万葉のころから 歌人が歌っていた 梅のさきはじめと うぐいすの鳴き始め 同じだったよ 同じだった 1千年たっても 自然はかわらず 同じように 万葉の歌人にみせたように 私にもみせてくれていた 自然はそこにあった ありがとう ありがとう
万葉のころから 歌人が歌っていた 梅のさきはじめと うぐいすの鳴き始め 同じだったよ 同じだった 1千年たっても 自然はかわらず 同じように 万葉の歌人にみせたように 私にもみせてくれていた 自然はそこにあった ありがとう ありがとう
歩いている人々がつぶやく 「あぁ もう散っている、、、」 ためいきとその美しさへの感嘆ともつかないようにつぶやく 桜は 私たちに、すべての存在のはかなさを思い出させる それは いつもわすれていること またわすれようとしていること 桜よ桜よ 命はみじかいね、はかないね。 そし...
昔から 桜の咲き始めと、いつちるのかというのに そわそわしている歌人の歌は多い 桜よ桜 咲き始めて ああ、と思ったら ちっていく また その桜吹雪の なんとうつくしいことか 川面に流れゆく さくらの花弁 かすかな色合いと水の流れ 桜よ桜 1年の本当に数日間あい、 そして 来...
冬はまだそこにいる 春はもうすぐだ 気配はそこかしこ 地からもう出始めた小さな芽 春にそなえて鳴くのを待っているブラックバード でもまだだ 春のにおいもなく、足音すら聞こえない 冬はまだそこかしこ 吐く息の中に 灰色の雲の中に 冬と春のはざまは しーんとした 静寂の時 ああ...
死も同じで 私は その人が どこかに、旅にでも出た、と思うようにしている とくに、死に際に会えなかった人は いつか いつか 会えるんだよ ひょっと 元気だったー?と 声をかけてくれるんだよ あの笑顔で それを 待っているような気がする
ここで さよならだね この道はわかれるけれど 多分 また会えるね 何度そう思ったことか 私は別れるときいつもそう思う 戻ってくるのだと それができなくても そう思うようにしてる だから 今回も 多分また会えるね また会おうね
心がざわざわと 一本の木が風にあらがうように 心がざわつく 一匹の子犬が 森のなかでたちすくむように このざわつきは 未知のものへの恐れなのか 未知のものへの期待なのか 心はざわざわと ゆれうごき ゆれうごき とまるすべをしらない これも人生か ならば ながれにまかせるか
何日もたって ようやく 小さな命がもういないことになれてきた でも、 ふっと 朝起きたとき いつも足にまとわりついてきたときの あのやわらかな感触や ごはんだよ、と呼ぶときに もう聞こえてこない鳴き声や 柱についた ひっかき傷や 不思議なもので 命の足跡は 小さな命が私の前...
森には 時間は ゆっくり流れている そう、倉本聰はいっていた 新幹線に乗って1時間早くいって、何するの?パチンコするの? そこでは、通り過ぎた駅の名前も読めない そんな旅では芭蕉は何も書けなかった と、言った 私たちはいつもおいやられている 時間にタスクに仕事に家事に たく...
しはせいと同じで 日常のことあたりまえのこと と、ある女優がいっていた たくさんの命がこの瞬間に生まれ たくさんの命がこの瞬間にさっていく だれだったか 全ての営みはこの宇宙に記憶として残るんだ っていっていた じゃあ ひとつの小さな命も 私たちが感じたその命への思いも そ...
しということを考える 先日うちの14年生きたねこをみとった 苦しみをへらすということで あんらくしを選んだ 選ぶことのなんとつらいことか なんと不自然なことか 私はおくびょうものでみれなかった その代わりつれあいが最後にいっしょにいた 「前足をこう僕の手におくんだよ。すっか...
日差しがキラキラさしている日 どこまでもどこまでも歩くことが できるような気がする ハナといっしょに 遠くまで楽しみながら あるくこと でも、 雨の日は ああ、本当に そこまでが どんなに苦痛であることか どんなに重荷であることか 途中で歩くことをやめたくなることか もう一...
わからないけれど 春になると 黄色のダッフディルの花がさき あっちの野原も一面の黄色の花 隣の町も一面の黄色の花 どうしても思わずにはいられない 地中の中で 声をかけあってるとしか 「さあ いくよ」 「ちょっと、待っててね、後で行くよ」 「せーの」 声を掛け合っているような...
大きな木 すーと空に向かって立って 先がみえないほど 大きな大きな木 小さなハナが木を見上げる 「おーい。上の眺めはどんなだい。」 風がバサーッと吹く 「ああ、今日はいい日だよ、空がどこまでも広がってる。おーい、下の眺めはどんなだい。」 ハナがとびはねて、走り回る 「昨日は...
しとしとと土を濡らし 恵をもたらす雨 命は小さな芽となり、大きく夏には成長し しとしと 春の雨 しとしとと 私の傘をぬらす雨の雫 疲れた心を潤し、なぐさめる、 しとしとと 春の雨 しとしとと ハナに降り注ぐ雨の雫 ああ、暖かい春が待ち遠しいね ああ、花畑でねころがりたいね ...
木漏れ日の隙間を通して 目に染みる空の青さ 森の中で ふっと 目があったその小鹿の 目の中のなにか、暖かいもの 朝の散歩で 突然目の前に出てきたブラックバードの 残した小さな消え入るような足跡 一粒のすきとおるようなしずく 大木の木肌から落ちたそのしずく 世界をうつしだすそ...
米津玄師の地球儀を聞く。なにか懐かしいような気がする。不思議な感覚にとらわれる。 ずーと前からきいたことがあるような。とくに自然の描写がすばらしい。植物が小さな芽をだす。一粒のしずくに反射される外界の美しさ。無垢な小鹿の目。どれもすべて、この地球に生きて値するというなにかメ...
わたしは 時々 聞きたくなる 私たちはどこへいこうとしているのですか? コスパ、コスパとみんながいうけど 生き物は いろんなところにぶつかって、余計なものたくさんみにつけて ぼこぼこしながら寄り道して ここまで来たはず 私たちはどこへ行こうとしているのだろう? 何になりたい...
心がシンとする時がある それは たくさん誰かと会って話して 一人で帰るとき それは テレビで笑って、 だれもいない部屋に戻ってきた時 それは 雪がたくさん降って だれかが大きな音を立てたとき 音が雪にのみこまれていくのににている 音がすべての音が 雪のそのやわらかさの中に包...
予期せず それはやってくる 足音もなく それはやってくる どうして私たちは、この状態が一生続くと思ってしまうのか 明日も 明後日も その先も 永遠に 羊のように、近くしかみえない私たちは 不意の予期せずことに こんなにももろい ある日、はっとと気づくのだ 永遠なんてものはな...
時に この、静けさの 音に耳をすます 時に この、沈黙の 音に耳をすます 時に この、あなたの 心のつぶやきに耳をすます 時に この、私の中の 混沌に、言葉にできないこの叫びに 耳をすます
行こうと思うから つらいんだよね そこに行こうとさだめるから そこまで散歩しようとおもうと なんか変わる 世界がぱっとひらける ハナはそこまで行こうなんて思っちゃいない ただ、ただ、散歩をしてるのだ 散歩を楽しんでる くんくん花の匂いをかんで 犬とあ...
ハナと私たちが名前を決めて その犬は、今年で5歳 ハナよハナよ いろいろなことに気づかされるね 例えば、 多くをのぞんじゃいけないとか 選択して手放すことの大切さ お前は 一つの宝を口にしたら、 もう一つの宝を見つけても いつも、どちらにするか選択しなければならない 口は一...
よろこびは 一粒の雨のしずく 小さく それは、透明で、空から降ってくる 私の考えや、計画や、そんなのおかまいなく 空からふってくる よろこびは それに気づかない人には 全く価値がなく それに気づいた人には それは、透明な光の玉 なんともいえない 空からのめぐみ さあ、今日わ...
せわせわ いそがしく 料理して 掃除して 散歩 仕事 仕事が終わったら また仕事 お金を稼ぐ、稼ぐ それは、必要なこと ハナちゃん、食べさせて わたしも、食べて せわせわ、せわせわ でも、はっと気づく、 一体いくらいるんだろう いくらあれば、満足なんだろう いや、満足は一生...
わたしの足元でねているハナ その息遣い 小さな息遣い 風が優しくふいて ほんとうに ほんとうに 一緒に生きていることは なんか いいね どこかでもなく いつかでもなく 今、ここと 感じあえる瞬間というのは ああいいね ありがとうねハナ
暑さの中に 一瞬、風が、おひさまが違うと感じる時があるのだ すうーと、 空気がりんとする 光がにぶくなる 秋なのだ。 秋、秋 キノコの炊き込みご飯 サンマを焼いて 栗ごはんも などなど そわそわさせる そうそわそわさせる秋なのだ
今日という日 雨が降り、 その音は しとしとというには どこか かるがるしく 言葉というものの 限界は いつも私につきまとう それはまるで 言葉を通しての お互いの理解の限界みたいで できるなら あーといって わかりあえたら いやいや ダンスではちみたいに わかりあえたら ...
雨がふる 雨がふる 雨の音と、このキーボードの音が 重なるようで 重なるわけもなく それは、まるで、人と人のつながりみたいで 重なるようで 重なるわけもなく でも、実は 私という媒介を通して 重なっている 雨がふり 音が降り そして いつのまにか 日が暮れて 私はねむりにつ...
坂本龍一が亡くなったというニュースがはいった。 死ぬ直前まで音楽をつくろうとしていたと聞いた。 そして、読んだなかで印象ぶかかったインタビューは、音、を集めている、日常の音。というはなし。 彼のインスタグラムを見てみた。 最後の音。 それは、風に吹かれてなるウインドチャイム...
詩人のまどみちおさんは 晩年こういった。 一日っていうのは命みたいだって 朝は命が生まれ、それが 夕焼けで終わっていく まどさん 今日の夕焼けは 空をほんとに赤く染めて ほんとにきれいで、きれいで 息をのむほどで どうして 命の終わりは こんなにも こんなにも きれいなんで...
空が青い そらがあおい ただそれだけで 窓から 四角い青空を見た 四角い青空には 小鳥があそんでいた うれしそうだった 緑の葉が、それにこたえるように ゆれていた。 窓から見た 四角い空には 何か 心を 浮き立たせるものが あったのだ 私と、小鳥と、そして、、、 空が青いと...
そうだね ハナ そうだね 今日は空が青いね 空が青いというだけで どうして どうして こんなにも 心が晴れるのか わすれているのは 自分は結局 ただの生き物なんだよね 空があおいと 鳥もうれしそう 犬も走り回り そして 私もうれしい でもね そんな空の青さのあとの 太陽が落...
毎日同じ道 同じ森 同じ場所 同じ時間 それなのに それなのに なんて飽きないんだろう 体いっぱいに喜びを表す 走る、走る 草原を 泳ぐように、 ジャンプ、走る、 走る ジャンプする 野原の中 長い草におおわれて、ハナの頭がみえかくれする 体いっぱいに 今を楽しむ 今を生...
朝、6時、目覚ましで目をさまし 毎朝、365日、あさの散歩 雨の日も、風の強い日も 一日たりと欠かすことなく 同じ道を歩く 小さな4つの足跡 その後を 二つの足跡が 束の間残り、消えていく この地上に、 いっしゅん残り、消え去るけれど ああ そうだね、ハナ、 今日も歩こうね...
木は 土のなかでおしゃべりしている 森のなかの木は 実は家族だったり友達だったりする お互いに助け合っている 栄養が足りなかったり、水が不足していたり 土の中でコミュニケーションをとって助け合っている 木は 人間がしらないだけで 人間の浅はかな知識を超えて 何千年も前から ...
その日の夕焼けは 木と木のすきまから まっかな光がさして 美しかった もし、 今日が最後の日だったら ここをあとにするのがつらいだろう 身のさけるほど なぜなんだろう。 どこからくるんだろう、このせつなさは なにか、ふるさとをあとにするような、このせつなさは 死んでしまった...
いろいろなことがあった日 心がひとつのことで のみこまれそうになる でも 夕焼けが とてもきれいだと思えた 一瞬立ち止まれた その瞬間に ああよかった よかったね と、だれともなくつぶやく そんな夕暮れ時
この瞬間 この短い瞬間 音楽はなり ハナは 凍った 白く凍ったその草原の上を 走る走る 喜びに 生きているという ただそれだけの 喜びで あそびをせんとや生まれけん そんな一節があたまにうかぶ あそぶために この一瞬とたわむれるために 生まれてきたのかな 私たち生き物は
きつつきが 空洞になった木を つつきだした その音は 森にひびき こだまし 私と いっしょに歩く犬まで とどく そして、 私たちは 足をとめ 耳をすます 森の生きとし生けるものも 耳をすます 森にこだまする ひびきわたる きつつきが 春を告げ始めたのだ
私は小包の住所をかいていた そして 北海道という字を書いた瞬間、 ああ 雪がふるのだ 雪が、あとからあとから、降りしきる この雪のない灰色の空に、この家の中に、私の中に 雪は、あとからあとから降りしきるのだ 雪を見たのはいつだっただろうか 雪に触ったのはいつだったろうか 私...
外のいろいろに こころが引っかかって、こころはいつのまにか、しんでしまう こころのなかの いろいろなものに引っかかって こころはいつのまにかなえてしまう こころは どこにある? 私が じっととまるとき 私が じっとみつめる小さな木の芽 じっとみつめる小鳥の中に じっとふみし...
冬富士にのぼって、帰ってこれなかった男の人をあつかったクロ現を見た。 いろんな意見がでているらしい。非難の意見もたくさん。 彼はがんだった。何度も司法試験に落ちていた。Youtubeで生で放送していた。でも過疎放送だった。 これだけ書くと、なんかみじめな人生みたいだ。 でも...
料理をしていた。 ハッと気づいた 何を 私は急いでいるのだろう 早く人参きらなきゃ、なんて思いながら 人参切っていた私。 せかせか、せかせか、と、人参切っていた。 何を、一体何を急いでいるのだろう。 いつも、いつも何を急いでいるのだろう。 何のために急いでいるのだろう。 何...
どうも生きづらい 子どものころから、 人は私を穏やかな人というのだが 生きづらくて実はしょうがない しょうもない、として そのまま認めることにした あらがって、原因さがしても なにも変わらないのだ、 時には人と距離を置くこと でも 離れすぎても寂しく 困ったものだ
暗い空。太陽がない。まるで洞窟の中にいるようだ。その洞窟には出口がないようだ。 光がみえないのだ。そんな日もあるのだろう。人間とはかなり実際的にできていて、太陽がかなりの割合で気持ちに左右する。だからだろうか、冬の夜の長い国では、家の内装は白や明るい色が多い。そして、そんな...
今日、うちに犬が庭でなにか口でなにかをトスしてた。また、なんかおもちゃを外にだしたのかな、とおもったら、小鳥だった。たぶん今年生まれたものだろう。大人にしては小さすぎた。先週いっぱい寒くて雨がつづいたので生き延びれなかったのだろう。せっかく生まれたのにね、巣からも出て。庭の...
風がバサーッとふいた 大きな 大きな 木の 全部の葉っぱが 一斉に揺れた、揺れた ダンスをしてるみたいだ 風と踊っているみたいだ
ツバメが今年もやってきた。近くのトイレに去年みたいに巣を作った。去年は三つ、でも今年は一つ。 ツバメの巣をみた 若い生まれたばかりの五羽のひな 顔だけだしてこっちをみてる、 母さん父さんが来るのをいまかいまかと待ってる 連日続いた雨、しとしとと降り続き 数日後見ると、三羽の...
橋の上で 水の流れを見ていた 水と一緒に流れゆく水藻 鈍い光に輝く川面 橋の上で 下に流れる川を見ていた 彼女はもう歩くこともままならなく 車の中で 一人 待っていた 時は 時は、流れていく あの川の水のように あとからあとから 止めることなどままならず 手の中をすり抜ける...
ヒバリが この灰色の空を 高く高く飛び上がり 鳴くのだ 何も未来に見えないような この灰色一色のこの空の 高く高く 目を凝らして見ても 何も見えない 灰色の空の そんなにも高いところで でも、声が聞こえる、 その声は、 何かに似ていて 何かを思い出させて ああ、そうだ、あの...
ヒバリは 空高く、 ずーと高く上がって 鳴く ピチュピチュ、ピチュピチュと 木に止まるんでもなく、土の上にいるのでもなく 空の高く、高く上がって、 空中で鳴く、精一杯なく そして、それには ヒバリなりのわけがある 私なんかにはわからない立派なわけがある そう、そうして ヒバ...
うちの庭には 池がある 小さな小さな 池がある 池とよぶには おこがましいが タライほどの 池とよんでる場所がある 今年はそのそばに 花のなえをうえ そして、 ピンクのきれいな花が やっと、やっと 今日の朝ひらいた かれんなかれんなその一輪に みんな大騒ぎ わたしは ワーッ...
花の種をまく 種は、希望だ 明日に向けての希望だ でもそれは今日を否定するのではなく 過去をなげくのでもなく 今日という日から明日への 手紙みたいだ おーい、そっちは晴れてるかー こっちは、どうにかやってるぞー 種まき忘れてないぞー 花の種は、出てこないことがたくさんある ...
そこへ行くのに そこへ行くのに何で行こう 飛行機でびゅーんと とってもきれいで快適な新幹線でぴゅーと 自転車で、風を切って 走って 歩いて スキップして 野花をスケッチしながら 鳥さんたちとおしゃべりしながら どこかで止まって、一休みしながら ピクニックしながら そう考える...
今日 何をした 何をしたのだ 自分に問う、 でも 何もしなくてもいいのかもしれない 私たちは ここに 美しいものや優しいものやそんなものを見つけることが、今日できたら それでいいのかもしれない それでいいのかもしれない ああ、今日は、、、 そっと目を閉じる ああ、私は祈るの...
傷口からは 何がでてくるのだろう 血ではなく ドロドロと流れ出る後悔という血 傷口からは ドロドロと流れ出る 不安という血 そして、次を切ってみると そこから流れ出るのは、悲しみという血 どこを切っても切っても あふれでるように 出てくるのは 悲しみの悲しみ ああ、なぜなん...
私の中をのぞいてみると のぞいてみると そこには ぱっくりあいた 黒い深淵 カオスのカオス 生きていることの苦しさと喜びと悲しみと憤り 生きているということのカオス 私は 私たちは この地球の終わりに ブラックフォールに吸い込まれ 全て吸い込まれ たった一つの量子になって ...
言葉が生まれない日 空は重くたれさがり 鳥たちはかくれ 風は吹くのを忘れる そんな日でも 言葉はうまれたものだが 今日の私には 言葉をうむ命がない 言葉をうむ息吹がない 空はどこへいった 鳥はどこへいった 風はどこへいった 叫んでみるが そこには おそろしいばかりの 沈黙が...
ああ、すっかり秋だ。 木の葉は赤や黄なんかになって、道をすっかり埋めている ああ すっかり秋だ。 空はその青さに一粒の深さを増し、 どこまでもどこまでもすいこまれるような碧になっている。 ああ すっかり秋だ。 家々は火をともし始め 夕暮れが何かうらさみしい なにかが、しんと...
人は一生懸命だった 動物としての苦しみを乗り越えるのに お腹がいつもすいていた私たちは それを克服するのに一生懸命だった 病気で簡単に死んでいく私たちは 病気を克服するのに一生懸命だった 生活を便利にするのに一生懸命だった 作った、発明した、壊した 機械を、薬を、新しい技術...
白鳥が 飛んで行く 青い青い空 悠々と 気持ちいいなあ と言っているように 飛んでいく あおぎみる 私の上を 色とりどりの 花々が 風にゆらゆらと ゆれる ダンスしているみたいに 気持ちいいなあと 優しい風がふく 私の足元で ねむる子犬の上を なんでもないことだけど なんで...
ハナ おまえの体の中に、 小さな、輝く炎がある 4か月前にこの世にいなくて 今、こんな風に早く鼓動をうっている心臓 命の不思議、世界の不思議、宇宙の不思議 ハナ おまえの体の中に 心を動かす、何かがある 私が失ってしまい、取り戻そうとする何か 命の不思議 世界の不思議 宇宙...
私はこの子犬をブリーダーから買ったのだが、自分が色の好みや、性別や、見た目やそういうものにこだわっているのを強く感じた。夫は、どれでもいいじゃない、というのだが、私は、選ぶ権利は当然ある、といって、いくつかのブリーダーを見てまわった。色がどうだとか、大きさがどうだとか、夫は...
九月になった。 風の温度が においが変わった 空は その深い青さをました 日差しがやわらかくなった 鳥がそわそわと 長旅の準備をはじめだした 木の実が落ちて りすが冬支度を始めだした 葉っぱの色が赤や黄に変わり始めた 何十回、何百回、何千回 地球は秋を経験したのだろう そし...
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万葉のころから 歌人が歌っていた 梅のさきはじめと うぐいすの鳴き始め 同じだったよ 同じだった 1千年たっても 自然はかわらず 同じように 万葉の歌人にみせたように 私にもみせてくれていた 自然はそこにあった ありがとう ありがとう
歩いている人々がつぶやく 「あぁ もう散っている、、、」 ためいきとその美しさへの感嘆ともつかないようにつぶやく 桜は 私たちに、すべての存在のはかなさを思い出させる それは いつもわすれていること またわすれようとしていること 桜よ桜よ 命はみじかいね、はかないね。 そし...
昔から 桜の咲き始めと、いつちるのかというのに そわそわしている歌人の歌は多い 桜よ桜 咲き始めて ああ、と思ったら ちっていく また その桜吹雪の なんとうつくしいことか 川面に流れゆく さくらの花弁 かすかな色合いと水の流れ 桜よ桜 1年の本当に数日間あい、 そして 来...
冬はまだそこにいる 春はもうすぐだ 気配はそこかしこ 地からもう出始めた小さな芽 春にそなえて鳴くのを待っているブラックバード でもまだだ 春のにおいもなく、足音すら聞こえない 冬はまだそこかしこ 吐く息の中に 灰色の雲の中に 冬と春のはざまは しーんとした 静寂の時 ああ...
死も同じで 私は その人が どこかに、旅にでも出た、と思うようにしている とくに、死に際に会えなかった人は いつか いつか 会えるんだよ ひょっと 元気だったー?と 声をかけてくれるんだよ あの笑顔で それを 待っているような気がする
ここで さよならだね この道はわかれるけれど 多分 また会えるね 何度そう思ったことか 私は別れるときいつもそう思う 戻ってくるのだと それができなくても そう思うようにしてる だから 今回も 多分また会えるね また会おうね
心がざわざわと 一本の木が風にあらがうように 心がざわつく 一匹の子犬が 森のなかでたちすくむように このざわつきは 未知のものへの恐れなのか 未知のものへの期待なのか 心はざわざわと ゆれうごき ゆれうごき とまるすべをしらない これも人生か ならば ながれにまかせるか
何日もたって ようやく 小さな命がもういないことになれてきた でも、 ふっと 朝起きたとき いつも足にまとわりついてきたときの あのやわらかな感触や ごはんだよ、と呼ぶときに もう聞こえてこない鳴き声や 柱についた ひっかき傷や 不思議なもので 命の足跡は 小さな命が私の前...
森には 時間は ゆっくり流れている そう、倉本聰はいっていた 新幹線に乗って1時間早くいって、何するの?パチンコするの? そこでは、通り過ぎた駅の名前も読めない そんな旅では芭蕉は何も書けなかった と、言った 私たちはいつもおいやられている 時間にタスクに仕事に家事に たく...
しはせいと同じで 日常のことあたりまえのこと と、ある女優がいっていた たくさんの命がこの瞬間に生まれ たくさんの命がこの瞬間にさっていく だれだったか 全ての営みはこの宇宙に記憶として残るんだ っていっていた じゃあ ひとつの小さな命も 私たちが感じたその命への思いも そ...
しということを考える 先日うちの14年生きたねこをみとった 苦しみをへらすということで あんらくしを選んだ 選ぶことのなんとつらいことか なんと不自然なことか 私はおくびょうものでみれなかった その代わりつれあいが最後にいっしょにいた 「前足をこう僕の手におくんだよ。すっか...
日差しがキラキラさしている日 どこまでもどこまでも歩くことが できるような気がする ハナといっしょに 遠くまで楽しみながら あるくこと でも、 雨の日は ああ、本当に そこまでが どんなに苦痛であることか どんなに重荷であることか 途中で歩くことをやめたくなることか もう一...
わからないけれど 春になると 黄色のダッフディルの花がさき あっちの野原も一面の黄色の花 隣の町も一面の黄色の花 どうしても思わずにはいられない 地中の中で 声をかけあってるとしか 「さあ いくよ」 「ちょっと、待っててね、後で行くよ」 「せーの」 声を掛け合っているような...
大きな木 すーと空に向かって立って 先がみえないほど 大きな大きな木 小さなハナが木を見上げる 「おーい。上の眺めはどんなだい。」 風がバサーッと吹く 「ああ、今日はいい日だよ、空がどこまでも広がってる。おーい、下の眺めはどんなだい。」 ハナがとびはねて、走り回る 「昨日は...
しとしとと土を濡らし 恵をもたらす雨 命は小さな芽となり、大きく夏には成長し しとしと 春の雨 しとしとと 私の傘をぬらす雨の雫 疲れた心を潤し、なぐさめる、 しとしとと 春の雨 しとしとと ハナに降り注ぐ雨の雫 ああ、暖かい春が待ち遠しいね ああ、花畑でねころがりたいね ...
木漏れ日の隙間を通して 目に染みる空の青さ 森の中で ふっと 目があったその小鹿の 目の中のなにか、暖かいもの 朝の散歩で 突然目の前に出てきたブラックバードの 残した小さな消え入るような足跡 一粒のすきとおるようなしずく 大木の木肌から落ちたそのしずく 世界をうつしだすそ...
米津玄師の地球儀を聞く。なにか懐かしいような気がする。不思議な感覚にとらわれる。 ずーと前からきいたことがあるような。とくに自然の描写がすばらしい。植物が小さな芽をだす。一粒のしずくに反射される外界の美しさ。無垢な小鹿の目。どれもすべて、この地球に生きて値するというなにかメ...
わたしは 時々 聞きたくなる 私たちはどこへいこうとしているのですか? コスパ、コスパとみんながいうけど 生き物は いろんなところにぶつかって、余計なものたくさんみにつけて ぼこぼこしながら寄り道して ここまで来たはず 私たちはどこへ行こうとしているのだろう? 何になりたい...
心がシンとする時がある それは たくさん誰かと会って話して 一人で帰るとき それは テレビで笑って、 だれもいない部屋に戻ってきた時 それは 雪がたくさん降って だれかが大きな音を立てたとき 音が雪にのみこまれていくのににている 音がすべての音が 雪のそのやわらかさの中に包...
予期せず それはやってくる 足音もなく それはやってくる どうして私たちは、この状態が一生続くと思ってしまうのか 明日も 明後日も その先も 永遠に 羊のように、近くしかみえない私たちは 不意の予期せずことに こんなにももろい ある日、はっとと気づくのだ 永遠なんてものはな...
わからないけれど 春になると 黄色のダッフディルの花がさき あっちの野原も一面の黄色の花 隣の町も一面の黄色の花 どうしても思わずにはいられない 地中の中で 声をかけあってるとしか 「さあ いくよ」 「ちょっと、待っててね、後で行くよ」 「せーの」 声を掛け合っているような...
大きな木 すーと空に向かって立って 先がみえないほど 大きな大きな木 小さなハナが木を見上げる 「おーい。上の眺めはどんなだい。」 風がバサーッと吹く 「ああ、今日はいい日だよ、空がどこまでも広がってる。おーい、下の眺めはどんなだい。」 ハナがとびはねて、走り回る 「昨日は...
しとしとと土を濡らし 恵をもたらす雨 命は小さな芽となり、大きく夏には成長し しとしと 春の雨 しとしとと 私の傘をぬらす雨の雫 疲れた心を潤し、なぐさめる、 しとしとと 春の雨 しとしとと ハナに降り注ぐ雨の雫 ああ、暖かい春が待ち遠しいね ああ、花畑でねころがりたいね ...
木漏れ日の隙間を通して 目に染みる空の青さ 森の中で ふっと 目があったその小鹿の 目の中のなにか、暖かいもの 朝の散歩で 突然目の前に出てきたブラックバードの 残した小さな消え入るような足跡 一粒のすきとおるようなしずく 大木の木肌から落ちたそのしずく 世界をうつしだすそ...
米津玄師の地球儀を聞く。なにか懐かしいような気がする。不思議な感覚にとらわれる。 ずーと前からきいたことがあるような。とくに自然の描写がすばらしい。植物が小さな芽をだす。一粒のしずくに反射される外界の美しさ。無垢な小鹿の目。どれもすべて、この地球に生きて値するというなにかメ...
わたしは 時々 聞きたくなる 私たちはどこへいこうとしているのですか? コスパ、コスパとみんながいうけど 生き物は いろんなところにぶつかって、余計なものたくさんみにつけて ぼこぼこしながら寄り道して ここまで来たはず 私たちはどこへ行こうとしているのだろう? 何になりたい...
心がシンとする時がある それは たくさん誰かと会って話して 一人で帰るとき それは テレビで笑って、 だれもいない部屋に戻ってきた時 それは 雪がたくさん降って だれかが大きな音を立てたとき 音が雪にのみこまれていくのににている 音がすべての音が 雪のそのやわらかさの中に包...
予期せず それはやってくる 足音もなく それはやってくる どうして私たちは、この状態が一生続くと思ってしまうのか 明日も 明後日も その先も 永遠に 羊のように、近くしかみえない私たちは 不意の予期せずことに こんなにももろい ある日、はっとと気づくのだ 永遠なんてものはな...
時に この、静けさの 音に耳をすます 時に この、沈黙の 音に耳をすます 時に この、あなたの 心のつぶやきに耳をすます 時に この、私の中の 混沌に、言葉にできないこの叫びに 耳をすます
行こうと思うから つらいんだよね そこに行こうとさだめるから そこまで散歩しようとおもうと なんか変わる 世界がぱっとひらける ハナはそこまで行こうなんて思っちゃいない ただ、ただ、散歩をしてるのだ 散歩を楽しんでる くんくん花の匂いをかんで 犬とあ...
ハナと私たちが名前を決めて その犬は、今年で5歳 ハナよハナよ いろいろなことに気づかされるね 例えば、 多くをのぞんじゃいけないとか 選択して手放すことの大切さ お前は 一つの宝を口にしたら、 もう一つの宝を見つけても いつも、どちらにするか選択しなければならない 口は一...
よろこびは 一粒の雨のしずく 小さく それは、透明で、空から降ってくる 私の考えや、計画や、そんなのおかまいなく 空からふってくる よろこびは それに気づかない人には 全く価値がなく それに気づいた人には それは、透明な光の玉 なんともいえない 空からのめぐみ さあ、今日わ...