1.超新星が多く生まれる花火銀河を観望し撮影する 今回は、ケフェウス座にある、いかにも活火山のように「活発に活動している」ように見える銀河である花火銀河(NGC6946)をライブスタックで観望し、裏で撮影しました。ライブスタックは、5分間露光と長めの露光です。 使用した機材や、撮影条件は次の通りです。 ・撮影日時:2024/11/8, 11/11 ・撮影場所:南関東市街地・自宅庭...
菜園、PCの趣味に天文が加わり、 早寝の健康管理に危険信号。 加えて寒さ嫌いで天体撮影はおざなり。 せめてもと天文工作を楽しんでいます。
花火銀河(Fireworks galaxy:NGC6946) ライブスタックと画像処理
1.超新星が多く生まれる花火銀河を観望し撮影する 今回は、ケフェウス座にある、いかにも活火山のように「活発に活動している」ように見える銀河である花火銀河(NGC6946)をライブスタックで観望し、裏で撮影しました。ライブスタックは、5分間露光と長めの露光です。 使用した機材や、撮影条件は次の通りです。 ・撮影日時:2024/11/8, 11/11 ・撮影場所:南関東市街地・自宅庭...
1.美しい惑星状星雲と言われるクリスタルボール星雲 おうし座の端っこにある惑星状星雲であるクリスタルボール星雲(NGC1514)を撮影してみました。その青い輝きから「クリスタルボール星雲」の愛称があります。通常の撮影では面白くないので、フィルターを変化させての撮影を行ってみました。 使用した機材や、撮影条件は次の通りです。 ・撮影日時:2024/11/3 ・撮影場所:南関東市...
ダイオウイカは、L-Ultimate:デュアルナローバンドフィルターで釣れるのか?
1.F3.9鏡筒とL-Ultimateフィルターでダイオウイカに挑戦 9月に続き、10月も前線の停滞により関東地方は曇り空が続いています。ナローバンドフィルターのOIIIとHαフィルターでダイオウイカ星雲の撮影を続行していますが、長期間の冗長な撮影に飽き飽きしてしまっています。そんな中、たまにはカラー撮影がしてみたいと思い立ち、明るい鏡筒を使い、L-Ultimateフィルターでダイオウイカが釣れるのか、を試してみ...
1.ダイオウイカ釣りに挑む 9月に入り曇り空が続きます。そんな中、無謀にもダイオウイカ星雲の撮影に挑戦してみることにしました。挑戦と言っても 1)淡い対象と言われているがどの程度の淡さなのか、2)画角はどの程度になるのか、などの当たりを付けるための予備撮影です。撮影はまだ完了していませんので、途中までの報告になります。 ダイオウイカ星雲は非常に淡いと言われているので、明る...
M99銀河。ライブスタックと処理画像、そしてプレートソルビングがうまくゆかないときの対処法について
1.SkyMAX180でM109銀河をライブスタック 記事が空いてしまいました。理由は想定外の手術入院のためです。2か月前、雨の日のゴミ出しの際、滑って転んで頭を打ちました。自覚症状は何もありませんでしたが、念のために近くのクリニックでCT検査をしたのですが、医師の検査結果は緊急な状況ではないとの診断で胸を撫でおろしたところでした。家族の者が会計を終えた直後救急車で近隣の基幹病院に運ばれ、いきなり頭...
1.SkyMAX180でM109銀河をライブスタック 今回のお題は、マイナーな銀河ですが迫力ある姿をしているM109銀河です。なぜか真空掃除機(Vaccum cleaner)銀河という名前が付いています。鏡筒は口径18㎝のマクストフカセグレンのSkyMAX180を使っています。いつも通り、ライブスタックを楽しみ、自動保存されてゆくライトフレームを翌日画像処理する、いつものパターンです。オフアキシスガイドでの撮影ですが、ガイド星...
1.SkyMAX180でM100をライブスタック 今回も口径18㎝のマクストフカセグレン鏡筒のSkyMAX180を使ってのM100のライブスタックと画像処理のはなしです。M100は、端正な渦巻銀河であり、以前より撮影してみたいと思っていた対象のひとつでした。今回のトライは3回目のトライであって、過去はオフアキシスガイドでのガイド星が見つからず失敗の連続でした。今回は、時間の余裕があったので、時間をかけて主鏡をマニュア...
1.SkyMAX180で黒眼銀河:M64をライブスタック 星の少ない今の時期、天頂付近に目立って輝くアークトゥルス近辺のかみのけ座にある黒眼銀河:M64をマクストフ18cmでライブスタックしてみました。M63と同様に渦巻銀河ながら星雲と暗黒帯が混在する独特の風貌がどこまで見られるかがキーポイントです。露光時間は300秒。この銀河もオフアキシスのガイド星は何もしなくても楽に見つかりました。 ...
1.SkyMAX180でひまわり銀河:M63をライブスタック 今回は、ひまわり銀河:M63をマクストフ18cmでライブスタックしてみました。渦巻銀河ながら星雲と暗黒帯が混在する独特の風貌がどこまで見られるかがキーポイントです。露光時間は300秒。この銀河もオフアキシスのガイド星は何もしなくても楽に見つかりました。 使用した鏡筒:SkyMAX180 ライブスタックの様子...
口径18cmマクストフでM101: 回転花火銀河。ライブスタックと画像処理
1.マクストフ鏡筒SkyMAX180で回転花火銀河:M101をライブスタック M51と共に定番となっている春の銀河M101をマクストフ18cmでライブスタックしてみました。露光時間は300秒。M101は銀河内に多くの星があるので、オフアキのガイド星は何もしなくても楽に見つかりました。 オフアキシス・ガイダーを取り付けたSkyMAX180 焦点距離2,700mmのライブスタックは、さすがに迫力ある回転花火...
2024年の春もM51: 子持ち銀河。ライブスタックと処理画像
1.マクストフ鏡筒SkyMAX180で子持ち銀河M51をライブスタック 4月はM51が定番となっていますが、今年の4月はまるで梅雨時のような天気で一度もチャンスはありませんでした。2024年5月の3日、子供の日は非常にクリアーな空に恵まれました。当初はマスクトフのSkyMAX180とASi533MC Proとの組み合わせを計画していましたが、前日の予備撮影でプレートソルビングが不調だったので急遽カメラをASi294MC Proに取り替えま...
1.ずっと晴れません この時期に関東地方でこれほど晴れない日が続いたことはないのではないだろうか。梅雨でもないのに天体撮影ができない日が続くのは珍しい。少し晴れた日も1日ありましたが、運悪く黄砂が。お蔭で睡眠時間はバッチリ。連日家庭菜園に精を出しています。 菜園の様子 菜園は、上の写真のとおり、夏野菜の植え付けがほぼ終了し、行燈だらけです。風をいやが...
1.初めてのモノクロカメラでの撮影 天体撮影で重要なことは、カメラが高感度であることであることは言うまでもありません。高感度を追求するために、F値の小さなレンズや鏡筒を追い求める道もありますが、カメラを高感度にする方策もあります。 これまで、撮影用CMOSカメラはカラーしか使ったことがありません。カラーCMOSカメラは撮像素子の上にRGGBのフィルターで覆われており、それぞれのカラー...
ASiairがポンス・ブルックス彗星をプレートソルビング導入に対応
1.ASiairが久々のアップデート 2024年3月18日、ASiairを開くと自動アップデートとファームウェアの更新が始まった。これまでのアップデートと少々様子が異なっていた。アップデートと更新が完了して再起動すると、カメラやマウントとの接続がかなりトラブりました。これまでに無い経験でした。撮影が急がれるので2台目のバックアップASiairを取り出し、アップデートと更新を行うと、無事接続できました。 ...
1.2回目の天文カフェ「ポウザ」での天体観望 報告が遅れてしまいましたが、2024年3月9日(土曜)に天文カフェ「ポウザ」での天体観望に参加しました。今回の星空メニューは、オリオン大星雲(M42)、M81とM82、エスキモー星雲、しし座のトリオ銀河(M65,66,NGC3628)、回転花火銀河(M101)と盛り沢山。そしてオマケとして昨年の皆既月食時の天王星の食の見事な動画がありました。ライブ観望は、イプシロン160ED鏡...
1.PixInsightの沼にすっぽり ブログの更新がしばらく空いてしまいました。理由は、PixInsightにはまり込んでしまったからです。今年の目標に挙げたひとつが、画像処理スキルのアップでした。BlurXterminatorは凄いと言ったニュースも駆け巡った勢いにも影響され、ついにPixInsightに手を染めてしまいました。以前よりPixInsightのYouTubeは観てはいましたが、チンプンカンプン状態でしたが、実際に処理してみてYou...
1.2024年になりました 年も明けて2024年になりました。正月から晴天・無風・乾燥注意報で絶好の星見天候となりました。昨年の正月同様、18㎝マクストフ鏡筒でメシエ1の庭撮りを行いました。今回は、ナローバンドフィルターを使わず光害カットフィルターのみの撮影を行いました。 昨年の後半は、ずっと18cmマクストフ鏡筒で深淵銀河を撮っていました。データの整理が追い付かず、ブログや動画でのアップロードの...
一眼レフカメラでの天体撮影、「ISO 3200」は適切なのか。
1.レムナント撮影、光量が不足している? Sh2-240 レムナントの撮影に苦戦中です。レムナントの全景が入る画角条件で、一番明るい手持ちの鏡筒は、レデューサーを付けたAskar FRA400(f=280mm)であり、フルサイズカメラでの撮影が必須となる。残念ながらフルサイズのCMOSカメラは持っていないので、古い天体改造の一眼カメラEOS 6Dを使ってのトライである。これらの天体改造一眼カメラの感度は、最新の冷却CMOSカメラの...
1.天文カフェ ぽうざマスターに触発されて(続) 今回も「カフェぽうざ」の80インチスクリーンに映し出された迫力の北アメリカ星雲を撮ってみました。フィルターは前回のハート星雲と同じ L-eXtremeを使いました。 ライブスタック動画と画像処理後の映像と画像は、下の動画にもまとめています。 北アメリカ星雲とバラ星雲のライブスタック動画【写真クリックで動画へ】&nb...
1.天文カフェ ぽうざマスターに触発されて Samさんのブログと天文ナビで紹介されていた「カフェぽうざ」に行って80インチスクリーンに映し出された迫力のハート星雲に感激し、ハート星雲を撮ってみました。フィルターは過激フィルターの L-eXtreemを使いましたので赤っぽくなりました。 天文仲間と語り合うことがないので、あれこれと質問攻めをしてしまい、ぽうざマスターには迷惑をかけてしまいました。特に印...
1.初めてのニュートン鏡 これまでニュートン鏡での撮影は経験がありません。鏡筒そのものはSkyWatcherのBKP150を3年前に購入していました。購入直後一度だけコマコレクターとしてMPCC Mark3を使って試写したところ、コマ収差の星々が見えて、そのまま保管していました。その頃は、光軸調整やコマコレクターのバックフォーカスなどの調整スキルは皆無で、ニュートン鏡をスルーしていました。 最近、専用のコマコ...
1.真っ暗闇、午前0時を越えました 今回も、2023年10月17~18日にかけて裏磐梯Grandecoスキー場駐車場での遠征撮影体験の記事です。満天の星の下、順調に撮影は進行して午前0時を過ぎました。午前0時になるとスキー場駐車場や道路の街灯は一斉にOFFになり、文字通りの漆黒の闇。M33、M31の撮影が順調に進行し、次は馬頭星雲を撮影することに。 撮影はいつも通りライブスタック形式を取りました。フラット、...
1.遠征撮影初体験 今回の記事は、2023年10月17~18日にかけて裏磐梯Grandecoスキー場駐車場での遠征撮影体験の記事です。これまで何回か遠征しましたが、残念ながら満天の星には巡り合えませんでした。今回も簡単には満天の星には巡り合えませんでした。GPV気象予報で快晴の予報だったので、午後7時半にはホテル近くの広大なスキー場駐車場のど真ん中に赤道儀をセットアップ。雲間から少々の星が見える状態の空を眺...
1.バブル星雲:NGC7635のライブスタック 今回の記事は、2023年8月の下旬に2日間かけて撮ったバブル星雲の記事です。8月は、かつて無い暑い月でしたが、31日中の14日間庭撮りを行った打率5割の天文バブル月でした。バブル星雲は、カシオペア座にある星雲で、午前0時にやっと家影から現れてくるロケーションなので、撮影終了時間は、午前2時を越えました。それが2日間続いたので、グロッキー気味。撮影は、ライブスタック...
Sony のミラーレスカメラで星雲を撮影。その3.天体改造とその効果は?
1.Sony α6000の天体改造 Sonyのα6000を天体改造しました。前回と同様にヤフオクに出品されている「tsundoragappa」さんに依頼しました。Sonyの改造場合は原則IRフィルターを含めた全撤去らしいです。撮像素子の上側にガラス板を載せる無料オプションもあります。改造は丁寧でケアーも親切で信頼感があります。 天体改造したα6000を改造前との比較を行ってみました。さらに同じAPS-CカメラであるASi2600MC Pro...
1.2023年9月1日、今日も晴れ 暑かった8月も終えて、いよいよ9月に入りましたが、依然熱さを感じます。夜には虫の声も聞こえ始めました。9月1日も天体、庭撮りの日となりました。本日は、Askar Fra400とF3.9レデューサーの組み合わせ(f=280mm)で網状星雲の全景を撮りました。 今回の記事は、2023/8/25-6にTSA-120で個々の網状星雲と2023/9/1のFRA400での網状星雲全景を庭撮りした記事です。それぞ...
クレセント星雲:NGC6888 TSA-120のレデューサーの検討
1.暑かった2023年の8月 今年ほど暑い8月は過去にはなかったと思います。昼間は、35℃、夜でも28℃くらいで、それが31日間も休みなく持続。これほど熱いと、家庭菜園も「も、いいか」とやめてしまおうかと本気で考えました。一方夜は、GPV雲の予測とは異なり、星撮りには絶好の1カ月になりました。これほど天体機材が活躍した月ははじめてかも知れません。メモ帳を開くと、何と14日間も庭撮りしていました。 ...
2023年夏の星雲 Askar FRA400 vs. Vixen SD81SII
1.日本の天文メーカーの未来はあるのか 天文の趣味に入った頃、望遠鏡を何にするか迷った記憶が懐かしい。もう5年前にもなりますが、その間、中国の天文メーカーは次々と新製品を開発して世の中に出して来ましたが、日本のメーカーの進歩は全く見られません。今回、非冷却カメラのASi585MCで夏の星雲をAskar FRA400とVixen SD81SIIとで撮り比べてみたので、日本のメーカーに対する不満と、撮り比べの軍配を報告します...
Sony のミラーレスカメラで星雲を撮影。その2.星喰いの現実と対策
2023年7月28日にSony α6000をAskar FRA400に連結してM8とM20を同時試験撮影を行いました。Sonyのミラーレスαシリーズの星喰い問題は知ってはいましたが、暗い星が少々消える些細なものではと、高をくくっていました。撮影も無事に終わり、画像処理も完了して、明るい星に穴が開いているのが見られる程度で、結構撮れているという満足感に浸っていました。しかし、後日ライブスタックのスクリーンレコード動画を詳細に見ていた...
1.ミラーレスカメラの天体撮影への対応 天体撮影のシステムは、大きく分けてPCを使うASCOM系とスマホを使うASiair系に大別される。両者ともに、一眼レフカメラには対応できているが、ミラーレスカメラへの対応は鈍い。しかし、ASCOM系では数年前Sonyのミラーレスカメラのドライバーが出現し、ASiair系ではバージョン2.1からSonyのミラーレスαシリーズに対応するようになったと言う。 これまでAsiair系を多用...
夏の星雲をAskar FRA400 と ASi585MC とで観望。
天体撮影の趣味を始めて5年目に入りました。その間、遠征は一度も経験していません。今回、初めての遠征もどきで、長野県の美ヶ原高原と車山高原へと足を伸ばしましたが、あえなく曇りと雨。下界は35℃の猛暑のところが、高原は15-20℃でしたので、避暑の目的だけは果たすことができました。 前回の記事のとおり、Askar FRA400とASi585MCの組み合わせでのライブスタックの感触が良かったので、一挙にM8, M16, M17, M20,...
非冷却カメラ:ASi585MCをライブスタックで使ってみた。
1.ASi585MCを購入のきっかけ 長焦点の鏡筒のオフアキシスガイド化を検討している際、少しでもガイドの視野を広くするために、1/1.2インチのASi174MM Miniの使用を考え、購入しようとしましたが在庫なし、とのことで、再考することになりました。これまでの経験で、高感度化のためにモノクロカメラを使う必然性もないことを考慮すると、カラーカメラでも良いのではないかと思い立ち、1/1.2インチの非冷却カラーカメラの...
1.ZWO OAGの設定 長焦点の鏡筒を使っている時、フレーム毎に星が一定方向に流れてゆく現象に見舞われてた。オートガイドは正常に稼働しているにもかかわらず、星が流れてゆく現象。原因がガイド鏡と主鏡との光軸のズレではないかと推定。この現象は、オフアキシスガイドを実装すれば解決すると考え、セットアップと実際の撮影を実行してみました。 オフアキシスガイドのセットアップと、ガイド鏡との比較撮影の...
この梅雨時に、しかも新月期に澄み切った夜空。結露も全く無い奇跡に近い絶好の天文の夜空。思わずメシエ銀河のライブスタックを4連続。スタックの数を稼ぐか、それとも銀河の数を稼ぐか迷いましたが、1時間づつ4連続銀河に決定。 メシエ銀河4連発【写真クリックで動画へ】 M81 撮影日:2023/6/16。撮影地:南関東市街地、自宅庭。鏡筒:TSA-120 (f...
Takahashi TSA-120で撮ったM51: 子持ち銀河
1.TSA-120を使ったM51のライブスタック 1カ月前にBKMAK180でM51を撮影しましたが、あまり解像度が良くない結果が得られていました。原因として、1)光軸が狂っている、2)ガイドが光軸外ガイドとなっている。屈折鏡であるTSA-120を光軸内ガイドで使えば、これらの原因を除去できるので、高解像度のM51を期待して撮影してみた。焦点距離は、2インチのEDバローレンズを使い、かつバックフォーカスを目いっぱい伸...
1.2023/5/24-25 のM101ライブスタック 2023/4/28-29にM101のライブスタックを行いましたが、フレーム毎に星が流れてしまい、星像がイビツなりました。鏡筒はタカハシのTSA-120で、バローを使って焦点距離を1,930mmまで伸ばして撮影しました。原因は、主鏡とガイド鏡との光軸の不一致であろうと推定しました。ということで、主鏡とガイド鏡との光軸を一致させて、リベンジの機会をうかがっていたところ、5月19日にM10...
TSA-120を使った回転花火銀河:M101のライブスタックと画像処理
1.TSA-120を使ったM101のライブスタック しばらく長距離砲としてBKMAK180を使ってきましたが、フレーム毎に星が流れるトラブルに見舞われていました。原因は、反射主鏡の自重によるたわみが疑われる状態となっている。では、屈折鏡筒を使えばこのようなたわみが無いので、星が流れてゆく現象が起こらないはずである。ということで、本来は焦点距離900mmの鏡筒に2インチの2.0XEDバローレンズをつないで、焦点距離1,930...
テレビニュースでは「今年は暑い」と天気のニュースばかりを流しています。もっとやることがあるのでは、と言いたくなります。数日前までは、むしろ寒さを感じる毎日でした。 菜園ではイチゴが連日2㎏くらい収穫出来て、今年もイチゴフェアー到来です。昨年は、5月初旬でしたから、少し早いくらいです。下の写真は、これまで見たこともない「お化けイチゴ」です。 ...
1.BKMAK180とASi294MC ProでM51をライブスタック 焦点距離が2,700mmのBKMAK180の性能をテストするためにM51をライブスタックして観望し、自動保存されたシングルフレームを画像処理をしてみました。最初、カメラはASi294MC Proを使用しました。ライブスタックの様子は以下の動画にまとめています。 BKMAK180を使ったM51のライブスタック動画【写真クリックで動画へ】 BKMAK180でのライブスタック...
ASiairとEOS6Dとの組み合わせでの第2弾として、クラゲ星雲をモンキー星雲の同時撮影を行ってみました。フィルターはOptlongのL-eXtremeを使いましたが、少々赤強調が過ぎたようです。 ライブスタックの様子は下の動画にまとめています。 クラゲ星雲とモンキー星雲のライブスタック動画【写真クリックで動画へ】 今回の使用機材は下のとおりです。 ...
BKMAK180を使ったカニ星雲のライブスタック フレーム毎に星が流れるトラブル
1.BKMAK180を使ったカニ星雲のライブスタック カニ星雲を焦点距離2,700㎜のBKMAK180でライブスタックしてみました。検討項目は、一つ目がプレートソルビングが問題なく可能か否か。二つ目は、星がフレームで流れるか否かの2点です。撮影時のカニ星雲は、子午線反転直後の位置にあり、あまり良い条件ではありませんでした。 ライブスタックの様子は下の動画にまとめています。 BKMAK180を...
撮影方法をASiairのライブスタック方式にしてから、カメラとして一眼レフをほとんど使っていませんでした。広い視野角で撮影する際は、やはりフルサイズを使いたくなります。かと言って使用頻度が余り高くないフルサイズのCMOSカメラの購入はコスパが悪すぎます。天文の趣味に入門したての頃、天体改造のEOS6Dを準備しておいたので、それを試運転してみることにしました。対象はSh2-240のレムナントでしたが、子午線を越えたレ...
BKMAK180の試験運転として NGC2371:ドッグボーン星雲のライブスタックを行ってみました。BKMAK180の焦点距離は、2,700mmもあるため、ガイド鏡はEvoguide50EDIIに2倍のバローレンズを取り付けてガイドを行ってみました。 ライブスタックの様子は下の動画にまとめています。 BKMAK180 でのドッグボーン星雲のライブスタック動画【写真クリックで動画へ】 今回の使用機材は下のとおりです。 ...
SkyWatcher社、Evostar 72EDIIの実力は如何に。
満を持して導入した口径18cmのマクストフ鏡筒のオートガイドがシャンとしません。この鏡筒の焦点距離は2,700mm。撮影星像は満足できるのだが、撮影フレームで星が動いているのだ。結果としてSI9やDSSアプリによる自動位置決めでのスタックに失敗する。 各フレームで星が動いてゆく理由は不明であるが、原因として考えられることは 1)オートガイドの精度が甘い。 2)極軸合わせが甘い。 ...
2023年もエンドウ豆は、スナップと絹さやの2種類にした。種まきは、いつもより約1月遅く、2023/2/14。鹿沼土細粒にポット蒔きし、部屋に置いておいた。2週間で下の写真のようにすくすくと育ちました。2日間、昼夜軒下に置いて寒さに慣れてもらった。 エンドウの苗(左:スナップ、右:赤花絹さや) 2023/2/27に畑へ定植した。 赤花絹さやの定植&nbs...
天文の趣味に入って以来、主としてライブスタックを中心に楽しんで来ました。画像処理としては、Fitsビューアプリによるレベル補正くらいで、たまにDSSを使ってホットピクセル除去処理を実行するくらいで済ませていました。 昨年末からレムナントSh2-240にチョッカイを出し続けてけてきましたが、予想通り簡単にはお姿を拝見できません。最初の挑戦なので、トリミングをどうすれば良いのかもわかりませんでした。余り...
マクストフ鏡筒のMAK127は、月や惑星、さらに星雲や銀河を撮影してもEdge HD800と比較して同等以上の性能を発揮してくれています。シュミットカセグレンよ、どうしたと、言いたいところです。MAK127が余りにも性能が良いので、シュミカセ君には退役していただくことに決め、さらに口径の大きいマクストフ鏡筒の購入に踏み切りました。 口径18cmのマクストフ:BKMAK180の焦点距離は、2,700mm。ASiairでのプレートソル...
ASi533MC Proでアンプグローのないライブスタックを試す
前回、カニ星雲のライブスタックを、カメラとしてASi294MC Proを使って行った。露光時間が3分だったので、派手なアンプグローが出て、お粗末なライブスタックになってしまった。今回リベンジとしてアンプグローが出ないとされるASi533MC Proを使ってライブスタックを行ってみました。 ライブスタックの様子は、下の動画にもまとめています。 アンプグローが出ないカニ星雲をライブスタック動画【写真クリックで動画...
1.2023年になりました 南関東では、年末から年始めにかけて晴天が続く何とも嬉しい天候です。しかも乾燥していて、対策なしでも結露はありません。残念ながら、月明かりが増してきていますが。 年末年始は、ずっとサッカーのメッシではなくメシエ1:カニ星雲を撮り続けていました。M1のライブスタックに使用した鏡筒は、ターゲットが小さい星雲なので長焦点のMAK127。MAK127には一時電動フォーカサ...
珍しく新月期から続く晴れの夜。連日の庭撮りで睡眠不足も続いています。複数の鏡筒が出動すると、交通整理が出来にくくなり、嬉しい悲鳴です。 今回の内容は、レムナント(sh2-240)に挑戦しようと思い立って入手したL-eXtremeフィルターを使ってバラ星雲を撮影したところ、思いのほかに高解像度の姿を観ることができたという内容です。ついでに持ち合わせているフィルターとの比較も行ってみました。 今回...
Arp273: 宇宙のバラ銀河(UGC1810)を撮ってみた。
ハッブル宇宙望遠鏡(HST)による星雲や銀河の写真は、多大な驚きや感動をもたらしてくれています。その中で上位に入るものがArp273銀河です。3個の銀河が衝突しています。「宇宙のバラ」とか「バトルしている銀河群」とか、いろいろな名前で呼ばれています。 Arp273: Battling Glaxies (出典はここNASA) 今回のArp273のライブスタックの様子は、下の動画にまとめています。写真をクリックすると...
鏡筒のバックフォーカスと解像度との関係を見定めるために、満月を挟んで三夜連続月を撮影しました。 2022/12/9の月 撮影日:2022/12/9。撮影地:南関東市街地、自宅庭。鏡筒:MAK127 (バックフォーカスを延長して f=1,800mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi294MC Pro (-10℃)。フィルター:なし。2パートに分けてASiCapにて約1,500フレーム撮影。画像処理:Autostakkert...
アンドロメダ銀河を2分露光で100回ライブスタックに挑戦。結果は・・・
天体画像をノイズの無い滑らかな写真にするためには長時間露光が必須となるそうですが、ライブスタックを主体とする者にとっては、とても我慢の出来る手法ではありません。同じ操作を延々と持続させるなら、いっそのことAI技術で無限露光時間のコマを撮る手法はないものかとネットで検索もしたりしています。 今回は、2分露光でせめて100回連続の撮影を実行した顛末です。対象は、皆んな大好きのアンドロメダ銀河。AS...
MAK127でも花火銀河(NGC6946)を観てみました。結果はグッド。
急に晴れてきたので、急遽MAK127で花火銀河:NGC6946を観てみました。結果は、TSA-120にまさるとも劣らない良い結果でした。もっとスタック数を重ねたかったのですが、急に結露しはじめたので残念ながら24回スタックでスタックを終了しました。 今回のように急遽撮影を強行しようとする場合は、AM5は強い味方になります。本体が軽い、カウンターウェイトが要らない、バランスと取る必要が無い、この3点のアドバンテー...
TSA-120を購入して3ヵ月も経ち、はじめて星に向けてみました。重量が7㎏、長さも1m近くあり、決して取り回しが良い鏡筒とは言えませんが、AM5赤道儀のお蔭で据え付けが比較的楽でした。折しも、15年間で生長し過ぎたヤマボウシ、ポポー、モクレンの3つの大木を伐採して開けた北西へ鏡筒を向けることが出来ました。ASiairも10月下旬に正式にVer.2にアップデートされて、評価版でライブスタック時にヒストグラムがリセットされ...
M31とM33で Sharpstar 61EDPH IIとAM5赤道儀のファーストライト
短焦点距離で取り回しの良い鏡筒を物色して、ほぼRedCat51に決めていました。いざ発注しようとして価格を見たらビックリ。円安のせいでしょうか、暴騰していました。スケアリング機能など絶対使わないと思うし、もっと気楽に使えるものへと再考。そしてSharpstarの61EDPH IIに落ち着きました。ネットで両者の比較ブログを見ましたが、Webの写真 上では同じくらいの解像度だったので。拡大すると違いが明らかだったそうですが...
ASiair Ver.2.06 を試用してみました。 早速役立ちました。
1.ASiairのバージョン2の画面 YouTubeで海外の多くの方が、ASiairのバージョン2のことを話題に挙げています。バージョン1.9から、かなり変わるとの憶測です。日頃からASiairを多用しているので、バージョン2.06のapkファイルを手に入れてインストール、そして簡単に試用してみました。 最初の印象は、たいして変わっていない、という印象でした。大きく変ったのは、下の写真のとおり、「Preview」画面での「方...
1.ついに買ってしまったAM5赤道儀 3年来、重量がある故に、ベルトドライブのEQ6rを購入するか否か迷っていたところ、軽量のAM5赤道儀が登場。性能もそこそこと言う評判も出て来たところで購入を決心。8月に発注して、比較的早い10月9日の納品でした。 AM5赤道儀 まず驚いたのは、パッケージです。外箱、さらに段ボールまでが用意周到にデザインされていて、開封が...
1.初めてのアンドロメダ銀河 天文の趣味に入門して早や5年目。初めてアンドロメダ銀河に鏡筒を向けました。なぜ、こんなに遅れたのか。理由は、何とは無に難しそうだったからです。 まずは結果から。 2022年 アンドロメダ銀河 撮影日:2022/10/1。撮影地:南関東市街地、自宅庭。鏡筒:Askar FRA400 (f=400mm)。マウント:Vixen GP2(Althiba3, ベルトドライブ化)...
1.背 景 過日にMAK127の焦点距離の話題を記しました。焦点距離はカタログ値では1,500mmであるにもかかわらず、実際の撮影時には1,900mmにもなっていたという内容でした。カメラの位置によって焦点距離は動くこともあることを経験しました。 眼視や撮影時の現実としては、アイピース、レデューサー、バローレンズを装着することもあり、実際の焦点距離はどうなっているのかは不明となることがしばしば。...
久しぶりの安定した天気でした。天気予報では、薄曇りの予報でしたが、夕方から深夜まで天気は安定していました。2022年9月10日は、中秋。赤道儀の調整を行ったので、そのテストランを含めて盛り沢山のメニューを堪能しました。 1)中秋の満月を撮影する。 2)MAK127にタカハシのx1.5エクステンダーを取り付けたファーストライト 3)AlThiba3改造GP赤道儀の赤緯ユニットのオーバーホール後の試験運転...
撮影日は2022年8月19日。一日前の18日も晴れて撮影しましたが、ガイドが荒れてボウズでした。原因は、赤道儀のベルトのゆるみでした。とにかく、7月4日以来の撮影です。南関東は本当に晴れません。世情と同様です。 今回は、以前より疑問に思っていたことを実行してみました。CMOSカメラの冷却って、どのくらい効果があるのか、っていう疑問です。非冷却だとノイズが多くなるということは、どこにでも記載があります...
本日は、2022年8月17日。このところ夜は、一カ月半以上晴れない異常な南関東。前回晴れて撮影したのは、2022年7月4日。昼間は晴れるのだが、夜になると不思議に雲が出てくる最悪のパターン。 Celestron の EdgeHD800 と Skywatcher の MAK127 の見え方比較シリーズ、最終回はM16:イーグル星雲です。星雲内の「創造の柱」の見え具合を比較して最後としたいと思います。二者の比較では面白くないので、Askar FRA400 に...
タカハシ TSA-120 を正式に発注したのは、2022年4月19日。納期は、約6カ月かかるとのことだった。2022年7月22日、納期3ヵ月でTSA-120が我が家にやってきました。 やって来ましたTSA-120【写真クリックで拡大】 箱を開けると、 段ボールの中のTSA-120 段ボールから出しました。重量は、約7.5㎏。20㎝のシュミットカセグレン鏡より1㎏くらい重...
M57とM27でEdgeHD800とMAK127のライブスタック比較
1.EdgeHD800の使用遍歴 【防湿庫時代】EdgeHD800を購入したのは、約5年前の天文の趣味に入った時の事でした。以後、天体撮影の技術も無く、ずっと防湿庫に眠っていました。EdgeHD800を天体撮影に使用したのは、3年後の2021年2月での月撮影でした。しかし、高解像なクレーター像は得られませんでした。フォーカスが何となくぼけているのです。それから光軸調整をトライしましたが、うまく出来たようでもフォーカスがイ...
MAK127でM17:オメガ星雲を30秒露光と90秒露光ライブスタック。
MAK127の記事が続いて恐縮です。F値がこんなに大きく暗い鏡筒で、ライブスタックが出来ることが信じられなく、拡大された星雲を楽しんでいます。今回は、M17:オメガ星雲を捉えてみました。 1.露光時間30秒でのMAK127によるM17をライブスタック SkywatcherのSkymax127(MAK127)を使ってM17:オメガ星雲を庭撮りライブスタックを実行してみました。今回は、30秒露光と90秒露光の比較を行ってみました。動画...
1.露光時間30秒でのMAK127によるM20をライブスタック SkywatcherのSkymax127(MAK127)を使ってM20:三裂星雲を庭撮りライブスタックを実行してみました。今回は、30秒露光と90秒露光の比較を行ってみました。動画にもまとめています。下の写真をクリックすると動画へ行きます。 動画:異なる露光時間でのM20ライブスタック【写真クリックで動画へ進みます】 露光時間30秒にてASiair Proを使って22回ラ...
MAK127を使い焦点距離1,500㎜と1,900㎜で撮った M27: 亜鈴状星雲
1.焦点距離1,900mmのMAK127でM27をライブスタック 梅雨のわずかな晴れ間を突いてM27:亜鈴状星雲をライブスタック庭撮りしてみました。今回は、SkywatcherのSkymax127(MAK127)にカメラを前方と後方の2カ所に設置してM27を撮り比べてみました。前方にカメラを設置するとカタログ値の焦点距離1,500㎜、後方に設置すると焦点距離は1,900㎜になりました。この撮り比べは、動画にもまてめています。下の写真をクリック...
1.焦点距離600mmのズームレンズでM51を撮る なかなか晴れない関東地方、シーイングは良くありませんが一瞬の晴れ間を突いてM51:子持ち銀河を庭撮りしてみました。渦巻き銀河を撮るのは初めての経験で、久々のワクワク感を感じました。今回の記事は、下の写真のとおり、動画にもまとめています。下の写真をクリックすると動画に遷移します。 動画:MAK127で撮ったM51【写真クリックで動画へ進みます】&...
2022年6月17日、菜園の夏野菜の様子です。 サツマイモ、安納芋と紅はるか【写真クリックで拡大】 ジャガイモ「はるか」の収穫 ジャガイモ「男爵」の収穫 ジャガイモ「アンデス」の様子 ピーナッツ 一本ネ...
今年は収納ボックスでのサツマイモ苗の調製がうまくゆき、5月の上旬にサツマイモの植え付けが終了しました。トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、万願寺、パプリカの生育も順調です。 今年もイチゴが大量収穫できました。4月に少々寒い日が続いたせいか、例年より半月遅い収穫になりましたが、豊作でした。 まずは、イチゴジャム作り。1回に2㎏のイチゴを処理しています。これまで、それを4回行いました。ジ...
Skywatcher MAK127の焦点距離は1,500㎜ではなく、1,800㎜はありそう。
最近、画角の狭い星雲のライブスタックや撮影をするようになり、焦点距離が1,500mmというMAK127を使うようになりました。 MAK127【写真クリックで拡大します】 MAK127を使いASiairでプレートソルビングを実行しても失敗するので、指示に従い焦点距離を0mmと入力するとソルビングが成功。ASiairの焦点距離の表示が、1,867mmと出ていました。 ASiair...
1.AZ-GTiとの出会い AZ-GTiの発売は2018年6月なので、ほぼ4年が経過しています。当初は、眼視用で撮影には使い物にならないという噂も流れていましたが、自分は数分露出の星雲撮影にも立派に使えています。 天文の趣味に入ったのが2018年で、ポータブル赤道儀としてはKenkoのスカイメモSを選択しました。結局、実際には試験用に使っただけで実践には何の役にも立たないものでした。最大の欠点は、1軸...
夏野菜の植え付けに忙しい菜園です。久しぶりの家庭菜園記事です。家庭菜園をはじめて20数年が経過しましたが、サツマイモのツル苗の入手方法が未だに定まりません。以前はホームセンターでツル苗を売っていた「紅あずま」という品種しか育てていなかったので、何ら問題はありませんでしたが、現在使っている菜園の土質が紅あずまとの相性が悪いことがわかり、現在では紅はるか、安納芋、シルクスイートを育てています。 ...
北極星が見えない場所で極軸合わせ。 ASiair の All-Sky Polar Alignは、凄い!
1.面倒な極軸合わせ作業 本日のお題は、北極星が見えない場所での極軸合わせに関するものです。情報源は、またまた天リフの動画からです。山口さん、感謝します。 我が家の庭は、北極星が見えないロケーションです。ある日、正確に極軸合わせをしようと奮起し、近くの店舗の駐車場に近征?したらば、若いにーちゃんのような警官の職質に合い、嫌な思いをしました。それ以来、天体撮影の際には極軸合わせをせず、赤...
次の屈折鏡筒は、TSA-120か、FC100DFか、はたまたAskar107PHQか。
最近気になっていることがあります。Vixen社の赤道儀の開発コンセプトです。SkyWatcher社やCelestron社などに約10周回遅れで新発売になったワイヤレスユニットですが、スマホで導入できて何の役に立つのでしょうか。今や20万円以上もする赤道儀を購入して、Plate solvingも出来ないようでは話にもなりません。ワイヤレスユニットにはUSB端子が付いていない。シリアル接続が不可能なのです。開発責任者は天体撮影の実態をご存知...
惑星や月のコリメート撮影の新しい方法 バローレンズ+ビデオカメラ(コンデジ)の方法
1.経 緯 以前より惑星を観望ないし撮影している際、対象がピリピリ踊るように動くことが気になっていました。今回は、その対策を徹底的に実行するとともに考察してみました。 CMOSカメラによる直焦点の場合、木星ないし土星が踊るように振動してピントが合わせずらいという経験は皆さん持っていらっしゃると思います。この撮影対象の振動の対策としてCMOSカメラの代わりにデジカメを使ってみたことがありま...
一昨年末アメリカの天文ショップに発注したAskar fra400でしたが、在庫なしで入荷を待っている時に為替事情が急転。親切な天文ショップは、キャンセルしてもいいですよとのメール。それに従いキャンセル。その後、思わぬ小遣いが入りレデューサーと一緒に国内天文ショップに発注。 Askar fra400がやって来ました。 Askar fra400とASi2600MC Pro 一度使っ...
ASiairまたはSharpCapは、一眼レフのミラーアップ撮影に対応していた。
1.経 緯 「一眼レフでライブスタック」記事シリーズは完了しましたが、その後一眼レフカメラを使う上で重要な知見が入りましたので報告を兼ねての記事です。 きっかけは、EOS6D用の光害カットフィルターを物色していた時、フルサイズ用のクリップフィルターが見つかり注文しました。オプトロンのCLSフィルターです。装着方法は、シュミット社がWebにアップしてあったので、そのマニュアルに従って装着する...
SD81SIIとASi294MC Proで冬の星雲をライブスタック
1.2022年元旦リベンジマッチ 2021年大晦日にSD81SIIのファーストライトを行い、謎の光条が現れて撃沈しての2022年元旦のリベンジ庭撮り🐔ライブスタックの結果です。見どころは、 1)3個の銀箔止め由来光条の消失 2)SD81SII鏡筒とTamronズームレンズとの比較 結果は、下の動画にもまとめてあります。 SD81SIIとASi294MC Proでライブスタック(画像クリックで動画...
まったりと天リフの山口さんの動画を見ていたら、凄いことを何気なく紹介されていた。スマホのASiairPro画面を指先で、「ここを真ん中のポジションに」と押すと、Plate Solving機能が働いて、そこがセンターへ移動すると言うのだ。動画を見たのが一週間前くらいで、一昨日に ASiairPro で、昨日は第一世代の ASiair で確かめてみました。 1.ASiair Proで「Center Here」 ばら星雲をPlate Solvingで導入すると、バ...
一眼レフカメラでライブスタック その4.露光時間とスタック像の関係
ZWO社がAM5赤道儀を上市しました。15㎏くらい搭載できるベルトドライブ赤道儀を探していた矢先の発表。EQ6rは重いのでポチリを躊躇して良かったのか。ここしばらく、あれやこれやと思い巡らす楽しい課題ができました。 1.1回の露光時間時間を長くするとライブスタックが失敗する場合 ライブスタックを実行する際、対象星雲などを明確にあぶり出すために露光時間を長く取りたいが、露光時間を長くす...
一眼レフカメラでライブスタック その3.CMOSカメラとの比較
1.経 緯 一眼レフカメラでのライブスタックを継続していますが、今回は、CMOSカメラを使って実行するライブスタックとのライブスタック像の比較を行ってみました。 比較した結果は、下の写真に示す動画にもまとめていますのでお立ち寄り下さい。 一眼レフとCMOSカメラのライブ像の比較動画(写真クリックで動画へ) 一眼レフカメラとして、EOS Kiss X5 (天体改造)を、CMOSカメラとし...
Tamron 150-600mmズームレンズとASi294MC Proで冬の星雲をライブスタック
防湿庫で眠っている一眼レフカメラを有効に使うことを目的に、DSLRライブスタックの試験を行っていますが、比較のためにCMOSカメラでのライブスタックも実行してみました。 鏡筒は、カメラズームレンズのTamron 150-600mmを焦点距離400mmで使用しました。フィルターはASi294MC Proに1.25インチのKenko Astro LPR Type2をネジ込みました。星雲としては、燃える木を含む馬頭星雲、バラ星雲、そしてM42オリオン大星雲...
一眼レフカメラでライブスタック その2.150-600mmズームレンズとEOS Kiss X5
1.EOS Kiss X5とTamron 150-600mmズームレンズによるライブスタック 防湿庫で眠っている一眼レフカメラを有効に使うことを目的に、DSLRライブスタックの試験を続けています。 前回は、EF 200mm F2.8L レンズとEOS Kiss X5(天体改造)で、ASiair Proを使ってライブスタックを行った結果を記載しました。今回は、レンズをTamron SP150-600mm F5/6.3 G2を f=400mm で使い、同じカメラで、かつDarkとBiasを撮...
SD81SII ファーストライト顛末記 無いはずの光条が出現
1.ことの発端 昨年10月、ある天体関連ブログでVixen社がSD81S鏡筒の悪名高い3個の銀箔止めを輪っか止めに改良するアップグレード・キャンペーンの案内を見つけ、早速実行に移しました。これでSD81SIIになったわけです。ファーストライトが2021年を閉めくくる12月31日。これで清々しい気持ちで新年を迎えようとする算段だったわけですが・・・・・ 果たして、ファーストライトは下の...
2021年を振り返って、来年2022年の元気や活力の源を探りたいと思います。 2021年を振り返って(反射望遠鏡と収穫できた豆類) 2021年、コロナ渦の一年でしたが、そこそこ安泰な一年でした。日本国の政界が一新されてストレスが低減したことも大きかったです。 1.暮 ら し 大きな変化はありませんでしたが、昨年より課題であった友情の逆波問題は未解決に終わりまし...
一眼レフカメラでライブスタック その1.ASiair ProとでM42と馬頭星雲を観望
1.天文分野はCMOSカメラがDSLRに取って代わられた(のか?) 今回のお題は、一眼レフカメラを使うライブスタックです。全ての内容を動画にまとめています。下の写真をクリックしますと動画へ移ります。 一眼レフとASiair Proとでライブスタック(画像クリックで動画へゆきます) 天文の趣味に入ったのは2018年の春でした。何もわからないまま機材を揃え始めました。最初に選んだんのは、鏡筒は、屈折がS...
この2日は天気が悪くなりましたが、南関東では小春日和が続いていました。この好天に乗じて、菜園で育てた大納言小豆と黒豆の収穫を順調に進めることができました。大納言小豆は、20年間以上毎年収穫できています。今年は、下の写真のとおり、3㎏以上の穫り入れができました。 皮剥きと洗浄を終えた大納言小豆【写真クリックで拡大します】 黒豆は、過去4年間収穫がゼロで寂しい思いをしていまし...
月齢10.2と12.2の月面写真。 -月食撮影の空振りに代えて-
2021年11月19日、月食撮影準備万端、天気予報もOK。3時間前も雲ひとつ無い快晴。 ところが、どうしたことか月の出が見えません。雲で隠れていました。13面単騎待ちの役満が流れたような気分でした。今回は、月食の部分を拡大撮影したら、どう映るかを試す積りでしたが、お流れでした。 と言う訳で月食撮影の成果が坊主だったので、代わりに2021年11月15日と17日に撮っておいた月齢10.2...
ゆずの樹が多くの実を付けました。 環状剥皮が功を奏したもよう。
今年は、久々に柚子の樹が多くの実を付けました。 多くの実を付けた柚子の樹【写真クリックで拡大】 10年前には多くの実を付けていた柚子の木。最近5年間は、ほとんど実を付けない状況が続いていました。3年前くらいに行われた同窓会で、庭木の話題となり、思わぬアドバイスをいただきました。 実を付けないのは、木の勢いが強すぎなので、樹を痛めると実を付けるようになると...
1.撮影時のCMOSカメラの微振動の原因 過日、木星や土星、月を撮影している時CMOSカメラに触れると、振動していることに気付きました。撮影にはWin10のPCやタブレットを使用しています。 MAK127による惑星撮影風景 メインは下の写真に示す Lenovo G580のノートPCを使っています。このPCのUSB端子にCMOSカメラのUSBケーブルを挿し込むと必ず微振動が起こります。あとで...
1.より高い解像度を求めて 今回のお題は、月面や惑星などの撮影時にバローレンズを使用することはOKなのか否かを検証した結果です。 月面をより詳細に解像度良く撮影するために x2のバローレンズを使って撮影してみました。結果はバローレンズを使った画像は、惨憺たる結果で、バローレンズを使った画像は使わなかった画像に比べてかなりの解像度低下が見られました。 今回使った機材は、 ...
ZWO ASIカメラからのFitsファイルの画像処理あれこれ。 5. FlatAide Pro のフラット補正機能に優れもの。
1.ステライメージでの画像処理はあきらめました。 天文の趣味に入って4年目に入っていますが、いまだにステライメージによる画像処理がしっくりゆきません。最初にFitsファイルを読み込んでから、色が出なかったトラウマなのでしょうか。その後、トーンカーブなどの画像調整法が分かってきた積りですが、依然として皆さんが公開されているような星雲の広がりの画像が表現できません。一方で、ASiFitsViewのア...
土星、木星を撮影する時、気になる二つの事。 微振動と惑星の Plate solving による導入。
土星と木星が南側の窓から絶好の撮影角度で見えています。撮影してもいつも変わり映えしない動画や画像しか得られませんが、雲が無いとついつい鏡筒を向けてしまします。 惑星の観望や撮影は、MAK127とEdge HD800を使っています。カメラは、ASi462MCです。導入は、ガイドスコープをASiairのPlate solving機能を使って行っています。 MAK127による惑星撮影風景 ...
ZWO ASIカメラからのFitsファイルの画像処理あれこれ。 4. ライブスタックM20とM16のホットピクセル除去処理
1.M20、M16のライブスタック 夏の星雲のライブスタックを実行してみました。2021年8月3日、気温は32℃。ライブスタック像には、嵐が吹いたような多くの斜めのスジが出現しました。4月2日、15℃のM42のライブスタックを行った時はこれほどひどくはありませんでした。気温が高かったので、CMOSセンサー素子からのノイズが多く出たのではないかと考えています。 下の写真は、モニターに映し出されたM20とM...
ZWO ASIカメラからのFitsファイルの画像処理あれこれ。 3. ライブスタックM42のFitsファイルの画像処理
1.経緯 季節が場違いなM42が題材で失礼します。 ASIカメラのFitsファイルの画像処理の話題、前回の記事から、かなりの時間が経過しました。その間、ステライメージ(SI9)をあれこれさわりましたが、依然として進歩しません。それに反して、海外のフリーソフトは直感的に使用でき、画像処理も少しずつ進歩してきたような気がします。 今回の話題は、3月から4月にかけてライブスタックを実行し...
Vixen 7倍 50mmファインダーをガイドスコープとして利用する。 その2.接続アダプターがフィットしました。
1.Vixen 7倍 50mmファインダーは3年間使わなかった 9月に入って雨、曇りが続きます。こんな時は決まって工作や接続アダプターをクリクリ。アダプターのあれこれは成果がなくても、積み木遊びのようで面白い。天文を始めて3年経つと、ネジのことが何となしに分かるようになってきました。 防湿ケースで眠っていたVixen 50mmファインダー 新調した大型の除湿ケースの中...
Althiba3赤道儀とASiairまたはASiair Proとの接続と運用
1.AlthibaからAlthiba3へのアップグレード 久し振りにマチナカ天文台の水谷氏のブログに入ってみたら、AlthibaをAlthiba3へアップグレードできることがわかり、早速実行に移しました。アップグレードの目的は、次の3点です。 1.WiFi接続が可能になる。 2.コントローラー本体の方向キーで赤道儀を動かすことができる。(使わないと思う) 3.INDI(Astroberry)と完璧につながる...
3月から4月にかけてM42のライブスタックを実行し、おおよその手順をマスターすることができました。今回は、Althiba3の試験を兼ねてOnStep改造GPD2使用したライブスタックを実行してみました。 改造GDP2のオートガイドはおおむね2”以下と調子が良く、30秒露光ライブスタックもうまく実行できました。ライブスタックの対象は夏の星団、星座です。プロセスと結果を下のように動画にまとめました。下の写真をクリックす...
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1.超新星が多く生まれる花火銀河を観望し撮影する 今回は、ケフェウス座にある、いかにも活火山のように「活発に活動している」ように見える銀河である花火銀河(NGC6946)をライブスタックで観望し、裏で撮影しました。ライブスタックは、5分間露光と長めの露光です。 使用した機材や、撮影条件は次の通りです。 ・撮影日時:2024/11/8, 11/11 ・撮影場所:南関東市街地・自宅庭...
1.美しい惑星状星雲と言われるクリスタルボール星雲 おうし座の端っこにある惑星状星雲であるクリスタルボール星雲(NGC1514)を撮影してみました。その青い輝きから「クリスタルボール星雲」の愛称があります。通常の撮影では面白くないので、フィルターを変化させての撮影を行ってみました。 使用した機材や、撮影条件は次の通りです。 ・撮影日時:2024/11/3 ・撮影場所:南関東市...
1.F3.9鏡筒とL-Ultimateフィルターでダイオウイカに挑戦 9月に続き、10月も前線の停滞により関東地方は曇り空が続いています。ナローバンドフィルターのOIIIとHαフィルターでダイオウイカ星雲の撮影を続行していますが、長期間の冗長な撮影に飽き飽きしてしまっています。そんな中、たまにはカラー撮影がしてみたいと思い立ち、明るい鏡筒を使い、L-Ultimateフィルターでダイオウイカが釣れるのか、を試してみ...
1.ダイオウイカ釣りに挑む 9月に入り曇り空が続きます。そんな中、無謀にもダイオウイカ星雲の撮影に挑戦してみることにしました。挑戦と言っても 1)淡い対象と言われているがどの程度の淡さなのか、2)画角はどの程度になるのか、などの当たりを付けるための予備撮影です。撮影はまだ完了していませんので、途中までの報告になります。 ダイオウイカ星雲は非常に淡いと言われているので、明る...
1.SkyMAX180でM109銀河をライブスタック 記事が空いてしまいました。理由は想定外の手術入院のためです。2か月前、雨の日のゴミ出しの際、滑って転んで頭を打ちました。自覚症状は何もありませんでしたが、念のために近くのクリニックでCT検査をしたのですが、医師の検査結果は緊急な状況ではないとの診断で胸を撫でおろしたところでした。家族の者が会計を終えた直後救急車で近隣の基幹病院に運ばれ、いきなり頭...
1.SkyMAX180でM109銀河をライブスタック 今回のお題は、マイナーな銀河ですが迫力ある姿をしているM109銀河です。なぜか真空掃除機(Vaccum cleaner)銀河という名前が付いています。鏡筒は口径18㎝のマクストフカセグレンのSkyMAX180を使っています。いつも通り、ライブスタックを楽しみ、自動保存されてゆくライトフレームを翌日画像処理する、いつものパターンです。オフアキシスガイドでの撮影ですが、ガイド星...
1.SkyMAX180でM100をライブスタック 今回も口径18㎝のマクストフカセグレン鏡筒のSkyMAX180を使ってのM100のライブスタックと画像処理のはなしです。M100は、端正な渦巻銀河であり、以前より撮影してみたいと思っていた対象のひとつでした。今回のトライは3回目のトライであって、過去はオフアキシスガイドでのガイド星が見つからず失敗の連続でした。今回は、時間の余裕があったので、時間をかけて主鏡をマニュア...
1.SkyMAX180で黒眼銀河:M64をライブスタック 星の少ない今の時期、天頂付近に目立って輝くアークトゥルス近辺のかみのけ座にある黒眼銀河:M64をマクストフ18cmでライブスタックしてみました。M63と同様に渦巻銀河ながら星雲と暗黒帯が混在する独特の風貌がどこまで見られるかがキーポイントです。露光時間は300秒。この銀河もオフアキシスのガイド星は何もしなくても楽に見つかりました。 ...
1.SkyMAX180でひまわり銀河:M63をライブスタック 今回は、ひまわり銀河:M63をマクストフ18cmでライブスタックしてみました。渦巻銀河ながら星雲と暗黒帯が混在する独特の風貌がどこまで見られるかがキーポイントです。露光時間は300秒。この銀河もオフアキシスのガイド星は何もしなくても楽に見つかりました。 使用した鏡筒:SkyMAX180 ライブスタックの様子...
1.マクストフ鏡筒SkyMAX180で回転花火銀河:M101をライブスタック M51と共に定番となっている春の銀河M101をマクストフ18cmでライブスタックしてみました。露光時間は300秒。M101は銀河内に多くの星があるので、オフアキのガイド星は何もしなくても楽に見つかりました。 オフアキシス・ガイダーを取り付けたSkyMAX180 焦点距離2,700mmのライブスタックは、さすがに迫力ある回転花火...
1.マクストフ鏡筒SkyMAX180で子持ち銀河M51をライブスタック 4月はM51が定番となっていますが、今年の4月はまるで梅雨時のような天気で一度もチャンスはありませんでした。2024年5月の3日、子供の日は非常にクリアーな空に恵まれました。当初はマスクトフのSkyMAX180とASi533MC Proとの組み合わせを計画していましたが、前日の予備撮影でプレートソルビングが不調だったので急遽カメラをASi294MC Proに取り替えま...
1.ずっと晴れません この時期に関東地方でこれほど晴れない日が続いたことはないのではないだろうか。梅雨でもないのに天体撮影ができない日が続くのは珍しい。少し晴れた日も1日ありましたが、運悪く黄砂が。お蔭で睡眠時間はバッチリ。連日家庭菜園に精を出しています。 菜園の様子 菜園は、上の写真のとおり、夏野菜の植え付けがほぼ終了し、行燈だらけです。風をいやが...
1.初めてのモノクロカメラでの撮影 天体撮影で重要なことは、カメラが高感度であることであることは言うまでもありません。高感度を追求するために、F値の小さなレンズや鏡筒を追い求める道もありますが、カメラを高感度にする方策もあります。 これまで、撮影用CMOSカメラはカラーしか使ったことがありません。カラーCMOSカメラは撮像素子の上にRGGBのフィルターで覆われており、それぞれのカラー...
1.ASiairが久々のアップデート 2024年3月18日、ASiairを開くと自動アップデートとファームウェアの更新が始まった。これまでのアップデートと少々様子が異なっていた。アップデートと更新が完了して再起動すると、カメラやマウントとの接続がかなりトラブりました。これまでに無い経験でした。撮影が急がれるので2台目のバックアップASiairを取り出し、アップデートと更新を行うと、無事接続できました。 ...
1.2回目の天文カフェ「ポウザ」での天体観望 報告が遅れてしまいましたが、2024年3月9日(土曜)に天文カフェ「ポウザ」での天体観望に参加しました。今回の星空メニューは、オリオン大星雲(M42)、M81とM82、エスキモー星雲、しし座のトリオ銀河(M65,66,NGC3628)、回転花火銀河(M101)と盛り沢山。そしてオマケとして昨年の皆既月食時の天王星の食の見事な動画がありました。ライブ観望は、イプシロン160ED鏡...
1.PixInsightの沼にすっぽり ブログの更新がしばらく空いてしまいました。理由は、PixInsightにはまり込んでしまったからです。今年の目標に挙げたひとつが、画像処理スキルのアップでした。BlurXterminatorは凄いと言ったニュースも駆け巡った勢いにも影響され、ついにPixInsightに手を染めてしまいました。以前よりPixInsightのYouTubeは観てはいましたが、チンプンカンプン状態でしたが、実際に処理してみてYou...
1.2024年になりました 年も明けて2024年になりました。正月から晴天・無風・乾燥注意報で絶好の星見天候となりました。昨年の正月同様、18㎝マクストフ鏡筒でメシエ1の庭撮りを行いました。今回は、ナローバンドフィルターを使わず光害カットフィルターのみの撮影を行いました。 昨年の後半は、ずっと18cmマクストフ鏡筒で深淵銀河を撮っていました。データの整理が追い付かず、ブログや動画でのアップロードの...
1.レムナント撮影、光量が不足している? Sh2-240 レムナントの撮影に苦戦中です。レムナントの全景が入る画角条件で、一番明るい手持ちの鏡筒は、レデューサーを付けたAskar FRA400(f=280mm)であり、フルサイズカメラでの撮影が必須となる。残念ながらフルサイズのCMOSカメラは持っていないので、古い天体改造の一眼カメラEOS 6Dを使ってのトライである。これらの天体改造一眼カメラの感度は、最新の冷却CMOSカメラの...
1.天文カフェ ぽうざマスターに触発されて(続) 今回も「カフェぽうざ」の80インチスクリーンに映し出された迫力の北アメリカ星雲を撮ってみました。フィルターは前回のハート星雲と同じ L-eXtremeを使いました。 ライブスタック動画と画像処理後の映像と画像は、下の動画にもまとめています。 北アメリカ星雲とバラ星雲のライブスタック動画【写真クリックで動画へ】&nb...
1.天文カフェ ぽうざマスターに触発されて Samさんのブログと天文ナビで紹介されていた「カフェぽうざ」に行って80インチスクリーンに映し出された迫力のハート星雲に感激し、ハート星雲を撮ってみました。フィルターは過激フィルターの L-eXtreemを使いましたので赤っぽくなりました。 天文仲間と語り合うことがないので、あれこれと質問攻めをしてしまい、ぽうざマスターには迷惑をかけてしまいました。特に印...
1.初めてのニュートン鏡 これまでニュートン鏡での撮影は経験がありません。鏡筒そのものはSkyWatcherのBKP150を3年前に購入していました。購入直後一度だけコマコレクターとしてMPCC Mark3を使って試写したところ、コマ収差の星々が見えて、そのまま保管していました。その頃は、光軸調整やコマコレクターのバックフォーカスなどの調整スキルは皆無で、ニュートン鏡をスルーしていました。 最近、専用のコマコ...
1.真っ暗闇、午前0時を越えました 今回も、2023年10月17~18日にかけて裏磐梯Grandecoスキー場駐車場での遠征撮影体験の記事です。満天の星の下、順調に撮影は進行して午前0時を過ぎました。午前0時になるとスキー場駐車場や道路の街灯は一斉にOFFになり、文字通りの漆黒の闇。M33、M31の撮影が順調に進行し、次は馬頭星雲を撮影することに。 撮影はいつも通りライブスタック形式を取りました。フラット、...
1.遠征撮影初体験 今回の記事は、2023年10月17~18日にかけて裏磐梯Grandecoスキー場駐車場での遠征撮影体験の記事です。これまで何回か遠征しましたが、残念ながら満天の星には巡り合えませんでした。今回も簡単には満天の星には巡り合えませんでした。GPV気象予報で快晴の予報だったので、午後7時半にはホテル近くの広大なスキー場駐車場のど真ん中に赤道儀をセットアップ。雲間から少々の星が見える状態の空を眺...
1.バブル星雲:NGC7635のライブスタック 今回の記事は、2023年8月の下旬に2日間かけて撮ったバブル星雲の記事です。8月は、かつて無い暑い月でしたが、31日中の14日間庭撮りを行った打率5割の天文バブル月でした。バブル星雲は、カシオペア座にある星雲で、午前0時にやっと家影から現れてくるロケーションなので、撮影終了時間は、午前2時を越えました。それが2日間続いたので、グロッキー気味。撮影は、ライブスタック...
1.Sony α6000の天体改造 Sonyのα6000を天体改造しました。前回と同様にヤフオクに出品されている「tsundoragappa」さんに依頼しました。Sonyの改造場合は原則IRフィルターを含めた全撤去らしいです。撮像素子の上側にガラス板を載せる無料オプションもあります。改造は丁寧でケアーも親切で信頼感があります。 天体改造したα6000を改造前との比較を行ってみました。さらに同じAPS-CカメラであるASi2600MC Pro...
1.2023年9月1日、今日も晴れ 暑かった8月も終えて、いよいよ9月に入りましたが、依然熱さを感じます。夜には虫の声も聞こえ始めました。9月1日も天体、庭撮りの日となりました。本日は、Askar Fra400とF3.9レデューサーの組み合わせ(f=280mm)で網状星雲の全景を撮りました。 今回の記事は、2023/8/25-6にTSA-120で個々の網状星雲と2023/9/1のFRA400での網状星雲全景を庭撮りした記事です。それぞ...
1.暑かった2023年の8月 今年ほど暑い8月は過去にはなかったと思います。昼間は、35℃、夜でも28℃くらいで、それが31日間も休みなく持続。これほど熱いと、家庭菜園も「も、いいか」とやめてしまおうかと本気で考えました。一方夜は、GPV雲の予測とは異なり、星撮りには絶好の1カ月になりました。これほど天体機材が活躍した月ははじめてかも知れません。メモ帳を開くと、何と14日間も庭撮りしていました。 ...
1.日本の天文メーカーの未来はあるのか 天文の趣味に入った頃、望遠鏡を何にするか迷った記憶が懐かしい。もう5年前にもなりますが、その間、中国の天文メーカーは次々と新製品を開発して世の中に出して来ましたが、日本のメーカーの進歩は全く見られません。今回、非冷却カメラのASi585MCで夏の星雲をAskar FRA400とVixen SD81SIIとで撮り比べてみたので、日本のメーカーに対する不満と、撮り比べの軍配を報告します...
2023年7月28日にSony α6000をAskar FRA400に連結してM8とM20を同時試験撮影を行いました。Sonyのミラーレスαシリーズの星喰い問題は知ってはいましたが、暗い星が少々消える些細なものではと、高をくくっていました。撮影も無事に終わり、画像処理も完了して、明るい星に穴が開いているのが見られる程度で、結構撮れているという満足感に浸っていました。しかし、後日ライブスタックのスクリーンレコード動画を詳細に見ていた...
1.ミラーレスカメラの天体撮影への対応 天体撮影のシステムは、大きく分けてPCを使うASCOM系とスマホを使うASiair系に大別される。両者ともに、一眼レフカメラには対応できているが、ミラーレスカメラへの対応は鈍い。しかし、ASCOM系では数年前Sonyのミラーレスカメラのドライバーが出現し、ASiair系ではバージョン2.1からSonyのミラーレスαシリーズに対応するようになったと言う。 これまでAsiair系を多用...
天体撮影の趣味を始めて5年目に入りました。その間、遠征は一度も経験していません。今回、初めての遠征もどきで、長野県の美ヶ原高原と車山高原へと足を伸ばしましたが、あえなく曇りと雨。下界は35℃の猛暑のところが、高原は15-20℃でしたので、避暑の目的だけは果たすことができました。 前回の記事のとおり、Askar FRA400とASi585MCの組み合わせでのライブスタックの感触が良かったので、一挙にM8, M16, M17, M20,...
1.ASi585MCを購入のきっかけ 長焦点の鏡筒のオフアキシスガイド化を検討している際、少しでもガイドの視野を広くするために、1/1.2インチのASi174MM Miniの使用を考え、購入しようとしましたが在庫なし、とのことで、再考することになりました。これまでの経験で、高感度化のためにモノクロカメラを使う必然性もないことを考慮すると、カラーカメラでも良いのではないかと思い立ち、1/1.2インチの非冷却カラーカメラの...
1.ZWO OAGの設定 長焦点の鏡筒を使っている時、フレーム毎に星が一定方向に流れてゆく現象に見舞われてた。オートガイドは正常に稼働しているにもかかわらず、星が流れてゆく現象。原因がガイド鏡と主鏡との光軸のズレではないかと推定。この現象は、オフアキシスガイドを実装すれば解決すると考え、セットアップと実際の撮影を実行してみました。 オフアキシスガイドのセットアップと、ガイド鏡との比較撮影の...
この梅雨時に、しかも新月期に澄み切った夜空。結露も全く無い奇跡に近い絶好の天文の夜空。思わずメシエ銀河のライブスタックを4連続。スタックの数を稼ぐか、それとも銀河の数を稼ぐか迷いましたが、1時間づつ4連続銀河に決定。 メシエ銀河4連発【写真クリックで動画へ】 M81 撮影日:2023/6/16。撮影地:南関東市街地、自宅庭。鏡筒:TSA-120 (f...
1.TSA-120を使ったM51のライブスタック 1カ月前にBKMAK180でM51を撮影しましたが、あまり解像度が良くない結果が得られていました。原因として、1)光軸が狂っている、2)ガイドが光軸外ガイドとなっている。屈折鏡であるTSA-120を光軸内ガイドで使えば、これらの原因を除去できるので、高解像度のM51を期待して撮影してみた。焦点距離は、2インチのEDバローレンズを使い、かつバックフォーカスを目いっぱい伸...
1.2023/5/24-25 のM101ライブスタック 2023/4/28-29にM101のライブスタックを行いましたが、フレーム毎に星が流れてしまい、星像がイビツなりました。鏡筒はタカハシのTSA-120で、バローを使って焦点距離を1,930mmまで伸ばして撮影しました。原因は、主鏡とガイド鏡との光軸の不一致であろうと推定しました。ということで、主鏡とガイド鏡との光軸を一致させて、リベンジの機会をうかがっていたところ、5月19日にM10...