三連休最終日が晴れたので最近取り組んでいるToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAAのチェック(都合三回目ですね)を行いました。SharpCapのサイトを覗いてみるとなんと前回チェックしたときから二度もアップデートがかかっています。(ほとんどこのカメラのための修正っぽいです)アップデートを行って、ライセンス購入もしておきました。(ダークとか諸々細かい機能を使わないとこのカメラのノイズには太刀打ちできそうも...
MacやRaspberryPi、ArduinoなどのSBCを活用した天体環境構築、撮影や観望への活用、INDIサーバ・ドライバの設定方法や使用方法、各種天体ソフト紹介、天体機器の自作や星空観望入門情報を掲載しています。
ToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAA屋外テストリベンジ-その2
三連休最終日が晴れたので最近取り組んでいるToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAAのチェック(都合三回目ですね)を行いました。SharpCapのサイトを覗いてみるとなんと前回チェックしたときから二度もアップデートがかかっています。(ほとんどこのカメラのための修正っぽいです)アップデートを行って、ライセンス購入もしておきました。(ダークとか諸々細かい機能を使わないとこのカメラのノイズには太刀打ちできそうも...
ToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAA屋外テストリベンジ
前回の屋外テストの結果がいまいちでお蔵入りになりそうな取り組みでしたが、SharpCap作者が同カメラを購入→テストを行っているらしいことをクラウディナイトで知りました。SharpCapのアップデートを見ると2回の修正が入っています。平日ですが当分晴れそうも無いので最終版をインストールして再度テスト観望してみました。結論から先に記載すると・やはりまだ不安定(SharpCapのPlateSolving後の同期処理やカメラ接続が途中で切れ...
ToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAA-再始動
頓挫しかけたToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAAですが、SharpCap作者が同じカメラを入手してドライバ改善のためテストしているという情報を入手したため再開することにしました。以前星空でチェックした際、感じた問題は以下です。1.SharpCapでRGB24モードを使用する際、カラービニングが平均化のみで明るくならない2.同じくSharpCapでPlateSolvingした際、マウントの動作が不安定3.ゲインを上げると中央右側に緑色の縦...
優秀なオートストレッチ+高速なPLATESOLVING機能+インデックス機能つきFITSビューア
以前から便利なアプリでしたが、表題の通り多数の機能を揃えた高速で使いやすいFITSビューアになりましたので紹介します。名前は”TENMON”です。INDIのボランティア開発者の一人nouが開発したアプリになります。軽量・高速で優秀なFITSビューアでしたが、今回のアップデートで待望のPLATESOLVINGも追加されました。KSTARS付属のFITSビューアの代替として利用できます。主な特徴・優秀なオートストレッチ機能(KSTARSFITS...
ToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAA屋外テスト
すでに屋内でのテストは済ませドライバに制約があることがわかっていますが、実際の夜空でどのような使い勝手になるのかを検証してみます。まずはSharpCapからです。SharpCapで使用する場合は以下の制約があります。・カラービニング(RGB24モード)が平均化のみでビニングをおこなっても明るくならない。(意味が無い。。。)・フル機能に対応したToupSkyとの連動は不可(カメラの接続解除が必要)・最新アップデートになって...
リアルタイムEAAという新しい取り組み用に購入したToupTek IUC26000KPAですが、空き時間でいろいろ試しています。IMX571(ASI2600MCと同じ撮像素子)を搭載したカメラとしては破格値だったので以前試した高感度カメラ同様人柱モードでの購入です。幸いなことにToupTek社は産業用カメラや監視カメラ、そして天体用カメラも製作している大きな会社なので、高感度カメラの時よりは情報があります。こちらの仕様表を見ると以下のような...
今回計画しているリアルタイムEAAの根幹にあるのは画像取得時に最終出力(モニター、印刷など)のビットに合わせ、常に目視可能な状態でデータを確認し、そして変換に伴うトラブルの解消、適正なデータを取得するまでの時間短縮(余分な処理を減らす)を主眼においています。(リアルタイムEAAのみならず天体撮影においても有用になるかと思います)以前もビット変換に伴う線形保存の留意点を記載しましたが、今回は実例を示しなが...
昨日テストしたときに説明用の画像を取得しようと考えていましたが、調整に時間がかかったため先にどのように実現するかの原理を簡単に説明します。答えから先に書くと・世の中の出力機(モニター、プリンター、商業印刷機など)の99%以上(商業印刷機は私の知る限り100%)8ビットカラーを利用しているため、データ保存、画像処理(ほぼ不要)は8ビットカラーで行う。・画像取得時にゲインやカメラのビニング機能(カラーでビニン...
今回EAA用として2つカメラを購入しました。一つはZWO社のASI662、こちらは同社のASI224で構築したシステムの置き換えになります。もう一つはTouptek社の IUC26000KPA、こちらはIMX571が搭載されており、非常に画素数が多く感度も良いため今後構築する予定のリアルタイムEAA用として購入しました。(驚くほど低価格でしたし)室内である程度テストしていましたが実際の夜空でどの程度の性能があるかのチェックは行えていませんでし...
前回過去の取り組みを振り返ると次に大きな取り組みを行うとなると第四期になりそうです。第二期の後半~第三期にかけて結構多くの取り組みに挑戦して今の環境でやりたいことが結構明確になっています。一つはARなどを利用したリアルタイムスカウターのようなプレビューをクリックしながら天体の情報を取得できる仕組みもう一つはそれを実現するためのリアルタイムプレビューで天体を確認できる仕組みです。最初のAR活用のリアルタ...
以前の記事で記載したCedar e-finderはラズパイ用のイメージファイルが用意されており、簡単に環境が作れるようだったので試しにSDカードに焼き込んで試してみました。起動するとWIFIAPが立ち上がっていますので、接続→Webブラウザで”cedar.local:8080”にアクセスすると画面のようなインターフェースが現れます。(非常にシンプル)ASI224を接続してみましたが無事接続されて画面が表示されます。相変わらず天候が良くないため室内...
ラズパイ5登場後大分経過しましたが、以前のようにファームウェア対応が不可能だったため最新のラズパイOSに変更(旧バージョンでは不可)=ディストリビューションの作り直しという状態になってしまいました。Ubuntuに関しては23.10で仮対応状態でしたが、LTS版の24.04がある程度安定してきたようなのでAstRPi64のOSを22.04→24.04にアップグレードしました。書面上ではこれでラズパイ5にも対応するはずですが、当方が所有していな...
昨日記事にしたCedar e-finderが面白そうだったのでSDカードを買ってきてイメージの焼き込みを行いました。テスト用のラズパイとして今は使っていないラズパイ3を使うことにしました。実はこのラズパイに入っているシステムは私が初めてINDIに触れることになった思い出のTinyAstroのカスタマイズ版(半ば自作板)です。INDIの存在は2006年前半くらいから知っていたのですが、その頃私はMacとWindowsしか所有しておらずLinuxは未知...
Windows WSL2環境上の最新のAstrometry.netを利用する
以前Windows、WSL2上にINDI環境を構築した際、Astrometry.netもインストールされているので、この最新のAstrometry.netをWindows上から使うことができないか模索していたところ、CCDCiel(64ビット版のみ)を利用すると簡単に利用できるようだったので試してみました。(WindowsのAstrometry.netエミュレーション環境はすべて2010年製の古い環境ですので。。。)準備はたったの2ステップです。1.Windows環境にインストールされてい...
ラズパイで簡単にPlateSolving付きの電子ファインダーが構築できるCedar e-finder
曇りの夜ばかりなのでCloudynightsをうろついていたところ、面白そうなものが。Cedar e-finderというPlateSolving、SkySafari接続可能なAlpacaドライバ、ZWOカメラドライバとWebインターフェイスを内蔵した電子ファインダーソリューションです。ラズパイ用のイメージも配布されているため、エッチャーなどでSDカードに焼き込めばすぐに利用できる環境が整います。Webインターフェイスにカメラ映像が映し出され、リアルタイムPlateS...
以前の記事でスイッチと電源部分の配線の引き出しまで終えて部品待ちとなっていたRigel社のDCフォーカスのワイアレス改造ですが、部品がようやく届いたため作業しました。こちらはの写真は動作確認を終え完成したものですが、引き出した数本の線を接続するだけの簡単な作業だと考えていたら落とし穴が。。。当家にはRigel社のDCフォーカスが写真用、惑星用と2台あるためハンドコントローラーも2台あります。今回は予備用として使っ...
SwitchBot Plug Miniの分解・修理(自己責任)
ベランダ電源のPOEインジェクターのスイッチ兼電力確認に使用していたSwitchBot社のPlug Miniが故障してしまいました。遠隔でコンセントの電源をオン・オフ出来たり繋いだ機器の電力消費量を確認できたりと便利に使っていましたがスイッチのオン・オフを頻繁に繰り返した後、電源が入らなくなりました。。。(見覚えのある故障です)ネットで調べると同様のトラブルが多数起きているようで、製品自体もリコール(非常に小規模です...
当地に引っ越してからこの環境に合う観望・撮影環境をコツコツと制作してきました。その甲斐あってだいぶ使いやすくなったのですが、使っているうちに細かな部分が気になる所も出てきました。機材ごとに小変更していこうと思います。●対空双眼+DSC我が家には125mm20倍、100mm(アイピース交換可能)の2機種の対空双眼がありますが、いずれもHF経緯台+エンコーダーを設置しています。エンコーダー制御に関してはArduinoで自作したも...
天文趣味にはさまざまな沼があります。(しかもかなり高い確率でハマります。。。)渦中にいるとそれが沼であることに気づかないこともあります。俯瞰視でそれぞれの沼の種類、脱出方法(私の場合)など書き連ねてみます。(備忘録にもなりますし、沼にハマって苦しんでいる方の一助になるかもしれませんし)●機材沼天体は非常に暗かったり小さかったりと見る(または撮影する)には困難なことが多く、雑誌などでもそれらの困難に...
当地に引っ越してきてから、当地用に考案した(狭視野、光害)高感度監視カメラ+ズームレンズでの観望システムですが、寒い季節はリモートで全自動、暖かくなったらモニターを見ながら観望と我が家でもっとも稼働しているシステムになります。このシステムは多くの気づきを与えてくれました。・カメラに対象が見える感度さえあればPlateSolvingやDSCなどの導入支援が不要になる。・カメラで観望する場合、視野角が可変できると導入...
以前にも天文用に適するライトを記事にしましたが、実際私が天文用に使用しているライトを紹介します。私が天文用のライトに求める条件は下記になります。1.明るさの調整幅が広い(手元での作業などでは暗くしたいし、食事や撤収時などは明るくしたい)2.メモリ機能があること(一回の操作で赤色が出せるように)3.天文用途で一晩持つバッテリー容量があること4.万が一の際、モバイルバッテリーなどから給電しながら使えること5.照...
入門者にとって天体画像を撮影するというのは非常に敷居が高い作業になるかと思います。昨今ではかなりの部分をオートで操作してくれるスマート望遠鏡なども登場しており少しずつではありますが敷居が下がってきていますが、天体カメラや天文用の画像処理アプリを使用する場合通常のカメラ撮影時と異なるいくつかの要素があるため混乱する部分があります。これらのことを把握しておくだけで大分撮影時の注意点や、撮影後の画像処理...
最近はDwarf3が発売されたり、少しずつですが天文業界にも変化が出てきました。(撮像素子をもう少し頑張ってくれれば。。。)ずっと天候に恵まれず活動していませんでしたが、前回の記事で見つけた星空早見盤 -星と宇宙-がどんな使い心地か気になったため試しに使ってみました。スマホを動かせば、山ナビ同様地磁気センサーやジャイロセンサーで大まかにその方向にある星空を見ることが出来ます。このアプリの面白いところは・左...
家族と山に行った時、見えている山の名称がわかったら良いなと話をしていました。スマホで良いアプリが無いかと探していた所、AR山ナビというアプリを見つけました。(リンクはiPhoneですが、Android版もあります)アプリを開くとGPSや方位センサーを用いて位置計測してライブビューに場所で見える山の稜線のベクトルデータと山の名前が表示されます。非常に秀逸だと感じたのが、・稜線のベクトルデータをドラッグして位置合わせが...
晴れたので久々の高感度カメラ+Zoomレンズリアルタイム観望
GW、晴れ(しかも夜も快晴)と今年に入ってようやく観望できる環境が整いました。寒い時はいつもリモートですが、せっかく外でなんとか過ごせる気温なので高感度カメラ+Zoomレンズリアルタイム観望を行いました。いつも通り木に視界を阻まれ深夜2時まで粘ってようやくM4が顔を出しました。ズームアウトして視界を確認しますが、見たい対象がほとんど木に阻まれます。。。。ぎりぎりM173時まで粘ってようやくM6も寒さと眠気が。。。...
天気に恵まれずこのブログも天文の話から遠ざかっていますが、今年はPC関連のOSやAIなどに大きな変化が訪れそうです。OSに関しては現状Windows、Mac、Linux、Chromeあたりが一般的に普及していますが、一番シェアのあるWindowsは早くも12が登場しそう(11は黒歴史か)ですし、Macはインテル系のチップセットが切り捨てられそうです。68K→PowerPC→X64→ARMと頻繁にCPUが変更されてきたMac(OSも独自開発(~OS9)→Unixカスタマイズ(...
当地は山の麓の寒冷地なので今頃花見です。実は先週は少し遠出(とはいっても40km位)別の場所で見てきました。標高が変わると開花時期が変わるので、ちょっと移動すると二週くらいは桜を楽しめます。チューリップも満開です。(得した気分)夜も寒くなかったので今年初のBBQ霞んでたので星見は駄目でした。。。来週からはGWなのにようやく春がきた感じです。...
当地もここにきて急に暖かくなってきました。空は霞んでいましたが、ちょっとだけ以前記事にしたAstroShader(ライブスタッキングアプリだけどライブビューが秀逸でスマホカメラでも星が見える)とFinderCam(リアルタイムPlateSolvingが可能)を試してみました。いずれも蓄光機能があって通常のライブビューよりは明るく見えますが、その分手ブレしますので三脚必須です。私は三脚にもなる自撮り棒を使っています。Ulanzi 自撮り...
以前与太話で記載しましたが、私がPCを使うきっかけ(実際にその用途で使用出来たのは数年後ですが。。。)となった元祖統一制御規格のMIDI(楽器を制御するための統一規格)がなんと38年の歳月を経てバージョン2.0に変更されていることを知りました。確か1983年に発売されたYAMAHAのDX7にMIDIが搭載されたのが初の一般へのお目見えだったと記憶しています。(欲しかったけど高くて買えなかったです。。。)クラフトワークやYMOはM...
今までWindowsではINDIドライバをインストール出来なかったため、INDIで機器を制御するにはMacを使うかLinux環境を作らなければなりませんでした。しかしWSL2とオープンソースのWSL-USB-GUI(WSL環境でUSB機器が使用できるオープンソース)を使用することでINDI環境を作ることが出来ました。需要の有無は不明ですが、以下に備忘録として記載します。●Windows側の準備1.検索窓でWindowsの機能と検索し、”Windowsの機能の有効化また...
SkySafari(Plus以上)は独自に多数のマウントと接続できるドライバがありますが、SkyFiのようなシリアル→WIFI変換機器を用意する必要がありました。(AstRPiにも同様の機能があります。)独自ドライバ以外にもINDIドライバは以前からブリッジドライバを介して接続できましたが、バージョンが7になり、正式にINDIとAlpacaドライバに対応しました。Alpacaドライバにも対応したことにより全てのOSで利用できる環境が整いました。※※Al...
ネットを見ていたらOpen Astroなるものを発見しました。ASIAirとラズパイで使用することが出来る無料のディストリビューションのようです。INDI、ASCOM、Alpaca、Indigoと主要なドライバ環境が全て記載されています???(Linux環境で.NETのASCOMとか動くはずないのですが。。。)最近登場したばかりなのか詳細な情報が全くありません。。。バージョンが1.0(INDI)、2.0(INDI+Alpaca+ASCOM???)と2つあるようですが、とにか...
屋外で天文機器の制御となると現在ではPCを利用することがスタンダードになっており、バッテリーやら多数の配線やら大掛かりなものになりがちです。私自身の遍歴を振り返るとノートPC+USBHUB(大量のケーブルが錯綜)→USBHUB+リピーターケーブル+ノートPC→USBデバイスサーバ+Lanケーブル+ノートPC(認識しない機器があり早々にボツ)→→シングルボードコンピュータ+タブレット(Windows+ASCOMからLinax+INDIに変更)→→現在はシング...
SkySafari7(Plus以上)でStarSense Explorer機能が使用可能に(条件付き)
入門者向け(実際には。。。。)と銘打って登場したセレストロンのStarSense Explorerシリーズですが、アプリ部分の開発はSkySafariを作る会社がおこなっていたためいずれ同社のSkySafariシリーズにも機能が搭載されるかなと感じていました。StarSense Explorer機能はスマホのみでPCでも構築難易度が高かったPlateSolving(画像による天体位置解析)を簡単に扱えるようにした画期的な機能でした。今回の機能追加(解除)は現状では...
INDI、Indigo、ASCOM、Alpacaの違い(2024年2月加筆)
2024年2月加筆エンドユーザーにとっては4者ともオープンソースで多数の機器に対応してくれるありがたい存在です。私自身は現在天体機器の制御はLinux、WindowsMINIPCなどで行っています。速度的にも不満がありませんし、消費電力が少ないので重いディープサイクルバッテリーの呪縛から離れられるのが一番の要因です。(MacはPCの中では最も環境作りが楽なので消費電力の少ないMINIPCが登場してくれたらありがたいのですが。。。)I...
個人的にはWindows含め全てのPCでAlpacaドライバが開発される状況を望んでいましたが、この記事を読む限り以下のように推測されます。・Windowsは今まで通り.Net、Com環境を継続・他のOS(Mac、Linux)に関してはAlpacaドライバに.Net、Com用のライブラリを追加することでWindowsとの互換性を図るどうやら開発側はWindows環境において.NET、COMからは脱却しないようです。。。過去の経緯から考えるとメーカーがMacやLinuxでAlpacaド...
AstRPi、AstRPi64のRaspberry5対応について
Raspberry5が日本でも発売になりました。AstRPi、AstRPi64共ラズパイ4、8GBが登場した後のファームウェアに更新、INDIドライバ他各種アプリの対応確認までは行っています。(ラズパイ4、8GB登場時、ラズパイ4更新版の登場時にファームウェアが変更になったため)Raspberry5に関してはファームウェア更新などの記載が無いためおそらく動作すると思うのですが、動作しない場合はお知らせください。お願い事項としては動作した場合、...
特集:PlateSolvingで便利な環境を作る-番外編(Windows、Astorometry.net環境について)
今回PlateSolvingの特集を組むにあたって調べていく中、改めてAstorometry.netの豊富な機能、性能に驚かされました。Windowsに移植されているAstorometry.net環境はエミュレーションの上古いので低速ですが、以前記載したオプション設定や、以下の方法である程度性能を向上できます。・現在利用しているindexファイル4200系を全て削除し、5200系(0~6)+4100系(7~19)に置き換える。です。(処理用の画像をビニングやダウンサ...
特集:PlateSolvingで便利な環境を作る-その6 まとめ
今までは天体導入の便利機能だと思っていたPlateSolving機能ですが、ひょんなきっかけからAstorometry.netの機能を調べてみるとその機能の多さに驚き、研究機関では掃天撮影した大量の画像の管理用(座標付)として使われているのかなと感じました。(あくまで予測ですが)そしてWCSによる座標管理が各天文台で徹底しており、VOとして私達アマチュアでも利用できることを知り、有効利用出来る方法がないかと調べてみると非常に数は...
特集:PlateSolvingで便利な環境を作る-その5 活用-2(私の場合)
前回の記事で既存の画像ファイルをPlateSolving→WCS情報付きのFITSに保存して利用する使い方の一例を紹介しました。今回はシミュレーションドライバを利用する方法を記載します。カメラのシミュレーションドライバ利用についてはINDIに関しては以前にも数回記事にしていますので、こことここをご参照ください。以前はINDIのみで利用できる方法でしたが、Windows環境でもCCDシミュレーションドライバが出来たため同様の事ができるよ...
本当はもう一回くらい(クリックしないと表示されない機能部分)説明回を行おうかとも思いましたが、下図の2箇所だけだったため、まとめ記事として取りまとめてしまいます。まず一つ目は以前の記事でも少し触れましたが上部WIFIボタンを押し、スクロールすることでアクセスできる”リスタート”、”シャットダウン”ボタンです。予想外の位置だったので最初どこにあるのか探し回りました。もう一つは赤枠部分をクリックすると出てくる...
特集:PlateSolvingで便利な環境を作る-その4 活用-1(私の場合)
今回は私がPlateSolvingでWCSヘッダを取得したFITSファイルをどのように使用しているかの一例をご紹介します。まずは用意した天体画像(自分で撮影した天体、星野写真、ネットで拾ったJpegなど何でも良いです。)をCCDCielやASTAPで読み込み(ASTAPだと複数画像をバッチ処理できます。)→PlateSolving→FITSで書き出しを行います。作成した画像をAladinにまとめて読み込み(自動的にWCS座標に縮尺、回転して位置合わせされます)→赤...
特集:PlateSolvingで便利な環境を作る-その3 環境準備
おそらくですが、研究機関でのPlateSolving(画像による位置解析機能)は以下のような利用がされているのではないかと感じます。1.大量に撮影された画像の一括PlateSolving→WCS情報を追加したFITSデータへの書き出し2.作成したFITSデータに調査データの記載→FITSヘッダに保存3.調査データ、WCS情報を追加したFITSデータをデータベースに一括登録4.他の研究機関で調査された情報の参照(複数可能)アマチュア用のアプリでは自動導入...
特集:ASIAirについてーその9 おおまかな操作の流れ(全体像の掌握)-2
前回接続機器の選択まで記載しました。ようやくですが、接続して使用する流れを記載します。ASIAirと接続が出来ると上図のメイン画面が現れます。まず最初に行うことは右上青枠部分の接続機器のドライバ接続になります。順次接続機器の項目(カメラ、ガイドカメラ、マウント、ローテーター、フォーカサー)をクリックして設定画面で接続していきます。青枠を更に丸く囲った部分はWIFI設定になりますが、この項目にシステム終了、リ...
特集:PlateSolvingで便利な環境を作る-その2 なにができるのか
PlateSolving(画像による位置解析機能)の代表格であるAstrometry.netを調べていくうちに、この機能の研究機関での本来の使われ方が見えてきました。それと同時にアマチュアでも研究者同様の環境も構築でき、用途に合わせて非常に便利に使えることがわかってきました。キーとなるのはWCS(world coordinate system)と呼ばれる天文用の世界座標システムです。実は世界中の天文台はこの座標システムを用いて観測データのデータベー...
特集:ASIAirについてーその8 おおまかな操作の流れ(全体像の掌握)-1
マウントドライバ関連で回数が増えましたが、ASIAirの特集もそろそろまとめの段階に進めようと思います。今回の記事は開始から終了までの操作の流れを記載します。一つ注意する点としてASIAirは起動時、終了時いずれの場合も本体からブザーが鳴ります。このブザーが操作開始、終了(電源オフ)の合図になります。特に終了時はブザーが鳴ってから電源をオフにして撤収してください。(そうしないとPC同様中のシステムが壊れる可能性...
特集:ASIAirについてーその7 SkyWatcher AZGTi 経緯台ドライバーの検証
前回の記事でASIAirに接続したAZGTiを経緯台ドライバ(SkyWatcher Virtuoso Alt-Az(SkyWatcher-AltAz(経緯台用))で使用すると以下の事項が確認できました。・トラッキング機能が働いていない・INDI接続してコントロールパネルで設定変更しても反映されない(おそらく自社が作った設定を変更できないようになっている)このような状態からASIAirのAZGTiを経緯台ドライバ(SkyWatcher Virtuoso Alt-Az(SkyWatcher-AltAz(経緯...
特集:ASIAirについてーその6 SkyWatcher AZGTi経緯台モードでの注意点
ASIAir特集の締めくくりとして全体の操作の流れを説明してまとめようと考えていましたが、表題のSkyWatcher AZGTi架台を経緯台モードで使用する際問題がいくつか発生しましたのでそちらを先行して記載しておきます。以前記事で長々と説明しましたが、AZGTiはファームウェアが2種類あり、赤道儀用のファームウェアを使用すると経緯台で使用する際鏡筒を北に向けた際、西側に鏡筒がある状態がホームポジションになります。(経緯台...
ChatGPT、Bardを始め、巷の様々な分野でAI活用が話題になっています。これらは現状では独自の解析エンジンとデータベースを連動して要約的な処理を行うことに関してはかなり優秀な状態になっています。かたや天文の世界はどうなっているのでしょうか。・天体画像を天体データベースを基に位置解析(PlateSolving)・各天文台の観測データのデータベース化(位置情報、天体種類、光度、スペクトラム、位置情報座標への画像割付など...
撮影画像を解析して正確な天体導入が可能になるということで市民権を得たPlateSolving機能ですが、実は環境を上手く構築すれば自動導入補助以外にもかなり便利に使用することが可能です。PlateSolvingの代表的な存在であるAstrometry.netにしてもコマンドラインで操作すればSource Extractor(SEPとかSExtractorと呼ばれる天体検出機能)や、アノテーション機能の利用(天体の注釈や星座線の表示)、world coordinate system(WCS...
以前の記事で高感度監視カメラ+Cマウント電動ズームレンズの観望システムと天体カメラを使った通常のEAAシステムを比較しながら試しました。現状天体カメラのEAAは安定して使えていたのですが、使用するアプリも多いためどうしても手順が増えますし、CCDCielでのPlateSolvingの速度の遅さや、CielSkychartの動作の重さなどに関してはやはり気になりました。遅い、重いながらも安定して動作していましたし、PlateSolvingも遅いけれ...
特集:ASIAirについてーその5 マウントドライバ(INDIドライバ部分)まとめ
今までの調べで以下の事がわかりました。1.ハードはオリジナル基板のSBC(おそらくPlusの世代から、それ以前はラズパイ)2.マウントドライバのみINDIを利用3.カメラドライバ(ZWO社製カメラ、対応デジカメ)、フォーカサー、ローテーターなどのドライバは独自規格4.WIFIはAP(親機)、クライアントモード(子機)併用可能(よってスマホで本体親機にWIFI接続しながら、WIFI接続の天体機器を接続可能)5.本体側のサーバプログラムも...
EAA味比べ(高感度監視カメラ+Cマウント電動ズームレンズ&天体カメラ)
我が家のキャラが異なる2台のEAA。オーソドックスな天体カメラを使ったシステムと高感度監視カメラのシステムで連日観望しました。まずは天体カメラのEAA(現在はWindowsシステム)ドライバ類の起動、フォーカサーアプリ、プラネタリウムアプリ、CCDCiel、SharpCap、ASILiveの立ち上げ→ドライバ接続など操作が非常に面倒なので自動化しています。(時間がそこそこかかるので放置)CielSkychartで導入してCCDCielでPlateSolvingASIL...
特集:ASIAirについてーその4 SkyWatcherマウントの接続方法(長文注意)
前回までの検証でマウントドライバのみINDIが使用されていることがわかりました。ASIAirは本家INDI環境とは異なり、ドライバの設定項目などを調整する必要はありませんが(できなくなっています。)SkyWatcherのいくつかのマウント(ハンドコントローラーが無いもの)は接続に注意が必要なので記載します。結論から言えばハンドコントローラーの無いマウント(スカイエクスプローラーAT100N架台、AZGTi、VIRTUOSO GTiなど)もASIAi...
前回ハードについて触れましたが、今回はソフトウェア部分(制御アプリ、ドライバなど)について検証していこうと思います。初代ASIAirに関しては本体のINDI環境+オープンソースアプリにスマホ用の制御アプリで操作という感じでしたが、現在はINDIドライバが使用されているのはマウントドライバのみでした。(ASIAirをWIFIをクライアントモードにしてLANに接続し、PC側でINDIクライアントで接続するとマウントドライバしか出てこな...
昨日EAA機材に装着して諸々試してみましたが、初代、Proまではラズパイだったと思いますが、ハードもPro以降電源端子やシャッターリリース端子が追加されたり、内部のアプリ、ドライバなどもINDI環境とは大分異なるようです。ASIAirPRO→ラズパイ4B、SDカードで起動ASIAirPlus→ハード不明(RockPi4B?)、内蔵eMMCで起動ASIAirMini→ハード不明(分解して確認以下画像参照)、内蔵eMMCで起動ASIAirPlusとASIAirMiniが出た時、Plusの端...
縁あってZWO社の人気機材であるASIAirMiniが我が家に届きました。(縁は私自身もっとも大切にしようと感じています。)初代ASIAir登場の3年ほど前から基となったINDI環境で天体機器の制御を開始しました。何度か触れたことはあるのですがしっかり使うのは初めてです。本日当家のEAAシステムに追加して少し試してみたところ色々なことが確認できました。人気のある機材ですが、使い方が簡単なためかまとまった記事があまりないよう...
新しい機材にIPアドレス取られて設定の作り直しをしたり、設置した途端曇ったりと屋根修理が終わりようやくベランダが使えるようになったのになかなか進展しない状況が続いていましたが、風が強く寒い日でしたが、晴れてはいたのでリモートEAAの再度リベンジ観望です。機材を設置してLANケーブルを接続して準備完了。スクリプトで必要なアプリを全て立ち上げドライバを接続後、SkyChartsで導入→CCDCielでPlateSolving→架台と同期→...
8年に一度の好条件となった今年の双子座流星群。Youtubeのウェザーニューズ特番を見ていた所、かなり流れているようです。当地は曇ったりたまに晴れ間が見えたりとあまり天候には恵まれませんでしたが、外を見て晴れていたら少し観望を何回か繰り返しただけで10数個の流星を見ることが出来ました。数が多そうなので記録にも残しておきたいなと、流星用ビデオ撮影システムを設置しました。しかし、残念ながらビデオカメラを設置して...
前回新しく追加したSwitchBotHUB MiniによってIPを乗っ取られ再設定を余儀なくされた我が家のリモートEAA環境ですが、ベランダから覗いたところ晴れているようでしたのでリベンジします。リモートEAA環境は現在Windows+ASCOMで稼働していますが、面倒な準備は全て自動化していますので操作するアプリの数、PlateSolvingの速度など若干煩雑で遅いですが、トラブルなく操作できます。操作するアプリ数も多いので思い出しながら操作...
ようやくベランダが使用可能になったのでリモートEAAをしたら。。。
長らく続いた屋根の修復工事も本日ようやく終わり、やっとベランダが使えるようになったのでいつものベランダリモートEAAを再開しようとセットしました。私のEAAシステムは必要なケーブル類はすでに接続されており、POEで電源確保しているためLANケーブルを繋げばセットアップが完了します。ここから部屋に帰ってVNCでリモート接続しようとしましたが、接続できません。。。。。。他にインストールしてあるAnyDeskやNoMachineを使...
今月の頭くらいから居住するマンションの屋根修繕工事が始まりました。いつもリモート観望しているベランダには足場が組まれてしまい、観望が困難になってしまいました。。。。当初は工事が1ヶ月ほどで終了するとの話でしたが、現状まだ終わりそうな雰囲気がありません。。。。この所珍しく好天続きなので非常に悔しいですが、工事完了まではベランダリモート観望はお預けです。当地にしては珍しく夜も晴れる日が結構あったので、...
遠征時の観望でスマホ・タブレットを使用するようになってからライトはほとんど使うことがなくなりました。しかし、唯一スマホのライト機能では物足りなく感じるときがあります。それは撤収の時です。スマホのライトは明るさとしてはまずまずなのですが、配光がスポット過ぎて広範囲が照らせないので撤収時に落とし物などしたら探すのが大変です。。。(撤収用途としては明るさも力不足)このような作業のときはワイド配光の明るい...
休日初日は晴天。暖かく過ごしやすかったので、外で紅葉を見ながら昼食をとりました。このあたりは本来火山地帯なので針葉樹ばかりですが、私有地内には多数広葉樹も植樹されているようでなかなかの紅葉です。外で食べるとインスタントラーメンでも美味しいですね。(ベランダの落ち葉が気になり食後はベランダ掃除)珍しく夜になっても晴れています、しかも暖かい。玄関側(北側)に久しぶりに対空双眼(中型)を設置して二重星団...
天文趣味を再開してから気がついたら17年くらいが経過しました。その間に四度も引っ越しすることになり、住む場所に適した環境を作りながら継続してきました。ブログを始めてからも色々取り組んできましたが、大分手詰まり感が出てきました。当地では撮影が困難なので、眼視かEAAがメインになっていますがPCなどを利用する場合現状では正直自分のやりたいことが直感的にできるアプリがありません。。。幾つかのアプリを組み合わせ...
いつもは南側のベランダで観望していますが、この季節は深夜まで待たないと南の空は何も楽しめる対象がありません。。。。流行り病にかかってしまい体調はイマイチですが、そこそこ晴れていたので玄関のある北側に高感度カメラ+ズームレンズを持ち出して久しぶりに観望です。二重星団を狙ってみましたが、残念ながら高度が低すぎて木しか見えません。。。(玄関側はベランダよりも木の障害が酷いです。。。。)少し上の対象を狙う...
久しぶりに晴れました。スマホ観望で広角観望も中々良いなと感じたため、昨年の夏にペルセウス座流星群用に用意したIMX385を搭載した高感度広角カメラ(用意したけど、この一年流星群全滅)とスマホ、フィールドスコープ、手持ち双眼鏡、機材を何も使わない眼視と短時間に気軽に出来る手段で観望を楽しみました。スマホは前回試した”星撮りくん”、”AstroShader”の2つのアプリで観望です。まずは星撮りくんから一応ライブビューも明...
ポータブル電源を新調、そして久しぶりのベランダリモートEAA
タイトルの通りですが、ポータブル電源を新調しました。隣に並べてあるのが今まで使っていた電源です。今までの電源が220Whに対し、今回購入した電源は614Whなので省電力にした我が家の機材では赤道儀を使用した撮影でも余裕です。古いバッテリーもまだ使えるのですが氷点下二桁に耐え、7年間も頑張ってくれた機材です。出先で突然NGとなると厳しいので保険の意味の含めての購入です。今回のバッテリーも長持ちしてほしいです。そ...
AstroDMx CaptureがINDIドライバに対応しました。
旧聞になりますが、2023年4月のアップデートでAstroDMx CaptureがINDIドライバに対応しました。AstroDMx CaptureはWindows、Mac、Linux(ARM版も含む)、ChromeOS全てのOSに対応したキャプチャリングアプリです。ネイティブドライバでも非常に多くのカメラに対応していますが、INDIドライバに対応したことにより、マウント、フォーカサー、フィルターホイールなどの制御も可能になり、INDIドライバ自体がマルチクライアントでの同...
何回かにわたってスマホのみで観望を楽しむ方法について考察しましたが、アプリの機能を上手く使えば肉眼~星座望遠鏡(光学ズーム機構のあるスマホの場合)ブースター、天体導入支援として利用できそうです。スマホカメラの視野角はズームが付いていたとしてもかなり広角なので、星景を楽しむような形になります。カメラの感度不足をアプリの機能(露光時間、ゲイン、撮影する場合はスタッキングなど)で補いましたが、それでも私...
スマホのプラネタリウムアプリで見たい方向に向ける→カメラアプリに切り替えてライブビューで観望という流れでスマホを手軽な星見アイテムとして利用する方法を紹介しました。観望にカメラアプリを使用しているのでそのまま撮影すればスマホに見ている場所の画像が保存されます。この画像を使って画像に写っている天体の情報をより詳しく調べてみましょう。残念ながらこの目的に適したスマホアプリがありませんのでWebサービスを利...
以前スマホ用の天文アプリを幾つか紹介しましたが、今回は実際にプラネタリウムアプリとカメラアプリを幾つか使い比べてみましたので紹介します。流れとしてはプラネタリウムアプリを空に向け、見たい天体に合わせる。→カメラアプリを起動して星を見るになります。私が使用しているスマホはiPhoneSE2なので、カメラの感度はあまり良くありません。プラネタリウムアプリ●StarWalk (iOS・アンドロイド)地軸・ジャイロセンサー...
スマホで手軽に星見を行うことをコンセプトにしたこのシリーズですが、星見は非常に低照度下での使用になるため、どんなに手軽な環境といっても最低限の準備は必要になります。今回は最低限準備しておきたいものを紹介します。準備するもの1.スマホ用三脚スマホのカメラは広角なので暗い場所でもある程度は手持ちで使用できますが、星見となると最低限固定出来る三脚が必要になります。自撮り棒に脚がついたような製品で長く伸ばせ...
ここ数ヶ月ほとんど晴れなかったので、バーチャルの観望やら、スマホの天文環境やらいろいろ試してきました。そのような中、スマホ用スマートテレスコープ Hestiaが登場し、てとんでもない数の注文が入っているのに驚きました。機構的に見ればスマホを置きやすい箱型の望遠鏡による単純なコリメート撮影+専用アプリの簡単な機材です。(その割には割高)コストパフォーマンス的に見れば以前紹介した廉価スマート望遠鏡のほうが圧...
久々の高感度カメラ+電動ズームレンズでの観望(リモート→手動)
夕食後空を確認すると晴れ間が見えました。当地では若干でも星空が見えるのは貴重です。早速高感度カメラ+電動ズームレンズのシステムを設置しました。このシステムもEAA環境も設置は2~3分で終えられるようにしてあります。なぜなら当地は湿度が高く、冬は極寒、それ以外の季節は常に天気が不安定(晴れていたとしても数分で全天曇ったりします。。。)ケーブル1本接続するだけで準備が完了しますが、リモート接続する間にも高速...
キックスターターについにスマホをメインにしたスマートテレスコープが登場しました。(支援金額がとんでもないことになっています)本体はスマホを置く箱みたいな感じですね。(最近のスマート望遠鏡同様これも箱型ですね、以前から記事にしていましたが、機器を接続したり内蔵するには箱型が最適だと思います。)望遠鏡自体はコリメート(箱型なので置きやすそうです)なので、スマホのセンサーやアプリに依存した環境でしょう。...
現状まだ認知度の低いジャンル、天文シミュレーターを用いたバーチャル観望ですが、このジャンルは結構可能性を感じたのでどのようなアプリがあるのか調べてみました。今回紹介するアプリはスマホVRとは異なり、専用のVRゴーグルが必要になります。Meta Quest 2—完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット—128GB新品価格¥43,931から(2023/8/1 15:42時点)VRゴーグルとして専用アプリも充実しておりPCに接続しても使用出来るMet...
月刊星ナビ9月号-ネットよ今夜もありがとうに掲載されました。
当ブログでよくコメント頂いているnekomeshi312さんよりご紹介いただきました。(お気にかけていただきありがとうございました)ふと考えると天文系の雑誌を読むのも久しぶりです。ネットのように検索語から情報を調べるのではなく、記事として内容を見るというのも良いものですね。記事を見てお越しになった方もいらっしゃるかもしれません。紙面の都合上記事紹介のリンクが掲載出来なかったようなので以下に記載しておきます。(...
スマホ+Cardboard対応VRゴーグルによるVR観望を試す
前回VRゴーグルを用いた天体シミュレーターについて記載しました。その際、スマホ+Cardboard対応VRゴーグルで利用できるアプリである”プラネタリウムVR”を所有するiPhoneにインストールしてどのような原理でVRシミュレーションが出来るのか確認できたため、試しにCardboard対応VRゴーグルを購入して遊んでみました。スマホを前面に挟んでVR用に二分割された画面をレンズで拡大して見るというシンプルな構造です。(”ハコスコ”の名...
このカテゴリでは天文の楽しみ方としてシミュレーターを活用する可能性を模索しています。以前に市販品を組み合わせたプロトタイプを作成してシミュレーターによる観望を行いましたが、今回はVRゴーグルを用いた天体シミュレーター観望の可能性を探ってみたいと思います。私自身VRゴーグルは未知の領域なのでちょっと調べてみたところ大まかに3つほどのカテゴリがあるようです。以下にそれぞれのカテゴリと、そのカテゴリの商品、...
本当に久しぶりに晴れました。とはいえ、夜になると雲が出てきて雲間からの観望になったため俊敏性の高い高感度カメラ+電動ズームレンズでの観望を行いました。夏は天の川の中心あたりに多数の見どころがあります。。。。。。当地は昼は晴れていても、夜になると霧や雲が出る傾向があります。2時間くらい粘ってようやく雲が少なくなったのですが、天の川付近の対象は全てこの木に隠れる状態になっていました。これでまた木から出て...
特集:天体シミュレーターというジャンル バーチャルテレスコープ所感
たまたまPCでレースシミュレーターを遊ぼうとしていて、思い付きで始めた天体シミュレーターというジャンルへの取り組みですがプロトタイプを作ってみての所感をまとめたいと思います。車や航空機などのシミュレーターは既に市民権を得ておりゲームや、シミュレーション精度が向上した現在では実際の運転操作のトレーニングにも使われるようになってきているようです。天文の世界でも古くからプラネタリウムというシミュレーターが...
特集:天体シミュレーターというジャンル バーチャルテレスコープの設定
ステラリウムでバーチャルテレスコープを実現するために必要な設定を記載します。●架台に関してSkyWatcher社のAZGTiなどのようにエンコーダーが搭載された架台であれば、クランプを緩めて手動で操作しても操作可能になるのでおすすめです。自動導入架台の場合はハンドコントローラで操作します。(ステラリウムではドライバで接続はしますが導入はしません。ハンドルコントローラで操作を行います。(そうしないと画面が追従しない...
特集:天体シミュレーターというジャンル バーチャルテレスコープを試す
前回の記事でバーチャルテレスコープのプロトタイプを構築しました。今回は実際に使用してみます。私は架台をAZGTi(エンコーダーで架台の動きに追従)、プロジェクター投影用のプラネタリウムアプリとして今回の使用に適した設定を行ったステラリウムを使用しました。(常に架台の位置が中心に表示される設定、星座線、星座名、星雲・星団名表示、複数の視野角切り替えなど)ポイントとなる設定などは後日記載する予定です。この...
以前からプラネタリウムのアプリ機能を利用した遊び方を考察してきました。●お家でデジタルプラネタリウム●お家でのんびりバーチャル天体観賞-準備編●お家でのんびりバーチャル天体観賞-実践編これらを試したのは私自身実機の設定準備などでシミュレーションドライバを利用しておりその恩恵を受けており、シミュレーションだけでも結構楽しめるを実感していたからですが、他のジャンルに目を移すとレーシングシミュレーターやフラ...
上記画像は以前撮影した多段露光ライブスタッキングを画像処理したものです。この時使用したカメラはASI224ですが、飽和電荷量が低いため、非常にピーキーなカメラです。(スイートスポットが狭い)このようなカメラには特に多段露光が有効になります。(画素数が少ないのでどうしても輝星は太りますが。。。)以前ライブスタッキング時に多重露光を行うと手軽にシグナル量を増やすことが出来るため効果的と記載しましたが、どのよ...
かれこれ天文を趣味にして20年くらい(間に25年位の中断期間がありますが。。。)経過していますが、機材を使用した際の視野角の重要性に気づいたのは当地に引っ越してきてからの取り組みがきっかけでした。木に囲まれて非常に視野が狭いため、それまでベランダで行っていた撮影が出来なくなってしまいました。そのため移動に便利で狭い視野でも楽しめるEAA(電視観望)環境に着目し、当地の環境でも快適に観望出来るよう色々と試...
ここに来て天文趣味に便利なスマホアプリが多数登場していますが、ついにライブスタッキングもiOS、アンドロイド共登場してきました。これで、プラネタリウム、PlateSolving、センサーを利用した導入支援、ライブスタッキングがスマホアプリだけで完結してしまいます。アマゾンなどでそこそこ使えそうな中華スマホが1万4~5千円で購入できますので天体用簡易端末として利用するのもありかもしれません。スマホ用ライブスタッキング...
ラズパイ4用64ビット版ディストリビューション AstRPi64更新版
ダウンロードはこちら以下の更新がされています。・Webサーバースクリプトの修正(サーバダウンの不具合対応)・システム、アプリの最新アップデート・INDIUNOドライバの不具合対応(この部分だけ動作バージョンにダウングレード)・astro-soft-buildに対応(不具合時のダウングレードのために)今後ネットでの更新が必要な場所はChromiumにブックマークしてあります。今回のバージョンで当家では全ての不具合が消えましたが、最近...
ここに来て堰を切ったようにお気軽系のスマホアプリが登場しました。台風一過で天気が良かったので早速いくつか試してみましたのでレビューします。●Astro Hopper個人的には一番気になっていたアプリです。見えなくて恐縮ですが、高感度監視カメラ+電動ズームレンスの環境で電動ズームレンズの上に置いて試してみました。(レンズが四角いから出来る芸当です。カバーがあるとこういうときにも便利ですね。)携帯をレンズの上に置い...
ラズパイ用アンドロイドOSライブスタッキングディストリビューション AsPiroid
ダウンロードはこちらhash MD5DB2D989689F2883043F702F5F60A8156以前の記事でスマホのアプリが結構面白くなってきました。個人的にはAstroHopperがもっとも簡単に導入支援環境を作れるものだと思いますが、同じ作者がOpenLiveStackerというアンドロイドOSで動作するライブスタッキング+PlateSolvingアプリを作っています。こちらはちょっとマニア向けの香りがしますが、上手くすればアンドロイドだけでEAA環境が完結しそうです...
以前から何度も記載していますが、私自身の考えとして現在星見を始めるにあたって最も先に揃えるものはスマホアプリだと感じています。理由は・スマホ自体がハイテクの塊(各種センサー、カメラなど)にも関わらず、大した知識無しで使える。・観望で必要なもの(コンパス、星図、ライトその他諸々)がアプリで揃う(しかも使いやすい)・環境を整えるのが楽(アプリ揃えるだけ)・アプリが良く出来ている(初心者からマニアまで使...
天体観望、写真撮影、EAA(電視観望)など、これから天文趣味を始めようという方にとって最も大きな関門になるのは空が明るすぎて、または望遠鏡などの操作が難しすぎて目的の天体を導入できない。でしょう。(望遠鏡などを購入した後にわかることですが。。。視野の狭さや操作の難しさは実際に動かしてみないとわかりませんし)私自身もさまざまな導入支援装置を作成したり、EAAなどではPlateSolvingといった撮影画像で天体の位置...
INDIフォーラムでメイン開発者のジェセムがEAA機能の追加に対して意見を求めていました。私自身も強く希望していた項目でしたし、今回アップデートトラブルでINDI環境がメインではなく、Windowsと共存することになりましたので、INDIに対する今後の要望も兼ねて、フォーラムに送付した内容をブログにも記載しておこうと思います。(これから始める方にとっても全容を把握する内容になるかと思います。)まず初めにお伝えしたいこと...
アップデートでマウントドライバの追尾がおかしくなってしまいEAA環境をWindowsに移行しました。一通り安定して動作していますが、どうしても不満が残るのがPlateSolvingの遅さです。ASTAPだとそこそこ速いのですが、こちらは解析が失敗することが多く、反対にAstrometry.netは解析の失敗はありませんが非常に遅いです。。。。INDI環境で使用しているStellarSolverの快適さに慣れきってしまっていたので、使用していてストレスが溜...
月と惑星接近を眼視で確認した後、せっかくの晴天なのでリモートEAA観望も行います。(そろそろ高感度カメラ+電動ズームレンスでの観望の方が楽しくなりそうですが、チェックも兼ねて)さて、新環境のEAAですが、立ち上げるアプリ数も多いため観望前の準備が面倒です。。。。観望が出来るまでの工程数を数えるとなんと27。。。(ちなみにINDI環境の時は14です。)毎回こんな面倒なことをするのは嫌なので、マクロで自動化しました...
AstRPi64で内蔵のWebサーバにアクセス出来ない場合の対処方法
以前配布したAstRPi64で内蔵しているWebサーバにアクセス出来なかった場合の対処方法を記載します。まずはVNCかNoMachineでデスクトップにアクセスして、ランチャー赤枠部分のSpaceFMを起動してください。メニュー:ファイル→Root Windowをクリック少し待つと赤枠のルートウィンドウが立ち上がりますので以下のファイルを探し、右クリックでL3efPadなどのテキストエディタで開いてください。/etc/nginx/sites-available/igpsファイ...
霞がかっていましたが、星が見えたので前の記事で仕上げたWindowsEAA環境で観望、星空での使用感をチェックします。前回試したアプリに加え、CielSkyachart(SkySafariがメインなので、確認用)、SharpCap(電子ファインダー用)も追加しています。Windowsの場合全ての機器のドライバを手動で接続する手間があり、更に私の環境ではASI120MCは物理的にUSB端子を抜き差ししないとカメラが認識されないようでした。電子ファインダー画...
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三連休最終日が晴れたので最近取り組んでいるToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAAのチェック(都合三回目ですね)を行いました。SharpCapのサイトを覗いてみるとなんと前回チェックしたときから二度もアップデートがかかっています。(ほとんどこのカメラのための修正っぽいです)アップデートを行って、ライセンス購入もしておきました。(ダークとか諸々細かい機能を使わないとこのカメラのノイズには太刀打ちできそうも...
前回の屋外テストの結果がいまいちでお蔵入りになりそうな取り組みでしたが、SharpCap作者が同カメラを購入→テストを行っているらしいことをクラウディナイトで知りました。SharpCapのアップデートを見ると2回の修正が入っています。平日ですが当分晴れそうも無いので最終版をインストールして再度テスト観望してみました。結論から先に記載すると・やはりまだ不安定(SharpCapのPlateSolving後の同期処理やカメラ接続が途中で切れ...
頓挫しかけたToupTek IUC26000KPAを用いたリアルタイムEAAですが、SharpCap作者が同じカメラを入手してドライバ改善のためテストしているという情報を入手したため再開することにしました。以前星空でチェックした際、感じた問題は以下です。1.SharpCapでRGB24モードを使用する際、カラービニングが平均化のみで明るくならない2.同じくSharpCapでPlateSolvingした際、マウントの動作が不安定3.ゲインを上げると中央右側に緑色の縦...
以前から便利なアプリでしたが、表題の通り多数の機能を揃えた高速で使いやすいFITSビューアになりましたので紹介します。名前は”TENMON”です。INDIのボランティア開発者の一人nouが開発したアプリになります。軽量・高速で優秀なFITSビューアでしたが、今回のアップデートで待望のPLATESOLVINGも追加されました。KSTARS付属のFITSビューアの代替として利用できます。主な特徴・優秀なオートストレッチ機能(KSTARSFITS...
すでに屋内でのテストは済ませドライバに制約があることがわかっていますが、実際の夜空でどのような使い勝手になるのかを検証してみます。まずはSharpCapからです。SharpCapで使用する場合は以下の制約があります。・カラービニング(RGB24モード)が平均化のみでビニングをおこなっても明るくならない。(意味が無い。。。)・フル機能に対応したToupSkyとの連動は不可(カメラの接続解除が必要)・最新アップデートになって...
リアルタイムEAAという新しい取り組み用に購入したToupTek IUC26000KPAですが、空き時間でいろいろ試しています。IMX571(ASI2600MCと同じ撮像素子)を搭載したカメラとしては破格値だったので以前試した高感度カメラ同様人柱モードでの購入です。幸いなことにToupTek社は産業用カメラや監視カメラ、そして天体用カメラも製作している大きな会社なので、高感度カメラの時よりは情報があります。こちらの仕様表を見ると以下のような...
今回計画しているリアルタイムEAAの根幹にあるのは画像取得時に最終出力(モニター、印刷など)のビットに合わせ、常に目視可能な状態でデータを確認し、そして変換に伴うトラブルの解消、適正なデータを取得するまでの時間短縮(余分な処理を減らす)を主眼においています。(リアルタイムEAAのみならず天体撮影においても有用になるかと思います)以前もビット変換に伴う線形保存の留意点を記載しましたが、今回は実例を示しなが...
昨日テストしたときに説明用の画像を取得しようと考えていましたが、調整に時間がかかったため先にどのように実現するかの原理を簡単に説明します。答えから先に書くと・世の中の出力機(モニター、プリンター、商業印刷機など)の99%以上(商業印刷機は私の知る限り100%)8ビットカラーを利用しているため、データ保存、画像処理(ほぼ不要)は8ビットカラーで行う。・画像取得時にゲインやカメラのビニング機能(カラーでビニン...
今回EAA用として2つカメラを購入しました。一つはZWO社のASI662、こちらは同社のASI224で構築したシステムの置き換えになります。もう一つはTouptek社の IUC26000KPA、こちらはIMX571が搭載されており、非常に画素数が多く感度も良いため今後構築する予定のリアルタイムEAA用として購入しました。(驚くほど低価格でしたし)室内である程度テストしていましたが実際の夜空でどの程度の性能があるかのチェックは行えていませんでし...
前回過去の取り組みを振り返ると次に大きな取り組みを行うとなると第四期になりそうです。第二期の後半~第三期にかけて結構多くの取り組みに挑戦して今の環境でやりたいことが結構明確になっています。一つはARなどを利用したリアルタイムスカウターのようなプレビューをクリックしながら天体の情報を取得できる仕組みもう一つはそれを実現するためのリアルタイムプレビューで天体を確認できる仕組みです。最初のAR活用のリアルタ...
以前の記事で記載したCedar e-finderはラズパイ用のイメージファイルが用意されており、簡単に環境が作れるようだったので試しにSDカードに焼き込んで試してみました。起動するとWIFIAPが立ち上がっていますので、接続→Webブラウザで”cedar.local:8080”にアクセスすると画面のようなインターフェースが現れます。(非常にシンプル)ASI224を接続してみましたが無事接続されて画面が表示されます。相変わらず天候が良くないため室内...
ラズパイ5登場後大分経過しましたが、以前のようにファームウェア対応が不可能だったため最新のラズパイOSに変更(旧バージョンでは不可)=ディストリビューションの作り直しという状態になってしまいました。Ubuntuに関しては23.10で仮対応状態でしたが、LTS版の24.04がある程度安定してきたようなのでAstRPi64のOSを22.04→24.04にアップグレードしました。書面上ではこれでラズパイ5にも対応するはずですが、当方が所有していな...
昨日記事にしたCedar e-finderが面白そうだったのでSDカードを買ってきてイメージの焼き込みを行いました。テスト用のラズパイとして今は使っていないラズパイ3を使うことにしました。実はこのラズパイに入っているシステムは私が初めてINDIに触れることになった思い出のTinyAstroのカスタマイズ版(半ば自作板)です。INDIの存在は2006年前半くらいから知っていたのですが、その頃私はMacとWindowsしか所有しておらずLinuxは未知...
以前Windows、WSL2上にINDI環境を構築した際、Astrometry.netもインストールされているので、この最新のAstrometry.netをWindows上から使うことができないか模索していたところ、CCDCiel(64ビット版のみ)を利用すると簡単に利用できるようだったので試してみました。(WindowsのAstrometry.netエミュレーション環境はすべて2010年製の古い環境ですので。。。)準備はたったの2ステップです。1.Windows環境にインストールされてい...
曇りの夜ばかりなのでCloudynightsをうろついていたところ、面白そうなものが。Cedar e-finderというPlateSolving、SkySafari接続可能なAlpacaドライバ、ZWOカメラドライバとWebインターフェイスを内蔵した電子ファインダーソリューションです。ラズパイ用のイメージも配布されているため、エッチャーなどでSDカードに焼き込めばすぐに利用できる環境が整います。Webインターフェイスにカメラ映像が映し出され、リアルタイムPlateS...
以前の記事でスイッチと電源部分の配線の引き出しまで終えて部品待ちとなっていたRigel社のDCフォーカスのワイアレス改造ですが、部品がようやく届いたため作業しました。こちらはの写真は動作確認を終え完成したものですが、引き出した数本の線を接続するだけの簡単な作業だと考えていたら落とし穴が。。。当家にはRigel社のDCフォーカスが写真用、惑星用と2台あるためハンドコントローラーも2台あります。今回は予備用として使っ...
ベランダ電源のPOEインジェクターのスイッチ兼電力確認に使用していたSwitchBot社のPlug Miniが故障してしまいました。遠隔でコンセントの電源をオン・オフ出来たり繋いだ機器の電力消費量を確認できたりと便利に使っていましたがスイッチのオン・オフを頻繁に繰り返した後、電源が入らなくなりました。。。(見覚えのある故障です)ネットで調べると同様のトラブルが多数起きているようで、製品自体もリコール(非常に小規模です...
当地に引っ越してからこの環境に合う観望・撮影環境をコツコツと制作してきました。その甲斐あってだいぶ使いやすくなったのですが、使っているうちに細かな部分が気になる所も出てきました。機材ごとに小変更していこうと思います。●対空双眼+DSC我が家には125mm20倍、100mm(アイピース交換可能)の2機種の対空双眼がありますが、いずれもHF経緯台+エンコーダーを設置しています。エンコーダー制御に関してはArduinoで自作したも...
天文趣味にはさまざまな沼があります。(しかもかなり高い確率でハマります。。。)渦中にいるとそれが沼であることに気づかないこともあります。俯瞰視でそれぞれの沼の種類、脱出方法(私の場合)など書き連ねてみます。(備忘録にもなりますし、沼にハマって苦しんでいる方の一助になるかもしれませんし)●機材沼天体は非常に暗かったり小さかったりと見る(または撮影する)には困難なことが多く、雑誌などでもそれらの困難に...
当地に引っ越してきてから、当地用に考案した(狭視野、光害)高感度監視カメラ+ズームレンズでの観望システムですが、寒い季節はリモートで全自動、暖かくなったらモニターを見ながら観望と我が家でもっとも稼働しているシステムになります。このシステムは多くの気づきを与えてくれました。・カメラに対象が見える感度さえあればPlateSolvingやDSCなどの導入支援が不要になる。・カメラで観望する場合、視野角が可変できると導入...
遠征時の観望でスマホ・タブレットを使用するようになってからライトはほとんど使うことがなくなりました。しかし、唯一スマホのライト機能では物足りなく感じるときがあります。それは撤収の時です。スマホのライトは明るさとしてはまずまずなのですが、配光がスポット過ぎて広範囲が照らせないので撤収時に落とし物などしたら探すのが大変です。。。(撤収用途としては明るさも力不足)このような作業のときはワイド配光の明るい...
休日初日は晴天。暖かく過ごしやすかったので、外で紅葉を見ながら昼食をとりました。このあたりは本来火山地帯なので針葉樹ばかりですが、私有地内には多数広葉樹も植樹されているようでなかなかの紅葉です。外で食べるとインスタントラーメンでも美味しいですね。(ベランダの落ち葉が気になり食後はベランダ掃除)珍しく夜になっても晴れています、しかも暖かい。玄関側(北側)に久しぶりに対空双眼(中型)を設置して二重星団...
天文趣味を再開してから気がついたら17年くらいが経過しました。その間に四度も引っ越しすることになり、住む場所に適した環境を作りながら継続してきました。ブログを始めてからも色々取り組んできましたが、大分手詰まり感が出てきました。当地では撮影が困難なので、眼視かEAAがメインになっていますがPCなどを利用する場合現状では正直自分のやりたいことが直感的にできるアプリがありません。。。幾つかのアプリを組み合わせ...
いつもは南側のベランダで観望していますが、この季節は深夜まで待たないと南の空は何も楽しめる対象がありません。。。。流行り病にかかってしまい体調はイマイチですが、そこそこ晴れていたので玄関のある北側に高感度カメラ+ズームレンズを持ち出して久しぶりに観望です。二重星団を狙ってみましたが、残念ながら高度が低すぎて木しか見えません。。。(玄関側はベランダよりも木の障害が酷いです。。。。)少し上の対象を狙う...
久しぶりに晴れました。スマホ観望で広角観望も中々良いなと感じたため、昨年の夏にペルセウス座流星群用に用意したIMX385を搭載した高感度広角カメラ(用意したけど、この一年流星群全滅)とスマホ、フィールドスコープ、手持ち双眼鏡、機材を何も使わない眼視と短時間に気軽に出来る手段で観望を楽しみました。スマホは前回試した”星撮りくん”、”AstroShader”の2つのアプリで観望です。まずは星撮りくんから一応ライブビューも明...
タイトルの通りですが、ポータブル電源を新調しました。隣に並べてあるのが今まで使っていた電源です。今までの電源が220Whに対し、今回購入した電源は614Whなので省電力にした我が家の機材では赤道儀を使用した撮影でも余裕です。古いバッテリーもまだ使えるのですが氷点下二桁に耐え、7年間も頑張ってくれた機材です。出先で突然NGとなると厳しいので保険の意味の含めての購入です。今回のバッテリーも長持ちしてほしいです。そ...
旧聞になりますが、2023年4月のアップデートでAstroDMx CaptureがINDIドライバに対応しました。AstroDMx CaptureはWindows、Mac、Linux(ARM版も含む)、ChromeOS全てのOSに対応したキャプチャリングアプリです。ネイティブドライバでも非常に多くのカメラに対応していますが、INDIドライバに対応したことにより、マウント、フォーカサー、フィルターホイールなどの制御も可能になり、INDIドライバ自体がマルチクライアントでの同...
何回かにわたってスマホのみで観望を楽しむ方法について考察しましたが、アプリの機能を上手く使えば肉眼~星座望遠鏡(光学ズーム機構のあるスマホの場合)ブースター、天体導入支援として利用できそうです。スマホカメラの視野角はズームが付いていたとしてもかなり広角なので、星景を楽しむような形になります。カメラの感度不足をアプリの機能(露光時間、ゲイン、撮影する場合はスタッキングなど)で補いましたが、それでも私...
スマホのプラネタリウムアプリで見たい方向に向ける→カメラアプリに切り替えてライブビューで観望という流れでスマホを手軽な星見アイテムとして利用する方法を紹介しました。観望にカメラアプリを使用しているのでそのまま撮影すればスマホに見ている場所の画像が保存されます。この画像を使って画像に写っている天体の情報をより詳しく調べてみましょう。残念ながらこの目的に適したスマホアプリがありませんのでWebサービスを利...
以前スマホ用の天文アプリを幾つか紹介しましたが、今回は実際にプラネタリウムアプリとカメラアプリを幾つか使い比べてみましたので紹介します。流れとしてはプラネタリウムアプリを空に向け、見たい天体に合わせる。→カメラアプリを起動して星を見るになります。私が使用しているスマホはiPhoneSE2なので、カメラの感度はあまり良くありません。プラネタリウムアプリ●StarWalk (iOS・アンドロイド)地軸・ジャイロセンサー...
スマホで手軽に星見を行うことをコンセプトにしたこのシリーズですが、星見は非常に低照度下での使用になるため、どんなに手軽な環境といっても最低限の準備は必要になります。今回は最低限準備しておきたいものを紹介します。準備するもの1.スマホ用三脚スマホのカメラは広角なので暗い場所でもある程度は手持ちで使用できますが、星見となると最低限固定出来る三脚が必要になります。自撮り棒に脚がついたような製品で長く伸ばせ...
ここ数ヶ月ほとんど晴れなかったので、バーチャルの観望やら、スマホの天文環境やらいろいろ試してきました。そのような中、スマホ用スマートテレスコープ Hestiaが登場し、てとんでもない数の注文が入っているのに驚きました。機構的に見ればスマホを置きやすい箱型の望遠鏡による単純なコリメート撮影+専用アプリの簡単な機材です。(その割には割高)コストパフォーマンス的に見れば以前紹介した廉価スマート望遠鏡のほうが圧...
夕食後空を確認すると晴れ間が見えました。当地では若干でも星空が見えるのは貴重です。早速高感度カメラ+電動ズームレンズのシステムを設置しました。このシステムもEAA環境も設置は2~3分で終えられるようにしてあります。なぜなら当地は湿度が高く、冬は極寒、それ以外の季節は常に天気が不安定(晴れていたとしても数分で全天曇ったりします。。。)ケーブル1本接続するだけで準備が完了しますが、リモート接続する間にも高速...
キックスターターについにスマホをメインにしたスマートテレスコープが登場しました。(支援金額がとんでもないことになっています)本体はスマホを置く箱みたいな感じですね。(最近のスマート望遠鏡同様これも箱型ですね、以前から記事にしていましたが、機器を接続したり内蔵するには箱型が最適だと思います。)望遠鏡自体はコリメート(箱型なので置きやすそうです)なので、スマホのセンサーやアプリに依存した環境でしょう。...
現状まだ認知度の低いジャンル、天文シミュレーターを用いたバーチャル観望ですが、このジャンルは結構可能性を感じたのでどのようなアプリがあるのか調べてみました。今回紹介するアプリはスマホVRとは異なり、専用のVRゴーグルが必要になります。Meta Quest 2—完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット—128GB新品価格¥43,931から(2023/8/1 15:42時点)VRゴーグルとして専用アプリも充実しておりPCに接続しても使用出来るMet...
当ブログでよくコメント頂いているnekomeshi312さんよりご紹介いただきました。(お気にかけていただきありがとうございました)ふと考えると天文系の雑誌を読むのも久しぶりです。ネットのように検索語から情報を調べるのではなく、記事として内容を見るというのも良いものですね。記事を見てお越しになった方もいらっしゃるかもしれません。紙面の都合上記事紹介のリンクが掲載出来なかったようなので以下に記載しておきます。(...
前回VRゴーグルを用いた天体シミュレーターについて記載しました。その際、スマホ+Cardboard対応VRゴーグルで利用できるアプリである”プラネタリウムVR”を所有するiPhoneにインストールしてどのような原理でVRシミュレーションが出来るのか確認できたため、試しにCardboard対応VRゴーグルを購入して遊んでみました。スマホを前面に挟んでVR用に二分割された画面をレンズで拡大して見るというシンプルな構造です。(”ハコスコ”の名...
このカテゴリでは天文の楽しみ方としてシミュレーターを活用する可能性を模索しています。以前に市販品を組み合わせたプロトタイプを作成してシミュレーターによる観望を行いましたが、今回はVRゴーグルを用いた天体シミュレーター観望の可能性を探ってみたいと思います。私自身VRゴーグルは未知の領域なのでちょっと調べてみたところ大まかに3つほどのカテゴリがあるようです。以下にそれぞれのカテゴリと、そのカテゴリの商品、...
本当に久しぶりに晴れました。とはいえ、夜になると雲が出てきて雲間からの観望になったため俊敏性の高い高感度カメラ+電動ズームレンズでの観望を行いました。夏は天の川の中心あたりに多数の見どころがあります。。。。。。当地は昼は晴れていても、夜になると霧や雲が出る傾向があります。2時間くらい粘ってようやく雲が少なくなったのですが、天の川付近の対象は全てこの木に隠れる状態になっていました。これでまた木から出て...