アルコール症専門病棟が誕生した当初、困った問題がありました。比較的元気で、話もできる状態で入院してきた患者が、数日後、急に容体がおかしくなって死んでしまうケースが相ついだのです。現在では治療法がわかってきていますから、そんなことはありませんが、当時は
アルコール依存症の患者には、シアナマイドを毎朝きちんと服用させています。抗酒剤療法の狙いは、自発的に飲酒をやめさせようというものです。したがって、医者や家族からの無理強いでは効果がなく、患者本人が自分の意思で飲石ことが先決でしょう。患者と、患者の家
ウロウロ歩きまわって幻覚の出ている患者は、ふつうの病院では、みることはできません。幻覚が見えているから、窓を開け、二階からヒョイと飛び降り、事故を起こすことも少なからずあります。わずかな当直看護だけで夜間せん妄の患者をあやしていなさいというのは、無理
いまから一万年ほどまえ、すでに古代オリエントでは、酒の中でもっとも古いぶどう酒が醸造・貯蔵されていたといわれます。不思議な陶酔感をもたらす酒は、心身の疲れをとり、人間関係を円滑にしてくれることを、彼らは体験的に知っていたのでしょう。以来、酒は、ストレ
アルコール依存症の成因については、「アルコール依存症の親に生まれた不幸な人」と言う考えが優勢です。久里浜病院の患者の家族を両親、兄弟、叔父叔母まで調べると問題飲酒者が三~四割います。グッドウイソは五五人の「アルコール依存症の親をもつ里子」と、七八入の
【コンボ技】酒×タバコで命を削る!どっちが悪いって問題じゃない
「お酒を飲むと、なぜかたばこが吸いたくなる。不思議なんだよね」と酒飲みがよくつぶやきます。脳の快感神経には、覚醒作用と麻薬(鎮静)作用の二つがあります。たばこの中の二コチンは覚醒作用があり、アルコールは鎮静作用があるので快感をさらに高めます。快感神
糖尿病といえば、体重に応じて食事を規制するなどの食事療法から始まって、軽症患者は内服薬、中等症以上はインシュリソの量を決めて注射するなどの治療法がとられます。しかし、アルコールが原因で糖尿病になった場合には、こういった糖尿病治療はなかなかうまくいきませ
元々アルコールの耐性が男性より弱い女性は、酒は確実に老化を早めるます。なんでもかんでも手帳に書き込むいわゆる。メモ魔と称されるタイプがいます。お酒に弱い女性中高年者によく見かけますが、その人が酒飲みだとしたら、脳に障害をきたしているかもしれないと疑
アルコールによる糖尿病は、慢性すい炎のなれの果てです。場合によっては失明に至ります。血液中のぶどう糖が、エネルギーとして消費されずにダブついてくれば、血中のぶどう糖の濃度、つまり血糖値が高まって、高血糖といわれる状態があらわれてきます。そしてついに
急性すい炎には激痛という症状が出ますが、診断がむずかいしのは慢性すい炎です。急性すい炎の発作をくり返しながら慢性すい炎へ移行しているタイプもあるのですが、急性から慢性に進むとはかぎりません。アルコール性のすい炎では、初めから慢性の経過をたどるケースも
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