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  • 恩田陸「蜜蜂と遠雷」

    ほんとに久しぶりにブログを更新する。久しぶりに感動する小説を読んだからだ。 私はあまり小説を読まない。さらに言えば小説を買うことはまずない。家の本箱の中に入っているのは、井伏鱒二とモーパッサンの文庫本が合わせて10冊程度。それだけだ。 「蜜蜂と遠雷」が数年前に本屋大賞を受賞して話題になったとき、私は読んでみようと思って市の図書館に予約した。既に300人以上の予約待ちの状態でこれはダメだとあきらめて…

  • 2018.09.04 松竹大歌舞伎「義経千本桜」於桐蔭学園

    今日は楽しい芝居見物。昼の興行な…

  • 2018.03.16 新国立劇場≪愛の妙薬≫

    この≪愛の妙薬≫というオペラ・ブッファ(喜劇)は音楽(歌)よりもコミカルな演技を楽しむものなんだ、とわたしは観終わってから強く感じた。 言いかえると、普段ならオーケストラの演奏や演出になんらかの感想をもつものなのだが、フレデリック・シャスラン指揮の東フィルの演奏とかチェーザレ・リエヴィの演出とかにほとんど何の印象も残らなかったのだ。 それは指揮者や演出家の問題ではなく、ドニゼッティのこの作品…

  • モーパッサン「女の一生」

    まったくの気まぐれで「女の一生」を読み直してみた。中学か高校のときに読んで以来である。 この小説の最後に女中のロザリが「人の一生は、他人が思うほど幸せでも不幸せでもないものなんですね。」と言うが(わたしが今回読んだ永田千奈の訳では「人生ってのは、皆がおもうほど良いものでも、悪いものでもないんですね。」となっている。)この印象的なせりふをわたしは子供の時に読んで以来忘れたことはない。 男爵の娘…

  • BSフジ 七回忌特別番組 中村勘三郎 芸の神髄

    2018.08.19に録画した標記番組を観た。 わたしが小学生のころ通っていたいなかの床屋の待合室に「平凡」だか「明星」だかの雑誌が置いてあって、その雑誌に十七代目勘三郎の息子の初舞台の記事が載っていたのを憶えている。 彼は長い勘九郎の時代を経て十八代目勘三郎を襲名し、2012年、57歳で亡くなった。 わたしは、自身が60歳を過ぎるまで歌舞伎には全く関心がなかったのに十八代目の初舞台の雑誌記事を見たことを憶…

  • 2018.08.19 こうとう2018「ドイツ・レクイエム」

    標記演奏会を聴きに行ってきた。 わたしはイタリア…

  • 2018.07.04 モイツァ・エルトマン ソプラノ・リサイタル

    以前、イタリア人ソプラノ歌手のノルマ・ファンティー…

  • 2018.06.24 イタリア・バーリ歌劇場≪イル・トロヴァトーレ≫ part2

    サッカーの対セネガル戦は2-2の引き分けで勝ち点1を獲得できた。まずまずの結果だ。 さて、昨夜書き始めた≪イル・トロヴァトーレ≫について続きを書くことにする。 マンリーコのフランチェスコ・メーリは輝かしい声のテノールで、第三幕の「ああ、愛しいわが恋人よ」も有名な「見よ、おそろしき炎を」も見事に歌った。また、ルーナ伯爵のアルベルト・ガザーレも美しい声のバリトンで、第二幕の「君の微笑み」では聴衆か…

  • オペラ出演歌手の交代

    わたしは来る6月24日、イタリア・バーリ歌劇場公演の≪イル・トロヴァトーレ≫を観に行くことにしている。バルバラ・フリットリがレオノーラを歌うというので昨年12月3日のチケット発売初日にチケットを買ったのである。 ≪イル・トロヴァトーレ≫はわたしが大好きな四つのオペラのひとつである(因みに他の三つは≪ラ・ボエーム≫、≪カヴァレリア・ルスティカーナ≫、≪アンドレア・シェニエ≫)。 またわたしはフリット…

  • 2018.06.16 NISSAY OPERA ≪魔笛≫

    モーツァルトのオペラを観るのは久しぶりだ。以前「カルミナ・ブラーナ」のソリストとして歌ったソプラノの中江早希という人がすばらしかったのでまた聴いてみたいと思っていたところ、今回夜の女王を歌うというのでこれは聴かなくてはと思ったのである。 現在、世界のソプラノの中で、夜の女王を歌わせたらディアナ・ダムラウの右に出る者はいないだろうとわたしは思う。中江はそれに匹敵するような歌を歌うのではないかと期…

  • 2018.06.09 藤原歌劇団・日本オペラ協会 デビューコンサート2018 Vol.1

    昼食後、FBを見ていたら標記コンサートの告知が目にとまった。コンサートは今日だ! 昼の部と夜の部とがあって、昼の部はもう間に合わないが夜の部は18:00からだからまだ間に合う。よし、行こうというわけでイイノホールへ出かけた。 14:30からラグビーの日本対イタリアの試合をテレビで観る予定だったがこちらは後半の10分くらいまでしか観ることができなかった。残念だがオペラ歌手の歌を聴く方が優先だ。 前にも…

  • 2018.06.01 ザ・キングズ・シンガーズ コンサート

    ミューザ川崎で行われたイギリスの男声ヴォーカル アンサンブル「ザ・キングズ・シンガーズ」の演奏会を聴いてきた。家内の希望によるものである。 このアンサンブルは、1968年、ケンブリッジ大学のキングズ・カレッジの学生6人によって結成され、以来、イギリス国内外で人気を博しているそうだ。2016年以来2年ぶりの来日となる今回は、結成50周年ワールド・ツアーの一環としておこなわれるとのことである。 メンバー6人…

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