(1994年 アメリカ)クエンティン・タランティーノ監督の代表作。とにかくカッコよくて面白くてスゴイ映画なんだけど、あらためて魅力を説明しろと言われると、これがなかなか難しかったりする。いまだに熱狂してるのは、実はオジサンだけなんじゃないか
新作・旧作両方の映画レビューをしています。記事内にはネタバレ部分の警告を入れているので、鑑賞前の方も安心してご覧になってください。
忍びの家_日本のMr.インクレディブル【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2024年 日本)日本が世界に誇るコンテンツであるニンジャを地に足の着いた現代劇として蘇らせた、マーケティング的には百点満点なドラマ。ただし中身はなんだかピンボケしているし、血沸き肉躍るチャンチャンバラバラを期待する視聴者に対して、冗長す
ジャック・リーチャー(シーズン2)_大幅パワーダウン【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2023年 アメリカ)一気に品質低下したシーズン2。有言実行の男ジャック・リーチャーの魅力は薄まり、チームでドタバタ捜査する普通の探偵ものに成り下がってしまった感じ。アクションも雑だし、あらゆる点でシーズン1を下回ってしまった。 感想 リ
死刑にいたる病_殺人ジャムおじさんvsFラン大学生【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 日本)阿部サダヲが連続殺人犯に扮したサイコサスペンス。阿部サダヲの気持ち悪い演技には一見の価値があるものの、ミステリーとしての引きは弱く、捻りのあるストーリーも面白さにはつながっていない。 感想 基本的に日本のテレビドラマを見
マーベルズ_ヒーローこそが戦争の火種【3点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(2023年 アメリカ)強すぎて制限かけられまくりのヒーローの戦いは、終始盛り上がりに欠けた。テレビドラマが大いに関係した内容は観客を蚊帳の外に置きまくりで、最近のMCUの悪いところがドバっと出た失敗作に終わっている。 感想 劇場には行かず
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け_真面目な社会派ドラマ【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)映画プロデューサー ハーヴェイ・ワインスタインによる性加害を、実に入念な取材から世に出し、#MeToo運動の大きなきっかけとなったニューヨークタイムズ記者たちの物語。興味深い題材で見る価値は確実にあるけど、真面目な作
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(1994年 アメリカ)クエンティン・タランティーノ監督の代表作。とにかくカッコよくて面白くてスゴイ映画なんだけど、あらためて魅力を説明しろと言われると、これがなかなか難しかったりする。いまだに熱狂してるのは、実はオジサンだけなんじゃないか
(2024年 アメリカ)復讐の連鎖を描いた作品でテーマ性は深いが、直感的な面白味では負けている。前作を完全に越えたと言えるのは、見た目も立ち居振る舞いも鳥居みゆきみたいなキ〇ガイ皇帝(しかも双子)くらいかな。 感想 第一作の大ファンなので、
(2000年 アメリカ)娯楽アクションとして面白く、ドラマ面でも充実しているという、映画とはこうあって欲しいと思う理想形のような作品。リドリー・スコットの演出は普段に増してキレッキレで、ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニクスからはキャリア最
(2022年 アメリカ)モロにジョン・ウィックの影響を受けたシスターアクションだけど、作り手が意図したほど面白くはなっていない。アクションは様式に偏りすぎて熱を感じないし、無駄にややこしいドラマが連続活劇に必要な勢いを奪っている。 感想 劇
(2024年 アメリカ)一人二役のトム・ハーディの掛け合いは相変わらず楽しいし、ラストでは感動したのだが、脚本の出来がイマイチなので映画としての完成度は低い。次につなげる要素満載で最終作らしさがほとんどないのもどうかと思った。 感想 主演も
(2016年 韓国)躊躇のない残酷描写、山間の村のおどろおどろしい空気には息を吞むものがあったが、雰囲気で引っ張るのに156分は長すぎる。途中で飽きた。あと善悪がコロコロ入れ替わる構図はB級映画『エイリアン・コップ』(1990年)の影響かな
(1997年 日本)90年代に社会現象を起こした不倫映画。不倫の実態を生々しく描く一方で、清涼感溢れるキャストでうまくパッケージ化できており、意外と楽しめた。念のため言っておくけど、不倫はダメゼッタイ。 90年代は異常な時代でしたな Net
(2024年 アメリカ・イギリス)アメリカ内線をテーマにしたシミュレーション映画で、ビジュアルや音響は素晴らしいので確かに楽しめる。ただし政治的背景をあえて割愛しているのでどこか実感が湧かないし、ジャーナリスト精神を高らかに謳ったドラマも時
(2024年 日本)主演の草彅剛の雰囲気は良いんだけど、後半にいくにつれて粗さが目立ってくる脚本で台無しだった。古典落語の人情噺が原作らしいが、オリジナルで不足していた細部を補うという作業が不十分だったように思う。 感想 Amazonプライ
(2024年 日本)話題のネトフリドラマだけど、個人的にはイマイチだった。見せ場のプロレスがショーだか真剣勝負だかグレーでどう見ていいのか分からないし、クラッシュギャルズの体格はプロレスラーのものではない。よく知ってるタレントが頑張ってプロ
(2024年 アメリカ)実話を元にしたオカルト映画だけど、貧困家庭が詰んでいくドラマのインパクトが強すぎて、悪魔憑きのインパクトは相対的に弱まっている。社会派ドラマとしてはアリだが、ホラーを期待すると肩透かしを食らうかも。 感想 Netfl
(2024年 アメリカ)Netflix製のSF映画は総じて出来がよろしくないが、本作は特に酷かった。2時間に渡ってひたすら泣くわ、喚くわ、怒るわのジェニロペを見ていることが本当に苦痛。1億ドルもかけただけあって、見せ場の質が悪くなかったこと
(2024年 アメリカ)アクション映画界の縁の下の力持ちフォールガイ(=スタントダブル)にスポットを当てた娯楽大作。ド派手なアクションに程よいコメディにと気持ちの良い作風にはなっているが、込み入ったストーリーとの間での調和がとれているとは言
(2024年 アメリカ・日本)ターミネーターシリーズの伝統を引き継ぎつつも、かなり大胆なアレンジも加わった初のアニメシリーズ。大胆過ぎるゆえにバランスが崩れてしまっている部分も多々あるが、シリーズのファンなら十分に見る価値がある。 感想(ネ
(2024年 アメリカ)Netflixのアクションコメディは総じて低品質だが、本作も例に漏れず。まったく笑えないし、まったくハラハラしない。俳優は豪華だし、アクションの出来も悪くないので、頑張りようによってはもうちょっと何とかなったと思うん
(2024年 アメリカ)ザック・スナイダー恒例のディレクターズ・カット版。ストーリー自体に変更はないものの、R指定上等の残酷描写により作品の色合いは大きく変わっているし、何人かのキャラクターが深掘りされたことで、通常版よりも格段に面白くなっ
(2019年 日本)山崎貴監督による戦争映画を笠に着たビジネス映画。戦艦大和の建造にかかる予算はウソじゃないか、もっとかかるんじゃないかという疑惑に挑む天才数学者の姿を通して、現代にも通じる問題提起がなされる良作。 感想 戦争映画の皮を被っ
(2024年 日本)60分に満たない上映時間、1700円フィックスの入場料と、異例づくめの作品ながらも大ヒットを記録しているアニメ映画。話題性に誘われて見に行ったけど、個人的にはイマイチだった。 創作活動を描いた良質な青春ドラマ 『チェンソ
(2023年 日本)前作とほぼ区別がつかなくなるほど、話の内容も合戦の流れも『2』と酷似しており、連続で見ると満足度はかなり低め。あと信の人間離れした跳躍をアリとしたら、もう何でもアリになってしまうので、あれはやめた方がいいと思う。 感想
(2022年 日本)前作よりも格段に面白くなっており、ちゃんと見られる映画にはなっている。ただし少数が多数を圧倒するという漫画的展開には依然として違和感があり、戦記ものとヒーローものとの間でのバランス感覚は、依然として大きな課題として残って
(2006年 イギリス)女教師が教え子と不倫したらえらいことになったという実話を元にしたドラマ。不倫教師の弱みを握ったことで私生活にズケズケと踏み込んでくる粘着おばさんが、未成年淫行なんてどうでもよくなるほど怖い。 感想 美人過ぎる性犯罪者
(2022年 韓国)航空パニック×バイオテロというサスペンスアクションの合い掛け状態で、前半の勢いには、それはそれは物凄いものがあったけど、ド演歌になる後半で映画ごと失速した。 感想 アマプラで配信されていたのを偶然見つけて鑑賞。 全然知ら
(2022年 アメリカ)デイミアン・チャゼル監督の濃厚演出のおかげで3時間はあっという間だったし、印象に残る場面もあった。ただし主人公であるマニーのキャラが異様に薄いのと、後半に向けて無茶な展開が増えてくるのとで、全体としてはまぁまぁといっ
(2023年 日本)市井の人々にスポットを当てたゴジラという、ありそうでなかったアプローチは新鮮だったものの、日本映画特有の展開のもっさり感や、俳優たちのねちっこい演技のせいで、上映時間以上に退屈させられた。 感想 初日にIMAXにて鑑賞。
(2023年 日本)驚異の構成力と洞察力で紡がれる超ド級のアニメ。こんなに面白い作品を作れる人が本当にこの世にいるのだろうかと思うほど面白かった。 感想 期待していなかったら激しく面白かった このブログを見ていただければお分かりの通り、基本
(2022年 アメリカ)スピルバーグの自伝的作品だけど、本人が製作したがゆえか散漫なエピソードの積み重ねとなっており、他人から見てさして面白い映画ではない。途中からはお母さんのゲス不倫を中心に置き始めて、余計に何の映画だか分からなくなるし。
(2023年 日本)アニメ『ルパン3世』の人気キャラ 次元大介のスピンオフ&実写化企画だけど、世界観やキャラ造詣が中途半端なために、かなりイタイ出来になっている。肝心の銃撃戦もイマイチだし、全方位的に芳しくない。 感想 アマプラがス
(2023年 スペイン)密航者の隠れたコンテナが海に流されるというサバイバルスリラー。サバイバル劇としては一貫性がなく、ランダムなアイデアの積み重ねという印象も受けたが、主人公の成長譚としてみるとなかなか面白かった。 感想 Netflixで
(2023年 アメリカ)職場恋愛しているカップルのうち、女性の方が出世したもんだから関係性がどんどんおかしくなっていくという大人のドラマ。プライドをこじらせて勝手に堕ちていく男性側が愚かなんだけど、自分にもこういう面がないとも言い切れない怖
(2023年 アメリカ)アクションの量こそ少ないが、キレ味とゴア描写が強烈なインパクトだし、忍従を重ねた末の猛反撃という抜群のタイミングには監督と主演の円熟を感じた。 感想 仕事が休みになったので平日の昼間っから映画館に行けた。時間帯もあっ
(2023年 アメリカ)ある殺人事件を捜査していると思いもよらぬ事実が浮かび上がってくるという、クライムサスペンスとしてはド定番のお話。主演のベニチオ・デル・トロは激シブだし、テンプル通りの脚本なのでつまらなくはないけど、テンプレ通りゆえに
(2023年日本)地方都市の水道局員を主人公にした異色のドラマで、主演の生田斗真は名演を見せる。ただし社会派っぽいのにリアリティの醸成には失敗していて、後半にかけて「んなことあるか」の連続になるので、ドラマとしての完成度は低い。感想芥川賞候
(2023年アメリカ)レーシングゲームのハイスコア者を本物のレーサーにするという嘘のような実話の映画化だが、脚本や演出は良い意味で王道に徹しており、スポーツ映画の良さを思いっきり楽しめる良作だった。感想公開初日である9月15日に見に行ったん
(2022年アメリカ)ダイバーシティの時流の中で評価されただけの凡作。ギャグはつまらないし、ぐるぐると同じことを繰り返すだけで物語は進んでいかないし、長尺がキツくて仕方なかった。感想ネットフリックスで配信されていたのを鑑賞。アカデミー賞7部
(2011年アメリカ)「時間=金」をカリカチュアした基本設定部分は素晴らしいのだけれど、そこからどう話を発展させるのかに行き詰まり、最終的にはチマチマと銀行強盗をして時間=金を奪うという中途半端な着地をする。滅茶苦茶に酷いわけではないが、か
(1994年アメリカ)盲目的な疑似科学の崇拝や、過度の健康オタクを皮肉った製作意図には感銘を受けたし、時代劇として素晴らしい部分もあったが、ブラックコメディなのに笑えないという点が致命的だった。社会派アラン・パーカーは慣れないコメディに手を
(2022年日本)高校生を主人公にした経済啓蒙映画というコンセプトは素晴らしいのだけど、主張があまりに偏りすぎていて、そもそも同じ考え方の人にしか通じない内容となっている。主演の子は可愛いが厭味ったらしい喋り方のせいで魅力台無しだし、いろい
(2023年イギリス)ジョニー・デップとアンバー・ハードの泥沼離婚劇を題材にした全3話のドキュメンタリーだけど、裁判の模様を編集しただけで、新しい情報や分析が出てくるわけでもない相当ポンコツな作り。しかも作り手は明らかにハード寄りでかなり内
(2023年ドイツ)余命が取引される社会で破産したカップルが辿る地獄という着想こそ良かったけど、そのネタをどう発展させていくべきかのビジョンはなかったようで、行き当たりばったりの誘拐計画というどうでもいい本筋に突入していく。冒頭20分だけは
(2023年アメリカ)我らがガル・ガドットがスーパースパイを演じた、シリーズ化する気満々のスパイアクションだが、見せ場がやりすぎの遥か上を行っており、もはや生身の人間が戦っているという感覚が残っていないので、まったく手に汗握らなかった。感想