2014年春に実生したスクレロカクタス属の「彩虹山(Sclerocactus Parviflorus SB178 nw San Ysidro NM)」。紆余曲折あり、現在自根で生きています。毎年三月末には美しい新刺を出してきますが、現在のところはまだ動きは無いようです。もともとこの苗は、札幌カクタスクラブの故メジャーさんから「実生選手権」として種子をお送りいただいたものです。難物のスクレロカクタスのこと、私には手におえず発芽後半年ほどで腐り始...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
40年ほど前に二和園さんで購入したツルビニカルプス属の「精巧殿」。いまだに覚えていますが、これを買うといったときに園主さんが発した言葉は「これは少し高いよ。」。確かに当時安サラリーマンだった私が買う苗は皆200円以下。この精巧殿は1000円でした。直径が2cm足らずの小さな苗でしたが、でも今から思えば良い買い物でした。苗の姿は単頭ではなく複雑なことになっています。順を追って説明しますと、まず赤ダニの被害に会...
実生8年生のエキノフォースロカクタス属(あるいはステノカクタス属)の振武玉。拗れた結果4頭に分離しました。まあ、我慢のできる変身です。うちの温室ではエキノフォースロカクタス属のサボテンは素直に育ってくれません。なにが原因かいまだによくわかりませんが、この振武玉はどちらかと言えばよい方向に拗れたものです。ふと根元を見ると子を二つ吹いていました。親株はこの一本のみですので、子株を吹いてきたことは大いに歓...
今年も押し詰まり、かなり寒くなってきました。温暖の地ここ横浜でも早朝の最低気温がマイナスとなる日も出てきました。昨年の冬からプチプチシートによる内張を止め、温室内最低気温は外気の最低気温とほぼ同一になっているものと思われます。そこで気になるのはメロカクタス属のサボテンたち。特に既に花座を形成している”成人株”の体調が気になるところです。<マタンザヌス> 実生10年生の小型メロ。元気そうです。<バイエン...
今日は今年の夏に袖ケ浦の台に接ぎ木した菊水綴化苗の様子についてです。まずは画像から。上の二苗は一直線状の綴れ、三番目の苗は双頭の球体上に「Y」字状の綴れが出ています。袖ケ浦の台と菊水の穂との相性はとても良いようで、これらの苗以外にも接いだ”正常な苗”も多くが活着して成長開始しています。気の早いこの苗は厳寒のこの時期に蕾を上げ始めています。当面の目標は綴れ苗の綴れ部両サイドにずらりと並ぶ開花の列です。...
昨年の夏に実生した太平丸類の幼苗たち。皆健康に育っているが、いかんせんこの種類のサボテンは成長が遅いです。(最初の画像左下の4本のみ2023年夏の実生です。ニコリーx雷帝)ここまで育つと、もうほとんど落ちこぼれる苗は出てこなくなります。あとは成長の遅いことには目をつぶりひたすら育ててゆくのみ。とはいってもそこは人の心。早く先を見てみたくなるものです。そこでサボテン界のタイムマシンの登場。接ぎ木です。前...
昨日に続き今年の夏に袖台に実生接ぎした苗の話題です。ユーベルマニア属の「フラビスピナ」。自家受粉しないため交配作業を行うのですが花が小さいためなかなか思ったように行きません。結果、毎年採れる種子は数粒前後。この虎の子の様な種子を実生して育てているのですが、成長が気が遠くなるほど遅いです。意を決して実生接ぎすることに決めました。大事な苗ですので慎重に気を入れて接ぎ木作業し、100%成功しました。私の接...
今年の夏に袖台に載せた黒王丸の幼苗たち。良い刺を出してきました。ギムノの黒刺鳳頭や、ディスコのギガンティアを思わせるような艶のある黒刺です。来年いっぱい肥培し、大きく育った球体にこの黒刺が載れば、めでたしめでたし、の気分で接ぎ降しできます。だがしかし100%その筋書き通りに出来たとしても、膨らんだ球体色は緑色のはず。それから先には、果てしない球体白色化への道が続きます。ほれぼれするような黒王丸への道...
永年栽培している旧エリオカクタス属の「マグニフィカス(英冠丸)」大群生株。5年前の姿です。この頃は群生をあまり大きくしたくないため、出てくる子株をせっせと掻き落としていました。その後油断して子株を掻き落とすことを怠っていたところ…群生を構成していた大玉(直径10cm前後)の合間から直径1cmぐらいの子株が無数に噴き出してきました。両者の大きさの差が余りにも大きいので、このまま自然に任せてゆくと何とも不...
ウイギンシア属の地久丸。実生10年生の二苗を維持しています。寒いこの時期のせいなのか、ややくたびれた感が見て取れます。ここ数年大きさは変わらない状態が続いているので、そろそろ世代交代の考える時期なのでしょう。幸い自家受粉しているのか毎年多くの種子を提供してくれています。その実生苗。順調に成長しています。実に地味なサボテンですが、あまり手がかからず栽培者にとりありがたい存在です。ご訪問くださりありが...
毎年厳寒のこの時期に開花するユーベルマニア属のサボテンたち。今年も開花を見せてくれています。<フラビスピナ> 実生9年生の自根苗たちです。種子を採るため毎年交配しています。黄色の小さな花を咲かせていますが、通常使用する綿棒はサイズが大きすぎるため、ピンセットで雄蕊を切り取り別の株の雌蕊に擦り付けています。<プセウドペクチニフェラ> 実生10年生の自根株です。自家受粉するので交配する必要はありません...
兜丸は長年育てていても球体が縦長になることがないサボテンですが、同じアストロフィツム属でも、般若やランポー系のサボテンは年を取ると次第に縦長の球体に変化してゆきます。うちの実生10年生の恩塚ランポー玉たちも次々に縦長になってきています。実生10年生の自根株です。4稜の球体で気に入っていたのですが、いよいよ長くなってきたなという感じです。それほどは多くない3稜の恩塚ランポー玉です。実生10年生ですが、袖...
18日の本ブログ「メセンの幼苗を拡大撮影してみました」に続き、本日はサボテンの実生苗を拡大撮影した画像を挙げてみます。<金赤竜(23年9月播種)> 今からこんな刺出して、将来どうするの?という感じです。<神仙玉(23年9月播種)> こちらは順当な刺の発達。金赤竜にも通じますが、球体の紫色は強刺サボテンの”蒙古斑”でしょうか?<黒王丸(23年10月播種)> 当代の人気種も発芽直後はこんなものです。<白...
1か月前のこのブログに登場した実生10年生の新天地を植え替えます。球体直径は15cmを超えています。実生10年生のサボテンとしてはかなり大きい。刺に気を付けながら恐る恐る抜き上げました。根張りはまあまあでした。これ以上あまり大きくなられては困るので、浅鉢に植え付けました。12月のこの時期、寒冷な気候のせいで植え替えても根の伸長が思わしくありません。したがって弱い性質の苗や大事な苗の植え替えは来春を待...
今年の秋も気まぐれにいろいろな種類のメセンの種を蒔きました。気温が高かったこともあり、総じて順調に育っています。それらの中から3種を選び、手持ちのデジカメ(オリンパスTG-4)の顕微鏡・深度合成モードで撮影してみました。<ブルゲリ> 大きさは径5mmほどです。小さなガラスの球のようなもの一つ一つが、細胞なのでしょうか。<ハンメリ> ブルゲリよりは一回り小柄です。小さな種殻を頭上に残しているのが滑稽です...
昨日の「モニラリア」に引き続きマイナーメセンのネタです。本日の主役はフェネストラリアの「ファイアワース」。2021年9月に実生した苗です。今朝、朝日を浴びた花が輝いているように見えましたので、思わずシャッターを切りました。オレンジ色の花の中心部が明るい黄色で、これが輝いて見える原因でした。ここ数年サボテン趣味が拡がって、リト・コノやいろいろなメセンにも手を伸ばしています。それぞれの植物により成長期...
通称「ウサミミ」ちゃんの「モニラリア」。初冬のこの時期はウサミミが伸びてうどんのようなみかけになっています。この苗は2020年に実生した「碧光」です。既に多頭株に成長しています。この株は2018年に我が家にやってきた株です。既に10頭以上の大株に育っています。モニラリアは一年のうちこの時期が見ごろで、長く伸びた灰緑色のステム上のビーズが太陽光を反射して美しく輝きます。この後これらのステムは次第に枯れ込ん...
フェロカクタス属の「日の出丸」二苗が開花しています。これ等の苗は2013年春に札幌カクタスクラブさんから入手した種子を実生したもので、10年後の現在球体の直径は10cm程までに育っています。2年前から通風型栽培室に置いているためか、球体の成長は今一で棘だけが目立つ傾向が強くなってきました。この通風型栽培室、その名の通り冬季でも風が吹き抜ける構造なので冬季の最低温度は-3℃程に下がります。しかし昨年の冬の経験...
ノーマルなランポーやヘキラン(以下ヘキランを含めて単にランポーと記すことがあります。)の派生種として恩塚ランポー玉に人気がありますが、最近亀甲ランポーにも人気が集まりつつあるような気がしています。私としてはこれまであまり亀甲ランポーには注目してきませんでしたが、それでも温室内を見渡すといくつかの苗が目につきました。この苗は通常の「ヘキラン」実生苗の中から出てきたものです。純粋な亀甲ランポーにしては...
マミラリア属の「白珠丸」が花を咲かせています。画像の苗は購入してから30年以上経つ大群生株です。通常マミラリア属のサボテンの開花は球体をぐるりと囲む花輪のような群開を見せてくれますが、この白珠丸は例外。パラリパラリとやる気なさそうに、多くの場合は数頭に一輪、多くても一頭に二輪程度の開花です。それでも今年は”異常気候”のお蔭か、例年より花の密度が多いように感じます。植え替えよう、植え替えようとぐずぐずし...
温室内での黒王丸を置いている一角の画像です。皆一応の大きさに育っていますが、手前側一列及び第二列左側の二苗は球体色の緑色が濃いことが分かります。まさによく言われる「青リンゴ」のよう。これ等の苗は昨年袖ケ浦の台から接ぎ降ろしたものです。他の苗の大半は2013年に実生した自根苗たちで、それなりに白っぽい球体色になっています。この白い色の成分は多分ワックスのようなものと想像しています。降雨の少ない地域に自生...
最近あまりその名を聞かなくなったですねえ「スパルタ教育」。「スパルタ教育」とは、古代ギリシアのポリス・スパルタで行われていたとされる教育であって、極めて厳格かつ過酷な訓練を施すことが特徴であるとされています。パワハラ・セクハラとかまびすしい世の中にあっては、使いづらくなった教育方法ではあります。で、その「スパルタ教育」をサボテンに施しているのが本日のテーマであります。強刺類の幼苗を植替え後、通風型...
前回12月4日のブログで12月に入っても旧ロゼオカクタス属牡丹類の開花が続いていることをお伝えしましたが、今日もその開花が続いていました。手前の二本のピンク花は袖台に載った竜角牡丹、奥の赤、ピンク、白色の花を咲かせているのは実生10年生の黒牡丹、姫牡丹の自根苗たちです。こうも数が揃うと、これは単なる狂い咲きではなく今年の異常気象の影響かという思いが強くなります。でも、牡丹さんたちよ、いつまでも浮かれてい...
2021年4月に実生したアリオカルプス属の「アガベ牡丹」が初開花しています。実生二年目の開花ということになります。これ等の苗は4月17日のブログで今年4月の植え替えを記事にしたものです。花牡丹等の大型の牡丹類の初開花は実生5年生以降となることが多いですが、小型の旧ロゼオカクタス属のサボテンは比較的初開花が早いです。その中でもこのアガベ牡丹の初開花は早いですね。一昨日のブログで登場したこれらの二年生...
通風型栽培室に入れて2年経つフェロカクタス属の「赤刺金冠竜」二苗です。頂いた種子を実生してから5年ほど経過していると思いますが、成長は大体予想通りです。通風型栽培室に入れたあたりから力強い棘が出始めました。やはり強刺類は湿度の高い温室内で育てるより、風通しの良い環境で育てるほうが棘の発達には良いようです。ただ、苗があまり小さなうちから風通しをよくし過ぎるとひね媚びた意地けた苗になりかねません。小さ...
もう疾うに終了しているであろうと思われた牡丹類の開花ラッシュ。現実には12月に入った現在でもまだダラダラ続いています。<亀甲牡丹ヒントニー> 実生10年生、自根苗。<黒牡丹> 実生10年生、自根苗。<白花姫牡丹> 実生10年生、自根苗。<アガベ牡丹> 実生10年生、自根苗。いずれも旧ロゼオカクタス属の小型の牡丹類です。花牡丹等の大型の牡丹類は既に咲き終わり現在開花の気配はありません。あとひと月足らずで酷寒の...
2014年に実生したコリファンタ属の「グリーンウッディー」。早朝の最低気温が5℃を切ってきたこの時期に開花しています。コリファンタ属のサボテンとしてはかなり大きな球体に大きな疣がごつごつと飛び出していて、浅い緑色の球体色とともに温室内ではかなりの存在感があります。花色はコリファンタらしい黄色で珍しくはありませんが、温室内では花の少ないこの時期、ありがたい存在です。実生10年近く経たこのサボテン、成...
2014年にヤフオクで種子を入手したギムノカリキウム属「闘鷲玉」。実生10年目の今、一本の苗のみ維持しております。見かけによらず育てるにあたり結構気難しい点のあるサボテンです。この闘鷲玉、ギムノカリキウム属のサボテンです。ギムノ一般にはあまり多くの日照を与える必要はないようですが、この闘鷲玉はギムノのなかでも「強刺サボテン」です。したがって通年強い日照を与えることを栽培の命題としています。具体的には、春...
2013年に実生したオブレゴニア属の「帝冠」。3本の苗を維持しています。一つ目の画像の苗は、普通タイプの帝冠自根苗です。球体の径は10cm程度です。疣が大きくはないゆえに多くの疣が重なり合い、年数を経た苗の貫禄のようなものをうかがわせます。二つ目の画像の苗は、大疣タイプの帝冠自根苗です。球体の径はこれも10cm程度。大きな疣が連なって魅力的なサボテンに仕上がっています。成長点上の綿毛が豊かで、ディスコ...
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2014年春に実生したスクレロカクタス属の「彩虹山(Sclerocactus Parviflorus SB178 nw San Ysidro NM)」。紆余曲折あり、現在自根で生きています。毎年三月末には美しい新刺を出してきますが、現在のところはまだ動きは無いようです。もともとこの苗は、札幌カクタスクラブの故メジャーさんから「実生選手権」として種子をお送りいただいたものです。難物のスクレロカクタスのこと、私には手におえず発芽後半年ほどで腐り始...
この時期メセンたちはプラ波板を介した太陽光を直接浴びています。寒冷紗等の遮光材は使用していません。3月になり陽光もかなり高い位置から射すようになりその強さも真冬のそれとは比べ物にならないほどになっています。これにメセンたちも敏感に反応。赤く身を染めて、強光に対抗しています。<ブルゲリ> 実生4年生。今年は交配がうまく行き種鞘が膨らんでいます。太陽光が射す右側が特に赤くなっています。 <ムイリアホル...
2013年春に実生したアリオカルプス属の「亀甲牡丹」とその仲間たちです。<亀甲牡丹錦> 袖台の接ぎ降し苗です。そのうち全斑になるとみていましたが、今のところ良好な散り斑を保っています。<亀甲牡丹> 自根苗です。典型的な亀甲牡丹です。<ブラボアナス> ブラボアナスの名で入手した種子を育てたものです。私には亀甲牡丹との違いが分かりません。<亀甲牡丹・袖台接ぎ降し苗> 接ぎ降し苗ということで巨大になって...
2013年春にネットオークションで入手した「昇雲竜」です。球体の大きさはここ何年も変わりませんが、球体の下部に凝縮された棘が年数を感じさせます。成長点近傍に咲く5輪の花は今年の初開花です。わずかにピンクが差す白花が、球体の深い緑色と相まって落ち着いた佇まいを感じさせてくれます。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブロ...
2013年春にメサガーデンから入手した種子を実生した「黒王丸」。12年を経て大きな自根の群生株に育っています。主頭の直径は10cm程度、ぐるり周囲に噴き出した子株は3cm前後のものが多いです。子株は根際で一巡し、二巡目がその上に次の輪を形成しつつあります。この苗は黒王丸としては変わったタイプで、特に棘に特徴があります。基本細めの一本棘で、色は褐色です。球体は既に十分に白粉に覆われており、黒王丸らしい...
今日から三月です。この時期ディンテランサスは旧球の間から新球が顔を覗かせてきます。<妖玉> 4頭の群生株です。<南蛮玉> 大玉です。新球も大きくなるでしょうか。種鞘まで大きい。<稜耀玉・エメラルド> 稜耀玉の緑色変種です。変種同士交配した種子からはほとんど緑色の変種が発芽します。 <幻玉・ターコイス> 幻玉の青色変種です。種子はメサガーデンから入手しました。これからの季節、新球を大きくして充実させ...
二週間前に植え替えたばかりの銀冠玉大苗二本が開花しました。これらの銀冠玉、実生12年生の袖台接ぎ降し苗です。二週間前に植え替えたときは、太い根を残し細い根はすべて取り払って植え付けました。従って二週間後の現在もまだ水を吸えるに十分な根は出ていないと思われます。そんなことはお構いないように球体上には(予定通りの)花を咲かせてきました。まあ、植え替えのために抜き上げている最中に開花する苗も良くあること...
2020年5月に実生したテロカクタス属の「太白丸」。5年目の今年何本かの苗が初開花を迎えました。12本の苗を一つの育苗箱に収めています。何本かの苗に蕾が上がっています。蕾を抱く苗を画像に収めてみました。全部で6本の苗に蕾が認められました。蕾の数は1苗につき1~3つです。開花まであと二週間ほど。水やりしながら開花を待ちます。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン...
二月も下旬になり日照時間がかなり長くなってきました。関東地方はここ数日暖かな日が続きました。特に今日は日中の最高気温が15℃を超え、4月のような陽気になりました。温室内に生きるサボテンたちですが、はさすがに季節には敏感です。<金赤竜> 実生1.5年生、自根苗です。成長点から本来の赤刺を思わせる若い棘が噴き出てきました。<地久丸> 実生3年生の自根苗です。寄せ植えしている4本の苗が一斉に新刺を出して...
2013年春に実生したギムノカリキウム属の「新天地(錦)」。斑入りの苗はほとんど出ませんでしたが、そのうち斑模様の良いと思われる一本と、斑の入っていない普通の新天地の育ち頭の一本、合計二本のみ残しています。最初のうちは斑のない普通の苗の方が大きく育っていましたが、いつの間にか斑入りの苗の方が追い付いてきました。現在の球体の直径は12~13cm程度です。この大きさで刺も結構強いサボテンですから植え替えは...
日頃よりこのブログをご覧くださり誠にありがとうございます。小旅行のため、3日間ブログを休載いたします。2月25(火)より再開の予定です。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリック」または「タップ」をお願いいたします。にほんブログ村 にほんブログ村...
35年以上前に五十鈴園さんから購入した牡丹類の古株たちをご紹介します。<亀甲牡丹> 15年ほど前から双頭化しています。カイガラムシがなかなか根治できないでいます。<三角牡丹> 疣が細いタイプ。このタイプの三角牡丹は最近あまり見かけなくなりました。<象牙牡丹> ピンク色の美しい花を咲かせます。艶消し肌の渋い色の球体です。<青磁牡丹> ”青磁”の色と、疣の形が気に入っています。このタイプの青磁牡丹も最近...
二月下旬に差し掛かった今日、月宮殿が蕾を上げています。寒い日が多い今年は昨年同時期より一週間ほど蕾の発達が遅れているようです。それでも来週から暖かい日が続く予報です。昨年と同様三月中旬には開花を見るものと予想しています。悪魔のような鍵刺を有する本種。栽培本数は最低数の一本のみに抑えています。過去にセーターに引っ掛けて鉢から抜けたり、指先の皮膚に刺さって痛い思いをしたりと、悪夢は数知れず。君子危うき...
まだまだ寒い日が続きますが、温室内は晴れた日には最高温度は優に30℃を超えるようになってきました。今日、精巧殿とバラ丸が満開になりました。<精巧殿><有刺精巧殿><有刺精巧殿錦><赤花精巧殿><バラ丸>これらの株は皆実生11年生のものです。きちんと世話をすれば毎年このような美しい花を見せてくれます。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加...
花芽形成を促進のため、エキノプシス属及びロビオプシス属のサボテンたち(以下「プシスたち」と言います。)をこの時期は通風型栽培室に置いています。この通風型栽培室は、陽光は大変良く当たりますが隙間風がたっぷりと入り込むため温室と比べると温度・湿度がかなり低いです。そのためプシスたちにとり花芽の形成には特良の環境ですが、生物として生き抜くための環境としてはかなり厳しいものとなっていそうです。皆さん顔色を...
6年前に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」。2本の苗が生き残っています。成長が極めて遅い本種、球体直径は未だ2.5~3cm程度です。同属の「銀牡丹」は実生6年で開花しましたが、本種の開花は未だです。老眼の私には裸眼では難しいですが、こうしてデジカメで撮った画像を拡大してみるとそのゲジゲジの創りの”精巧”さには見るたびに圧倒されます。もっとたくさんの苗を欲しいのですが、ネットによく出ているような子吹きの気...
関東地方はここ数日暖かい日が続き、硬い蕾を抱えていたサボテンたちが恐る恐る春の開花を始めています。<ツルビニカルプス属「ラウイ」> ツルビニカルプス属のサボテンとしては最大級に育つ本種。この苗は実生11年生で多頭化しています。<ツルビニカルプス属「バラ丸」> 春に開花するサボテンとしては定番の本種。この苗は実生11年生です。実生5年生以降はあまり大きくならないようです。<ツルビニカルプス「有刺精巧...
2019年6月に実生した「菊水」。種子はネットオークションで入手した「菊水綴化」と称するものでした。発芽してきた苗たちは極めて元気旺盛で、菊水としては歩留まりの良い実生になりました。現在50本ほどの苗が生き残っていますが、一部接ぎ木したものを除き自根苗たちは5本程度づつ寄せ植えしています。少し多いですがすべての寄せ植え鉢の画像を並べてみましょう。ざっと眺めてください。ここで表題の「謎二つ」ですが…...
2023年9月にたにさぼさんから頂いた種子を実生したフェロカクタス属の「金赤竜」。順調に大きくなっています。まだ幼苗の域を出ないので寄せ植えしています。大きなもので球体の直径3cm程。肝心の刺は未だ針のような太さのものが殆どで、期待する太い刺の出現はまだまだ先の様です。いくら刺が命のフェロカクタス属のサボテンとは言え、このような幼苗のうちは湿度、温度の高い温室で栽培するのが好ましいものです。良い刺...
プセウドペクチニフェラ錦の実生に挑戦中です。まずは親苗の姿です。これはいわく付きの苗です。球体形状はプセウドペクチニフェラそのものですが、球体色はかなり薄めでフラビスピナに近いです。この苗はプセウドペクチニフェラの実生苗の中から出てきました。特に色が薄く育ちも極端に悪いウラナリの様なその幼苗を袖ケ浦の台に載せ、その後接ぎ降ろしたものです。当初球体色からフラビスピナではないかという考えもありましたが...
春の息吹を感じてメロカクタス属の「層雲」が動き始めました。二本の苗を維持しています。いずれの苗も実生10年生。袖台の接ぎ降し苗です。球体の直径は12~13cm程度。この冬は無加温温室内の日当たりの良い場所で過ごさせました。酷寒時には球体表面がやや白く変色しましたが、現在は回復しています。この層雲の見どころは純白の花座と、そこからニュッと飛び出てくる深紅の種鞘です。しかもこの種鞘がメロカクタス属の中でも...
私の温室では数少ないマミラリア属のサボテン。そのうちの二つが今日の主役「陽炎」と「ナザセンシス」です。両種は近縁種で見かけは大変良く似ています。<陽炎><ナザセンシス>いずれも小型のサボテンで、画像に揚げた苗は「陽炎」で3cm、「ナザセンシス」で4cm程度です。いずれも主刺は赤色の鉤刺、側刺は白色です。これら、主刺、側刺には細かな綿毛が生えていますが、「陽炎」の方がはるかに綿毛が豊かです。それが「陽...
今日のブログに登場するのは11年前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せたルリ兜錦の苗です。接ぎ降した後、毎年多くの種子を提供してくれました。一昨年あたりから老境に入ったのか、開花数が激減し球体上部から子を吹くようになりました。親株はなかなか良い斑回りでしたが、子を吹いた位置が悪いためか、全ての子が全斑の苗です。残念!反対側からも撮影してみました。下部には5年ほど前に身割れした跡の大きな穴が。さて、穴の...
寒さには弱いと言われるメロカクタス属のサボテン。そのメロのバイエンシス(涼雲)、今年の冬は発泡シートでぐるぐる巻きにして無加温ガラス温室内で過ごしました。二週間前にシートを外し、その後温室内で春の陽光に慣らしていましたが、今日身体検査を兼ねて植え替えを行いました。検査前の患者さんの姿です。刺座周囲の球体が何箇所か黄色に変色しています。昨年及び今年の冬の寒さにやられた跡です。続いてズボンを脱いでもら...
5年前の2019年6月に播種したストロンボカクタス属の「菊水」。種子はヤフオクで「菊水綴化」として入手したものです。このロットの種子はいわゆる”当たり種”で、菊水としてはかなり高い発芽率(80%近く)を示し、その後の成長も順調でした。それほど期待していなかった綴化の割合も高く、3割近い苗が綴れています。その一部は袖ケ浦の台に載せ順調に成長していることを昨年12月にこのブログに載せています。他の多くの...
今日のテーマはこのブログにはたびたび登場願っているマミラリア属の「白珠丸」です。約40年前に横浜市緑区のサボテン園さん(現在の所在不明)で購入した苗です。購入時既に小さな群生株でした。手許にある一番古い画像は22年前の2002年1月のものです。主頭の周りに子株がグルリとまわり、早くも孫株が少し認められます。それからさらに22年経過した現在の姿です。御覧のように子と孫とが入り乱れての大群生株に成長し...
「サボテン春の開花」第三回目の今日はロフォフォラ属の「銀冠玉」です。三月初めの今日、実生5年前後の中堅の苗が一斉に花開いていました。疣銀冠玉の単頭株、三頭株、斑入り株、袖接ぎ株などの画像を並べてみました。接ぎ木苗以外の株は皆肌荒れがはなはだしいです。これは銀冠玉の宿命でしょうか。同じロフォフォラ属の「烏羽玉」や「ディフューザ(翠冠玉)」と同じように水やりし同じ用土に植え付けても、銀冠玉だけに茶膜の...
「サボテン春の開花」第二回目の今日はストロンボカクタス属の「赤花菊水」です。基本種の黄花の菊水と球体の見かけはほとんど区別がつきませんが、開花を見るとああこの株は赤花菊水であったかと改めて認識させられます。これ等の赤花菊水、実生6年生の自根株です。黄花の菊水よりやや成長が遅いような気がしますが、気のせいかもしれません。この赤花菊水の花、ツルビニカルプス属のアロンソイの花に大変良く似ています。そのア...
この時季暖かい日と寒い日とが交互にやってきますが、温室内には確実に春の訪れが感じられます。二月も下旬に入り春を感じたサボテンたちが一斉に開花を始めています。このブログではそのようなサボテンたちの開花を数回に分けて掲載させていただきます。第一回目の今日は「精巧殿」と「バラ丸」とについて。<赤花精巧殿> 実生8年生の自根株です。球体の大きさを超える大きな花を咲かせます。<精巧殿> 本家精巧殿。赤い中筋...
今日のブログは実生して二年経つ太平丸類の幼苗を取り上げてみたいと思います。2022年の春~秋に実生したものを二つの鉢に寄せ植えして、温室内の日当たりの良い棚上で育てています。一つ目の鉢は主に「太平丸」。中央右側一列のみ「小平丸」です。大きなもので球体径が1cm程度です。二つ目の鉢は横方向に上から「スーパーニコリー」、「尖紅丸」、「花王丸」、「雷帝」。左下にある小さな4本は「ニコリーx雷帝(交配種)...
色々なサボテンの実生をしていると、同じ種類のサボテンでも発芽率が高くその後の成長も極めてよろしい種子と、その逆に発芽率が低く数少なく出てきた苗もヒョロヒョロとしてやがて消えてしまうような種子とがあることを経験しています。前者のような嬉しい種子を私は”当たりの種子”と呼んでいます。今回のブログはその当たりの種子についてです。昨年9月に実生したフェロカクタス属の「金赤竜」。2024年二月の現在の姿です。...
前回のブログで成長の遅いサボテン二種(ペレシフォラ属の精巧丸・銀牡丹)についてお伝えしましたが、今日はそれよりもっと成長が鈍足のアズテキウム属「花籠」(Aztekium ritteri)についてです。<花籠・実生11年生>2013年春に実生した苗たちです。種子の入手先はサクシードと国内奈良の業者さん。随分たくさんの数を蒔いたと記憶しますが、微細な種子のためか発芽率が低かったです。芽を出した数少ない苗を後生大事に育て、11...
色々なサボテンの実生に取り組んでいますが、成長が遅いものベスト5に入るのが今日のブログに登場する「精巧丸」、及び「銀牡丹」です。いずれも「ペレシフォラ属」の硬質サボテンで、成長は気が遠くなるほど遅いです。<精巧丸> 実生6年生の自根株二苗です。名前も姿もツルビニカルプスの「精巧殿」とよく似ています。成長の遅い精巧殿よりさらに成長が遅く、球体表面の”ゲジゲジ”はやや細長いです。この精巧丸でいつも不思議...
2/18(日)のブログでサボテン接ぎ木苗の身割れについてお伝えしましたが、今日はメセン類の身割れについてです。2/12(月)にメセン類全体に今年初めて鉢底からあふれ出るほどの本格的な水遣りをしました。そして翌週20日(火)に第二回目の水遣りをしました。翌21日朝に見回ると、予想以上の数の苗に一斉に身割れが生じていました。😮メセン類におけるこのような一斉の身割れ発生は初めての経験です。<コノフィツム・クラスツム...
今日の横浜は5月下旬の陽気。温室内で満を持していた小型のサボテンたちが一斉に開花しました。<ツルビニカルプス属・有刺精巧殿> 2013年春実生の自根苗です。昨年寄せ植えから単独植えに格上げしましたら期待に応えてくれました。<ツルビニカルプス属・ラウイ> ツルビニの中ではかなり大型に育つ本種です。この苗は実生10年生の自根。球体の老化?が目立ってきました。子株を外して更新してゆきたいと思います。<マ...
年末の時点でわずかに顔を覗かせていた王冠竜の蕾。春の気配を感じたのかようやく膨らみ始めてきました。このブログに何度も登場しているこのフェロカクタス属の「王冠竜」。親株から吹いた子株を挿し木して育ててきたものですが、20年近くたち球体直径は15cmを超えてきました。親株のクローンですので寿命は親株と同程度と考えられます。親株は30年ほど前に入手した時点で既に実生してから15年は経過していたものと考えら...
昨年夏に袖ケ浦の台に載せた銀冠玉。プラ舟の中に置き露天で育てています。春の訪れにより先週から水遣りを開始しました。水遣りといってもプラ舟の底に2cm程の深さに水を満たすいわゆる腰水です。今後数日暖かな日が予想される今日、今年二度目の腰水を施しました。6つの舟に順番に水を入れてゆき、その後船の中の鉢がどれほど水を吸い込んでいるかを確認していると、異変が…パカッ!!先ほどは何ともなかった銀冠玉の一つが大...
今日はテロカクタス属の「鶴巣丸」、その植え替えについて。丁度この記事を予定していたところ、徳島カクタスクラブのガッテンさんが鶴巣丸についての記事を書いておられました。ガッテンさんとは同世代の仙友同士(と勝手に思っています。)。住むところはずっと離れていても相通じるところがあるのでしょうか。で、鶴巣丸に戻ります。前回植え替えから二年経過していますが、調子が良さそうなので植え替えるかどうか迷っていまし...
今年の春は早い。いよいよ本格的な春が現実的なものになってきました。温室内にずっと住み着いているツルビニカルプス属のサボテンたちが開花し始めています。<昇竜丸> 30年以上前に五十鈴園さんから入手したもの。昇竜丸にしては珍しい6頭立ての群生株に育ちましたが、5年ほど前に主頭が枯れ、子株たちを挿し木して育てています。今ではすっかり根付いて、毎年清楚なピンクの花を咲かせてくれます。<精巧殿> 40年近く...
春の日差しも次第に強くなりつつあります。この時季に球体が赤変するコノフィツムたち、日に日にその赤さを増しています。<コノフィツム・マウガニー メサ#1430.503> 2020年秋播種の苗です。分頭し始めているようです。<コノフィツム・マウガニー アルメニアカム マエルポルト> これも2020年秋にメサの種子を蒔いたもの。どぎつい赤です。赤というより赤黒い。同種でもこんな色に染まっている苗もあります。赤と...