10年前にネットオークションで亀甲牡丹の種子を大量に入手しました。多くの苗が育ちました。そのうちの多くはいわゆる亀甲牡丹の顔をした苗でしたが、中に何本か変な顔をした苗も出てきました。それらの苗です。これらの苗、あのごつごつした塊のような亀甲牡丹の姿には程遠く、一枚一枚の”葉”がはっきりしています。そしてその葉の先端には綿毛が。よくよく見ると同属のアガベ牡丹の葉が幅広になったような姿です。実生11年生...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
10年前にネットオークションで亀甲牡丹の種子を大量に入手しました。多くの苗が育ちました。そのうちの多くはいわゆる亀甲牡丹の顔をした苗でしたが、中に何本か変な顔をした苗も出てきました。それらの苗です。これらの苗、あのごつごつした塊のような亀甲牡丹の姿には程遠く、一枚一枚の”葉”がはっきりしています。そしてその葉の先端には綿毛が。よくよく見ると同属のアガベ牡丹の葉が幅広になったような姿です。実生11年生...
2016年初夏に信州安曇野の高木カクタスさんで入手した金鯱三苗。このブログにも何度か登場しています。入手当時の姿です。良く発達した刺が気に入って入手しました。その後温室内で育てましたが、多肥料用土、潅水過多、そして温室内の過湿により球体ばかり目立つメタボ気味の苗に変化してきました。これはいかんと、三年前に新設した通風型栽培室の上段に配置換えしました。この栽培室は東西面に開口部があり、周年風通しの良...
今年の8月にヤフオクで入手したユーベルマニア属の「エリオカクトイデス」。入手してすぐに植え替えましたが、ようやく根付いたようで成長点が動き始めました。(中心の白っぽい部分)同じユーベルマニア属の「フラビスピナ」と印象が似ていると感じていました。自家実生のフラビスピナ5年生です、こうして並べて見比べると、確かに多くのサボテンがある中で両者は似ている部分が多いです。しかし、球体形状(エリオカクトイデス...
35年以上の付き合いのマミラリア属「白珠丸」。今年もやる気なさそうにパラパラとピンクの花を開花しております。おそらくは100頭以上ある大群生に育っています。35年ほど前に入手した時に既に小さな群生株でした。主頭から出た子株がまたその子株(孫株)を吹いてと、どれが元の主頭や子株であるかわけのわからない状態になっています。マミラリア属のサボテンは通常開花すると球体上に花輪を形成するほど群開しますが、こ...
今年も多くの種子を提供し続けてくれた銀冠玉大苗二株。今年最後の種鞘を揚げています。いずれも10年ほど前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せさらに接ぎ降ろした苗です。接ぎ木台による影響か、球体直径は12cm程に育っており、銀冠玉としてはかなり大柄です。”総身に知恵が回りかね”ているのか、球形の形状がやや乱れ気味。これまで数千の種子を輩出し多くの子孫を残しているので、まあこれでもいいか、というところです。ご訪...
室内温度はほぼ外気温と等しい通風型栽培室。サボテンたちが身を縮めて来るべき寒さに備え始めました。<フェロカクタス属・王冠竜> <エキノカクタス属・弁慶>これらのサボテンにはここ1か月水遣りを控えています。本来真球形に近い球体であったものが水遣りの休止により、球体横方向の径を変えずに高さのみ縮めてきました。これもこれからの季節にしっかりと陽光を浴びつつ寒さに備えるこれらサボテンたちが本能的に?身に着...
11年前の春に実生したオブレゴニア属の「帝冠」。帝冠には大疣と小疣があるといわれていますがこれまでその差はあまり気にしていませんでした。最近、同じ大きさの二本の苗の疣の大きさが急に気になりだしました。<大疣><小疣>両苗とも球体の直径h10cm程で同じサイズの鉢に植え付けられています。こうして並べてみると、両者の差は顕著ですね。どちらが良いかは個人の見解の差です。ちなみにわたくしは小疣の方が好きです...
牡丹類の開花終焉。今日はアガベ牡丹の寄せ植えが満開でした。アガベ牡丹の開花は早い。これらの苗の播種は3年前の2021年4月ですから、播種してから3年目の今ほとんどの苗が開花しています。まだ幼い苗ですが、一応交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリ...
振り返ってみれば今年の牡丹類の開花のパターンは異常でした。金木犀は夏の花芽の形成時期に一定の気温の条件が整うと秋に二度開花するといわれています。今年の夏の異常な高温が牡丹類の開花に影響を与えたのでしょうか。旧ロゼオカクタス属の小型牡丹類が最初に開花、その次に花牡丹などの大型牡丹類はきっちりと二度開花し、さらにその後に小型牡丹類が二度目の開花を迎えています。<黒牡丹> 実生11年生自根苗。<姫牡丹> ...
メセン類の幼苗は皆独特の姿をしています。今日はリト・コノ以外のマイナーメセンの幼苗の姿をリポート。双子葉植物であるこれらのメセンは、まず双葉を利用して傘を開き、その後その傘の間から”本葉”が姿を現してきます。<帝冠> <紫帝冠> 成長しつつある紫帝冠の本葉を見ると、ついつい後ろ側から見た「犬のきんた〇」を連想してしまいます。齢76歳にしてまだまだ修行が足りませんなあ。<ギバエウム・春琴玉> これらは...
およそ35年前に友人から譲り受けた烏羽玉たち。5株全員が生き残っており、元気に生きています。春から秋にかけて断続的に開花しています。烏羽玉は自家受粉するため、頼まなくとも種子を次々に産出してくれます。また、未だに不定期ですが子を吹く株もあり、老化の気配はありません。これらの烏羽玉、疣の配列が独特でなかなかこのような姿の烏羽玉は見かけません。今となってはどのような系統の烏羽玉であるか確認の仕様があり...
2020年11月にメサガーデンから種子を購入したコノフィツムの「カラモエペンセ」。丸4年経過した今、ようやく一人前の苗になりました。二苗を維持しております。薄い緑色の、やや丸みを帯びたタビ型球体の全体に濃い緑色の斑点が拡がる独特のフォルムです。実生4年目の今年ようやく一本の苗が開花しました。メサガーデンによる表示は;#1425.962 Conophytum marginatum ssp.karamoepense w Aggenys,giant redishでありま...
牡丹類の一斉開花も終盤になり、今は旧ロゼオカクタス属のサボテンたちを中心に開花を競っています。2013年春に播種したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」も二株がタイミングを合わせて開花しておりました。「白花」といっても純白の花ではなく、薄いピンクの地に赤い中筋が印象的な花です。同種の同時開花を見た私は、パブロフの犬よろしく条件反射的に交配作業を行っていました。来春の結実を期待しています。ご訪問くださりあり...
11月も中旬になり、コノフィツムの園芸種が花盛りになりました。<紫宝> タビ型の球体にオレンジ色の花です。<宝殿> 鞍型の球体に濃いピンク色の花です。<野菊の宿> タビ型球体にピンク色の花です。少女趣味的名称ですね。<祝典> タビ型球体に濃いオレンジ色の花です。これらのコノフィツムはウエブシャボテン誌さんを通じて入手したものです。入手時は小さな二頭の株でしたが、数年を経てこのような多頭株になりまし...
黒くない刺を持つ黒王丸の本命は「白刺黒王丸」。掻き子を接ぎ木しましたが失敗し、改めて挿し木したものの中から発根に成功した運の良い苗二本です。直径4cm程まで膨らみました。球体色は典型的な黒王丸ですが、刺はその名の通り純白です。次は、2013年春にメサガーデンから入手した種子を実生した「コルムナアルバ」。刺は黄色~白色。個体差が見られます。球体色は黄緑色でしたが、年を経るとともに白粉を帯びてきました。...
もう済んだと思っていたこの秋の牡丹類の一斉開花。異常気象に影響されたか、今日二度目の一斉開花がありました。主な役者たちをピックアップしてみましょう。<象牙牡丹> 35年ほど前に五十鈴園さんから入手した株です。<亀甲牡丹> 実生10年生。袖台接ぎ降し株です。<花牡丹> 実生11年生の自根苗です。<岩牡丹> これも実生11年生の自根苗です。交配したいのですが相手がいません。これだけ何回も咲くとかなり体...
2013年春に「新天地錦」として入手した種子。「200粒」とありましたが実際に播いてみて発芽してきたのは700本近く。老眼を真っ赤にし、肩こりをこらえて何度も微小な苗を植え替えました。斑入りの苗はわずかに20本程度が現れました。その後大半の苗は無償分譲したりヤフオクに出品したりして、現在残っているのはわずか二本です。<斑入り苗> 多くの苗の中で一番斑模様の良いものを残したつもりですが、良い斑模様で...
一年前に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。うまく接ぎ木はできたようですが、その後の展開は?今年の三月時点では直径5mmほどの大きさの子株が出ているのが確認できました。その子株の見かけは菊水というより、イソギンチャクのような色と形状でした。3/27のブログ「赤出べそが動き始めた」それから約8か月経過した現在の様子です。接ぎ木してから一年経ってようやく菊水らしくなってきました。少なくとも7頭立ての群生株にな...
今日の主役はプレイオスピロス属の大玉たち。メセン類の中でもかなり大きくなる属で、うまく育てると球体の直径が5cmを超えるものも出てきます。<帝玉> プレイオスピロスといえばまず浮かぶのがこの帝玉です。<巨鳳> いかにも大きそうな名前です。大きくなってくると球形を保つのが大変そうです。<鳳卵> 鳳の卵? 私には帝玉との区別がつきません。3種とも球体の色や質感が酷似しています。まさに石ころのような地味...
2013年3月に播種した(アガベ牡丹)x(黒牡丹)の混血種子。入手先のメサガーデンによる名称は「agaboides x kotschoubeyanus,F2 hybrid」でした。16苗が発芽しましたが、11年を経て生き残っているのは画像の一苗です。疣の形状や色は黒牡丹に近く、花は黒牡丹のものにアガベ牡丹のあでやかさを加えた印象です。6年ほど前から毎年開花しておりますが、残念ながら交配する相手が思い浮かびませんので、そのままにしてい...
今日はプラ舟にドブ漬けしている竜角牡丹袖台接ぎ木苗が一斉に開花しました。密に詰めて置いていますのでまわりの苗も写り込んでいます。手前左右二本の苗はギガンティア、奥側にもう一本竜角牡丹があります。以下の画像に他の苗の映り込みはありません。実はこれらの接ぎ木苗たち、近いうちに接ぎ降しのためカットする予定です。そのため今回交配は控えています。カットの前に一花咲かせて見せた、というところでしょうか。ご訪問...
今年は夏が長かったり急に秋が来たりと、例年とは異なる天候のパターンがあったためか、サボテンたちの開花スイッチにも影響が出ているようです。<遅い開花> 牡丹類の開花のピークはすでに過ぎましたが、竜角牡丹が遅ればせながら今日開花しておりました。実生11年生の自根苗です。袖台に載っている苗より小柄ですが、濃いピンクの良い花色をしております。竜角牡丹の他、旧ロゼオカクタス属の黒牡丹、姫牡丹も一部か開花しま...
今日のブログのお題は「小錦」。小錦といってもあの大きなお相撲さんの小錦ではありません。2019年7月に「ペクチニフェラ錦」として入手した種子を蒔いて、生き残った苗のうち斑入りのものはこの一本でした。3時、4時、及び11時の位置の稜に斑が遠慮がちに出ています。それで小さな斑(錦)ということで「小錦」。お粗末でした。ペクチニフェラ錦は隠れた人気種で、苗も種子もなかなかオークションに出てきません。こんな小...
ラピダリア属の「マルガリータエ(魔玉)」。5本の苗を維持しています。播種して5年。それぞれ個性ある姿に育っていますが、磁器のような質感の球体が気に入っています。これらの苗から今年の5月に採取した種子。細かくてよく見えないまま、9月の上旬に3つの鉢に播きました。その結果…予想を超えてわんさかと発芽してきて、気が動転するほどです。この大間違いの原因は…老眼で多くの種子があることに気が付かなかった。種子の...
あまり数は多くはありませんが、アストロフィツム属の「亀甲(ヘキルリ)ランポー玉」をいくつか維持しています。少ないながらそれぞれの苗には個性が現れています。彫の深い順に並べてみました。袖台に載っている亀甲ヘキラン。実生11年生のデブです。自根の亀甲ランポー。実生10年生です。ガッテンさんから(無償で)譲り受けた亀甲ヘキラン。彫が深く一番”亀甲”らしさの出ている苗です。なかなか大きくなりませんがそれでも...
マミラリア属の「陽炎」と「ナザセンシス」。近縁種ということで見かけはそっくりです。<ナザセンシス><陽炎>緑色の球体、赤い鍵刺、そして白い側刺とその見かけはそっくりです。でもよくよく見ると陽炎の側刺には純白の微毛がびっしりと生えています。これにより球体全体がぼんやりとして見えます。それが”陽炎”という名前の由来になっているのでしょう。ナザセンシスもなかなか魅力的なマミですが、こうして陽炎と並べてしま...
2013年春に実生したエキノカクタス属の太平丸類。自根のまま11年間栽培しておりますが、なかなか大きくなってくれません。球体の直径はおよそ5~7cm程度です。ただ、さすがに開花株にはなっており、一部種子を提供してくれる株も出てきています。代表選手たちです。<白刺翠平丸> ヤフオクなどで人気のある種類です。太く象牙のような質感のある刺が魅力的です。<花王丸> こちらは太くピンク色の刺。いい感じです。<...
この春に袖台に接いだ帝冠です。接ぎ木がうまく行きどんどん大きくなって現在球体の直径が5cm程まで育っています。よく見ますと疣という疣ほぼすべてから子株を吹いています。その中から時計の針の位置で8時の部分に注目してください。位置から言えば子株ですが、それにしては緑色であるはずの球体が黒紫色であるし、しかも刺がないです。では花?しかし帝冠の花は白い色のはず。それに蕾というより小さな組織が次第に大きくな...
実生4年生のオブレゴニア属「帝冠錦」。なかなか大きくならず栽培者を悩ませています。4株維持していますが、とりあえず一番緑の部分が少ない苗は袖台に接ぎました。今年の春に接ぎましたが、一応活着したようです。中央部棘のあるところが新たに成長してきた部分です。御覧のようにもともと葉緑素がある部分がごく少ない苗で、さらにその緑色は一番外側にある二枚の疣のみという心細さでした。取り敢えず袖接ぎが成功したという...
2013年春に播種したロフォフォラ属の「大型烏羽玉」。実生11年経った今その特徴らしきものが顕著になってきました。その苗たちの画像です。御覧のように疣は目立たず、大きな稜がらせん状に発達しているのが特徴です。これに対する普通の烏羽玉の姿はこうです。多くの疣が球体を覆い、稜らしきものは見当たりません。今のところ両タイプとも球体の径は5~7cm程度でタイプによる大きさの差は認められません。ただ、確かに「大...
毎年牡丹類の開花時期になると腑に落ちないことが表れて頭がモヤモヤします。「赤花三角牡丹」として入手した種子を実生して得た同期の二本の苗ですが…いずれも三角牡丹としては特異な細長い疣、灰緑色の球体など特徴ある共通点があるものの、咲いた花色は赤と白の好対照。赤花の特徴がまだ種として固定されていないためであると推定しています。白花の球体の中にも赤花の性質が潜んでいるものと思われます。これらの二苗は他の三...
コノフィツムたちの実生を本格的に始めてから4年ほど経過していますが、中には予想以上にサイズが小さく老眼の私には付き合いにくいものたちがいくつか存在することが明らかになってきました。これらのコノフィツムたちは、成長しても一つ一つの球体は3mm程度にしか大きくならず、それから先は分頭を重ねて多頭化にひたすら進むものたちです。具体的にはこちらの方々です。↓ 同時に写り込んでいる白地のラベルの幅が13mmです...
昨日のメセンの交配に続いて、今日はサボテン牡丹類の交配についてです。交雑種は基本的に作らないことにしておりますのですべて同一種同士の交配作業となりました。まずは集合写真から。<旧ロゼオカクタスたち> 竜角牡丹、黒牡丹、亀甲牡丹など。<大型の牡丹類> 花牡丹・玉牡丹・三角牡丹などです。それでは交配を行った個々の開花株の画像です。<亀甲牡丹・亀甲牡丹錦> 三苗をそれぞれ交互に交配しました。多くの斑入り...
今日は多摩川の河川敷ゴルフ場で下手糞なプレーを楽しみました。プレー中天気が良く温度も高めで汗ばむほどでした。プレーしながら温室内のサボテンやメセンが気になり、プレー後車を走らせて横浜の温室を訪れました。案の定、メセンや牡丹類はまさに満開。早速交配作業に勤しみました。多分今日が一年のうちでも最もサボタニたちの開花がたけなわの日に当たっていたものと思われます。今日はメセン類の開花、明日は牡丹類の開花に...
今日の主役はこの時期にはあまり話題とはならないエキノケレウス属の「紫太陽」です。実生11年生の自根苗二本を維持していますが、そのうちの一本です。どうです、この落ち着いた佇まい。球体の紫色(実は刺の色)が気温の低下を受けて一段と鮮やかになってきました。もちろん春の開花はこのサボテンの一番の見どころですが、秋の球体の姿もなかなか良いものです。今の球体の大きさになってからすでに5~6年経過していると思い...
いきなりやってきた秋に反応して、メセンたちも一斉に開花してきました。特にうちのメセンたちは播種して4~5年経過したものが多く、通風型栽培室の一角は高山のお花畑の様です。<コノフィツム・バンフェルディー><ディンテランサス・妖玉><コノフィツム・ブルゲリ><コノフィツム・リトプソイデス、翠星><コノフィツム・エクイティプム><リトープス・グラウディナエC116><コノフィツム・ミヌツム><コノフィツム・バ...
竜角牡丹は基本的には袖ケ浦台の接ぎ降し苗で行くことにしています。育ちが良い、良く開花する、種子が沢山採れる、取れた種子は播種して勢いが良い、などいいことずくめです。まずご登場いただくのは実生11年生で自根の苗です。で、つぎは比較対象の袖ケ浦接ぎ降し苗。実生9年生で接ぎ降してから5年ほど経過しています。いずれの苗も今蕾を上げてきたところ。蕾の数や疣の太さ、株の勢いなど画像からわかるところです。これ等の...
牡丹類の開花記事が続きましたので、今日は口直し?に棘物で。いずれも通風型栽培室で管理している苗です。<金鯱> 安曇野のタカギカクタスさんで入手したものです。<王冠竜> その昔鹿島のスーパー一階の花屋さんで入手した株の掻き子を育てたもの。掻き子してから15年ほど経っています。低湿度の通風環境下、それぞれ良い刺を発達させています。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サ...
今日のブログも日々変わる牡丹類開花の様子についてです。一つ一つの苗をつぶさに見ると、多くの苗が蕾を上げてきていることに驚きました。<三角牡丹チキータ> 3時と6時の位置に小さな蕾を上げています。わかりますか?<三角牡丹> 五十鈴園さん出身の古株です。既に黄色の花色が見えています。<アガベ牡丹> 実生4年生の若い株です。サボテンらしからぬ草姿にいかにもサボテンらしい花を咲かせます。①<亀甲牡丹> 実...
まだまだ気温の高い夏日が続きそうですが、気がつけは暦は既に10月中旬。旧ロゼオカクタス属のサボテンたちが本格的に開花を始めています。サボテンたちは気温のみでなく、日照時間の変化にも敏感に反応しているようです。<白花姫牡丹> 実生11年生の自根株です。<亀甲牡丹> まずは袖台接ぎ降し苗です。続いて実生11年生の自根苗二株です。次は今日の時点でまだ蕾の状態ですが、数日中にも開花しそうな苗たちです。<黒...
2015年に実生したアストロフィツム属の「亀甲ランポー玉」。二本の苗を維持しています。球体の直径はいずれも12cm程度。でっぷりとした球体ですが未だ扁平を保っています。通常のランポーであればそろそろ縦方向に伸び始めるはずですが、これら亀甲ランポーはいかに?本音を言えばもう少し横に拡がってほしいところです。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に...
今日の主役は強刺ギムノの三兄弟。いずれも実生してから10年前後の自根苗です。<武勲丸(オコタレナエバリスピナ)><天平丸><闘鷲玉>一般にギムノカリキウム属のサボテンは弱光下で栽培すべきといわれていますが、これらのサボテンは強い刺を発達させたいため、フェロカクタス属のサボテンに準じて強光下に置いています。以前はこの条件を満たすため温室内南側の棚下に置いていましたが、3年前に通風型栽培室ができました...
温室内のあちこちで牡丹類の開花が始まっています。今日一番目立っていたのは竜角牡丹でした。昨日、これはあと2~3日で開花しそうだなと思いながら撮影した一枚です。暖かな秋の一日となった今日、予想よりも早く満開を見せてくれました。この竜角牡丹、5年前に袖台に実生接ぎし3年前に接ぎ降ろしたものです。竜角牡丹は自根ですとなかなか勢いがつきません。どんどん成長させて立派な開花を得るには接ぎ木はかなり良い手段で...
私は基本的に胴切りはあまり好きではなく、できればそのサボテンが育ってきた姿のまま育てたいと考えています。しかし、アストロフィツム属のサボテンには長年育てていると縦方向のみに成長し、柱サボテンのようになってしまうものも出てきます。こうなってしまうと、地震などわずかな揺れを受けてもひっくり返ったり、植え替えの際にも手こずったりと手に負えなくなることがあります。今日登場する三本のサボテンは、そんなサボテ...
ユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」は好きなサボテンの一つです。新旧いろいろな株を育ててきましたが今日はその中の三株をご紹介します。まずは三株そろい踏み。いずれも球体直径が10cm程度のペクチニフェラ大株です。中央に座る株は2013年春実生の11年生です。自根株ですがここ数年ムクムクと大きくなり、バックに控える大株と同程度の大きさに成長しました。球体の緑色に若々しさが感じられます。その背後に控える二...
およそ40年うちの温室にいるマミラリア属の「白珠丸」。大群生株に育っています。この夏、大群生の中の一つの子株が枯れて、群生の頭部の一部にスポッと穴が開いた状態になりました。画像上部右上の部分ですかつて群生株を枯らしたことは何度も経験していますが、いつも最初はこのように子株の一部から枯れてゆく事態でしたので深刻に思っていました。しかしこの大群生株はその状態になってから2か月経過しましたが、御覧のように...
今日は久しぶりに最高気温が20℃を下回り、いきなり秋後半の気候になりました。しかし今日のブログの主役は2018年3月に播種したエキノカクタス属の「春雷」です。 強刺類のど真ん中のサボテンということで、3年前から強光、乾燥の通風型栽培室に置きましたが、実生4年目の幼苗にはスパルタ教育は厳しかったようで成長が止まってしまいました。 そこで今年の春に中光、湿度高の温室に戻しました。 二本の苗にようやく膨...
小さな掻き子から育てて35年。背高く育ったギムノカリキウム属の「翠光冠」の体型に最近変化が出てきました。まずは、2年前の2022年4月に抜き上げたときの画像です。ふつうにみられる翠光冠は球形サボテンですが、これだけ長く育てると柱サボテンの様になります。中央部のくびれはありますが総じて円筒形です。続いて最近の姿です。何故か頭部が肥大してきました。増稜もしています。上が太くて下が細いアンバランスな体形...
40年ほど前に五十鈴園さんから購入したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」二株です。二枚目の画像の苗、成長点付近の色が変です。どうも枯れ込みが始まり、これからそれが拡がってゆきそうな雰囲気です。南米病、それとも単なる日焼け?長い付き合いの苗ですので大ごとにならなければ良いのですが。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。この...
昨年9月にたにさぼ実生俱楽部さんから頂いたフェロカクタス属の「金赤竜」と「神仙玉」の種子由来の実生苗。一年間自根で育ててきましたが両者の大きさにこんな大きな差が出ました。左側の小さな苗5本が「神仙玉」。右側の5本が「金赤竜」です。この金赤竜は今年2月のブログで「当たりのの種」としてご紹介した苗たちで、発芽当初から特別に勢いが感じられるものでした。それにしても隣の神仙玉とは直径で3倍、体積で10倍ほどの差...
昨日のブログで、「旧ロゼオカクタス属の亀甲牡丹やブラボアナスなどは早くも開花を見せています」と書きましたが、全くその通り曇り空の今日午前中に温室内では実生10年生の亀甲牡丹ヒントニー自根株が三苗開花を見せておりました。これ等の株は毎年牡丹類の開花が始まったことを私に告げてくれる常連さんたちです。ところで、同じく昨日のブログで「花牡丹などの大型の牡丹類の開花は今月下旬になりそうです。」と書きました。し...
2013年に本格的なサボテン栽培を再開し、その頃に実生した牡丹類が大きな株に育ってきました。 秋は牡丹類開花の季節です。旧ロゼオカクタス属の亀甲牡丹やブラボアナスなどは早くも開花を見せていますが、花牡丹などの大型の牡丹類の開花は今月下旬になりそうです。 <花牡丹> 成長点近傍の綿毛が豊かになり、開花はもうすぐだということを伝えてくれています。 <三角牡丹> 赤花タイプです。新しい綿毛が噴出しています...
最近所属が変わり「ムイリア・ホルテンセ」から「ギバエウム・ホルテンセ」に改名されたといわれるホルテンセ。メセン界ではかなりの難物とされています。確かに夏越しが難しく、私も何度も苗を溶かしてきています。それにも懲りずに、今年の春にネットオークションにかなりの安値で大量の苗が出品されていましたので、その安値に不安を覚えながらも5苗を落札入手しました。送られてきた苗にはほとんど根はありませんでした。リト...
真夏日や猛暑日の言葉が飛び交った今年の日本の夏。サボテンたちはとても元気でしたが、とりわけロフォフォラ属「銀冠玉」が良く育っています。下の画像の苗は袖ケ浦の台に載っていますが、それにしても良く育ちました。球体の直径は春の時期からおよそ倍の大きさになりました。球体の白みも増して美しく仕上がってきました。次は「銀冠玉錦」として入手した種子が由来の三年生株群生。斑入り苗は一本しか出ませんでしたが、双頭の...
9月20日にこの秋の植え替えを終えたブルゲリ。3日間の旅行から帰り温室を訪れると…早くも蕾を上げてきた苗が何本かありました。まさに「急にやってきた秋」を感じた瞬間でした。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリック」または「タップ」をお願いいたします。にほんブログ村 ...
今日のブログはアズテキウム属の「ヒントニー」について。このサボテン、国内での種子や苗の流通量が少なくしたがって価格も高めです。量販店や百均では決して見かけないサボテンです。うちの温室には8本の苗がありますが、いずれもネット経由で入手した種子を実生したものです。これ等の苗は11年前にメサガーデンから入手した種子を実生したもの。やっと二本の苗が生き残っていますが、成長は極めて遅いです。球体直径は3~4c...
昨年6月にヤフオクで種子を入手したコノフィツムの「ウィッテベルゲンセ」。入手時の名称は「Wittebergense Klipfonten」で、群仙園さん由来のものとの説明でした。で、実生して一年経過後の姿です。美しく良い顔のウィッテベルゲンセに育ってきました。大きなものは球体直径1cmほどあります。冬季の間、室内で電熱ヒーターにて20℃に加温して栽培していたためか、自然の温度で育てたものより大きく育っています。コノフィツム...
一気にやってきた秋。満を持していた温室内のサボテンたちが一斉に開花しています。今日はそのうち目につくものを交配しておきました。<アロンソイ> 大型のツルビニカルプス。目立つ赤花です。春から秋にかけて4回ほど開花します。<銀冠玉錦> 一時ほどではないにしろまだまだ人気のある銀冠玉錦。斑のない苗ほど頻繁には開花しませんが、さすがに今回は数本の苗が同時に開花しました。相互に交配しておきました。今の時期の...
今日の主役はアリオカルプス属の「赤花三角牡丹」です。まずはその威容をご覧ください。自根苗ですが、実生11年生で球体の直径(疣の両端間の距離)は15cmを超えるほどまで育っています。数多くの疣を全方向に放射状に突き出していますが、その一つとして脱落したり黄変したりすることがなく健全な姿を維持しています。通常の三角牡丹の球体色は深い緑色を呈していますが、この赤花系の三角牡丹の球体色は浅い緑色です。また疣...
サボテンたちの季節感は大したものです。ようやく秋らしい季節になったと思った瞬間に、満を持していたように「帝冠」が一斉に蕾を上げてきました。温室内に居座っている実生8~11年生の苗たちです。もちろん猛暑の間も開花はしていました。しかしその開花はいかにもやる気なさそうに散発的に一輪、二輪という具合でした。今回の一斉開花は、いわゆる「スイッチが入った」という感じです。これだけ夏が長引いたのですからその分...
ようやく猛暑が一段落した感のある今日、エキノプシスの「大豪丸」が静かに花を咲かせていました。実生10年生の苗です。純白の花が涼しげな雰囲気を温室内に醸し出していました。丈夫なサボテンですが前回の植え替えから3年半を経過しています。そろそろ植え替えてやらねば。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいま...
温室内の棚床には3cm程の暑さに敷き砂を施しています。この敷き砂上に種がこぼれ落ちて芽を出した「ド根性サボテン」。いわゆるこぼれ種苗ですが、気が付いたものは拾い上げて育てています。拾い上げてから既に10年以上経過している二本の苗をご紹介します。<般若> ピックアップして20年近く経過しています。もともと大きく成長する般若ですので、既に球体の直径は10cm高さは15cm程になっており、ややもてあましぎみです。...
暑い日が続き延び延びになっていた植え替え。今日も酷暑の一日でしたが、カレンダーを見るとすでに9月20日。仕方なく見切り発車することにしました。まずは素手で扱えるメセン類から始めます。とりあえず今日はブルゲリから。100本近くある苗をすべて抜き上げました。ほとんどが実生してから3~4年経過した苗ですが、結構大きさにばらつきがあります。7.5cmのプレステラ鉢に基本4本づつ植え付けてゆきます。鉢底には腐葉...
我が半生を超える長いサボテン歴。その中でずっと中心にいるのが金鯱です。大学生の頃始めて入手した金鯱。その後会社員になり転勤先にも連れ歩きましたが、30歳の頃仙台の借家の庭に置いていたのを盗まれました。30代中ごろに二和園さんで「短刺金鯱」として入手したのがこれ↓。40年近くを経て50cm程の大玉になりました。その頭頂部に載っている種鞘から回収した種子を蒔いたのがこれら↓。3年で直径5cm程になりました...
先月、ずっと欲しかったユーベルマニア属の「エリオカクトイデス」をヤフオクで落札しました。入手してすぐ植え替えましたが、それからひと月経過してようやく毛羽立っていた刺が落ち着きを見せてきました。新たな用土に根付いたようです。この黄金のような棘が何とも言えません。一見して同属の「フラビスピナ」に印象が似ていますが…。比べてみましょう。フラビスピナの画像です。こうして直接比べてみると両者はかなり違ってい...
ルリ兜錦は好きなサボテンの一つです。緑色の地に黄色の斑模様がくっきりと出る様子は多くの斑入りサボテンの中でも出色です。また実生しても斑入り苗が一定の割合で出現し、その中から良い斑模様の苗を選別するのも楽しい作業です。ヤフオクなどで出品されている苗は玉石混交で、その種子を蒔いても良い苗が出るかどうかは”賭け”みたいな部分があります。そんな経験を積んで、今育てている「ルリ兜錦」は良い斑模様を持つ親苗を3...
コノフィツムのリトプソイデスと少しややこしい名前ですが…。今日のブログの主役は「リトプソイデス(Lithopsoides)」です。リトープスのような名前ですがコノフィツムの仲間です。2020年11月にメサガーデンより入手した種子を蒔きました。メサの表示はSB1027(#1428.72)でしたが、現在のメサのカタログにはこの番号のものはありません。ひょっとして今となっては入手が難しい希少種になったのでは?播種後3年と10か月...
この三月に実生したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ錦」を8月に実生接ぎしました。まずは接ぎ木直前8月初旬の実生苗の画像です。実生後5か月を経過し、大きなものは刺を含んで直径4mmぐらいに成長しています。そして接木直後。袖台に載せました。台との間は心もとない自重での接着です。フニャフニャした白い棘の心もとなさを見るにつけ、この接木が成功するかどうか心配でしたが…。一か月経過後の当該苗の姿です。球体は全...
酷暑の夏を無事に過ごしつつあるコノフィツムの「ブルゲリ」です。画像の苗は実生3-4年生のもの。直径は2.5~3cm程度です。季節により赤く球体を染める苗もあるブルゲリですが、この時期だけは皆申し合わせたように薄緑色をしています。初夏の時期からこれまで、50%程度の遮光のもと十分に陽光を当て、他のコノフィツムたちより多めに(2倍の頻度で)潅水を行ってきました。用土表面が乾く間のないほどの頻度です。8月から9月に...
今日のブログは黒牡丹の接ぎ降し苗について。この苗は一昨年初秋に袖ケ浦の台に接ぎ、一年間成長させた後接ぎ降ろした苗です。牡丹類は単頭苗が見かけが良く好ましいのですが、接ぎ木すると多くは群生苗になってしまいます。群生株は中々整った形に育つことが難しいのですが、この苗は比較的良い見かけの群生に収まっています。群生株を盆栽のように形を整えつつ育ててゆくのは結構難しく、私にはとても手に負えません。結局多くの...
8月27日のブログで、綴れるのか多頭化するのかどちらに転ぶか、とした菊水の袖接ぎ苗。8月26日当時の姿です。この姿からはどちらに転ぶか全く見当がつきませんでしたが、その後生長が進んで先行きが見え始めてきました。どうやら一時と四時の方向のものは独立頭になりそうです。中央と九時の方向のものは独立頭になるかあるいは綴れを形成するかまだ定かではありません。できればこれらも二つの独立頭になって私の希望してい...
リトープス富貴玉系の「バーミキュレーテ」の正常な姿です。表現は悪いですが脳みそのような見かけの植物。今日気が付いたのですがこれと同種の苗が真っ白になっていました。よく見るとスカスカ。中身が無いようです。つまんで引っ張るとパリンと簡単に取れました。この苗は脱皮後、新球の外皮がある程度固まった時点で中身が腐ってドロリと溶け落ち、外皮のみが原形をとどめて残ったものと思われます。脳みそが溶け落ちシャレコウ...
実生11年生の「精巧殿」と9年生の「バラ丸」です。<精巧殿><バラ丸>いずれも実生5年生ぐらいまでは成長盛んで春には目を見張るような群開を見せてくれていました。<精巧殿(赤花)とバラ丸の群開>しかし実生6年目ごろから成長は緩慢になり、春の開花も以前より寂しいものになりました。用土や育て方は変えていないつもりですが、何か他の原因があるのでしょうか。それとも小型のツルビニカルプスの仲間ですので、「見ご...
季節は秋になりましたが、今日のブログの主役は「春雷」。エキノカクタス属のサボテンで、弁慶や曙など似た仲間がいます。弁慶は幼苗時に球体上に蒙古斑のような紫色の縞模様ができるのですが、この春雷に蒙古斑はできないようです。これ等の苗は2018年春の実生で、既に6年を経ているのですが、同じエキノカクタス属の金鯱よりは成長が遅いようです。過去二年ほど通風型栽培室で育てていましたが、湿度が低いためかいじけた育...
秋は牡丹類開花の季節、といっても毎年の初開花日にはかなりのばらつきがありこの5年間を調べると早いもので9月6日、遅いのは10月3日というのもあります。いずれも旧ロゼオカクタス属の亀甲牡丹ヒントニー、亀甲牡丹、ブラボアナスたちが秋の初開花を果たしています。ということで今年の牡丹類の初開花は…。<竜角牡丹> 3苗同時開花。いずれも花径が4cmを超える大きな花です。<黒牡丹> 一株のみ。群生株です。竜角牡丹の深...
昨日のブログ(姫牡丹の幼苗接ぎ)の中の画像で、穂を二つに切断した画像。左側の上半身はそのまま袖ケ浦の台に載せたわけですが、右側の下半身も実は袖台に載せました。袖台上に逆さに置いて接ぎますので”逆さ接ぎ”と呼んでいます。12本の(上半身の)穂を接ぎましたが、同時に9本の逆さ接ぎを行いました。小さな穂(下半身)は接いでも育たない場合が多いので廃棄しました。下の画像は昨年逆さ接ぎした菊水の苗の画像です。中央...
9月初旬になりそろそろ植え替えの時期に差し掛かっています。今日はそのための用土ブレンド作業をする予定でしたが、午前10時には既に気温が30℃を超えていました。肉体労働は中止し室内作業に変更しました。前からやろうとして一部準備を進めていた「姫牡丹」の幼苗接ぎです。「穂」はこれ。2022年5月実生の姫牡丹。画像で左側2列の12本です。抜き上げて流水で良く洗い用土を落とします。台は袖ケ浦。挿し木発根したも...
9月に入りました。まだ日中の最高気温は30℃を超える日もありますが、朝夕の涼しさに秋の気配を明確に感じることができます。この時期は、一年のうちでも最もメセン類の種まきに適した時期でもあります。春からワインセラーにため込んでいた種子を一斉に播種しました。7センチプレステラ鉢の4部目ほどにサボテン用土を入れ、その上4部ほどに腐葉土を重ねます。さらにその上にマグアンプ細粒をパラパラと蒔きます。さらにその上に...
成人してくると球体の頭上にトルコ帽の様な花座を形成するメロカクタス属のサボテンたち。普段はこの球体と花座を見るため横方向から写真を撮ることが多いですが、今日は視点を変えて真上から画像を撮ってみました。意外と新鮮な見かけでした。<バイエンシス> 我が家のメロの最古参。オレンジ色の花座が周年鮮やかです。<層雲> 純白の花座が特徴。大きな種鞘を揚げてきます。<グラウセッセンス> 三頭立ての球体でそのうち...
2020年秋にメサガーデンから入手した種子を蒔いたコノフィツム類。4年を経てようやくその本来の美しい姿を見せてくれ始めています。代表選手として「粒紋系」の二種に登場願いました。つい最近まで薄皮をかぶり、地味な小石のような姿をしていたのですが、新たな球体が中から膨らみ旧皮を破って姿を現しました。ただ、老眼の私には温室内で現物を見ても小さすぎてその姿が定かには見えません。こうしてデジカメで近接撮影をし...
今日の主役は、うちの温室内でも最高齢のサボテンの一つ「三角牡丹」です。約40年前に五十鈴園さんから”通信販売”を通じて入手しました。今でも送られた来たダンボール箱を開封するときのあのドキドキ感、思い出します。実生数年生の小さな苗でした。当時の画像はありませんが、入手してから25年目の2009年からの画像が残っています。順を追って見てみましょう。<2009年> 健康な状態で疣の数を増やしています。<2...
今日の主役は2013年5月に実生したフェロカクタス属の「江守」です。札幌カクタスクラブさんから入手した「文鳥丸」の種子を蒔いたところ、文鳥丸と思しき苗は一本のみで、あとはこの江守と思われる苗になりました。苗が小さなころは、刺座が疎らな王冠竜のような雰囲気で間の抜けた姿でしたが、実生10年を経て球体が10cmを超えてから、深紅の長い刺を出すようになり存在感が出てきました。球体も大きくなり、長い刺もある...
銀冠玉の袖台に載ったままの苗。主頭の周りの子株たちが充実してきました。主頭を接いでから5年は経過しているはず。最初のうちは主頭がどんどん大きくなり、ついでに周囲に子を吹いてきました。このまま巨大な主頭が出来てくるかと思っていましたが、そうではありませんでした。主頭の成長は直径10cm程で止まり、その後子株たちがどんどん大きくなり始めました。次は大きく育った子株が孫を吹き、次第に大群生になって行くもの...
2015年7月に奈良の業者さんからおまけで頂いたアストロフィツム属の「亀甲ランポー玉」の種子。実生後10年を経て、二本の苗が結構な大きさになってきました。球体の径は12cm程で、温室内でも存在感があります。亀甲ランポーといっても、その形状にはかなりの幅があり、もっと彫の深い形状を持った苗が主流の様です。これらの苗は彫の浅い亀甲ランポーですが、そのふっくらとした姿もまた良いものであると感じています。そ...
マミラリア属の「白珠丸」。毎年初秋から早春にかけて散発的にピンク色の小さな花を咲かせます。今年は8月末のこの時期に開花を見せてくれています。画像左下の方です。一輪のみ。拡大直径5mm程度の小さな花ですが、白い群生の中にひときわ目立ちます。大型台風の来襲を控え、まだまだ暑い日が続く関東地方ですが、こんなところにも小さな秋が来たのを感じさせてくれたひと時でした。ご訪問くださりありがとうございます。このブ...
昨年秋に親株から掻き落とし袖ケ浦の台に接いだ「白刺黒王丸」。次々に子を吹いてきています。本来黒王丸は単頭で大きくしたかったのですが、御覧の通り主頭のグルリに子を吹いてきました。一般に接ぎ木すると子を吹いてくる傾向が強くなりますが、この株についてはそれに加えて血筋もあるようです。この主頭を掻き落とした親株は実生11年生の双頭株。昨年秋に子を掻き落とす直前の画像です。11年間自根で育ててきましたが、画...
昨年秋に袖台に接いだ菊水が微妙な姿を見せています。もともと綴化苗として認識していたこの苗、このところ画像のような姿に変身中です。可能性としては三頭株Y字型の三方向の綴れ株一頭と一直線綴れの組み合わせ株の三パターンが考えられます。私としてはどうなっても幸せなのですが、綴れ株の菊水は沢山持っていますので三頭化してくれれば一番うれしいです。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村...
一時は大変な人気を集めた「銀冠玉錦」。現在はその人気もやや落ち着いてきた感があります。当時ミーハー感覚で買い集めた種子がようやくそれらしい姿に育ってきました。取り敢えず斑入りになった苗を選別しましたが、鮮明斑でその斑が球体上にうまく散った苗は少ないようです。そのような理想の「銀冠玉錦」の苗を得るためには、多くの種子を採取して実生し、多くの苗の中から選別を行うことが必要です。ようやくこれらの苗の中に...
昨年秋に袖ケ浦の台に接いだ竜角牡丹実生苗。ハイポネックス水溶液を入れたプラ舟に腰水状態で漬けていますが、夏の日差しを浴びて成長急です。そして勢い余って本来秋にあるはずの開花を今見せてくれています。プラ舟中に密に苗を配置していますので、少しややこしい画像になっていますが一つ目の画像では背後に菊水綴化苗が、二つ目の画像では銀冠玉が背後に写り込んでいます。接ぎ木苗ですので交配して種子を採ることに何ら体力...
2013年春に実生したレウクテンベルキア属の「晃山」。毎年年に一二回開花します。今年も蕾を上げてきました。そして今日大輪を開花しました。律義に何時も一輪のみ開花しますが、それにに似合う大輪を咲かせます。今年の花径は9cm程でした。この晃山、幼苗の頃は疣の幅は小さく2~3mm程度でしたが、大株になった今疣幅は1cm近くあります。一時期根腐れを起こして”存亡の危機”に陥りましたが、現在は健康な根が出ています...
6年ほど前に「だものだもの」さんから頂いた黄花短毛丸。今年もにぎやかに開花しております。このレモンイエローの花、とても気に入っており、画像の株以外にも三株保持しています。プシスですので交配せずともどんどん子を吹いてきますので、個体を増やすことは容易です。もともと丈夫なサボテンですので、肥沃な用土に植え付け日当たりの良い場所に置きしっかり水遣りしていれば機嫌よく育ち、どんどん開花し、次々に子を吹いて...
2015年に実生したディスコカクタス属の「ギガンティア」。7月11日のブログで花座を形成する兆候が出てきたのではないかとお伝えしましたが、今日いきなり蕾を上げてきました。まだ花座の兆候らしきもの(綿毛)が出来つつある状態でしたが、いきなりその綿毛の中からの蕾の出現です。ディスコカクタス属の開花は初めての経験で、こんな順序が普通なのでしょうか。それともこの綿毛が既に花座になっているのでしょうか。既に...
オブレゴニア属の帝冠。実生10年前後の開花株を複数栽培しています。この時期頭頂部の綿毛の中から断続的に開花してきます。毎回気が付いたときに花粉付けを行っていますが、その効果か8月に入り毎週二房ずつ種鞘を揚げてきてくれます。...
フェロカクタス属の「巨鷲玉」が今年も開花しました。球体も花も少し武骨な感がありますが、フェロカクタス属のサボテンらしくもあります。特にこの二年間通風型栽培室に置いて、ガンガン陽を当て水遣りを辛くしていますが、その”効果”が顕著に出ているようです。この巨鷲玉、初めてたにさぼ実生倶楽部さんから頂いた記念すべき種子を由来とするものです。2013年3月の第56回タネプレで頂いた種子を3月12日に播種しました...
2019年にガッテンさんから頂いたマミラリア属の「ルエッティ」。圧倒されるような見事な開花を見せてくれました。しかし好事魔多し。2年後に主頭に腐りが入り群生株全滅の危機を迎えてしまいました。当方の管理が悪かったのか、それともうちの温室の環境に合わなかったのか。軟質サボテンの儚さか、あっという間に腐れが拡がりやむなく群生をばらして、健全な状態とみられた子株を挿し木しました。そのうちの一株が根を下ろし...
およそ35年前に二和園さんで購入したアリオカルプス属の「花牡丹」。その後何とか枯れずに生き延びています。11年前(2013年春)の姿です。この頃までは単頭でやや大きめですが普通の花牡丹の姿でした。その後、成長点に不調をきたしたわけではありませんが、球体上部に3つ、下部に1つ子を吹き始めました。2017年頃の姿です。決して良い姿とは言えませんので、意を決して子を掻き落とし挿し木しました。挿し木した子...
大仰なタイトルを付けました。接ぎ木をすることはサボテンの成長速度を高める確実な方法の一つです。接ぎ木に関してその台木を何にするかについて、それも成長速度にかかわる重要なファクターです。多くの方は台木にキリンウチワを使用していますが、私はそのチクチクする刺が苦手でもっぱら袖ケ浦を使用しています。袖ヶ浦の特徴は発根容易で根腐れしにくいことです。私はこの袖ケ浦の根の強さを利用して養生中の接ぎ木の鉢ごと液...
帝冠の斑入り株はずいぶん前から興味をもって複数の株を育ててきました。しかしルリ兜錦や銀冠玉錦などの様には斑模様が安定せず苦労してきました。経験上、一時良い斑模様になりかけたものでも時とともに斑が消えて斑入り株ではなくなってしまうものが多いようです。今日登場願う株はその傾向の逆、すなわち良い方向に化けつつある帝冠錦です。この苗は実生5年生の自根苗。球体の径は4cm程度です。13日のブログでご紹介した接ぎ...
今日の主役は仙友さんから6年ほど前に頂いたフェロカクタス属の「紫禁城」です。多分実生10年弱ぐらいと推定しています。現在の球体直径は10cm程度。ややブルーがかった球体が美しいです。ここ3年ほど通風型栽培室に置いていますので成長は遅いですが、木質を思わせる棘が良く発達してきました。百年以上かけて巨大株に成長してゆく紫禁城のこと、あと何年この苗に付き合えるかどうかわかりませんが、次のオーナーに笑ってお...
11年前に実生した亀甲牡丹錦。袖台に載せて一人前の大きさに成長しています。この苗は毎年多くの種子を提供してくれています。そのうちの一部をさらに実生して、昨年秋に袖ケ浦に接いだ苗が下の画像です。この夏の暑さでようやく本来の顔を出してきました。今のところ親株の様な見事な散り斑ではありませんが、今後を期待させてくれるような斑の色及び入り方です。単頭ではなく4頭の姿ですが、今後の処理には頭を悩ませています。...
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10年前にネットオークションで亀甲牡丹の種子を大量に入手しました。多くの苗が育ちました。そのうちの多くはいわゆる亀甲牡丹の顔をした苗でしたが、中に何本か変な顔をした苗も出てきました。それらの苗です。これらの苗、あのごつごつした塊のような亀甲牡丹の姿には程遠く、一枚一枚の”葉”がはっきりしています。そしてその葉の先端には綿毛が。よくよく見ると同属のアガベ牡丹の葉が幅広になったような姿です。実生11年生...
2016年初夏に信州安曇野の高木カクタスさんで入手した金鯱三苗。このブログにも何度か登場しています。入手当時の姿です。良く発達した刺が気に入って入手しました。その後温室内で育てましたが、多肥料用土、潅水過多、そして温室内の過湿により球体ばかり目立つメタボ気味の苗に変化してきました。これはいかんと、三年前に新設した通風型栽培室の上段に配置換えしました。この栽培室は東西面に開口部があり、周年風通しの良...
今年の8月にヤフオクで入手したユーベルマニア属の「エリオカクトイデス」。入手してすぐに植え替えましたが、ようやく根付いたようで成長点が動き始めました。(中心の白っぽい部分)同じユーベルマニア属の「フラビスピナ」と印象が似ていると感じていました。自家実生のフラビスピナ5年生です、こうして並べて見比べると、確かに多くのサボテンがある中で両者は似ている部分が多いです。しかし、球体形状(エリオカクトイデス...
35年以上の付き合いのマミラリア属「白珠丸」。今年もやる気なさそうにパラパラとピンクの花を開花しております。おそらくは100頭以上ある大群生に育っています。35年ほど前に入手した時に既に小さな群生株でした。主頭から出た子株がまたその子株(孫株)を吹いてと、どれが元の主頭や子株であるかわけのわからない状態になっています。マミラリア属のサボテンは通常開花すると球体上に花輪を形成するほど群開しますが、こ...
今年も多くの種子を提供し続けてくれた銀冠玉大苗二株。今年最後の種鞘を揚げています。いずれも10年ほど前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せさらに接ぎ降ろした苗です。接ぎ木台による影響か、球体直径は12cm程に育っており、銀冠玉としてはかなり大柄です。”総身に知恵が回りかね”ているのか、球形の形状がやや乱れ気味。これまで数千の種子を輩出し多くの子孫を残しているので、まあこれでもいいか、というところです。ご訪...
室内温度はほぼ外気温と等しい通風型栽培室。サボテンたちが身を縮めて来るべき寒さに備え始めました。<フェロカクタス属・王冠竜> <エキノカクタス属・弁慶>これらのサボテンにはここ1か月水遣りを控えています。本来真球形に近い球体であったものが水遣りの休止により、球体横方向の径を変えずに高さのみ縮めてきました。これもこれからの季節にしっかりと陽光を浴びつつ寒さに備えるこれらサボテンたちが本能的に?身に着...
11年前の春に実生したオブレゴニア属の「帝冠」。帝冠には大疣と小疣があるといわれていますがこれまでその差はあまり気にしていませんでした。最近、同じ大きさの二本の苗の疣の大きさが急に気になりだしました。<大疣><小疣>両苗とも球体の直径h10cm程で同じサイズの鉢に植え付けられています。こうして並べてみると、両者の差は顕著ですね。どちらが良いかは個人の見解の差です。ちなみにわたくしは小疣の方が好きです...
牡丹類の開花終焉。今日はアガベ牡丹の寄せ植えが満開でした。アガベ牡丹の開花は早い。これらの苗の播種は3年前の2021年4月ですから、播種してから3年目の今ほとんどの苗が開花しています。まだ幼い苗ですが、一応交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリ...
振り返ってみれば今年の牡丹類の開花のパターンは異常でした。金木犀は夏の花芽の形成時期に一定の気温の条件が整うと秋に二度開花するといわれています。今年の夏の異常な高温が牡丹類の開花に影響を与えたのでしょうか。旧ロゼオカクタス属の小型牡丹類が最初に開花、その次に花牡丹などの大型牡丹類はきっちりと二度開花し、さらにその後に小型牡丹類が二度目の開花を迎えています。<黒牡丹> 実生11年生自根苗。<姫牡丹> ...
メセン類の幼苗は皆独特の姿をしています。今日はリト・コノ以外のマイナーメセンの幼苗の姿をリポート。双子葉植物であるこれらのメセンは、まず双葉を利用して傘を開き、その後その傘の間から”本葉”が姿を現してきます。<帝冠> <紫帝冠> 成長しつつある紫帝冠の本葉を見ると、ついつい後ろ側から見た「犬のきんた〇」を連想してしまいます。齢76歳にしてまだまだ修行が足りませんなあ。<ギバエウム・春琴玉> これらは...
およそ35年前に友人から譲り受けた烏羽玉たち。5株全員が生き残っており、元気に生きています。春から秋にかけて断続的に開花しています。烏羽玉は自家受粉するため、頼まなくとも種子を次々に産出してくれます。また、未だに不定期ですが子を吹く株もあり、老化の気配はありません。これらの烏羽玉、疣の配列が独特でなかなかこのような姿の烏羽玉は見かけません。今となってはどのような系統の烏羽玉であるか確認の仕様があり...
2020年11月にメサガーデンから種子を購入したコノフィツムの「カラモエペンセ」。丸4年経過した今、ようやく一人前の苗になりました。二苗を維持しております。薄い緑色の、やや丸みを帯びたタビ型球体の全体に濃い緑色の斑点が拡がる独特のフォルムです。実生4年目の今年ようやく一本の苗が開花しました。メサガーデンによる表示は;#1425.962 Conophytum marginatum ssp.karamoepense w Aggenys,giant redishでありま...
牡丹類の一斉開花も終盤になり、今は旧ロゼオカクタス属のサボテンたちを中心に開花を競っています。2013年春に播種したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」も二株がタイミングを合わせて開花しておりました。「白花」といっても純白の花ではなく、薄いピンクの地に赤い中筋が印象的な花です。同種の同時開花を見た私は、パブロフの犬よろしく条件反射的に交配作業を行っていました。来春の結実を期待しています。ご訪問くださりあり...
11月も中旬になり、コノフィツムの園芸種が花盛りになりました。<紫宝> タビ型の球体にオレンジ色の花です。<宝殿> 鞍型の球体に濃いピンク色の花です。<野菊の宿> タビ型球体にピンク色の花です。少女趣味的名称ですね。<祝典> タビ型球体に濃いオレンジ色の花です。これらのコノフィツムはウエブシャボテン誌さんを通じて入手したものです。入手時は小さな二頭の株でしたが、数年を経てこのような多頭株になりまし...
黒くない刺を持つ黒王丸の本命は「白刺黒王丸」。掻き子を接ぎ木しましたが失敗し、改めて挿し木したものの中から発根に成功した運の良い苗二本です。直径4cm程まで膨らみました。球体色は典型的な黒王丸ですが、刺はその名の通り純白です。次は、2013年春にメサガーデンから入手した種子を実生した「コルムナアルバ」。刺は黄色~白色。個体差が見られます。球体色は黄緑色でしたが、年を経るとともに白粉を帯びてきました。...
もう済んだと思っていたこの秋の牡丹類の一斉開花。異常気象に影響されたか、今日二度目の一斉開花がありました。主な役者たちをピックアップしてみましょう。<象牙牡丹> 35年ほど前に五十鈴園さんから入手した株です。<亀甲牡丹> 実生10年生。袖台接ぎ降し株です。<花牡丹> 実生11年生の自根苗です。<岩牡丹> これも実生11年生の自根苗です。交配したいのですが相手がいません。これだけ何回も咲くとかなり体...
2013年春に「新天地錦」として入手した種子。「200粒」とありましたが実際に播いてみて発芽してきたのは700本近く。老眼を真っ赤にし、肩こりをこらえて何度も微小な苗を植え替えました。斑入りの苗はわずかに20本程度が現れました。その後大半の苗は無償分譲したりヤフオクに出品したりして、現在残っているのはわずか二本です。<斑入り苗> 多くの苗の中で一番斑模様の良いものを残したつもりですが、良い斑模様で...
一年前に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。うまく接ぎ木はできたようですが、その後の展開は?今年の三月時点では直径5mmほどの大きさの子株が出ているのが確認できました。その子株の見かけは菊水というより、イソギンチャクのような色と形状でした。3/27のブログ「赤出べそが動き始めた」それから約8か月経過した現在の様子です。接ぎ木してから一年経ってようやく菊水らしくなってきました。少なくとも7頭立ての群生株にな...
今日の主役はプレイオスピロス属の大玉たち。メセン類の中でもかなり大きくなる属で、うまく育てると球体の直径が5cmを超えるものも出てきます。<帝玉> プレイオスピロスといえばまず浮かぶのがこの帝玉です。<巨鳳> いかにも大きそうな名前です。大きくなってくると球形を保つのが大変そうです。<鳳卵> 鳳の卵? 私には帝玉との区別がつきません。3種とも球体の色や質感が酷似しています。まさに石ころのような地味...
2013年3月に播種した(アガベ牡丹)x(黒牡丹)の混血種子。入手先のメサガーデンによる名称は「agaboides x kotschoubeyanus,F2 hybrid」でした。16苗が発芽しましたが、11年を経て生き残っているのは画像の一苗です。疣の形状や色は黒牡丹に近く、花は黒牡丹のものにアガベ牡丹のあでやかさを加えた印象です。6年ほど前から毎年開花しておりますが、残念ながら交配する相手が思い浮かびませんので、そのままにしてい...
今日の横浜は最高気温が13℃。冬を思わせる一日でしたが、弱々しい陽をあびて悪い奴らが活躍しておりました。通風型栽培室にて花粉にまみれながら開花中のコノフィツムの花びらを貪り喰う緑色の芋虫(お名前は存じ上げません。)露天の濡れ縁で竜角牡丹の咲き柄を首を突っ込んで食い荒らす茶色の芋虫。(こちらもお名前は存じません。でもいかにも悪人面しています。)フンまで残しています。クソッ!いずれの虫も放っておくと、...
昨年6月に播種した恩塚ランポー玉。親苗は恩塚の三稜と四稜の苗でした。6か月経過後、五稜の苗は除き、三稜と四稜の苗のみ拾い上げて育ててきました。播種一年後(一回の選抜を経験)の姿です。ようやく恩塚模様のある苗と先祖返りした?普通のランポー苗とがはっきりと分離してきました。中には例の「坊主苗」もあります。今回の植え替えに当たり、当初の狙いであった三稜及び四稜の恩塚ランポー玉を拾い上げ、さらにそれ以外の三...
コノフィツムの中では割と普及種とされているタビ型種。秋の陽を浴びてそのタビ型種のコノフィツムが満開です。手前から「野菊の宿」(ピンク)、銀竜(黄)、そして紫宝(橙)です。これらのコノフィツムは3年前にWEBサボテン誌さんを通じて入手したものたちです。入手時にはそれぞれの苗は一対の苗でしたが、あっという間にこのような群生株に成長しました。一般に栽培が易しくはないと言われるコノフィツムですが、これらのタ...
2013年に小さな苗を手に入れた花座のできる柱サボテン「コリオセファロケレウス・アウレウス」。老齢期に入ったのか、それとも管理が悪かったのか、悲しい姿になっています。球体のあちこちに瑕やシミが出てきて観賞価値が著しく低下しています。老いさらばえた雄ライオンの様です。この株の一番の見ごろは5年ほど前でした。幸いこの株は元気なころ毎年ひとつずつ子を吹いていました。これが最後に吹いた子株です。幸い元気に育っ...
一連の開花ラッシュは終わった感がありますが、晩秋の陽を受けていまだポツポツと開花している牡丹があります。その一つが白花姫牡丹です。これら二本の苗は2013年春に実生した10年生。「姫」の名にふさわしく球体直径は未だ3.5cm程です。姫牡丹基本種の花色は「赤」ですが、白乃至はピンクがかった白色の花を咲かせる苗は「白花姫牡丹」と呼ばれています。画像からもわずかにその雰囲気が見て取れますが、これらの姫牡丹...
自家受粉して次々と種鞘を揚げてくるロフォフォラ属の「烏羽玉」。今日は2019~2020年に実生した苗を植え替えました。この年の実生苗は双頭株がかなり多く、それらの苗をまとめました。子吹き烏羽玉に代表されるように烏羽玉には多頭化する傾向があるようですが、特にこの一群の実生苗は双頭株や三頭株が多かったようです。この時点で切り離して二つの単頭株にして育ててゆく考えもありますが、双頭株に多少の希少性もあると思いま...
大きめの袖ケ浦の台に接いだ全斑のルリ兜錦二苗です。御覧のように一つはノーマルの形状の苗、他の一つはモンストの苗です。いずれの苗も緑色の部分は皆無で、光合成はすべて台木の袖ケ浦に頼っています。接ぎ木して3~4年経過しており、穂の部分の直径は10cmを超えています。兜丸としてはかなり大きめです。もともと、全班苗なので命をつなぐために袖ケ浦の台に載せたものでしたが、ここまで大きくなってくると観賞価値の観点か...
昨日は久しぶりの大雨で、懸案の天水桶が満タンになり一息つきました。一夜明けた今日は雲が多いながら断続的に晴れ間の見える秋の一日になりました。温室内ではツルビニカルプス属の「アロンソイ」が揃って開花しておりました。アロンソイはツルビニカルプス属のサボテンとしてはかなり大きく成長します。これらの株は実生して10年経過していますが、球体の直径は8cm程です。ピンク色の花もツルビニカルプスの花としてはかなり...
10年前の2013年春に本格的なサボテン栽培に復帰し、この時狂ったようにいろいろなサボテンを実生しました。それらの実生苗の中で10年後の現在一番大きく育っているのがギムノカリキウム属の「新天地」です。球体直径は15cmを超えています。昨年植え替えたときには球体より大きかった鉢が現在は立場が逆転しています。そろそろ次の植え替えを考えなければならない時期に来ています。実はこの新天地、300粒ほどの「新天...
実生して10年経過したレウクテンベルキア属の「晃山」です。流石に実生10年生ともなると一つ一つの疣が太く、若苗とは一味違った迫力のようなものを感じさせてくれます。この苗、しばらく根の調子を崩していましたがこの夏に植え替えて調子を取り戻しつつあります。晩秋のこの時期に蕾を上げてきました。一部の強刺類のように真冬に開花を見せてくれるのでしょうか。明日の関東は久しぶりに大雨の予報です。しばらく雨が無かっ...
今シーズン秋の牡丹類開花ラリー、最終ランナーは「アガベ牡丹」です。この苗は2013年春に実生した10歳の自根苗です。実生4年生の時に初開花し、その後毎年コンスタントに開花を繰り返しています。もともと小型のアガベ牡丹のこと、実生6年生で直径が8cm程まで成長し、その後の大きさはほとんど変わっていません。疣の先端にアレオーレが配置されていますが、その疣は古いものから枯れてゆき新しいものと置き換わってゆき...
2014年頃に実生して、群生株に育ったたサボテン。ずっと「五百丸」のラベルを付けていました。しかし「五百丸」の名前にはずっと違和感があり、ネットでサボテンの「五百丸」を調べてみたところ、それはマミラリア属のサボテンであり見かけは全く異なるものでした。このサボテンは見かけはコリファンタ。そこで「原色サボテン事典」で調べてみると、そっくりのサボテンがありました。コリファンタ属の「熱砂丸」です。そこでどうし...
マミラリア属の「マルコシー」がようやく思い描く姿に近づいてきました。思い描く姿とは、主頭をグルリと子株が囲む群生株で、赤い棘の集まりが球体の外縁をボヤッと縁どるように見えている姿です。かつてこのような姿の株がありましたが、わけもなく根腐れして、生き残った子株を挿し木して育ててきたものです。ここまで5年を要しました。マルコシーはマミラリアとしてもかなりの軟質サボテンですので、これが先の根腐れに関連し...
2014年に実生した恩塚ランポー玉二苗です。左は袖台降しの三稜苗、右は自根の四稜苗です。自根苗は胴太にどっしりとした姿に育っているのに対して、袖台接ぎ降し苗の方はヒョロリと丈高く育ってしまいました。二本の苗だけの比較で、しかも現時点だけの判断ですが、焦って早く未来を見るために行った三稜苗の袖接ぎはかえって悪い結果を招いたようです。今後の姿を予想すると、三稜苗はますます丈高くなって柱サボテン化してゆ...
5年前に身割れしたミラクル兜です。真上から見た画像では目立たなくなってきましたが、真横から見るとドッカーンと大きなクレーターのような穴が開いたままです。この株、袖ケ浦の台に接いだものです。接ぎ木に成功してしめしめと思っているうちに大きく身割れしてしまいました。成長すればやがて目立たなくなるだろうと高をくくっていましたが、残念ながらご覧の通りです。あまり長くはない兜類の寿命を考えるとこの株に明るい未...
今日の主役は35年ほど前に五十鈴園さんからやってきたユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」二株です。それぞれの苗につき別角度から撮った3枚の画像を載せます。<苗A><苗B>苗Aは緑色がかり、苗Bは赤みがかりそれぞれに色の特徴があって見分けています。いずれの球体も直径は12cm程。さすがに35年も経っているのでペクチニフェラとしては大きめのサイズです。しかしこれまでの35年間一定の速さで成長してきたわけでは...
袖台から接ぎ降ろして5年以上経過している三稜と四稜のヘキラン大苗。2年ぶりに植え換えました。こんな姿の苗たちです。球体直径は10cmを超えています。抜き上げてみました。丈夫なヘキランに袖台の組み合わせ。しっかりと根鉢が回っていました。箸を使用して用土を掻き落とします。久しぶりに見る穂と台との接着部。境目ははっきりとしていますが両者はほぼ一体となっていました。あまり大きくしたくはないため、同じ大きさの...
昨日の烏羽玉5株と同時に35年前に友人から譲り受けたディフューザ(翠冠玉)4株です。この株は一時球体が筒状になってその側面が黒く変色し、廃棄しようかと思うほどひどい状況でした。その後生長点から新しい姿が表れ始め、画像のような平凡な姿になっています。球体側部からは多くの子を吹いています。この株は成長点が三方に伸びつつあります。綴れ始めているのでしょうか。この株も成長点が広がり始めています。いずれも老...
35年ほど前に友人から贈られた烏羽玉5株。現在も元気に育っています。いずれの苗も疣やそれらが連なる稜が独特の形状をしています。二年に一度植え替えていますが、大きな塊根は地上部の1.5倍ほどの大きさがあり、深鉢に植えています。”元気に育っています”といってもさすがにもう成長はせず、新しく成長した分球体下部が縮小して地中に消えてゆきます。若い頃?ほどではありませんが春から秋までの間コンスタントに開花を繰り...
数年前から双頭化が始まったステノカクタス属の「千波万波」。今年の春の画像と秋の画像を比較してみました。<春> 双頭のそれぞれに蕾を上げていました。純白の新刺、綿毛が美しいです。<秋> 刺や綿毛の白さは保たれています。目立ちませんが成長しているようです。二つの成長点間の距離が広がっています。うちの温室ではステノカクタス属のサボテンはあまりうまく行かないケースが多いのですが、この個体だけは健康そうに育...