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風の動物病院のブログ http://blog.livedoor.jp/mirco_vet/

沖縄県豊見城市の動物病院です。日々の診療、獣医師として、一人の人間としての情報を発信していきます。

沖縄県豊見城市の動物病院です。地域密着型のジェネラリストを目指し日々精進しておりますが、遠方から来院されるかたも大勢いらっしゃいます。高度医療機器に頼るのではなく、病気だけを見るのではなく、病人を診るという人間医療の格言を動物医療でも実践すべく、動物達はもちろんのこと、飼い主さんにもやさしい医療を目指しています。

風の動物病院
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住所
豊見城市
出身
城陽市
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2013/07/19

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  • 気をつけなきゃいけない身近なお薬 〜COX阻害薬 その2〜

    昨日は痛み止めとして実はメジャーなCOX阻害薬という薬の話をしました。メジャーであるが故にあまりその取り扱いには気を使われていないというのが現状。で、そのCOX阻害薬は人間用は動物には絶対に使っちゃいけない、というお話をしました。が・・・・時には人間用のを飲ま

  • 気をつけなきゃいけない身近なお薬 〜COX阻害薬 その1〜

    今日は少しだけお勉強をしましょう。「痛み止め」って結構身近な言葉だし、実際に使ったことのない方も少ないと思います。でも一口で痛み止めと言ってもそれは多岐にわたるし、多種多様な痛み止めが存在します。それを大きく二つに分けるとするとステロイド非ステロイド系に

  • 疑うことも実は難しい 〜とあるニュースととある保護猫〜

    ネットニュースから。リンク→”キーホルダー付き鍵”がのどに… 新型コロナ感染後に死亡こんなことに医療従事者は気づかないのか?と思われると思うんです。でも基本的にどんなことでも「疑わないと気づかない」のです。例えば嘔吐、下痢ですぐに腸炎といってしまうのは簡

  • 暴論

    ミャンマー とある山岳エリア旅に行った時に時折地元の学校を訪れることがある。子供たちがどんな学校生活を送っているかを見るのは実は楽しい。多くの子たちは勉強に飢えているのだ。もちろんまともな設備もないということろも少なくない。でも学校の先生はそれなりにカタ

  • フットワークと猫の爪

    みなさんは動物たちをどのくらいの頻度で病院に連れていっていますか?年に1回?数ヶ月ごと?まあ色々な方がいると思います。ワクチンの時の年に一回だけとかってのもわかります。それが問題かと言われれば問題ではないけれど、獣医師からするとある一定の頻度ではその子を

  • ファインプレー 〜脾臓の腫瘤と摘出手術〜

    ありがたいことに色々な方が当院を紹介してくださる。他の病院の先生もそうだし、当院に通ってくださっている飼い主さんもそうだし、トリマーさんもそう。その他のペット関連の方々も。そういった方々に信頼していただけているのは非常に嬉しいこと。その分、プレッシャーも

  • そこは勝敗ではない

    他県(兵庫県)のことだけれど・・・斉藤知事が選挙に勝った。それは兵庫県民が決めたこと。で、テレビでの評価。オールドメディア、テレビメディアの敗北なんてテレビが言っちゃってる。明らかに斉藤氏を落選させたかったということを白状しちゃってるんだよね。SNSでの情報

  • 場所で全然違う! 〜皮下そして腹腔内の潜在精巣〜

    何度も取り上げてはいるけれど・・・時々いる猫の潜在精巣。陰睾とも言うけれど。これはお腹の中で作られた精巣が本来は陰嚢にまで降りてこないといけないのだけれど、途中で移動が止まっちゃった精巣のこと。その精巣は精子は作れないので生殖能力のない精巣ということにな

  • 十分起こりうる2度目の腸閉塞 その2

    さて、昨日の続き。腸閉塞が決定的になった猫ちゃん。しかも異物であることもおそらく間違いなさそう。なので緊急で開腹手術となるわけです。本当に詰まっているのか、詰まっているとしたら何が詰まっているのか。それを確かめる意味ももちろんあって、エコーでは何が詰まっ

  • 十分起こりうる2度目の腸閉塞 その1

    「誤食」このブログでも数えきれないくらいの誤食の記事を載せてきました。それだけ多い事故でもあるというわけです。もちろん全てを載せているわけではないので、このブログの記事の何倍も当院に来ていると思ってもらっていい。特に夜間当番の時は何頭も誤食で来たりする日

  • 代表? 誰が? いつから? どうやって?

    やっぱりね、マスコミって信用できないというか、はっきりいって嫌い(笑)。やっぱり自分達を何か特別な存在と思っているんだよね。南城市の市長のセクハラ疑惑。その疑惑自体は詳しくは知らないから内容には触れない。問題はその記者会見。市長が特定の記者の質問に対して

  • きちんとした判断を 〜良性の脂肪腫だけれど〜

    脂肪腫。犬の中では代表的な良性の腫瘍(時々悪性の脂肪肉腫というのもある)。だからか時折、どこぞの動物病院では手術しなくていい、と言われていることもある。もちろんその時点では、だったらいいのだけれど、時に巨大化して手術できないと言われ、当院にやってくるとい

  • 心臓病の子の皮膚腫瘤と麻酔とその判断

    このブログでは何度か書いているけれど、老齢だから麻酔がかけられないとか心臓病だから麻酔がかけられない、という一括りでの判断は私はしていない。老齢でも麻酔が必要かつ、できることもあるし、心臓病でも麻酔が必要で麻酔をかけることもある。でもそれも絶対的なもので

  • 無縁?

    私の嫌いな仕事それは事務作業、書類作成(笑)それが嫌いだから最初の大学卒業後、一般の仕事ではない仕事に着いたそしてその後もう一度大学を出て獣医師になった書類とは無縁の世界と思ってたでも自分で開業すると書類作業は切っても切れない・・・で、今月は麻薬の免許の

  • 乳歯遺残と小型犬種

    ちょっと前まで猫のうんこの話をしていたんだけど、動物種によってうんこの状態は全然違うというのを書きました。そりゃそうだよねって話。で、犬は長年の品種改良で同じ犬であっても犬種でその姿形は全然違うわけです。するとその骨格も含めて体の構造が全然違う部分もあっ

  • 自画自賛

    アメリカの大統領選、日本の首班指名が終わって報道を見ていると・・・とにかく人の揚げ足取りというか、とにかく人を引き摺り下ろそうという人たちがあまりにも多く目に入ってきてゲンナリする・・・仕事内容云々とかじゃなくて、その個人、団体がとにかく嫌いで、という部

  • ちゃんと見てる? 猫のうんこ その4

    今日はちょっとおまけのレントゲン。むしろ飼い主さん向けではなくマニアック(?)な話。猫のうんこの形に関しては昨日まで散々話をしてきました。そして今日はうんこの位置。とある猫ちゃん。うんこの形は悪くなさそうだよね。高さ(幅)と長さは約1:2猫のうんこの形とし

  • ちゃんと見てる? 猫のうんこ その3

    今日ももう少し猫ちゃんのうんこを見てみましょう。猫のうんこは幅と長さの比率が1:1.5〜2くらいという話をしてきました。なのでバナナ型のうんこは人では普通(正常)であってもそれは人の話であって動物種で違ってくる、というものでしたね。なので猫も同じようにバナナ型

  • ちゃんと見てる? 猫のうんこ その2

    さて、昨日は動物種によって便の形は違うんだ、という極々当たり前のことを書きました。でも獣医療ではなぜか猫も犬も人も同じ形が正常としていることがあるのを当たり前のように目にしてしまう。獣医師のサイト、動物病院のサイト、動物の大手フード会社のサイト。なんで?

  • ちゃんと見てる? 猫のうんこ その1

    先日、出張時に空港のトイレでとあるポスターを見たんだよね。それが「キリンがどんなうんこをするか知っていますか?」みたいな感じ。で、これがキリンのうんこです!みたいなことが書いてあった。ちゃんと飼育員さんはキリンのうんこを毎日見て、その健康状態の判断指標の

  • 本当のコスパ、タイパ

    先日は秋の連休、そして今年最後の連休だったらしいけれど・・・・どこもかしこも大混雑、大渋滞だったみたいね。どこかの地につながる道は朝の5時半でも大渋滞だって。どこかの参観は人が多すぎて諦めたって人もいたりして。まあ、前から言っているけれど、日曜とか祝日と

  • 言っちゃうのは簡単だけど 〜実は難しい膵炎の診断〜

    昨日の子のちょっとしたおまけなんだけど・・・二つの病院のうち一つで膵炎と言われたということなんだけど、持ってきてもらったどの検査データにも膵炎を判別する検査が行われていない。でも実は膵炎って確実な検査も実はないのも実情。昔ならTLIという項目もあったんだけど

  • 看取りの折り合い その2 〜原因の究明と具体的選択肢〜

    さて、昨日は看取りの覚悟を言い渡されたワンちゃんのお話でした。今日はその続き。胸水が溜まっていて、その中には大型のリンパ球。そして肝臓には多発性の結節性の病変。この時点でリンパ腫を疑うんだけれど、じゃあどこがメインなのか、どのタイプのリンパ腫なのか。とい

  • 看取りの折り合い その1 〜不明か分かってのことか〜

    動物を飼っているとどうしても終末期というものが訪れるときは来る。それが老衰的なものか、若くしての疾患なのかはそれぞれだけれど。 老衰の記事に関してはコチラ→概念の違いはあれど日本人は老衰という言葉に安心するのか、特に検査などで大きな疾患が見つからなければ

  • ラッシュ

    ネパール ヒマラヤ街道(ナムチェ)最近のコメントでいつもコメントを描いてくださる方がネパールに行く、というコメントを下さった。友人(獣医師)もこの前、ネパールに行ってた。そして当院に通ってくださっている飼い主さんもネパールに行って、先日帰国された。ちょっ

  • きちんと使いこなせるか? 〜猫の糖尿病〜

    今年になって、とある糖尿病薬が発売されました。いわゆるSGLT2阻害薬と呼ばれるもの。従来の糖尿病治療とはちょっと違っているのだけれど、使い方には注意が必要と思っています。すなわち適切な症例に適切な使い方をすれば良い薬なのだけれど、適切でない症例に適切でない使

  • もうちょっとだけ

    選挙も終わって色々見ていると・・・・「????」ということがやっぱり多すぎる。おそらくマスコミってどこかで共産主義、社会主義体制を求めているのか?とも思う。そして一部の政党も。基礎控除の話がよく出てくるんだけど、高所得者の控除額もそれに伴って大きくなり、

  • 手段がほとんど無い・・・ 〜珍しいけれど、犬の肥大型心筋症〜

    他院の先生が「風なら・・・」と紹介してくださることもある。もちろんそれに対して期待に応えられるように頑張りはするんだけれど、もちろん当院でもどうにもしてあげられなかった、という経験は実は少なくない。本当に申し訳ないのだけれど・・・ということで今日はとある

  • 疑うべきは??? 〜嫌なビリルビン上昇と肝臓エコー〜

    診断が難しい、なかなかがつかないということは実は珍しいことじゃない。どうも獣医療ってすぐに診断がついて、すぐに治療すれば良くなって、と思っている飼い主さんもいる。人間だと検査結果がるまでに数週間とかって珍しく無いのに。時に診断までに数年かかったとかってい

  • 消去法ですら・・・・

    本日選挙の投票日。個人的にはここ近年では稀に見るクソ選挙(失礼!)と思ってる。少なくともこれまでは最低限消去法が出来そうではあったけれど、今回ばかりは消去法で全て消えてしまうという(笑)で、どの政党も言っているけれど、最低賃金を1500円!と。個人的には給与

  • 兄弟同時に 〜同日の避妊手術・去勢手術〜

    ここのところ手術関連が詰まっていて、予約が結構先になってしまっています。手術(歯科処置含む)、健康診断(ドッグドック、キャットドック)、メディカルシャンプー・クレンジングの予約はお早めにお願いします・・・(汗)とまあ、そんな中でもやりくりしながらさせてい

  • 強い味方になりうるか? 〜選択肢〜

    昨日はペット保険に関することを書きました。今日はちょっとだけ補足。じゃあペット保険が万能かといえばもちろんそうじゃない。でも不完全かと言われれば、もちろんそうじゃない。ただ気をつけないといけないこともたくさんあるわけです。一口にペット保険とはいってもその

  • 持つべき手段 〜どう過ごせてあげられるか〜

    東洋経済オンラインの記事からここ数年、日本国内で新たにペットとして飼われる犬・猫は、それぞれ40万頭以上といわれている(※1)。また、総務省の家計調査(※2)によれば、ペット・用品及びサービスへの支出推移を見ると、ペットにかけるお金は増加傾向だ。さらに具体的

  • めちゃくちゃ苦しい?めちゃくちゃ大変? 〜おやつと食道異物〜

    生きていると病気や怪我はどうしても付き纏います。みなさんもなんらかの苦しかった思い出というか、経験はあると思うんですよね。直近で言えばコロナとかね。結局私はコロナには一度も感染しませんでした(笑)きつかった、苦しかった経験は私もたくさんあるのですが、一つ

  • 共通認識に

    とある温泉宿私自身は特別風呂好きとか温泉好きとかじゃないけれど、でもやっぱり温泉とかに行くといいもんだなぁと思う。実は先日龍神の湯に久しぶりに行ってきた。そこでちょっと驚いたのが、意外と沖縄の人が多かった、ということ。沖縄の人って風呂に入らないというのは

  • 抜かざるを・・・ 〜麻酔と歯科処置の判断〜

    最近めちゃくちゃ歯科処置が多い。もちろん全身麻酔で行うわけだけれど、中にはやっぱり歯を抜くということに抵抗感のある飼い主さんも少なくない。でも見るからに抜くしかない、という歯もあれば、実際に麻酔をかけてからしか判断できないというものもあるし、抜かないとそ

  • 縫うか、縫わないか 〜脱走猫の皮膚〜

    このブログでは多くの場合、猫の外傷は被覆剤使っちゃダメ、縫合しちゃダメということを多く書いてきました。もちろん今でも特に被覆剤はダメだと思っています。でもそれらは猫の外傷で病院に来た時にはすでに感染が成立していることが多いから。逆にいえば感染が無い、もし

  • タイミングを逃して・・・ 〜避妊手術と子宮蓄膿症〜

    当院では子犬、子猫が来たときに約一年間の予防の計画をお話しさせてもらっています。狂犬病の予防接種(犬だけ)、混合ワクチン、フィラリア、ノミダニ予防、そして避妊手術、去勢手術。それをその時に現状に合わせて、この月は何を、これは何月に、なんていう感じで。もち

  • びっくりしたのは猫?それとも・・・?

    なんか今の日本人って「虫」が嫌いだよね・・・・芸能人とかでも出身がクソど田舎(失礼!)なのにテレビとかで虫でギャーギャー言ってたり。本当は平気なのにその方が好感度上がるとでも思っているのか?と思うくらい嫌っていたり怖がっていたり。私からみたら好感度ダダ下

  • 多くの矛盾を抱えながら 〜高齢犬(猫)の疾患と看取り〜

    前にも書いたけれど、寿命って何だろう?老衰って何だろうと。 記事はコチラ→概念の違いはあれどそして先日も高齢の子が立てなくなり、来院。開業当初から来てくれていた子。それまでは大きな病気もなく、きっちりと予防にも来てくれていたのだけれど。検査ではあらゆる数

  • 無駄? 〜無駄の重要性〜

    近年、フードロスという言葉が一般化して、いかにそれを無くすか、減らすかという取り組みが行われているのは皆さんもご存じだと思います。まあ、私の世代は子供の頃に散々、食べ物を粗末にするな、食べ残しをするな、勿体無い、勿体無いと言われていたから当たり前っちゃあ

  • 獣医療にはまだ無いけれど 〜猫の肥満細胞腫と頭頸部外科〜

    人間の外科には頭頸部外科という専門があって、文字の通り頭頸部、首から上の部分の外科を専門とする科があるんです。心臓外科は心臓を専門とするし、消化器外科は消化器を専門とするのと同じように首から上を専門とする頭頸部外科というのがあるんです。今の所、獣医療には

  • 休ませることが必要

    沖縄 眞栄田岬多分20年以上前に撮った写真だと思う。この頃はまだまだ透明度も高くて、今のようにシャワーとかもなくて、本当にいい場所だった。今は・・・・・沖縄タイムスによると・・・・恩納村は9月30日、沖縄県内有数のダイビングスポット真栄田岬にある「青の洞

  • 空海にはなれずとも 〜道具は大事!〜

    とまあ(何が?)、昨日の記事で猫の抜歯が実はめちゃくちゃ大変だということを書きました。特に以前は本当に大変で。なぜ以前なのか。それはもちろんきちんとした方法を取れていなかった部分もあるけれど、もう一つは道具、器具。別にその器具たちが必ずしも悪いわけじゃな

  • いまだに厄介な猫の口内炎 〜全抜歯〜

    厄介な病気は?と聞かれると「たくさんありすぎて・・・・」とはなるのだけれど、そのうちの一つが猫の難治性口内炎であることはおそらく間違いないだろうね。とにかく痛くてご飯は食べられないし、でも体は元気だから余計にその食べられないことがストレスであったり、負担

  • 謎理論 〜アホな動物?〜

    沖縄タコの産卵・抱卵我々の目につかないところで命の営みが行われている。おそらく多くの人が直接見ることはないだろうし、でもそんな動物たちの行動も知っておいては欲しいかな。そして興味を持ってもらえると。で、先日カリフォルニア州でタコの養殖が禁止される法律が可

  • いつか、また、きっと

    パキスタン フンザ地方今、世界中がきな臭い状況に置かれている。理由はさまざま。そんな中、まだ一時期の落ち着きがあった頃に世界を回れたのはラッキーだったのかもしれない。後半はアラブの春から始まって、さまざまなテロも行われていたけれど。そんなテロにもうまく巻

  • 秋の気配はあれど 〜蚊の活動性とフィラリア感染症〜

    すっかり秋の気配と言っても誰も賛同してくれない・・・・とは言ってもやはり夏の終わりは感じざるを得ない。それは色々なことを意味するのだけれど、今日はいつまでたってもなくならないフィラリア症のお話。例えみなさんがきちんと予防をしていたとしても、ある一定数の人

  • 実は緊急事態 〜直腸脱とその整復、そして原因〜

    脱腸という言葉があるけれど、脱腸に色々あって、脱腸という言葉だけではどこの腸がどこで、どのようになっているか、ということは実はわからない。まあ、腸のどこかが正常な場所ではないところに出ている、というくらいのもの。なのでその対応もそれぞれ違ってくるわけです

  • 積み重ね

    ほぼその当時今日の10月3日が毎年の開業記念日(記念???)。これで丸8年、そして9年目に突入したわけです。なんとか紆余曲折もありながらやってきました。商売や会社を10年続けるって本当に大変だと痛感する8年でした。とは言っても10年まではあと2年あるけどね(笑)

  • 国ガチャ

    「日本はダメだ、海外では〜〜〜」なんて言うと知的だと思っている層が一定数いたりするんだよね。海外のことを全く知らないのに。とにかく日本を馬鹿にすることが一種のステータスだと思っている連中がいたりするわけです。先日もネットを見ていたら、・日本の医療費は先進

  • 子猫の場合は? 〜保護猫と椎体骨折〜

    昨日は保護犬の椎体骨折による下半身不随の子の話を書きました。ただ、可能性の問題として飼い主さんが見つかれば・・・中部で保護された子なのでその後のことは実はわからないのですが。今日は子猫のお話。実は子供たちがとある場所で見つけ、連れてきた。でも子供たちだけ

  • 保護をしたとしても 〜保護犬と椎体骨折〜

    どこの病院でもそうだとは思うんだけど、保護犬、保護猫が搬送されてくる。特に夜間救急なんかをやっていると本当に多くの子たちが運ばれくるわけです。そしてその多くは特に大きな問題はなく、後は元の飼い主さんが見つかるかどうか、もしくは里親さんが見つかるかどうか、

  • なんじゃこりゃ?

    ちょっと前に8月が終わって、夏が・・・なんてことを書いたと思うんだけど、もう9月も終わってしまう。冬にまっしぐら・・・・夏を過ごせるのもあと何回あるんだろうと考えてしまうお年頃になってしまったのです。先日、自民党の総裁選が行われ、新総裁が決まった。個人的に

  • 歳だから、ではなく歳だからこそ 〜悪性腫瘍と併発疾患〜

    どうしても歳をとると様々な疾患や問題を併発していることが多い。それが治療を妨げることもあるのだけれど、それぞれをいかに早く対処してあげるか、というのは本当に大事だと思う。それが高齢であればあるほどね。とあるワンちゃん。大きな腫瘍が二つあって、他院に行った

  • これからのこと 〜高齢化とサルコペニアとそのケア〜

    動物が長生きするようになって我々飼い主としてもそれはそれで喜ばしいことではある。一方でその分、何らかのケア、介護が必要になることもあるんだよね。日本人のメンタルとして、という部分に関しては過去に何度も書いているけれど、最後までご飯を食べてくれた、というの

  • 標準治療とプラスアルファの考え方

    標準治療という言葉があります。標準治療というのは科学的根拠に基づいて現時点で利用できる最良の治療とされています。まあ、簡単に言えばおそらく一番効果を期待できる治療ということになります。もちろん多くの場合はデータに基づいているのだけれど、時には経験則、とい

  • 中心とすべきもの

    イラン私自身はイスラム文化やその人たちが好きである。もちろん旅先での話ではあるのだけれど。こうして旅先で家に招かれて、食事をいただくことも多くあった。旅先で出会うムスリムの人たちに対して嫌な思い出はほとんどなく、楽しく旅ができた思い出の方が圧倒的に多い。

  • 突然の失神 〜心タンポナーデと心臓血管肉腫 その2〜

    昨日の続きです。心臓の血管肉腫。獣医師にとっては鬼門というかどうしようもない部類に入る腫瘍となっちゃいます。そもそも血管肉腫自体が有効な治療がないということ。早期であればその臓器を摘出することで長期生存も可能な場合もあるみたいだけれど、多くの場合は予後不

  • 突然の失神 〜心タンポナーデと心臓血管肉腫 その1〜

    このブログを長く読んでくださっている方は何度か書いているのでもしかしたらお分かりかもしれませんが、現在の獣医療ではどうしようもない腫瘍(癌)がいくつかあります。そのうちの一つが「血管肉腫」抗がん剤もほとんど効かないし、血管の腫瘍なのでメインが肝臓であった

  • 本当にヤバい未来

    何度も書いていることではあるんだけどさまたこんな記事が出てた。 リンクはこちら→治療薬が効かないスーパー耐性菌、2050年までの死者4000万人に迫る恐れ兎にも角にも抗生剤の不適切使用が原因。これからの人類は感染症との戦いが始まるとず〜〜〜〜〜っと言って

  • 問い合わせとスキンケア

    病院には色々な問い合わせがあって、セカンドオピニオン的なものや診療時間に関するものなど、当然だけれど病気や治療、診察に関してのものな訳です。時にはエキゾの問い合わせもあるけれど、残念ながら私はエキゾは診れない・・・でその他といえばホテルやトリミングの問い

  • 争奪戦 〜チキンと食道遺物〜

    前にも書いた気がするけれど、皆さんは食道異物って経験したことがありますか?実は私はあるんです(前にも書いたって!)まあ、めちゃくちゃ苦しい。飲み込めないし、吐き出せない。そして息もできない(と本気で思うくらいの苦しさ)。もちろん気道遺物でもなければ気道閉

  • 間違った成功体験

    過去にこんな記事を書きました。まずは読んでいただければと思います。 記事はコチラ→「できる」ことの勘違い人間ってある程度のことは見よう見まねでできる。そしてそれが「たまたま」うまくいくとそれを成功体験として、「できる」と勘違いしちゃう。でもね、それってな

  • 遅れての表在化 〜夏の紫外線と猫の扁平上皮癌〜

    野外の猫たちにとって「夏の暑さ」は脱水などの脅威となりうるのだけれど、おそらくそれだけじゃない。沖縄の場合は暑さに加えて「日差し」がやはり猫たちの脅威になりうるわけです。日差しはもちろん多量の紫外線を含み、そしてその高エネルギーな波長の光は細胞障害、すな

  • どちらを想像しますか 〜楽〜

    何か「話題」というのは当然誰かが最初に言い始めて、それを周りが追随する、ということになるわけです。時々、獣医療とは違うことをここでも書いているし、ネットからニュースや記事を引用して、ということもあるから私も「追随」しながら思ったことを書いていたりするわけ

  • いつもと違う尿の色と免疫介在性溶血性貧血

    救急をやっていると電話で飼い主さんが「元気がない」「ぐったりしている」ということで電話がかかってくる。でも元気がないとかぐったりしているというのは診断する側からすれば一つの情報ではあるけれど、全く病気の予想がつかないわけです。あまりにもその範囲が広すぎて

  • 本当は贅沢? 〜バスの無料化〜

    沖縄ではこの9月に水曜日と日曜日にバスが無料になるという実証実験を行なっています。慢性的な交通渋滞の緩和になるかというものが理由の一つらしい。でもならないよね・・・・行き先がもう少し自由に選べるならまだしも、とは思う。沖縄では近くのコンビニすら車で行くこと

  • 感じ方と実際のダメージと

    すっかり暑さも落ち着き、秋の様相を呈してきた。なんて言ってもまだまだ賛同者は少ないのが現実・・・・まあ、今日書くことはその方がいいのかもしれないけれど。賛同されなくとも一時の暑さは確かに脱したとは思う。ただ、そこで一安心としてはいけないのは、どこかに暑さ

  • 結構大変 〜立て続けの猫の口内炎と抜歯〜

    ここのところ猫の抜歯が続いています。なぜ抜歯をするかって?猫の難治性口内炎の治療には抜歯が有効だからです。もちろん一時的に痛みを薬で取り除くということはできるけれど、それを何年もというわけにはいかない。それは副作用などの問題であったり、猫が痛みが嫌で痛み

  • 二つの薬 〜イコールではないアトピー改善薬〜

    今さらな気もするけれど、ちょっとアトピー性皮膚炎の治療薬のお話。現時点で「薬」による治療でメインになっているのはオクラシチニブ(商品名:アポキル)とロキベトマブ(サイトポイント)ってことになるのかな。表面上は両方ともアトピーの痒みの原因となるインターロイ

  • 概念の違いはあれど

    とある子が亡くなった。数年前に当院で手術をした子。その当時で相当な高齢だったけれど、その時に手術しなければその時に亡くなる可能性が高かったので手術をしたわけです。でも年齢的にはその時の危機は脱しても、それほどは長くは生きられないかもなんて思っていたら、生

  • 咬むことの違い 〜犬の咬傷と皮下気腫〜

    「咬傷」普段の診療からよく診るんだけど、猫同士の喧嘩の咬傷は皮下膿瘍にはなるけれど、致命傷になることは少ない気がする。一方犬の喧嘩の咬傷は皮膚が少し裂ける程度で縫合でなんとかなる場合も多い。だけれど、犬は猫と違って体格差が大きいととんでもない大事故につな

  • 最後の姿の想像 〜高齢犬の軟部組織肉腫と切除の選択〜

    なぜ病気を治療するか?って考えたことありますか?どこかで病気は治療するものという考えに至っていませんか?本来はそうではなくて、病気は心身に苦痛や不快感を及ぼす、もしくは死にいたるから治療するわけです。もちろん一生治らない病気であればその苦痛や不快感を軽減

  • 自己診断? 〜短頭種のドライアイ(乾性核結膜炎)

    医療従事者のインタビューや医療ドラマ、漫画なんかをみていると困った患者さんの一例として、ネットなどで自分の症状を検索して、自己診断をしてしまい、医師の説明などを聞いてくれないというのがあるみたい。あるみたい、なんて他人事のように書くけれど、獣医療でもそれ

  • 一瞬

    あ・・・・いつの間にか8月が終わってしまった・・・また今年も夏を満喫、というわけには行かなかった・・・・ 

  • 本来ならば積み重ねのはずだけれど

    まあ、出るわ出るわ、ネット広告。その中で皮膚と歯石に関してはペット関連ではダントツで出てくる。ある意味、それで悩んでいる飼い主さんも多いということなんだろうけれど、一方ですぐに命に直結しないから参入しやすいというか、責任取らなくていい分野でもあるってこと

  • アホらし・・・・・

    先日の沖縄タイムス(電子版)のニュース。近くのゴルフ場は100人キャンセル 売り上げ80%減の飲食店「もう散々」 コストコ渋滞、地元・南城市の経済を直撃ゴルフ場やレストランでは到着できない客のキャンセルが相次ぎ、南城市には苦情が寄せられた。市やコストコは対策を

  • 専門家の凄み

    忙しさにかまけて、細々したことはやってきたつもりだったけれど、大きなことはできなかった。できなかったというよりもやらなかったというのが正解。できないというのは常々言い訳なんだと思った次第です。とにかく色々なものを移動させて。徹底的に移動させて。 業者さん

  • 腸閉塞とセカンドオピニオン 〜理由編〜

    セカンドオピニオンを希望される方のその理由は様々だけれど、根本的なものはなんらかのモヤモヤがある、ということに尽きてしまうわけです。治療法に納得ができない、診断に納得ができない、言い方に納得ができない、などなど。もちろんセカンドオピニオン自体は否定される

  • 腸閉塞とセカンドオピニオン 〜手術編〜

    昨日の続きです。セカンドオピニオンで来た子。当院での検査でも腸閉塞である可能性が高いと判断。そして手術も当院で行うことに。というよりも当院での手術希望も含めてのセカンドオピニオンだったんだけど、なぜそうなったかは明日のテーマ。さて、いよいよ開腹です。うん

  • 腸閉塞とセカンドオピニオン 〜診断編〜

    いわゆるセカンドオピニオンというのもある程度一般的になってきました。そのセカンドオピニオンを受ける理由も色々あるのも事実。で、今日は他院で腸閉塞かもという診断を受けて、当院にセカンドオピニオンに来られたわんちゃん。その理由は後日書きます。でもその元々の病

  • 目指すべき場所?

    与那国の与那国馬実はちょっと前に弾丸で与那国に行ってきました。琉大時代も含めて幾つかの離島にはもちろん行ったのだけれど、行っていない離島もあって、本当は老後にでもゆっくり離島巡りでもしようかなと思っていたんだけど・・・やっぱり急激な沖縄の開発を目の当たり

  • 健康診断と猫の肝臓腫瘍(胆管囊胞腺腫) 〜治療(手術)編〜

    昨日の続きです。健康診断で肝臓に腫瘍らしきものが見つかった猫ちゃん。昨日も書いた通り臨床症状もなく、食欲も元気もあって、体重の減少もない。健診を受けなければ健康体に思えるような子でした。が、健診でのエコー検査、レントゲン検査で肝臓に腫瘍らしきものが見つか

  • 健康診断と猫の肝臓腫瘍 〜発見編〜

    当院では(他の病院でもそうだと思うけれど)、定期的な健康診断をお奨めしています。若いうちはせめて血液検査、中年齢からはやっぱり画像検査まで入れるといいかなとは思っています。で、そんなことをお話しすると、(時々だけどね)「元気だからいいです」「健康だからい

  • ちょっとだけ

    食べて飲んで、ちょっとだけ協力

  • ちょっとした一手間でわかること 〜唾液腺嚢胞〜

    昨日の記事でなぜあんなこと書いたかと言うと、実際に自分自身が後悔してきたことがたくさんあるから、というのが大きな理由ではあるんだけど、もう一つ、他の病院で診てもらったけれど、という時に思うことがあるんだよね。ほんの一手間、これが大きく違ってくることがある

  • 誰しも、ではあるけれど

    人間誰しも「楽したい」という部分はあると思うんだよね。で、そこで楽しても何も問題ない場合がほとんどなんだけど、やっぱりそうじゃないこともある。それを後悔するかどうかは人次第だろうけれど。ふと振り返った時に「あの時・・・」というのは実は私はたくさんある。も

  • 大型犬の去勢手術と股関節形成不全

    先天性疾患というのがあって、生まれつき、もしくは遺伝的に早々に発言する疾患がそれにあたります。長らく問題にならないものもあるけれど、多くはなんらかの問題が出る。それを早めに見つけ、なんらかの対処をしていく必要があります。子犬、子猫のうちからなんらかのケア

  • 高齢だから、高齢でも、高齢だって・・・

    意外と少なくないのが「実家の犬(猫)を引き取った」というもの。おそらくご両親が高齢で世話をできなくなった、ご病気になられた、亡くなられたというのが大きな理由だと思うんだよね。もちろんこういったことは想定しておかなくてはいけない。だからこそ、おそらく譲渡に

  • 順序よく 〜ボロボロの皮膚と診断と治療〜

    今日もセカンドオピニオンでのお話。皮膚ってある意味厄介できちんとした診断が検査で出るわけでもない。もちろん疥癬や糸状菌といったような寄生虫や感染症なら検査で診断がつくことも多いけれど、それ以外って実はなかなか検査でというよりも治療反応を見て、ということも

  • 予防できるはず? 〜できない病気、できる病気〜

    病気の多くは防ぐことができないのが現実。どんなに頑張っても癌は無くならないし、慢性腎臓病も現段階ではなくならない。僧帽弁閉鎖不全症は歯周病をきちんと管理すれば今よりかは少なくなるかもしれないけれど、でもやっぱり無くなりはしないよね。でも一方で予防できる病

  • 向き合い方と炎症性乳癌

    セカンドオピニオンという言葉はもう既に定着していると思うんだよね。セカンドオピニオンで当院に来られる方も少なくない中で、でもそれは前の先生がどうとかじゃなく、むしろ我々からすれば前の先生がやってくれたことが参考になり、そして病気がわかるなんてことも多いわ

  • 公平性、安全性

    こんな私でも実は本を読むのは好きだったんです(笑)。近年は老眼が進んで苦痛になったけれど。で、昔に読んだとある本。リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」有名な進化生物学者です。ドーキンス以外にもリン・マーギュリスなんかも必死に読んでた。なかなか当時は

  • バレちゃうよ?

    オリンピックももう終わり。甲子園は始まったばっかりだけど、あっという間なんだろうなぁ。で、こういうスポーツイベントがあるとどこからか湧いて出てくる冷めた人たち。いや、冷めているだけなら全然いいんだけど。オリンピックも甲子園も商業主義だからやめるべきなんて

  • 冗談ではないこれからの戦い 〜動物病院と抗生剤〜

    昨日の記事で「死ぬよ?」なんて物騒なことを書きましたが、でも冗談でもなんでもない。昨日はオンライン診療のことを書いたんだけど、今日は実際の対面診療の話。以前にも書いたけれど、今後人間は感染症との戦いに入る。まるで抗生剤がフレミングによって発見される前の世

  • 利便性と関係性の崩壊 〜「死ぬよ?」〜

    今日もネットニュースから。タイトルは過激と思われるかもしれないけれど、決して過激でもオーバーでもなんでもない。ネット記事のリンクはコチラ「死ぬよ?」有名現役医師が激怒する「オンライン診療ビジネス」の闇先日獣医療も(アホの)農水が獣医療のオンラインに対する

  • 経験値

    う〜〜〜〜〜ん、負けましたねぇ・・・流石に初戦で桐蔭は厳しいよなあお互いに春夏連覇経験高同士ではあるけれど、やっぱり近年の経験値まで考えると初戦というのは厳しかったかぁ・・・・ということで興南は負けましたが、甲子園はまだまだ続くので、やっぱり目が離せない

  • 小さな子猫の特徴? 〜大腿骨骨折とその修復〜

    まあ保護される子猫は後を絶たない。それが健康状態が良ければ可能な限り早く里親さんに、ということになるのだけれど、そうじゃないこともやっぱり少なくない。そしてそれが軽症なのか、重症なのかも大きな違いになってくるしね。それが体重1kgに満たない場合はできること

  • 使うか使わないか 〜犬の乳腺癌と肺転移〜

    犬や猫の死因となっている一つに腫瘍関連死があります。犬では一番多い死因が腫瘍関連、猫では2番目に多いのが腫瘍関連ということになっています。今や人間も日本人は二人に一人は癌に罹患すると言われているわけですが、やはり人間の医療の方が色々と進んでいる部分は大き

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