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どんぴんからりん すつからりん https://blog.goo.ne.jp/ogawasaito

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

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2015/11/21

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  • かたつむりとさる・・ラオス・モン族の民話

    かたつむりとさる/再話・ヤン・サン下絵・ハー・ダン刺繍・モンのこどもたち訳・やすいきよこ/福音館書店/1994年月刊こどものとも年中向どこの国にもおなじような話がありますが、いわば「ウサギとカメ」のラオス・モン族版。サルとカタツムリが、三つの山と三つの谷をこえるというスケールの大きな競争です。カタツムリは親類縁者を総動員し、とちゅうにちらばって、サルが「おーい、かたつむり、おまえどこまできた?」というと、サルより先にいるカタツムリが、「ここまできたよ、さるさんよー」とこたえていきます。タイの難民キャンプに暮らすラオス少数民族の子どもたちが、刺繍で描かいているのが特徴で、登場するのは、サルとカタツムリ、そして草だけという絵で、素朴な感じがします。ラオス・モン族を調べてみるとベトナム戦争時、アメリカに都合よく...かたつむりとさる・・ラオス・モン族の民話

  • いたいの いたいの とんでけ~

    いたいのいたいのとんでけ~/脚本:絵・とよたかずひこ/童心社/2024年(8場面)げんきなイカさんあしをぶらぶらげんきなタコさんあしをくにょくにょイカさんとタコさん水の中へ水の中でごっつんこして、たんこぶできちゃった。イカさんもタコさんも「えーんえーん」イカさんとタコさん、“ちちんぷいぷい”するとたんこぶ「さようならー」って、とんでいったよ子どもがころんだりとき、いちどは“ちちんぷいぷいいたいのいたいのとんでいけ~”って、いったことがあるはずころんだとき”きをつけなさい””だめね”などの声かけより”いたいのいたいのとんでいけ~”は、まほうのことばいたいのいたいのとんでけ~

  • 石になった男・・カナダ・インディアン

    大人と子どものための世界のむかし話20/カナダのむかし話/高村博正ほか編訳/偕成社/1991年こどもにきかせるのは二の足をふむ話。カナダのフレーザー川とハドソン川のぶつかるところで、まほうつかいの兄弟たちがキャンプをしていました。兄弟たちは、あっちの悪者をやっつけたり、こっちの人をたすけたり、そしてたまにはいたずらしながら川をさかのぼっていたのです。ある日、兄弟たちは村人をころしてたべている悪い魔女のうわさをきき、弟のひとりが、すぐに魔女をやっつけようとしました。夜に魔女のところへついた弟は、魔女の手をひっぱろうとしました。そのとたん、弟の右手は女のからだの中に、はいってしまいいくらひっぱってもぬけません。こまった弟はとうとう刀でじぶんの手を手首のところできりおとし、やっと魔女からはなれることができました...石になった男・・カナダ・インディアン

  • 耳なし芳一・・山口

    山口のむかし話/山口県小学校国語教育研究会国語部会/日本標準/1973年むかし、琵琶をひくことがじょうずな目の見えない芳一という若い坊さんがいました。得意にしたのは平家物語を語ることでした。ある夏の夕暮れ、あちこちにまねかれ、琵琶をひいてつかれきって寺にもどり、うたたねをはじめました。しばらくうとうとしていると、庭先のほうに、人の気配がしました。芳一が聞き耳をたてると、「琵琶をひくのが、上手と聞いて、高貴な方がぜひ聞きたいとおおせられるので、わたしについてきてほしい。」と、低い声。せっかくなのでうけることにした芳一は、武士らしき男に連れられて、屋敷の廊下伝いにいくと、そこは大広間のようでした。まわりには、たくさんの人がいるらしく、小声でささやきかわす話声が聞こえてきました。そこで芳一は、上品な女の人の要望...耳なし芳一・・山口

  • エリック・カールのグリムどうわ

    エリック・カールのグリムどうわ/エリック・カール:再話・絵/木坂涼・訳/偕成社/2024年エリック・カールのグリム昔話の再話&絵ですが、ちょっと一味違ったものになっています。エリック・カールと昔話は結びつかなかったのですが、「イソップものがたり」もありました。「しあわせハンス」「りょうしとおかみさん」「おやゆびトム」「3本の金いろのひげ」「7つの命をひと打ち」の5話と、ずいぶん贅沢な構成です。数あるなかからなぜこれを選んだのかも興味がありました。「しあわせハンス」は、七年分の給金としてもらった金のかたまりを、馬ととりかえ、牛、豚、ガチョウととりかえていき最後は、なにもなくなる話。お人よしすぎて、おもわずあーあーとなりますが、エリック・カール版は、人にとって、何が幸せかじっくり問いかけてきます。母親が、長く...エリック・カールのグリムどうわ

  • ゆうかんなアジク・・中国満族の民話

    ゆうかんなアジク・・中国満族の民話/趙朝勲・再話徐喚民・趙朝勲・絵関野喜久子・訳/福音館書店/1997年(1994年初出)平和に暮らしていたガーシャンという村に、九つの頭を持つおそろしい鳥がやってきて、村をめちゃめちゃにし、人や動物を山の洞窟につれていってしまいます。父親をつれさられたこの村のアジクという勇敢な若者が、仲間とともに鳥を退治にでかけます。アジクは、崖から垂れ下がっているフジのつるをつかまえてたすかりますが、仲間たちは暗い洞窟に吸い込まれてしまいます。ところがこのつるは、おおきなうわばみでした。そしてこのうわばみは、両親がたべられ、フジのつるにかえられた娘でした。娘は、「鳥を退治するためにはほしやまの頂上にある天から落ちてきた石を二つとってきて、百人の手であたためれば石はあかるくひかり、その光...ゆうかんなアジク・・中国満族の民話

  • ふたりの悪魔・・イギリス系カナダ

    大人と子どものための世界のむかし話20/カナダのむかし話/高村博正ほか編訳/偕成社/1991年リューマチになってあるくこともままならない坊さん(と訳されていますが、神父さんでしょうか、プロテスタントだったら牧師さんか)が、パットというアイルランド人をやとい、パットに背負われて教会へかよっていました。ある夜、教会のかえりみち、教会にお経(と訳されていますが聖書のことでしょう)を忘れたことに気がつき、忘れ物をとりにもどりました。さて、その日の昼間、教会の墓地には、亡くなった大金持ちの信者と、その信者の全財産がうめられていました。夜になって泥棒がふたり、この信者の金をねらって、いっしょうけんめい墓をほり、なかをみてびっくり。金のかわりにクルミがはいっていたのです。泥棒の前に信者の親せきが、金をそっくりぬすみだし...ふたりの悪魔・・イギリス系カナダ

  • おとなりの だれかさん

    おとなりのだれかさん/カーシャ・デニセヴィッチ・作おがわひとみ・訳/評論社/2024年新しい住所のマンションに引っ越ししてきた少女。五階建ての二階。とうとう自分の部屋もあります。少女は、ふと、おとなりさんがなにをしているか想像をめぐらします。部屋の上、下、壁の向こう。お隣さんはどんな人たち、なにをしているのかしら。もしもお隣さんは建物だけだったり、なんにもなかったりして。朝、少女がドアを開けると、そこには、同じ学校にかようお友達が・・・。原著は2020年の出版ですが、はじめからおわりまで黒白のモノトーン。色がついているのは少女の服の赤、お友達の黄色の服、文字の一部。そして町には、黄色の葉の木だけ。ただ、黒白の濃淡が微妙に変化していきます。ビルの正面をえがいた断面図が二枚続いているのですが、部屋のおばあさん...おとなりのだれかさん

  • ぼくの おおきさ

    ぼくのおおきさ/作・絵殿内真帆監修・高柳雄一/フレーベル/館2017年自分自身もいわれ、友人の子にもよくいった一言。「おおきくなったね」。いつも「おおきくなったねえ、トッチ」といわれても、ぼくはいつだって、「ぼくは、ぼくのおおきさだよ」と思っている。たけのこは、朝みたときより夕方のほうがおおきくなっている。でもおおきいってなに?ちいさいってなに?トッチはばあばに、きくことにした。・・・・ねずみとクジラのおおきさは、比較するもので!おなじ仲間であってもクモはメスの方が大きいしあざらしはオスの方がおおきい。指輪のわっかでみえるアリと遠くのヨットがおなじおおきさにみえるのは距離のちがいバナナは内側にあるものがおおきくみえるのは、視点の違いいろいろな例をつうじて、「おおきい」「ちいさい」がかわることを解き明かす「...ぼくのおおきさ

  • アンパンマン まじょのくにへ

    アンパンマンまじょのくにへ/作絵・やなせたかし/フレーベル館/(12場面)利用している図書館の児童書の一角に、読み聞かせができるコーナーがあるのですが、このコーナーで、アンパンマンの絵本や紙芝居をよんでいる親子をよくみかけます。人気があるようですが、アンパンマンものははじめて。アンパンマンが魔女の魔法で小さくされてしまい、つぼに入れられたべられそうになりました。そこには、やはり魔女からアンパンマンとおなじくらいのおおきさにされたトラが。悲しそうに泣いているトラを励まし、アンパンマンが頭にできたたんこぶを食べさせると、トラはあっというまに大きくなり、つぼを割ってとびだしました。魔女のぼうしにひみつがあるみたいだなと、魔女からぼうしをぬがせると、アンパンマンももとの大きさへ。かみころしてやるとさけぶトラでした...アンパンマンまじょのくにへ

  • こっちにおいでよ、ちびトラ

    こっちにおいでよ、ちびトラ/キルステン・ハバード・文スーザン・ギャル・絵長友恵子・訳/徳間書店/2024年こねこをもらいにいって、わたしがえらんだのは、つめをだして、シャーッとおこったこえをだすこねこ。かわいらしいこねこがたくさんいたのにどうしてこのこにきめたのはママには、わからなかったみたい。”わたしたち、にてるよね”ちびトラってよぼう。つめをだしっぱなしのネコを見て、わたしは、「だれもだっこしてくれないよ」というと、おにいちゃんは、「そのネコもおまえも、じっとしてられないんだな」「ちびトラの心は、トラなんだからじっとしているなんて、オリに閉じ込められているといっしょ、アッチヘイケ、ガオー!」いいかえすわたし。ちびトラと遊んでいいきぶん。ところがある日、ちびトラがいなくなって・・・。”わたし”が、つめを...こっちにおいでよ、ちびトラ

  • わにが わになる

    わにがわになる/多田ヒロシ/こぐま社/1977年初版が1977年で2015年に83刷が出版されている息の長ーい絵本。小型で持ち運びにも便利。ごろ遊びの絵本でいるかはいるかいねこがねころぶとらのトランクにんぎょのにんぎょうはこをはこぶぱんだのきゅうしょくぱんだなどなど。「かさがかさなる」では、ピエロが傘をかさねています。言葉だけでは理解しにくいところも、絵でわかりやすくなっているのがミソ。子どもの成長過程で、絵本に親しむことで、語彙を増やしていけそう。わにがわになる

  • 六がつ六ちゃん はっはっは

    六がつ六ちゃんはっはっは/脚本・絵/かこさとし/童心社/2014年改訂新版(12場面)ろくがつろくちゃんは、甘えん坊で、泣き虫。好き嫌いがはげしく、虫歯になってもお医者はいやがります。そんなろくがつろくちゃんのところへ、へんなおばさんがやってきて、なんでもすきなことをして、いやなことはしなくていいからといわれ、おばあさんのいえにいきました。そこには、お菓子を食べながらテレビをみたり、ねころんで漫画を見たりしている子がいました。しわくちゃのおばあさんが、「またひとりおいしいやわらかなぶよぶよのこがふえたよ。たべるのがたのしみだね」とつぶやいているきいたろくがつろくちゃん。ほかのこと、逃げ出そうとしますがおばあさんにつかまって頑丈な檻の中へいれられてしまいます。「あの、おばあさん、しわくちゃなのに、うちのおか...六がつ六ちゃんはっはっは

  • ネズミトリとネズミの結婚・・ウルグアイ

    子どもに聞かせる世界の民話/矢崎源九郎編/実業之日本社/1964年ネズミなのに「ネズミトリ」とは?ネズミトリというネズミが、銅貨を拾い、ネズミを見つけて結婚しました。あるとき、ネズミとネズミトリは友だちにまねかれて、でかけました。とちゅうまでくると、ネズミは、おかみさんのネズミトリが大事にしまっておいたチーズのことを思い出しました。食べたくて食べたくてたまらないネズミは、ハンカチをわすれたという口実で、ひとりでうちへもどると、台所の天井にぶらさがっているチーズめがけて、エイッととびつきました。ところが、チーズの下には大きなお鍋がかかっていて、そのお鍋のの中に落っこちて、あっというまに死んでしまいました。ネズミトリは、友だちの家で、だんなさんのネズミがくるのをまっていました。けれども、いつまでたっても、こな...ネズミトリとネズミの結婚・・ウルグアイ

  • えんこう・・広島

    広島のむかし話/広島県小学校図書館協議会編/日本標準/1974年”えんこう”とききなれない存在。えんこう川のほとりのおじいさん、おばあさんの二人暮らしのまずしい家にあらわれるので、もしかするとカッパなのかも。何者であるのかは最後までわかりません。夏の夜、おばあさんが夜中に目をさまし、流しに水をくみにいくと、格子のすきまから、毛むくじゃらの長い手がのびていました。びっくりしてみていると、手は流しの棚にあったイワシの残りをつかむと、すっと手をひいて、それっきり手をだしませんでした。おじいさんは、話に聞いていたきもをくうという”えんこう”のことを思い出しました。その夜、恐ろしくて眠れなかったおじいさんとおばあさんは、朝になってすぐ流しの格子のすきまに、竹のわったのをうちつけました。しかし、わり竹は役に立たず、毛...えんこう・・広島

  • いのちの水・・ブルガリアの昔話

    いのちの水/八百板洋子・再話ベネリン・バルカノフ・絵/福音館書店/2022年三人の王子が、永遠の命を与えてくれる水をさがしにでかけ、末の王子が水を手に入れます。ところが、上のふたりの王子に裏切られ、どこか遠くへ吹き飛ばされますが、金の鳥の助けをかりて、城に戻り、水の精と結ばれるという典型的な昔話。道が三つにわかれたところで、兄弟は別々の道をいきますが、分かれ道の岩の上に、指輪をおいてでかけます。岩には、「左は、生きてもどれるみち」「まんなかは、運試しのみち」「右は、いきてもどれないみち」末の王子は、誰も悲しむ人はいないのだからと、「生きてもどれないみち」をすすみます。火でくるしんでいるドラゴンの親子を助け、ドラゴンの兄、銀の国の王のもとへむかい、川のほとりで、銀の魚を助けると、銀の国の王から金の国の王を紹...いのちの水・・ブルガリアの昔話

  • 死んだあとはどこへいく・・カナダ・イヌイット

    大人と子どものための世界のむかし話20/カナダのむかし話/高村博正ほか編訳/偕成社/1991年北アメリカの昔話は、先住民の話と移住者の話がまじりあっているようですが、これはイヌイットのむかし話。寒い夜、死にかけていた女の人が、寒い夜空の氷の上に、ひとりすてておかれ、オオカミにのみこまれてしまいました。女の人は、しばらくオオカミのからだのなかにいましたが、やがてふんになって、またさむい外にほうりだされました。そのふんがキツネに食べられ、しばらくすると、またふんになって外へだされました。そこへクマが腰をおろし、身づくろいするうちにクマのからだの中へ。クマのふんとなって氷の上にだされると、アザラシにのみこまれ、セイウチのおなかの中に入って、セイウチ夫婦の子どもになりました。月日がたって、女の人はトナカイに食べら...死んだあとはどこへいく・・カナダ・イヌイット

  • 青い花のじゅうたん・・アメリカ

    青い花のじゅうたん-テキサス州のむかしばなし-/トミー・デ・パオラ・再話トミー・デ・パオラ・絵いけださとる・訳/評論社/2003年テキサス州の先住民、コマンチ族に伝わる伝説で、州花になっているブルーボンネットという花の由来といいます。あまりの日照り続きに、コマンチ族は、三日の間、たいこの音に合わせて踊り、さらに三日間ようすをみまもり、精霊に祈りを捧げます。それでも雨が降らず、まじない師が精霊の言葉を伝えます。「人間は、じぶんのことしか考えなくなった。大地からめぐみをうけるばかりで、なにもかえそうとしない。大いなる精霊たちは、いけにえをささげるようにいっている。それも、われわれがいちばんたいせつにしているものをもやして、おそなえしなければならない。もやしてできた灰を、大地の四つの方角、かぜがうまれたところに...青い花のじゅうたん・・アメリカ

  • おさるクイズ

    おさるクイズ/脚本・絵本田ちかこ/くるんば/2024年(8場面)「見ざる言わざる聞かざる」の三匹の猿が出てくるクイズ形式の参加型紙芝居。”さる”とあだ名された秀吉や、「猿も木から落ちる」のことわざがでてきたり、「浦島太郎、桃太郎、金太郎」の三人の”太郎”がでてきたりと、一貫性はありません。一枚目にさるまた(猿股)がでてきてびっくり。「人生楽しむのが一番」としめますので、高齢者向けでしょうか。新型コロナで中断していますが、以前高齢者施設にお邪魔することがありましたが、意外と評判なのが紙芝居でした。記憶にある昔話や、昔の風景が出てくるなど親しみがわくようでした。「のぼっていけない木」と聞かれても、子どもにはなんのことかわからないでしょう。おさるクイズ

  • たんぽぽに なりたくて

    たんぽぽになりたくて/内田麟太郎・文南塚直子・絵/童心社/2024年たんぽぽのわたげはわらいながらとんでいくまたたんぽぽになれるからたんぽぽになれば、こどもたち、うさぎたち、ちょうちょに、またあうことができるから風がいきさきをきめるのに、わらいながらとんでいくまたたんぽぽになりたくてこどもたち、うさぎたち、ちょうちょに、またあいたくてのはらいっぱいにさきたくてみんなといっしょにあそびたくてたんぽぽの黄色、天使のようなちょうちょ、花の飾り春らしい明るい風景が広がっています。たんぽぽ、わたげ、ちょうちょにも目があります。春は別れとどきどきする新しいであいの季節。たんぽぽになりたくて

  • はちみちの好きなキツネ・・ウクライナ

    子どもに聞かせる世界の民話/矢崎源九郎編/実業之日本社/1964年どんなすばらしいごちそうよりも、はちみつの好きなキツネがいました。はちみつをさがして、ミツバチの巣箱へちかづきましたが、ミツバチにみつかって、めちゃめちゃに刺されてしまいました。やっとのことで、逃げ出したキツネでしたが、どうしてもはちみつのことが忘れられません。「クマさんといっしょにくらせばいいわ。クマさんも、はちみつがすきだから、きっとどっさりをもっているにちがいない」と、いっしょに暮らすことになりました。クマは、毎日、森へ狩りにっておいしいご馳走を、キツネに食べさせてくれました。クマの奥さんになっていたキツネは、朝から晩まで、はちみつのことを考えていました。ある日のこと、はちみつをねだると、クマは、村へ出かけていって、大きな巣箱を二つも...はちみちの好きなキツネ・・ウクライナ

  • おにと おひめさま

    おにとおひめさま/脚本・堀尾青史画・田島征三/童心社/2000年20刷(12場面)「グリム童話傑作選」です。2000年で20刷とありますが、初版は1961年です。鬼の夫婦が王子さま、お姫さまをさらってきて食べようとしますが、逃げ出した二人が、追跡を振り切ってめでたしめでだしになります。鬼の夫婦に存在感があります。ひとくいおにが、誕生日にうんとうまいにんげんをくいたい、おれは、あっちの国の王子をさらいにいくから、おまえは、こっちの国のお姫さまをさらってこい」というと、おかみさんは、「そのへんのこどもじゃいけないのかい。ごちゃごちゃいるよ、紙芝居をみているのが。」とこたえ、観客をひきこんでいきます。ひとくいおにが、「一そくとびのくつと魔法の杖がをしまっておけ。」というと、おかみさんは、「いつだってわたしにかた...おにとおひめさま

  • にじいろの さかな まいごになる

    にじいろのさかなまいごになる/マーカス・フィスター・作谷川俊太郎・訳/講談社/2005年魚の尾びれ、背びれのキラキラが目をひきます。「もういこうよ。」とはじまるので、2ページをめくったのかとおもったが、やはり最初のページ。嵐がくることが分かっていたのに、仲間のしましまのいうことをきかずに、キレイな青い小石をあつめていたにじうおは、大きな波にのみこまれ、嵐がやむとどっちがどっちかもわからなくなってうろうろ。とげとげのふぐとほたてがいの案内で、しましまさかなを探すにいきますがそこはあかいしましまのさかなのむれ。つぎは、うすみどりいろのしましま。そこではじめにひろった小石が役に立って、仲間のもとへ。冒険なのでしょうが、らしくない感じ。”しましま”と”きらきらうお”が混同してしまいました。ふぐにとげがあったり、ホ...にじいろのさかなまいごになる

  • あたしは 本を 読まない

    あたしは本を読まない/作・コウタリリン絵・ちばみなこ/BL出版/2023年大阪国際児童文学振興財団が主催し、日産自動車が協賛しているという「日産童話と絵本のグランプリ童話部門」の大賞に選ばれたという作品。日産がこんな活動をしているとは知りませんでした。小学校三年二組、学校図書館でかりた本の感想文発表の五時間目。先生にあてられて感想文をよみはじめたのは木田くん。木田くんは転校生で、いつもしずかにしている。木田くん、「哲学の本を借りようとしたら、すごいねといわれ、下校のとき、本をもっているだけなのに、知らないおじさんから、えらいねといわれた」ことを発表しました。「あたしは本を読むのが好きじゃない」というユイちゃんは、それそれと木田さんの借りた本をお母さんの目の前においてほめられようとしましたが、「どうせ読まん...あたしは本を読まない

  • おきくがんぎ・・広島

    広島のむかし話/広島県小学校図書館協議会編/日本標準/1974年”がんぎ”は、海辺に石が段になっているところ。おきくというむすめが、海でなくなった大二郎という若い漁師をまちつづける話。荒れた海で行方不明になった大二郎を心配して、おきくは、毎日のように岩の上に立って海を見ていました。しばらくして大二郎の死体が浜辺に流れ着きました。泣き叫ぶおきくをみて、浜の人々はおきくをなぐさめました。やがて丘の上に大二郎のお墓がぽつんとたてられました。おきくは毎日お墓に線香をたててやり、海辺の岩の上に立って、ぼんやりと海を眺めていました。ある日のこと、おきくの姿が村から見えなくなりました。浜の人々はあたりをさがしまわりましたが、おきくの姿はみあたりませんでした。それから七日ほどして、おきくの死体が海辺に流れてきました。おき...おきくがんぎ・・広島

  • 四人の子ども・・アルゼンチン

    子どもに聞かせる世界の民話/矢崎源九郎編/実業之日本社/1964年先行きを心配した母親が、四人の子どもに、めいめいで仕事を探すようにいました。子どもたちがいって、いく月かたったころ、重い病気にかかり、母親とくらしていた四番目のピカフロルが、兄や姉を探しにいきました。一番上のコルコルは、森へいって昼までは眠って、夜になったら食べ物を探していましたが、昼からでかけるのは、ねむくてたまらないと、母親のもとへ帰るのはことわりました。二番目のレチューサは、お墓のそばに住んで、おなかがすいたら食べるものをさがしていました。母親の病状を聞いても、髪の毛を手入れするところで、悪い天気に外へ出かけたくないと、ことわりました。三番目のアラーニャは、くらいすずしいところで、すてきな糸をおるといっていましたが、ピカフロルに、「機...四人の子ども・・アルゼンチン

  • とんでもプリンセスと ドラゴン ★おわりのないぼうけん★

    とんでもプリンセスとドラゴン/アンナ・ケンプ・作サラ・オギルヴィー・絵たなかあきこ・訳/フレーベル館/2016年高い塔の上に、のろいによってとじこめられたプリンセス・スー。「ラプンツェル」みたいに髪はながくなり、「いばらひめ」のように百年もまちつづけた気分。ただ読む本だけはたっぷり。「へええ、おとぎばなしのおひめさまってさいごにはしあわせになれるんだ。」と、長い間待ち続けてイライラが爆発しそうになったとき、パンパカパーン!ついに王子さまがあらわれたのです!いかに勇気かの王子さまの自慢話をさえぎり、スーは王子にチュッ!ところが、この王子、頭はカチカチ。鎧をきるのが王子さま。ドレスをきるのがお姫さまでにこにこ笑顔にふんわりカールの髪とのたまう。スーの気分はむしゃくしゃ。塔のてっぺんから遠くに見えたのは赤いドラ...とんでもプリンセスとドラゴン★おわりのないぼうけん★

  • へんてこな おきゃくさん

    へんてこなおきゃくさん/浜田圭子/福音館書店/2023年(初出2017年)あこちゃんはじめてのお留守番の日。玄関のチャイムがなってやってきたのはへんてこなおきゃくさん。「あえてこんなにうれしいことはありません」と、小さい頃の思い出のぼうし、てぶくろ、そしてかさ。おおきくなったあこちゃんにはちょっとちいさかったかな。ぼうしは電車の窓から風にとばされて、てぶくろは公園の鉄棒で、かさはバスの座席においていかれ・・。おおきくなったあこちゃんをみてあんしんしたのかふいにやってきたおきゃくさんはあいさつをしていなくなりました。ちいさくなった子どものものを捨てられず、そのままにして成長が実感できたことを思い出しました。へんてこなおきゃくさん

  • せぼねのはなし

    せぼねのはなし/脚本・絵かこさとし/童心社/1982年(12画面)「おかしなしせいをしているとせぼねのひとつひとつのほねがずれて、ゆがんでまがったくせがついてぐにゃぐにゃのかたちになってしまいます」「ぐにゃぐにゃまがったからだにならぬよう、ゆがんだからだにしないよう、きっちりからだをつよくして、そとでうんどうをしっかりしてよいしせいのせぼねのシャンとしたひとになるよう、がんばるのはあなたです。」と、かこさんの直球勝負。傘や団扇からはじまって、ミミズやクラゲ、カイやサザエ、カタツムリ、さらには魚や鳥、キリン、ゾウ、恐竜、サル、カンガルーまででてきて、体の中でいかに背骨が大事かすすめていきます。骸骨も出てきて、かこさんらしい紙芝居でした。せぼねのはなし

  • カエルも ヒキガエルも うたえる

    カエルもヒキガエルもうたえる/アーノルド・ローベル・作エイドリアン・ローベル・彩色アーサー・ビナード・訳/長崎出版/2010年この絵本が出版された経過が興味深い。アーノルド・ローベルが友人にプレゼントしたものが、友人の死後、オークションの競売で手に入れたコレクターの手から娘のエイドリアンに渡ったという。もとはモノクロのものに、エイドリアンが彩色したとあって彩色の意味が理解できました。ローベルのほかの作品もそうですが、ほのぼのして、あったかいものが残る読後です。一ページに一編、計10話の短編がのっています。「カエルねえさんはおおいそがし」カエルねえさんはアップルをオーブンで焼いています。ロールパンもこしらえてオーブンのもとへ。そばではカエルぼうやたちはじっとみていますできあがると、カエルねえさんはぼうやたち...カエルもヒキガエルもうたえる

  • おきゃくさま

    おきゃくさま/原作・高橋五山脚色編集・高橋洋子/全甲社/2014年(8画面)音楽紙芝居のように大人を対象にしたものもあれば、幼児を対象にしたこの紙芝居と、工夫次第でまだまだ紙芝居の可能性が広がりそうです。8画面ですが、絵の抜き差しによって、これを10画面として利用します。何回かやってみましたが、この演じ方が難しい。相当の練習が必要でした。幼児に五つまでの数を観念として身につけさせるための紙芝居。五は片手で表現できる数。でてくるのは椅子と色違いのうさぎだけ。椅子に座るうさぎと、すわれないうさぎたち。そのたびにいくつあるかを確認していきます。紙芝居の続きを自由に工夫してみてほしいとあるのも、ほかのものにはみられません。高橋五山紙芝居復刻第6巻とありました。おきゃくさま

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