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マウビー
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2013/05/31

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  • わが歌に

    わが歌に 関心寄せる 人のあり 今朝の返歌でうるおうわれは

  • 気が向いた

    気が向いた 時に詠えと 友に言う こころのゆれるその瞬間に

  • コーヒーと

    コーヒーと ミルク半々 カフェ・オ・レは 朝の定番トースト添えて

  • 遠足や

    遠足や 修学旅行の 先導は いつもわたくし自信無いのに・現役の頃

  • 長旅の

    長旅の 人生だから つかれたら 羽をやすめる秋の海見て

  • 朝夢は

    朝夢は 中途半端で 目が覚める 終わってないよ九九の授業は

  • 運転を

    運転を しないと決めた わたくしは 今日も助手席秋のドライブ

  • ランチにて

    ランチにて 話のはずむ 日曜日 男女十人元同僚と

  • こんな日は

    こんな日は こころを空に 歌を詠む 小春日和の月曜の午後

  • 奥多摩の

    奥多摩の 雲なき空を ながめつつ 車ははしる檜原村を

  • 空青き

    空青き 小春日和の 日曜に コーヒーすする川のほとりで

  • トンネルを

    トンネルを 抜けるとそこは 晩秋の 雲立ちこめるわがふるさとよ

  • ふるさとの

    ふるさとの 実家の更地の 前に立ち 思いにふける秋雨の午後

  • ふるさとの

    ふるさとの 温泉浸かり 眼下には 紅葉の映える越後の丘に

  • 解体の

    解体の 更地の家に 明日帰る 待っているのは防草シート

  • 野良ネコの

    野良ネコの「プー」の面影 追い求め 花をたむける今日も遺影に

  • 家事やれば

    家事やれば なぜかこころが 洗われる トイレ掃除に洗濯干しと

  • もう冬が

    もう冬が 来たというのか リビングの 窓に結露が流れてる朝

  • 運勢と

    運勢と 四コマ漫画を 先に読む 朝の新聞一面はあと

  • 小学の

    小学の 英語・道徳・総合と 内容減らし教員増やせ

  • クリスマス

    クリスマス シーズン前に 華やかな ポインセチアの出荷はじまる・11月19日 東京新聞より

  • すずらんの

    すずらんの 白が好きだと 告げる人 いつも謙虚で落ちついている

  • あたたかな

    あたたかな 十一月の 日曜は ポロシャツで行くカフェまでの道

  • それなりに

    それなりに 詠う意欲が 湧き出でる 短歌ブログのフォロワー増えて

  • 続けるか

    続けるか 続けないかの 夢を見る 教職離れ五年もたつが

  • 愛猫の

    愛猫の「プー」が枕に あらわれて 記憶にせまる午前三時に

  • なんとなく

    なんとなく インクの匂い するような 新聞を読む至福の朝は

  • あらためて

    あらためて 知った歴史の 楽しさよ ひとりで学ぶ十六世紀を

  • 心臓の

    心臓の 検査結果に 異常無く てくてくあゆむ夕空ながめ

  • しあわせは

    しあわせは すぐそこにある「青い鳥」窓を開ければ秋の秩父が

  • 秋草が

    秋草が 日に照らされて かがやけば 穏やかなりし今日の一日

  • ふるさとの

    ふるさとの 空き家解体 申請に 帰るとしよう秋の越後に

  • 喜んで

    喜んで くれただろうか 歌三首 友に贈りし結婚祝い

  • 更にまた

    更にまた わがふるさとは 遠くなり 実家解体更地になりて

  • 茶を飲めば

    茶を飲めば 話がすすむ 一時間 店主と交わす世間話で

  • 新聞を

    新聞を 隅から隅まで 読み終えて 今日がはじまる午前五時半

  • 秋色の

    秋色の うすむらさきの りんどうを 二人に贈る花束にして・友の結婚に際し

  • あたらしい

    あたらしい 鏡のような 秋空は 二人をつつみ二人を祝う・友の結婚に際し

  • 四コマの

    四コマの 漫画を読んで ホッとする 今朝の新聞一面パスか

  • 新聞を

    新聞を 今朝は楽しく 読めません 返り咲きたるドナルド・トランプ

  • 教員の

    教員の なり手無きこと 分かります クレーム処理に追い立てられて

  • 一冊で

    一冊で 同時に学ぶ 日本史と 世界の歴史七十過ぎて

  • 二杯目の

    二杯目の ホットコーヒー かきまぜて しばしながめる駅前広場

  • このわれを

    このわれを 認めてくれる 人もいる 秋色の風爽やかに吹く

  • 何も無き

    何も無き 日曜それは いいものだ のんびり過ごすコーヒー淹れて

  • ふるさとの

    ふるさとの 空き家解体 請求の 振り込み終えて秋の空見る

  • ハロウィンで

    ハロウィンで にぎわう意味が 分からない お休みします渋谷のハチ公

  • 嗚呼今日も

    嗚呼今日も スピーカーから「ふるさと」の メロディー流れひと日を終える

  • またひとつ

    またひとつ 雑木林が すがた消す 再開発の美名のもとに

  • しとしとと

    しとしとと 雨降る秋の 夕暮れは 何はなくとも寂しさつのる

  • 一片の

    一片の チョコを含んで また歩く 北アルプスの表銀座を・若き日の思い出

  • 二次会は

    二次会は 酒を飲まずに 喫茶店 女性仲間にまぎれてカフェを・現役の頃

  • LINEにて

    LINEにて 贈ってくれる さつまいも 友のはたけは秋満載に

  • 曇天の

    曇天の 空でもなぜか 快活で 前見てあゆむ検診のあと

  • しあわせを

    しあわせを 願う言葉は こだまして 言ったわたしのこころをつつむ

  • この昼は

    この昼は 投票済票 持ちて行く ラーメン店にたまごは無料

  • ふるさとの

    ふるさとの 弥彦の山と 信濃川 尋ねてみたいふけゆく秋に

  • 熱血が

    熱血が どうにも苦手 野辺に咲く コスモスが好きピンクの色の

  • 秋色の

    秋色の 武蔵の山を 窓に見て 深く息するひとりの部屋で

  • ポロシャツに

    ポロシャツに 汗がにじんだ 六千歩 ここちよきかな秋晴れの道

  • 青空に

    青空に 淡いピンクの コスモスが 風に揺れたる団地の隅で

  • 秋色の

    秋色の 朝に淹れたる コーヒーは 少し苦めのジャーマンロースト

  • あこがれは

    あこがれは 螺旋をえがき 青空へ 今が青春二十歳のわれは・半世紀前

  • いつのまに

    いつのまに 二万四千 歌を詠む 日々の生活振りかえりつつ

  • 秋色が

    秋色が じわりじわりと 濃くなれば 京が恋しいいろはもみじの

  • あの頃は

    あの頃は インスタントの ラーメンが 主食のようなひとりの部屋で

  • 涼やかな

    涼やかな 秩父の山を 窓に見て 一首をつづる極上のとき

  • すきとおる

    すきとおる 鏡のような 秋空を ながめてあゆむ歩幅を広く

  • おそろいの

    おそろいの 運動会の Tシャツを わたしはこばむ職員室で・現役の頃

  • 冷えこんだ

    冷えこんだ 今日の朝こそ 香り立つ コーヒー淹れる秋のリビング

  • セーターを

    セーターを 取り出し羽織る この寒さ 十月二十日日曜の朝

  • 本当に

    本当に 知恵ある者は いばらずに 謙虚であると今日の運勢

  • 新聞の

    新聞の 文字は優しく あたたかい 無くならないで紙の文化よ

  • どことなく

    どことなく ノスタルジックに なりますね 金木犀のかおる土曜日

  • 二年間

    二年間 担任すれば 教え子の 文字は似てくるわがまる文字に・現役の頃

  • 人生の

    人生の 余白は広く 広くあり まだまだやれるまだまだできる

  • 黙々と

    もくもくと 白線を引く 校庭に 子らの登校前のひと汗・現役の頃

  • しあわせは

    しあわせは 足元にあり 香り立つ なぜかなつかし金木犀に

  • 歴史とは

    歴史とは 勝者の歴史 敗者にも 思いをはせる読書を終えて

  • 早朝の

    早朝の 四時に目が覚め 歌を詠む さやかな風を個室に呼んで

  • ふるさとの

    ふるさとの 空き家解体 終了の LINEがとどく写真を添えて

  • 青春の

    青春の 思い出詰まる キャンパスを 訪ねてみたい小田急線で

  • 曇天の

    曇天の 空でもかおる 金木犀 団地の隅のスーパー裏で

  • スランプの

    スランプの われを励ます 校庭の 隅に咲きたるコスモスの花・リタイアした年

  • 亡きネコの

    亡きネコの 遺影にかざる リンドウの うすむらさきの花一輪を

  • 透明の

    透明の 音無き風は やわらかに 香りを運ぶ金木犀の

  • いつのまに

    いつのまに ついていました 赤い実が 並木通りのハナのミズキに

  • 灰色の

    灰色の 街をいっきに 抜け出して 軽くなったね二十歳のわれは・半世紀前

  • 秩父多摩

    秩父多摩 丹沢すべてを 見わたせる 秋の武蔵野大地に立てば

  • 咲き初むる

    咲き初むる 金木犀の 花の香に 秋を味わう秋を楽しむ

  • 若き日は

    若き日は 時を忘れて はたらいた ブラックなんて考えもせず

  • 天高く

    天高く 生きるよろこび 三回の 手術乗り越え今を楽しむ

  • 校庭に

    校庭に まっすぐ白線 引けたとき 自立できたよ新任として・教員なりたての頃

  • 一瞬に

    一瞬に 浮かんで消える ふるさとは ひかりのようです山河も友も

  • かえり道

    かえり道 ひとりコーヒー 飲むことを 喜びとして宴会終える・現役の頃 下戸なるわれは

  • 一輪の

    一輪の コスモス渡し 戦争に 由美子は何も分からないまま・国語教科書 「ひとつの花」より

  • 段々を

    段々を のぼればそこは 長谷の寺 眼下に見える湘南の海

  • 秋風に

    秋風に 吹かれて深く 息をする 歩くよろこび噛みしめながら

  • 香り立つ

    香り立つ コーヒー淹れて しあわせに 秋の日曜午前六時に

  • 爽やかな

    爽やかな 朝の日差しを 手にとって 口に運べば秋の味する

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