行き止まりの鉄道支線を盲腸線と言うのだと教えてくれて、そればかりを乗りに行き、エッセイを編んで自費出版までした人が近所にいる。私の、歩いて近所を徘徊する日常は、だんだんとどこに通じているかという道路網を知ることから、突き当たり道路の詮索にも発展しそうだ。一昨日のことなのだが、突き当たりになるに違いない道に入り込んだら鳥居があった。鳥居を製作して、立てる段になったら斜めにするしかなかった、という格好だけれど階段を上がって左に神社があるので、正しい立ち方なのかもしれない。諸般の事情で参道が斜行せざるを得なかったということか。立位稲荷神社というのだが、立位とはなんだろう。五穀豊穣の神が立っているということなのだろうか、立位という地名なのだろうか。NHK大河ドラマの『べらぼう』でナレーションを受け持つ狐がこの神社...斜に構えた鳥居の神社