リスが食べた跡らしい、ヒメクルミの殻。しっかりハート型。♡姫くるみ
リスが食べた跡らしい、ヒメクルミの殻。しっかりハート型。♡姫くるみ
地下室にこもった男がつづった物語を、読者が読まされる形式の小説となっています。その男自体が主人公となるのですが「自尊心が低く、かつプライドが高い」困った性格をしていて、世の中の全員が敵だと思っているような人間です。地上が生きているのが苦しくて、地下で本を読んで暮らしている設定なので、現在で言えば、引きこもりでしょう。こういう人間がロシアにも多くいるというのですから、昔から引きこもりというのはあったのです。その男が、自分が主人公の物語を手記という形にしたためいるのですから、面白い話の訳がありません。前半の3割程度と、後半7割程度のボリュームで2つの話が載っていて、前半の話は、面白くもなんともない、この『地下室の手記』を真似てシロートが書いたらこうなるみたいな小説でした。後半は、プロの小説家の仕事で、小説はこ...『地下室の手記』ドストエフスキー(新潮文庫)
落ち葉の道を踏みしめながら静かな山行となりました。アオハダの淡い黄葉も素敵です。カエデ足元を見るとヤブコウジが、もうすぐクリスマスだと教えてくれます。頂上からは、真っ白な飯豊山朝日連峰も雪が積もっていました。空気が澄んでいて、日本海に浮かぶ粟島まで見えました。11月では最後の山歩きになりそうです。年末までにどれだけ歩けるかな?菩提寺山2024晩秋
Amazonプライムビデオにて、視聴しました。1944年のハリウッド版です。(ヨーロッパ戦線でノルマンディー上陸作戦、太平洋でサイパン島・フィリピンをめぐる戦いがあった年に、このような娯楽映画が公開されているとは、アメリカの余裕が恐ろしい。)精神的虐待の方法で、モラハラの手口としても上げられるガスライティングの語源となった戯曲の映画化です。新婚夫妻の生活で、夫が妻にガスライティングをしかけ、巧妙に精神病だと思い込ませていきます。夫の本当の狙いは何なのか、救いの手は差し伸べられるのか、サスペンス仕立てで物語は進むのです。自分に自信が持てない人は、もしかしたら、誰かのガスライティングの餌食になっているのかもしれません。気になる人は見てみるのもよいでしょう。主演のイングリット・バーグマンはアカデミーの主演女優賞...映画『ガス灯』
長野県飯山市にて、宝くじ当選祈願を受け付けている神社がありました。ほんとうにご利益があったらすごいですね。なんと、微妙なご利益です。5万円程度で、こんな遠くまでお礼奉納をするのは、たいへんですので、今回はやめておきました。発見!宝くじ当選祈願神社!
『イザベラ・バードの日本紀行』イザベラ・バード(講談社学術文庫)
イギリスの女性旅行家である著者が明治初期に日本を訪れ、単独で西洋人未踏の地である日本の奥地へ足を踏み入れます。横浜→江戸→日光→南会津→会津坂下→津川→新潟→米沢→山形→秋田→青森→函館→室蘭→紋別の北日本の旅が前半3/4を占めており、これが圧巻でした。特に峠越えをする地域の風土や、アイヌとの暮しなど、文献が乏しいド田舎の庶民の暮しの様子が歯に衣を着せぬ描写で書かれています。明治初期の日本の田舎(6~7月)では、男は、ほどんど素っ裸で暮していたことや、畳にはノミがたくさんいて、そのままでは眠られず携帯用折り畳みベットと蚊帳を持ち歩いていたことなども、予想以上に衛生状態が悪いことがわかりました。宿屋ではプライバシーが皆無で、障子に穴を開けて常時除かれていたことや野次馬が多く警官が来て追い払ってくれたことなど...『イザベラ・バードの日本紀行』イザベラ・バード(講談社学術文庫)
翅の赤いワンポイントがキュートな赤とんぼですが、もう羽がボロボロです。11月も半ばを過ぎるとトンボの季節も終わりですね。晩秋のミヤマアカネ
晩秋には、ほとんど昆虫を見なくなりますが、キチョウは元気に飛んでいます。成虫で越冬するので、11月になってもよく舞っています。晩秋のキチョウ
初恋は、いつですか?よくある質問ですが、ちゃんと答えられる人はどれくらいいるでしょう。そのとき、ハッキリとした自覚があったのか無かったのか淡すぎてわからないくらいの色合いだったのかもしれません。また、青春時代は、いつからいつまでという区切りが明確にあるわけでもなく、過去の体験も意識できず、未来もぼんやりして見えていない現代だけを見ながらなんとなく生きている状態と考えることもできます。そして、1968年12月10日の府中三億円強奪事件(時効が成立し未解決)も、淡い泡沫となって消えていく現在でした。初恋と同じように。この小説の作者はプロフィール非公開であり、小説の主人公と作家の名前は同じです。そして、府中三億円事件の実行犯であるらしいのです。あるらしいと言うのは、彼女が事件を起こす意志があったかどうかさだかで...『初恋』中原みすず(新潮文庫)
長野県飯山市に行ったとき、石畳のあぜ道がありました。周りの田んぼも石垣田んぼだったのですが、豪華ですね。かなり続いていて、米づくりに対する執念みたいに感じます。石畳のあぜ道
電波塔にクズの蔓が絡んでいました。上は、となりにある電信柱の三倍強の高さにあります。細い蔓に、あんな高さまで水を吸い上げる力があるとは驚きです。クズのつる
『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』ピョートル・フェリクス・グジバチ(クロスメディア・パブリッシング)
著者は、Googleで人材開発・組織改革・リーダーシップマネジメントに従事していた経験があり、現在は起業して、複数の会社の取締役等についています。名前からわかる通り、ポーランド人で、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本で、多くのビジネスマンと交流があります。そんな視点から、日本の人たちへのメッセージとなります。この本で言う「一流」とは、世界的な一流企業で働く人と、その周辺にいる人をさしています。この手のビジネス啓発系の本の例に漏れず、竜頭蛇尾の内容でしたので、前半部分がおもしろく、後半はつけたしの印象でした。彼は、「日本人は雑談が苦手だという人が多いが、日本の方が雑談が簡単だ」と言います。それは、日本語の雑談は定番フレーズが多いからだと、つまり、「今日は暑いですね」「やっと涼しくなってきましたね」など当たり障...『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』ピョートル・フェリクス・グジバチ(クロスメディア・パブリッシング)
雪国の秋は短い。明日から冬型の気圧配置になるというので、今日中に歩いておこうと、阿賀町の奥にあるたきがしら湿原に行きました。湿原の植物は、もう冬枯れ状態で、ノコンギクが咲いている程度です。紅葉も終盤ですね。前回、来た時と逆回りでカモシカの道を歩きました。舗装された道を1400m歩くと、入り口があります。カモシカの道に入ると唯一の絶景スポットがあり、名もなき険しい山を眺めることができます。カエデの紅葉この辺りは携帯電話の電波が届きませんが、届くスポットがたまにあり、看板が立っています。ブナ林の散歩は気持ちが良い。まだフユシャクの舞は見られず、キチョウが飛んでいました。途中で、雪を戴いた飯豊山が見られると思いましたが、雲がかかっていて見られず。麒麟山公園で一休みして帰ってきました。たきがしら湿原
白鳥の飛来地として国の天然記念物に指定されている瓢湖に行ってきました。朝11時ころだったので、白鳥は周辺の餌場(水田)に散っていて、数は少なくなっていました。朝は9時ころまで行くと9000羽の白鳥がいたようです。鵜や鴨はたくさんいました。白鳥はチラホラです。この瓢湖、江戸時代初期に農業用ため池として人工的に作られた湖ということで、普通に池なのですが、白鳥の飛来地として国が認めており、ラムサール条約にも入っている湿地なので、もう湖として認められています。瓢湖
風力発電機のような3枚の羽みたいなのは、スミレの種が散ったあとです。スミレは春に咲く花ですが、その後も閉鎖花として咲いていて、花が開くことは無いですが種を作っているのです。ところが、先日、長野県で秋なのに開いているスミレを発見しました。まあ、たまに開いちゃう花もあるようです。秋のスミレ
芥川賞作家である中村文則が書いたミステリー小説。わたしは。ミステリー小説をあまり好まないので、純文学的な側面から、読んだ感想になります。はじめは、フリーライターの主人公が、猟奇殺人(二人の女性を焼き殺す)で死刑判決を受けた男の本を書くために調査をしていく過程が書かれています。殺人者としての写真家、その真実の一端を知る人形作家、そしてライターの主人公と、彼の依頼人である編集者と、表現者が登場します。そして、芥川龍之介の『地獄変』に登場する絵師のように撮影しようとした写真家が殺人犯として投獄されたのです。主人公のライターは、取材をつづけ、関係者に会うたびに、「あなたは、この事件についての本は書けない、なぜなら、彼らの胸中にたどりつけないから」と言うようなことを言われ続けます。そして、物語半ばで、本を書くことを...『去年の冬、きみと別れ』中村文則(幻冬舎文庫)
朝4時に新潟市を出発し、約150キロ離れた飯山市へドライブしてきました。愛車に折り畳み自転車を搭載しての旅です。第一目標は、映画『阿弥陀堂だより』のロケ地訪問となります。南木佳士の小説が映画化されたので、その雰囲気を味わいたいと思うのが主です。飯山市の瑞穂集落の阿弥陀堂を訪問しました。映画のセットを集落の人が保存しています。本物ではなく、セットなので、経年劣化がかなり来ています。見たい人は、早めに行った方が良いでしょう。戸が閉まっていましたが、簡単に開けることができました。阿弥陀堂からの景観は霧のためよく見えず残念でした。この集落の見どころの一つが大イチョウです。巨大な銀杏の木が祀られています。鳥居の大きさと対比するとわかりやすいと思いますが、山一つが一本の木という感じで、半端ない迫力でした。ここの棚田は...長野県飯山市へ日帰り旅行
驚くべきニュースなような気がするが、あまり報道されていないので、とりあげます。量子コンピューターとは、今のコンピューターより桁違いの演算能力を持っていて、究極のコンピューターです。SFでは、今のこの世界は、他の世界の量子コンピューターによるシミュレーションの中ではないかとか言われるほどです。11月8日に理化学研究所量子コンピュータ研究センター光量子計算研究チームが新方式である光量子コンピュータの開発に成功したと発表しました。世界に先駆けた汎用型光量子計算プラットフォーム(つまり、どんな計算でもできる)になりそうです。「超伝導」「中性原子」「イオン」「シリコン」「光」などの方式がありますが、GoogleやIBMなどは超伝導方式の量子コンピューターで成果を上げているようです。しかし、極低温環境が必要なことが大...日本が光量子コンピューターを完成させた!
春には山菜(ウルイ)として、夏には可憐な花で楽しませてくれるオオバギボウシですが、秋には実になり種をばらまきます。夏の花↓オオバギボウシの実
『これからの「正義」の話をしよう』マイケル・サンデル (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ハーバード大学で政治哲学の教授を務める著者が、「正義」についての講義を元に語る内容となっています。古今の哲学者が考えてきた正義について解説し、それに対する反論と反論に対する回答を記しながら、より深く正義の内部に迫っていく過程は、迫力がありました。ベンサムの最大多数の最大幸福(功利主義)からはじまり、リバタリアニズム(自由至上主義)の思想から、本当の平等とは?自由とはという考察に入っていきます。個人の資質の不平等性をどう解決するのか、誰が何に値するのか?所属するコミュニティ・人種、歴史への責任、国家への忠誠など、多種多様な問題が提起され、さらに同性愛・妊娠中絶、政治と宗教など、アメリカ合衆国の社会(全世界ともとれる)の複雑性を感じることができました。さて、これらの問題は、答えが出るはずもない複雑さを孕んでい...『これからの「正義」の話をしよう』マイケル・サンデル(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
その昔、新潟市の白山駅から、燕市まで、新潟交通電車が走っていたなごりです。カボチャの色に塗られていました。かぼちゃバス
秋になると目立つ小さなトマトのような実です。ヒヨドリが好む実ということでヒヨドリジョウゴというのだそうです。しかし、ソラニン(ジャガイモの芽の毒)が含まれており、ヒヨドリも好まないようです。野生のミニトマト?ヒヨドリジョウゴ
第100回芥川賞作家の南木佳士は、私にとって、秋が深まってくると読みたくなる作家で、毎年、このころに読んでしまいます。あとがきに、純文学と大衆文学の区別は明らかに存在すると考えているとあり、これは純文学ではなく、大衆文学として書いたとあります。純文学作家が書いた大衆文学風の作品(例えば、宮本輝のような)が、好みなので、自分にとってとても読みやすく共感しやすい小説でした。著者が通っていた秋田大学医学部の実習班の四名の学生が主人公となり、医学部生が成長しながら医師になっていく姿が描かれて行きます。ドラマチックな展開はなく、こういうのあるある風なエピソードの連続ですが、本人たちにとっては、それは人生の転機となる大きな出来事なのでしょう。青春期に進む方角が1度変っただけで、壮年期には大きな差になるから当然と言えば...『医学生』南木佳士(文春文庫)
コカマキリより小さいオオカマキリを見つけました。体調が3cmくらい。病気か何かだろうかと思って調べてみると、ヒメカマキリと言う種類のようです。西日本では珍しくない種だということですが、はじめて見ました。小さなオオカマキリ?
朝晩の風が冷たく感じられるようになりました。三連休の最終日は絶好の行楽日和となり、明日からは天気がくずれそうなので、登ってきました。頂上から稲島コース9合目まで足を延ばすと、みなさん、まったり楽しんでいましたね。湯の腰コースの沢では、一部、道が流されていて、はじめて登る人は気を付けてください。八合目あたりから、佐潟方面を望む。上の方は、かなり秋色になってきています。センボンヤリのボンボン。これを見ると秋も深まってきた感じがします。秋の虫の音も少なくなり、白鳥の声がところどころから聞こえるようになりました。蝶の姿は見えず、花も大方終わり、遅れて咲いたものがチラホラあるだけです。虫の声がしなくなると、晩秋の静けさにつつまれることになります。角田山(湯の腰コース)2024霜降
AIにイラストを描いてもらったら、とんでもないのが出来た!エースの今永、バウアーを失った今シーズン、セ・リーグのペナントレース3位からの下剋上。正捕手山本祐大・エース東を欠いて臨んだ戦いでしたが、他の選手が次々と覚醒して、マンガのような展開になりました。ケイとジャクソンの両外国人投手が奮起し、チーム打率・本塁打数・チーム得点リーグ1位のソフトバンク超強力打線から三振の山を築くと、若手の坂口・中川が好リリーフ、伊勢大明神も復活して29イニング無得点の日本シリーズ新記録を樹立。正捕手山本、控えの伊藤がケガで欠場したら、戸柱が目覚めCSMVPを取ると、日本シリーズで好リード。打っては、MVPの桑原のガッツが光り、筒香も良いところで長打を放って試合を決めてくれました。梶原と森のスピードスターが覚醒したことも財産に...横浜DeNAベイスターズ日本シリーズ制覇!
まるで成虫のような派手な模様をしていますが、これでも幼虫です。身体も硬い鎧で覆われているようで、もう成虫ってことで良いんじゃない?と思いますが、これでも幼虫なのです。アカスジキンカメムシの幼虫
『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』ユヴァル・ノア・ハラリ (河出文庫)
前作『サピエンス全史』では、我々ホモサピエンスが、知能も体力も上回る他の人類を凌駕し、生き残り栄えてきたかを明らかにしました。この本では、さらにその未来・可能性を考察する内容となっています。未来の可能性を考えていくことは、容易ではなく、半分以上を過去のおさらい、つまりサピエンス全史の内容の説明になっています。すなわち、ホモサピエンスの大きな革命である「認知革命」「農業革命」「産業革命」です。その中で特に重要なのは「認知革命」ですが、それにより、お互いに顔も知らない大勢の人間が協力し合うことができるようになりました。さらに「農業革命」により人口の爆発的な増加、「産業革命」による多様な価値観が創造されてきました。その辺までは、すでに『サピエンス全史』で読んでいた内容なのでたいくつでしたが、「人間至上主義」の登...『ホモ・デウステクノロジーとサピエンスの未来』ユヴァル・ノア・ハラリ(河出文庫)
森の中で見つけたハロウィンパーティ。楽しそうです。森の中のハロウィンパーティ
秋も半ばを過ぎるとムラサキシキブの実が鮮やかになってきます。上品な色合いにうっとりします。ムラサキシキブ
まずは、本の題名と帯の文句(第2次世界大戦、最期の全面戦争)にやられました。第二次世界大戦末期のソ連対日参戦については、戦争の勝敗に関係なくソ連の野心によって起こされ、満州はひとたまりもなく蹂躙された局地戦というイメージだったのですが、「日ソ戦争」「全面戦争」として見ることもできると目から鱗が落ちた気分でした。太平洋戦争前の日本陸軍の仮想敵国は、中国・ソ連であり、本来予想されていた戦争であったはずです。そして起こりえるなら、日ソ両軍の全面戦争になる可能性も秘めていました。太平洋戦争が劣勢になるにつれ、日本はソ連との戦争をまったく望んでおらず、それどころか連合国との戦争の仲介すら期待していたのです。それをスターリンは、時間稼ぎに利用し、終戦間際に宣戦布告、終戦後まで戦いを継続していくのでした。戦後、多くの日...『日ソ戦争』麻田雅文(中公新書)
葉っぱの上に丸いお菓子のようなものが乗っていました。転がりそうですが、葉っぱの一部が変形したものなので、くっついたままです。マルタマバチの虫こぶで、中には幼虫が1匹入っているらしいです。まんまるい虫こぶ
名前にマが3つならんでいる面白い名前の花です。弥彦山に咲いていました。半寄生植物ということで、根を他の植物の根に差し込んで養分を取るのだそうです。葉っぱがあるから、自分でも光合成ができるけど、そう言われるとやる気がなさそうな葉っぱに見えます。ミヤマママコナ(深山飯子菜)
『活版印刷三日月堂 小さな折り紙 』ほしおさなえ(ポプラ文庫)
ほしおさなえの「活版印刷三日月堂」シリーズは、本編4冊+過去編+未来編の6冊出ています。本編4冊は、すでに読んでいます。そして、この本は未来編となります。本編4冊で登場した人たちのその後のエピソードが書かれていて、相変わらずほっこりさせられました。このシリーズのよいところは、活版印刷を通してモノづくりの楽しさを思い出させてくれることです。モノづくりと言っても、本やカードなどにかぎらず、イベントなども含まれます。どちらかというと、小さな、ローカルなものづくりですが、そう言ったものの積み重ねが大きな世界につながっているのだと感じました。そういう世界が好きな人ははまると思います。『活版印刷三日月堂小さな折り紙』ほしおさなえ(ポプラ文庫)
秋も盛りになってきました。新潟県No.1とも言われるパワースポット弥彦山に登りました。紅葉にはまだ早く、カエデは青々としていましたが、やさしい陽の光が秋の色彩を濃くしています。頂上には、赤とんぼがいっぱい。日本海反対側は新潟平野。4日前に登った多宝山。道しるべには、ハロウィンジオラマが飾ってありました。森の中によく似合います。弥彦山(表参道)2024白露
葉っぱの妖精のような美しい姿にうっとり。卵もウドンゲの花と言われるくらい美しいけど、幼虫は凶暴。クサカゲロウ
実は、東京メトロのIPO100株当選していました。本日上場した株は1200円→1739円となり、予想PER19.32倍(株価分の収益を上げるのに19年くらいかかるということ)実績PBR1.51倍(株価が会社の資産1.51倍になっているということ)と、極めて順当な位置に落ち着きました。久しぶりの大型株案件なので、感情的に2倍くらいに上がってくれれば売って、あとで落ち着いたときに買い戻してもいいかなと思っていたのですが、みなさん、冷静でしたね。これくらいなら、持ち続けて、3.33%の利回りで回すのか良いかなと思います。鉄道関係の株を持っていなかったのでセクター分散にもなります。あまり成長は見込めませんが、自動運転などが導入されたりするとまた変わってきますから。東京地下鉄のIPO
スタジオジブリの宮崎駿が、もっとも尊敬する作家と言っていたと聞いて、メルカリで安価に手に入ったので読んでみました。とある白夜の国の首都(国名は明かされていませんが、計画経済、社会主義、超大国ということでソ連のモスクワでしょう)のホテルに世界各国から、日本の協業製品の見本市開催のために集まった商社マンたちの群像劇です。舞台が変わらないので退屈化と思いきや、朝日新聞で連載されていたこともあり、細かい話題がところどころにちりばめられていて、飽きることがない構成となっていました。特にアジア方面担当者の語る「北ベトナムの主要輸出産業である農業は戦争による壊滅→新たな輸出産業は屑鉄となった(戦争による撃破された武器や砲弾の破片等)→日本や米国の製鉄所が買い入れてそれがまた武器として再生される」という循環は、資本主義経...『19階日本横丁』堀田善衛(朝日新聞社)
この秋もとっとも冷え込んだ日でした。ローカルラジオから、ファンヒーターを出したと言う話題もありました。おかげで、心肺が楽に登ることができて、あっと言う間に頂上にたどり着けました。石瀬登山口の立て札が、旧登山口の少し先にある林道の入り口に移動していました。旧登山道の入り口付近は荒れていて使えないと判断されたのでしょう。涼しいと、楽に登れて快適です。先週、トリカブトが咲初めだと思ったら、もう実が付き始めていました。今年の秋は駆け足で過ぎそうです。キツネノチャブクロも、口を開けて終わりを迎えていました。クルマバハバナの群落。頂上のレーダーサイトは、古いものが取り壊され、新しい建物が建っていました。古いレーダーサイトがあったところは更地にされており、日本海を眺めるには絶好のスポットになりそうです。工事関係の人が来...多宝山2024白露
白鳥の渡りの声をよく聞くようになりましたが、まだ姿を見ていません。鳥屋野型公園に行ってみたら、コハクチョウが、もう900羽近く来ているようです。昼の間は、餌場(刈り取りが終わった水田等)に出かけていて、潟にはいないのですが、はるか遠くに白い鳥のようなものが浮いているが見えました。もしかしたらハクチョウかも。遠すぎてわかりませんでした。コハクチョウは、新潟に1万羽を超える数が飛来すると言われているので、そろそろ姿を見れそうです。白鳥、未だ視ず
ナラの木から、細かい木くずが出ています。何かの虫が入っているようです。穴を見つけました。ここから、虫が穴を掘って侵入しているようです。カシノナガキクイムシの仕業。カシノナガキクイムシは、ナラ枯れの病原菌を媒介し、大木も枯らしてしまいます。これが発生すると、一度にたくさんのナラが枯れてしまいます。しかし、幼木は残るので、ナラ林は、天然更新されて何十年後かには、元の林に戻ります。ナラ林がほとんど枯れてしまっているのを見て、驚いた人もいるかと思いますが、自然の摂理のようです。カシノナガキクイムシ
おまんじゅうのようなキノコ。生長すると真ん中に穴が開き、胞子を飛ばすそうです。キツネノチャブクロ(ホコリタケ)
直径1~2㎜くらいでしょうか。小さなカタツムリを見つけました。調べてみたら、カタツムリは卵や赤ちゃん状態で冬を越す種類もいるそうです。メチャ、小さいカタツムリ
良い歳をして、たまに読みたくなる青春小説。高校1年生が登場人物として、主に書かれているが、作者が女性のためか、男子の視点との違いが面白く感じました。高校男子って、こんなに色恋沙汰に関心がないよ~と思いました。そこが、女子との違いですね。女子が描く、理想の普通男子と言ったところでしょうか。メインキャラクターの二人の男女は、どちらも美男美女なところも、マンガチックでよい感じでした。小説としては、東日本大震災や、無意識のいじめなどを扱っている割に、軽すぎるストーリーになっていて微妙な評価です。軽い読み物を期待して手にしているので、それはそれでOKなのですが。畑野さんの作品は、どれもほのぼのラブで読んでいてホッコリするのですが、この作品は、ちょっと退屈でした。この作者の本は、社会人を主人公にした作品を読むことにし...『夏のバスプール』畑野智美(集英社文庫)
デカいキノコが倒れてました。北米やヨーロッパにも生えていると言う分布が広いキノコです。生で食べると毒キノコ、加熱すると食べられるそうです。これに似た毒キノコも多く、微妙なキノコ。カラカサダケ
行楽日和の3連休の翌日とあって、駐車場はガラガラ。1台もないのは珍しい。と言うことは、蜘蛛の巣地獄が待っているということ。狭いところは、ステッキを首切りワイヤー対策のように面前に立てて歩いていきました。(首切りワイヤーとは、ピアノ線をジープなどの乗員の首の高さに張るブービートラップの一種。それを防止するため、バンパーから棒が延びています。)海は、春霞のように霞んでいましたが、対岸の道路や集落まで見えると言う不思議な霞み方でした。ほとんど人に合わずに頂上付近まで登れました。頂上にも誰もいません。人気の角田山には珍しいことです。観音堂から見る新潟平野。稲刈りはほとんど終わりました。ハナワラビトリカブトほとんど人を出会うことなく、頂上までいけました。サラシナショウマヤマガラ(鳥)涼しいからか蚊には襲われずに済み...角田山(五ヶ峠コース)2024寒露
トホシカメムシが木の幹に口吻を突き刺しています。もっと、やわらかいところでチュウチュウすればいいのにと思いました。かなり踏ん張ってますね。蝉も木の幹に口吻をさして樹液を吸うので、意外といけるのかもしれません。幹からチュウチュウ
『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』会田誠 (幻冬舎文庫)
現代アート作家である会田誠のエッセイ集。写真機が登場してからというもの、絵画は上手いだけでは価値を見出しにくくなり、画家たちはあの手この手で、存在感を保つために必死になった。奇抜なアイデアも出尽くした感がいくらあろうとも、現代アート作家は生活のために頑張らねばならない。一般庶民が眉をいくらしかめようと、一部の人が絶賛してくれればアートは売れるのだ。というのが本書と関係ない僕の現代アート作家の印象です。会田誠も、そんな印象で、どんな突拍子もないことが書いてあるのだろうと思いましたが、読んでみると、常識と奇抜の間でうまくバランスをとっているセンスは、さすが天才作家と思えました。そうでなければ生き残っていけませんよね。『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』会田誠(幻冬舎文庫)
透明なしずくが、木の幹から横に垂れているような不思議な物体。クサカゲロウ類の卵?一般的なクサカゲロウ類の卵は、たくさん固まってあるイメージですが、これは単独で木の幹から生えている感じでした。先が尖がっていて、珍しい形です。これに似た画像をアップしているサイトには、オオフトヒゲクサカゲロウの卵ではないかと考察されていました。その卵の写真を検索してみると、緑色をしているので、成熟していくと色が変わると考えると、正解に近いと思います。クサカゲロウ類の卵
櫛形山脈の山の峰を歩いていたら、フラフラと飛んでいるトンボを観ました。付けていくと、木に止ったので、珍しい種類かと思って写真を撮りました。オニヤンマに似ていますが、飛び方が弱弱しく少し小柄な感じがしたので、なんだろうと思って調べてみました。コオニヤンマの疑いがあり、よく調べてみると、オニとコオニの違いは複眼がくっついているか離れているかのようです。この写真では角度が悪くてわかりません。もう一つは止まり方で、オニはぶら下って止まり、コオニは赤とんぼのように腹を水平にして止まるらしいです。つまり、これはオニヤンマでした。秋になって気温が下がったのでフラフラ飛んでいたのでしょう。もう10月ですからね。オニヤンマか?コオニヤンマか?
主観ですが、哲学者より、音楽家への影響が強いように感じられる『ツァラトゥストラはかく語りき』です。内容は、ツァラトゥストラが、修行しながらいろいろな人に演説をし、章の最後に「ツァラトゥストラはこう言った」と締めるものとなっています。演説の内容は、訳が分からないくらいぶっとんでいます。怒ったり、愛したり、絶望したり、喜んだりします。ツァラトゥストラは、上等な人間たちを集めて説教します。上等な人間たち+ロバ1頭は、一癖も二癖もありそうな人たちで、社会的に脱落したような人たちです。社会の大部分の賤民たちとは違うのです。言ってみれば、ちょっと斜に構えた人たちということです。全体的には反キリスト、反イエスで、ツァラトゥストラはイエスの逆の格好をしようとし、弟子から離れ一人になり修行しますが、結局、上等な人たちを集め...『ツァラトゥストラ』ニーチェ(光文社古典新訳文庫)
子どもの頃は、たくさん出会ったのに、大人になってからは、とんと見ないなぁと思っていたのですが、目の前を飛行して道しるべに止まってくれました。小さくてかわいいカマキリです。子どもの視線は低いので見つけやすく、大人になると視線が高くなり、地上付近の草原にいる姿を見つけづらくなるのでしょう。コカマキリ
秋の陽を受けて金色に輝くハナワラビ。これを見ると、キノコ園へ行きたくなるのです。確か、福島県の金山町だったか柳津だったか道の駅で鉢植えのハナワラビがたくさん並べられて売られていたのを見たことがあります。ハナワラビ
200年前に書かれた「知的トレーニング」生活の方法、自己啓発本の元祖。似たような本が大量に出回っていますが、これ1冊で十分です。内容はシンプルかつ常識的な内容で、この通りに実践していれば、かならず人生の成功者たりえること間違いなしです。時間を管理し有効に使い、よき習慣を身に付けることになります。しかし、かなりストイックなので、全部の実践は、凡人には厳しいでしょう。私は、半分くらいはできていたと思いますので、まあまあの生活をさせていただいております。たまに、こういう本を読んで自分の生活を反省して、少しだけストイックに方向修正すると良い感じの人生になるかなぁと思います。じじいとしては、学生諸君には、ぜひ、読んでもらって、よき人生を歩んでもらいたいと思うのです。『自分を鍛える』ジョン・トッド(三笠書房)
宝石のように美しく輝き、丸い体つきが可愛らしいセンチコガネです。獣糞や獣の死体に群がるので、さわりたくない虫です。糞や死体が大好物の宝石
貝屋集落からまずは桜公園へ。広大な山に100種類を超す桜が植えられているのですが、咲いている木はありませんでした。10月桜と冬桜を期待していたのですが、どちらも11月にならないと咲かないようです。よく考えたら葉が無い時に咲くのが桜ですね。そこから、願文山へ向かいました。願文山は、鎌倉時代の山城があったところなので、ところどころにある空堀が行く手を遮り、登山者を楽しませてくれます。山頂近くに酒匂氏の墓があります。かなり荒れていますが、承久の乱(1221年)の成り行きが紹介されています。北蒲原の新潟平野と砂丘の松林、そして日本海。大峰山に向かいます。この道は初めて。比較的平坦な道ですが、朝食を軽くしかとっていなかったので、腹が減ってたいへんでした。展望台に到着。ここは頂上のようで頂上ではありません。日本海に粟...大峰山(桜公園→願文山→大峰山→法印峰→法印瀑→貝屋集落)
主人公は、末期癌患者の病棟に努めるアラサー女医。彼女は、余計なことを言ってしまって、患者やその家族に反感を持たれてしまう空気が読めない困った医者でした。患者の胸に当てると心が読める聴診器を手に入れたことで、死期が近い患者の後悔の声が聞こえるようになります。そして、患者の心の扉を開くことによって、後悔している選択を改めた人生を追体験できる能力を持つことになります。追体験と言っても、心の中での体験ですので、現状は変わらないのです。さて、その後悔は、正しかったのか。もし、別の道を選んでいたら、ほんとうに後悔しているような人生になっていたのか、それは様々です。しかし、それを知ることによって、吹っ切れた人生の幕を閉じることになるのでした。人生の後悔とは、どうってことないことで、なるようにしかならないものです。後ろを...『後悔病棟』垣谷美雨(小学館文庫)
新しくオープンするメディカルセンターの見学会に行ってきました。大きな駐車場を取り囲むように内科、皮膚科、小児科の医院と、薬局が建っていました。これは効率的ですね。新潟県内のイベントに出没するゆるキャラおむすびちゃんにも会えました。お薬手帳とキャンディーをもらいました。診察券も作れますと言われましたが、病気になる前提だと考えると縁起がわるいので遠慮しました。しかし、今のお医者さんも商魂たくましいですな。真砂メディカルゾーンの見学会
ブブブブブーッと、蜂のような羽音がするのでキョロキョロ辺りを見回していたが、姿が見えず。よくよく聞いていると足元からだと気が付きました。スズメバチが、蛾の幼虫を捕らえて肉団子を作っているところでした。肉団子を作るスズメバチ肉団子
体長10センチはあろうかという大きなスズメガの幼虫がいました。クヌギ林の中なので、クチバスズメだと思います。スズメガの幼虫は、大きくて後ろに一本の角が生えていて、幼稚園の砂場などに迷い込んでくると子供たちのアイドルになるような存在でした。成虫はずっと小さくなるので、この大きさには驚かされます。クチバスズメの幼虫
『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』小林昌平(文響社)
「将来、食べていけるか不安」「忙しい。時間がない」「お金持ちになりたい」「ダイエットがつづかない」など、普通に転がっているありふれた悩みがあります。自己啓発本などには、その解決方法が述べられていますが、その元ネタの元ネタが集められた本です。自己啓発本は、どれも同じようなことが書かれていますが、それは他の本を参考にしているからでしょう。又聞き、又聞きの又聞きになっていって、オリジナルはどこかということになると、ここ!と言うことです。倫理社会の教科書に載っているような哲学者がたくさん出ていて、懐かしい感じもしました。『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』小林昌平(文響社)
10月に入ったと言うのに、まだセミが鳴いていました。沢の脇から大平へ登るコースを行きます。クヌギの木が多く、大きな丸いドングリがたくさん落ちていました。大平に到着。少し歩くと、海側に視界が開けるところがあり、新潟平野の様子が一望できます。稲刈りも終わりが近く、早生品種の田んぼは、ヒコバエで緑色になっています。山頂に到着。幟や、小屋や、椅子にテーブルもありますが、誰もいない静かなところです。五泉村松方面の稲刈りも終わりです。左中央に見える白い四角の建物は、ワクチン工場で、インフルエンザワクチンやコロナ感染判定キットなどを作っています。帰りは堤コースへ降りてみました。ドングリやキノコの季節になりました。花は野菊類が鑑賞できます。高立山2024秋
森の一画を支配していた大木が立ち枯れていました。今まで支配していた空間にぽっかりと穴が開き青空が見えます。この辺では一番大きな木だったようです。縦に裂けるように剥がれた樹皮が周りに散乱していました。樹木の寿命は意外と短く、30~100年くらいが多いようです。天然記念物になるような古木になると、何百年、何千年と生きている木もあるようです。樹木をよく知る人に言わせると、樹木は、ほとんど死体でできているそうです。木質部は生きていないですから、そういう考え方もできますね。大木の立ち枯れ
翅の裏が銀色だからなのか、一見、地味に見える蝶です。表は綺麗な色をしているのですが、なかなか羽を開いて止ってくれませんでした。表はこんな感じ。ウラギンシジミ
『芸術的創造は脳のどこから産まれるか?』大黒達也 (光文社新書)
ついに、ここまできたか、脳科学とAI(人工知能)と言った内容です。人工知能に人間のような創造性を持たせるため、脳の機能を解析していき、体系化する研究が進められています。記憶の組み合わせから、新しいアイデアが生まれてくるらしい。その記憶には、潜在記憶と顕在記憶があり、その記憶の仕方は、パソコンファイルのような圧縮にあるのです。記憶の圧縮とは、統計的に予測可能な記憶を一つのパターンとして記憶してしまうことを言います。例えば「ドレミドレミドレ〇」と音階が来たとして、〇に入ると予測されるのは「ミ」であり、「ドレミ」が一つの潜在記憶となります。ここで「ドレミドレミドレソファミレ」となれば、ここで脳は緊張し、新しい記憶を作り出していきます。その深度が深くなればなるほど、高次の潜在記憶となり、それが組み合わせられると、...『芸術的創造は脳のどこから産まれるか?』大黒達也(光文社新書)
今年のテーマは、『越後の伝説が蘇る』です。妖怪好きな自分としては観に行かないわけにいかない。「大蛇」越後には潟が多いので、大蛇伝説は至る所にある印象です。「猫又」長生きしすぎると魔力を持ち、尾が二股に分かれると言われています。「風神」越後には、シベリアからの季節風により、6つの雪が降ると言います。「雷神」越後は、いちじく、いちご、ブドウなど果物の産地でもあります。雷神は、豊富な降水量により育まれたブドウを手にしています。「霊雁」岩室温泉に傷を癒しに来たと言う霊雁。岩室温泉の別名にもなっているそうです。ということで、今年も迫力があるわらアートが楽しめました。上堰潟公園に10月31日まで展示してあるそうです。わらアートまつり2024(越後の伝説が蘇る)
今年も昨年と続き、夏の猛暑のため、前回の登山から2ヶ月以上空いてしまいました。ツクツクボウシの鳴き声も弱々しく寂しげになり、秋の虫の音に元気が出てきました。登山道は、脇の草が刈られ歩きやすく整備されていました。気温は高いですが、風があり、日の光も柔らかく感じられ、登りやすい気候です。久しぶりなので、いつもより疲れた気がします。雲が低く、蒸し暑い日です。新潟平野の稲刈りも終盤を迎えようとしています。オトギリソウ。タムラソウ。シラヤマギククリカラスアゲハ、モンキアゲハが飛んでいました。オナガグモを2頭見ましたが、細すぎてピントを合わせることができず写真を撮れなかったのが無念です。昔、撮った写真↓角田山(福井ほたるの里コース)2024秋分
仲良く大小のチョウチョウが花に止まっていました。親子?いやいや、チョウチョウの子供はイモムシ・ケムシです。恋人?いやいや、チョウチョウのオスとメスの体格差は、こんなにありません。大きい方がヒョウモンチョウ、小さい方がベニシジミで、全然違う種類でした。チョウチョウの親子?
本のサナギ賞受賞作。天保の大飢饉で、全滅寸前の村から、女衒(ぜげん)に買われ、吉原に連れてこられた9歳の少女が、遊郭で生き残り、花魁まで出世します。しかし、いくら出世しても借金が増えるばかりのシステムが遊郭にはあるのです。そこで生きている限り、最期は病魔に侵されるか、火事で焼け死ぬか、年老いて無一文同然で遊郭を出ていくか、悲惨な末路を辿ることになるのです。大金を積んで見受けされるか、足抜け(脱走で重罪)するかの道しかないのでした。主人公の駒乃が、じゃじゃ馬気質であることと、周りのドタバタ劇やユーモアのある演出、また、遊郭の厳格なルールの裏側などをコミカルの描いているので、テンポよく読めました。江戸時代末期の今と比べると粗末な生活の中で、生きることに命を燃やすエネルギーを感じられる小説となっています。『滔々と紅』志坂圭(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
大雨をもたらした秋雨前線が通過していくのに合わせるように新潟県村上市まで墓参りに行ってきました。村上・間島間の鉄道は不通になっており、線路下の土が流されていて、復旧まで1ヶ月弱かかる見込みだそうです。暑さ寒さも彼岸までとは良く言ったもので、気温も30度を切り、過ごしやすい天候でした。農協の直売所で、おにぎりを買って食べました。岩船方面の水田では、コシヒカリがまだほとんど残っていました。新潟市周辺ではほとんど刈り取りが終わっています。明日から、晴れが続くようで、一気に収穫が進みそう。彼岸の墓参り
新潟市西区にあるAPITAに支店内で営業している調理麺カンヌーに行ってきました。食べたのは、新しくなった広東麺です。濃厚でいて雑味無し『鶏白湯トリパイタン』のスープで、いつも辛い麵料理を好んでいるのですが、それでも物足りなさを感じないほど、うま味が出ていました。広東麺(調理麵カンヌー)
『輪廻の蛇』ロバート・A・ハインライン(グーテンベルク21)
『夏への扉』や『宇宙の戦士』で有名なSFの巨匠ハインラインの短篇集です。アメリカ文化が色濃く出ていて、O・ヘンリーをSF風、ファンタジー風にした雰囲気でした。『輪廻の蛇』ロバート・A・ハインライン(グーテンベルク21)
スーパーに行ったらシシャモのオスが売っていました。珍しかったし、200円とは安いので、即、購入。シシャモは、実はオスの方がおいしいと言う噂もあります。あっさりしていて、少し苦みがあり魚らしくて良いつまみになりました。シシャモのオス
たまに山で見かける手を振るように動く葉っぱ。なぜか、1枚だけ、盛んに振っている。手を振る葉っぱ
小さな雑草の葉っぱに2頭いました。スズメガの幼虫なので、かなり大きくなると思うのですが、こんな小さな草に卵を産み付けるとは、酷い親です。そういえば、幼児だったとき、そのあたりを歩き回るスズメガの幼虫をよく見ましたが、そういう習性があるのかもしれません。セスジスズメの幼虫
筒井順慶は、本能寺の変~山崎合戦における脇役というか補欠となってしまい、今一輝きが鈍い武将です。織田信長を討った明智光秀と深いつながりがあり、信長の家臣でもある立場であるため、明智に味方をするか、信長の仇を打つか非常に悩めるところです。せめて、謀反の前に相談してくれていれば……と、慌てて悩む順慶をよそに、家臣は明智に味方せよという者も多く、迷いに迷います。その姿を、関西弁の商人口調でしゃべる登場人物たちが、コミカルに描かれていました。関ケ原の戦いで名を馳せる島左近も順慶の側近として活躍するので、有名どころが好きな人は、それも楽しめる要素になっています。また、「元の木阿弥(もとのもくあみ)」の語源となった木阿弥も登場して笑わせてくれます。戦国の世でも、戦をしないで生き残ることは、尊いことだと思いました。『筒井順慶の悩める六月』中南元伸(文芸社)
すべての県会議員に辞職要求を突き付けられ四面楚歌の斎藤知事ですが、先日の記者会見で涙をうかべる場面がありました。それを見て、彼の心中を想像してみました。おそらくは、自分がやってきた改革を見てくれ、俺はまだまだやれるのだと悔し涙だっだのでしょう。彼の主だった実績を見てみると、・県立大学の無償化・私立高校の授業料無償化・知事報酬のカット・県職員OBの天下りを規制など、確かに公約に掲げた改革を実直に実行してきたことが分かります。ここまでやってきたのだから、これからもやっていけるというのが彼の主張のようです。ところが、公益通報者制度を根本的に破壊する行為をしてしまいました。これが許されると社会に与える影響が大きすぎ、計り知れない損害になってしまいます。また、それに巻き込まれ、亡くなった人もおり、司法当局にとっては...斎藤兵庫県知事涙の記者会見に思う
老齢者医療の最前線で働いていた医師である著者(62、3歳くらい)が考えた老後の生き方です。死に方は自分で決めた方が良い。延命治療が自宅療養か看取り施設か、その他いろいろです。ある程度、しっかりしているうちに決めておかないとこんなはずじゃなかった最後が待っています。よく医者が言っていますが、ガンの治療も善しあしで、副作用に苦しみながら延命するより、副作用無しで生きるだけ生きて、最後に短い間苦しんで死ぬ方が良いかもしれないということもあります。数値にこだわり過ぎず、自分の基準を見つけて、その範囲で好きに生きた方が幸せと言うことです。この何でも自分で決めるということが普通の人にはしんどいのですが、それができないとそれなりの状況の死が待っているということです。死を恐れすぎず、今、やりたいことをして生きられるとベス...『どうせ死ぬんだから』和田秀樹
小泉進次郎の言うことが一皮むけたなと感心していた矢先にやらかしたようです。解雇要件緩和で、正社員が増えるとかなんとか。解雇要件緩和措置は、いずれは議論されるべき課題ですが、本質を理解していないようです。日本の労働賃金の上昇は、諸外国と比べて非常に低く、企業の内部保留が多いのが問題になっています。また、生産効率の悪さも指摘されています。この理由は、一度雇うと解雇するのが非常に難しい制度にあると言われています。日本の企業は、不況時に合わせた雇用体系しかとれないということです。給料も不況時に合わせて決められますから、諸外国より低くなるのは当然となります。そこで、解雇要件を緩和することにより、賃金を上げて優れた人材を獲得し生産効率を上げ諸外国の企業との競争力をつける政策が必要と考えられます。しかし、何の方策もせず...解雇要件緩和
表題「インフレ時代の資産の守り方」講師野村アセットマネジメント株式会社シニア・マネージャー萩島裕宣聴講者約45名くらい・世界はずっとインフレが続いているが、日本に暮らしていると実感が無かった。最近の物価高で気が付いた人も多く、海外旅行に行くとインフレがひどくて驚く人が多い。・世界は、長期的に見れば右肩上がりの成長をつづけている。インドのエアコンの普及率は5%だが、これから上がっていくことが期待されているように、海外需要が伸びる余地は豊富だ。・そこで、分散投資をして、世界の成長をつかみ取る。ということで、自社のファンドの宣伝になりました。1のむラップ・ファンド例年金積立金管理運用独立法人(GPIF)の収益率は年+3.59%ポートフォリオは、外国株式、国内株式、外国債券、国内債券各25%のむラップ・ファンドは...野村証券の投資セミナーに参加
『優しい日本人が気づかない残酷な世界の本音』(ワニブックス)
-移民・難民で苦しむ欧州から、宇露戦争、ハマス奇襲まで-川口マーン恵美×福井義高の対談集となっていました。ドイツ生活が長い川口マーン恵美と、リアリストの大学教授福井儀高が、ほんとうの欧州・中東、世界の本音を語ります。マスコミで報道されている表側のトレンドにまったく臆することなく、反対から見た世界を知ることができました。いつも見ている世界地図を上下(南北)を逆にして見たり、北極海を中心に見たりすると、全然違う印象になるように、違った場所から世界を見ると見え方が違います。移民を受け入れると、ほとんどの国民が損をする。ポーランドはヨーロッパでは大国でドイツ・ウクライナとは仲が悪い。イギリスはヨーロッパではなく、アメリカやロシアと同じ立ち位置。ハマスを育てたのはイスラエル。アメリカ・ロシアは食料・エネルギーを自給...『優しい日本人が気づかない残酷な世界の本音』(ワニブックス)
ボロボロの郵便ポストが目立つようになり、郵便事業の危機を感じていたのですが、郵便ポストがきれいに塗装されていました。おお、新品みたい!よく見ると……これが言いたかったのかな?郵便ポストの化粧直し
ベンチの板の間から顔を出す花。園芸種はよく知らないけど、画像検索したらユーパトリウム?かな。どんどん出てくる。生命力、強いね。ベンチから覗く可憐なお花
夜の気温が下がって散歩に丁度良くなりました。寝る前に散歩をするとほどよく疲れて眠りの質がよくなるかなと思ってでてみました。関屋大橋を渡っていると、上流にある平成大橋が見えます。仕掛け花火にように水面に映るライトが美しい。関屋分水手前で、川幅が広いところもポイントです。関屋大橋から眺める平成大橋
ネタは良いのだが、料理がまずく笑えませんでした。著者は、エンタメとしての笑いを理解していないようです。裁判中の緊迫した場面で、このような言葉を裁判官が述べれば、緊張が緩和され笑いが起こるでしょう。緊張と緩和が笑いの原点です。しかし、この本では、最初に唐突に裁判官の言葉(つまりオチ)が記されていて、そのあとにどんな事件の裁判か解説がある編集になっていました。これでは、オチを最初に聞かされて、なんのオチか後で解説されることになります。読者は、なるほど、そういう背景があったからこの言葉が面白いと思えたのですね。と納得させられる構図です。どうして面白くないか納得させられるくらい面白くない本としては特筆すべきです。作者さん、ユーモアのセンスがないけど真面目な人なんだね。『裁判官の爆笑お言葉集』長嶺超輝(幻冬舎新書)
退職してから、よくスーパーで買い物をしているのですが、自分に合うスーパーがウオロクだとわかったので、カードを作りました。ウオロクは、名前のとおり魚系が充実しているし、お肉も安い。ウオロクでCoGCAカードを作った
日本の古代ロマン。邪馬台国の存在はもとより、場所までも諸説あり、日本のどこかではあるものの定説はないようです。この物語は、弥摩大国(邪馬台国)の日御子(卑弥呼)とすることにより、小説として思い切ったアプローチをすることでリアリティの高い世界観になっています。九州の一部を邪馬台国、他の国々は、現在の市町村程度の小国であり、それをまとめて倭国としています。実際の地図にそれらをちりばめることにより韓、漢、魏、晋などとの交流もその場にいたように感じられました。(こう、これ、定説で良いよ~くらいの世界観です)主人公は、あずみという使譯(通訳)の家の何代にも渡る人々になります。数々の小国に使えながら、漢、魏、晋などの中国との交流を描いていきます。邪馬台国の記録は三国志の魏志倭人伝のみなので、作者の大胆な創作技術に恐れ...『日御子』帚木蓬生(講談社文庫)
久しぶりに、まともな気温で過ごせた日でした。秋晴れの下、散歩をしているイラストをAIに描いてもらいました。まだ、紅葉には早いですが、紅葉していないイラストを注文しても描けませんでした。仕方がないので、ヒツジ雲の下で散歩をしているイラストを描いてもらいました。いやいや、ヒツジ雲って、こうじゃないでしょう。外国ではヒツジ雲といわないのか?では、イワシ雲の下でお願いします。いや、いや、生臭いだろ、これ。傘を差しても大して効果ないでしょ。台風一過、秋風が心地よい日でした
周辺の街路樹や公園の樹木にイラガの繭がたくさんついているので、結構な数が生息しているのだろうと思います。イラガの幼虫は、デンキムシとも言われ、触ると激しい痛みを感じることで有名です。わたしも、手の甲を刺されたことがあります。痛くて動けなくなりました。キンカンを塗ってもらったら一瞬で痛みが退き、その効果に驚いたものです。エレベーターにイラガがいました。
昭和40年代中頃、過激派の学生に狙われ、名誉も誇りもなく、安月給の軍隊もどき自衛隊。著者のそこでの体験をもとに、面白おかしく、そしてお涙頂戴で描かれた陸上自衛官たちの連作短編集となります。町で声をかけられ、訳も分からないうちに誘拐拉致のように入隊させられた社会のはみだし者たちが、理不尽な暴力と拘束のために自衛隊に染められていきます。時に見せる上官のやさしさまでも暴力的で、今ならパワハラではすまないでしょう。しかし、拳で語ろうぜ!の一昔前の少年漫画のノリで泣かせてくるタイプの話です。軍隊は、娑婆と同じ価値観で勤まるものではなく、それは経験した者にしかわからないでしょう。ある意味、(軍隊では)暴力も正義なのです。そんな中で、個性的な面々がみせる自衛隊からの脱走計画は、個々に違っていてそれがおもしろいのです。徴...『歩兵の本領』浅田次郎(講談社文庫)
今年の夏は、焼きそばにハマってしまいました。紅ショウガをかけて、ビールといっしょに食べると、侘しくて豪華と複雑な悦楽を得られるのです。安くてうまいのは、スーパーから3食98円の焼きそばを買ってきて調理する方法で、肉を+すると良い感じになります。メン33円肉100円野菜30円紅ショウガ50円計213円くらい手間★★★味☆☆☆☆簡易なのはカップ焼きそば+キャベツやニラの切れ端メン130円野菜30円紅ショウガ50円計220円くらい手間★★味☆☆☆値段は同じ程度だが、味は肉入りの方がよく、手間はカップが楽。気分次第だね。焼きそば+紅ショウガ
タキロンシーアイ(4215)を伊藤忠商事関連会社がTOB(株式公開買付け)を行い上場廃止になるというとこなので、売りました。1株当たり870円の買い取り価格なので、870円で指値したら、やっぱり売れず、869円で売ることにしました。300株処理したので、そのまま持っていてるのに比べ300円のマイナスになりますが、早く現金化できることと、郵便局で現金化する手間、特定口座から出てしまうことから確定申告をする手間がかかることを考えると300円は妥当かな。77,448円(税引後)のキャピタルゲインが臨時収入となりました。処理した分、年間5260円(税引)の分配金が減るので、良い会社を探して買っておきたいところです。タキロンシーアイのTOBを処理
他の動物の脳と人間のそれの大きな違いは前頭葉の発達の具合です。言うまでもなく、人間の前頭葉は、他の動物に比べ大きく発達しています。しかし、人間は、前頭葉を使わなくても社会的生活を普通にやっていけるのです。前頭葉は、変化に対応できるように発達しているため、環境などが大きく変化したとき活発に働き危機を乗り越えるための働きをします。つまり、現状維持、日々の変わらない生活の繰り返し、思考停止に陥っていると、知らず知らずのうちに「前頭葉バカ」になってしまいます。このように前頭葉を使わない暮らしをつづけている人が日本人には9割いると言うのです。前頭葉を使っている人でも、油断をすると前頭葉を使わない生活に入ってしまいますし、危機感があれば前頭葉バカも治ってしまうこともあります。それだけ、日本は平和で治安もよいことになり...『前頭葉バカ社会』和田秀樹(アチーブメント出版)
家の窓のところに止ってました。美しい黄緑色の羽を持っています。調べると幼虫がヤナギを食べるとありました。新潟市は柳都とも呼ばれヤナギがシンボルです。ヤナギが周辺に多く生えているので、ここまで飛んできたのでしょう。そう考えるとヤナギの葉に近い色をしています。アカマエアオリンガ
お米が不足していると報道されていましたが、米どころ新潟に住んでいるためか、スーパーには、新米が出る前の安売りの米が積み上げられていました。流通が狂っているのかな、と思っていましたが、盆過ぎくらいからスーパーの米の棚に空きが見えるようになってきました。うちもそうですが、東京などに住む親戚等にお米を送ったりしています。お米を送ろうと、手続きをしたら、おまけに3合分のお米をもらいました。不足してきたと言っても、深刻ではないし、新米の刈り取りもはじまりましたので、もうすぐコメ不足も解消に向かうでしょう。南西トラフ地震などの注意喚起により、家に米を蓄えておくことが増えたと言われており、防災面では必要な動きだったのだと思います。あとは、近づく台風の被害が少ないことをいのります。9月になれば早生の新米、9月下旬にはコシ...令和の米騒動
『地図にない町』フィリップ・K・ディック(グーテンベルク21)
ブラッドベリ風のSFファンタジー短篇集。おかしな機械を発明したり、超能力者たちが全面戦争を止めようとがんばったり、パラレルワールドが混じることになり、都市計画が廃止されて作られなかった町が侵食してきたり、1950年代の未来に対する期待と不安、そしてノスタルジーが混じり合う、今となっては古典のようなSFです。米ソ冷戦時代の話は、子供のころ、よく触れていたので、読んでいるだけで、昔の感覚を思い出してきます。夏休みにピッタリ。『地図にない町』フィリップ・K・ディック(グーテンベルク21)
兵庫県庁がたいへんなことになっているらしい。遠く離れているので実害はないのですが、あまりにひどい知事のやり方に職員が限界を迎えたため告発が起こり、それを握りつぶそうとする知事との間で争われています。先日、百条委員会が開催され、アンケートに答えた職員が6名が聴取されました。そのあと、文春砲(音声データ)が放たれ、副知事が、自殺した告発職員を恫喝し、誰から聞いたか問い詰め、答えられないことにより、単なる噂話であると断定し、その職員を処分したことが明らかになりました。知事は適正な調査だったと答弁していましたが、それが真っ赤な嘘だったことがばれたのです。先日の百条委員会は、その階には議員以外立ち入り禁止のプライバシー保護を行いましたが、百条委員会には、自殺した職員のパソコンを押収し、プライベートの情報も一緒に開示...兵庫県がんばれ
3ヵ月毎の歯科検診に行ってきました。洗面所が暑くて、雑な手入れになっていたので、心配していたのですが、前回と変わりなしでした。重点的に手入れをするところも明確になったので、次は、今回より良くなるように頑張って磨きたいと思います。歯科検診
英雄伝は軍事に関係するものがほとんどでしょう。この本は幕末に生きた勘定奉行川路聖謨の文官の生き様を描いて言います。文官とて、人生をかけて戦っていることには変わり有りません。一歩間違えば、植民地となり果てる日本の現状に、ロシアやアメリカとの交渉を一歩も引かずやりとげる丹力とはどこからでてくるのか。頭脳と機転と体力もさることながら、人への尊敬や感謝、激論を交わしながら駆け引きをする相手との友情など、複雑な人間関係を受け止め流す力が求められるのです。自分との闘い、真の謙虚さとは何か、教えられる書となります。吉村昭は、武人より文官、外科医より内科医に焦点を当てた作品が多くあります。地味で時間はかかりますが、普通の人には、こちらの方が役立つのではないでしょうか。『落日の宴勘定奉行川路聖謨』吉村昭(講談社文庫)
さて、今年も食しました!「生ビール」(夏)×「鍋焼きうどん」(冬)このコラボが実現できる食堂を発見すると、うれしくなってやってしまいます。今回は、新潟市の白山駅前の食堂池田屋さんです。ファミリー食堂とありますが、大衆食堂×喫茶店の雰囲気で、店のテレビでは高校野球の中継が流れていました。昭和の香りがするお店です。夏×冬、最強コラボ
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リスが食べた跡らしい、ヒメクルミの殻。しっかりハート型。♡姫くるみ
地下室にこもった男がつづった物語を、読者が読まされる形式の小説となっています。その男自体が主人公となるのですが「自尊心が低く、かつプライドが高い」困った性格をしていて、世の中の全員が敵だと思っているような人間です。地上が生きているのが苦しくて、地下で本を読んで暮らしている設定なので、現在で言えば、引きこもりでしょう。こういう人間がロシアにも多くいるというのですから、昔から引きこもりというのはあったのです。その男が、自分が主人公の物語を手記という形にしたためいるのですから、面白い話の訳がありません。前半の3割程度と、後半7割程度のボリュームで2つの話が載っていて、前半の話は、面白くもなんともない、この『地下室の手記』を真似てシロートが書いたらこうなるみたいな小説でした。後半は、プロの小説家の仕事で、小説はこ...『地下室の手記』ドストエフスキー(新潮文庫)
落ち葉の道を踏みしめながら静かな山行となりました。アオハダの淡い黄葉も素敵です。カエデ足元を見るとヤブコウジが、もうすぐクリスマスだと教えてくれます。頂上からは、真っ白な飯豊山朝日連峰も雪が積もっていました。空気が澄んでいて、日本海に浮かぶ粟島まで見えました。11月では最後の山歩きになりそうです。年末までにどれだけ歩けるかな?菩提寺山2024晩秋
Amazonプライムビデオにて、視聴しました。1944年のハリウッド版です。(ヨーロッパ戦線でノルマンディー上陸作戦、太平洋でサイパン島・フィリピンをめぐる戦いがあった年に、このような娯楽映画が公開されているとは、アメリカの余裕が恐ろしい。)精神的虐待の方法で、モラハラの手口としても上げられるガスライティングの語源となった戯曲の映画化です。新婚夫妻の生活で、夫が妻にガスライティングをしかけ、巧妙に精神病だと思い込ませていきます。夫の本当の狙いは何なのか、救いの手は差し伸べられるのか、サスペンス仕立てで物語は進むのです。自分に自信が持てない人は、もしかしたら、誰かのガスライティングの餌食になっているのかもしれません。気になる人は見てみるのもよいでしょう。主演のイングリット・バーグマンはアカデミーの主演女優賞...映画『ガス灯』
長野県飯山市にて、宝くじ当選祈願を受け付けている神社がありました。ほんとうにご利益があったらすごいですね。なんと、微妙なご利益です。5万円程度で、こんな遠くまでお礼奉納をするのは、たいへんですので、今回はやめておきました。発見!宝くじ当選祈願神社!
イギリスの女性旅行家である著者が明治初期に日本を訪れ、単独で西洋人未踏の地である日本の奥地へ足を踏み入れます。横浜→江戸→日光→南会津→会津坂下→津川→新潟→米沢→山形→秋田→青森→函館→室蘭→紋別の北日本の旅が前半3/4を占めており、これが圧巻でした。特に峠越えをする地域の風土や、アイヌとの暮しなど、文献が乏しいド田舎の庶民の暮しの様子が歯に衣を着せぬ描写で書かれています。明治初期の日本の田舎(6~7月)では、男は、ほどんど素っ裸で暮していたことや、畳にはノミがたくさんいて、そのままでは眠られず携帯用折り畳みベットと蚊帳を持ち歩いていたことなども、予想以上に衛生状態が悪いことがわかりました。宿屋ではプライバシーが皆無で、障子に穴を開けて常時除かれていたことや野次馬が多く警官が来て追い払ってくれたことなど...『イザベラ・バードの日本紀行』イザベラ・バード(講談社学術文庫)
翅の赤いワンポイントがキュートな赤とんぼですが、もう羽がボロボロです。11月も半ばを過ぎるとトンボの季節も終わりですね。晩秋のミヤマアカネ
晩秋には、ほとんど昆虫を見なくなりますが、キチョウは元気に飛んでいます。成虫で越冬するので、11月になってもよく舞っています。晩秋のキチョウ
初恋は、いつですか?よくある質問ですが、ちゃんと答えられる人はどれくらいいるでしょう。そのとき、ハッキリとした自覚があったのか無かったのか淡すぎてわからないくらいの色合いだったのかもしれません。また、青春時代は、いつからいつまでという区切りが明確にあるわけでもなく、過去の体験も意識できず、未来もぼんやりして見えていない現代だけを見ながらなんとなく生きている状態と考えることもできます。そして、1968年12月10日の府中三億円強奪事件(時効が成立し未解決)も、淡い泡沫となって消えていく現在でした。初恋と同じように。この小説の作者はプロフィール非公開であり、小説の主人公と作家の名前は同じです。そして、府中三億円事件の実行犯であるらしいのです。あるらしいと言うのは、彼女が事件を起こす意志があったかどうかさだかで...『初恋』中原みすず(新潮文庫)
長野県飯山市に行ったとき、石畳のあぜ道がありました。周りの田んぼも石垣田んぼだったのですが、豪華ですね。かなり続いていて、米づくりに対する執念みたいに感じます。石畳のあぜ道
電波塔にクズの蔓が絡んでいました。上は、となりにある電信柱の三倍強の高さにあります。細い蔓に、あんな高さまで水を吸い上げる力があるとは驚きです。クズのつる
著者は、Googleで人材開発・組織改革・リーダーシップマネジメントに従事していた経験があり、現在は起業して、複数の会社の取締役等についています。名前からわかる通り、ポーランド人で、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本で、多くのビジネスマンと交流があります。そんな視点から、日本の人たちへのメッセージとなります。この本で言う「一流」とは、世界的な一流企業で働く人と、その周辺にいる人をさしています。この手のビジネス啓発系の本の例に漏れず、竜頭蛇尾の内容でしたので、前半部分がおもしろく、後半はつけたしの印象でした。彼は、「日本人は雑談が苦手だという人が多いが、日本の方が雑談が簡単だ」と言います。それは、日本語の雑談は定番フレーズが多いからだと、つまり、「今日は暑いですね」「やっと涼しくなってきましたね」など当たり障...『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』ピョートル・フェリクス・グジバチ(クロスメディア・パブリッシング)
雪国の秋は短い。明日から冬型の気圧配置になるというので、今日中に歩いておこうと、阿賀町の奥にあるたきがしら湿原に行きました。湿原の植物は、もう冬枯れ状態で、ノコンギクが咲いている程度です。紅葉も終盤ですね。前回、来た時と逆回りでカモシカの道を歩きました。舗装された道を1400m歩くと、入り口があります。カモシカの道に入ると唯一の絶景スポットがあり、名もなき険しい山を眺めることができます。カエデの紅葉この辺りは携帯電話の電波が届きませんが、届くスポットがたまにあり、看板が立っています。ブナ林の散歩は気持ちが良い。まだフユシャクの舞は見られず、キチョウが飛んでいました。途中で、雪を戴いた飯豊山が見られると思いましたが、雲がかかっていて見られず。麒麟山公園で一休みして帰ってきました。たきがしら湿原
白鳥の飛来地として国の天然記念物に指定されている瓢湖に行ってきました。朝11時ころだったので、白鳥は周辺の餌場(水田)に散っていて、数は少なくなっていました。朝は9時ころまで行くと9000羽の白鳥がいたようです。鵜や鴨はたくさんいました。白鳥はチラホラです。この瓢湖、江戸時代初期に農業用ため池として人工的に作られた湖ということで、普通に池なのですが、白鳥の飛来地として国が認めており、ラムサール条約にも入っている湿地なので、もう湖として認められています。瓢湖
風力発電機のような3枚の羽みたいなのは、スミレの種が散ったあとです。スミレは春に咲く花ですが、その後も閉鎖花として咲いていて、花が開くことは無いですが種を作っているのです。ところが、先日、長野県で秋なのに開いているスミレを発見しました。まあ、たまに開いちゃう花もあるようです。秋のスミレ
芥川賞作家である中村文則が書いたミステリー小説。わたしは。ミステリー小説をあまり好まないので、純文学的な側面から、読んだ感想になります。はじめは、フリーライターの主人公が、猟奇殺人(二人の女性を焼き殺す)で死刑判決を受けた男の本を書くために調査をしていく過程が書かれています。殺人者としての写真家、その真実の一端を知る人形作家、そしてライターの主人公と、彼の依頼人である編集者と、表現者が登場します。そして、芥川龍之介の『地獄変』に登場する絵師のように撮影しようとした写真家が殺人犯として投獄されたのです。主人公のライターは、取材をつづけ、関係者に会うたびに、「あなたは、この事件についての本は書けない、なぜなら、彼らの胸中にたどりつけないから」と言うようなことを言われ続けます。そして、物語半ばで、本を書くことを...『去年の冬、きみと別れ』中村文則(幻冬舎文庫)
朝4時に新潟市を出発し、約150キロ離れた飯山市へドライブしてきました。愛車に折り畳み自転車を搭載しての旅です。第一目標は、映画『阿弥陀堂だより』のロケ地訪問となります。南木佳士の小説が映画化されたので、その雰囲気を味わいたいと思うのが主です。飯山市の瑞穂集落の阿弥陀堂を訪問しました。映画のセットを集落の人が保存しています。本物ではなく、セットなので、経年劣化がかなり来ています。見たい人は、早めに行った方が良いでしょう。戸が閉まっていましたが、簡単に開けることができました。阿弥陀堂からの景観は霧のためよく見えず残念でした。この集落の見どころの一つが大イチョウです。巨大な銀杏の木が祀られています。鳥居の大きさと対比するとわかりやすいと思いますが、山一つが一本の木という感じで、半端ない迫力でした。ここの棚田は...長野県飯山市へ日帰り旅行
驚くべきニュースなような気がするが、あまり報道されていないので、とりあげます。量子コンピューターとは、今のコンピューターより桁違いの演算能力を持っていて、究極のコンピューターです。SFでは、今のこの世界は、他の世界の量子コンピューターによるシミュレーションの中ではないかとか言われるほどです。11月8日に理化学研究所量子コンピュータ研究センター光量子計算研究チームが新方式である光量子コンピュータの開発に成功したと発表しました。世界に先駆けた汎用型光量子計算プラットフォーム(つまり、どんな計算でもできる)になりそうです。「超伝導」「中性原子」「イオン」「シリコン」「光」などの方式がありますが、GoogleやIBMなどは超伝導方式の量子コンピューターで成果を上げているようです。しかし、極低温環境が必要なことが大...日本が光量子コンピューターを完成させた!
春には山菜(ウルイ)として、夏には可憐な花で楽しませてくれるオオバギボウシですが、秋には実になり種をばらまきます。夏の花↓オオバギボウシの実
ハーバード大学で政治哲学の教授を務める著者が、「正義」についての講義を元に語る内容となっています。古今の哲学者が考えてきた正義について解説し、それに対する反論と反論に対する回答を記しながら、より深く正義の内部に迫っていく過程は、迫力がありました。ベンサムの最大多数の最大幸福(功利主義)からはじまり、リバタリアニズム(自由至上主義)の思想から、本当の平等とは?自由とはという考察に入っていきます。個人の資質の不平等性をどう解決するのか、誰が何に値するのか?所属するコミュニティ・人種、歴史への責任、国家への忠誠など、多種多様な問題が提起され、さらに同性愛・妊娠中絶、政治と宗教など、アメリカ合衆国の社会(全世界ともとれる)の複雑性を感じることができました。さて、これらの問題は、答えが出るはずもない複雑さを孕んでい...『これからの「正義」の話をしよう』マイケル・サンデル(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ふるさと納税返礼品となります。変わったものを食べたくなったので、ジビエを注文しました。生肉だとハードルが高い気がしたので、手軽にレトルトにしてみました。ジビエは、おいしく品種改良してあるわけではないので、このくらいでちょうどいいかもです。北海道白糠町より「レトルト鹿肉三昧」が届きました。
太平洋戦争末期から終戦後にかけて、日本に勝ち統治するために、日本人を民俗学の視点から研究した本となります。日本の書籍や、日本人捕虜の尋問、日系人からの聞き取り調査など、日本を訪れずに調べつくしたため、返って客観的な視点となっています。外から見た日本人を理解するためにアメリカ人向けに書かれた書籍です。アメリカ人が罪を意識するのに対し、日本人は恥を意識するとか、なるほどと思うことが書かれていて驚かされました。日本人がアメリカ軍を歓迎ムードで迎え入れ、地下活動やゲリラとして統治をじゃましなかったわけなど、興味深く読めました。『菊と刀』ベネディクト(光文社古典新訳文庫)
ヤブコウジの実が赤くなると、クリスマス商品が並びますね。あと1ヶ月でクリスマスも過ぎます。クリスマスカラーのヤブコウジ
日本の昔の旧家の暮らしを描いているようで、退屈しながら読んでいました。そのうち、あることに気が付きました。この小説は、恋愛小説に対するお見合い小説なんじゃない?その視点で読み始めたら、おもしろくて最後まで読み切れました。日本では、古いタイプのお見合い文化は廃れたように感じますが、昔の人は、こんなにもいろいろ考えてお見合いをしていたのだなと感心しました。昨今、若者の結婚離れが指摘されていますが、このくらい周りが結婚に対して真剣になれば解消しそうな感じがします。自由も良いですが、自由になればなるほど、個人の責任が重くなっていって、うごけなくなる若者も多くなっていくのでしょう。現代に生きる人が読めば、いろいろ考えさせられる内容だと思いました。『細雪(上中下)』谷崎潤一郎(kindle版)
サルトリイバラの真っ赤な実がなっていました。放射線状に花が付き、実もやっぱり放射線状になります。サルトリイバラの実
4冊目の猫弁シリーズになります。前の3冊は、複雑な事件をうまく綺麗に解決してめでたしめでたしとなった読後感だったのですが、4冊目は、まだ散らかった部分があるような印象を受けました。アマゾンのレビューを読むと、次の5冊目で完結の予定だったようで、5冊目につながる複線などが回収されていないらしいのです。なるほど、1~3冊目に活躍したキャラクターが続々と関わってくると思っていましたが、そういうわけだったのですね。しかしながら、相変わらずスラスラ読めるし、基本的に根っからの悪人が出てこないので、読後感も爽やかです。内容を忘れないうちに次の巻を読んだ方がよさそうです。『猫弁と少女探偵』大山淳子(講談社文庫)
暖かい日なのでフユシャクが舞うのを見られるかなと思って行ってきましたが、姿は見えず。まだ早かったかなと思いました。紅葉も終わりかけ、山も静かになりました。頂上では、楓の紅葉が見られました。飯豊山は、真っ白です。標高1000mを超えると積雪、標高500mくらいまでは落葉していました。雷山の宣伝ポスター。熊が多くいる山なので、今年は危険かな?帰りは少し違う道を通りましたが、道の脇に、滾々と湧き出している泉を発見。洗面器ほどの広さですが、そのまま小川となって流れ下っていました。10分くらい下ると、砂防ダムとなっていました。小さな泉も土石流の危険をはらんでいるのですね。昆虫はほとんど見られず。晩秋の山によくいるキチョウが舞っているくらいでした。菩提寺山2023小雪
B29の爆撃により、多くの人が犠牲になりました。自分の家族が、バラバラになって消し飛んだり、降ってきたゲル化した油に火がついて焼かれたりした後に、撃墜されたB29のパイロットを捕らえてリンチをしてなぶり殺しにしました。これが、戦争による憎しみの連鎖です。現在でも絶え間なくメディアで報道されている場面ですね。戦争によるグロい死に様や、不条理な死を描写して、こんな死に方をするのは嫌だから戦争反対というスタンスの本になります。子どもの頃から、何冊も読んできているので、食傷気味ではありましたが、憎しみの連鎖がよく書かれていて好感を持てました。『戦争で死ぬ、ということ』島本慈子(岩波新書)
頭がよくなるのかは疑問ですが、こうした方が良い的な思考法の本です。書いてあることは、難しい思考術ではなく、人間が普通に生きていれば、年を経るにしたがって身についていくだろう思考の癖のように感じます。こういう本を読むと、成熟した思考の癖を少しだけ加速して身に着けることができるのではないでしょうか。若いうちに身に付けられれば、頭が良いように見えると思います。『頭がよくなる思考術』白取春彦(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
前に読んだ『螺旋階段のアリス』の続編になります。50代で、脱サラし、あこがれの私立探偵になった男と、これまた私立探偵にあこがれて飛び込んできた道楽少女?亜里沙のほのぼのミステリー物語になります。殺人事件系のミステリーを好まないので、わたしが読むミステリー小説は、ほのぼの日常系になってしまいます。加納朋子のアリスシリーズは、2冊で完結となり、これで最後。少女がアリスでいられる短い時に凝縮された時のようで、残念ですが、それはそれでよいと思えるのです。新装版↓も発売されているので、人気はあるようです。『虹の家のアリス』加納朋子(文春文庫)
ヘビと会うと金運が上昇するような気がするのでうれしいのですが、立冬となればみんな冬眠してしまっているでしょう。カナヘビくんは、結構寒くなるまで元気で活動しています。カナヘビは、金蛇ですし、円を描くようなポーズでいると、小銭が入りそうで演技がよさそうです。年末に向けて少し稼いでおきたいところです。円を描くカナヘビ
毎年、秋が深まってくると読みたくなる作家さんです。信州の枯葉の道を行くがごとく、静かに流れる時間を感じることができます。私小説風の短篇が連なって構成されていて、人生でほんの1年程度いっしょに住んでいたおばさん(お婆さん?)のおぼろげな記憶からはじまり、身の回りの些細な出来事を交えながら進んでいきます。そんなことを読んで何が面白いわけでもないですが、一人の人の自分とはまた別な人生を疑似体験できることは、人間の深さを作る上で大切なことだと気づき始めた自分がいます。『こぶしの上のダルマ』南木圭士(文春文庫)
山の中のベンチで休んでいたら、アカタテハが周りを飛び回っていました。泊まっては飛び、飛んでは止まり、目の前で、はやく写真を撮ってくれと言わんばかりです。いっぱい撮ったよ~。アカタテハぱたぱた
効率的に時間を使う方法論が書かれたビジネス書が多いですが、この本は、効率的じゃなくていいんじゃない?的な本です。コロナ禍で、生産がストップし、良くも悪くも暇な時間を過ごした中で、考え直したほんとうに豊かな時間の使い方というより哲学が書かれています。効率的に仕事を回すことも重要ですが、余裕を持った生活をすることによって、豊かな時間を過ごすことができるでしょう。他人に合わせた時間の使い方ではなく、自分に合わせて時間を使うのです。まあ、バランス感覚が大事だと言われればそれまでですが。これから、定年になる人にとっても有意義な本だと思いました。『じぶん時間を生きる』佐宗邦威(英治出版)
10月のメルカリの売り上げは、64,502円でした。朝の出勤前に窓辺で撮影していたのですが、日が短くなって、平日の朝に撮影することができなくなったので、出品頻度が落ちました。そのため、売り上げが伸びませんでした。あまり、頻繁に発送するのも忙しいので、出品数をセーブしながら、のんびり取り組んでいきたいです。メルカリ10月の結果
9月並みの陽気となった日、ひさしぶりに角田山へ登りました。今年の夏の酷暑の影響か、ムラサキシキブやマユミの実は見られず、他の花も少なく、野菊の類が少々咲いている程度でした。標高が高くなるにつれ、秋の深まりを感じられます。静かな山行となりました。頂上は賑やかで、いろいろな人が思い思いに楽しんでいるようです。稲島コース9合目の観音堂からの眺め稲刈りは完全に終わっていますが、刈られた稲株から、マサリが出てきて、田んぼが緑色に見えます。角田山(浦浜コース)2023秋
廃れていく活版印刷を再開した若い女性のお話。ただのお仕事小説と思いきや、言葉の奥深さに気づかされる名著でした。文章を職業として、言葉を紡ぐ作家の作家たる本領がいかんなく発揮されています。言葉ってほんとうに良いものです。そんな感じにさせられました。こういう小説に出会えると本を読んでいてほんとうによかったと思えます。この小説は、文庫書下ろしとのことで、もったいないですが、ポプラ文庫でしか読めません。『活版印刷三日月堂』ほしおさなえ(ポプラ文庫)
午前9時を過ぎているのですが、まだ朝露に濡れています。気温が低いのですね。ヨメナかノコンギクか定かではありませんが、雰囲気からヨメナのような気がします。朝露に濡れる野菊
一ネタ1~3ページ程度のエッセイ集。作家らしい目で生活しているから、これだけのネタを発見できるのか、それとも、戦中から波乱に満ちた時代を生きたからか、取材で全国を歩いているからか、豊富なネタに圧倒されます。ブログなんかもこんな風に書ければいいのだけどね。と思います。吉村昭の小説は、ほとんど読んでいるので、小説ネタもよくわかって楽しめました。ファンの方には特におすすめです。隙間時間にどうぞ。『わたしの流儀』吉村昭(新潮文庫)
秋も深まっていくとオオカメノキの花軸が、たくさん落ちています。サンゴみたいで、紅葉前の彩になっていて、密かに楽しんでます。山のサンゴ?