花は球体をぐるりと囲む花輪のような群開を見せてくれますが、この白珠丸は例外。パラリパラリとやる気なさそうに、多くの場合は数頭に一輪、多くても一頭に二輪程度の開花です。それでも今年は”異常気候”のお蔭か、例年より花の密度が多いように感じます。植え替えよう、植え替えようとぐずぐずし...
温室内での黒王丸を置いている一角の画像です。皆一応の大きさに育っていますが、手前側一列及び第二列左側の二苗は球体色の緑色が濃いことが分かります。まさによく言われる「青リンゴ」のよう。これ等の苗は昨年袖ケ浦の台から接ぎ降ろしたものです。他の苗の大半は2013年に実生した自根苗たちで、それなりに白っぽい球体色になっています。この白い色の成分は多分ワックスのようなものと想像しています。降雨の少ない地域に自生...
最近あまりその名を聞かなくなったですねえ「スパルタ教育」。「スパルタ教育」とは、古代ギリシアのポリス・スパルタで行われていたとされる教育であって、極めて厳格かつ過酷な訓練を施すことが特徴であるとされています。パワハラ・セクハラとかまびすしい世の中にあっては、使いづらくなった教育方法ではあります。で、その「スパルタ教育」をサボテンに施しているのが本日のテーマであります。強刺類の幼苗を植替え後、通風型...
前回12月4日のブログで12月に入っても旧ロゼオカクタス属牡丹類の開花が続いていることをお伝えしましたが、今日もその開花が続いていました。手前の二本のピンク花は袖台に載った竜角牡丹、奥の赤、ピンク、白色の花を咲かせているのは実生10年生の黒牡丹、姫牡丹の自根苗たちです。こうも数が揃うと、これは単なる狂い咲きではなく今年の異常気象の影響かという思いが強くなります。でも、牡丹さんたちよ、いつまでも浮かれてい...
2021年4月に実生したアリオカルプス属の「アガベ牡丹」が初開花しています。実生二年目の開花ということになります。これ等の苗は4月17日のブログで今年4月の植え替えを記事にしたものです。花牡丹等の大型の牡丹類の初開花は実生5年生以降となることが多いですが、小型の旧ロゼオカクタス属のサボテンは比較的初開花が早いです。その中でもこのアガベ牡丹の初開花は早いですね。一昨日のブログで登場したこれらの二年生...
通風型栽培室に入れて2年経つフェロカクタス属の「赤刺金冠竜」二苗です。頂いた種子を実生してから5年ほど経過していると思いますが、成長は大体予想通りです。通風型栽培室に入れたあたりから力強い棘が出始めました。やはり強刺類は湿度の高い温室内で育てるより、風通しの良い環境で育てるほうが棘の発達には良いようです。ただ、苗があまり小さなうちから風通しをよくし過ぎるとひね媚びた意地けた苗になりかねません。小さ...
もう疾うに終了しているであろうと思われた牡丹類の開花ラッシュ。現実には12月に入った現在でもまだダラダラ続いています。<亀甲牡丹ヒントニー> 実生10年生、自根苗。<黒牡丹> 実生10年生、自根苗。<白花姫牡丹> 実生10年生、自根苗。<アガベ牡丹> 実生10年生、自根苗。いずれも旧ロゼオカクタス属の小型の牡丹類です。花牡丹等の大型の牡丹類は既に咲き終わり現在開花の気配はありません。あとひと月足らずで酷寒の...
2014年に実生したコリファンタ属の「グリーンウッディー」。早朝の最低気温が5℃を切ってきたこの時期に開花しています。コリファンタ属のサボテンとしてはかなり大きな球体に大きな疣がごつごつと飛び出していて、浅い緑色の球体色とともに温室内ではかなりの存在感があります。花色はコリファンタらしい黄色で珍しくはありませんが、温室内では花の少ないこの時期、ありがたい存在です。実生10年近く経たこのサボテン、成...
2014年にヤフオクで種子を入手したギムノカリキウム属「闘鷲玉」。実生10年目の今、一本の苗のみ維持しております。見かけによらず育てるにあたり結構気難しい点のあるサボテンです。この闘鷲玉、ギムノカリキウム属のサボテンです。ギムノ一般にはあまり多くの日照を与える必要はないようですが、この闘鷲玉はギムノのなかでも「強刺サボテン」です。したがって通年強い日照を与えることを栽培の命題としています。具体的には、春...
2013年に実生したオブレゴニア属の「帝冠」。3本の苗を維持しています。一つ目の画像の苗は、普通タイプの帝冠自根苗です。球体の径は10cm程度です。疣が大きくはないゆえに多くの疣が重なり合い、年数を経た苗の貫禄のようなものをうかがわせます。二つ目の画像の苗は、大疣タイプの帝冠自根苗です。球体の径はこれも10cm程度。大きな疣が連なって魅力的なサボテンに仕上がっています。成長点上の綿毛が豊かで、ディスコ...
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10年前にネットオークションで亀甲牡丹の種子を大量に入手しました。多くの苗が育ちました。そのうちの多くはいわゆる亀甲牡丹の顔をした苗でしたが、中に何本か変な顔をした苗も出てきました。それらの苗です。これらの苗、あのごつごつした塊のような亀甲牡丹の姿には程遠く、一枚一枚の”葉”がはっきりしています。そしてその葉の先端には綿毛が。よくよく見ると同属のアガベ牡丹の葉が幅広になったような姿です。実生11年生...
2016年初夏に信州安曇野の高木カクタスさんで入手した金鯱三苗。このブログにも何度か登場しています。入手当時の姿です。良く発達した刺が気に入って入手しました。その後温室内で育てましたが、多肥料用土、潅水過多、そして温室内の過湿により球体ばかり目立つメタボ気味の苗に変化してきました。これはいかんと、三年前に新設した通風型栽培室の上段に配置換えしました。この栽培室は東西面に開口部があり、周年風通しの良...
今年の8月にヤフオクで入手したユーベルマニア属の「エリオカクトイデス」。入手してすぐに植え替えましたが、ようやく根付いたようで成長点が動き始めました。(中心の白っぽい部分)同じユーベルマニア属の「フラビスピナ」と印象が似ていると感じていました。自家実生のフラビスピナ5年生です、こうして並べて見比べると、確かに多くのサボテンがある中で両者は似ている部分が多いです。しかし、球体形状(エリオカクトイデス...
35年以上の付き合いのマミラリア属「白珠丸」。今年もやる気なさそうにパラパラとピンクの花を開花しております。おそらくは100頭以上ある大群生に育っています。35年ほど前に入手した時に既に小さな群生株でした。主頭から出た子株がまたその子株(孫株)を吹いてと、どれが元の主頭や子株であるかわけのわからない状態になっています。マミラリア属のサボテンは通常開花すると球体上に花輪を形成するほど群開しますが、こ...
今年も多くの種子を提供し続けてくれた銀冠玉大苗二株。今年最後の種鞘を揚げています。いずれも10年ほど前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せさらに接ぎ降ろした苗です。接ぎ木台による影響か、球体直径は12cm程に育っており、銀冠玉としてはかなり大柄です。”総身に知恵が回りかね”ているのか、球形の形状がやや乱れ気味。これまで数千の種子を輩出し多くの子孫を残しているので、まあこれでもいいか、というところです。ご訪...
室内温度はほぼ外気温と等しい通風型栽培室。サボテンたちが身を縮めて来るべき寒さに備え始めました。<フェロカクタス属・王冠竜> <エキノカクタス属・弁慶>これらのサボテンにはここ1か月水遣りを控えています。本来真球形に近い球体であったものが水遣りの休止により、球体横方向の径を変えずに高さのみ縮めてきました。これもこれからの季節にしっかりと陽光を浴びつつ寒さに備えるこれらサボテンたちが本能的に?身に着...
11年前の春に実生したオブレゴニア属の「帝冠」。帝冠には大疣と小疣があるといわれていますがこれまでその差はあまり気にしていませんでした。最近、同じ大きさの二本の苗の疣の大きさが急に気になりだしました。<大疣><小疣>両苗とも球体の直径h10cm程で同じサイズの鉢に植え付けられています。こうして並べてみると、両者の差は顕著ですね。どちらが良いかは個人の見解の差です。ちなみにわたくしは小疣の方が好きです...
牡丹類の開花終焉。今日はアガベ牡丹の寄せ植えが満開でした。アガベ牡丹の開花は早い。これらの苗の播種は3年前の2021年4月ですから、播種してから3年目の今ほとんどの苗が開花しています。まだ幼い苗ですが、一応交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリ...
振り返ってみれば今年の牡丹類の開花のパターンは異常でした。金木犀は夏の花芽の形成時期に一定の気温の条件が整うと秋に二度開花するといわれています。今年の夏の異常な高温が牡丹類の開花に影響を与えたのでしょうか。旧ロゼオカクタス属の小型牡丹類が最初に開花、その次に花牡丹などの大型牡丹類はきっちりと二度開花し、さらにその後に小型牡丹類が二度目の開花を迎えています。<黒牡丹> 実生11年生自根苗。<姫牡丹> ...
メセン類の幼苗は皆独特の姿をしています。今日はリト・コノ以外のマイナーメセンの幼苗の姿をリポート。双子葉植物であるこれらのメセンは、まず双葉を利用して傘を開き、その後その傘の間から”本葉”が姿を現してきます。<帝冠> <紫帝冠> 成長しつつある紫帝冠の本葉を見ると、ついつい後ろ側から見た「犬のきんた〇」を連想してしまいます。齢76歳にしてまだまだ修行が足りませんなあ。<ギバエウム・春琴玉> これらは...
およそ35年前に友人から譲り受けた烏羽玉たち。5株全員が生き残っており、元気に生きています。春から秋にかけて断続的に開花しています。烏羽玉は自家受粉するため、頼まなくとも種子を次々に産出してくれます。また、未だに不定期ですが子を吹く株もあり、老化の気配はありません。これらの烏羽玉、疣の配列が独特でなかなかこのような姿の烏羽玉は見かけません。今となってはどのような系統の烏羽玉であるか確認の仕様があり...
2020年11月にメサガーデンから種子を購入したコノフィツムの「カラモエペンセ」。丸4年経過した今、ようやく一人前の苗になりました。二苗を維持しております。薄い緑色の、やや丸みを帯びたタビ型球体の全体に濃い緑色の斑点が拡がる独特のフォルムです。実生4年目の今年ようやく一本の苗が開花しました。メサガーデンによる表示は;#1425.962 Conophytum marginatum ssp.karamoepense w Aggenys,giant redishでありま...
牡丹類の一斉開花も終盤になり、今は旧ロゼオカクタス属のサボテンたちを中心に開花を競っています。2013年春に播種したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」も二株がタイミングを合わせて開花しておりました。「白花」といっても純白の花ではなく、薄いピンクの地に赤い中筋が印象的な花です。同種の同時開花を見た私は、パブロフの犬よろしく条件反射的に交配作業を行っていました。来春の結実を期待しています。ご訪問くださりあり...
11月も中旬になり、コノフィツムの園芸種が花盛りになりました。<紫宝> タビ型の球体にオレンジ色の花です。<宝殿> 鞍型の球体に濃いピンク色の花です。<野菊の宿> タビ型球体にピンク色の花です。少女趣味的名称ですね。<祝典> タビ型球体に濃いオレンジ色の花です。これらのコノフィツムはウエブシャボテン誌さんを通じて入手したものです。入手時は小さな二頭の株でしたが、数年を経てこのような多頭株になりまし...
黒くない刺を持つ黒王丸の本命は「白刺黒王丸」。掻き子を接ぎ木しましたが失敗し、改めて挿し木したものの中から発根に成功した運の良い苗二本です。直径4cm程まで膨らみました。球体色は典型的な黒王丸ですが、刺はその名の通り純白です。次は、2013年春にメサガーデンから入手した種子を実生した「コルムナアルバ」。刺は黄色~白色。個体差が見られます。球体色は黄緑色でしたが、年を経るとともに白粉を帯びてきました。...
もう済んだと思っていたこの秋の牡丹類の一斉開花。異常気象に影響されたか、今日二度目の一斉開花がありました。主な役者たちをピックアップしてみましょう。<象牙牡丹> 35年ほど前に五十鈴園さんから入手した株です。<亀甲牡丹> 実生10年生。袖台接ぎ降し株です。<花牡丹> 実生11年生の自根苗です。<岩牡丹> これも実生11年生の自根苗です。交配したいのですが相手がいません。これだけ何回も咲くとかなり体...
2013年春に「新天地錦」として入手した種子。「200粒」とありましたが実際に播いてみて発芽してきたのは700本近く。老眼を真っ赤にし、肩こりをこらえて何度も微小な苗を植え替えました。斑入りの苗はわずかに20本程度が現れました。その後大半の苗は無償分譲したりヤフオクに出品したりして、現在残っているのはわずか二本です。<斑入り苗> 多くの苗の中で一番斑模様の良いものを残したつもりですが、良い斑模様で...
一年前に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。うまく接ぎ木はできたようですが、その後の展開は?今年の三月時点では直径5mmほどの大きさの子株が出ているのが確認できました。その子株の見かけは菊水というより、イソギンチャクのような色と形状でした。3/27のブログ「赤出べそが動き始めた」それから約8か月経過した現在の様子です。接ぎ木してから一年経ってようやく菊水らしくなってきました。少なくとも7頭立ての群生株にな...
今日の主役はプレイオスピロス属の大玉たち。メセン類の中でもかなり大きくなる属で、うまく育てると球体の直径が5cmを超えるものも出てきます。<帝玉> プレイオスピロスといえばまず浮かぶのがこの帝玉です。<巨鳳> いかにも大きそうな名前です。大きくなってくると球形を保つのが大変そうです。<鳳卵> 鳳の卵? 私には帝玉との区別がつきません。3種とも球体の色や質感が酷似しています。まさに石ころのような地味...
2013年3月に播種した(アガベ牡丹)x(黒牡丹)の混血種子。入手先のメサガーデンによる名称は「agaboides x kotschoubeyanus,F2 hybrid」でした。16苗が発芽しましたが、11年を経て生き残っているのは画像の一苗です。疣の形状や色は黒牡丹に近く、花は黒牡丹のものにアガベ牡丹のあでやかさを加えた印象です。6年ほど前から毎年開花しておりますが、残念ながら交配する相手が思い浮かびませんので、そのままにしてい...
今日の横浜は最高気温が13℃。冬を思わせる一日でしたが、弱々しい陽をあびて悪い奴らが活躍しておりました。通風型栽培室にて花粉にまみれながら開花中のコノフィツムの花びらを貪り喰う緑色の芋虫(お名前は存じ上げません。)露天の濡れ縁で竜角牡丹の咲き柄を首を突っ込んで食い荒らす茶色の芋虫。(こちらもお名前は存じません。でもいかにも悪人面しています。)フンまで残しています。クソッ!いずれの虫も放っておくと、...
昨年6月に播種した恩塚ランポー玉。親苗は恩塚の三稜と四稜の苗でした。6か月経過後、五稜の苗は除き、三稜と四稜の苗のみ拾い上げて育ててきました。播種一年後(一回の選抜を経験)の姿です。ようやく恩塚模様のある苗と先祖返りした?普通のランポー苗とがはっきりと分離してきました。中には例の「坊主苗」もあります。今回の植え替えに当たり、当初の狙いであった三稜及び四稜の恩塚ランポー玉を拾い上げ、さらにそれ以外の三...
コノフィツムの中では割と普及種とされているタビ型種。秋の陽を浴びてそのタビ型種のコノフィツムが満開です。手前から「野菊の宿」(ピンク)、銀竜(黄)、そして紫宝(橙)です。これらのコノフィツムは3年前にWEBサボテン誌さんを通じて入手したものたちです。入手時にはそれぞれの苗は一対の苗でしたが、あっという間にこのような群生株に成長しました。一般に栽培が易しくはないと言われるコノフィツムですが、これらのタ...
2013年に小さな苗を手に入れた花座のできる柱サボテン「コリオセファロケレウス・アウレウス」。老齢期に入ったのか、それとも管理が悪かったのか、悲しい姿になっています。球体のあちこちに瑕やシミが出てきて観賞価値が著しく低下しています。老いさらばえた雄ライオンの様です。この株の一番の見ごろは5年ほど前でした。幸いこの株は元気なころ毎年ひとつずつ子を吹いていました。これが最後に吹いた子株です。幸い元気に育っ...
一連の開花ラッシュは終わった感がありますが、晩秋の陽を受けていまだポツポツと開花している牡丹があります。その一つが白花姫牡丹です。これら二本の苗は2013年春に実生した10年生。「姫」の名にふさわしく球体直径は未だ3.5cm程です。姫牡丹基本種の花色は「赤」ですが、白乃至はピンクがかった白色の花を咲かせる苗は「白花姫牡丹」と呼ばれています。画像からもわずかにその雰囲気が見て取れますが、これらの姫牡丹...
自家受粉して次々と種鞘を揚げてくるロフォフォラ属の「烏羽玉」。今日は2019~2020年に実生した苗を植え替えました。この年の実生苗は双頭株がかなり多く、それらの苗をまとめました。子吹き烏羽玉に代表されるように烏羽玉には多頭化する傾向があるようですが、特にこの一群の実生苗は双頭株や三頭株が多かったようです。この時点で切り離して二つの単頭株にして育ててゆく考えもありますが、双頭株に多少の希少性もあると思いま...
大きめの袖ケ浦の台に接いだ全斑のルリ兜錦二苗です。御覧のように一つはノーマルの形状の苗、他の一つはモンストの苗です。いずれの苗も緑色の部分は皆無で、光合成はすべて台木の袖ケ浦に頼っています。接ぎ木して3~4年経過しており、穂の部分の直径は10cmを超えています。兜丸としてはかなり大きめです。もともと、全班苗なので命をつなぐために袖ケ浦の台に載せたものでしたが、ここまで大きくなってくると観賞価値の観点か...
昨日は久しぶりの大雨で、懸案の天水桶が満タンになり一息つきました。一夜明けた今日は雲が多いながら断続的に晴れ間の見える秋の一日になりました。温室内ではツルビニカルプス属の「アロンソイ」が揃って開花しておりました。アロンソイはツルビニカルプス属のサボテンとしてはかなり大きく成長します。これらの株は実生して10年経過していますが、球体の直径は8cm程です。ピンク色の花もツルビニカルプスの花としてはかなり...
10年前の2013年春に本格的なサボテン栽培に復帰し、この時狂ったようにいろいろなサボテンを実生しました。それらの実生苗の中で10年後の現在一番大きく育っているのがギムノカリキウム属の「新天地」です。球体直径は15cmを超えています。昨年植え替えたときには球体より大きかった鉢が現在は立場が逆転しています。そろそろ次の植え替えを考えなければならない時期に来ています。実はこの新天地、300粒ほどの「新天...
実生して10年経過したレウクテンベルキア属の「晃山」です。流石に実生10年生ともなると一つ一つの疣が太く、若苗とは一味違った迫力のようなものを感じさせてくれます。この苗、しばらく根の調子を崩していましたがこの夏に植え替えて調子を取り戻しつつあります。晩秋のこの時期に蕾を上げてきました。一部の強刺類のように真冬に開花を見せてくれるのでしょうか。明日の関東は久しぶりに大雨の予報です。しばらく雨が無かっ...
今シーズン秋の牡丹類開花ラリー、最終ランナーは「アガベ牡丹」です。この苗は2013年春に実生した10歳の自根苗です。実生4年生の時に初開花し、その後毎年コンスタントに開花を繰り返しています。もともと小型のアガベ牡丹のこと、実生6年生で直径が8cm程まで成長し、その後の大きさはほとんど変わっていません。疣の先端にアレオーレが配置されていますが、その疣は古いものから枯れてゆき新しいものと置き換わってゆき...
2014年頃に実生して、群生株に育ったたサボテン。ずっと「五百丸」のラベルを付けていました。しかし「五百丸」の名前にはずっと違和感があり、ネットでサボテンの「五百丸」を調べてみたところ、それはマミラリア属のサボテンであり見かけは全く異なるものでした。このサボテンは見かけはコリファンタ。そこで「原色サボテン事典」で調べてみると、そっくりのサボテンがありました。コリファンタ属の「熱砂丸」です。そこでどうし...
マミラリア属の「マルコシー」がようやく思い描く姿に近づいてきました。思い描く姿とは、主頭をグルリと子株が囲む群生株で、赤い棘の集まりが球体の外縁をボヤッと縁どるように見えている姿です。かつてこのような姿の株がありましたが、わけもなく根腐れして、生き残った子株を挿し木して育ててきたものです。ここまで5年を要しました。マルコシーはマミラリアとしてもかなりの軟質サボテンですので、これが先の根腐れに関連し...
2014年に実生した恩塚ランポー玉二苗です。左は袖台降しの三稜苗、右は自根の四稜苗です。自根苗は胴太にどっしりとした姿に育っているのに対して、袖台接ぎ降し苗の方はヒョロリと丈高く育ってしまいました。二本の苗だけの比較で、しかも現時点だけの判断ですが、焦って早く未来を見るために行った三稜苗の袖接ぎはかえって悪い結果を招いたようです。今後の姿を予想すると、三稜苗はますます丈高くなって柱サボテン化してゆ...
5年前に身割れしたミラクル兜です。真上から見た画像では目立たなくなってきましたが、真横から見るとドッカーンと大きなクレーターのような穴が開いたままです。この株、袖ケ浦の台に接いだものです。接ぎ木に成功してしめしめと思っているうちに大きく身割れしてしまいました。成長すればやがて目立たなくなるだろうと高をくくっていましたが、残念ながらご覧の通りです。あまり長くはない兜類の寿命を考えるとこの株に明るい未...
今日の主役は35年ほど前に五十鈴園さんからやってきたユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」二株です。それぞれの苗につき別角度から撮った3枚の画像を載せます。<苗A><苗B>苗Aは緑色がかり、苗Bは赤みがかりそれぞれに色の特徴があって見分けています。いずれの球体も直径は12cm程。さすがに35年も経っているのでペクチニフェラとしては大きめのサイズです。しかしこれまでの35年間一定の速さで成長してきたわけでは...
袖台から接ぎ降ろして5年以上経過している三稜と四稜のヘキラン大苗。2年ぶりに植え換えました。こんな姿の苗たちです。球体直径は10cmを超えています。抜き上げてみました。丈夫なヘキランに袖台の組み合わせ。しっかりと根鉢が回っていました。箸を使用して用土を掻き落とします。久しぶりに見る穂と台との接着部。境目ははっきりとしていますが両者はほぼ一体となっていました。あまり大きくしたくはないため、同じ大きさの...
昨日の烏羽玉5株と同時に35年前に友人から譲り受けたディフューザ(翠冠玉)4株です。この株は一時球体が筒状になってその側面が黒く変色し、廃棄しようかと思うほどひどい状況でした。その後生長点から新しい姿が表れ始め、画像のような平凡な姿になっています。球体側部からは多くの子を吹いています。この株は成長点が三方に伸びつつあります。綴れ始めているのでしょうか。この株も成長点が広がり始めています。いずれも老...
35年ほど前に友人から贈られた烏羽玉5株。現在も元気に育っています。いずれの苗も疣やそれらが連なる稜が独特の形状をしています。二年に一度植え替えていますが、大きな塊根は地上部の1.5倍ほどの大きさがあり、深鉢に植えています。”元気に育っています”といってもさすがにもう成長はせず、新しく成長した分球体下部が縮小して地中に消えてゆきます。若い頃?ほどではありませんが春から秋までの間コンスタントに開花を繰り...
数年前から双頭化が始まったステノカクタス属の「千波万波」。今年の春の画像と秋の画像を比較してみました。<春> 双頭のそれぞれに蕾を上げていました。純白の新刺、綿毛が美しいです。<秋> 刺や綿毛の白さは保たれています。目立ちませんが成長しているようです。二つの成長点間の距離が広がっています。うちの温室ではステノカクタス属のサボテンはあまりうまく行かないケースが多いのですが、この個体だけは健康そうに育...