ジャンル: ノンフィクション 英語難易度: ★★☆ オススメ度: ★★★☆☆ 記念すべき300冊目にして新年一発目はハンナ・アーレントの「イェルサレムのアイヒマン」です。 この本の副題は「A Report on the Banality of Evil」(悪の凡庸性に関するレポート)。 一言で本書の内容を要約しています。 アイヒマンとは、ナチスドイツの政権下でユダヤ民族の血統を根絶するFinal Solution (ホロコーストを計画・実施)の陣頭指揮を取った人物であり、ヒトラーさえも彼に誘導されたと証言されるほどの「巨悪の根源」と見做されていました。 ドイツ敗戦後間も無く、彼はドイツから行方…