Nala Sinephroという女性ミュージシャンのコンサートに行ってきた。筆者が行くのはだいたいロックコンサートであり、ジャズやアンビエントに括られることの多い彼女のコンサートはかなり特異な体験だった。 そして音源とはまた違う魅力を感じた彼女のコンサートについて何か書き残しておきたいと思った。
東大大学院で心理学を学んだ「まるとん」が、幅広く音楽について発信していきます。人間椅子・エレファントカシマシの投稿が多め。音楽の聴き方についても考察しています。
【ライブレポート】2024年11月25日(月)Nala Sinephro めぐろパーシモンホール 大ホール
Nala Sinephroという女性ミュージシャンのコンサートに行ってきた。筆者が行くのはだいたいロックコンサートであり、ジャズやアンビエントに括られることの多い彼女のコンサートはかなり特異な体験だった。 そして音源とはまた違う魅力を感じた彼女のコンサートについて何か書き残しておきたいと思った。
ソングライター浜田省吾氏は、年に1回コンサートツアーを行っている。近年はファンクラブ向けのツアーが多くなっている。 本ツアーは2019年以来5年ぶりのファンクラブ向けツアーで、テーマは「青の時間」という浜田氏の楽曲タイトルのみがつけられる、というものだった。
【ライブレポート】2024年11月18日(月)人間椅子2024年秋のワンマンツアー 『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』東京 Zepp DiverCity(TOKYO)
ハードロックバンド人間椅子は、バンド生活三十五年を記念したツアー『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』全8公演を無事に終えた。本ツアーは人間椅子の35周年を記念しつつ、また11月13日にリリースとなった映像作品『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』(DVD&Blu-ray)の発売記念も兼ねた内容となっていた。
【ライブレポート】2024年11月17日(日)「爆風スランプ〜IKIGAI〜デビュー40周年日中友好LIVE ”あなたのIKIGAIナンデスカ?”」東京都 LINE CUBE SHIBUYA
爆風スランプが再集結することとなった。1999年に活動休止となって、単発の復活ライブはあったが、今回は新曲リリース・ライブツアーを行う本格的なものである。 今回は”デビュー40周年日中友好LIVE”と題して、中国のバンド布衣がオープニングを務めるライブであり、テーマは”IKIGAI(生きがい)”である。
”人間椅子らしさ”の正体と変遷についての考察 – デビュー前後の”ごった煮”の音楽性を起点として
バンド生活三十五周年を迎える人間椅子は、音楽性のブレなさが特徴の1つであると言われる。しかし改めて”人間椅子らしさ”とは何だろう、と考えると様々な見解が出てきそうである。 今回そうした思いに至ったのは、先日リリースとなった映像作品『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』に収録された過去のブートレッグライブ映像を見たからだ。
【ライブレポート】2024年11月5日(火)人間椅子 2024年秋のワンマンツアー『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』名古屋 Electric Lady Land
バンド生活三十五周年を迎えた人間椅子が、2024年2本目となるツアー『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』を行っている。 今回も特に選曲に関するコンセプトは発表されていないが、11月13日リリースの映像作品 『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』のプロモーションを兼ねたものだったようだ。
エレファントカシマシと”暴力”について – 宮本浩次によるスクラップアンドビルドの魅力とは?
筆者はロックバンド、エレファントカシマシには”暴力”を感じている。暴力にポジティブなイメージはないだろうが、エレカシの場合は不思議な魅力のある”暴力”なのである。 今回は「エレファントカシマシと暴力」をテーマに、暴力がもたらす強さと悲しさ、そしてスクラップアンドビルドなエレカシの歴史の魅力について語ってみることにした。
【レポート】和嶋慎治『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』サイン会&刊行記念選書コーナー ジュンク堂書店池袋本店
バンド生活三十五周年の人間椅子は、和嶋慎治氏の歌詞を集めた『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』を発刊した。 和嶋氏が選んだ人間椅子の歌詞と、解説文が載った書籍である。その発刊を記念して、ジュンク堂書店池袋本店でサイン会が開催された。
ナカジマノブ加入後の人間椅子は激動の時代だった!? – バンドが大きく変わった4つの点とは
バンド生活35年の人間椅子はずっと変わらないと言われているが、表面的には結構変わったところもあるし、変化がない訳ではないと感じている。 ナカジマ氏加入からずっとリアルタイムで追いかけ続けてきた感触としては、それまでの人間椅子と大きく変わったところが多いと感じている。
”ジャケ買い”はなぜ成功するのか? – ”現代版”ジャケ買いのすすめ・今なお重要なジャケットの役割
CDやレコードアルバムの”ジャケ買い”とは、カバーアートの第一印象だけで購入を決めることである。いわゆる”一目惚れ”の買い方である。 作品情報はネットにあり、サブスクで音源は事前に聴ける現代では、ジャケ買いする人は減ったはずだ。しかし、音源を買うような音楽好きにとってはジャケ買いは現代においても健在ではないかと考える。
人間椅子の歌詞に登場するオカルト・スピリチュアル・陰謀論の世界を知る – おすすめの10曲を紹介
日本のハードロックバンド人間椅子は、その怪奇な世界観はデビュー前から一貫したものがある。その源泉には、怪談や伝承、文学作品など多岐にわたっている。中でも人間椅子の楽曲の中には、オカルト・スピリチュアル・陰謀論に関する内容が含まれているものもある。とりわけギター・ボーカルの和嶋慎治氏がこれらの領域に造詣が深い。
【人間椅子】3ピースでアンサンブル・コード感を生み出す秘訣は? – ヘヴィでドラマチックな楽曲特集
人間椅子の場合、シンプルなギターリフを主体としたハードロックながら、実はアンサンブルを意識したドラマチックな展開を見せる工夫が凝らされている。今回は人間椅子が3ピースでアンサンブル・コード感を出すための秘訣としてよく使う、ベースだけルート移動する展開について紹介し、その展開が秀逸な楽曲を集めてみた。
秋になるとエレカシが聴きたくなるのはなぜか? – 秋におすすめのエレカシの楽曲・アルバム紹介
エレファントカシマシが聴きたくなる季節はいつだろうか?筆者は秋になるとどういう訳かエレカシが聴きたくなるのだ。 ではなぜ秋になるとエレカシを聴きたくなるのか?その理由について考察するとともに、秋に聴きたいエレカシの楽曲・アルバムを紹介することにした。
アーリーテイチク時代の怒髪天の魅力 – 若さから成熟、実験性からシンプルへと過渡期の絶妙なバランス
ジャパニーズR&E(リズム&演歌)を謳うロックバンド怒髪天は結成40周年、そして彼らが所属するレコード会社のテイチクエンタテインメントが90周年とのことで記念イベントも発表された。 ブレイクに繋がる時代を遡って考えると、テイチクに所属した最初の頃が重要だったのではないかと考える。
暗く沈み込む美しい音楽のすすめ – ニューウェイヴ・アンビエント・ジャズ・電子音楽のあわい
音楽の雰囲気で言えば、”暗く沈み込む美しい音楽”とでも言おうか。おそらく、この文言だけであれば、音楽ジャンル的には様々なものが思い浮かぶはずである。今回取り上げたいのは、1980年代半ば頃を中心に、ニューウェイヴ・アンビエント・ジャズ・電子音楽、さらにはプログレなども融合した、前衛的な要素もある音楽である。
【人間椅子】今となってはライブの意外な幕開け・ラストが実はとても良かった曲を集めてみた
バンド生活三十五周年を迎えたハードロックバンド人間椅子はライブが魅力の1つである。ライブにおける最初の曲、また最後に披露される楽曲は、近年は割と定番の流れが存在する。しかしかつてのライブやファンクラブ限定ライブ(人間椅子倶楽部の集い)では、意外な楽曲が最初や最後に披露されることがあり、それが意外に良かった経験がある。
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第17回:Pet Shop Boys
イギリスを代表するシンセポップデュオであるPet Shop Boysは、ダンスミュージックとしても、またポップなメロディメーカーとしても高い評価を得ているグループだ。Pet Shop Boysも時代とともにサウンドには変化が見られている。 今回は初期から音楽性が変化していく過渡期の作品を中心におすすめの作品を紹介した。
【ライブレポート】2024年8月25日(日)Damian Hamada’s Creaturesと人間椅子 LIQUIDROOM
Damian Hamada’s Creaturesと人間椅子が対バンする。ありそうでなかった組み合わせである。 聖飢魔Ⅱの創始者であるダミアン浜田陛下率いるバンドと、日本における地獄を歌ってきた人間椅子との対バンであり、まさに”地獄”の対バンである。
なぜ演歌では1コーラスごとに拍手が起きるのかについての考察 – コンサートからライブへの変化から考える
演歌のテレビでの歌唱などを見ると、1コーラスが終わるたびに拍手が起きて歌手はお辞儀をする、という場面を見たことはないだろうか。この現象はロックのライブにおいてはまず見たことがない光景であり、筆者が思い出す限りにおいては演歌ぐらいでしか見かけない光景だ。 なぜ演歌においてのみ1コーラスごとに拍手が起きるのだろうか?
流れが良過ぎて気付いたら最後まで聴いているアルバム10選(ハードロック・ヘヴィメタル編)
アルバム単位の良さは、レコードやCDという時間枠の中で、世界観を構築し、聴く者にとって心地好い流れを作り出すことであると思っている。そこで今回は流れが良過ぎるあまり、気付くと最後まで聴いてしまうハードロック・ヘヴィメタルのアルバム10枚を紹介する。
【2024年】人間椅子のライブを楽しみたい一見さんがまずは聴いておきたい曲・アルバムは?
バンド生活35周年を迎えるハードロックバンド人間椅子は、ライブが魅力の1つのバンドである。 これから初めてライブを観るという人にもぜひ楽しんでもらいたい。今回の記事では、人間椅子のライブに参加する一見さんが楽しめるように、ライブで予習していくと良い楽曲・アルバムを選んで紹介しようと思う。
サブスクではなく音源を手元に置いておきたい切実な理由 – サブスク・音源を聴くイメージの違いから考える
筆者も音源はCDかデータの形で手元に残しておきたいタイプで、サブスクも利用はしているが、手元の音源を聴くこととは、決定的に何かが違うように感じている。今回の記事では、決定的に違う”何か”の正体について、サブスク・手元の音源を聴く時のイメージの違いを示しつつ、サブスクに決定的に欠けているもの、有用な場面について書いた。
【人間椅子】Budgie「Breadfan」のカバー「針の山」は人間椅子の曲と言っても良い理由とは?
ハードロックバンド人間椅子の代表曲の1つが「針の山」である。近年のライブでは、本編の最後に必ず披露されており、人間椅子を語る上では欠かせない楽曲の1つだ。作曲欄に英語の名前が並んでおり驚いた人もいるかもしれない。実はBudgieというバンドの「Breadfan」という楽曲にオリジナル詞をつけたカバー曲なのである。
なぜ浜田省吾が自らを「ソングライター」と称するのが最もしっくりと来るのか?
浜田省吾氏は近年、自らの職業を「ソングライター」と称するようになった。実に的を射た表現だなと思い、筆者もそう呼ぶようにしている。なぜ浜田省吾氏をソングライターと呼ぶのがしっくり来るのだろうか。それは彼の音楽家としてのスタンスを端的に示す言葉になっているからだと思っている。
【浜田省吾】ファンクラブ限定イベント「青の時間」にちなんで”青”を思わせる楽曲を集めてみた
ソングライターの浜田省吾は、2024年ファンクラブ限定の全国ツアー「Shogo Hamada Official Fan Club Presents 100% FAN FUN FAN 2024 青の時間」の開催が決まった。今回は浜田氏の楽曲でもある「青の時間」をテーマにすることが発表された。
Budgie(バッジー)のトニー・ボージ在籍後期における真のB級の魅力・作品紹介
BudgieのB級の魅力を楽しめるのは、70年代後半以降のトニー・ボージ在籍後期の時代であると考えている。音楽性にも微妙な変化が見られ、一般には評価が落ちる時代である。今回はBudgieのトニー・ボージ在籍後期の時代に注目し、3作品の紹介とその魅力について書いた。
【人間椅子】初期人間椅子はBlack SabbathよりBudgieの影響を色濃く受けている?
初期の人間椅子の楽曲を聴いていると、Black SabbathよりBudgieの方が直接的な影響を受けているのではないか、と思わされる部分が多々ある。今回は初期の人間椅子がいかにBudgieに影響を受けたか、そしてBlack Sabbathからの影響とはどのように異なるのか、について考察した。
【人間椅子】イカ天で披露された「陰獣」のその後の立ち位置とは? – 音源・ライブでの登場頻度から探る
ハードロックバンド人間椅子、1曲思い浮かべるとすれば、やはりイカ天に出演した際に披露した「陰獣」を挙げる人も多いだろう。ねずみ男の衣装をしたベース鈴木研一氏の見た目の印象とともに、インパクトを残した楽曲だった。 しかしその後の「陰獣」がバンドの中でどんな立ち位置になっていったのか、についてはあまり知られていない。
メジャーデビュー~2000年代前半頃・初期陰陽座の魅力 – 歌謡曲的メロディと魂迸る初期衝動の時代
陰陽座の歴史の中でも、やはり印象が強いのはメジャーデビュー~2000年代前半頃のいわゆる”初期”の時代ではなかろうか。 2023年に3年ぶりとなるツアー『捲土重来』において、セットリストのほとんどを2000年代前半までの楽曲で占められているのを見ても、その重要性を感じるところだ。
【人間椅子】安定感抜群のベース鈴木研一の楽曲に変化がみられるタイミングと意味を探る
デビュー時から一貫して楽曲の雰囲気や世界観がブレないのがベースの鈴木研一である。作風を変化させ、人間椅子の進化を担ってきたギターの和嶋慎治とは対照的であり、そのバランスが人間椅子を構成している。人間椅子における鈴木研一の役割は、人間椅子の屋台骨と言うか、芯の部分を守る役割をしている。
【聖飢魔Ⅱ】エース清水長官の”エース節”と呼ばれる魅力について – 楽曲とギタープレイから探る
聖飢魔Ⅱ35周年再集結での話題として、エース清水長官が16年ぶりに(ヴィデオ黒ミサの一部楽曲限定ながら)ツアー参加することであった。エース清水長官は、本活動中にギタリストとして、そして楽曲制作者としても、その個性を遺憾なく発揮しており、信者からは”エース節”とも言われて高い評価を受けている。
【人間椅子】お気に入りのアルバム5枚のおすすめポイントをひたすら語る記事
当ブログでは、日本のハードロックバンド人間椅子の作品を何度も取り上げてきた。アルバムに関する情報や、初心者におすすめのアルバムなどを紹介してきた。筆者が個人的に好きなアルバムについて真正面から語ったことはあまりなかったような気がする。客観的にみておすすめの作品情報も大事だが、主観的な意見も参考になるかもしれない。
好きなバンドはいくつもあった方が良い理由とは? – アイドルにおける”推し”との微妙な違い
”推し”という言葉がアイドルの枠組みを超えて、あらゆるものに広がった。バンドは音楽と言う点において、アイドルと領域的には近く、音楽ファンの中に推しのバンドがいる人も多いだろう。好きなバンドを追うこととアイドルの推し活には違いがある。音楽とバンド・ミュージシャンという人間とは切り分けて考えることができる点においてである。
【アルバムレビュー】おとぼけビ~バ~ – SUPER CHAMPON(2022)海外で高評価の理由は?
京都出身の4人組ガールズバンド、おとぼけビ〜バ〜は国内以上に海外から熱烈な注目を浴びている。Red Hot Chili PeppersのベースFleaやMetallicaのドラマーLars Ulrich、Foo Fightersのギター・ボーカルDave Grohlなどが、彼女らを取り上げて絶賛している。
音楽的好奇心が薄れる”音楽的老化”が起きる人・起きない人の違いとは? – ”音楽好き”の違いから考える
多くの人にとっては、10代の頃に聴いた音楽が最も好きな音楽になり、徐々に音楽的関心は薄れていくようである。音楽的嗜好を調べた研究においては、このような”音楽的老化”が起きると言う。 今回の記事では、音楽的老化について、なぜそれが起きるのか、そして音楽を聴き続ける層と”老化”の起きる層との違いについて考えたい。
ダウンチューニングの曲が増加することによる音楽性の変化とは? – 陰陽座・人間椅子を事例に
ヘヴィな音楽を演奏する際に用いられるのが、「ダウンチューニング」である。重厚感やダークでけだるい雰囲気を表現するためにダウンチューニングは用いられる。 今回の記事では、国内ヘヴィメタルのジャンルでダウンチューニングを用いており、さらにダウンチューニングが増え始めているバンドとして、陰陽座・人間椅子を取り上げた。
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第16回:The Cure 入門作から個性的な暗黒作品まで
ロバート・スミスの特徴的なボーカルと翳りのある楽曲が魅力のバンド、The Cureである。陰鬱としたゴシック調の時代もあれば、軽やかなポップ寄りの時代もあり、音楽的にはかなり幅のあるバンドと言う印象だ。今回は時代と言うよりも、音楽性の違いに沿って、The Cureの入門編としておすすめのアルバムを紹介した。
【人間椅子】和嶋慎治の結婚時代に作られた『二十世紀葬送曲』『怪人二十面相』に漂う大人の色気とその魅力
この時期にしかない不思議な魅力があるのが、『二十世紀葬送曲』『怪人二十面相』と言う2枚(1999~2000年)の時期である。”おどろおどろしい”とか”怪奇”などの用語で形容される人間椅子だが、この時期を評すれば”大人の色気”とか”おしゃれ”など、およそ人間椅子に当てはまらないようなワードがしっくりくる。
世間的なヘヴィメタルのイメージを作ってしまったバンドたち – 速い・うるさい・不気味?
ヘヴィメタルをずっと聴いてきた人と、世間一般の間では「ヘヴィメタル」のイメージは大きく違うように思う。世間的にはヘヴィメタルは「ちょっと変」とか「ダサい」と言ったマイナスイメージが付きまとうように感じるのは筆者だけだろうか。今回の記事では、なぜヘヴィメタルの一般的イメージがメタルファンとズレるのかについて考えてみた。
【人間椅子】アルバム制作時期より前に作られた・披露された後に収録された楽曲たち
人間椅子はあまりストックを残さず、書き下ろしでアルバムを制作するのが近年の方針のようである。ただそんな中、かつてはストックから楽曲がアルバム収録されたこともあった。今回集めたのは、アルバム制作時期より前に作られた、あるいは披露されたものの、アルバムに収録されたのは後になった楽曲たちである。
【ライブレポート・南佳孝】2024年5月5日(日・祝)PEACEFUL EASY FEELING Free Concert at Chigasaki Beach
茅ヶ崎のヘッドランドビーチで開催された無料の野外音楽イベント、「PEACEFUL EASY FEELING」に参加してきた。筆者のお目当ては南佳孝氏である。今回は当日の写真を交えつつ、南佳孝氏のライブの模様を中心にミニレポートを書いた。野外での無料イベントならではと思われたことも、最後に少し書き添えている。
”捨て曲のないアルバム”とはどんなアルバムのことなのか? – ”捨て曲”あるあると名盤紹介
名盤を称して「捨て曲がないアルバム」と言うことがあるが、いったいどんな作品のことを言うのだろうか。まずはそもそも「捨て曲」とは何なのか、から始めて、「捨て曲がない」という言い方をする時のアルバムの魅力について、具体的な作品を挙げながら紹介したい。
【ライブレポート】2024年4月24日(水)人間椅子 2024年春のワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』東京 EX THEATER ROPPONGI
”バンド生活三十五周年”と銘打って2024年も活動を続けている人間椅子が、35周年を記念したワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』を行った。4月24日(水)には満員御礼の東京EX THEATER ROPPONGIにてツアーファイナルを行い、大盛況のうちにツアーが終了した。
【ライブレポート】2024年4月21日(日)ジャパハリネット 2024 Full Recovery One Man Show Tour 新宿Wild Side Tokyo
結成から25周年を迎えようとしている、ジャパハリネット。2024年4月に5年ぶりとなるワンマンツアーが開催されることとなった。4月21日(日)に新宿にあるWild Side Tokyoで行われた初日のワンマンに参加してきた。会場の雰囲気や選曲・演奏含め、再結成後に見たライブの中でも屈指の良さだったのではないかと感じた。
【ジャパハリネット】解散前までの5枚の全アルバムレビュー – ”ジャパハリらしさ”とは何か?
結成から25年を迎える愛媛発のロックバンド、ジャパハリネット。彼らは2007年に一度解散を経て、2015年に再結成をして活動を継続している。 今回はジャパハリネットの解散前の全オリジナルアルバムのレビューを行い、その特徴や変化をまとめた。また5枚の作品を通じて、”ジャパハリらしさ”とは何なのか、考察することにした。
【人間椅子】バンド生活三十五周年を迎え、露出の機会がそれほど増えていないのに動員が増え続ける理由とは?
バンド生活三十五周年を迎えたハードロックバンド人間椅子、2024年はワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』から主だった活動をスタートさせている。 なぜ露出が増えていないのに、ライブの動員が伸び続けているのだろうか?増えつつある”潜在的なファン層”を推測し、ファンになりやすい状況について考察してみた。
音楽における”エモい”という評価は本当に褒め言葉なのか? – 音楽ジャンルとしての”エモい”のルーツ
”エモい”という言葉を聞くようになって、長い年月が経っている。既に使い古された感もある言葉だが、いまだに意味がはっきりと分からないという人もいるのではないか。”エモい”が使われる対象も多様であるが、音楽に対して使われる際、それは果たして褒め言葉として受け取って良いのだろうか。
【人間椅子】和嶋慎治の表現の変化から考えるバンドの若い頃の良さ・歳を重ねた良さとは?
彼らの再ブレイクとも言える状況や、その変化の要因については当ブログでも繰り返し取り上げてきた。その要因の1つとして、ギターの和嶋慎治氏の表現や人生観の変化が挙げられる。今回の記事では、人間椅子の和嶋慎治氏の表現の変化を取り上げつつ、バンドにとって若い頃の魅力・歳を重ねた魅力について広げて考えてみたい。
やっぱりエレカシは”ズレてない方がいい” – アミューズ在籍時代の違和感と”独立”に期待すること
2024年3月、エレカシは所属していた事務所であるアミューズの契約が満了となり、株式会社elephantsの所属となった。 正直なところ、まだこの知らせがどのような意味を持つのか、我々には窺い知れないところがある。これから起きることについて憶測を述べることは、あまり意味がないことではあろう。
音楽のジャンル分けは不毛な行為なのか? – 意義あるジャンル分けについて考える
音楽ジャンルについてまとめたサイトによれば、ジャンル数は1387にわたると言う。そして音楽にまつわるジャンル分けには、様々な議論がある。 このような音楽のジャンル分けに対する”面倒くささ”に対して、筆者なりに整理を試みようというのが今回の記事の趣旨である。
fOULとeastern youthが対バンを行った。昔から付き合いのあった両者の対バンが良くない訳がない。今回はfOULの自主企画「砂上の楼閣」にeastern youthがゲスト出演するという形のライブだった。会場の新代田FEVERは満員御礼の大盛況である。
【冠二郎】サブスクで聴けるコロムビア70年代後半~80年代前半の隠れた名曲たち
2024年1月に亡くなった演歌歌手の冠二郎氏。3月に入ってから、サブスクリプションサービスにて過去のアルバムが一気に解禁となっていたが、残念ながらあまり話題にはなっていないようである。なかなか入手が困難になっている、70年代~80年代の楽曲も含まれているようだ。
【ライブレポート】2024年3月10日(日)Incognito “INTO YOU” Japan Tour 2024 高崎芸術劇場 スタジオシアター
結成から45周年を迎えるアシッド・ジャズの大御所、Incognitoが2024年3月に来日した。2022年以来の来日となる。4年ぶりの新作『Into You』リリースを記念して行われた来日ツアー、筆者は初参加で高崎公演を観てきた。ロックのコンサートに行くことの多い筆者には、非常に新鮮なライブ体験となった。
ブレイク前夜!2000年代初めのクレイジーケンバンドの魅力 – 遊び心と高い音楽性のバランス
結成から25年活動を続けている東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンド。ドラマの主題歌となった「タイガー&ドラゴン」でブレイクしてからも、既に20年近くが経とうとしている。 筆者が思うに、クレイジーケンバンドの魅力が最も詰まっているのは、2000年代初めの2001~2002年頃ではないか、と思っている。
【人間椅子】歴代ベストアルバムのおすすめポイントを紹介 – ベストに収録のレア曲・新曲・新録情報も
人間椅子はこれまでに5枚のベストアルバムが作られてきた。時期によって選曲が異なるのはもちろん、レアな音源やベスト盤向けの新曲が収録された作品もある。今回は歴代5枚のベストアルバムについて、それぞれの聴きどころ・おすすめポイントを紹介する記事を作成した。
【人間椅子】ファン目線でバンド生活三十五周年のベストアルバムに入る楽曲を選ぶ
日本のハードロックバンド人間椅子は、2024年でバンド生活三十五周年を迎える。 まだ35周年を記念したベスト盤の話は聞かないが、ベスト盤が出るのか、どのような選曲になるのかが楽しみなところだ。そこで今回の記事では、35周年のベスト盤の選曲をファン目線で考えてみよう、と言う内容である。選曲の基準や曲目を中心に書いてみた。
国内ベテランバンドの”熟年離婚”が増加中? – 3バンドの脱退・解雇の事例紹介と共通する傾向とは
1つのバンドを、同じメンバーで続けていくことは並大抵ではない苦労がある。活動年数の長期化とともに、不動のメンバーかと思われたバンドからメンバーが抜ける、”熟年離婚”とも言える現象も増えているように思える。怒髪天が結成40周年を記念したライブが行われた直後、ベースの清水泰次氏が解雇されるという衝撃の出来事が起きた。
【ライブレポート】2024年2月16日(金)THEイナズマ戦隊 ベストヒット☆ツアー2023~2024 渋谷La.mama
デビューして22年となるロックバンドTHEイナズマ戦隊、2023年より「ベストヒット☆ツアー2023~2024」と題して全国ツアーを行っている。どんな選曲になるのか楽しみに参加した。久しぶりのイナ戦ワンマンの2月16日(金)渋谷La.mamaでの2Daysの初日の模様をレポートする。
【人間椅子】演奏に難しい箇所があってライブでの披露が減り気味の楽曲を集めてみた
2024年はバンド生活35周年を迎える人間椅子。これまで様々な理由により、ライブで演奏されなくなったレア曲を取り上げた記事を何度か書いてきた。今回取り上げたいのは、超レア曲とまではいかないまでも、演奏頻度が落ち”気味”の曲である。その理由が、演奏に何らかの難しい箇所があり、敬遠されがちではないか、というものである。
【冠二郎】キャラクターよりも注目したい抜群の歌唱力とその魅力 – 歌唱の変遷とおすすめ曲紹介
2024年1月1日に演歌歌手の冠二郎氏が79歳でこの世を去った。当ブログでも冠氏の魅力を伝えてきたので、訃報はとても残念だった。 冠氏と言えば、ユニークなキャラクターで一時はテレビ番組に多数出演、カツラ疑惑や年齢詐称、そして年の差婚など、ワイドショーを賑わす話題の多い人物でもあった。
【人間椅子】静か過ぎる?バンド生活35周年の幕開け – 人間椅子の現在地とこれから
2023年はアルバム『色即是空』をリリースし、リリースツアーでは各地で最高動員数を記録し、ますますファンからの支持が厚くなっている人間椅子である。 2024年はバンド生活35周年の年に入るとあって、さぞやてんこ盛りの1年になるのか、と思っていたが、今のところ驚くほど静かな幕開けとなっている。
聞き飽きたと思ってもやっぱり好き?ファンがたどる”定番曲”に感じる思いの変遷をまとめてみた
今回は”定番曲”に対してファンがたどる思いの変遷について、”あるある”の流れを書いてみた。また後半には、ライブでの定番曲に対して筆者が感じていることを書いている。なお具体的な例として、当ブログでよく取り上げる浜田省吾や人間椅子の楽曲を交えて書いた。
ライブを快適に過ごすために意識すること・筆者おすすめのルーチン紹介 – チケット入手・当日の動き方まで
ライブに行く目的はもちろん音楽を生で楽しむためにほかならないが、いかにストレスや不安なく、ステージの時間を楽しめる状況を作れるかが、実は結構重要な要素なのだ。そこで今回は、とにかく快適さを重視し、ストレスや不安がない状態でライブを見ることに全力を尽くすための、意識すること・筆者のおすすめルーチン紹介を書いた。
【アルバムレビュー】浜田省吾 – DOWN BY THE MAINSTREET(1984)40年経っても色褪せない理由
浜田省吾氏のアルバムには名盤が多数あるが、今年でリリースから40年を迎える1984年の9thアルバム『DOWN BY THE MAINSTREET』もその1つである。代表曲の1つ「MONEY」を収録する本作だが、ある種のコンセプトアルバムとしての完成度も高く、40年経った今も色褪せないアルバムであると筆者は思っている。
演歌は古臭い?演歌への偏見にちょっと待った – 演歌の楽しみ方は”聴く”より”歌う”
演歌を聴く場面と言えば、年末の紅白歌合戦くらい、という人も多いかもしれない。年配の方が聴く音楽と言う印象も強く、なかなか若い世代に支持が広がっていないジャンルでもある。しかし演歌に関して、偏見とも思えるイメージが定着してしまっているのは残念である。演歌についてイメージされる偏見を取り上げ、”ちょっと待った”をかけたい。
ポケットビスケッツ・ブラックビスケッツ 25年ぶり紅白出場の感動の正体とは?
2023年1月31日、第74回NHK紅白歌合戦にポケットビスケッツ・ブラックビスケッツが25年ぶりに出場した。90年代にテレビ番組から生まれた企画ユニットが、まさか25年の時を経て紅白出場である。いったいこの感動は何なのか、ただ”紅白に出た”だけでは片づけられない感動があった。
【人間椅子】”大作”の楽曲の魅力と作風の変化について – 歴代8分超えの楽曲を集めてみた
日本のハードロックバンド人間椅子は、プログレにも影響を受けたハードロックを中心とするバンドであり、一部には“大作”と言える長い楽曲がある。人間椅子の大作にはどのような魅力があるのか、今回は8分以上の長さがある楽曲に絞り、その特徴と魅力を紹介したい。大作の作風の変化も述べておきたいと思う。
ポケビはプログレ、ブラビはダンスミュージック – 2つのユニットの音楽性の違いと魅力
ポケビ・ブラビといって通じる世代はどれぐらいいるだろうか?1990年代にテレビ番組の企画で誕生した音楽ユニット、ポケットビスケッツ・ブラックビスケッツである。2023年の年末に「第74回NHK紅白歌合戦」の企画として21年ぶりに2つのユニットが共演する(紅白出場は25年ぶり)ことになり、にわかに注目を浴びている。
【入門編】70歳の今も活躍中のソングライター浜田省吾を3曲で紹介する – ロックから繊細なバラードまで
1980年代に音楽を聴いていた世代の人たちが「浜田省吾」の名前を知らない人は少ないだろう。強いメッセージ性のある楽曲を歌う、骨太シンガーと言うイメージの人が多いようである。 メディア露出が極端に少ないせいか、引退していると思っている人もいるようだ。しかし70歳を超えた現在も全国ツアーを行い、新曲リリースも行っている。
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第15回:陰陽座 時期ごとの名盤を徹底解説!
今回は結成から24年、”妖怪ヘヴィメタルバンド”を自称する個性的なバンド、陰陽座である。古典のような雅な日本語と妖怪をモチーフにした世界観に、ヘヴィなサウンドが融合した陰陽座は、先達のヘヴィメタルバンドを受け継ぎつつ、日本で独自な進化を遂げたバンドである。
【ライブレポート】2023年12月2日(土)eastern youth 35周年記念巡業〜EMOの細道2023 東京 Spotify O-EAST
35周年を迎えたロックバンドeastern youth、2023年ワンマンツアー「35周年記念巡業〜EMOの細道」が行われた。平坦ではなかったという歩みとともに、バンドの歴史を振り返るような選曲のライブだった。そして2015年に加入した村岡ゆかとともに歩んだeastern youthの1つの総決算だったようにも見えた。
ハードロックとヘヴィメタルの違いは結局何なのか? – 歴史的変遷からざっくりと理解する
「ハードロックとヘヴィメタルの違いって何?」この質問を何度聞いたことか分からない。そのたびに適切な答えは出せず、あらゆる場所でこの違いに関する議論が行われてきたように思う。今回その違いについて書いてみよう、と言う記事である。もちろん結論が出る訳でもなく、筆者がたどり着いた1つの視点、と言うくらいに見ていただきたい。
【入門編】ハードロックバンド人間椅子を3曲で紹介する – ”イカ天”から再ブレイクの現在
人間椅子と言えば「あのイカ天バンド」と言われたのも今は昔。今や人間椅子は国内のみならず海外にまで人気が広がる人気バンドへと進化している。最近聴き始めて今まで聴かずにいたことを後悔している人も続出しているようだ。今回はそんな初心者の人に向けて、ハードロックバンド人間椅子を3曲で紹介する記事を作成した。
1976年にデビューして以来、47年目を迎えるソングライター浜田省吾は、”ON THE ROAD”と銘打ったツアーを1982年以来、継続している。 「Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」と副題のついた本ツアー、往年の名曲オンパレードの曲目となった。
【ライブレポート】2023年11月6日(月)人間椅子 『色即是空 ~リリース記念ワンマンツアー~』 東京 Zepp Haneda(Tokyo)
2023年9月6日に23枚目となるオリジナルアルバム『色即是空』をリリースした人間椅子。リリースを記念したワンマンツアーが10月より行われていた。 各地大盛況の様子で、最高動員数を塗り替える好調ぶりだったようだ。そんな勢いに乗っている人間椅子、筆者はツアーファイナルの東京、Zepp Haneda公演に参加してきた。
「音楽が好きな人」の幅があまりに広いので3つに分類して整理してみた – 歌・音楽・音楽と言う現象
当ブログでは音楽やミュージシャンに関する内容について情報発信を行っている。また音楽の聴き方に関しての考察なども時々書いてきた。 音楽はごく一般の人にももちろん愛されるとともに、音楽を演奏する側の人、作る人まであらゆる人が「音楽が好きな人」に
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第14回:爆風スランプ 破天荒でポップ、笑えて泣ける楽曲
爆風スランプと言えば、一般には「Runner」「大きな玉ねぎの下で」など熱く、ほろ苦い青春ソングを歌うバンド、と思われているかもしれない。それは爆風スランプの一側面ではあるが、アルバムにまで広げて聴くと、その音楽性は実に多様かつ独特なものであることが分かる。いくつかの要素からおすすめのアルバムを紹介したい。
角松敏生はなぜ王道ポップス・AORを作らなくなったのか? – ”角松敏生”というアイデンティティ問題
1981年にデビューしたシンガーソングライターの角松敏生は、2021年に活動40周年を迎えた。最近は彼の初期のシティポップ、AORの楽曲が、海外で起きている日本のシティポップブームの流れで再評価の機運が高まっている。一方で当人の活動は、音楽と演劇の融合である総合エンターテインメント表現「MILAD」が中心となっている。
UFOのアブダクションで宇宙人が和嶋慎治に託したメッセージは何か? – 鉄格子黙示録からさらば世界へ
和嶋氏が人間椅子で歌われる音楽性になったきっかけは、UFOによるアブダクション体験だったと本人が語っている。筆者は宇宙人が和嶋氏に対して何かを託したことで変化が起こったと考えている。今回は宇宙人が和嶋氏に何を託したのか、宇宙人が和嶋氏を通じて伝えさせたかったメッセージは何か、という大胆な考察記事を書くことにした。
【エレファントカシマシ】”野音の外聴き”が世界で1番音楽を楽しめる空間で困る – 会場内にない魅力とは
デビュー35周年のロックバンド、エレファントカシマシ。毎年恒例になっているのが日比谷野外音楽堂でのコンサートである。しかし近年は人気が高まり、ファンクラブに入会してもチケット争奪戦となってしまっている。会場に入れなかった人たちが、音がダダ漏れ野音の外に集まる現象を”外聴き”と呼んでおり、1つの文化のようになっている。
昔と今の人間椅子の決定的な音楽性の違いを考える – 人間椅子はハードロックなのか、ヘヴィメタルなのか?
「人間椅子はずっとハードロックをやって来た」ことは変わらない、という見解もよく見かけるし、筆者もその通りだと思う。しかしたとえば、後藤マスヒロ在籍時の人間椅子には、あの時期にしかない魅力があるし、絶対に今の人間椅子とは違う何かがある。「人間椅子のジャンルはハードロックなのか、ヘヴィメタルなのか?」という問いを考えたい
【ライブレポート】2023年10月1日(日)Marble独立記念3周年月間初日「rocknomukougawa2023」ジャパハリネット東京単独公演 新宿Marble
2015年に再結成し、地元愛媛を中心に活動しているジャパハリネット。このたびかなり久しぶりに関東でのライブを行うこととなった。 今回は東京では久しぶりのワンマン公演、非常にコンパクトなセットリストではあったものの、ジャパハリネットの魅力が伝わってくるライブとなった。
【ライブレポート】2023年9月28日(木)人間椅子 オリジナルアルバム『色即是空』リリース記念イベント タワーレコード渋谷店「CUTUP STUDIO」
バンド生活34年の人間椅子が、9月6日に23枚目となるアルバム『色即是空』をリリースした。今回は唯一のインストアイベントとして、タワーレコード渋谷店でミニライブが行われた。タワーレコード渋谷店で『色即是空』を購入した人が参加でき、新作『色即是空』のみから構成される、スペシャルなライブである。
【ライブレポート】2023年9月24日(日)南佳孝50th Anniversary Live 2023 南佳孝フェス 東京国際フォーラムホールC
デビュー50周年を迎えたシンガーソングライターの南佳孝、記念ライブ「50th Anniversary Live 2023 南佳孝フェス」が行われた。本公演はゆかりのあるゲストを呼んで、ともにセッションしながら進行する、スペシャルなイベントである。
【アルバムレビュー】人間椅子 – 色即是空(2023) 古くて新しい人間椅子の”新世界”
バンド生活34年目に突入した人間椅子が、2023年9月6日に23枚目となるアルバム『色即是空』をリリースした。 前作『苦楽』のリリースが2021年8月4日、約2年ぶりとなるアルバムである。この2年間、あらゆるバンドが制約のある中で活動を続け、2年間で大きく状況も変わってきた。
【ライブレポート】2023年9月17日 DIZZY MIZZ LIZZY THE ALTER ECHO – JAPAN TOUR 2023 川崎CLUB CITTA’
デンマーク出身のバンド、Dizzy Mizz Lizzyが実に7年ぶりに来日ツアーを行うこととなった。2020年3月にリリースされた4thアルバム『Alter Echo』を引っ提げ、2020年4月に来日予定だったものの、中止となっていた。3年越しにようやく来日公演が実現したのである。
【アルバムレビュー】怒髪天 – more-AA-janaica(2023) もう一花咲く?パンクロック魂溢れる快作
”リズム&演歌”を標榜するロックバンド怒髪天が、久しぶりにミニアルバムと言う形態で新作をリリースした。タイトルは『more-AA-janaica』、「モウ エエジャナイカ」と読むと言う。満を持してリリースされた本作、非常に充実した内容に仕上がっており、筆者としては「怒髪天が帰ってきた!」と思わせるような内容であった。
”初期人間椅子”(上館徳芳期)の魅力を語る – 伸びしろしかない若さ迸る人間椅子
デビューから25年、30年と年を重ねるごとにブレイクを果たしているバンド人間椅子。そのブレイクは”再ブレイク”と言われるように、人間椅子最初のブレイクはデビューの時代であった。今回は”初期人間椅子”に焦点を当ててみよう。中でも初代ドラマー上館徳芳が在籍した3枚のアルバムの時期について、その魅力を掘り下げていきたい。
音楽ブログを書くコツは何か? – 閲覧数が伸びる記事のタイプやおすすめの書き方紹介
ブログを続けるモチベーションとして、やはり人に読んでもらえることは重要である。どんなに好きなことを書いたとしても、閲覧数(PV)は多い方が嬉しいものだ。そこで今回は筆者のこれまでの経験をもとに、音楽ブログを書くコツや、閲覧者が伸びる記事の書き方などをまとめてみた。もし音楽ブログを書こうと言う人の参考になれば幸いである。
【スターダストレビュー】なぜ「木蘭の涙」がやっぱりバンド1番の代表曲なのか?
日本屈指のライブバンドとして知られるスターダストレビュー、その代表曲と言えば何を思い浮かべるだろうか?初期の定番「夢伝説」「今夜だけきっと」を挙げるファンも多いと思うが、世間一般的に”聞いたことある”曲として最も知られているのは「木蘭の涙」だろう。(本人たちもそう述べている。)
【人間椅子】ファンクラブの集いでも演奏されない本当に隠れ過ぎた名曲たち
バンド活動35年を迎えようとしているハードロックバンド人間椅子、その楽曲数も相当な数になっている。ライブで披露されにくい曲は、自ら「レア曲」と呼ぶほど、実際にレアな楽曲がある。 今回はそんな近年のライブでは演奏されていない、真のレア曲の中から名曲を掘り起こそうと思う。
【エレファントカシマシ】エレカシのヒット曲にはイントロがない? – ”推し曲”にイントロがない理由
エレカシにはイントロがない楽曲が多々あることに気付く。最もヒットした楽曲と言えば、1997年の「今宵の月のように」だが、この曲にはイントロがなく、いきなりサビから始まる。この記事ではエレファントカシマシの中でイントロのない楽曲を集め、どんな楽曲が含まれているのか分析してみることにした。
【人間椅子】歴代アルバムの様々な”第1位”を集めてみた – 収録曲数やランニングタイム第1位は?
活動35年に迫ろうとする日本のハードロックバンド人間椅子、その作品数もかなり多くなっている。 歴代のアルバムの中には様々な”第1位”が存在する。むろん記録を目指してアルバムが制作されている訳もないが、長年の活動で作風が変化し、その当時の特徴が表れた結果と言えるだろう。
【THEイナズマ戦隊】「応援歌」という名曲は誰に向けた歌なのか? – その後のバンドへの影響と変化
THEイナズマ戦隊の「応援歌」はTHEイナズマ戦隊の初期からの代表曲であり、知る人ぞ知る名曲として存在する。 2009年にテレビ番組「誰も知らない泣ける歌」で取り上げられたのを記憶している人もいるかもしれない。「応援歌」の魅力に迫るとともに、この曲がもたらしたバンドにとっての意味についても考えてみようと思う。
【人間椅子】ナカジマノブ加入後における5つの重要なバンドの変化時期を振り返る
来年でバンド生活35周年を迎えるハードロックバンド人間椅子、ドラムのナカジマノブが加入してから、来年で20年になる。 そこで今回の記事では、ナカジマノブが加入後の人間椅子において、重要なバンドの変化時期に焦点を当てて、その時期にどんな出来事があり、何が変わったのか振り返る。
2007~2008年のエレファントカシマシ – 楽曲リリース時の思い出あれこれ(後編)
ここで改めて2007年~2008年頃のエレカシの快進撃を振り返ってみたいと思い、2007年頃の出来事を中心に「前編」を既に公開している。 今回はその「後編」であり、2008年の作品について書いた。名盤『STARTING OVER』の誕生から、「桜の花、舞い上がる道を」「新しい季節へキミと」までを振り返った。
2007~2008年のエレファントカシマシ – 楽曲リリース時の思い出あれこれ(前編)
筆者の思い出とともに、2007年~2008年頃のエレカシの楽曲たちが、どのように表に出てきたのか、エピソードとともに振り返ろう、と言う記事である。 書き始めたら思いのほか長くなったので、前後編に分けた。前編は2007年(以前を含む)~2008年の最初までとして、主に「俺たちの明日」「笑顔の未来へ」の2曲を振り返る。
ハードロックバンド人間椅子の”ヘヴィ”さはどこから来るのか? – 海外ヘヴィメタルとは異なる重さの魅力
日本のハードロックバンド人間椅子は、”ヘヴィ”なサウンドで知られる。しかしその”ヘヴィ”さは、海外のいわゆるヘヴィメタルのバンドのヘヴィさとはどこか異なる風合いがある。 改めて人間椅子について考える時、人間椅子の”ヘヴィ”さとはどこから来るのだろうか?今回は人間椅子が固有のヘヴィさを持つ点を掘り下げてみたい。
【ライブレポート】2023年5月11日 さよなら中野サンプラザ音楽祭 スターダスト☆レビュー×怒髪天
スターダスト☆レビュー×怒髪天の対バンだ。全く誰も予想しえなかった組み合わせを、あえてこのタイミングでやってしまおうという大胆さである。 5月11日、スターダスト☆レビュー×怒髪天のライブレポートをお届けする。最後にライブで見えてきた両バンドの個性の違い・共通性についても考察してみた。
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第13回:Prefab Sprout 絶対外せない3枚の名盤
今回は、80年代を中心に活動したイギリス出身のバンド、Prefab Sproutを取り上げた。パディ・マクアルーンの高いソングライティング力が評価されているバンドである。重要な3枚のアルバムを取り上げつつ、初めて聴く人に向けて、初めて聴く人におすすめするマニアの人に向けて、今回はPrefab Sproutを紹介したい。
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Nala Sinephroという女性ミュージシャンのコンサートに行ってきた。筆者が行くのはだいたいロックコンサートであり、ジャズやアンビエントに括られることの多い彼女のコンサートはかなり特異な体験だった。 そして音源とはまた違う魅力を感じた彼女のコンサートについて何か書き残しておきたいと思った。
ソングライター浜田省吾氏は、年に1回コンサートツアーを行っている。近年はファンクラブ向けのツアーが多くなっている。 本ツアーは2019年以来5年ぶりのファンクラブ向けツアーで、テーマは「青の時間」という浜田氏の楽曲タイトルのみがつけられる、というものだった。
ハードロックバンド人間椅子は、バンド生活三十五年を記念したツアー『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』全8公演を無事に終えた。本ツアーは人間椅子の35周年を記念しつつ、また11月13日にリリースとなった映像作品『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』(DVD&Blu-ray)の発売記念も兼ねた内容となっていた。
爆風スランプが再集結することとなった。1999年に活動休止となって、単発の復活ライブはあったが、今回は新曲リリース・ライブツアーを行う本格的なものである。 今回は”デビュー40周年日中友好LIVE”と題して、中国のバンド布衣がオープニングを務めるライブであり、テーマは”IKIGAI(生きがい)”である。
バンド生活三十五周年を迎える人間椅子は、音楽性のブレなさが特徴の1つであると言われる。しかし改めて”人間椅子らしさ”とは何だろう、と考えると様々な見解が出てきそうである。 今回そうした思いに至ったのは、先日リリースとなった映像作品『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』に収録された過去のブートレッグライブ映像を見たからだ。
バンド生活三十五周年を迎えた人間椅子が、2024年2本目となるツアー『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』を行っている。 今回も特に選曲に関するコンセプトは発表されていないが、11月13日リリースの映像作品 『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』のプロモーションを兼ねたものだったようだ。
筆者はロックバンド、エレファントカシマシには”暴力”を感じている。暴力にポジティブなイメージはないだろうが、エレカシの場合は不思議な魅力のある”暴力”なのである。 今回は「エレファントカシマシと暴力」をテーマに、暴力がもたらす強さと悲しさ、そしてスクラップアンドビルドなエレカシの歴史の魅力について語ってみることにした。
バンド生活三十五周年の人間椅子は、和嶋慎治氏の歌詞を集めた『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』を発刊した。 和嶋氏が選んだ人間椅子の歌詞と、解説文が載った書籍である。その発刊を記念して、ジュンク堂書店池袋本店でサイン会が開催された。
バンド生活35年の人間椅子はずっと変わらないと言われているが、表面的には結構変わったところもあるし、変化がない訳ではないと感じている。 ナカジマ氏加入からずっとリアルタイムで追いかけ続けてきた感触としては、それまでの人間椅子と大きく変わったところが多いと感じている。
CDやレコードアルバムの”ジャケ買い”とは、カバーアートの第一印象だけで購入を決めることである。いわゆる”一目惚れ”の買い方である。 作品情報はネットにあり、サブスクで音源は事前に聴ける現代では、ジャケ買いする人は減ったはずだ。しかし、音源を買うような音楽好きにとってはジャケ買いは現代においても健在ではないかと考える。
日本のハードロックバンド人間椅子は、その怪奇な世界観はデビュー前から一貫したものがある。その源泉には、怪談や伝承、文学作品など多岐にわたっている。中でも人間椅子の楽曲の中には、オカルト・スピリチュアル・陰謀論に関する内容が含まれているものもある。とりわけギター・ボーカルの和嶋慎治氏がこれらの領域に造詣が深い。
人間椅子の場合、シンプルなギターリフを主体としたハードロックながら、実はアンサンブルを意識したドラマチックな展開を見せる工夫が凝らされている。今回は人間椅子が3ピースでアンサンブル・コード感を出すための秘訣としてよく使う、ベースだけルート移動する展開について紹介し、その展開が秀逸な楽曲を集めてみた。
エレファントカシマシが聴きたくなる季節はいつだろうか?筆者は秋になるとどういう訳かエレカシが聴きたくなるのだ。 ではなぜ秋になるとエレカシを聴きたくなるのか?その理由について考察するとともに、秋に聴きたいエレカシの楽曲・アルバムを紹介することにした。
ジャパニーズR&E(リズム&演歌)を謳うロックバンド怒髪天は結成40周年、そして彼らが所属するレコード会社のテイチクエンタテインメントが90周年とのことで記念イベントも発表された。 ブレイクに繋がる時代を遡って考えると、テイチクに所属した最初の頃が重要だったのではないかと考える。
音楽の雰囲気で言えば、”暗く沈み込む美しい音楽”とでも言おうか。おそらく、この文言だけであれば、音楽ジャンル的には様々なものが思い浮かぶはずである。今回取り上げたいのは、1980年代半ば頃を中心に、ニューウェイヴ・アンビエント・ジャズ・電子音楽、さらにはプログレなども融合した、前衛的な要素もある音楽である。
バンド生活三十五周年を迎えたハードロックバンド人間椅子はライブが魅力の1つである。ライブにおける最初の曲、また最後に披露される楽曲は、近年は割と定番の流れが存在する。しかしかつてのライブやファンクラブ限定ライブ(人間椅子倶楽部の集い)では、意外な楽曲が最初や最後に披露されることがあり、それが意外に良かった経験がある。
イギリスを代表するシンセポップデュオであるPet Shop Boysは、ダンスミュージックとしても、またポップなメロディメーカーとしても高い評価を得ているグループだ。Pet Shop Boysも時代とともにサウンドには変化が見られている。 今回は初期から音楽性が変化していく過渡期の作品を中心におすすめの作品を紹介した。
Damian Hamada’s Creaturesと人間椅子が対バンする。ありそうでなかった組み合わせである。 聖飢魔Ⅱの創始者であるダミアン浜田陛下率いるバンドと、日本における地獄を歌ってきた人間椅子との対バンであり、まさに”地獄”の対バンである。
演歌のテレビでの歌唱などを見ると、1コーラスが終わるたびに拍手が起きて歌手はお辞儀をする、という場面を見たことはないだろうか。この現象はロックのライブにおいてはまず見たことがない光景であり、筆者が思い出す限りにおいては演歌ぐらいでしか見かけない光景だ。 なぜ演歌においてのみ1コーラスごとに拍手が起きるのだろうか?
アルバム単位の良さは、レコードやCDという時間枠の中で、世界観を構築し、聴く者にとって心地好い流れを作り出すことであると思っている。そこで今回は流れが良過ぎるあまり、気付くと最後まで聴いてしまうハードロック・ヘヴィメタルのアルバム10枚を紹介する。
「ハードロックとヘヴィメタルの違いって何?」この質問を何度聞いたことか分からない。そのたびに適切な答えは出せず、あらゆる場所でこの違いに関する議論が行われてきたように思う。今回その違いについて書いてみよう、と言う記事である。もちろん結論が出る訳でもなく、筆者がたどり着いた1つの視点、と言うくらいに見ていただきたい。
人間椅子と言えば「あのイカ天バンド」と言われたのも今は昔。今や人間椅子は国内のみならず海外にまで人気が広がる人気バンドへと進化している。最近聴き始めて今まで聴かずにいたことを後悔している人も続出しているようだ。今回はそんな初心者の人に向けて、ハードロックバンド人間椅子を3曲で紹介する記事を作成した。
1976年にデビューして以来、47年目を迎えるソングライター浜田省吾は、”ON THE ROAD”と銘打ったツアーを1982年以来、継続している。 「Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」と副題のついた本ツアー、往年の名曲オンパレードの曲目となった。
2023年9月6日に23枚目となるオリジナルアルバム『色即是空』をリリースした人間椅子。リリースを記念したワンマンツアーが10月より行われていた。 各地大盛況の様子で、最高動員数を塗り替える好調ぶりだったようだ。そんな勢いに乗っている人間椅子、筆者はツアーファイナルの東京、Zepp Haneda公演に参加してきた。
当ブログでは音楽やミュージシャンに関する内容について情報発信を行っている。また音楽の聴き方に関しての考察なども時々書いてきた。 音楽はごく一般の人にももちろん愛されるとともに、音楽を演奏する側の人、作る人まであらゆる人が「音楽が好きな人」に
爆風スランプと言えば、一般には「Runner」「大きな玉ねぎの下で」など熱く、ほろ苦い青春ソングを歌うバンド、と思われているかもしれない。それは爆風スランプの一側面ではあるが、アルバムにまで広げて聴くと、その音楽性は実に多様かつ独特なものであることが分かる。いくつかの要素からおすすめのアルバムを紹介したい。
1981年にデビューしたシンガーソングライターの角松敏生は、2021年に活動40周年を迎えた。最近は彼の初期のシティポップ、AORの楽曲が、海外で起きている日本のシティポップブームの流れで再評価の機運が高まっている。一方で当人の活動は、音楽と演劇の融合である総合エンターテインメント表現「MILAD」が中心となっている。
和嶋氏が人間椅子で歌われる音楽性になったきっかけは、UFOによるアブダクション体験だったと本人が語っている。筆者は宇宙人が和嶋氏に対して何かを託したことで変化が起こったと考えている。今回は宇宙人が和嶋氏に何を託したのか、宇宙人が和嶋氏を通じて伝えさせたかったメッセージは何か、という大胆な考察記事を書くことにした。
デビュー35周年のロックバンド、エレファントカシマシ。毎年恒例になっているのが日比谷野外音楽堂でのコンサートである。しかし近年は人気が高まり、ファンクラブに入会してもチケット争奪戦となってしまっている。会場に入れなかった人たちが、音がダダ漏れ野音の外に集まる現象を”外聴き”と呼んでおり、1つの文化のようになっている。
「人間椅子はずっとハードロックをやって来た」ことは変わらない、という見解もよく見かけるし、筆者もその通りだと思う。しかしたとえば、後藤マスヒロ在籍時の人間椅子には、あの時期にしかない魅力があるし、絶対に今の人間椅子とは違う何かがある。「人間椅子のジャンルはハードロックなのか、ヘヴィメタルなのか?」という問いを考えたい
2015年に再結成し、地元愛媛を中心に活動しているジャパハリネット。このたびかなり久しぶりに関東でのライブを行うこととなった。 今回は東京では久しぶりのワンマン公演、非常にコンパクトなセットリストではあったものの、ジャパハリネットの魅力が伝わってくるライブとなった。
バンド生活34年の人間椅子が、9月6日に23枚目となるアルバム『色即是空』をリリースした。今回は唯一のインストアイベントとして、タワーレコード渋谷店でミニライブが行われた。タワーレコード渋谷店で『色即是空』を購入した人が参加でき、新作『色即是空』のみから構成される、スペシャルなライブである。
デビュー50周年を迎えたシンガーソングライターの南佳孝、記念ライブ「50th Anniversary Live 2023 南佳孝フェス」が行われた。本公演はゆかりのあるゲストを呼んで、ともにセッションしながら進行する、スペシャルなイベントである。
バンド生活34年目に突入した人間椅子が、2023年9月6日に23枚目となるアルバム『色即是空』をリリースした。 前作『苦楽』のリリースが2021年8月4日、約2年ぶりとなるアルバムである。この2年間、あらゆるバンドが制約のある中で活動を続け、2年間で大きく状況も変わってきた。
デンマーク出身のバンド、Dizzy Mizz Lizzyが実に7年ぶりに来日ツアーを行うこととなった。2020年3月にリリースされた4thアルバム『Alter Echo』を引っ提げ、2020年4月に来日予定だったものの、中止となっていた。3年越しにようやく来日公演が実現したのである。
”リズム&演歌”を標榜するロックバンド怒髪天が、久しぶりにミニアルバムと言う形態で新作をリリースした。タイトルは『more-AA-janaica』、「モウ エエジャナイカ」と読むと言う。満を持してリリースされた本作、非常に充実した内容に仕上がっており、筆者としては「怒髪天が帰ってきた!」と思わせるような内容であった。
デビューから25年、30年と年を重ねるごとにブレイクを果たしているバンド人間椅子。そのブレイクは”再ブレイク”と言われるように、人間椅子最初のブレイクはデビューの時代であった。今回は”初期人間椅子”に焦点を当ててみよう。中でも初代ドラマー上館徳芳が在籍した3枚のアルバムの時期について、その魅力を掘り下げていきたい。
ブログを続けるモチベーションとして、やはり人に読んでもらえることは重要である。どんなに好きなことを書いたとしても、閲覧数(PV)は多い方が嬉しいものだ。そこで今回は筆者のこれまでの経験をもとに、音楽ブログを書くコツや、閲覧者が伸びる記事の書き方などをまとめてみた。もし音楽ブログを書こうと言う人の参考になれば幸いである。
日本屈指のライブバンドとして知られるスターダストレビュー、その代表曲と言えば何を思い浮かべるだろうか?初期の定番「夢伝説」「今夜だけきっと」を挙げるファンも多いと思うが、世間一般的に”聞いたことある”曲として最も知られているのは「木蘭の涙」だろう。(本人たちもそう述べている。)
バンド活動35年を迎えようとしているハードロックバンド人間椅子、その楽曲数も相当な数になっている。ライブで披露されにくい曲は、自ら「レア曲」と呼ぶほど、実際にレアな楽曲がある。 今回はそんな近年のライブでは演奏されていない、真のレア曲の中から名曲を掘り起こそうと思う。