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2021/09/06

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  • ブラジルOruãの90年代ギターロックとブラジルポピュラー音楽とのDNAを巧く融合させた新作!

    Oruãはブラジル・リオデジャネイロのダウンタウンで2016年末に結成します。2018年にUSインディー・ギターバンドBuilt To SpillのDoug Martschがブラジルでライブを行う際に新たなるメンバーが必要だったとのことで、OruãのLê AlmeidaとJoão Casaesにサポートを依頼したようです。ブラジルでのライブが上手くいき、2019年も一緒にアメリカ、ヨーロッパのライブを行う。そのまま、Built To Spillのメンバーとなり2022年の名盤 “When The Wind Forgets Your Name” の制作にも深く関わっていました。Oruãとしても活…

  • 障害を持つ人々の音楽制作プログラムMapura Music

    ニュージーランドのオークランド・タマキマカウラウを拠点とする障害を持つ人々の音楽制作プログラムMapura Music。2017年頃から定期的にライブ活動して、中古カセットによる音源発表も行ってきた。この実行案内人をニュージーランドのアンダーグラウンド界隈で30年以上活動してきたPumiceのStefan Nevilleが務めている。今回ロンドンの実験レーベルHorn of Plentyより初のレコードがリリースされました。 Mapura Music 本作は2020年~2023年のセッション・ライブから抜粋したコンピレーション音源です。それをコンピレートしたのがStefan Nevilleと精…

  • Le SauleからリリースされたPhilippe Crabの不思議な魅力をしたためたアヴァン・シャンソン

    先鋭的なサウンドを産み出す才能が集ったフランスのレーベルLe Saule。2008年にPhilippe Crab、Antoine Loyer、Jules et Jim(Marion Cousin et Borja Flames)、Leonore Boulanger、Jean-Daniel Botta、Aurelien Merleと共に創設します。当ブログでは、このレーベルのアーティストを多岐にわたって取り上げて来ました。今回はPhilippe Crabの2024年リリースの “Coucouville” 紹介します。 Philippe Crab / Coucouville フランスのシンガーソン…

  • Stefan Christensenの新作 “In Time” バンド編成としての一体感を深めた傑作!

    C/Site Recordingsのレーベル・オーナーでもあり、様々なバンドやユニットでも活動しているアメリカ、コネチカット州ニューヘイブンを拠点としているギタリストStefan Christensen。3年振りとなる新作アルバム "In Time" をC/Site Recordingsよりレコード・オンリーでリリースしました。 Stefan Christensen / In Time 本作は4分から5分ぐらいの2曲と10分越えの2曲による4曲構成となっている。84 Days、Wishes For My Well、In Timeの3曲には、彼が関わっているバンドHeadroomとMountai…

  • 2024年10月のディスカホリック

    レコードの置き場所が無くなったので、レコードラックを購入することを検討中ということを9月のディスカホリックの中で書いた。それでやっと、ディスクユニオンよりレコードラックDULPA400PNAを2個も購入してしまった。外寸 W735 × D450 × H735mmで奥行をプレーヤーが置ける450mmにサイズアップ! ただし、内寸は355mmとレコードの取り出し易さは変わりません、というのが決め手となったかな。1個で320枚のレコードが収納できるとなっているが、まだ組み立てていません。まずは、ラックの置き場所を確保することからスタートです。色々と部屋のレイアウトを考えているけど纏まらない。レコード…

  • カリフォルニアのインディーズ・ポップ職人Glenn Donaldsonのソロ・プロジェクトThe Reds, Pinks And Purples

    カリフォルニアのインディーズ・ポップ職人と言われるようになったGlenn Donaldson。彼は90年代にSteven R. Smith、Brian Lucasらと共にサンフランシスコを拠点とするサイケデリック・バンドMirza として活動していた。Steven R. SmithやBrian Lucasについては、このブログで色々と取り上げて来た。しかし、Glenn Donaldsonは個別に取り上げていなかった。それで、今回はソロ・プロジェクトThe Reds, Pinks And Purplesの2024年リリースUnwishing Wellを紹介したいと思う。 その前にGlenn Do…

  • LAの天才サックス奏者 Sam Gendelと実力派ベーシスト Sam Wilkesの待望の第3弾 “The Doober”

    2018年の大傑作 Music for Saxofone and Bass Guitar とその続編2021年の Music for Saxofone and Bass Guitar More Songs を生み出したLAの天才サックス奏者 Sam Gendelと実力派ベーシスト Sam Wilkes。そのデュオによる待望の第3弾 “The Doober” がLeaving Recordsよりリリース。前作、前々作と同じくカセットで購入しました。 Sam Gendel & Sam Wilkes - The Doober 2022年から2023年に録音された11曲を収録。この中の7曲が、2022…

  • Butthole SurfersやMelvinsなどのベーシストとして活躍していたJD Pinkusの新作

    USオルタナ伝説Butthole SurfersやMelvinsなどのベーシストとして活躍していたThe JD Pinkusの新作 “Grow A Pear” が、90年代の異端児KramerのレーベルShimmy Discからレコード・オンリーでリリースされました。ソロ3作目になる本作は、The JD Pinkus Blunderbuss名義で、多くのゲスト・ミュージシャンが参加しています。これまでのソロ・アルバムで行ってきたパンジョーを駆使したブルーグラス的な展開なのか?気になるところでもあります。 The JD Pinkus Blunderbuss / Grow A Pear 5年間に渡…

  • ポストロックバンドBilly Mahonie、円熟味を兼ね備えての復活!

    90年代後半のポストロック黎明期にロンドンで結成されたBilly Mahonie。途中でメンバーチェンジなどがあって、最終的にGavin Baker(ギター)、Howard Monk(ドラム)だけになってしまう。2人は初期のメンバーであったHywell Dinsdale(ベース、ギター)、Kevin Penney(ベース)を呼び戻し、2017年にオリジナルメンバーで再集結をする。各メンバー離れて生活しているため、新作の制作に時間が掛かったが、15年振り5作目となるアルバムを自身のレーベルWhistling Sam Projectsよりリリースしました。 Billy Mahonie / Fiel…

  • 2024年9月のディスカホリック

    8月のディスカホリックの時に、フジロス状態であることを書いた。これを解消するには、何かライブに行くしかない、と思っていた時にMogwaiが来日することを知った。3月12日Zepp Shinjuku、もう行くしかないです。すぐにオフィシャル先行予約を入れ、航空券+宿の確保をした。北海道の田舎町に住んでいるので、段取りだけは早めに行わないとね。まだ、半年近く先の話であるが、これでモチベーションを維持出来るぞ! ついに、レコードの置き場所が無くなったので、今月のレコード購入は控えています。今レコードラックを購入することを検討中です。聴かないものは、すぐに処分すれば、いいことなんだけどね。それで、今月…

  • フォークと即興ジャムセッションを融合したThe Mountain Moversの新作 “Walking After Dark”

    USニューヘイブンを拠点に活動しているガレージ・サイケバンドThe Mountain Movers。Dan Greene(ヴォーカル、ギター)、Rick Omonte(べース)の2人が中心となって2006年にアルバム・デビューします。2011年にKryssi Battalene(リード・ギター)、Ross Menze(ドラム)が参加したことで、バンドとしての方向性をしっかりと打ち出していくことになります。このメンバーとなってからの5作目、The Mountain Moversとしての9作目となる新作 “Walking After Dark” がTrouble In Mindより2LPとしてリリ…

  • ライブ・バンドとしての実力を見せつけたHorse Lordsの新作 “As It Happened:Horse Lords Live”

    USボルチモアで結成されたアヴァンギャルドでエクスペリメンタルなバンドHorse Lords。Andrew Bernstein(サックス、パーカッション)、Max Eilbacher(ベース、エレクトロニクス)、Owen Gardner(ギター)、Sam Haberman(ドラムス)の4人が繰り出すミニマルとポリリズムを駆使したサウンドが魅力です。ライブ盤が、Rvng Intl. よりレコード・オンリーでリリースされたので取り上げます。 Horse Lords / As It Happened:Horse Lords Live 本作は過去6年間に行われた様々なライブ・パフォーマンスの中から、2…

  • 2024年8月のディスカホリック

    フジロックが終わってから1か月が経ちました。未だにフジロス真っ最中です。何か書くことがあったけど、考えが纏まらず。毎年この時期はこんな感じ。そうだ、ロッキング・オンから新たに洋楽フェスrockin'on sonicの開催を発表したけど、年明け2025年1月4日と5日の2daysじゃ行けないよなあ。洋楽フェスには興味深々だけど、都市型フェスなら単独公演に行きたいと思う。 2024年8月のディスカホリックは、レコード8、カセット4、CD3の計15作品を購入。ちょっと買いすぎのような感じもするけど、20年前はこの倍近くのCDを購入していた。1日1枚、年間で365枚を超えないように踏ん張っていたころに…

  • アルバムジャケットに魅了されて購入してしまったFaye Webster の5作目となる新作 “Underdressed at the Symphony”

    アルバムジャケットに魅了されて購入してしまったFaye Webster の5作目となる新作 “Underdressed at the Symphony” 。モデルやフォトグラファーとしても活動しており、フォークやカントリーをルーツにしたシンガーソングライターです。今年3月のリリースで最初に聴いたときに、音楽に対しての思いはあまりなかった。ただ、頻繁に聴くことはないけど、忘れない程度に定期でリピートしていた。これはもう取り上げるしかないです。 Faye Webster / Underdressed at the Symphony 本作は、日常生活の中で自分のネガティブで嫌なところを恋愛に置き換え…

  • ニュージーランドのアンダーグランド・シーンで活躍するバンドPumiceが、スウェーデンのレーベルDiscreet Music傘下のFördämning Arkivよりリリースしたコンピレーション2枚組CD!

    ニュージーランドのアンダーグランド・シーンにてエクスペリメンタルなフォーク・ロックを奏でるPumice。90年代中頃よりStefan Nevilleを中心に、現在も2010年代中頃から参加しているJade Farleyとのデュオとして精力的に活動を行っています。今回、スウェーデンのレーベルDiscreet Music傘下のアーカイブ音源やリイシュー音源を扱うFördämning Arkivよりアルバムがリリースされました。 Pumice - Miserable Poison(2CD) 本作は1996年から2021年までにPumiceとしてレコーディングされた膨大なコレクションを2枚組CDとして…

  • フジロックフェスティバル2024 7月28日(日)観戦報告

    フジロック3日目です。本日も少し出遅れました。何とか11時のGREEN STAGEに間に合った感じです。 NO PARTY FOR CAO DONG 11:00-12:00 GREEN STAGE 最終日グリーンステージのトップは台湾のインディーズ・ロックバンドNo Party For Cao Dong Dong。ハードコア、メタル、シューゲイズ、エレクトロダンスの要素を取り入れたサウンドを披露してくれた。海外の観客が多かった気がする。 US 12:40-13:30 RED MARQUEE フィンランドのポストパンクバンドUS。フジロックの創始者の大将こと日高正博のお気に入りバンドと紹介されて…

  • フジロックフェスティバル2024 7月27日(土)観戦報告

    フジロック2日目です。当初午前中に予定していたドラゴンドラに乗って山頂のDAY DREAMING and SILENT BREEZEエリアに行くことは諦めました。初日FIELD OF HEAVENの上原ひろみを最後まで観て、宿に戻り温泉に入って寝たのが午前2時過ぎだった。それで少し寝坊したのでした。 会場には12時近くに入り、OASISエリアにて “元祖 越後もち豚”で「もち豚串焼き」とラ・ロカンダ・デル・ピットーレ岩原本店で「薪窯焼きピッツァ」を食べる。ピッツァはその場で焼くので本当に美味しかったです。 THE LAST DINNER PARTY 13:00-14:00 GREEN STAG…

  • フジロックフェスティバル2024 7月26日(金)観戦報告

    21回目の参加となるフジロックフェスティバル2024です。いつものように前日の25日に越後湯沢駅の温泉宿に到着。チェックインしてすぐに温泉に入ると前夜祭はどうでもよくなりますね。朝9時半の電車に乗って越後湯沢に着くのが16時ですからね。これから3日間あるので、今日はのんびりです。 26日の朝、苗場までのシャトルバス乗り場に行く。思ったよりも混んでいない。シャトルバスの料金が往復2,000円になっていたことに驚いた。これはしょうがないと思う。ただ、フジロックに行き始めたころは無料で深夜でもシャトルバスは動いていたのであった。10時ぐらいに会場に入ってフジロック2024、いよいよスタートです。 渋…

  • 2024年7月のディスカホリック

    フジロックより先ほど、北海道の自宅に戻ってきました。観戦報告は後で書くとして、まずは7月のディスカホリック(購入履歴)です。レコード4枚と少ないです。これからはもっと厳選購入しなければならないですね。 それと6月のディスカホリックの時に、CDを某レコート店の買い取りセンターに送ったことを書きました。買い取り査定の結果が来ましたので報告します。段ボール箱2個、234枚を送って189枚に価格が付き、45枚が廃棄となった。買い取り価格が何と34,416円だったことに驚く。前回、2018年に買い取って貰った時は、240枚送って101枚を金額21,788円で買い取ってくれました。それから比べるとかなりイ…

  • 新旧多彩なメンバーを集めたSunburned Hand Of The Manの新作 “Nimbus”

    ボストンを拠点にして90年代中頃より、サイケデリックなフリーミュージックを追求し続けてきたSunburned Hand Of The Man。これまでプライベート・レーベルManhandを含めて何百もの膨大なアルバムをリリースしてきました。どこから聴き始めたらいいのか分からない新参ファン、アルバム量が多くて付いていけなくなった古参ファンにもお勧めで出来る新作が、Three Lobed Recordingsよりリリースされました。 Sunburned Hand Of The Man / Nimbus 本作 “Nimbus” はプロデュースを担当しているAdam Langellottiのマサチュー…

  • Fuji Rock Festival 2024 My Time Table

    フジロックまであと2週間です。自分が観たいものを纏めてみました。実際、どうなるかは現地に行ってからです。無理せずに楽しみたいと思います。

  • Ben Chasnyのヴォーカリストとして進化が感じられるSix Organs Of Admittanceの新作

    アコースティック・ギターの巨匠John Faheyのフォロワーとしても知られ、2000年代前半のフリーフォーク・シーンの中心的存在として名を知られるようなったBen Chasnyのソロ・プロジェクトSix Organs Of Admittance。新作 “Time Is Glass” がシカゴのレーベルDrag Cityよりリリースされました。 Six Organs Of Admittance / Time Is Glass 本作はBen Chasnyの故郷であるカリフォルニア州ハンボルト郡の自宅にて制作されました。山々の自然を満喫し、愛犬と散歩しながらリラックスした環境の中でアコースティック…

  • 2024年6月のディスカホリック

    フジロック2024まで1か月を切りました。今年も3日間、無理せずにゆっくりと楽しみたいと思う。7月25日に越後湯沢に入ります。宿は昨年と同じく駅からすぐ近くの温泉宿です。前夜祭は気分しだいだけど、宿の温泉でのんびりしたら、動けないでしょうね。会場の苗場までは、シャトルバスの利用なので深夜帯は諦めている。気になっているのが、この時点で未だ正式なタイムテーブルの発表がないことです。今年は色々とあっただけに、主催者側も大変なのは察しできますね。でも、何とかフジらしさを維持したラインナップに納得です。最近の自分は、ちょっとお疲れ気味であります。なので、後は体調を崩さずに元気に参加できればと思っている。…

  • Still House Plantsのヘビィーでミニマルに構築されたスロコアな世界!

    Jessica Hickie-Kallenbach(ヴォーカル)、Finlay Clark(ギター)、David kennedy(ドラム)によるイギリスのインディーズ・バンドStill House Plants。2015年に同じ美術大学で知り合って、このバンド結成している。今年4月にロンドンのレーベルBisonよりリリースされたサード・アルバム “If I Don​’​t Make It, I Love U” が、これまでの彼らのサウンドを最も完全に体現した作品となっている。 Still House Plants / If I Don​’​t Make It, I Love U ヴォーカル、ギ…

  • フランスBégayerの新作、アヴァンギャルドでありながらも、ポップさも兼ね備えた異形の音響空間!

    2015年頃よりLoup Uberto、Lucas Ravinale、Alexis Vineïsの3人によって結成されたフランスのアヴァンギャルドなサイケデリックバンドBégayer。フランス語で、どもり、吃音を意味したバンド名で、Loup Ubertoの個性的なヴォーカルを中心に、様々な要素をモチーフにしたサウンドが魅力です。2022年に2人のメンバーJean-Philippe Curtelin、Etienne Foyer が参加して、5人編成となっている。本日は今年3月に新作 ”Évohè B​è​gue” がリリースされたので、これを取り上げたいと思う。 Bégayer / Évohè …

  • 2024年5月のディスカホリック

    今月クレジットカードの不正アクセスがありました。幸いにもクレジット会社のセキュリティが未然に防いてくれました。夜中の2時半ぐらいにショートメッセージで本人確認の連絡が来ました。本人で無いことを伝えるとすぐにカード使用停止になりました。日中にコールセンターに電話をして、最近使用した分の再確認をして新しいカードを作りました。皆さんもクレジットカードの扱いには気を付けてくださいね。 2024年5月のディスカホリックは、レコード10、CD5の15作品の購入実績でした。クレジットカードの件もあって、今月は何とか国内で購入することが出来ました。といってもすべて通販なので支払いはクレジットカードですけど。円…

  • 90年代インディーズ・シーンの異端児Kramerが、2021年に新作をリリースしていました。

    2020年頃よりKramerがShimmy Discを復活させていたことを今頃になって知った。その中で、1998年以来となる自身のソロアルバム “And The Wind Blew It All Away” を2021年にリリースしていた。本日は、このアルバムを取り上げたいと思う。 Kramer / And The Wind Blew It All Away プロデューサーとしてGalaxie 500やLowを見出したことは、Kramerの功績だと思う。以外と知られていないのが、Daevid AllenとHugh Hopperを90年代に結び付けたのも、彼の人脈があってのことである。一方で女性…

  • Thomas Bushの新作、イギリスの憂鬱な雰囲気を独特の浮遊感で纏ったチェンバー・ポップ!

    20年以上様々なユニットでインディ・ロックからインダストリアル、アンビエントの音楽を実践してきたイギリスのアーティストThomas Bush。2018年にやっとソロアルバムデビューをしています。本日は今年リリースされたソロ3作目のThe Next 60 Yearsを取り上げます。 Thomas Bush / The Next 60 Years 本作はロンドンのインディーズレーベルJolly Discsよりヴァイナルとデジタルでリリース。Jolly DiscsのオーナーでもあるGuy GormleyとThomas Bush本人との共同プロデュースにて制作しています。チェンバロとギターやシンセの音…

  • 原点回帰を行い、それを未来へと進化させて作り上げたMagic Tuber Stringbandの新作!

    フィドルのCourtney WernerとギターのEvan MorganによるデュオMagic Tuber Stringbandは、アメリカ・ノースカロライナを拠点にアパラチアンミュージックをルーツとして2019年より活動しています。セルフリリースから始まったアルバムが、Blue Hole Recordings、Garden Portal、Feeding Tube Recordsを経て、今回インディーズ・レーベルの老舗Thrill Jockeyより新作がヴィナイル・リリースされました。 Magic Tuber Stringband / Needlefall 本作はフィドル、ギターのほかに、バン…

  • 2024年4月のディスカホリック

    フジロック2024まで3が月を切りました。先週の金曜日に第5弾ラインナップでThe Jesus and Mary Chainの出演が決定しました。ジザメリのライブには思入れがあって、1998年10月11日の今は亡き新宿リキッドルームでのライブを観ています。この時、Reid兄弟が喧嘩して兄のWilliam Reidが来日しなかったのです。主催者側も急だったことで中止の告知が遅れて、会場に多くの観客が来ていた。ただし、弟のJim Reidがお詫びを含めて暫定的な何かをやるとのことだった。これに参加しなければ、返金するとも言っていた。ここまで来て帰るわけにもいかず参加した。30分ぐらいノイズを垂れ流…

  • Bardo Pondのアーカイブ音源シリーズ第9弾!

    90年代初期からサイケデリックロック、スペースロック、ストナーロックと称されてきたアメリカ・フィラデルフィアのバンドBardo Pond。彼らのアーカイブ音源シリーズ第9弾となる音源が、新作としてイギリスのFire Recordsよりヴァイナルとデジタルでリリースされました。彼らの場合、アウトテイクや未発表音源など膨大な録音を維持管理して、タイミングをみてリリースしてきた。今回の第9弾は、以前の寄せ集め的なコンピレーションとは違っていて、新たなる方向へと進もうとしていた軌跡が残っていました。 Bardo Pond / Volume 9 本作は2005年から2006年に録音されています。Bard…

  • Brian LucasのソロユニットOld Million Eye、浮遊感あふれる独特のサイケデリックをアンビエントにて包み込んだ世界!

    Dire Wolvesや43 Odesのメンバーとしても活躍しているマルチ奏者でテープマニピュレーターBrian LucasのソロユニットOld Million Eye。90年代のサイケデリックバンドMirza解散後、2000年代中頃に一時期タイに住んでいたころにOld Million Eye名義で活動する。その後、アメリカに戻って2014年頃よりDire Wolvesのベーシストとして参加します。Dire Wolvesの活動が軌道に乗る中で、Mirzaの昔のメンバーとの43 Odesにも参加しつつ、2019年頃よりソロ活動をOld Million Eyeとして再開します。カセット音源を中心に…

  • スウェーデン地下音楽シーンの重鎮Dan Johansson率いるDrifting、ノイズとロリータ・ヴォイスのコラージュ作品!

    スウェーデン地下音楽シーンの重鎮でEnhet För Fri Musik、Amateur Hourなど様々なプロジェクトに関っているDan Johanssonと、同じくAmateur HourのヴォーカルJulia Bjernelind、そしてアメリカのハーシュ・ノイズForm HunterのメンバーであるWeston Czerkiesによって結成されたDrifting。彼らのデビュー作 “Dream Autopsy” が、スウェーデン・ヨーテボリのレーベルDiscreet Music傘下のFörlag För Fri Musikより昨年末にヴァイナル・オンリーでリリースされました。私にとって…

  • 2024年3月のディスカホリック

    今月はレコード5作品の購入実績でした。いつもあまり利用することの無いタワーレコードオンラインでの購入が多かったです。私の好む音楽について取り寄せが多いが、今回は在庫を持っていました。タワーレコードも色々利用したいと思い、Old million Eyeの新作は予約を入れた。ただOld million Eye Bandcampでリリース後、早い段階で販売終了となってしまった。すぐに予約をキャンセルしてリリース元Feeding Tube Recordsに注文し直した。好きなアーティストなので、買いそびれだけはしたくない。やはり在庫を持っているところが強いです。ちょっと高くついてしまったけどね。 Bi…

  • Shimmy DiscのKramerが近年発見したDaniel Johnstonの2000年4月のライブ音源!

    2019年に58歳で天国に旅立ったシンガーソングライターDaniel Johnston。精神の病と闘いながらKurt Cobain、Sonic Youth、Beck、Yo La Tengo、Flaming Lipsなど数多くのアーティストがリスペクトしていたアウトサイダーヒーローでもあった。今回、2000年4月にニューヨークで行ったライブ音源が発表されました。Daniel Johnstonのアルバムを手掛けたことのあるShimmy DiscのKramerが近年発見したDATからマスタリングされた音源をレコードとカセットでShimmy Discよりリリースです。 Daniel Johnston …

  • 2024.3.11 Slowdive@豊洲PIT

    Slowdiveの単独公演に行って来ました。昨年フジロックに参加した後、リリースされた7年振りの新作 “Everything Is Alive” を提げてのライブです。これまでにフジロックで2014年、2017年、2023年、そして2017年の単独公演のすべての来日公演を観ているだけに、楽しみなライブでもあります。会場となる豊洲PITは2014年に開設され、現在は ぴあ が運営しています。初めて行くライブ会場なだけに、興味津々です。 開演が19:30と少し遅めのスタートで、19:40頃からライブが始まった。注目のオープニングナンバーは、新作 “Everything Is Alive” からのS…

  • Landingのサブスクリプション シリーズ コレクション第3弾!

    アメリカ・コネチカット州を拠点に活動しているインディーズバンドLanding。彼らのBandcampサブスクリプションに登録して半年が経ちました。2021年から隔月ごとに新曲をサブスクリプション限定としてデジタル配信を行ってきた。その新曲を毎年年末にSubscription Series Collectionとしてカセット音源でリリースしてきた。このカセットが欲しいために、登録したのでした。月額$3の料金は掛かりますが、カセットは無料とのことであった。 2021年末のSubscription Series Collection 01は、希望する登録者に送ったあとに一般リスナーにも販売開始となっ…

  • 2024年2月のディスカホリック

    フジロック2024に向けて、チケットと宿を確保しました。今年も3日間観戦予定で、宿は越後湯沢で予約しました。注目の出演者第1弾は2月9日に発表となりました。KraftwerkとRideは積極的に聴いたことがありますが、後は殆ど知らなラインナップに、もっとトレンドを意識した音楽を聴かなくてはと思ってしまった。フェスは自分の知らない音楽に出会える場でもあるので、今後の追加出演者にもワクワクしながら待ちたいです。 2024年2月のディスカホリックは、カセット6、レコード3,CD2の11作品の購入実績となりました。今月はカセットでの購入が多いです。 William Henry Meung / This…

  • フリーフォームバンドEyes of the Amaryllisの奏でるゴーストサウンド!

    前回に引き続き今回もイギリスの実験レーベルHorn of Plentyからリリースされた作品を取り上げます。ソロ活動を含めて様々な活動を行い、レーベルCor Ardensも運営する奇才Jim StrongとソロユニットPeople Skillsとしても活動しているJesse S. Dewlowに、Goda Trakumaite、Esther Scanlundが、参加して結成されたアメリカ・フィラデルフィアのフリーフォームバンドEyes of the Amaryllis。彼らの昨年9月リリースの2ndアルバムを紹介します。 Eyes of the Amaryllis / Perceptible …

  • 結成35周年を迎えたIdea Fire Companyの新作バスルーム・エレクトロニクス!

    結成35周年を迎えたScott FoustとKarla Boreckyによるアメリカ・マサチューセッツのデュオIdea Fire Company。結成時からインダストリアル、ポストパンクをベースにしながらコズミック、ミニマル、ジャズ、クラシックを取り入れてアヴァンギャルドに変革してきました。35周年に合わせた記念すべき作品が、昨年9月にイギリスの実験レーベルHorn of Plentyからリリースされました。個人的に今注目しているHorn of Plentyからで、これはもう取り上げるしかないですね。 Idea Fire Company / Bathroom Electronics タイトルに…

  • Maths Balance Volumesの奏でる退廃的なフリーフォークの世界とは!

    このところフォークに凝っている。でも古典的なフォークではない。2000年代前半にフリーフォーク・ムーブメントがマニアックに盛り上がっていた。そのころを彷彿させるようなバンドが現れている。当時はフォークを音楽ルーツにして、サイケ、エレクトロニクス、インプロなどの要素を取り込んでサウンド構築していた。今はそれぞれに独自の音楽ルーツがあってそれらが一体となったときに、偶々フォークになってしまった感じもする。代表的なバンドの一つが、スウェーデンのEnhet För Fri Musikであります。彼らの場合、インダストリアル、ノイズ、アンビエント、ポストロックを音楽ルーツに持っている各メンバーが集まって…

  • 2024年1月のディスカホリック(今年もフジロック・フェスティバルに行きます!)

    今年もフジロック・フェスティバルに行きます。残念ながら早割抽選には落選したけどね。出演者第一弾発表は今週末ぐらいにでもあるのかな?もの凄く楽しみです。宿の方は、何件か電話にて確認していますが、まだ、価格が決まっていないので予約が取れないとのことです。オフィシャル・ツアーとの関係もあるのかな?ネットにはあまり出てこないので、これから電話掛け捲りで宿を確保したいと思う。宿のクオリティーにも拘りたいので、そうなると越後湯沢駅周辺ですね。ピンからキリまで様々な宿に泊まったことがあるけど、年を取るとしっかりとした温泉宿でゆっくり休息したいのですよ。これもフジロックの楽しみの一つでもあります。 2024年…

  • Spiritualized、Spring Heel JackのメンバーでもあるマルチプレーヤーJohn Coxonの初ソロ・アルバム “Real Magic Vol.1”

    Jason Pierce率いるロックバンドSpiritualizedのメンバーでもあり、Ashley WalesとのデュオSpring Heel Jackとして電子音楽を中心に様々な音楽を奏でているマルチプレーヤーJohn Coxon。ソロ活動としては、Eddie PrevostやEvan Parker、Alex Wardら様々な即興音楽家とのコラボレーションも行ってきました。そんな状況の中、Ashley Walesと2人で立ち上げたレーベルTreaderより、昨年11月にJohn Coxon単独名義としての初ソロ・アルバム ”Real Magic Vol​.​1” をリリースしました。 Jo…

  • ニュージーランドのWilliam Henry Meungが奏でるカオティックなLo-Fiインディ・フォーク!

    フォーク、ジャズ、ノイズ、ミニマル、ドローンなどを中心にエクスペリメンタルでオブスキュアな雰囲気を持ったDIY的ミュージシャンやバンドの音源を届けてくれる英国のレーベルHorn of Plentyに注目しています。このレーベルより昨年は、ベルリンを拠点に活動しているアウトサイダーミュージシャンNein Rodereを取り上げました。今回はニュージーランドの先住民族マリオをルーツにしているWilliam Henry Meungの “Hiraeth and Limerence” を紹介します。 William Henry Meung / Hiraeth and Limerence William …

  • Dire Wolvesの再活動、新たなる方向を示した新作 “Easy Portals”

    Jeffrey Alexander率いるサンフランシスコのサイケデリックバンドDire Wolves。2019年のヨーロッパ・ツアー以降、コロナ・パンデミックの影響で各メンバーは、サンフランシスコを離れざるを得ない状況になりました。ギタリストのJeffrey Alexanderはフィラデルフィアに、ドラマーのSheila Boscoはアムステルダムに、ヴァイオリニストのAjrun Mendirattaは北カリフォルニアの辺鄙な場所に移動し、サンフランシスコにはベーシストのBrian Lucasだけが残り、それぞれ個々の活動に専念していた。 2018年リリースの傑作アルバム “Paradisia…

  • 2023年アルバム・ベスト10

    本年もよろしくお願いします。年明け最初の投稿は2023年アルバム・ベスト10です。2023年にリリースされた新作を基本に選出しています。コロナ・パンデミックが明けて、様々な制限が無くなったことで、各バンドやアーティストの思いが一気に噴出した作品が多かったように思う。特にNo.1に選んだMV&EEは、これまで彼らを少しでも聴いたことのある方なら,「これはいったい何なんだ」と思うリスナーが居ても不思議でない。そのぐらいの衝撃度を持った作品に仕上げている。No.2のRichard Youngsについても、毎度様々な展開で攻めてくるが、予想外のアプローチに驚いてしまった。音楽的クオリティーも高く、Ri…

  • 2023年12月のディスカホリック

    今年最後の更新です。毎度の拙い文章に付き合ってくれる皆さんに感謝です。本年も大変お世話になりました、良いお年をお迎え下さい。私の方は、年末年始も仕事です。老体に鞭打って頑張りますね。いつもように月末近くのディスカホリック(購入履歴)です。12月ですので、年間購入枚数や購入先別についても書いています。2023年アルバム・ベスト10は、年明けとなります。 2023年12月のディスカホリックは、レコード6、カセット1の7作品の購入実績でした。年間では、レコード70、CD25、カセット22でトータル117作品となりました。昨年が146作品なので2割ほど減らしてます。保管する場所の問題など色々ありますか…

  • Gongの新作 “Unending Ascending” Daevid Allenの理念を継承しつつ、今のバンドとして進化した傑作!

    1969年にDaevid AllenとGilli Smythにより結成され、数多のメンバー変遷を経ながら現在も活動しているGong。ところが、2015年にDaevid Allenが癌で死去。彼の遺志を引き継いて残されたメンバーがGongを存続させます。彼らは精力的にライブ活動を行い、日本でも2018年10月と今年5月にライブを行っている。いずれも元GongのSteve Hillageとの素晴らしいライブを披露しています。そんな彼らの4年振りとなる待望の新作がリリースされました。Daevid Allen亡き後のGongのスタジオ・アルバムとして3作目となる “Unending Ascending…

  • Steven R. Smith、Glenn Donaldson、Brian Lucasによるユニット43 Odesの新作 “HWN UN AMN” に思いを寄せて…

    このブログでは毎度お馴染みのSteven R. Smith。カリフォルニアのインディーズ・ポップ職人と言われるようになったGlenn Donaldson。Dire Wolves、Angel Archerのメンバーとして活動を行いながらソロ・ユニットOld Million Eyeとしても活躍しているBrian Lucas。この3人によるユニット43 Odesの2作目となる新作 ”HWN UN AMN” がEiderdown Recordsよりレコードでリリースされました。これはもう、取り上げるしかないです。個々のメンバーの音源やブログで取り上げた記事のシェアを含めて、43 Odesの思いを書いて…

  • 2023年11月のディスカホリック(来年3月11日のSlowdive東京公演に行きます)

    今年のフジロックで素晴らしいライブを披露してくれたSlowdive。来年3月11日に東京の豊洲PITにてライブが行われます。これまでに、フジロックで3回、2017年の単独公演も観ているだけに、もう行くしかないですね。オフィシャル先行でチケットを確保しました。豊洲PITは初めて行く会場だけに、近場で泊まることを考えた。ただ、豊洲周辺の宿代が高いのに驚きました。函館から羽田の往復航空券+宿泊のセット企画で60,000円から70,000万円もするのであった。そんなことで、品川で宿を確保。こちらはセット企画でも45,000円です。新橋からゆりかもめで新豊洲に行く感じかな。今月Slowdiveの新作も購…

  • ベルギーのアヴァン・ギャルドなフォークを奏でる鬼才Antoine Loyerと合唱隊Megalodons Maladesによるコラボ作の第2弾!

    ベルギーのアヴァン・ギャルドなフォークを奏でる鬼才Antoine Loyerの今年6月にリリースされた5作目となる新作 “Talamanca” を紹介します。2021年の前作 ”Sauce chien et la guitare au poireau” と同じくブリュッセルの合唱隊Megalodons Maladesとの共作です。この前作がフランスのサイケ・バンドBégayerとのスプリット・アルバムで、A面がAntoine Loyer & Megalodons maladesサイト、B面がBégayerサイトといった構成でした。両者ともにフランスのレーベルLe Sauleよりアルバムをリリー…

  • ギターと木箱による打楽器カホンによる75 Dollar Billの世界!

    ギタリストChe ChenとパーカッショニストRick Brownによるデュオユニット75 Dollar Bill。ブルックリンで2012年に結成して地道にライブ活動を行い徐々に注目を浴びるようになります。2019年リリースのアルバム “I Was Real” が、英国の音楽誌The Wireの年間ベスト・アルバムNo.1に選出されています。The Wire誌ですから、メインストリームと関係なく独自の視点で選んでいることに注目ですね。 Che Chenは、秋山徹次、向井千惠とのコラボレーションなど、日本のアンダーグランド・シーンとも繋がっているのも興味深い。そのほか、Pauline Olive…

  • Richard Youngsの新作 “Modern Sorrow” は、自身の声をサンプリングやビブラート変調して作り上げた、ポップでコンテンポラリーな怪作!

    エクスペリメンタル・フォークからアヴァンギャルドなポップ・ミュージック、そしてノイズからエレクトロニクスまで多彩なジャンルを奏でてきたスコットランド・グラスゴーの奇才Richard Youngs。これまでも数多くのアルバムをリリースしており、無尽蔵なアイディアで多くのリスナーを魅了してきました。今回、Oren AmbarchiのレーベルBlack Truffleより新作がリリースされました。 Richard Youngs / Modern Sorrow レコード・オンリーでリリースされた本作は、A面1曲、B面1曲の2曲収録となっています。本作はギターを使用せず、自身の声をサンプリングやビブラー…

  • 2023年10月のディスカホリック

    2023年10月のディスカホリックはレコード6、CD3(1枚は頂きもの)、カセット1の10作品の購入実績でした。今回、シアトルのレーベルEiderdown RecordsよりNatalia Beylis & Eimear ReidyのCDを頂きました。Eiderdown Recordsに7月発売の43 Odesのレコードを注文していました。2か月経っても届かなかったので、問い合わせたところ、レコードに反りがあって一時販売を停止していたとのことであった。連絡が遅れたことに申し訳ないとうことで、レコードを送る時にCDも併せて送ってくれました。Natalia Beylis & Eimear Reid…

  • 2023.10.20 The Album Leaf@渋谷WWW X

    The Album Leafの渋谷WWW Xでのライブに行ってきました。今回はJimmy LaValleのキーボード以外に、RaaysことAaron RaaysのドラムとWalter Trappのトランペットが、サポートメンバーとして参加しています。Raaysはポストニューエイジ・アンビエント系マルチ奏者で、今年Leaving Recordsよりカセット音源 “Innervzm I+II” でソロ・デビューしている。ゲストとしてオープニング・アクトで演奏することになっているので、この辺りも興味深かった。それと会場に着いて告知を確認すると、Featuring Guest Vocal:Maika …

  • Arnold Dreyblattの新作 “Resolve” は、これまでのアルバムのなかで、よりロック的な魅力が満載の傑作!

    エクスペリメンタルでアヴァンギャルドな音楽を追求しているニューヨーク出身の作曲家Arnold Dreyblatt。Pauline Oliveros、La Monte Young、Alvin Lucierといった巨匠の下で音楽を学んでおり、1984年よりベルリンを拠点に活動しています。待望の新作がリリースされたので紹介します。この数年はアーカイブ音源やコンピレーション音源のリリースが多く、新作となると2013年のフォークバンドMegafaunとのコラボレーション “Appalachian Excitation” 以来の10年振りとなります。興味深いのはThe Orchestra Of Excit…

  • ベルリンを拠点に活動しているNein Rodereのアウトサイダーな世界とは?

    Nein Rodereはベルリンを拠点に活動しているDavid Roederの音楽ソロ・プロジェクトです。画家や精神保健福祉士でもあるという経歴から、様々な芸術を熟考、制作、促進することによって、日常の経験をより深い心理的構造と結びつける取り組みも行っている。ベルリンのアウトサイダー・アート協会の理事としても活動しているようです。音楽については、Nein Rodereとして2017年頃からひっそりとカセット音源をセルフリリースしていた。そんな彼を取り上げたのがロンドンの実験的なフォークを中心とした新興レーベルHorn Of Plentyであった。最近になってレコード2枚とカセット1本を購入して…

  • 2023年9月のディスカホリック

    月末のディスカホリックでは、購入履歴以外に色々と書いていたが、今月は何も書くことが出来ませんでした。ネタは色々とあったけど、考えが纏まらずにタイムアウトです。なので購入履歴だけとなります。 2023年9月のディスカホリックは、レコード7、カセット3、CD1の合計11作品でした。毎度のことですが、買ったその月に殆ど聴けてないことの方が多いです。 75 Dollar Bill / Power Failures(2Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格5,486円 ニューヨークのマルチ奏者Che Chenとパーカッショニストとして活動するRick Brownのデュオユニット75 Do…

  • MV&EEの新作 ”Green Ark” は、これまでのサイケ・フリーフォークの領域を超えた傑作‼

    2000年代初期よりサイケ・フリーフォークを奏でてきたアメリカ・バーモントのMatt ValentineとErika ElderによるMV & EE。彼らの場合、CDRやカセットでの自主制作によるリリースが多いことでも知られている。Matt Valentineはソロでアルバム制作も行いながら、P.G. Six とのコラボレーション・ユニットWet Tunaとしても活動していた。最近になってWet TunaからP.G. Sixが脱退しており、Matt ValentineはWet TunaをErika Elderを含めて様々なゲストを迎えて再スタート。昨年にアルバム “Warping All By…

  • アンビエント・サイケデリックバンドLandingのBandcampサブスクリプションに登録しました!

    LandingはAaron SnowとAdrienne Snowによる夫婦デュオMay Landingとして音楽活動を行う。90年代後半に友人であったDaron Gardner、Dick Baldwinをメンバーに入れてLandingとバンド名を変えたのか始まりでした。アメリカ・コネチカット州を拠点にアンビエント・サイケデリックバンドとして活躍します。新作がリリースされたので取り上げます。 ただ、これまでのように新作をリリースしてライブ活動を行うやり方とは、ちょっと違うようです。コロナ・パンデミックの影響でメンバーと会うことが出来すに、Landingをどう継続させていくか模索していたとのこと。…

  • The Album Leafの10月に行われるライブに向けて、新作 “Future Falling” を聴きまくっています!

    前回の記事で、朝霧Jamに出演が決まっているThe Album Leafの10月20日渋谷WWW Xでの公演に行くことを書いた。ポストロックバンドTristezaのメンバーでもあったJimmy LaValleのソロ・プロジェクトとして90年代後半に活動し始めたThe Album Leaf。これまでフジロックを含めて3回観ていますが、Jimmy LaValleの奏でるエレクトロニックスを中心にライブによってソロやバンド編成だったりする。2016年のフジロックで観たときは、バンド編成でチルアウトな世界を堪能させてくれたと書いていました。今回もハンド編成で、ドラマーとして参加しているマルチ奏者Raa…

  • 2023年8月のディスカホリック(朝霧Jamに出演が決まっているThe Album Leafの10月20日渋谷WWW Xでの公演に行きます)

    8月は毎年フジロス状態に陥る。ちょっと大袈裟かもしれないが、2月にチケットや宿を確保してからは、それを楽しみに生きてきた部分もある。北海道の田舎町に住んでいると、そう簡単にライブを観に行くことが出来ないことも大きい。何とか次の楽しみということでフジロックの観戦報告でも書いたように、Yo La Tengoの11月6日の単独公演に行くしかないと思った。一般販売開始の8月12日10:00にアクセスしたけど、チケットを取ることが出来なかった。もの凄い人気であることを再確認した。 それなら、朝霧Jamに出演が決まっているThe Album Leafの10月20日渋谷WWW Xでの公演に行くことにした。T…

  • 謎のJärnakollektivetが奏でる瞑想的で中毒性の高い不思議な世界!

    これまでスウェーデンのアンダーグランド・ミュージックシーンについて色々と書いてきました。今回は2022年よりカセット音源をセルフ・リリースし続けていたJärnakollektivetを取り上げます。音源の公開やバイオグラフィーなどの情報が無かったため、まさに謎のJärnakollektivetでありました。名前を知ったのは、このブログでも取り上げているBlodことGustaf Dickssonとスウェーデンのアンダーグランドの重鎮Dan Johanssonによるユニット Oroskällanのアルバム “Inspirationsfestivalen” に参加していたことが切っ掛けでした。 その…

  • フジロックフェスティバル2023、7月30日(日)観戦報告

    フジロック最終日の観戦報告です。すでに今回の入場者数114,000人と発表されているが、特に多いと言った数字ではない。コロナ前と比べるとステージが3か所も減っている。そのせいなのか、メインのグリーン、ホワイト、レッド、フィールドの何れもが、それなりに混雑していたと思う。あと、子供が多かったようにも感じるが、安心安全をモットーとしているフジとしては良いことなんでしょうね。 民謡クルセイダーズ FIELD OF HEAVEN(11:40~12:30) 日本民謡とラテン、アフロ、カリビアン、アジアなど様々なダンス・ミュージックを融合させたサウンドを奏でる民謡クルセイダーズ。“おてもやん”、“ホーハイ…

  • フジロックフェスティバル2023、7月29日(土)観戦報告

    仕事柄、マスク、手袋、コーグルは、必須アイテムで、昨年のフジロックの時、すべて装着して参加していた。今年も一応用意はしていたが、使用することは無かった。Facebook、X(Twitter)のカヴァー写真もフジロックの看板をバックしてマスクやゴーグルをした写真でしたが、新しいものに変えることが出来ました。何も規制がないことでフジロックが行われたことに感謝です。 フジロック2日日の観戦報告です。多少寝不足気味であったが、本日も無理せずに楽しむことが出来た。 GEZAN with Million Wish Collective GREEN STAGE(11:00~12:00) どう表現したらいいの…

  • フジロックフェスティバル2023、7月28日(金)観戦報告

    前日27日の朝9時に家を出て、午後4時に越後湯沢に到着。まずは宿にチェックインしてから駅中の越後十日町 小嶋屋のへぎそば野菜天ぷらセットを食べる。久しぶりに食べたけど、美味しかったです。シャトルバス乗り場の混雑具合を確認して、前夜祭に参加することを断念する。宿に戻って貸し切り状態の温泉に浸かってのんびりと過ごす。後から知ったけど、前夜祭には沖縄のハードロックバンド紫が出演していたとのことです。この前夜祭はサプライズが多いので侮れませんね。 28日は新幹線の到着する直前の9時前にシャトルバス乗り場に並ぶ。15分ぐらい待ったが、いつも通りの感じであった。 The Fever 333 GREEN S…

  • 2023年7月のディスカホリック

    明日、フジロックに向けて出発します。北海道の田舎町なので朝9時に家を出ても越後湯沢に着くのは午後4時ぐらいです。在来線と北海道新幹線、上越新幹線を使用します。函館から飛行機を利用した方が少し安いと思うが、時間的には殆ど変わらない。都内に入らないだけでも精神的にいい。7年後に我が地元にも新幹線の駅が出来るので、より楽になるけどね。それまで、フジロックに対する思いを維持出来るかですが? 2023年7月のディスカホリック(購入履歴)は、レコード8、CD2、カセット2の14作品の購入実績となりました。いつものように海外からの購入が多いです。国内でもっと購入できるようショップには頑張って欲しいけどね。以…

  • フジロック2023、私的タイムテーブル!

    いよいよ、来週に迫ったフジロック。毎年のように私的タイムテーブルを考えるけど、殆どその通りに行動したことは無いですね(笑) その日の天候や自分の体力で、その都度、変ってきます。今年は無理せずに、のんびりと観戦すると決めていますしね。特に準備と言っても荷物は、すでに宿の方に送っているので、身軽に行くだけです。宿はいつもの様に越後湯沢駅の近く。3日間シャトルバスで苗場へ行くので、深夜帯は諦めています。あとは体調管理に気を付けて現地に行くだけです。 7月28日(金)https://www.fujirockfestival.com/artist/timetable/28 Yo La TengoとThe…

  • モロッコの伝統楽器ゲンブリを演奏するマルチ奏者Joshua Abrams率いるNatural Information Societyの新作!

    モロッコの伝統楽器ゲンブリを演奏するベーシストとして存在感を示すマルチ奏者Joshua Abrams。90年代後半にシカゴを拠点としたポスト・ロックバンドTown And Countryでの活動を行いつつ、ソロ活動やSam Prekop、Rob Mazurek、David Grubbsらの作品に参加してきました。あの伝説的なアウトサイダーミュージシャンJandekのライブサポートをJohn McEntireと務めたこともあります。2010年には自身の音楽を追求するためのプロジェクトNatural Information Societyを立ち上げます。本日はベルギーのAguirre Record…

  • Kammerflimmer Kollektiefの新作 “Schemen” ラディカルでエキセントリックな世界を体感して欲しい!

    Thomas Weber率いるドイツのエクスペリメンタル・バンドKammerflimmer Kollektief。90年代後半に結成され、サイケデリック、フリー・ジャズ、ノイズといった要素を絡めたポスト・ロックを奏でてきました。結成時は6人編成で、流動的なメンバー構成であった。2010年代以降より現在の3人編成、Johannes Frisch(ダブルべース)、Heike Aumüller(ハーモニウム)、Thomas Weber(ギター)を中心に活動を行っています。今回、5年ぶり11作目となる新作 “Schemen” がドイツ・ベルリンのレーベルKarlrecordsよりリリースされました。 …

  • 2023年6月のディスカホリック

    2002年から行き始めたフジロック。2020年は中止、2021年は断念したけど、今年も行きますよ!今回で20回目です。2002年の時、メディアのインタビューを受けて “40過ぎのオヤジがフジロックなんて、場違いで申し訳ありません” 的なことを言っていたことを思い出した。何年が前に、還暦過ぎてからのフジロックがキーワードとなったことがあった。それが今では、70代からのフジロックですか? まだ、8年ぐらいあるので、これからですね。とはいえ、体力の限界も感じていますので、無理せずにのんびりと3日間観戦する予定です。 今月のディスカホリック(購入履歴)は、レコード8、CD6、カセット1の合計15作品の…

  • スウェーデンのDan Johansson率いる音楽ユニットEnhet För Fri Musikに嵌っています。

    スウェーデンのアンダーグランド・シーンをこのブログで色々と取り上げてきた。今回はヨーテボリを拠点としたDan Johansson率いる音楽ユニットEnhet För Fri Musikを取り上げます。80年代からインダストリアル、ノイズ、パンク、フォークなど様々なバンドにて音楽活動を行ってきたDan Johanssonは、2010年代より彼を中心にバンドやユニットが形成されて行きます。Enhet För Fri Musikもその一つでありますが、ここを基軸にして派生的な活動が広がっているのも確かのようです。 このEnhet För Fri Musikのメンバーとして、このブログでも取り上げてい…

  • Tony Conrad、Arnold Dreyblatt、Jim O'Rourkeによるアーカイブ音源 “Tonic 19-01-2001” は、前衛音楽ファン必聴の1枚!

    Oren Ambarchi主宰の前衛音楽を中心としたレーベルBlack Truffleの100タイトル記念としてTony Conrad、Arnold Dreyblatt、Jim O'Rourkeの3人による2001年のアーカイブ音源 “Tonic 19-01-2001” がリリースされました。 本日は、このアルバムを取り上げます。その前にコラボレーションした3人についても少し書いて置きたいと思う。 Tony Conradはアメリカのヴァイオリン奏者で前衛音楽家です。60年代にLa Monte Youngがニューヨークで結成したグループTheatre of Eternal Music(永久音楽劇…

  • Randall Nieman率いるFüxaの22年作 “Covered In Stars” は、Sonic Boomに対するオマージュを表したアルバムです。

    1994年にRandall NiemanとRyan Andersonの2人が中心となって活動を始めたFüxa。90年代のDarla Recordsが、Bliss Outシリーズとしてエレクトロニックスを駆使したスペースロックを多く取り上げており、密かなSi-Fiブームを起こしていた。Füxaもその一角を担うバンドとして名を知られるようになる。2000年代に入るとRandall Niemanのソロ・プロジェクト的な様相を呈するようになり、アルバム毎に多彩なゲストが参加するようになります。彼はレーベルMind Expansionのオーナーでもあり、Füxaのアルバムを始めとしてMartin Rev…

  • 2023年5月のディスカホリック

    このところPCの調子が悪くてネットに繋がりにくく、すぐに固まったりしていた。それでも何とか騙し騙し使っていた。前回2016年の時は完全にPCが起動しなくなってから慌てて購入したこともあったので、今回は早めに替えかえた。機種はこれまでと同様に富士通のノートパソコンでウィンドウズ11搭載です。元々PCに関してあまり詳しくなく、購入した家電店に最初のセットアップもお願いした。新機能があるとか、ないとかはあまり関係なかったが、予想以上にスイスイとスムーズに動くことに驚いてしまった。当たり前のことですが。 セットアップのあとは、これまで使っていた色々なものを移し替えるのですが、IDやパスワードを忘れるな…

  • 2023.5.11 The Steve Hillage Band and Gong@川崎Club Citta

    The Steve Hillage BandとGongによる夢のジョイント・ライブに行ってきました。The Steve Hillage Bandといっても現在は、Steve HillageとパートナーであるMiquette Giraudyの2人とGongのメンバー5人が参加した編成となっています。Steve HillageとMiquette Giraudyの2人は、70年代Gongの黄金期を支えてきたメンバーでもあります。Daevid Allenが亡くなったあと、彼の遺志を引継いでGongを継続させたメンバー達を支えたのは、間違いなくSteve Hillageでありました。The Steve …

  • La Tèneのスピリチュアルなドローン・エスノフォーク!

    民族音楽をモチーフにミニマルなドローンミュージックを展開しているLa Tène。手回し器具のついた弦楽器のハーディ・ガーディ担当のフランス人Alexis Degrenier、ふいごを付けたオルガンのハルモニウムとエレクトロニクスを操るスイス人D'incise、トライバルなパーカッションを掻き鳴らすスイス人Cyril Bondiの3人が奏でる中毒性の高いサウンドが、ロックファンをも唸らせてきた。彼らの5年振りとなる4作目がリリースされました。 La Tène / Ecorcha​、Taill​é​e スイスのレーベルLes Disques Bongo Joeよりレコード、CD、カセットでリリース…

  • 2023年4月のディスカホリック

    2023年4月のディスカホリックは、レコード6枚、CD3枚、カセット1本の10作品の購入実績でした。毎月のディスカホリックは購入履歴を書いているだけですが、過去に個別で取り上げているバンドやアーティストの記事も多くなっている。その過去記事を出来るだけリングしたいと思っている。ただ、ブログを11年近くやっていると書いた時と今では、辻褄が合わないことなども出てくる。その辺りをこっそりと修正したりもしている。誤字、脱字も多いし拙い文章でありますが、自分のペースで無理せずに更新したいと思っている。今後もよろしくお願いします。 Füxa / Covered In Stars(Vinyl) 購入先Amaz…

  • Steven R. Smithの変名ユニットによる2つの新作

    様々な変名ユニットを駆使して活動しているSteven R. Smith。このブログでも多く取り上げており、昨年の年間アルバム・ベストNo.1にUlaan Passerine ”Sun Spar” を選出している。今回、早くもUlaan Passerineの新作が2月に、そして3月にはUlaan Kholの新作もリリースされました。本日はこの2つの新作を取り上げたいと思う。それにしても、Steven R. Smithの制作意欲は、とどまることを知らないようですね。 Ulaan Passerine / Dawn(Vinyl) Ulaan Passerineは管弦楽器なども多く活用してポストロックや…

  • Magic Tuber Stringbandの新作 “Tarantism” は、音楽セラピスト的な1枚!

    アメリカ・ノースカロライナ州ダーラムを拠点とするCourtney WernerとEvan Morganの男女デュオMagic Tuber Stringband。Courtney Wernerの奏でるチェロ、フィドルに絡むEvan Morganのギター、バンジョー、パンプオルガン、シュルティ・ボックス、フィールド・レコーディングを駆使して彼ら独自のアパラチアン音楽を実践していました。今回、5作目となる新作がFeeding Tube Recordsよりレコードでリリースされました。これまでの4作がすべてカセット音源で、Feeding Tube Recordsも3作目 ”When Sorrows E…

  • Aksak Maboulの新作は、オーディオ・ラジオドラマといえるコンセプチュアル作品です!

    1977年にMarc Hollanderのソロ・ユニットとしてスタートしたベルギーのAksak Maboul。40年ぶりのリリースで話題となった2020年のカムバック作 “Figures” に続く新作が、自身のレーベルCrammed Discsより ”Made To Meadure” シリースの第48作目としてリリースされました。この ”Made To Meadure” とは、映画、演劇、舞踏、展覧会などの為に制作された音楽を中心に制作されています。今回はVéronique Vincentのテキストを元に、オーディオ・ラジオドラマといえるコンセプチュアルな内容となっています。 Aksak Ma…

  • Blodの新作 “Där Ska Barnet Vara” は、悟りの境地へと導いてくれる1枚!

    スウェーデンのアンダーグラウンド シーンで活躍しているGustaf Dickssonのソロ・プロジェクトBlod。昨年の年間アルバム・ベストNo.2に選出した “Pilgrimss​å​nger” に続く新作がDiscreet Musicよりレコード・オンリーでリリースされました。 Blod / Där Ska Barnet Vara このアルバム・ジャケットは、古いレコードのジャケットを分解して裏返しに貼り合わせたものにシルクスクリーン印刷を行っています。角のすり減りや繋ぎ目などいい感じでチープでやつれた雰囲気を醸し出した作りとなっています。前作 “Pilgrimss​å​nger” で宗教…

  • 2023年3月のディスカホリック(フジロックに矢沢永吉の名前が!!!)

    フジロックに矢沢永吉の名前が!!! 2023年3月のディスカホリックは、レコード6作品、CD1作品、CDR1作品の合計8作品の購入実績でした。昨年の年間アルバム・ベストNo.1、No.2に選出したUlaan Passerine、Blodの新作など興味深いアルバムが多いです。そのBlodをリリースしているスウェーデンのレーベルDiscreet Musicが、レコード店も運営してることを今頃になって知った。オンラインショップも行っており自身のアイテム以外も扱っているので、今後購入することが多くなることは間違いない。一度売り切れると高騰するレーベルなので買い逃しが無くなるだけでも嬉しい。 Ulaan…

  • オーストラリアの男女デュオErasersの奏でるミニマルでマントラをベースにしたポップミュージック!

    オーストラリア・バースを拠点に活動しているRupert ThomasとRebecca Orchardのエクスペリメンタル・ポップ・デュオErasers。地元バースのアンダーグランド・シーンで10年以上の活動歴があって、近年のニューエイジ・ミュージック見直しの中で、注目を浴びる存在となってきました。本日は2022年11月に米ポートランドのレーベルMoon Glyphよりカセットでリリースされた “Distance” を取り上げます。 Erasers / Distance 本作をリリースしたMoon Glyphは、サイケやドローン、ニューエイジ・ミュージックを中心に扱っていて、注目のレーベルでもあ…

  • ニュージーランドのダウナーなフォーク、ロックを奏でるThe Strange Girlsの追悼盤に魅了されています

    ニュージーランドのClayton Noone、Kaaterama Morehuによるローファイでダウナーなフォーク、ロックを奏でるカルト・デュオThe Strange Girls。1999年に結成され、2020年にKaaterama Morehuが亡くなるまで断続的に活動していた。そんな彼らの存在を知ったのは、スウェーデンのDiscreet Music傘下のレーベルFordamning Arkivが、初期の音源を “It's OK To Be Happy(1999-2001)” としてレコードでリリースしたことが切っ掛けでした。Fordamning Arkivは、Discreet Musicの…

  • SunwatchersとEugene Chadbourneのコラボレーション・アルバム “3 Characters” が奏でるMinutemen、Doug Sahm、Henry Flyntの世界!

    政治的メッセージを掲げながら、ジャンルの垣根をぶっ壊して様々なサウンドを奏でるポストパンク・バンドSunwatchersと70年代からジャズ、カントリー、フォーク、ブルース、ロックなど自由奔放に独自の音楽を構築してきたギタリストEugene Chadbourne。両者の2018年リリースで廃盤となっていたコラボレーション・アルバム “ 3 Characters” (2枚組レコード)を入手しました。リリース元のAmish Recordsにデッドストックがあったようです。 Sunwatchers and Eugene Chadbourne / 3 Characters 本作は2016年10月に2日…

  • 2023年2月のディスカホリック

    2月のディスカホリックはカセット8本(頂きものを含めて)、レコード5枚、CD1枚の合計14作品の購入実績でした。カセットの購入が多いです。海外系はカセットかレコードが中心で、コロナ前と比べるとCDリリースはかなり減っている気がします。以前はCDRもあったのですが、殆ど無くなりました。CDよりも安くて、レコードの半分以下の価格で購入出来て、送料も安いのが魅力ですしね。このカセット需要がいつまで続くのか分りませんが、カセットでの購入が今後も増えていくのは間違いようです。 Pumice / Phylis(Cassette) 購入先Soft Abuse Bandcamp 購入価格$18.50 USD(…

  • フランスの女性シンガーLeonore Boulangerの新作は、幼稚園で奏でられるクラウトロック?

    フランスの女性シンガーLeonore Boulangerは、民族音楽や現代音楽、シャンソン、フォークなどを様々な要素を組み合わせたエクスペリメンタルなポップミュージックを展開しています。彼女の3年半振りとなる5作目が、昨年11月にフランスのレーベルLe Sauleとベルギーで新たに設立されたレーベルSlouch Hatの2社でリリースされました。今回はデビュー時より、二人三脚でアルバム制作に関わってきマルチプレイヤー Jean-Daniel Bottaとの共同名義となっています。 Léonore Boulanger & Jean-Daniel Botta / Un li​è​vre était…

  • フジロック2023、出演者第1弾発表!!

    フジロック2023、出演者第1弾が発表になりました。Yo La Tengo、Slowdiveはもの凄く嬉しい。予想していたThe Strokesの他、Foo Fighters、Weezerなど、ギターロックの復活です。この数年はグリーン・ステージのヘッドライナーを観たことは無かったが、今年は観ることが出来るかな?いや、ホワイト・ステージと被りそうですね。何を観るか悩みそうだな。なお、早割チケットは落選しましたが、宿の方はいつもの様に越後湯沢駅前で確保しました。

  • The Steve Hillage Band & Gong 来日

    勝手にGong Familyと名乗っている私だけに、これはもう行くしかないですね。チケットの販売はこれからですが、飛行機と宿を確保しました。2020年8月に、このメンバーでライブの予定が有りましたが、コロナの影響で中止となっています。リベンジということですね。川崎クラブチッタに行くのは、2006年のPFM (Premiata Forneria Marconi)以来のことです。もの凄く楽しみ!

  • 2023年1月のディスカホリック(スウェーデンのアンダーグランドシーンで活躍しているBlodとAstrid Øster Mortensenのレコード2枚だけの購入でした)

    2023年1月のディスカホリックはレコード2枚の購入実績でした。これ以外は年末年始でBandcamp 2社にカセット4本とイギリスのCDショップにレコード1枚を注文しています。出荷確認は出来ていますが、まだ商品は届いていません。海外の運送事情が、国によっては悪くなっているのかな?履歴を追える運送便では無いです。これまでも利用したことがある購入先なので、もう少し待ってから問い合せしてみますね。 購入した2枚のレコードは、何れもスウェーデンのアンダーグランドシーンで活躍しているアーティストです。去年、この界隈を色々と取り上げてきましたが、今年も嵌まりかけています。輸送コストを考えると、国内のレコー…

  • ブラジルのサイケデリックバンドOruãのクラウトロック、アシッドジャズ、インディーズ・ギターロックなど様々な要素を纏めた世界!

    ブラジルのサイケデリックバンドOruãは2016年末にリオデジャネイロのダウンタウンで結成します。Oruãの中心メンバーであるLê AlmeidaとJoão Casaesは、Doug Martsch率いるUSインディー・ギターバンドBuilt To Spillのメンバーでもあり、昨年リリースされた名盤 “When The Wind Forgets Your Name” にも深く関わっていました。今はOruãの活動に専念していますが、Built To Spillの活動と並行しつつOruãとしてのアルバム制作も行っていました。本日はOruãの3作目で、昨年9月にドイツのカセット専門レーベルCass…

  • 自分の音楽遍歴について書いてみました。

    以前から言っていた自分の音楽遍歴です。いざ、書いてみると、あのバンドを書き忘れたとか、色々と出てきました。それらは、また別の機会にでも書きますね。やはり、The Stone Rosesと出会いが大きかったことを改めて実感してしまった。 私の音楽人生で最初に買ったレコードが、井上陽水 ”ライブもとり道” であった。そこから音楽に目覚めて、ラジオCMでアリスの谷村新司が “モーリスもてばスーパースターも夢じゃない” の合言葉でフォークギターを手にする。Fコードを押さえるのに必死で練習していた。下手くそながらも、同級生3人でフォーク擬きのバンド・シュプレヒコールをやっていた。バンド名だけは、イケてる…

  • 2022年アルバム・ベスト10

    年明け最初の投稿は2022年アルバム・ベスト10です。毎度の拙い文章ですが、毎回読んで頂いている皆さんに感謝です。今年もよろしくお願いします。 2022年アルバム・ベスト10は、22年にリリースされた新作を基本に、リイシューやアーカイブは対象外としています。以前から書いているように、22年は90年代から活動しているベテラン勢が多かったです。個人的にはギターロックバンドの復活かな?とも思う。ベスト10のアルバムは個別にも取り上げていますので、そちらも確認して頂けると有難いです。2023年もどんな音楽と出会えるか、今から楽しみですね。 No.1 Ulaan Passerine / Sun Spar…

  • 2022年12月のディスカホリック(年間購入実績も書いています)

    2022年12月のディスカホリックは、レコード6、CD6、カセット2の合計14作品の購入実績でした。後半で年間購入実績も書いています。今年もこのブログに付き合って下さった皆さんに感謝です。2022年アルバム・ベスト10は年明けにアップする予定ですので、よろしくお願いします。 Horse Lords / Comradely Objects(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,420円 USボルチモアで結成されたアヴァンギャルドでエクスペリメンタルなバンドHorse Lordsの5作目となる新作。 Comradely Objects by Horse Lords Dress / D…

  • The Garbage & The FlowersのHelen JohnstoneとYuri Frusinによる派生バンドDressがリイシューされました。

    90年代中頃、ニュージーランドのアンダーグランド・ミュージックシーンは、密かに盛り上がっていた。そのシーンを牽引していたのが、The Garbage & The FlowersのHelen JohnstoneとYuri Frusinの2人であった。The Garbage & The Flowersとしても活動しつつ、流動的に様々な音楽活動も行っていた。95年に10インチ盤1枚だけ残して消えてしまった派生バンドDressもその一つであります。その音源が45rpmの12インチへと変更になってリイシューされました。 Dress / Dress Helen Johnstone(ビオラ、チェロ、ヴォイス…

  • German musician Manuel Göttsching has died

    Manuel Göttsching(9 September 1952 – 4 December 2022)が亡くなりました。サイケデリックロックの原点ともいうべき1971年のAsh Ra Tempelから、1976年にエレクトロニクス志向となったAshraに変名して活動します。Manuel Göttsching名義で1984年にリリースされた “E2-E4” が、その後のテクノやエレクトロ・ミュージックに偉大なる影響を及ぼしたのです。 1997年のAshraとSystem 7のジョイント・ライブに行く予定だったのに行けなかったことを、今更ながら悔しく思い出してしまった。結局、Manuel Gö…

  • USボルチモアで結成されたアヴァンギャルドでエクスペリメンタルなバンドHorse Lordsの新作は、新たなる時代の1枚ともいえる傑作!

    USボルチモアで結成されたアヴァンギャルドでエクスペリメンタルなバンドHorse Lords は、Andrew Bernstein(サックス、パーカッション)、Max Eilbacher(ベース、エレクトロニクス)、Owen Gardner(ギター)、Sam Haberman(ドラムス)による4人組で、2010年に活動を始めます。これまでに4枚のアルバムを発表しており、今年11月に5作目となる “Comradely Objects” がブルックリンのレーベルRvng Intl.よりレコード・オンリーでリリースされました。国内盤のみCDで、Planchaよりリリースです。ライナーノーツは天井潤之…

  • Robert Hampson率いるLoopの32年振りとなる新作!

    Robert Hampson率いるLoopは、1985年にサウスロンドンで結成します。My Bloody Valentine、Spacemen 3と並んで、80年代初期のポストパンク期以降の英国サイケデリアを象徴するエクスペリメンタル・ノイズロック・バンドでした。3枚のアルバムをリリースして1991年に解散。Robert Hampsonはエレクトロニクスを中心としたプロジェクトMainとして活動を始めます。その後、フランスの実験音楽家Pierre Schaefferが1958年に設立した電子実験音楽集団GRM(Groupe De Recherches Musicales)にも参加するようになり…

  • 2022年11月のディスカホリック

    月末恒例のディスカホリック(購入履歴)です。毎回、購入履歴と一緒に色々と書いてるけど、今回は時間切れで書きそびれてしまいました。自分の音楽遍歴について書こうと思ったけど、書いているうちにあれもこれも取り上げなくちゃになって、収拾が付かなくなったのです。はてなIDプロフィールの自己紹介で簡単に書いていることを、具体的に書こうとしていた。一部ブログ内でも個別に取り上げているけどね。そのうちに、何とか書くとしますか。野の物とも山の物ともつかない音楽を聴いていると友人に言われているけど、井上陽水が音楽の原点ですから(笑)アップするのは年明けでしょうね。12月は年間アルバムベスト10を選定しなくてはなら…

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