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むぎわら日記 https://blog.goo.ne.jp/takx007

日記兼用ブログです。 日々の生活(主に遊び)、スナップ写真などを載せております。

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2017/10/19

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  • 『かたみ歌』朱川 湊人 (新潮文庫)

    昭和四十年代の日本のどこかにあるアカシア商店街を舞台にした奇譚、七篇が収録されています。ささやかな人生を送る人たちが、幽霊なのか妖怪なのか、怪しげなものと出会い、後ろに隠れているもう一つの姿があぶり出されるストーリーになります。どの話にも必ず登場する幸子書房(古本屋)の店主が、良い味を出していて、不可解なことを語るそれぞれの主人公たちの聞き役になっています。七篇とも良い出来で、読んだことがある人と、どの話が好きか、語り合いたくなる本でした。こんなことは、堀江敏幸の『雪沼とその周辺』を読んだ時以来の感覚です。『かたみ歌』朱川湊人(新潮文庫)

  • 春風に吹かれながら「春風」を作る(2)

    部品を全部取り付け終了しました。あとは、エナメルでウォッシングして、色調を整えて完成といきたいところです。しかし、ピットロード社製のモデルで、エナメルを使うとプラが割れ、細かい部品がポロポロとれ、苦労させられたことがありました。大丈夫だろうかと、ネットで検索しましたが、そのような記事が無く取り越し苦労かもしれません。晴れたら、窓を開け春風を入れて換気をしながら、作業をしたいと思います。こうしてみると、無理がない設計の艦影は、美しいです。春風に吹かれながら「春風」を作る(2)

  • インテージホールディングスから配当金が振り込まれ、ふと考える。

    インテージホールディングスから配当金が振り込まれ、「昨年まで、この時期に振り込まれていないのにどういうこと?」と調べてみたら、年1回(9月)に振り込むのを年2回(3月、9月)に分けるようにしたようです。そういえば、第1生命も、年1回から2回に分けると言っていたことを思い出しました。日本の会社は年2回に分けて配当金を出すところがほとんどなので、それに倣ったようです。老後資金として、年金の足しに当てにしている身分としては、ありがたいことです。現在の配当金収入として、月ごとに考えると、3月6月9月12月が多く、特に6月、12月に受け取りが集中していることになります。年金をもらうようになると偶数月が支給月になるので、1月、5月、7月、11月が薄くなるということになりそうです。支給日や支払日を気にしながら生きるよう...インテージホールディングスから配当金が振り込まれ、ふと考える。

  • 長芋が余ったので、長芋ご飯を炊いてみました。

    もらった長芋が余っていたので、ご飯に入れて炊いてみることにしました。お芋感が感じられる大きさに切りました。ついでに、シイタケとニンジンを入れてみることに。油揚げも忘れてはいけません。ご飯と一緒に炊飯器に入れて、塩、みりん、酒、醬油を適当に入れて、まぜまぜして、通常炊飯をします。美味しく炊けました。炊いている間に、昨日、半額(150円)で買ってきた軟骨つみれを甘辛く炒めてみましたが、これはこれでコリコリして美味しくいただきました。長芋のねっとりと、軟骨のコリコリのハーモニー。長芋が余ったので、長芋ご飯を炊いてみました。

  • ゼレンスキー氏の失敗

    トランプさんを政治家だと思って交渉に臨んだのが一番の失敗だったと思います。あの人と交渉するときは、商人と交渉するつもりでいかないと話がかみ合いません。ウクライナを守ることが、経済的にどのようにアメリカの利益になるか、具体的な数字を使って説明する準備をすることです。アメリカに提供できる利権はどのくらいか、それによって生み出されるアメリカ人の雇用はどのくらいか、ヨーロッパ諸国がアメリカから購入する武器はどのくらいになるかなど、いくらでも材料はあるはずです。余裕がないのはわかりますが、話がかみ合わないのでは話にならないので、商売の話として交渉すると動きがありそうだと思いますし、うまく乗せることができれば進展するでしょう。ゼレンスキー氏の失敗

  • 『路上の人』堀田善衞(徳間書店)

    スタジオジブリの宮崎駿監督が最も尊敬する作家の作品として、徳間書店から復刊されていますが、わたしが読んだのは古本で手に入れた新潮社版になります。冒頭から、中世ヨーロッパの路上に引きずり込んでいく筆力には脱帽です。文化、言語も違う小さな村々が、深い森に点在するヨーロッパ。それは森の海に浮かぶ小島のようでした。森にはオオカミやクマが跋扈する危険な領域でした。やがて、村々を結ぶ細い道が出来、町が発展し、小道が広くなり、多くの人が行きかうようになっていきました。そこから物語が始まります。主人公のヨナは、旅人の従者として生きていている40歳を過ぎるその道のベテランです。多くの国を渡り歩き、何か国語も話すことができます。僧侶にともすることを好んだため、ラテン語も少しわかるようで、教会の受けもよいようでした。従っていた...『路上の人』堀田善衞(徳間書店)

  • 法律に引っかからなければ何をやってもいいのか?

    最近、一部の政治家で、「法律上、問題ない」というような発言が目立ってきています。確かに、法律をキチンと守り、生活していくのは大切なことですが、政治家で、行政・立法をつかさどる人が、言って良いことなのでしょうか。特に、その行為が問題になった後、新しい法律を作ったり改正したりしなければならない行為は、たとえ法律上、問題が無くてもやってはいけません。なぜなら、そんな(悪い)ことをする人がいるとは、立法時、考える人がいなかったほど悪いことだからです。殺人を行う人が人類史上、一人としていなければ、殺人罪なんて作る必要は無かったのです。もし、そんな世界があって、「法律上、問題ない」と言って人を殺したとします。そうすると、新しく殺人罪を作らなければならなくなります。いくら、今の法律に引っかからないからと言って、問題を起...法律に引っかからなければ何をやってもいいのか?

  • 12隻の駆逐艦を建造する野望を持ってしまった。

    2月に『初春』のプラモデルと完成させてから、調子に乗って3月には『春風』を作っています。4月に『桜』を作り、5月は『五月雨』かと思いましたが、五月雨は梅雨の雨のことなので6月にでしょうね。5月は『若葉』かな。とか考えていたら、1年で12隻の駆逐艦を作りたくなりました。旧日本海軍の駆逐艦の名前は、風流で、季節や気象現象、植物などの名前が付けられています。月々に季節に対応した艦名のプラモデルを作っていくと、1年で12隻が完成するはずですし、12隻を並べると壮観かなぁと思います。途中で飽きるかもしれませんし、対応する艦がない月があるかもしれませんが、今年の野望としては面白そうです。12隻の駆逐艦を建造する野望を持ってしまった。

  • 春風に吹かれながら「春風」を作る(1)

    春風が吹いてくると思い出すのが、甘酸っぱい青春の……ではなくて、神風型駆逐艦の2番艦「春風」だったりします。そのころに作りたいので買っていたキットがあるので、今年こそ完成させるぞ!箱には、神風とありますが、艦名デカールにはハルカゼも入っているので、それを貼れば春風になるという優れものです。春風は、旧式ながら太平洋戦争を生き残り、途中、アメリカの潜水艦を撃沈するなど戦果もあげられた運が強い艦なので縁起も良いと思います。春風に吹かれながら「春風」を作る(1)

  • 菩提寺山(石油の里より)2025早春

    暖かい春風を感じながら、春本番が目の前のトレーニングに登りました。石油の里から、油田跡をみながら登ります。かなり雪が溶けていましたが、頂上付近はまだ雪が深く、階段が埋まっていました。新潟平野の田んぼの雪はほとんどなくなりましたね。五泉方面はまだ真っ白でした。雪国では久しぶりの青空。気持ちが高ぶります。菩提寺山(石油の里より)2025早春

  • 『月に向かえ! Shoot for the Moon』リチャード・ワイズマン(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

    ~最新心理学が明かす「アポロ計画」を成し遂げた人たちのマインドセット~人類が月に立つアポロ計画を支えた管制官たちは、平均年齢26歳の地味な経歴の人たちであったことに注目し、彼らの心理から、自己啓発へと導く流れになっています。宇宙飛行士こそ、軍のベテラン&エリートであるテストパイロットたちでしたが、彼らに指令を出す管制室の職員たちは、中産階級から選ばれた経験の少ないふつうの人たちでした。彼らは、家で最初に大学に行った田舎育ちの人たちでした。どういう人たちが選ばれ、どのような心理状態でアポロ計画を成功に導いたのか、その過程を丁寧に描くとともに、エクササイズを通して学んでいけるよう工夫されています。その8つのマインドセットは以下のとおり法則1情熱を燃やす法則2イノベーションを生み出す法則3自信から恩恵を得る法則...『月に向かえ!ShootfortheMoon』リチャード・ワイズマン(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

  • 大きな巣箱

    先日、護摩堂山の登山道を歩いていると、大きな巣箱を発見しました。柴犬の犬小屋みたいな大きさです。どんな鳥がはいるのだろうと思っていると、また、発見!やや、3つ目も見つけてしまいました。気になったので調べてみると……アオバズクやフクロウなどが使用するようです。大きな木が減ってきているので、フクロウ類を保護するために必要なのです。確かに、木の幹の太さより大きい巣箱があれば、太い木が無くても巣を作れますね。大きな巣箱

  • 雪がアンモナイトに!

    小さな雪の塊が木の枝から落ち、斜面を転がりながら、地面に積もった雪を巻き込んだものだと思います。斜面が急だと、回転が速いからか、球にならずに円周がだんだん太くなる感じで巻いていくようです。アンモナイトのような形が、自然に簡単に現れるとは、古代の生物の進化と何か関係があるのかしらん?雪がアンモナイトに!

  • 『悪医』久坂部羊(朝日文庫)

    医療業界の本質を描く久坂部羊の第3回日本医療小説大賞受賞作。末期癌で治療方法が尽き、医師から見放された52歳の独身男小仲と、それを告げた中堅医師森川の二人が主人公です。ストーリーは、短いペースで交互しながら各人の動向を追っていきます。小仲は、森川を信じることができず治療方法がないか、大学病院、腫瘍内科、免疫療法クリニックを転々とし、奇跡の生還を果たそうとします。一方、森川は、癌患者との向き合い方に悩み、患者との溝を埋めるにはどうすればいいか悩み続けます。抗がん剤の副作用や、末期癌の症状など、医師ならではのリアリティをもって、残酷なまでに描写されています。また、病院内での医師、看護師とのやり取りなども、こんなこと書いていいの?と思うくらい際どいところまで描き切っていました(いつものことですが)。NHKのドキ...『悪医』久坂部羊(朝日文庫)

  • 足跡クイズ

    足跡。2匹並んで駆けているようです。2足ずつ揃ってますね。指は4本。何の足跡でしょう?(1)キツネさん(2)タヌキさん(3)アナグマさんさて、正解は!↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓(2)タヌキさんでした!足跡クイズ

  • 護摩堂山2025雨水

    もう2月も終わろうというのに、日本列島は寒波に襲われ真冬の寒さです。その寒気も明日には抜けそうということで、少しの晴れ間にのぼりました。入口から白いですが、踏み跡がしっかりしているので、大丈夫でしょう。中腹を過ぎると雪の白さが増してくるように感じます。踏み跡を外れると埋まりそう。40分くらいで頂上に着きました。真っ白な新潟平野と、弥彦山塊が見えます。その向こうにうっすらと佐渡島も見えましたが、気温が低いので湿度が高く写真ではわかりませんね。護摩堂城の水場跡。水が滴り落ちる絶壁に大きなつららが無数に伸びていました。マンサク(「まず咲く」春一番に咲く花)の木があったので、つぼみを見ると、開きかけています。下に雪が残っていても咲くのがマンサクの花。咲いている花は無いか探すと……おおっ、一つだけ、1、2枚、花弁が...護摩堂山2025雨水

  • ネットカジノは違法!

    ニュースを見ていたら、ネットカジノで遊んで逮捕される件数が多くなってきて問題視されていることが放送されていました。その国で合法でも、日本国内でアクセスしていれば違法になるそうです。そこで、「ゲームの課金とどこが違うの?」との質問に「金融財産を作れるかどうかの違い」と専門家が回答していました。ここで、新たな疑問です。パチンコやFXとどう違うのだろう?この質問も回答も放送されなかったので、自力で考えるしかありません。パチンコは、出玉を金銭に替えることができますが、ワンクッション置いていますね。誰でも見て見ぬふりをしていますが、わざわざワンクッションを置いているということは、違法性を認識していることです。この辺は、風俗と同じように違法だとわかっていても社会が必要悪として許容している文化なのでしょう。(パチンコ協...ネットカジノは違法!

  • 『記憶屋II 』織守きょうや(角川ホラー文庫)

    『記憶屋』の続編ですが、前巻とは独立した話のようです。マイナー都市伝説"記憶屋"を巡るミステリータッチの現代ファンタジー。記憶屋とは、消したい記憶を消してくれると言われる怪人ですが、記憶屋に会った者は、その記憶も消されるため、正体がわからないのです。しかし、SNSの記録などから、どうも自分は記憶を消されたらしいと、感づいてしまう人もいれば、他の人の記憶から自分が消えていて戸惑う人もいるのです。証拠を残さない、記憶を消された人は消されたこと自体も記憶にないのに、噂になってしまいます。その記憶屋を追う新聞記者と、記憶を消された女子高生が、その真相を探っていくお話です。第2部では、女子高生に人気の女子大生モデルが主人公になって、自分が消されたはずの記憶を探っていく物語となっています。女子高生の美少女や女子大生モ...『記憶屋II』織守きょうや(角川ホラー文庫)

  • 吹雪の中、村上市まで遠征

    本格的な寒気も、これで終わりかなと思いますが、野暮用で新潟県の北のはずれの村上市まで行ってきました。某事務所の中には、マンサクの枝が花瓶に生けてあり、つぼみが膨らんでいました。野山で見るものよりかなり大きく、八重咲なのかな?と思いました。帰りにJAの直売所によると、岩船産コシヒカリが安かったので、購入してきました。10㎏六千円(税込み)。しばらくは、お米の心配はなさそうです。吹雪の中、村上市まで遠征

  • 歯科検診に行ってきました。

    昨日、3ヵ月に一度の歯科検診に行ってきました。1時間くらいかけて、丁寧に歯ぐきの状態から歯石除去までやってもらえます。ちょっとした虫歯が見つかることもありますが、検診で見つかった程度では30分もかからずサッと治療が終わります。歯石を取るときや、歯ぐきの検査は、多少痛みを感じることがありますが、慣れると痛気持ち良くなり、眠気を覚えるほどです。どの辺の磨き方が疎かになっているか説明を受けられるので、歯磨きもきれいにできるようになります。料金は4000円で、年間12000円ほどかかるのですが、歯の健康のためにはかかせません。次は、5月です。歯科検診に行ってきました。

  • 一本足打法から二刀流へ、詩人が語る。

    5年くらい前、新潟県の農政関係の偉い人が、「一本足打法から二刀流へ」と掛け声をかけていました。要は、米だけ農業から野菜なども作る農業へ変えていこうということです。しかし、言葉の意味を考えてみると、意味がわかりません。「一刀流から、二刀流へ」ならわかります。なぜ、一本足打法が出てくるのでしょう。一本足打法は、世界のホームラン王、王貞治の打法です。そして、二刀流は宮本武蔵が有名ですが、時期からして大谷翔平選手のイメージなのでしょう。まあ、ノリで言っているだけで、自分の言っている言葉の内容は二の次なのでしょう。雑談や飲み会の席ならわかりますが、公式のあいさつとかでノリだけ発言をやられると、何も考えていないことが見え見えで、恥ずかしいなあと思っていました。当時、グーグルで検索してみると、新潟県の人だけしかヒットせ...一本足打法から二刀流へ、詩人が語る。

  • 『脳の意識 機械の意識』渡辺正峰 (中公新書)

    意識が生まれる仕組みを科学的に解明し、意識を持つ機械を作り出せるのか。これを考えるとき、まずは意識とは何か?この定義から入ることになります。この本では、リンゴを見たとき、「あ、リンゴが見えた」と思うこと(クオリア)を意識と定義しています。デジカメでリンゴの写真を撮ったときは、色のドットの散らばりを機械が認識しているだけなので、リンゴだとは思っていませんから、意識ではありません。また、人間は、目に見えていても意識に上がらない視野もあり、視覚は多くの面で脳が作り出したものなのです。これを簡単な錯覚を伴う図なので、読者に体験させながら、実際のものと脳が修正して、わたしたちの意識に上げてくるものは違うと体感させられます。風景の色は、実際にはついていないと言います。電磁波(光)の波長の違いによって違う色に見えるので...『脳の意識機械の意識』渡辺正峰(中公新書)

  • 天国と地獄 ポリタンクの持ち手

    我が家はオール電化なのですが、災害時の備えに、1台だけ石油ストーブを稼働させています。ガソリンスタンドにポリタンクを持って灯油を買いに行くことになります。ポリタンクが二つあるのですが、取っ手の形が違います。わかりにくいかもしれませんが、一つは取っ手の断面が□です。もう一つの断面は〇です。この二つの持ち心地が、天国と地獄。□型は、角が指に食い込んで痛い。〇型は、まったく痛みを感じません。ほんの少しの加工で、灯油を運ぶ作業の快適さが全然違います。ポリタンクを買うときは、取っ手に注意することが、とっても大事です😝.天国と地獄ポリタンクの持ち手

  • あんぱんに期待

    やなせたかしが亡くなったとき、戦争を知って導いてくれる人が、また一人いなくなったことにショックを受けました。しかし、2025年春からのNHKの連続テレビ小説の「あんぱん」が放送されると知って期待が高まります。どれだけ、やなせたかしの思いに迫れるか期待と不安でいっぱいですが、やってくれるでしょう。やなせたかし作詞のアンパンマーチを聴いたり歌ったりするたびに涙を流してしまうのは、東京の焼け跡に佇む少年の姿を思い起こしてしまうからです。東日本大震災のときも、この歌に元気づけられた人が数多くいたという話にもうなずけます。どんな災難にあっても、アンパンマンマーチは日本人の心に響く復興の歌として残っていくでしょう。あんぱんに期待

  • 『小隊』砂川 文次 (文春文庫) 

    第166回芥川賞作家(元自衛官)のデビュー作と芥川賞候補になった2作品が収録されているお得な本。特に表題作の「小隊」が秀逸でした。このときの芥川賞はベストセラーになった『推し、燃ゆ』なのだから、相手が悪かったと思えます。北海道に上陸したロシア軍を迎え撃つ自衛隊の小隊長が主人公。ユニークな点は、三人称一視点でありながら極めて一人称に近い視点で描かれていて、視点は常に主人公の内面にあります。そのため、小隊長である主人公が認識している情報しか知ることができない戦場の緊迫感がみごとでした。避難を拒んでいる住民の安否確認の巡回から、いつ攻めてくるのか分からないロシア軍を待ち受ける陣地のたいくつさから始まり、このまま、だらだら行くのかなと思った頃に、ロシア軍が動き出します。激しい戦闘なのですが、全員が実戦未経験者の自...『小隊』砂川文次(文春文庫) 

  • 米価が高いので、パイレーツによろしく!

    米価高騰を受けて、政府が備蓄米を放出するそうです。このニュースが出た途端、近所のスーパーでは米が一段階値上がりしました。約40年くらい前に読んだ小説、川西蘭著の『パイレーツによろしく』の中の一節を思い出しました。************「満杯の食物倉庫の前で餓死していく子供の話を聞いたことがありますか?」~中略~「穀物市場の需要と供給が極端にアンバランスになったんですね。貧しい国の話です。飢饉で新規の供給が途絶えたわけです。あるのはストックだけ。するとどうなるかは明白です。価格が上昇する。どんどん上がります。金のある奴はそれでも買う。ストックを握っている人間はごく少量ずつしか売らない。時間の許す範囲で一番高く売れるように穀物を倉庫にしまっておきます。金のない人間は餓死するしかないわけです。まず、体力のない...米価が高いので、パイレーツによろしく!

  • 立春だ! 初春を作ろう(完)

    「アオシマ1/700初春1933」完成しました。公試運転時の姿を再現した変り種キットです。ワシントン軍縮会議によって、英:米:日の戦艦の比率を5:5:3に決められた日本海軍は、来るべき日米海戦時、決戦前の夜戦にて駆逐艦による魚雷攻撃をにてアメリカ戦艦の数を減らすべく高性能駆逐艦を開発しました。特型駆逐艦とよばれるそれは1800tの小さな船体に魚雷発射管9門を備え38ノットの高速を発揮する画期的なものでした。しかし、次のロンドン軍縮会議にて、駆逐艦の比率を英:米:日、10:10:7とされ1500t以上の船にも制限が加えられたのです。その結果を受け、1400tの船体に特型駆逐艦と同等の武器を乗せる「初春型駆逐艦」を産み出すこととなりました。そして、完成したのが本艦です。しかし、どうみても、ギッシリ乗せられた兵...立春だ!初春を作ろう(完)

  • 『立花隆の最終講義』立花 隆 (文春新書)

    七十歳の立花隆が、二十歳の東大生達を相手に説教した六時間の記録。七十過ぎて怖いものなしの立花隆が、のっけからスロットル全開で飛ばします。序から、死についてとかダークサイドを知れとか、自分の中の天動説を捨てろとか、パワー全開、容赦なしの語りが続いています。親父の豆知識をマシンガンのごとく浴びせるのは普通の知的オヤジですが、さすが知の巨人、豆どころか広範囲の深い知識がつまった巨大な脳を千切っては投げつけてくるので多連装ロケット砲も真っ青な迫力です。東大生と言っても、圧倒されたことでしょう。あとで、理系の学生は理系の部分を、文系の学生は文系部分をまとめたと言っていますが、戦死者もかなりの数に上ったのではないでしょうか。内容については、広く深く、脳の構造から、欧米の誌の世界まで、様々すぎて読んでもらうしかありませ...『立花隆の最終講義』立花隆(文春新書)

  • バレンタインデーのチョコが足りない

    あかねちゃんから、チョコをもらったよ。ふたをあけるよ……あれ?!2つ足りないよ。なんと、あかねちゃんは、食欲に負けて昨日、食べてしまったのでした。おそるべき食欲魔人。バレンタインデーのチョコが足りない

  • NISA(ニーサ)の日

    2月13日は、NISAの日だとSBI証券が主張していました。NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、少額なら税金抜きで投資していいよ、という制度です。年間、最大360万円まで、NISA枠を使えて、非課税保有限度額は最大1,800万円となっています。NISA枠を使わないで投資すると、利益の20%強の税金が取られてしまいますが、NISA枠だと税金が取られず利益が全部自分のものになるという美味しい仕組みです。ややこしいことに、積み立て投資枠と成長投資枠があって、積み立て枠は年間120万円まで、成長枠は240万円までとなっています。NISAって何?どうすればいいの?レベルの人は、積み立て投資枠からはじめて、慣れてきたら成長投資枠を活用するとよいでしょう。積み立て投資枠は、国が厳選した比較的値動きが少ない投資信...NISA(ニーサ)の日

  • 映画『ブルーピリオド』

    amazonプライムで独占配信ということで、実写版映画を観ました。原作は未読、アニメ版は見ています。不良で優等生の主人公が、絵の面白さに目覚めて東京芸術大学を目指すのがストーリーです。なんでもそつなくこなす主人公は、完全にギフテッドですね。映画のところどころに登場する絵画もレベルが高くて手を抜いているところはない印象で、見ごたえがある映画でした。時間的制約から、登場人物の掘り下げが浅いのが残念ですが、ほどよい省略でギリギリ描かれていると思います。映画の出来も主人公のようによくも悪くも器用にまとめられています。映画『ブルーピリオド』

  • 初回、先頭打者から3人連続ホームラン

    昨年の8月31日、大リーグのドジャースが、ダイヤモンドバックス戦で、大谷、ベッツ、フリーマンの初回の先頭打者から3連続ホームランは記憶に新しいですね。今日、DeNAが中日との練習試合で、渡会、森敬、松尾のドラ1トリオが先頭打者から3人連続ホームランを放ちました。3人とも急激に成長してきて期待される選手ですが、ただでさえ、ソフトバンクの投手陣を打ち砕く打線が、さらに破壊力を増しそうです。マシンガン打線ならぬ、連装ロケット打線になっちゃうか期待です。初回、先頭打者から3人連続ホームラン

  • 日本は愛されている(笑)

    アメリカ幕府にトランプ新将軍就任のお祝いに行った、我、日本藩の石破殿は、多額の献金を持参したのでにこやかに迎え入れられた模様です。トランプ将軍は、日本藩を愛していると発言されました。ほんとうでしょうか?トランプ将軍は本音を大声で叫ぶので、そういう面も大いにあるのでしょう。政府を小さくして、軍事費を削り防衛に力を入れ、関税をかけて国内産業を保護します。こうして失業率を下げて、豊かな国を作ろうとする大転換を行おうとしています。つまり、アメリカの日本化を目指しているようなのです。そこで、殿は、多額の投資を米国に提案、それと引き換えに安全保障分野で幕府の軍事力の行使を確約させました。見返りが期待できる経済投資をし、効率の悪い軍事投資は幕府に担ってもらうといううまいやり方ですね。カナダの51番目の州というのも日本の...日本は愛されている(笑)

  • 『人間はどこまで家畜か』熊代 亨 (ハヤカワ新書) 

    野生動物が進化の過程で、家畜になる道を選ぶと、大人しくなり角や牙が退化する現象が見られます。これを自己家畜化と言いますが、人間にもその傾向があります。カッとなって攻撃性をむき出しにするような人間は社会で生きていけません。遺伝子レベルを越えて社会レベルでも近年急速に自己家畜化が進んできました。その恩恵として犯罪が少なく安全で長寿な生活環境を手に入れることができましtあ。しかし、家畜人になれない子どもが要支援・要治療が必要な発達障害として急激に増えてきています。一昔前なら、問題にならなかった行動、つまり、黙って座って授業を受けられないだけでも、一般の家畜化された生徒から区別にされてしまいます。子供どころか、大人の発達障害という言葉も使われるようになりましたね。自己家畜化のスピードが速くなってきており、人間の進...『人間はどこまで家畜か』熊代亨(ハヤカワ新書) 

  • 立春に初春を作る(2)

    小さな駆逐艦だと思って侮っていたら、部品が細かくて苦戦しました。ガイドの穴もない細かい部品がたくさんあって、ほとんど勘が頼りの部分が多すぎます。エッチングパーツを使って工作している人には笑われそうですが。なんとか、マストや機銃以外の取り付けは終わりました。あとは、塗り残しをリタッチをしてマスト等を取り付けることになります。今年の立春は2月3~17日なので、なんとか間に合わせたいところです。立春に初春を作る(2)

  • 車を掘り出す。

    新潟市中央区は、県内でも雪が降らない地域なのですが、アメダスを見ると夜に最高63センチ積もっていたのが、圧迫で、昼頃には50センチ程度にまで減っていたようです。一晩で、これだけ降ると、車もうまっちゃいます。つぶれると悪いので掘り出しました。さっぱりしました。ふくらはぎが、軽い肉離れを起こしたみたいで、歩くと痛いです。車を掘り出す。

  • 雪明かりで目が覚めた

    窓の外が明るい。もう日が昇り始めたのか、と思って時計を見ると午前3時でした。雪明かりの光が窓を明るくしていたのです。雪がしんしんと降る夜は、視界が効かないのに明るい幻想的な夜になることがあります。このときの光の柔らかさは、他では味わえない趣があります。なぜ、こんなに優しい光になるのか?それは影がないからだと気が付きました。光りあるところに影があるとよく言われますが、数少ない例外が無風の雪の夜なのです。こういう夜は、空中に漂う微細な雪の結晶が光を乱反射させ、隅々まで運んでいくのです。雪明かりで目が覚めた

  • 『エピデミック』川端裕人(集英社文庫)

    突然の高熱に襲われ、重篤な肺炎を引き起こすインフルエンザに似た未知の病気が発生します。広がるにつれて、マスク無しでは外を歩けなくなり、やがて自主的な外出規制が要請されます……子どもが感染しても回復するか無症状ですが、大人が感染すると重症化し死に至ってしまいます……病院に収容しきれなくなった患者は軽症の者は学校を利用した施設へ収容されることになります……この小説は2007年に発行され、コロナ禍の2020年に復刊されました。著者の川端裕人は、日本テレビ時代に科学技術庁、気象庁の担当記者として活躍しており、その経験を生かした小説『夏のロケット』『雲の王』などでも、先端の科学技術を文系にもわかるように描き切る才能を発揮していました。本書は、感染の元栓を締めるために奮闘するフィールド疫学者(疫学探偵)の活躍をメイン...『エピデミック』川端裕人(集英社文庫)

  • 越後の銘酒「麒麟山」で焼肉

    仏壇に上げてあったワンカップが黄色くなってきたので、料理酒に使うことにしました。少しもったいないですが、賞味期限を遥かに過ぎているのでしかたありません。醤油を足して肉をつけて焼いてみました。ジュウジュウ出来たーっやわらかくて、美味しくいただけました。さすが、麒麟山!越後の銘酒「麒麟山」で焼肉

  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

    『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本が話題になっているらしい。自分では、そうではなかったので、読んでいないが、そう感じている人が多いことも事実なのだろう。自分の場合は、本は読めるが、映画やドラマを観られなくなった。まとまった時間があったとしても見る気になれないのだ。本も、15分以上集中して読むことができず、何冊かを同時に読んでいてキリがよいところで別の本に変えて読み進めていく癖がついたようだ。本は数分の隙間時間を活用して読めるので仕事をしていても読書の習慣は途絶えなかったが、読み方はずいぶんと変わったと思う。この原因は、仕事をしていると、その仕事に集中するわけではなく、絶え間なく周りを気にしながら仕事をしているからだろう。電話が鳴るかもしれないし、同僚や上司から話しかけられるかもしれない。いち...なぜ働いていると本が読めなくなるのか

  • 『江の島ねこもり食堂』名取佐和子 (ポプラ文庫)

    江の島は猫の島。そこに〈半分停〉という食堂がありました。その女主人は、代々、ねこもりサンと呼ばれて、野良猫たちの世話をする役割があったのです。本書は五つの短篇で構成された連作短編集ですが、最初の話で、いきなり、ねこもり一家が夜逃げしてしまいます。二話目で時代はさかのぼり1915年となり、その後、1話ごとに世代が進んでいく構成となっています。なんとなく切ない話が多いですが、時代時代に翻弄されながら猫を見守り、猫に見守られねこもりさんたちは江の島で生きているのでした。そして、100年後、奇跡の復活を果たすねこもりさん。小さな自営業も、ここまでつながれば、お話になるのです。『江の島ねこもり食堂』名取佐和子(ポプラ文庫)

  • 立春だ! 初春を作ろう。

    立春に駆逐艦「初春」のプラモデルを作ろうと企画したのが、2022年。それから3年目にやっとやる気になりました。途中まで出来ました。まだ、折れやすい細かい部品を取り付けていません。魚雷満載のダメダメデザインが魅力です。武器をたくさん積み過ぎて、舵を切ると38度も傾斜したというのですから、使い物になりませんね。38度と言えば、スキー場では上級者向け”壁”と言われるレベルです。立春だ!初春を作ろう。

  • マリーアントワネットは、一夜にして白髪になったか?

    アニメ映画『ベルサイユのばら』が公開されて、あかねちゃんがいっしょに観に行くとうるさいのです。マリー・アントワネットが死刑判決を受け、ショックで一夜にして白髪になったことは有名ですが、この話は、当のフランスでは知られていません。どうも、ベルサイユのばらの池田理代子の創作らしいというテレビ番組を見たことがあります。科学的にも、一晩で白髪になることは考えられないそうです。しかし、この前、ビクトル・ユゴーの『死刑囚最後の日』を読んでいたら、次のような記述がありました。“ああ、私は首が落ちる前に頭の毛が白くなってしまうことだろう!“もしかしたら、これが元ネタかもしれないと思うのでした。マリーアントワネットは、一夜にして白髪になったか?

  • 『「砂漠の狐」ロンメル』大木 毅(角川新書)

    昭和のミリタリー小僧の間で、もっとも有名な将軍と言えば、砂漠のキツネことロンメル将軍だと思います。第二次世界大戦中、北アフリカ戦線で少数戦力のドイツアフリカ軍団を率い、イギリス軍を蹴散らした将軍です。そして、ヒトラーの暗殺を計画した一人として自殺を強要され最期を迎えました。しかし、彼の生涯は、誇張された英雄譚や、逆に貶めるような書物も多く、現実の姿をつかみにくいことも確かでした。日本でのロンメル研究も古いものの流用や誇張が多く、遅れており、自衛隊のドイツ語の堪能な古参が引退するとともに、その傾向が強くなっていきました。本書では、できるだけ真実に沿ってロンメルの生涯をつかもうと、嘘は嘘、真実は真実、不明なものは不明とハッキリと明記し、その実像にせまります。ロンメルは、陸軍のエリートコースを歩めず、アウトサイ...『「砂漠の狐」ロンメル』大木毅(角川新書)

  • きさらぎ駅~ホラードラマ~

    amazonプライムで、なぜか良く出てくるので、『きさらぎ駅』というドラマを見ました。1時間20分くらいの短いものです。低予算のホラードラマと言う感じで、後ろから「わっ」と脅かすような演出なので、いまいち怖くなかったですが、オチがそれなりによく佳作だと思いました。しかし、田舎の無人駅って、引き付けられるものがあって、このブログでもたまに取り上げています。そういえば、谷山浩子の歌に「骨の駅」という素敵な曲がありました。きさらぎ駅~ホラードラマ~

  • 悪役令嬢ものが流行っているらしい。

    アニメのラインナップを見ていると、悪役令嬢ものが流行っているように見えます。乙女ゲーム(女性向けファンタジー系恋愛趣味レーション)の中に出てくるような悪役令嬢に転生してしまう話です。乙女ゲームには、ほとんど悪役令嬢は登場しないらしいので、正確には乙女ゲームに登場しそうな悪役令嬢ということになっています。今期は、「悪役令嬢転生おじさん」が面白くて見ているのですが、主人公の屯田林憲三郎(52歳の公務員)が転生した悪役令嬢の名前が「グレイス」なのでした。そういえば、「とんがり帽子のメモル」に登場した悪役令嬢の名前もグレイスだったなぁ、と思い出しました。40年以上前のアニメなので、知らない人も多いでしょうが、そのころ、同人誌に携わっていて、何か書いていないかなと思って見てみると書いてましたね。十代のころ、描いたギ...悪役令嬢ものが流行っているらしい。

  • 肉の日(29日)にバナナ

    肉の日なので、肉料理を食べます。せきとり(新潟市を中心にして展開している鳥専門店)監修のからあげを作りました。そのまま、揚げてしまいます。お店に出てくるような仕上がりになりました。さすが、せきとり監修。油がもったいないので、ジャガイモとバナナも揚げちゃいましょう。ポテトチップスの厚揚げ。やわらかくておいしい。バナナも揚げます。これは新食感。それほど甘くもなく、鼻に抜ける爽やかな風味は癖になりそう。肉の日(29日)にバナナ

  • 『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源』ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

    「メキシコとアメリカの国境が街中を2分する都市ノガレス」「韓国と北朝鮮」「ボツワナとジンバブエ」など、地理的、民俗的、文化的に差がないのに経済状態に大きな差が出ているのはなぜか?という問いから始まり、繫栄している国家と貧しい国家の極端な差はどこからくるか考察します。この本では、今まで言われてきた地理(気候・風土)、知識、文化の違いなど、すべてを否定し、政治・経済制度1本に絞って古今東西の事例をあげ解説しています。それによると、財産権を守る法律等を厳守させることができる中央集権、多元的な包括的(いろいろな分野、立場の人たちの意見が通る)で、創造的破壊(昔からの産業の破壊、既得権益の放棄等)を許容できる政治体制、財産権を守り誰でも参入できる包括的な経済体制をしけた国が豊かになるとしています。反対に収奪的な政治...『国家はなぜ衰退するのか権力・繁栄・貧困の起源』ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

  • へんな雲

    久しぶりの晴れの日。散歩に出ると、変な雲が浮かんでいました。調べてみると吊るし雲のようです。吊るし雲は、高い山を気流が超えるときにできると言われていますが、ここは新潟市で高い山はありません。ビルでもできることがあるらしいので、もしかしたら、周辺のマンションなどから湧いたのかもしれません。小さな雲で、数分で雨散霧消してしまいました。へんな雲

  • 俺の後ろに並ぶな!

    通り魔事件。マクドナルドに並んでいた少年・少女を襲った通り魔が現れたかと思ったら、今度はバス停付近にも現れました。列の最高尾に並んでいる人が襲われています。最後尾の人は、自分の後ろに人が近づいてきても、列に並ぶのかと思って無関心でしょう。簡単に刺されてしまいます。後ろに近付いてくる人にも注意が必要ということです。わたしは、電車を待っているときも、後ろから押されてホームに落ちないように片足を少し前に出して立っているくらい用心深い性格なのですが、通り魔対策をしたことはありませんでした。こわい、こわい。俺の後ろに並ぶな!

  • 『襤褸の詩』西村寿行(光文社文庫)

    『蘭菊の狐』の続編となっていますが、キャラクターがスライドしているだけで、雰囲気はまったく別物です。前作にあった村八分や狐憑きのような古い田舎の闇を描くこともなく、エンターテインメントに徹しています。前作のズッコケ三人組、年寄でドジばかりの掏摸、サイコロ賭博が廃れ仕事がないツボ振り、運び屋の女と寝て首になった元刑事が、中国の機密文書を擦ったばかりに諜報機関に追われます。諜報機関も公安の息がかかったD機関、KGB(ソ連の秘密警察)に雇われたX機関、台湾の諜報組織V局員の超絶美女の6人衆が絡んでさあ、たいへん。しまいには、山奥に隠れ住む美男・美女の武闘家村まで加わり、乱闘しながらエッチし放題の御乱交ときました。とにかく、アクションとエッチの連続で、しかも、SM、ホモ、レズのオンパレードとくれば、もうエロスを通...『襤褸の詩』西村寿行(光文社文庫)

  • TVアニメ『悪役令嬢転生おじさん』

    今季の一番は、これかもしれない。52歳の公務員のおじさんが、異世界転生。しかも、あまり詳しくない乙女ゲームの悪訳令嬢に!しかし、公務員のスキルは恐ろしいほどにチートだった(笑)このアニメの視聴者ターゲットは50代だろうな、たぶん。TVアニメ『悪役令嬢転生おじさん』

  • 『死刑囚最後の日』ヴィクトル・ユゴー(青空文庫)

    フランスの詩人で小説家であるユゴーが、死刑廃止を訥々と語る本。前半は、死刑囚の最後の1日を一人称視点で追う小説となっており、後半がユゴーが死刑制度に反対する理由が訥々と述べられています。死刑の残虐さと、残された死刑囚の家族の悲哀が強く打ち出されていて、死刑執行人がいなくなる社会の到来を望んでいました。初出が1829年で、フランスで死刑が廃止されたのが1981年であり、150年も前に、1冊の本として、訴える勇気は特筆すべきものでありますし、それが出版され受け入れられる社会が存在したことは驚くべきことです。しかし、この本の効果は限定的で、ここに書かれていることだけでは、死刑制度廃止には不十分であったことの証明でもあります。日本では、いまだ死刑制度がありますが、死刑を命じたり執行したりする者の負担を考えると、他...『死刑囚最後の日』ヴィクトル・ユゴー(青空文庫)

  • イチロー、米野球殿堂入りおめでとうございます!

    99.7%の得票率で、見事、米野球殿堂入りが決まりました。日本人としては初だそうです。満票には至らず、巷ではあーだこーだ言われていますが、当のイチローは、満票じゃなくてよかったと言っております。月満つれば則ち虧く(つきみつればすなわちかく)月が満ちれば欠けてくることから、完全であるところから衰退が始まるので、完全でない部分があることを良しとする東洋の思想です。日光東照宮の逆柱も、完全なところから徳川家の世が傾かないようにわざと不完全さを残していると言われています。まだ、完成されていないところにいれば、発展していける。イチローのこれからの発展に期待するところです。どんなすごい未来を見せてくれるのでしょう。イチロー、米野球殿堂入りおめでとうございます!

  • アニメ『全修。』

    冬アニメの変わったところで『全修。』に注目しています。1話の最後に、超作画のアニメのオマージュで締める展開に、もう3話目でネタ切れの予感がしています。1話が巨神兵の波動砲、2話が無数の追尾ミサイル、3話がタイガーマスクwwwネタが欠乏してくると、ドラえもんとか、サザエさんとか出てきそうで、意地悪な見方を楽しんでいます。アニメ『全修。』

  • 水道料金3割値上げ

    新潟市の水道料金が、今年1月から29%の値上げとなった。ニュースでは、その要因の一つに節水設備による利用料の低下が挙げられていた。ちょっと、まってくれ!節約して、値上げされたら、意味ねぇーよ!水道料金3割値上げ

  • 『雪の花』吉村昭(新潮文庫)

    40年くらい前に読んだものを映画公開直前に再読しました。江戸時代末期、数年ごとに流行する疱瘡(天然痘)にどうすることもできないでいた福井藩領内に住む町医である主人公が、温泉で出会った同業者に牛種痘という西洋の予防法があることを聴きます。当時、牛痘苗の入手は難しく、オランダから運んできたものは古くなり効果が発揮できず、中国からの輸入は鎖国で禁止されていたため、幕府の許可を取ることが肝心と動き出すのです。しかし、役人は動かず、二年経っても検討中とするのみです。江戸にいる城主松平春嶽の藩医に直接手紙を書き、輸入の許可をとることに成功します。京都にいる師匠のところまで行くと、そこにはすでに牛痘苗が届いていたのでした。京都での牛痘苗の普及は成功し、福井に持ち帰るために豪雪の峠越えを決行し、命がけで持ち帰ったのは良い...『雪の花』吉村昭(新潮文庫)

  • ダイヤモンドシャープナー(株主優待)

    日本管財ホールディングスより株主優待がとどきました。包丁研ぎ機ですね。年2回のカタログギフトが届く、株主フレンドリーなビル管理会社です。株主優待を無視して買っている銘柄がほとんどですが、この会社だけ、株主優待目当で買ってます。従って、現在の買値からの利回りは2.88%と低めです。ダイヤモンドシャープナー(株主優待)

  • 『蘭菊の狐』西村寿行(光文社文庫)

    年末年始になると、読みたくなる西村寿行の傑作。約40年ぶりに再読しました。老齢により手先が震えて掏摸ができない60代の老人、サイコロ賭博が廃れて行き場がなくなった50代のツボ振り男、暴力団の女と寝て刑事を首になった40代の中年男の3人組が迷い込んだのは、ヒロイン出雲阿紫が犬、猿、猫と守っている一軒家でした。阿紫の家は狐憑きとされ、村八分状態で、両親は亡くなり、残された兄も行方不明になっていました。電気、水道、郵便物を遮断され、畑も収穫期になると火を放たれる徹底した嫌がらせに一人立ち向かっていた阿紫でした。三人は、阿紫を救うため、一緒に町と戦うことにします。首謀者は、町長と、その友人の建設業者社長ということで昭和の香りが漂っています。三人の男は、ほとんど無力ですが、それでも少しずつ町を追い詰めていくのでした...『蘭菊の狐』西村寿行(光文社文庫)

  • タローマン、面白すぎる!

    「タローマン岡本太郎式特撮活劇」を鑑賞しました。面白すぎて、全10話を一気見。主題歌も早送りせず、ちゃんと見ました。♪うまくあるな、きれいであるな、心地よくあるな♪マイナスに飛び込め!タローマン♪タローマン、面白すぎる!

  • 発熱と咳だぜ

    昨日の夕方、発熱(38.5)し痰が絡み鼻水がでるので、完全に風邪をひいてしまいました。コロナかインフルエンザか、朝になったら医者に行こうと考えていました。しかし、夜、寝ていたら、一汗かいて熱が下がり(37.2)、念のために医者には行こうと思ってました。発熱の場合、電話してから行くことになっていたので、その前に体温を測ってみると平熱(36.6)まで落ちていました。これでは、電話をかけて体温を聞かれるとこまります。痰も鼻水もほとんど出なくなったし、吹雪だし、医者にいくのやめました。コロナかインフルなら薬なしで一晩で熱が下がることもないでしょうから、普通の風邪だったようです。しかし退職して、人とは、ほとんど会わず、空いている時間帯に買い物にでかけるくらいしかないのにどこでもらったのだろう。発熱と咳だぜ

  • 『「普通がいい」という病』泉谷 閑示(講談社現代新書) 

    精神科医である著者は相談にくるクライアントから「普通になりたい」と言われるそうです。「普通」とか「愛」とか「やりがい」とか、手垢がついた言葉は、本当のことを表していないと言います。著者は、人間の精神は頭と心、そして体があり、頭で分かっていることは、周りに合わせているだけで、本当の自分の欲求ではなく、偽りの欲望だと言います。偽りの欲望が手に入らないから、自分をダメだと思い込む必要はありません。ほんとうの欲求は、頭で考えるのではなく心の底から出てくるものなのです。一言で言えば、「考えるな、感じるんだ」ですね。ワガママと我ままの違いについても言及されていますが、ワガママとは頭で考えた欲望、我ままとは、あるがままの我です。そういうことをしてはダメだとか、こうした方がいいとか頭で考えるより、それを通り越して、ほんと...『「普通がいい」という病』泉谷閑示(講談社現代新書) 

  • スイカの縞模様はなぜあるの?

    先日、赤い実についての見解を書いたが、スイカの縞模様について思っていたことがあったので、検索してみました。私と農林水産省の見解がまったく違っていたので、記事にしてみました。農林水産省によると、スイカに縞模様があるのは、スイカの原産地は「アフリカのカラハリ砂漠」付近!雨が降らない砂漠だと、種子を広めにくい…そこで絶滅しないよう、高いところにいる「鳥に見つかりやすくするため」に黒い縞模様がついたと考えられています。とされているそうです。私の説は逆で、鳥に見つかりにくいように迷彩色として縞模様があるということです。根拠は、スイカを育てているとカラスが畑を荒らしてきます。カラスは実を割ってスイカを食べますが、その被害は、スイカの食べ残しを畑に放置したときから始まります。赤は、鳥にとって実が熟したサインです。真っ赤...スイカの縞模様はなぜあるの?

  • ソヨゴの赤い実

    真冬の山のソヨゴの赤い実です。長い軸がサクランボのよう。下を見るとヤブコウジの赤い実が。小さな実に赤いものが多い気がします。赤色は、ヒト科以外の哺乳類には見えない色なのだそうです。そして、鳥にはよく見える。植物は移動力がある鳥に種を運んでもらえるので小さな赤い実が多く生き残ったと考えられます。ちなみに、なぜ、ヒト科の哺乳類が赤色が見えるかと言えば、突然変異だったと予測されています。ソヨゴの赤い実

  • 『絶滅する「墓」』鵜飼 秀徳 (NHK出版新書)

    日本の墓の歴史から、古今東西の墓、いろいろな弔いの方法などを見ながら、これからの弔いを考えさせられる内容になっています。教科書にも載っている日本の巨大な古墳も、大化の改新以後、薄葬制により、様変わりしたようです。驚いたのは、淳和上皇は遺言で骨を砕いて散骨せよと命じ、嵯峨上皇は墓を造らず草の生すままにして供養もするなと言明しています。現在の墓じまい、散骨ブームに通じる葬送意識であると指摘されていました。現在の葬送で驚かされたのは、骨仏です。無数の遺骨を粉末状にして固め仏像にしたものだそうです。永久供養の一種ですね。わたしの父が望んでいる海洋散骨についても書かれていました。陸上に散骨すると死体遺棄に問われる可能性があるそうですが、海洋ならば、節度を持って行う分には死体遺棄とはならないようです。しかし、条例で禁...『絶滅する「墓」』鵜飼秀徳(NHK出版新書)

  • ダバダ火振

    四万十川源流特産の栗焼酎ということで、取り寄せてみました。癖がなくまろやかな味で、ストレート、ロックにあいます。薄めるなら2~3倍くらいまでがよく、それ以上薄めると味気なくなりました。ダバダ火振

  • 冬に飛ぶガガンボダマシ

    晩秋になると、昆虫が見られなくなった林で音もなく浮かぶようにスローに飛ぶ蚊のような虫がいます。ガガンボダマシです。真冬の雪上にも見られます。春先まで、飛んでいる冬を代表する昆虫です。個人的にはガガンボ魂みたいでかっこいい名前だと思っています。冬に飛ぶガガンボダマシ

  • 『教団X』中村文則(集英社文庫)

    芥川賞作家、中村文則のセックスとバイオレンスのアクションエンターテインメント。昭和の時代の満員電車でサラリーマンが読んでいるスポーツ新聞やB級週刊誌に載っているような内容でした。セックスやアクションシーンはエンターテインメント作家、量子力学と宗教のつながりはSF作家の方が扱いがうまいと思います。しかし、極限状態の人間の描写は、作者が最も得意とするところで、やはり抜きんでていました。200ページ前後の作品が多い作者ですが、この本は約600ページあり、2/3はエンターテインメント性を高めるためにつけたした感じでした。中村文則のファンとしては、余計なことを描きすぎていて、返って物足りなさを感じる作品でした。とは言え、作家の挑戦として見れば、今後の展開に期待が持てると思います。『教団X』中村文則(集英社文庫)

  • フェアリートラップ?

    丸い葉っぱが等間隔で、森へと続いていました。フェアリートラップでしょうか?フェアリートラップとは、妖精が仕掛ける罠で、辿っていくと、別世界へ連れていかれたりすると言われています。そういえば、この日は、ほとんど道がない尾根へ向かって歩いていく老人たちをよく見かけました。フェアリートラップ?

  • 菩提寺山2025新年

    午前中だけ晴れる(新潟県用語で雨が降らないの意)と予報が出たので、さっそく山へ行きました。大沢公園に駐車し、雪の灰ヶ沢線を歩いていくと、林道千貫石線となります。林道は未舗装です。ずっと歩いていくと、林道高立・十ヶ沢線とぶつかります山をぐるっと回る感じで、登り口に。頂上手前の佛路峠。明治時代まで茶屋があったそうです。頂上からの新潟平野。今年は雪が少ないですね。急いで、降りて12時前までに車に戻れました。12時過ぎから小雨がぱらついてきて、天気予報は当たります。途中で出会ったセッケイカワゲラ君。雪上昆虫の代表選手。不凍タンパクの持ち主で元気に走り回っていました。菩提寺山2025新年

  • 『インドの正体 「未来の大国」の虚と実』伊藤融(中公新書ラクレ) 

    個人的にインドへの投資を検討するも躊躇してしまうことが、20年以上つづいています。人口の伸びによる経済成長、IT技術の発展(アメリカが夜の時、インドは昼という地球規模の位置の良さ)、英語が母国語など、魅力的な投資先ではあるものの、カースト制度による差別、治安の悪さ、衛生インフラの不備など不安が大きいと言うのが原因でした。この自分の漠然としたイメージが、当たっているのかどうか、この本を見つけて、読んでみることにしました。結論から言えば、だいたいイメージ通りの国であるということがハッキリ解りました。それに加え、インドがこれから取り行く国際社会への姿勢も、浮き彫りにされていました。どちら側にも付かない中立ではなく、どちら側にもつく多同盟のインドの姿が見えてきます。北側はユーラシア大陸の大陸国家であり、南側はイン...『インドの正体「未来の大国」の虚と実』伊藤融(中公新書ラクレ) 

  • 誕生日プレゼントをもらったよ

    年を越してしまいましたが、誕生日プレを頂きました。クリヤマ模型の袋です。中身は、タミヤ模型の包み紙。ラッピングが絶妙です。中身は、ハセガワ模型のウルトラホーク1号、1/144スケールのプラモデルでした。これは作らねば!誕生日プレゼントをもらったよ

  • とりあえず

    〆張鶴大吟醸金印三升吞み干しました。とりあえず

  • 『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』時田ひさ子(あさ出版)

    著者は、隠れ繊細さん(HSS型HSP)専門のカウンセラーという変った職業をしています。ニッチな職業のように見えますが、自分がHSS型HSPだと自覚してカウンセリングを受けに来る人がたくさんいるのでしょう。「繊細さん」の本が売れて、その性質が明らかになっていますが、社交性の高さにより、繊細さんのように見えない繊細さんが「隠れ繊細さん」であるとされています。この本は、隠れ繊細さんのために書かれているので、そうじゃない人に刺さらないかと言えば、そうとも言い切れないと思います。誰でも少しは、その傾向をもっているのではないでしょうか。人間の心理はグラデーションのようなもので、はっきり線を引けるわけではありません。わたしの場合は、隠れ繊細さんの診断をしてみると、若いころは、その傾向が強かったと感じました。歳をとるとバ...『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』時田ひさ子(あさ出版)

  • あかねちゃんの新車が納車

    元旦に納車されました。ハスラータフワイルド。これで、ハスラー✖2台の体制になりました。あかねちゃんの新車が納車

  • 明けましておめでとうございます。

    謹賀新年今年も、みなさまにとって、良い年であることをお願いします。毎年、恒例の今年の目標1登山30回(昨年21回)2読書100冊(昨年120冊)3配当120万(昨年100万)4模型5個(昨年0個)5お絵かきします。還暦を過ぎて、厄年も過ぎたので、本格的な第二の人生をスタートさせたい。明けましておめでとうございます。

  • 昭和99年から昭和100年へ

    昭和99年も間もなく過ぎようとしています。今年は、定年退職して、ヤングケアラーだったこともあり、生まれて初めての長期休暇を頂いた感じです。やっと慣れてきたので来年からは、もっと自由に生きたいと思います。昭和99年から昭和100年へ

  • 2024年配当金の結果

    今年の株式等配当金の結果が出ました。円建資産より574,238円ドル建資産より564,453円(3,763.02×150)合計1,138,691円定年退職時に100万円の目標を達成しました。ドル高の影響が大きいですが、1ドル120円で計算しても1,025,800円ですので、辛うじて100万円突破しています。リスク資産割合は↓の通り。歳を取ってくると、為替リスクが怖くなるので、少しずつ円建ての資産を増やそうと思います。RIETは、あまり良い思い出が無いので、少し縮小したいかなぁ。平均年収1000万円の人が受け取る年金額は300万円程度なのだそうです。私は65歳から受け取ると200万円くらいなので、配当金を入れると、年収1000万円と同じくらいになります。老後の夫婦2人の生活費の平均が300万円弱だという資産...2024年配当金の結果

  • 『冷血』トルーマン カポーティ (新潮文庫)

    作者であるカポーティは、この小説を書き終えたのち、一作も小説を書かずに亡くなっていることを知り、興味を持って読みました。アメリカ合衆国のほぼ中央のカンザスで起きた、品行方正で周りの人たちからも尊敬され慕われている裕福な農家の家族4人が、縛られたあとに猟銃で打ち殺された事件の真相に迫ります。カポーティは、調査に3年を費やし、さらにまとめるのに3年を経て、この大作を描き上げました。自ら、ノンフィクションノベルと言うように、ドキュメントタッチに、再現ドラマのようなノベル風の描写を交えているため、迫力を感じるのです。2人の犯人の生い立ちから処刑まで、周りの住人や捜査官などもきめ細かく調べられていて、どれも映画のシーンのように脳裏に浮かびました。さて、なぜ、これを書き上げた後に、他の作品を書けなくなったのか考察にな...『冷血』トルーマンカポーティ(新潮文庫)

  • 2024年に読んだ本ベスト10

    今年読んだ120冊の中から記憶に残ったり感銘を受けた作品を10冊(上・下巻があるものは2巻で1冊とします)ご紹介します。順番は、関係なくランダムです。『ふぉん・しいほるとの娘』吉村昭『大空に生きる』ハンナ・ライチェ『何もかも憂鬱な夜に』中村文則『襲来』帚木蓬生『骸骨ビルの庭』宮本輝『滔々と紅』志坂圭『医学生』南木佳士『介護士K』久坂部羊『冷血』カポーティ今年は、小説が当たりの年でした。来年は、どんな本に出合えるか楽しみです。2024年に読んだ本ベスト10

  • 米国高配当株ETFの結果2024

    昨年に引き続き、大米国高配当株ETF(HDV、SPYD、VYM)の2024年の増配率が出ましたので、表にしてみました。赤がマイナス、黄色はプラスではあるがインフレ率に負けていることを表しています。HDVは、世界一の金持ち証券会社ブラックロックの高配当ETFで、銘柄の選定にも力を入れています。増配率5.69%、3年連続の増配でした。SPYDは、高配当の中の高配当企業を選定しているパワー型ETFです。増配率1.98%で去年の減配から復活しましたが、インフレ率には及ばなかったようです。VYMは、ブラックロックに迫る人気の証券会社ヴァンガードの高配当ETFで、安定感が抜群です。今年は増配率が低くインフレ率に負けています。それでも、連続増配14年となり、さすが老舗です。番外として連続増配ETFのVIGは、今年も安定...米国高配当株ETFの結果2024

  • 『たった1つの図でわかる!【図解】新・経済学入門』髙橋洋一(あさ出版)

    題名にある図とは、供給曲線と需要曲線のこと。ミクロ経済でもマクロ経済でも為替変動でも金融政策でも、すべてこの図に当てはめると、単純に理解できると言うのです。ミクロ・マクロ経済くらいは高校の社会科で習うので、簡単すぎるかなと思いましたが、ニュースで取り上げられる為替相場や増税・減税の効果など、わかりやすく解説されていました。キャスターやコメンテーターの発言で、どこを無視して、どこを聴くかが整理されて有意義でした。著者は、この図に当てはめれば経済の9割は理解できると言います。残りの1割は、各人の技量だと主張していました。わたしは、残り1割はハッキリと解らないので、気象と同じく、経験則や統計等を元にした勘であると理解しました。経営・経済の専門家で仕事をしている人でも、ほとんどの人が間違えるのは、その1割がカオス...『たった1つの図でわかる!【図解】新・経済学入門』髙橋洋一(あさ出版)

  • 「QOLism(キュオリズム)」アプリ

    第一生命の株主優待である「QOLism(キュオリズム)」アプリを使い始め、ハマりつつあります。歩数を自動測定して、体重などを記録したりすると、ポイントが貯まり、amazonや楽天のポイントと交換ができるようです。健康づくりをしながら、ポイントをゲットできるのは楽しいですね。株主優待だから、ポイントの基準も甘く、上限まで貯めるのも難しくなさそうです。と言うことで、新潟は12月に入ってから、晴れる日がほとんどありませんが、雨雲・雪雲の下、今日もテクテク歩くのでした。「QOLism(キュオリズム)」アプリ

  • Merry Christmas & Happy Birthday

    61回目の誕生日を迎えました。還暦で生まれ変わり、1年経ちました。そろそろ立ち上がれるくらいになったかな?朝からテレビやラジオで「今日はクリスマスイヴ」と言っているアナウンサーが多くいます。正確には「今夜はクリスマスイヴ」ですね。クリスマスは、正確には12月24日の日没ころから12月25日の日没ころまで続きます。夜中の12時に切り替わるわけではないのですね。わたしは12月24日生まれですが、正確に言えば、午後2時5分に生まれているのでクリスマスイヴ生まれではありませんので、あしからず。MerryChristmas&HappyBirthday

  • 『いじめとひきこもりの人類史』正高信夫(新潮新書)

    餌付けをされたニホンザルでは、個体同士の階級が出来、やがて血縁関係の階級へと発展し、餌を優先的に得られる個体とそうでない個体に別れることが観察されています。しかし、餌付けされていないニホンザルでは、そのようなことが観察されていません。人間に置き換えると狩猟生活の時代は獲物を狩れば平等に配布されるが、農耕時代になると平等ではなくなっていったようです。集団生活からはじき出された人は、村の外へ生活の場を移していきました。日本では、共同生活をしている里と、はじき出された人が棲む山(山男、山姥)とが成立しますし、ヨーロッパでは、村と森(バンディット)にわかれます。社会からはじき出された者は、職人・芸術家などとなり、生計を建てることになります。しかし、農耕が発展していくと、山や森などの住処が減っていき、のけ者にされた...『いじめとひきこもりの人類史』正高信夫(新潮新書)

  • クリスマス会と海鮮丼

    義理母が入居している村上市のグループホームのクリスマス会に行ってきました。なぜか三味線と民謡のクリスマス会でした。施設の人は、みなさん、芸達者で、歌って踊って盛り上げてくれました。帰りに瀬波の鮮魚センターで海鮮丼を頂きました。観光地値段で2000円とちょっとお高め。鮮魚センターでは、ブリの塩引きが売ってましたが、海水温の上昇で鮭が捕れなくなりブリが上がるようになったとニュースを見るにつけ、これからはブリが塩引きにされる時代になるのかと思いました。クリスマス会と海鮮丼

  • 今日のおつまみ

    あかねちゃんを飲み会に送っていった帰り、スーパーで半額のワカサギをゲットしました。卵焼き機に油を入れて、塩を振り素揚げにします。こんがり~。余った油で里芋も揚げました。あとは、豆腐と白菜、椎茸、ネギを茹でて、今日のおつまみ。ワカサギ100円里芋1個50円豆腐60円ネギ半本50円椎茸1個20円白菜もらい物油20円電気代20円水道・洗剤20円合計290円くらい?今日のおつまみ

  • 給湯器の入れ替えとボーナス50万円

    給湯器が壊れて風呂のお湯を汲めなくなったので、新しいものと入れ替えをしました。50万円の出費です。20年近く使ったので、想定内の出費だったので、まずは一段落。冬のボーナスの平均額も50万円だったとか。わたしは、ニート生活なのでボーナスはないのですが、昨年、一昨年と比べると15%以上の上昇だったようです。物価上昇率は2%+くらいなので、景気は良い方向へ行っているようですね。給湯器の入れ替えとボーナス50万円

  • アニメ『ルックバック』感想

    1時間にも満たない短い作品なのですが、劇場公開作と言うので驚きです。amazonプライムで、やたらおススメにでてくるので鑑賞しました。見終わったときの感想は「友達が死んでしまったら悲しいよね。はいはい……」でしたが、作画の気合の入れ方や作品が持つ熱量が気になって、この作品は作り手が作りたくて作ったものではないか?と思えました。何か伝えたいことがあるのだろうと思って、よく考えてみることに。原作マンガの作者は「チェーンソーマン」を描いた人。ほんとうは、こういう作品を描きたかったのだなと感じました。そして、アニメを指揮した監督や、作画したアニメーターも何か伝えたいものがあるから、興行収入など考えずに地味なテーマを突き詰めていったのだと思います。何が描きたかったのか、それは「このシーン、無くてもいいんじゃね?」と...アニメ『ルックバック』感想

  • 『「めんどくさい」が消える脳の使い方』菅原洋平(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

    やらなければならない仕事や家事、やりたいと思っていてもやらないでいる趣味、めんどくさいから、やろうとするとめんどくさくなる、こんな体験は誰にでもあると言えます。わたしは、1日に何回もめんどくさいと思ってしまいますし、やらないでしまうことも多いと思っています。そんなとき、めんどくさいを克服して行動に移せる提案をしてくれるのが本書です。この手の本は、「すぐやる人になる」とか「1歩を踏み出すために」とか、いろいろ出ていますが、ここでは脳科学を根拠に、提案の説明をつけ足しています。要は、自分にあった理屈付けの本に出会うかどうかで効果が決まるわけです。脳内物質や脳の神経系の働きなどを根拠に、いろいろな提案がされています。これは、すでに行っている。そういう方法もあるのかなど気が付くことも多く、脳の仕組みに興味がある自...『「めんどくさい」が消える脳の使い方』菅原洋平(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

  • ムクドリ1匹

    ムクドリは集団になると騒音や糞害で問題になる鳥です。1匹でいると可愛いものです。新潟県庁敷地内にある県庁の森では、ムクドリ除けに不気味な声(グエエエッ、ゴエエエエエッみたいな)をスピーカーで流していたことがあります。どちらが騒音なのか微妙なところ。ムクドリ1匹

  • 木の実をついばむ小鳥

    木の実をついばむ小鳥がいました。シマウマのように白黒シマシマの羽が特徴です。顔がよく見えませんが、コゲラでしょう。コゲラは、小さなキツツキで、木をコツコツつつくドラミングをします。虫を主食にしているようですが、木の実も食べますね。特に虫が少ない冬には貴重な食糧でしょう。木の実をついばむ小鳥

  • 『日清戦争 近代日本初の対外戦争の実像』大谷正 (中公新書)

    太平洋戦争や日露戦争などのことは、いろいろな本で読んでいるのですが、日清戦争については、高校の歴史の時間に勉強したきりでした。なんとなく、近代的な日本軍が、旧式の清を破り、下関条約・三国干渉の結果、台湾をゲットしたくらいのイメージでした。しかし、戦争の実態は、いつ始まって、いつ終わったか、どこと戦ったのかも朧げな、複雑な様相を呈していたようです。軍夫の動員は、軍人と同じくらいの規模となったことにより、その犠牲も多くありました。清の装備は、ドイツの近代的な銃器で武装しており、大砲も鋼鉄製のものでしたが、日本軍は村田銃と青銅砲が主力で、清の装備より近代的だとはいえなかったようです。また、補給体制が整っておらず、日本側の死因のうち、戦死・戦傷死10%、病死88%で、銃弾・砲弾より、脚気・感染症・凍傷の方が多かっ...『日清戦争近代日本初の対外戦争の実像』大谷正(中公新書)

  • 折り紙

    国道7号線沿いの加治川の道の駅に張ってあっが折り紙。しのぶちゃん甘露寺ちゃんちっちゃいおっさん以上。折り紙

  • 自分に合っている高配当株投資

    AERA2024年12月16日の記事では、新NISAで買える投資信託2000本のうち、1500本がアクティブファンドで、500本がインデックスファンドなのだそうです(楽天証券)。そして、1、3、5、10年のすべてのステージでインデックスファンドに勝ち続けたアクティブファンドは8本しかなかったということです。8本のうち、2本が高配当株ファンドでした。高配当株は、暴落時でも株価の下げ幅が小さく、配当金自体も株価ほど下がらない特徴を持っていると言われています。逆を言えば、株価上昇局面では、上げ幅は小さいので、大儲けができる投資ではありません。それでも、インデックスファンドより振れ幅が小さいので精神衛生上好ましい動きをします。私は、高配当株を中心に分散投資しています。従って、自分のポートフォリオは高配当株の投資信...自分に合っている高配当株投資

  • 『活版印刷三日月堂 空色の冊子』ほしおさなえ(ポプラ文庫)

    活版印刷三日月堂シリーズの過去がつまった番外編となります。このシリーズは、全6冊。1巻『星たちの栞』2巻『海からの手紙』3巻『庭のアルバム』4巻『雲の日記帳』番外『空色の冊子』(過去)番外『小さな折り紙』(未来)となっており、すでに本編4冊と番外編の未来を読んでいるので、シリーズ読了となりました。本書には、本編の主人公弓子の赤ん坊のときからの過去を織り交ぜながら、本編に登場した人たちや、その周りの人たちの人間模様を描きます。このシリーズを通して、感じるのは、どの話もささやかな創作の物語だと言うことです。それは、栞だったり、朗読会であったり、小冊子であったり、卒園アルバムだったり、と、誰もがやったことがある、どちらかと言えばアマチュア側のものでしょう。それを手伝うのが町の印刷屋三日月堂です。このシリーズを通...『活版印刷三日月堂空色の冊子』ほしおさなえ(ポプラ文庫)

  • 金! 金! 金! 金!

    今年の漢字が選ばれました。なんと今年も「金」!2021年、2016年、2012年も「金」でした。清水寺の和尚さんは、よほど「金」がお好きなかな?金!金!金!金!

  • これは、巨大な……

    JA新潟ビルの前に、オブジェがあります。笹の葉に似ていますが、上に石のようなものが二つ乗っていました。おそらく、固定されていて動かないと思いますが、ただ無造作に置いてあるように見えます。なんだろう?とよく見てみると、「これは稲のモミだ」と思いました。大きすぎるし、2つぶだけではイメージするのが難しい。自分がネズミくらいの大きさなら、モミはこのくらいに見えるかなと言ったところです。これは、巨大な……

  • マイナンバーカード更新

    5年経つと誕生日までに更新することになるようです。3ヵ月前に更新通知が来るので、期限内に更新するとよさそう。役所まで足を運ばなければならないのがめんどうですが、書類を1枚書いて、暗証番号を打ち込むだけで終わりました。更新後、数時間、暗証番号を使用する用途に使えなくなるそうなので注意しておくとよいでしょう。10年経つと、写真の更新があるそうなので、5年後の更新は面倒そうだけど、そのころには、もっと便利になっていそうです。また、カード保護スリーブも新しくなり、旧来の番号が隠れるタイプから、完全なクリアータイプになり、利便性が高くなりました。マイナンバーカード更新

  • 『津軽』太宰治(青空文庫)

    著者がふるさとの青森県の金木に帰り、津軽地方を旅する紀行文になっています。家族や旧友との再会、そして素朴な交流をしながら、旅をつづけます。3週間かけて津軽地方を1周したと言うことですので、現代と比べると、えらくのんびりしています。描写がうまいのでgooglemapなどを見ながら読むと、津軽旅行に生きたくなります。それだけでも十分、郷土に恩返しをしたと言えるでしょう。ラストの乳母との再開の場面は、小説のラストシーンさながらで、まさに「人間合格」と言える出来です。『津軽』太宰治(青空文庫)

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